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◆Gibson J-200 セッテング ギターオーナー様は、T.Ohasi様です。 1937年製の、Gibson L-7 をお渡しの際に、こっちも見て欲しいとお持ちくださいました。◆画像から確認して行きます●ブリッジの剥離も無く良好なコンディションを保ってます◆リペア前のコンディションを確認します●ノーコメントですが、サドルは交換する一択です●1フレットに余裕が有る事を確認しておきます●6E/12Fは2.25mmで工房基準ではベストな弦高です●1E/12Fも1.75mmで申し分有りませんが、測定値とは真逆の、弦高が高くて弾き難い!】です●理想的な測定値なのに弾き難い原因は、10フレットで最大値0.33mmの順ゾリです●ネックスケールで確認しながらロッドを締め方向に調整して見ます●0.33mmから0.15mmまで順ゾリが収まりました●チューニングを確認して改めて測定しますと、6E/12Fで2.00mmまで下がりました●1E/12Fも1.50mmまで下がりました。この弦高はエレキギターと同じ高さで、これで音詰まりが無ければ問題有りませんが、 ロッド調整した直後ですのでまだ結論は出せません●弦を外してサドルを確認しますと、溝を削り過ぎた様でスペーサーが敷かれてました ●更にブリッジ溝に緩く入ってました。 ブリッジのサドル溝に貫通穴が有りましたので、過去にピエゾピックアップが仕込まれて いた可能性が有ります。●4mm厚のオイル漬けサドルを削って、サドル溝にピッタリ入るように削り出しました サドルの高さは決まって無いので粗削りの状態です●サドルを整形する前にフレットボードのRを確認します●250Rに合わせて余裕を持たせて整形したサドルをセットします この高さを基準に高さを決めます●予定の弦高になるようにサドルを仕上げました●6E/12Fを2.25mmにセットしました●1E/12Fは1.75mmの仕上げです●1フレットのクリアランスを0.5mmに揃えますと、本来でしたらここで【リペア完了しました】に なるのですが、試奏すると違和感を感じました。 1E弦が指先から遠く感じます⇩●Gibsonでは珍しく43.0mmのナット巾に対して、弦溝が合ってない位置に切られてます ナットスペーシングルラーを43mmの位置に合わせると全く合ってません。 Gibsonに多い43.9mm巾のナットサイズで、切り込まれている訳でも有りません。●直接目視画像でもご理解頂けると思います。◆今まで違和感が無ければ交換しなくても宜しいかも知れませんが、出きればナット交換した 方が良いと思います。 この件でご連絡させて頂きたいと思います。◆ナット交換の許可を頂きましたので、既存のナットを外します●クリアがナットに被ってますので、クリアの境界を切り取ってから外します クリアが被っているのでオリジナルである事は確定です●外して驚きました。底面に穴が有ると言う事はプラスチック製と言う事です Gibsonのナットでプラスチック製が使われているギターを初めて見ました。 これではギターのポテンシャルを引き出せるとは到底思えません●工房で削り出した無漂白のGibsonスケールのナットと比較して、溝がアバウトに切られている 事がご理解頂けと思います。 プラスチック製でしたら専用の型に入れて作られるので、溝が合って無い事は無いと思うのですが 理由は謎です?●交換したナットです 1フレットのクリアランスはこれから調整します●張られていた弦が劣化しているのでEJ26に張り替えます●音出しテストをしますと1E&2B弦の2フレットが詰まっているので確認すると 3フレットが高くなってました●左右のフレットと高さを揃えます●1フレットのクリアランスを揃えます●仕上がりの弦高は、6E/12Fで2.25mmで予定通りです●1E/12Fも1.75mmで予定通りです●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です ナット&サドルを交換して出音の印象が変わりました。 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月30日
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◆Maruha 453 ブレーシングチェック ギターオーナー様は、契約の関係で非公開とさせて頂いております◆画像から確認して行きます●Maruhaギターは、Asturiasギターの前身と言えるメーカーです●ピックギターではボディの曲面が複雑のため、製作精度の前に当時の接着剤の問題で ブレーシングが剥離する事は避けられないと思ってます。◆リペア箇所を確認します●6E側のFフォールのこの付近で、ブレーシングが剥離している反響音が返ってきますが⇩●オリジナルから交換された、ブランコテールピースがボディに接触しているために ブレーシングが剝離している反響音が返って来るようです。 ミラーを差し込んで目視確認して結論を出します。 いずれにしても、ブランコテールピースとボディとの干渉を防ぐため、ベースギター用の ピックアップ高さ調整用のスポンジを利用してこの問題を解決します●ネック裏の塗装剥がしが中途半端?のため、残った塗料を取除いてペイントし直します◆リペア開始して行きます●ミラーを差し込んだ画像です⇑ ノックテストでブレーシングが剥離している反響音が返って来る位置には、 ブレーシング自体が有りませんので、ブランコテールピースによるもので有る事が確定しました。●ブランコテールピースを外して、バイスに固定して曲げ角度を変えます●テールピースの中央がボディと接触するのですが、クッション材を貼るスペースが有りませんので 左右に貼ります●テールピースを交換した時に取付け位置が変わって、使わないネジ穴は埋木してペイントして有ります 固定ビスを径3mm/長さ20mmに交換して取付強度アップして有ります●ネック裏の塗装を直すためペグを外してビス穴を埋木してから落として行きます●目止めの砥の粉が大量に塗って有りましたので、前オーナー様が途中で挫けた事を理解しました。 ●ネック裏をペーパー掛けしている時に気が付いた、ネックヒールの剥離を接着固定します●剥離した隙間にタイトボンドを圧入してからクランプ固定して接着を待ちます●ネック裏の塗装をします。 数日空けてから艶消しクリアを軽く吹いて仕上げます●つや消しクリアが吹きが完了しました●ペグを付け戻します●弦を張り戻して弦高を確認すると6E/12Fで1.50mmしか有りません、これでは流石に低すぎます ●1E/12Fは2.0mmで良い感じですが、6E側を上げるためスペーサーを入れますので 少し下げる必要が有ります●ブリッジ兼サドルの弦溝を下げて1E側の弦高を下げます●アジャスタブル出来る丸ナットは2.5mm有り厚すぎるので、1.50mmのマホガニーをスペーサー としてセットします。 計算上ではこれでベストな弦高になります●1フレットのクリアランスを揃えます●1弦の13フレット以降が音詰まりするので擦り合わせました●仕上がりの弦高を確認します 6E/12Fで2.25mmで予定通りです●1E/12Fも1.90mmで予定通りです●ブリッジ周りの仕上がりです●リペアの完了です 全てのポジションで音詰まりも無く、ピックギターとは思えない低い弦高なので 購入希望のお客様がギター自体の問題で、購入を見送る事は無い仕上がりになってます。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月30日
