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亭主を探す身重の女・おゆき。いきなり産気づき、音松が藪先生のところに担ぎこむ。幸いお蘭ちゃんがお産だと気づき、産婆のおたつ婆さんを連れてきて無事赤ん坊が生まれるが、産婆は「茶より酒」。……よくうまく取り上げられたもんだ。おゆきという女は在所の出で、神隠しの亭主を探しにきたというが、なんの手がかりもない。おたつ婆さんは何か知っている様子だったが、翌朝死体になって見つかる。おたつ婆さんはあまり評判のよくない人物だったが、お蘭ちゃんは少々その死が気にかかる。それで、死体が握っていた根付をパクってしまう。おゆきさんの亭主・伊吉は旗本・青山家に拉致され、死んだ当主の身代わりにされようとしていた。当人はそんなお家の事情なんて知ったことではなく、女房の下に戻りたいのだが殿様の老母に「そなたは私の子です」と泣き落とされる。双子ネタか……。「母」はおゆきさんに10両渡して村に戻ってもらおうとするが、彼女にはわけがわからないし、そんな金気持ち悪くて受け取りたくない。青山の当主というのは、「狸穴の馬鹿殿様」と有名な馬鹿。賭場で大暴れし、斬られたのを音松が目撃している。御家人が賭場で死んだなんてばれたら取り潰し必死、殿様の叔父が捨てられた若君を連れ戻すが、こっちはずっと百姓暮らしで剣・読み書き・作法全て駄目。なのに上様へのお目通りが近づいている。叔父と、叔父と出来ている兄嫁は伊吉を道具としか思ってないが、母には愛情があった。良かれとおもって子供が産まれたことを教えるが、それを知った鬼たちは赤ん坊を奪い、伊吉を殺して代わりの傀儡にすえようとする。叔父に従う者は斬捨てられ、鬼嫁は仏門入り。伊吉は母の遺骨を抱いて村に帰る。青山家は潰れただろうが、奥方様は最後には家より息子を選んだわけだから、これでいいんだろう。
2009年05月16日
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お夕という女郎を捜し求め、夜毎盛り場を徘徊するちょっと(もとい、かなり)いい男。襲われたところを藪先生に救われるが、礼も言わずにどこかにいってしまう。女性陣は「礼儀知らず」と憤慨、音松はふられ男と馬鹿にするが、先生は興味を示す。若旦那たちは4人組の凶賊が江戸に紛れたらしい、と警戒を露にしていた。「やっと思い出した。お前さん、巳之吉っていうんだろう」妙に二人に拘る藪先生。女将さんはお夕って女とどういう関係?と内心穏やかじゃない。先生自身もお夕という名をよく思い出せずにいたのだが、それは胸の病で死んだ女郎の名だった。いのさんはお夕を見つけた……と思ったが、それはお篠という名の別人。巳之吉は盗賊の仲間で、千両の金を持ち逃げしており、仲間に追われる身だった。しかもトラップ役を引き受けた女だったが、騙すはずの男に惚れこんじまうってよくある話。妙に絡んでくる先生のおかげで巳之吉はお夕と再会するが、それは墓場だった。恋人の死を受け入れた?巳之吉はお篠を身請けして江戸を捨てようとする。お篠は身代わりと知りつつ巳之吉と逃げようとするが、盗賊たちに見つかり人質として連れて行かれる。巳之吉はお篠を何とか逃がし、奮戦するも結局膾切りにされる。身請けの金欲しさとはいえ、盗人の仲間に入ってしまったので仕方ない。巳之吉は世話になった礼として、先生に一味の黒幕を伝える。
2009年05月15日
