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フリーで仕事をしているので、自分の仕事の金額をいちいち決定しないといけない。何でも屋ではないので仕事のメニューは多くないが、お客さんのところに行くときの交通費とか録音費をどうするか、てなことはちょっと迷う。(というか、毎度交渉になる)基本的に、テープ起こし自体は時給ではない。そんなことしたら、仕事の遅い人のほうが報酬が高くなってしまうもの。時給ではないけれど、だいたいの自分のペースから考えて、時給換算はしてみる。アルバイトが700円/hだとして、それよりも低くなるようだったら転職したほうがいい。お客さんは、テープ起こし者が何時間かけて仕上げるのかを見ていないので、テープ起こしの料金を見て、「意外と高いもんだな」と思う人も結構いるかもしれない。場合によっては、価格交渉が発生する。お金に苦労したことがないのか、ビジネス感覚が欠如しているのか、たまに、「金の話は下賤のすることだ」「金の話をしないのが美徳」という考え方の人がいる。そういう人は、安い仕事も快く受け、丁寧でよい仕事をする。「仕事に貴賤はない」的な高貴なお考えなのだ。そんなに嫌なら、経済活動をしなければよいのに。自給自足をしろとまでは言わないけれど、ボランティアでやっているほうが気が楽なのではないか?とは思うものの、この手の価値観は経済的に苦労してみないと変わらないから、しょうがないなあと思って関わらないことにしている。そういう人は別として、普通は費用対効果の感覚は身に付けたほうがよいと思う。
2008年11月18日
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小室哲哉さんが逮捕されましたねえ。著作権絡みなので、ちょっと気になります。ニュースを斜め読みすると、複数の音楽出版社経由でJASRACに信託していたそうですが、それぞれの契約の中身は曲ごとに(少なくとも音楽出版社ごとに)違うものなんじゃないでしょうかね? つまり、「全部僕に著作権がある」と言っても、この「著作権」がどこまでの権利かは曲ごとに違うと思います。私には、「詐欺」というよりも、小室氏が著作権の権利関係に疎かったことによる間違いじゃないかと思えますけれどね。だいたい小室氏が一人で話を進めたわけではなくて、「権利を一括で売ればいいじゃん」と仲介した人がいるんじゃないの? 権利の譲渡を自分一人でやるなんて困難でしょう。行政書士とか実務をやる人も要りますよね。その人が騙すつもりだったかどうかはわからないし、それを小室氏も知っていたかどうかもわからないけれど、詐欺ってさあ、すぐにばれる話を持ちかけても詐欺にならないでしょう。あんな有名人では逃げ隠れできないし、ちょっと不思議な事件ですね。----なんで私が著作権関係のことに敏感なのかというと、この季節、著作権関係の仕事をしているというのが一つですが、もう一つは、自分の仕事が著作権に関係があるからです。著作権法で著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」なのですが、もうちょっと具体的に、「実演著作物を、演劇的に演じ、舞い、演奏し、歌い、口演し、朗詠し」とあります。つまり、実演著作物であれば、話しただけでどこにも録音されていない言葉であっても、著作物になることがあるんですね。話した言葉。それを録音したテープ。それをテープ起こしした原稿。それを要約した記事。これらの全ての段階で、それぞれを「著作物」と言うことがある、かもしれない。最近では、「口述したものは著作物だ」という考え方になっているようですが、では、それをそっくりそのまま文字にしたテープ起こし原稿は、テープ起こし者の著作物になるのか、ということを真剣に考えている人はほとんどいないんじゃないかと思います。「著作物だったら、とにかく権利を保護しないといけないじゃないか!」というわけではなくて、「著作者の権利」「公平な利用」「文化の発展に寄与」に支障がある場合にはそれを守りましょう、というのが著作権法です。テープ起こし原稿は、「文化の発展に寄与」の部分があんまり関係ないからかもしれません。別に、守る必要がないのね。口述したものを新聞・雑誌・書籍などに掲載するために編集したものは、ライターの著作物になるんですけどね。これに関しては判例が出ています。記事はライターの著作物で、それが載った新聞・雑誌・書籍は、出版社が著作権を持っているのかな。著作権はかようにややこしいのです。とりあえず著作権法が関連する片隅で仕事をしているという自覚はあるので、著作権法の動向はチェックしておきたいと思うわけです。
2008年11月05日
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