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◆K・Yairi RYF-1001 セッテング ギターオーナー様は、A.Tominaga様です S.K様からお預かりした、YAMAHA FS830&CG-130をお渡しの際に、ギターの状態で 悩んでおられると言う事で一緒にご来店くださいました。◆画像から確認して行きます●良好なコンデションですが、弦高が高いため弾く事にストレスか掛かる状態です◆リペア前のコンディションを確認します●リペア前の6E/12Fは2.75mm有ります●1E/12Fは2.25mm有ります 6E&1E共に0.5mm高いだけですが、僅か0.5mm下げるだけで、その差は天と地ほど 変化します●スカイソニックT-902を仮付けから正規の取付にします◆お約束の木曜日にお渡し出来るようにリペアを開始します●サドルを調整する前にフレットボードのRを確認します アコースチックギターの主流の350Rです●調整前のサドルが350Rになってませんでした。この不一致は弾き難さに直結します●予定の弦高になるようにサドルにマーキングします◆スカイソニックを外しますと私の確認不足が有る事が判明しました●ボディテールにジャック用の12mmの穴を開けてジャックを取付けるタイプでは無く、 簡易式に取付け出来る専用のジャックが付いてました。●簡易取付型のジャックから、画像下のジャックに交換しないと打ち合わせ通りに改造出来ません。 具体的には、既存のジャックからシールドを切断して、画像下のジャックにシルードをハンダ付け して取付ける事になります。 この件で改めてご連絡させて頂きたいと思います。●ジャックを交換しました◆ピックアップの取付が済みました◆セッティングを確認します●1フレットのクリアランスOKです●6E/12Fは予定通り2.25mmにセットしました●1E/12Fも1.75mmにセットして有ります●お渡しの際にご説明致します●簡易取付方式と違ってスッキリしました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月29日
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◆Antonio Sanchez 1020 サイド割れ修復 ギターオーナー様は、A.Tominaga様です S.K様からお預かりした、YAMAHA FS830&CG-130をお渡しの際に、ギターの状態で 悩んでおられると言う事で一緒にご来店くださいました。◆画像から確認して行きます●30年前に購入されて、アクシデントにより弾けなくなってしまったギターです●オールソリッドボディのギターです●アクシデントとは、1E側のサイドが画像の通り割れている事です。 過去に同じようなアクシデントのギターをリペアさせて頂いた経験が有るため、お気持ちは 良く理解出来ます。クラック跡を完全に消し去る事は無理ですが、ギターとして復活する事は 出来ますのでご安心ください。◆リペア開始して行きます●サイドの際のクラックは、内側から押しても割れの左右が平らにならない事と、パッチに圧を 掛けて接着固定する専用工具を使います●外から2弦を使ってこのようにセットします●張り合わせの状態を確認しながら弦を巻き上げて圧を掛けます●ライニングに被っているクラックには、ニカワを流し込んでクランプで固定し接着を待ちます●特殊治具を使って接着固定したパッチです。パッチの周囲にニカワを塗り付けて強度を付けます●クラックにパテを塗ります●サンディングして段差を無くします●サンディング跡を着色してクリアが吹き終わりました●画像の下の割れの跡は、随分目立たなくなりました。 1週間程度待ってからバフで仕上げます●塗装面の仕上がりです●塗装面の仕上がりです ◆セッティングして行きます●1フレット/0.88mmは演奏する事に困難を極める高さです●1フレットの高さを基準にナット溝を調整します●順ゾリの最大値が0.80mm有り、ここまで順ゾリが酷いと例え12フレットを 適正な高さに調整しても、全く引弾き易くなりませんので順ゾリを矯正する 必要が有ります●クラッシクギターはロッドが入ってませんので、ネックアイロンで矯正するしか手段が有りません●アイロンを掛ける前は、順ゾリの最大値が0.80mmだったものが、0.15mmまで改善出来ました●正常に弾けるようにセッティングする事が出来るレベルまで修正出来ました。●ネックの矯正に時間が掛かり修正を繰り返しましたが、チューニングした状態で 0.38mmの順ゾリまで押さえ込む事が出来ました●1フレットのクリアランスを揃えます●6E/12Fを3.00mmにセットしました●1E/12Fは2.50mmです●サイド割れの仕上がりです●サバレスの弦に交換してリペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月29日
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◆Takeharu LGT-31A ネック逆ゾリ矯正 ギターオーナー様は、A.Kwano様です 工房のお近くに勤務されており、セルフリペアで対応されているのですが 今回はロッド調整無し&ネック逆ゾリ矯正が必要なので、工房にご依頼下さいました◆画像から確認して行きます●10年来探してやっと入手されたそうです Takeharu ファンの私はこのモデルを知りませんでした●LADYS仕様と明記されているギターは珍しいと思います ボディシェイプは可愛らしいの一言です◆ネックコンディションを確認します●ネックスケールで確認しますと0.8mm逆ゾリになってます●逆ゾリの頂点はマーキングした11フレットです●更に2フレットが高くなってます●3フレットも同様高くなってます◆現在の弦高で問題が無ければ、2F&3Fを擦り合わせすれば、ネックアイロンを掛ける必要が 無いのですが、今回は10年探していたギターなので逆ゾリの合わせてリペアする事に決まりました●ライブでは立って演奏されるので、テール側にストラップピンを取付けます◆リペア開始して行きます●ロッド調整用のナットが無くても、ロッド【鉄芯】が仕込まれているか先に確認します 磁石が付きませんのでセオリー通り、クラッシックギターのネック構造でした●ネックアイロンを掛けます。 