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お前なしでは生きてはいけぬ、と芸者と一緒になった微禄の御家人。しかし貧乏暮らしに飽き、ご新造が手内職で稼いだ金を持ち出す日々。ため息ばかりの雪絵さん、御直参の奥方より大工か何かと一緒になればよかったかも、というのが本音。ある日亭主が「病気のお嬢さんの見舞い兼遊び相手」というバイトの話を持ってくるが、それは真っ赤な嘘。忠実な小物は、様子がおかしい彼女の身を案じるが、ご新造は彼を使いにやり亭主と一対一で対決する。だが、金と出世のために目が眩んだ男は、無理を通して一緒になった女を殺して井戸に投げ込むのだった。「女房は間男を作って逃げた」というわりには、金も面子も気にせずけろりとしている直参旗本に、疑問を抱く何時ものメンバー。様子を見に行った音松とお蘭ちゃん、荒れ屋敷の中で怪現象に遭遇する。わ、わかっちゃいたけど怖いぃぃぃぃぃ!いや偽幽霊なのはわかっているけどさ!「しもやのごけにんたむらさだじろうはひとごろしにそうろう」投げ文を読んでいた親分と若旦那、本当なら目付けに報告して手柄にしよう、とわざわざ夜中に井戸を探索に行く。何故って仮にも直参の屋敷で、堂々とは調べられないから。井戸は案外浅く、簪が落ちていたが死体はない。だが、二晩も遊び歩いていた亭主は、死体を井戸に投げ込んだままにしていた。二十歳過ぎて独り身の大身のお嬢様、どんな化け物かと思ったら可愛らしいじゃないか。何故連れ合いに逃げられた微禄の御家人と一緒にならなくちゃいけないんだ?確かにちょっといい男ではあるが……。全ては、小者の常平と、軽業をやっている妹の花絵さんの仕業だった。あの手紙は双子の妹にあてたものだったのか。二人は幽霊騒ぎを起こして敵討ちをしようとしていたが、定次郎はびびりつつも婿入りしようとしていた。これを知った藪先生、二人に加勢して仮祝言をぶち壊そうとする。恐怖に狂った男は新しい妻を斬り殺してしまうのだった。え、お嬢さんは別に何もしてなくね?親の因果か?そりゃこれ怪談だけど……。
2008年11月29日
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名前が藪でも、駕籠もお供もなくとも、藪先生は長崎帰りの名医だよ!いい顧客も何組か持ってるし!金貸し稼業に見切りをつけた両替商但馬屋、もっと旨みのある稼業をやるといい始める。そしてその用心棒が、御典医の駕籠を襲って皆殺しに。何が目的かしらんが、確かにてっとり早い。新たに御典医に推挙されることになった医者、条件としてつきつけられたのが「下々のものも診てやること」。「?」となりながら貧乏人の世話をしてやり、一気に江戸の人気者となる。逆にネガな話題を振りまかれた藪先生や他の医者は、一気にヒマになる。藪先生から乗り換えた患者たち、夜間まで面倒見ていないと見放される。それでも「名医」を信じてぐずぐずしていたため、藪先生を中々呼ばず手遅れに。しかも娘のおせいは初七日もすぎないうちに、薬料のかたに連れて行かれるのだった。人助けだと思っていた若い衆の仙太、幼馴染が思わぬことになり呆然。行き倒れ寸前のところを拾ってくれた、但馬屋を信用していたのに。娘が自分で藪先生を見限ったんならともかく、「善意の」隣人たちに押し切られてってのがさらに酷い。おせいちゃんが薬料の方に妾奉公させられる、と聞いた根はいい男、どうしていいかわからない。「犬は一生犬なんだよ!犬に飼い主が選べるかい」しかし仙太はついに飼い主に噛み付いた。強欲医師が殺され、世間は気の毒がるところか「いい気味」扱い。斬られ川に落ちた仙太は何とか助かり、おせいちゃんに看病して貰う。
2008年11月28日
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乳母の墓参りに、箱根まで行く藪先生。温泉に行きたい音松、荷物を運ぶから連れて行ってとダダ捏ね。拗ねていたお蘭ちゃんも追いかけてくる。若旦那と親分も、盗人の手がかりを追って箱根へ。あれ、乳母って梅吉のおっかさんのことか?お蘭ちゃんもいいところはあるんだけど、どうも好きになれないな……。父が山道で発作を起こした巡礼の父娘、たまたま医者が声をかけてくれてほっ。娘は社交的な性格で、同行を申し出るが、お蘭ちゃんに「狐(詐欺師)じゃないの?」と喧嘩を吹っかけられる。大丈夫だ、先生は身持ちが固いし財布を取られるほどへまでもないから。