最初は低温で掛けてから温度を上げて行きます●アイロンを外して固定治具に交換して更に矯正して行きます●アイロンを掛ける際にナットの下にスペーサーが入っているのに気が付きました 接着されて無かったので紛失しないように外して保管しますが、3枚/1.45mm厚で 高さ調整されてました●地層のような縞模様が有りますので象牙ナットと思われます●2種類の素材で3分割されたスペーサーでは弦振動が正しく伝わらないので ネック材と同じマホガニーに差し替えます●抜け難いGibsonタイプのストラップピンを取付けます◆弦を張り戻してネックの矯正具合を確認します●溝幅が揃って無いので解放弦の音が詰まってます 全ての弦で弦の太さと溝幅が合ってませんでしたので修正します●6Eと5Aの間に段差が有る事と、全体的に高さに余裕が無いので、表面を整える事は断念しました●全てのポジションで段差の有るフレットをマーキングしてから擦り合わせします◆ネックスケールで状態を精査します●1フレットから12フレットは、演奏に問題無いレベルのストレートになってます●13フレットから最終フレットは右下がりの状態です。 この13F〜最終フレットを基準として考えると、12Fから1Fは逆ゾリと言う事になりますが、 逆に1Fから12Fを基準に考えると、13Fから最終フレットが下がっていると言えます◆13フレットから最終フレットが下がっている原因が⇩の画像です●トップにスケールを当てると、サウンドホールの所で光が洩れている事が確認出来ると思います●横から見るとサウンドホールの位置がへこんでます。ネック弦の張力で引っ張られて トップ落ちの状態になってるからで、理論上、最終フレットの隙間の高さと⇑の隙間の高さは 一致する事になります。 ネックはストレートで、ネックの付根から弦の張力で変形してますので、この状態から フレットボードをストレートにする事は、ネックリセットしても厳しいかも知れません、 仮にリセットせずにストレートに出来たら、弾く事が出来ないレベルまで弦高が 上がりますので、この状態でセッティングを決めた方が良いと思います。 現状で弾き易くセッテングする事は容易ですのでご安心下さい ◆ネックアイロンの効果が安定しましたので擦り合わせて行きます●ネックが矯正された事によって発生する、擦り合わせが必要なフレット確認します●ナイロン弦の特性でも有る、低音弦がメインとなります●ポジションが特定出来ましたので擦り合わせて行きます●チューニングをして更に微調整します●擦り合わせ後のフレットクラウンの修復が済みました●1フレットのクリアランスが低すぎる場合は、ナット下のスペーサーを 1.5mmから2.0mmに差し変え高さを上げる事は簡単です●ネックの状態も良好です●6E/12Fは2.50mmにセットしました。ショートボディのギターでなければ この高さにセットする事は難しいです●1E/12は2.10mmです。 冬場の乾燥期に下がり過ぎる可能性を考慮して、0.55mmのメイプルのスペーサーを ご用意します●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月25日
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◆MARTIN D-28 セッテング ギターオーナー様は、T.Satou 様です FG-160 グリーンラベルをお渡しの際に、D-28も見て欲しいとお持ち下さいました◆画像から確認して行きます●飴色に変化して良い感じで弾き込まれております●6E/12Fが3.25mmまで上がてます。 K2ギターファクトリーでセッティングしたギターを体感しますと、 この弦高ではより弾き難く差を感じると思います●1E/12Fも3.00mmを僅かに超えてます◆リペア開始して行きます●ピックアップを外してからリペアを開始します●ロッド調整前の1フレットのクリアランスを確認しますと 6E,5A,2B,1E弦には余裕が有りますが、4D&3G弦には余裕が有りませんので ロッド調整幅に限りが有ります●ロッド調整前の6E/12Fは3.50mm有ります●ロッド調整前の1E/12Fは3.00mm有ります●ネックスケールで確認しながらロッドを締め方向に調整して行きます●1フレットのクリアランスの関係で、6E/12Fは2.50mmが限界です●1E/12Fは2.75mmが限界でしたが、1E弦側はサドルの調整が必要です◆1E側の高さは無視して試奏しますと、6E/12Fが2.50mmよりも高く感じます 要するに弾き味が良く無いと直感しましたので、ベストな調整方法を精査して行きます。◆工法をリセットして【押しても駄目なら引いて見な!】で改めてセッティングをやり直します●ロッドフリーにするとチューニング前はネックはストレートですが、チューニングをすると 9フレットで0.75mmの順ゾリになります。 チューニング前はストレートなのでネックアイロンの出番は有りません●ネックスケールで確認しながらロッドを締め方向に調整して行きます●ストレートになるまでゆっくり締めて行きます●1フレットのクリアランスを0.5mmのスペーサーでセットします●6え/12Fは2.60mmです●1E/12Fは2.25mmです 世界標準の弦高でも弾き易さを感じません、フレットボードの上て弦が暴れている感覚です●原因はフレットボードとサドルのRが合ってないからです フレットボードは350Rです●サドルが350Rになってませんでした●サドルを350Rの修正と予定の弦高になるようにサドルの高さを調整しました●6E/12Fを2.25mmにセットしました●1E/12Fは1.75mmにセットしました この弦高にセットしますと、驚くほど弾き易さを感じますが⇩●低くなっている3G&4D弦の1フレットのクリアランスが取れないので、フレットに接触して しまいます。◆解消方法は2択有ります ①ロッドを緩めて、6E/12Fを2.50mm、1E/12Fを2.00mmにセットする ②ナットを交換する 僅か0.25mmの差ですが、この0.25mmの差は全く違いますので、消耗品でも有る ナットを交換する方をお勧めしたいと思います。◆ナット交換のご了解を頂きましたので交換して行きます●既存のナットを外します●無漂白のオイル漬けナットを使用しますフレットボードの頂点の4G&3Gを僅かに高めにして仕上げて有ります●6E/12Fを2.25mmにセットしました●1E/12Fは1.75mmにセットしました●LR-バックスの出音のバランスを確認しながらセンターポールの高さ調整します メーカー出荷時点で2B&1Eが異常に低いと感じているのは私だけでは無いと思ってます●リペアの完了です 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月25日
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◆Gibson L-7 セッテング ギターオーナー様は、T.Ohasi様です。 T.Ohasi様は佐倉市でハワイアン音楽教室を主宰されておられます。 弦高はこれ以上下げられない!と言われ、現状では非常に弾き難いので 何とかならないかな?とご友人のK.Takeoi様に相談された事がきっかけで お越しくださいました。◆画像から確認して行きます●1970年に開催された日本万国博覧会の跡地に建つ【国立民族学博物館】に同型モデルが 展示されているようです。 このL-7は1937年製で88歳の米寿を迎えるギターです。●ロッドカバーは紛失されて無いそうです、オリジナルは周囲を白くペイントされているので オリジナルを複製するのではなく、コーラルローズウッドで製作するご提案をしました●ハカランダ指板に、□のローズウッドにインレイを埋め込んでからフレットボードに 埋め込んだ作りです●バックは単板削り出しです。 ピックギターの世界では曲げ単板では余り意味が無く、削り出しに評価が有る事は承知してます●ネック裏の弾きこみ跡が凄いです、GIBSONに良く有る塗装のベタ付きも無く良い感じです●Gibson発祥のミシガンで製作されたギターです■コンディションを確認します●7フレットが最大値で0.65mmも順ゾリが有ります●6E/12Fが3.50mm有ります。 ボトルネック奏法には向きますが通常の演奏には無理な高さです●1E/12Fも3.25mm有ります●ネックを握ると違和感を感じましたので、このアングルで確認しますと Gibsonでは珍しく無い左方向に捻じれてます。 過去の実績からネックアイロンで矯正は可能と思いますが、物が物だけに最終手段と考えてます■ロッド調整は限界と言われいたそうですが確認して見ます●レギュラーチューニングの状態でロッドフリーにしてから締め込んでネックの具合を確認しますと⇩●ザっと調整しただけですが、ご機嫌に弾ける状態にセッティング出来ました。 細かい所を詰めてませんのでこれからですが、工房でリペアさせて頂く事に決定しました。●オリジナルのグローバーペグがチューニング出来ないので、【チューニング出来れば良いよね?】 交換したペグがノーブランド品でした。ギターに対して余りにも失礼なので 工房でストックしてる、虎の子のビンテージ・グローバーに交換する事になりました。 1970年代のペグなので年代が合わず新しいのですが、表面の酸化膜が良い感じで 本体に引けを取らないと思います。◆リペア開始して行きます ●ペグ交換から始めますと、振れ止めネジが斜め45度の角度で入っていたので予感はしてましたが ビス位置が抉れてました。●抉れた箇所をマホガニーで埋木して他は丸棒で埋木します●埋木の表面をノミで削って整えます●オリーブで着色して仕上げます●ペグを取付ける際に、ネジが1本頭からポッキリ折れてしまいました。 無理に締め込まれていた事で金属疲労していた様です。 折れたネジは簡単に取り出せましたので良かったです●ペグの交換と同時にコーラルローズウッドでロッドカバーを作ってましたので取付けました 自己評価で恐縮ですがギターの風格にも負けないと思います。 ●弦交換の際にブリッジ位置が判る様にマーキングされてますが、赤線が丸見えなので ブリッジをセットすると見え難いように線を書き換えます●セットすると殆ど見ません◆弦を張り戻してセッティングを決めて行きます●1E&2B弦のナット溝をっクリーニングして音詰まりを解消してから、 1フレットのクリアランスを揃えて有ります●7フレットが最大値で0.65mmの順ゾリは、0.35mmまで収まってます。 0.35mm順ゾリと捻じれが有っても演奏に支障を感じませんので、ネックアイロンは 不要と判断しました●6E/12Fは2.25mmにセットして有ります。 低すぎるようでしたらブリッジで調整してください●1E/12Fは1.75mmにセットしました●ヘッド裏と交換したビンテージグロバーペグです●コーラルローズウッドで削り出したロッドカバーです●フレットボードの仕上がりです●ブリッジ&ブリッジベースにオイルを塗って有ります●ラッカー仕上げのビンテージギターにも使用可能なワックスで全体を仕上げて有ります●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月22日
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◆Eastwood Guitars DELTA6 ナット交換 ギターオーナーは篠原様です 篠原様は八街市で【音楽スタジオ エスペラント】を経営されておられます◆画像から確認します●1960年代に製作されたビンテージギターで、リゾネーターとフロントに搭載されたP-90は ES-335と間違う鳴りのギターです。●ボトルネック奏法が楽に出来る事と、通常の奏法にも対応出来る限界の高さを探して、 1フレットを0.95mmになるようにナットを削り出します●バックに点検口が有るのはリペアする立場としては有難いです。 逆に考えますと、点検口が無い方が不思議です。◆リペア開始して行きます●既存のナットを外します●1フレットが0.95mmの高さになる様にナットを粗削りします 規定の高さに調整する事は問題ないのですが、0.95mmにしたことが無いので 普段よりも集中力が必要です●ジャックからガリが出るので外して点検します●接点復活剤でクリーニングしてから、防錆剤で仕上げますとガリが収まりましたので ジャックの交換は必要有りませんでした ⇩クラックを補修したペイントか思ってました●点検口が有ると電装の系のリペアは楽に出来ます●接着剤が付いて固まっただけでしたので補修跡では有りませんでした 取除いて有ります●1フレットのクリアランスを調整します 0.040はインチ表示で約1mmと言う事です●0.040インチで調整して有ります ボトル奏法と通常の弾き方でも何とか弾けるレベルです●フレットボードをクリーニングします●リゾネーターの共鳴パーツは軽く磨いて、ボディ全体にコンパウンドを掛けて仕上げて リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月22日
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◆YAMAHA FS-830 セッテング ギターオーナー様は、S.k様です。 Ni様からご紹介で来店してくださいました。 ◆画像から確認して行きます●毎日1時間くらい弾かれているので良く鳴ってます◆リペア開始して行きます●ロッドでどこまで調整出来るか確認してからセッティングは始まります ロッドフリーに近い状態でした●6E/12Fが2.25mmまで下がりました●1E/12Fも1.75mmまで下がりました●試奏しますとローポジションで音詰まりする箇所が有ります ●4フレット全体が高くなってます 擦り合わせをして弾き易くするorロッドを緩めて高い弦高にセットして擦り合わせしない、 の2択でしたら、選択肢は前者に決まってると思います●サドルはプラスチック製でしたので、オイル漬けに交換します 3mmのサドル溝に対して、セットされているサドルの厚さが3mmに足りずユルユルでした ●底面に穴が有りますのでプラスチック製で有る事が確定しました。 ユルユル&プラスチックのコラボでは、ギターのポテンシャルを引き出せるとは到底思えません●工房の標準品で有るオイル漬けのサドルに交換します ピッタリ収まるように削り出しました●オクターブが合うようにマーキングして弦接点を確認しながら削り出します●飛び出している2&3フレットの高さを合わせます●仕上がったオイル漬けのサドルをセットします●弦を張り戻してセッティングを決めて行きます 1フレットのクリアランスはOKです●6E/12Fは予定通り2.25mmにセットしました●1E/12Fも1.75mmで予定通りです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月22日