「人を見れば泥棒と思え」だからって今更先生たちを盗人と疑うのは如何かと思います。確かに怪しいですが。怪しいと思わないほうが阿呆ですが。今まで散々つるんできたろうが!大体堂々「役人です」と宣言しつつ宿入りしてどうする。役所にツラ通せばそれで十分だろう。恋敵?のおせんちゃんが気になって仕方ないお蘭ちゃん、「実は本当の親子じゃないんだ」という超個人的修羅場を目撃してしまう。実は二人は盗賊親子、父は娘を足抜けさせようとしていたが、入浴中の脳卒中に見せかけて殺される。離れの不審な男女客は、たんなる駆け落ちだった。まあそんなもんだ。つか「自己顕示欲が強い奴らで肩に花札を掘っている」盗賊団って馬鹿じゃね?偉い人とつながってる客は大丈夫という若旦那も馬鹿だが、だからこそここまで殉職せずにすんだんだよな……。巡礼親子も「先生の知り合いだと思ったから」見逃したが、結果父も娘も口封じに殺されてしまうのだった。藪先生は、若旦那が唯一「なんの詮議か」明かした相手に目をつける。「将軍の御威光を恐れていては悪事は働けません」いや、ごもっともで。そもそも正体明かす必要ないだろ!ここは箱根の山の中、敵は二人だぞ?ちょっと斬りあって「……正面切っては勝てねえ」と逃げ出したのにも笑った。「結局どういうことになったんでしょうね」盗賊が一つ根絶できて、お金回収できたから、多分くたびれもうけではないよ、親分。……活躍したとは言いかねるけど。
2008年11月21日
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旅籠に客がこない、と愚痴るお峰ちゃん。6つで焼きだされ丸屋に引き取られ、未だにただ奉公を続けている。主が博打好きで店は左前で苦労しているが、当人はわりと明るい。多分丸屋はそんなに悪い人間じゃないんだろう。当時は誰だって大変だったはずだ。藪先生の患者で労咳の松前屋、12年前の大火で生き別れた娘・おきくのことが無念で仕方ない。先生はこれを探してやろうとするが、当人が当時しゃかりきになって探して見つからなかったんだぞ?もし本物が見つかったら礼金が貰えるだろう、と聞いた音松はお峰ちゃんに目をつける。……が、もう松前屋の人間が既に彼女を連れて行こうとしていた。お峰ちゃんは「私はおきくじゃなくてお峰です!」と思うものの、金が欲しい丸屋は話に乗ってしまう。すっかり諦めていた娘を甥が見つけ出してきて、松前屋大喜び。だが、お峰ちゃんは証拠の簪をこれまで見たことがなかったという。お蘭ちゃんはお峰ちゃんが幸せならそれでいいじゃん!と言うが、案の定それは9年前の元に見せかけた偽物だった。敵の目的は、偽の娘を仕立て上げてその子と一緒になること。簪を作った彫金師が殺され、丸屋も口封じに狙われることに。女将さんは音松に丸屋の主人を見晴らせにいくが、彼は既に高飛びしようとしていたところを殺されていた。お峰ちゃん自体は大事な金づるなので、敵の側にいても殺される心配はない。だがお峰ちゃんは青瓢箪みたいな許婚が趣味ではなく、父もそれを感付いていた。それなりにいい男なんだけどね……。あんな男と一緒になるならお店を出るわ、って速攻家出するお峰ちゃん、気持ちはわかるが父はいいのか?音松は3両の礼金で彼女を匿うことを約束する。「あの娘は何処にいったんだ」とりあえずそこの小屋を探してみてはいかがでしょうか。お峰ちゃんは自分が偽者であると知るが、「喋ったら番頭を殺すぞ!」と脅される。お嬢さんを探しに来て人質にされた番頭佐吉、結局口封じに殺される。だが連中はその前に黒幕やらなんやらくっちゃべっていて……おいおい。お峰ちゃんと「おとっつぁん」は無理やり祝言の場に連れて行かれるが、藪先生が助けに来る。お峰ちゃんは松前屋に事情を話すが、父は最初から気づいていた。一緒にいる間に情が移ったそうだが、初めからそう言っとけば……いや……いいですけど。本物の娘が現れたらそのときはそのとき、というわけでお峰ちゃんは松前屋の正式な養女となる。……あれ、「おきく」って呼んでる……本当に大丈夫なのか?
2008年11月20日
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夜歩きの芸者さんたち、夜歩きの母娘が河童を目撃する。つか河童なのか。幽霊騒動かと思った。わが子を抱いて逃げる母強し。「人間だよ。河童に化けて悪さを働いてるんだろ」さらっと語る藪先生、だが話は大きくなりすぎて役人が出てくる。……堀で張り込みの話してたら出てくるわけない。結局藪先生とお蘭ちゃんが囮捜査に乗り出す。わかってたって、いきなり足首捕まれたら叫ぶわな。女しか襲わないの道理……侍だったら逆上してぶった切られるかもしれない。河童を追って泳ぐ先生を追って着物を脱いで飛び込んだお蘭ちゃん天晴れ。自ら夜鷹に化けて張り込んでた親分も天晴れ。河童を捕まえて(お互い裸同然のなりで)蕎麦でも食おうかってった先生も天晴れだ。藪先生に諭された河童、口封じに刺されるが手早い看病で一命を取り留める。先生は食い詰めの小悪人かと思っていたが、裏に誰かいるらしい。病気の母が待っていると知った音松、「ただで」代理ヘルパーに。河童の惣太、母と二人暮らしかと思いきや姉がいてびっくり。普段は住み込みで働いているらしい。姉や母に事情を聞かれた音松は焦るが、怪我のことは話しても河童については話さない。だが、惣太は姉さんを「おきちさん」と呼び先生に突っ込まれる。おきちさんは惣太を殺そうとした兄貴分為きちの女房格。亭主も可愛いが惣太も可愛い。気のいい女だが、底辺の暮らしで行き詰っている。……河童騒動の真相がばれたからって、実行犯が寄せ場送りになるだけだとおもうが……。我が身が可愛い為きち、女房その2に毒饅頭を惣太の元に持っていかせる。だが、その手先に使ったのが冒頭の幼女でえええ……!「綺麗なお姉ちゃんから受け取った」とだけ聞いた惣太は躊躇わず口にするが、それは彼が信じる姉さん分からの差し入れじゃなかった。幸い?毒が即効性だったため、惣太は幼女が毒饅頭を口にするまえに息絶える。保身のため弟分を殺した男、自らも尻尾切りで殺される。訴えでてやる、と叫んだ女も……。なんでこんなしょぼいかっぱらい騒動で、3人も死ななきゃらならなかったんだ?理不尽すぎる。
2008年11月19日
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地上げ狙いのやくざの鹿島屋、強請りたかりに高利貸しに詐欺とやりたい放題。だが、頼りになる旦那衆がついていると女将さんは涼しい顔。窮乏の煮売りやに金を届けに行く途中、鹿島屋の若い衆に絡まれた越中屋のお嬢さん、鹿島屋に入っていた幼馴染の源太に助けられる。火事で家族を失ってからいいことのなかった源太はすっかり身を持ち崩していたが、藪先生は腐りきってはいないと見抜く。鹿島屋の狙いは、この一帯を岡場所にすること。裏には筆頭与力がついている。越中屋を殺せと命じられた源太は悩むが、ぎりぎりで断ることを決意。だが仲間に滅多刺しにされる。威勢よく斬りかかった奴はぶった切られるが、びびって隠れたやくざはそのまま捨て置かれる。恐れるべきは国家権力か単純な暴力か。立ち直ってくれりゃあいいが。
2008年11月18日