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◆YAMAHA CG-130 セッテング ギターオーナー様は、S.k様です。 Ni様からご紹介で来店してくださいました。 ギターを再開されたと言う事で、身内の方が30年くらい前に購入したけど 弾かないから、と言う事で譲り受けられたギターです。 ボディコンディションは良いのですが、弦高が高く弾く事に難儀するので 何とかなりますか?でお持ち下さいました。◆画像から確認して行きます●余り弾かれて無かった様です●それ程引き込まれて無いようなので、出音の成長が楽しみです●1フレットが高いのも弾き難い原因となってます●6E/12Fで4.50mm有ります●1E/12Fも4.00mm有ります◆リペア開始して行きます●1フレットにスペーサーをセットしてサドルの高さを出します●サドルを下げて弦高を調整します●1フレットのクリアランスを0.50mmに合わせます●クラッシクギターでは低めの、6E/12Fを3.00mmにセットしました●1E/12Fは2.75mmにセットしました●フレットボードをクリーニングします●全体もクリーニングしてリペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月22日
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◆Morris MA-B ピックガード作成 ギターオーナー様は、Untitled-182様です 25年3月にリペアさせて頂いたギターですが、ピックガードが無かったので 製作して欲しいとお持ち下さいました。◆画像から確認して行きます●同時にお預かりしました、初期型のMB-Aと同じ形状でピックガードを切出して行きます●型紙が有るので切出しが楽です●ピックガードの切出しが済みました●ES-175用のピックガードブラケットは市販されてませんので、ES-335用のブラケットを 加工して取付ます●ピックガードの取付が完了しました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月17日
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◆Tokai Les Paul Standard LS-500 ポット交換 ギターオーナー様は、Ms様です●Les Paul 氏のネーム入りです●ポットのガリと正常に作動しないので、全てのポットとコンデンサーを交換します ボリューム&トーンともにAカーブに交換します◆リペア開始して行きます バックパネルを外して配線&パーツを確認します●RB/RTと書いた理由は、ボリュームにBカーブ、トーンにAカーブが使われていたからです 逆になっているとパーツ交換中の勘違いを防ぐためです●目視でも判る通り、基盤のハンダ付け部分が経年劣化している上に、ハンダ特盛特盛状態です。 電動式半田吸引機は有りますが、特盛のハンダを30カ所以上吸引する事と、劣化した基板を 再利用するリスクを考えたら、基盤を廃棄して普通に配線を組んだ方が良いと判断しました●基盤を使わずに普通にサーキットを組んだ方が簡単だったと思われます。 FBと書いた下の3カ所のハンダはポットの足の部分です。これだけ盛られたハンダを プリント基板から他の線に障害が無い様に外すのは無理が有ります。●サーキットの交換が済んでテストをしますと、リア&ミックスは通常に出るのですが フロントの音が出ません。トグルスイッチの赤、白、緑、アースの4線がセオリー通りに接続 されていないようです。●樽型カバーを外して結線を確認すると、赤と白が逆に使われてましたのでトグルスイッチの 接続を変えて問題は解決しました。 人の仕事は信用するな!を久しぶりに感じました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月16日
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◆Unidentifiedアコースチックギター再生 ギターオーナー様は三浦様です メーカー及び製作者様の表記が有りませんので詳細不明でが、 オールソリッドのギターで有る事は珍しと思います 仕様から推測しますと60歳を超えている事は間違いないです。◆画像から確認して行きます●ラッカー塗装のウェザーチェックが入りまくってます●ギブソンとマーチンを足して2で割った様なデザインです●どこかで見たようなヘッドデザインですが思い出せません●真鍮の丸棒サドルはリペアした事は有りますが、牛骨の丸棒は初めてです◆修復箇所を確認します●トップ右下の広範囲のクラック●バック側左下のクラック●フレットボードの剥離 クランプを掛けて密着するか試して見ると、密着してくれませんでした⇩●トラストロッドが締めてるので密着しないのかと思ってカバーを外すと⇩ 磁石が付くのでロッドを仕込んで有ります●ロッド調整口は有りませんでした。ロッドカバーはダミーでした●ペグを交換します●バック側右のブレーシング4本は全て剥離してます【2番〜4番の画像です】●バック1番の右を見ると、ブレーシングの上に木材が貼り付けて有る様に見えましたが・・・ よく見るとブレーシングが割れて2分割になってました。しかも1番全体が外れ掛かってます 完全に外れると接着が非常に面倒になるので、先に接着する事にします●8個のジャッキを使って固定します。手が届くサウンドホール際の1番で良かったです●2番&3番の右を接着固定します●ボディクランプを掛けて密着させ固定を待ちます ◆バック4番のブレーシングは、バック材の割れの修復工法をどうするかで変化しますので 明日以降に決定します●センターポールが長い特殊なペグに交換します 取付穴を10mmに広げます●使わないビス穴14カ所は埋木して着色しておきます●剥がれて隙間が開いているのは6E側なので、6E側にトルクが掛かる様にクランプを掛けて フレットボードが波打ちしないか見極めてから接着固定します●バックのクラックを修復するよりも、クラックから切取ってローズウッド材で補修する方が 収まりが良いのでこの方法にします●コーラルローズウッド材で補修して着色しました。 