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賊を取り逃がした若旦那、上司に叱られ膨れっ面。最近町方の失態が続いているらしい。賊がそうそう江戸から逃げられるものか、ということで藪先生はまだ連中は江戸市中にいると推量する。古着屋の親父、裏の顔は逃がしや。大っぴらに木戸を出られない連中を嗅ぎわけ、大金で逃がしている。しかし本当に逃がして貰えるのかね?この商売の半数は殺してぽいだぜ?すりの清吉はおらんちゃんの昔の仲間。しくじって足を捻挫、彼女に匿って貰うことになる。二人は5年前、互いにすりから足を洗うことを誓って別れた。だが百姓暮らしはうまくいかず、30両をも借金を作って江戸に出てきた。国には妻子が待っている……。おらんちゃんは妻子の下に戻ることを提案するが、ここんとこの盗人騒ぎで、詮議が厳しく帰るに帰れない。逃がし屋は一人百両。法外だが、状況が悪いんで仕方ない。金が足りないときいた親父、もう一仕事と嗾ける。しがないすりの清吉はのこのこ飲み屋に顔を出すが、悪いことにここは昨日の親分のなじみの店だった。もう店に戻れず、ふらふらしていた彼は逃がし屋に辿り着いてしまう。無論そんな大金持ってない。道は二つ、口封じに殺されるか、盗賊の仲間に入るか。家族恋しさに盗みに参加した清吉だが、殺しを止めようとして自らも刺されてしまう。必死におらんちゃんの下に戻り、血で手がかりの屋号を書き残した、その執念は実るか……?まずいことにこの時点で殆ど事件のからくりは明らかになってないぞ!関所の役人が、自称上様の弟に斬りかかっていいものか後ろのほうでうろうろしているのが笑える。そして最後に平伏するのが、……もう笑っていいのか泣いていいのか。いや気持ちはよくわかるけど。
2008年11月11日
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音松の女友達おりくちゃんの奉公先が盗賊に襲われ、皆殺しに。運よく母の病気見舞いで休みをとっていた彼女だけが助かる。……が、それで親分さんに疑われてしまう。音松が大騒ぎ、先生と女将さんが身元保証人として番やから連れ出すが、母は寿命が縮まる思いだったろう。母が病気だというので休みをもぎ取ったのに、帰ってみたら母はぴんぴん。藪先生のお墨付き。じゃあなんで休みを取ったのかというと、通りすがりの唐辛子の行商のお爺さんに「母の言伝」を受けたから。その人はおりくちゃんを殺戮から遠ざけたかったらしい。おりくちゃんの父は極道者で、彼女が3つのときに女を作って逃げたらしい。そいつが盗賊の仲間に入っているとすれば平仄があう。おりくちゃんもあの唐辛子売りじゃないかと感づく。青竹売りとして店の前を通り過ぎるのを見た覚えがあるって……父何やってんだ。藪先生は家賃三ヶ月分肩代わりと引き換えに、唐辛子売り探しを音松に押し付ける。盗人の父ならいらないわ、というおりくちゃんだが、唐辛子売りの声を聞いてついつい飛び出していく。だが唐辛子売りはしらばっくれ、母はもう娘に関わらないで欲しいと願う。市松人形に娘の名前をつけ可愛がる父は可哀想っちゃ可哀想だが、……正直怖いよ。父はそろそろ足がつきそうってことで殺される。その下手人は藪先生に捕らえられるが、若旦那に引かれていく途中これも殺される。母上にがっちり絞られたらしい若旦那、それでも「旗本が絡んでいるのではないか」とヒントを貰う。「信号が受信できません」ばかりで話がすっとぶすっとぶ。おまけにオチが見られないとは、なんてこったい。
2008年11月10日
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体の弱い女房を残して船に乗った弥吉。女房はその帰りを一日千秋の思いで待っていたが、亭主は死体となって帰ってくるのだった。その手には阿片が握られていた。最近立派にふるまうようになった平四郎旦那に、嬉しいような悲しいような気分の母上様。母の勘恐るべし、若旦那は最近恋をしていた。弥吉は阿片に関わって口封じされたのかも知れない。北町の榊同心はずっと阿片密売を織っていたが、奉行所に内通者がいたため逃げられてしまう。その榊同心の妹が、若旦那の意中の八重殿。よかった、内通者のほうじゃなくて。阿片漬け女郎おせん、逃げ出し飛び込んだ先がたまたま盗人酒場で匿って貰える。なんて強運なんだ。証拠がないと誰もしょっぴけない、と聞かされたおせんさんは証文を持ち出すことを提案。だがうまくいかず、殺された挙句榊同心を陥れる道具にされてしまう。今回は切り捨て御免やめろよ!若旦那に手柄譲ってやれ!兄上様の名誉は回復されたらしいけど……。
2008年11月09日
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賭場で「役人だ!」と叫んで金をかっぱらう、通称「追い出しの松」。捕まえてもちょっと奉行所には突き出せない……考えたな。遊郭で暴れ捕らえられた仙吉、通りすがりの娘を人質に立て篭もり。若い同心はただやきもきするだけだが、様子を見に来た母は妙案を耳打ち。……息子の尻を叩くだけの困った人かと思った。無害なはずの目潰し作戦で一時的に眼が見えなくなってしまった人質の娘おさい、父を探しに江戸に出てきたという。母は、父は逆玉に乗ったから会いにいけば迷惑がかかるといい、その名すら教えなかった。手がかりは母の名と出身地、江戸に何件もないはずのろうそく問屋の婿養子になっているはずということだけ。つまらんことで牢に入ってしまった仙吉、実は悪いお偉いさんが後ろについていた。江戸中のろうそく問屋を回った音松、ついにおさいちゃんの父を探り当てているが、現実は空しかった。「お前の父は博打で身を持ち崩しました」とは言えないよな娘には。おらんちゃんは「いっそ別人を父に仕立てては?(どうせ直接会わないんだし)」と持ちかけるが、先生は「追い出しの松」と駄目父を更正させ娘と再会させようとする。だが、父は本気で昔の女のことを忘れていた。思い出せないまま様子を見に来た松、眼の悪いぽややんとした娘を見て感慨に耽る。彼女の挿している櫛は、昔その母に博打の稼ぎで買ってやったものだった。藪先生の薦めに従い、堅気になる気になった駄目親父は勘定奉行の仲間となるが、それは仙吉と入れ替えるための罠だった。おさいちゃんの眼が治り、父と娘はめでたく対面。一目で見分けて貰った父は、思わず「どうもすみません」と謝ってしまうのだった。まあどこかにまともな職を見つけて、二人で仲良く暮らすこった。
2008年11月08日
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おらんちゃんと歩いているときに油問屋武州屋の番頭に「お医者様ですか?」と声をかけられた藪先生。名乗ったとたんに嫌な顔をされる。……当然だな。それでも若旦那が七転八倒している以上仕方なく店の中に連れ込まれる。素性のわからない医者なんてと思っているのか、先生が「水!」と言っても誰も動かない。だが旦那は後から「物腰からしてただの人ではない」と気づく。武州屋は旗本牧野に、娘を息子の嫁にと無理やり押し付けられようとしていた。間違いなく財産目当て。おまけに息子は女中のお糸といい仲になっていた。両親もなんとか誤魔化そうとするが、とにかくごり押しされてどうにもならない。