艶消しクリアでボディ全体を、極薄オーバーラッカーするかご相談したいと思います ●⇑クラックの補修が済みましたので、クラックと重なる4番右のブレーシングを接着固定します●トップ右のXブレーシングの剥離箇所を接着固定します●外れかけているサイドバインディングを接着固定します 接着前にサンディングして隙間無く入る事を確認します●サイドの段差は1mmのマホガニー材で埋木します●接着固定します●サンディングして平面にしてからバインディングを接着固定します●トップのクラックに貼るパッチを切出しておきます●フレットボードの剥離箇所を接着固定します。 フレット毎に一丁クランプを掛けて、トルクを加えパワー技で密着させます 一晩放置して固定を待ちます●予想よりも隙間が出る事も無く接着固定出来ましたのでパテ埋めは不要です●フレットボードとフレットをクリーニングします。 アコギ弾き特有のローポジのエクボも有りますが凹みが浅いです●3F~7Fのエクボの方が深く、ハイポジはチューキングメインの減り方なので エレキ弾きがアコギを弾いていた事で間違い無いです●トップクラックに最後のパッチを貼り付けました。●内部からニカワを塗って更に補強します●ボディ&ネックの問題は全て解消しましたので、セッティングして行くのですが サドルの修正方法に精査が必要です。 サドルとブリッジの接地面が凸凹してますので、弦振動を正しく伝えられない事は確実なので ブリッジ側の処理工法を検討します●段差の有る6E側にローズウッドのパテを盛ってから、4ミリの丸棒にサンドペーパーを 貼り付けて接地面をサンディングして均します●4ミリ径で溝を整えました●丸棒サドルがホールドされる事を確認します●極厚ヘッドにロトマチックタイプのペグを取付けるのには難儀しましたが、無事を張る事が出来ます 1フレットのクリアランスは微調整で済むレベルですが、弦溝が広すぎるので出音に悪影響が出る と思われます●サドルも安定しています●カスタムライト弦で、6E/12Fが3.0mm有ります。0.5mm下げる必要が有ります●1E/12Fは3.25mmありますので0.75mm下げる必要が有ります●一音一音の出音そのもは良いのですが、ストロークした時のバランスが良く無いので ナットを交換します。年代的に牛骨かと思ってましたらプラスチック製でした。 ネック巾40mmで最近リペアしたES-175モデルと同じ極細ネックです●プラスチック製でこの弦溝ではバランスが取れないのは至極当然の事です●ネック巾40mmヘッドストック巾43mmでナットを削り出してセットします ナットのエッジ加に手間が掛かりそうです●ナットシェイプを整えました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月12日
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◆YAMAHA FG-160 グリーンラベル ギターオーナー様は、T.Satou 様です ブログをご覧頂いた事がご縁でお越しくださいました。 VG 01と同時にお持ち頂きました◆画像から確認して行きます●FGカラーラベルシリーズでは、カマボコ型の太目のネックですが、出音の安定感は 素晴らしいシリーズです●ロッドは限界まで締められてます◆リペア前のコンディションを確認します●6E/12Fで4.0mm有ります●1E/12Fは3.50mmを少し超えてます この弦高ですと弾く事を楽しめ無いと思われます●順ゾリの最大値は8フレットで0.70mmも有ります●ネックスケールを当てると凄い事になってます◆リペア開始して行きます●ロッドを完全フリーにしてネックアイロンを掛けます●今回はダイアル6で30分低温で掛けてから、ダイアル9で20分掛けて行きます●矯正治具に変えてネックを固定します●ロトマチックタイプのペグに交換しますので、使わないビス穴は埋めておきます●ピックアップを取付けるための穴を広げます。 エンドピンが外れないと思ったら接着剤が使われました。 大型ペンチを使ってようやく外れました●ボデ面に対して垂直に開いている事を確認します●垂直に開いてないとジャックの六角ナットが正しく締められません●6時間程経過しましたので、固定治具を外してネックの戻り具合を確認しますと、 1フレット0.5mmのスペーサーが入り、酷かった順ゾリがストレートになってますので 良い感じに仕上がりそうです。 治具を再セットして更にネックを安定させていきます●ロトマチックペグのサイズに合わせて、10mm径に広げてペグを取付けました●グロバー風デザインでギヤ比20:1のアリア製のペグです●ブリッジのトップは前オーナー様の手で削られていた様で、ピンの収まりが良く無いので ピン穴とストリングガイドを修正します ●ピン穴を広げて周囲を面取りしてからストリングガイドを修正しました●弦を張り戻してセッティングして行きます●ネックアイロンの効果の是非が有る事は承知してますが アイロンを掛ける前に8フレットで0.7mmも有った順ゾリが、画像の通り光が洩れる程度までに 矯正出来てますので、工房では一定以上の効果が有ると考えてます。●既存のサドルは牛骨製でしたのでオリジナルから交換されてます フレットボードの350Rに合わせて高さ調整します◆仕上がったサドルをセットし弦を張り戻します●1フレットのクリアランスが揃ってませんと弾き難さが残ります●ナット溝を調整して1フレットのクリアランスを揃えて有ります●6E/12Fは2.50mmにセットしました 8フレットで0.7mmの順ゾリが無くなり、快適に弾けるようになってます●1E/12Fは2.00mmにセットして有ります●SKYSONIC T-902が入荷しましたので取付ました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月10日
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●VG 01 ギタードッグ入り ギターオーナー様は、T.Satou 様です ブログをご覧頂いた事がご縁でお越しくださいました。◆画像から確認して行きます●VGブランドの比較的初期モデルで、入手されてからハードコンデションの環境で 弾かれていたギターですが、ビンテージらしい状態を保ってます。●市販されているサドルに交換されてますが、オリジナルと弦接点の位置が微妙にズレてますので、 オクターブチェックした上でオイル漬けに交換します●ボディ内の埃が凄い事になってます。ボディ内の埃は湿気を呼び込みますのでギターにとって 良く有りませんので、弾き終わったらハードケースに保管してください◆リペア開始して行きます●ノックテストをしますと、バック側4番付近でブレーシングが剥離している反響音が返って来ます。 バック4番の左が剥離してました●バック4番の右も剥離してます●埃を巻き込まない様にクリーニングしてからタイトボンで接着固定します バック4番の左です●バック4番の右も同時に接着固定します●ジャッキで押さえて有りますので、ボディクランプで密着性を高めます●フレットボードのまだら模様は、着色剤が落ちた跡でしたのでフレットボード用のワックスで クリーニングして目立たなくして有ります●オイル漬けのサドルをピエゾピックアップに合わせて、緩めに厚さ調整して削り出します●ネックを調整してからサドルの削り出しを始めます●付属されていたサドルで純正品と思われるサドルをセットして確認しましたが オクターブが全く合ってませんでした●お預かりの際にセットして有ったサドルを使ってオクターブを出して行きます マジックでマーキングした位置がオクターブの合う接点です●セットしたサドルを基準にサドルの高さを出します●セットしたサドルを基準にサドルの高さを出します●このラインに従って弦接点を削り出します●フレットボードは300Rでした●予定の弦高になるように300Rで削り出し、弦接点をマーキングします●マーキング通りに弦接点を加工します●仕上がったサドルをセットして弦を張り戻します●1E&2B弦がチューニングの際に引っ掛るので確認しますと、溝に錆がこの通りでしたので 錆を取除きます●ローポジションと1E&2B弦のフレットのエクボを擦り合わせます●擦り合わせが済んだフレットです●ネックヒールのストラップピンの埋木が不完全でしたので手直します●音出ししますと全体に詰まった感じがしますので、ナットを確認しますと 弦との接点が長すぎますのでナットシェイプを修正します●弦接点を短く加工しました●ナットシェイプを修正して弦を張り戻します●オクターブを合わせたサドルはマイクロファインで磨いて艶を出して仕上げて有ります●6E/12Fは2.50mmにセットしました●1E/12Fは2.00mmにセットしました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月10日
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◆Ibanez RG350DXZ セッティング ギターオーナー様は、D.Hirano 様です ブログをご覧頂いた事がご縁でお越しくださいました。 ◆画像から確認して行きます●アイバニーズの人気モデルです ●ロッドカバーを外して調整するタイプです◆セッティング前のコンディションを確認します●6E/12Fで3.50mmを僅かに超えてます●1E/12Fは1.75mmです●8フレットで0.33mmの順ゾリが有ります●フロイトローズタイプのトレモロユニットの調整がされてませんでした◆リペア開始して行きます●ロッドを調整して可能な限りストレートになる様にネック調整します メイプルネックはロッドが落ち着くまで一日放置します●完全では有りませんが、問題無いレベルまで調整出来ました◆トレモロユニットを調整して弦高を下げて行きます●弦をダラダラに緩めてから、左右のブリッジ固定支柱を閉め方向に回して 弦高を下げます●6E/12Fで2.00mmで仮セットします●1E/12Fは1.50mmにセットします◆音出ししてオクターブチューニングを含めたセッティングをしようと 思いました、想定外のトラブルが発生しました●フロントピックアップから音が出ません セッティングを中断して原因を特定します●フロントピックアップの抵抗値を測定しますと、4.5Ω有りましたので ピックアップは無事でした。ハムバッキングで4.5Ωは低めと思い リア4.8Ωでセンターのシングルに合わせられているようです。🌻ピックアップに問題は有りませんので、5Wayセレクトスイッチの不良が 確定しました。 セレクトスイッチを交換する前にご相談が有りますのでご連絡致します。●配線図をメモしておきます●信頼性抜群のCRL-5Wのセレクターに交換します 純正のセレクターは日本製ですが、工房では信頼していないパーツです◆弦を張り戻してセッティングして行きます●トレモロユニットを調整します ●ロッド調整がピッタリ決まって理想的なコンデションです チューニングが安定してからストッパーで固定してオクターブ調整します●6E/12Fを1.75mmにセットします●1E/12Fを1.50mmにセットします●ブリッジ駒を調整してオクターブを合わせます◆セッティングに変化が無いか確認します●6E/12Fは1.75mmで変化は有りません●1E/12Fも1.50mmでOKです ●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月09日
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◆K.YAIRI B-3 ギターオーナー様は、Kaneko様です。 ASTURIAS CUSTOMS をお渡しの際に、このギターも見て欲しいと お持ち下さいました。◆画像から確認します●小振りなボディですが豊かな音量です●K.YAIRI 製でクラッシクギターのイメージが余り無いので、レアギターかも知れません●サイド&バックはマホガニーなので、スパニッシュギター系の音を出す事は不可能です◆リペアが必要な個所を確認します●フレットボードのペイントが剥げて木部が露出してますので、バイオリン用のエボニーステインで 着色します●ブリッジの弦通しの部分が割れてますので接着固定が必要です 現状では弦で縛られてますので、簡単に外れるかは不明です●ブリッジの際が剥離してます●ネックヒールが剥離してますので接着固定します これを放置しますと、じわじわ剥離が広がって、、チューニングを何度やっても合わない& 弦高が上がる事になりますので放置は厳禁です●滑り止めに貼ったフェルトを剥がします◆リペア開始して行きます●剥離しているブリッジの接着固定します●削れて下地が剥きだしになったフレットボードに、バイオリン等のクラッシク楽器用の エボニーステインで着色します。 弾き込んだギターのフレットボードに見えるようになってます●滑り止めのフェルトを剥がします●9000番のコンパウンドで磨いてからオイルを塗って仕上げます●欠損しているブリッジはブラックエボニー材で修復します●オーバーサイズで切出したエボニーを接着してサンディングして整形します●左右の欠損部分の修復が済みました●ステインが完全に浸透してからオイルを塗って仕上げます●ステインが完全に浸透してからオイルを塗って仕上げます●ネックヒールの剥離箇所にタイトボンドを圧入します●ラチェット式のクランプを使って一晩放置し固定を待ちます●木部のリペアが済みましたので、ご用意頂いた弦を張って1フレットの調整をします 1フレットが規定よりも高いと弾き難さはご存知の通りです●クラッシクギターは0.5mmで揃えます●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月07日
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◆Famous FU-8 ペグ交換&セッテング ウクレレオーナー様は、K.M様です 6月に F-15N セッティングして、リピートでご来店頂きました。◆画像から確認して行きます●FamousはKiwayaさんのブランドで、国産ウクレレで人気のあるウクレレです ナットがローズウッド材なので、60年近く前に製作された個体と推測してます。 ボディコンディションが良好過ぎて、ビンテージに見えないかも知れません ⇒工房調べでは70年代に製作されたモデルの様です●ORGASのフロロカーボンの弦は、日本製でリーズナブルな価格で音質も良く工房で お勧めの弦です。●棒ペグは摩擦抵抗でチューニングする構造なのですが、経年変化でチューニングが全く安定しない! を通り越して出来ない状態になってますので画像のペグに交換します◆リペア開始して行きます●ブッシュ径が9mmなのでリーマーで慎重に広げます 今回使うペグはマーチン社のウクレレにも使われていて、1個の重量が5gと軽く交換しても ヘッド落ちしないのは良いのですが、センターポストが長いため、ヘッドの薄いウクレレには 使用できないので、短いタイプが有ればと思います●ペグを取付ます●上下2点のビス止めタイプです◆セッティングして行きます●4弦の2.25mmは僅かに高いです●1弦は2.50mm有りますので弾き難いと感じるレベルです●木製ナットに良く有る弦間隔を確認しますと、正確に切られてましたので高さ調整のみでOKです●1フレットにスペーサーをセットして弦高を調整します●4弦を2.00mmにセットしました●1弦は1.90mmにセットしました●1フレットのクリアランスを調整しました●フロロカーボンのORGAS OS-LGTを前提にセッティングして有りますので 太いナイロン弦に交換する場合は再セッティングが必要に成りますので 気軽に弦の種類を交換しない様にして下さい。●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月05日
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◆ASTURIAS CUSTOMS オクターブ調整 ギターオーナー様は、Kaneko様です。 先月OVATION をリペアさせて頂きました、H.N様のご紹介でお越しくださいました。 先日のコンサートの際にアンサンブル演奏された時に、12フレットから上の音程が 上がって、相方との音程のズレを調整して欲しいとのご依頼です。 ◆画像から確認して行きます●良質の材が使われているギターです●ASTURIAS製のクラッシクギターを初めて見ました●弦との接点はネック側、一直線で作られてます●1E/12Fを押さえますとA443Hzまで上がりますので、サドルの弦接点を下げなければ なりません。⇒12フレットからサドルまで長さが3Hz分短いと言う事です サドルの厚さが2.3mmですので下げられる限度は1.2mmです。●1E〜3G弦、特に2B弦のチューニングが安定しないと言うか合いません。 ナットの弦溝を確認すると、弦の太さに対して溝が狭すぎますのでナットを調整しましたが 弦溝のサイズ違いだけでここまでチューニングが合わないのは、弦自体に原因が有る 可能性を疑ってます 🌻オクターブが合わない原因に、弦の可能性が有る事を視野に入れてリペアして行きます●手持ちのマーチンの弦に張り変えてチェックします●マーチン弦に交換してオクターブを確認します 最も狂っていた1E弦が440Hzと弦接点の位置を変える必要が有りませんでしたので オクターブが合わない原因が弦で有る事が確定しました。 画像は全弦をA-440で合わせてから、12フレットを押さえてチューニングが合うHzまで チューナーを上げた測定値です。 ●オクターブが合う位置にナットを切出しました 撮影のため弦接点に鉛筆でマーキングして有ります●サドル全体のシェイプを整えてセットします。 入念にオクターブチェックをして確認して有ります。 チューニングの際に3G弦の共鳴音が混じるので、サスティーン音は3G弦なのでご注意下さい●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月03日
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◆Ovation No.1621 USA 再生 ギターオーナー様は、Yamamoto 様です Taylor 314ce をお渡しの際に、こちらも弾き易くなりますか? と言う事でお持ち下さいました。 ◆画像から確認して行きます●長期間チューニングした状態でハードケース内で保管されていたそうです◆ご希望のレベルまで調整可能かサクッと試して見ます●弦を緩めてサドルホルダー下のスペーサーを抜き取ります 見慣れた1mmと1.5mmのスペーサーが入ってました。 計2.5mmのスペーサーを抜きますと、12Fで1.25mm弦高が下がります●ロッドを確認しますと・・・ネックの構造上の特性かも知れませんが思ったよりも効きません⇩●5ピース構造で剛性は高いのですが、ついでにロッドに対する剛性も高い様です●2.5mmのスペーサーを抜いても2.75mmですから、リペア前は4.00mm有ったと言う事です●1E/12Fは2.50mm有ります●更に弾き難い原因は、7フレットで0.65mmの超強烈な順ゾリです●ロッドを緩めてから改めて締めてもネックに変化は見られませんでした⇩●6E/12Fで2.75mmです●1E/12Fで2.40mmです◆リペア開始して行きます●ネックアイロンから入ります ダメ元でボディクランプも同時に掛けておきます●工房の照明を落として内部からライトを照らして確認すると、光が直接洩れて来ませんので ブリッジ下のクラックはクリア塗装だけでした◆ネック矯正治具を外して戻り具合を確認します●1フレットは0.5mmを超えてますので、スペーサーをセットして確認します●6E/12Fが2.25mmまで下がりました●1E/12Fは1.90mmまで下がりました ネックアイロンで順ゾリが矯正された事で、この弦高で弾き難さは全く感じません●弦高が下がった原因は、ボディクランプの効果が絶大でした⇩ ●あれだけ隆起していたブリッジ周りのトップ材がこの通りです 隆起していた金属板が押したら【ペコッ】と戻った感じと言えば伝わるでしょうか?●ブレーシングの確認をしますとブリッジ左下が僅かに剥離してました⇩●剥離しているブレーシングを接着固定します●最近のオベーションに比べて放射状のブレーシングの本数が少ない事と、弦の引っ張り剛性を 高めるためにブリッジ下の位置に、メイプル材のブレーシングを2本追加する事にします●2本目のブレーシングを接着固定します●ブリッジ中央の凸の部分に接着固定したブレーシングの仕上がりです◆セッティングして行きます●弦溝を調整して1フレットのクリアランスを整えました●7フレットで0.68mm有った順ゾリは0.38mmまでが限界でした。 ブロックタイプのネックの剛性が高すぎるので、曲がり難いけど戻り難い特性です●6E/12Fは2.25mmにセットして有ります●1E/12Fは1.75mmにセットしました 順ゾリは残ってますが弾き難さを感じませんのでOKです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に 67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2025年08月02日
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