しかも牧野は同じことを繰り返していた。若旦那と女中は駆け落ちを決行するが、江戸を出ることを出来ない。そのうち若旦那が持病の腹痛を起こし、お糸ちゃんは藪先生を頼ることを決める。先生は牧野と直接談判に行くが、うまくいくわけもなく捕らえられる。牧野の仲間の中には上様の弟の顔を知っているものもいたが、……まさか本物とは思わない。そして駆け落ち者は心中を決意。牧野は年貢のかたに取り上げた娘を養女にし、むりやり嫁に出していた。子沢山じゃなかったんだ!玉の輿とはいえ針のむしろ、号泣するのも無理はない。……しかし水飲み百姓の娘にしては肉付きのよいこって。お糸ちゃんは心中寸前に切られ川に叩き込まれ、若旦那はむりやり祝言の場に引っ張っていかれる。花婿の父母も拉致される。それにしてもガラの悪い大身旗本たちだ。雲助の酒宴とかわらん。武州屋親子の前で悪旗本は成敗され、意地でも旗本のいいなりにはなろうとしなかった父は女中を嫁として認める。
2008年11月07日
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御用聞きが同心を殺して出奔。捕らえれば10両との立て札が立つ。同心殺しの新吉は、やってないと主張。恋人を襲った別の男を殺して逃げて、気がついたら旦那の下手人にされていたらしい。相談を持ちかけたのは元盗人の文蔵だが、「とっつあんに拾ってもらったおかげで御用聞きになれたんだ」って凄い話だな。「お前はオレが殺したんだ!」殺してもいない旦那が死んで、殺したはずの男が何故か酒を飲んでいる。だからって人前に飛び出すなよ!肝心の恋人のおいねは、「死んだのは同心の旦那」と主張。おいねの弟は喧嘩で運悪く相手を殺してしまい、処刑を待つ身。彼女はそれを救うため、弟を捕らえた恋人を売ったのだった。殺された同心は夜鷹(と思われる)女たちを捕らえてせりにかける「夜鷹狩」に反対して奉行所内での立場が悪化していたらしい。これまでのあがりがざっと7,000両……。中にはどうみても堅気の娘たちもおり、朝には親たちが奉行所に押しかける。まだ若くてすれてない平四郎旦那は、夜鷹狩りで捕らえられた素人娘たちの運命を考えると、飯も喉に通らない。……それで母に「役目から外されるよう運動してください」っておい。捕らえられていた女たちは先生たちの働きにより解き放たれるが、騙されたことを知ったおいねは口封じに殺される。そして女たちを追い回す役人たちの前に、藪先生が立ちふさがるのだった。
2008年11月06日
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え、このOP全く記憶にない……!見てなかったっけ?江戸に戻ってきた藪先生、稲荷小路の破れ屋に入る。迎えに住んでいるのは火野 正平。レギュラー総入れ替えか。柄の悪い岡っ引きに絡まれたり、女家主に「本当の身元を明かせ」と迫られたり、……只者じゃないって一目でわかるのか。「女将さんから、お話は伺っています」店子の飲み屋に元盗人がいます、と言われた藪先生、試しに言ってみたところ、お蘭ちゃんと再会する。もう一人は高品さん……え、この人と里見さんが揃うと長七郎シリーズとしか思えない。身重の身で発熱!それはまずい。幸いただでも診てくれる医者が引っ越してきて面倒を見てくれるが、仕事にあぶれ質草もなく借金に苦しむ亭主は、思い余って証文を盗みに入ってしまう。無関係の人を襲うよりはいいけど、素人が無理すんなよ。うまく証文の束と切り餅を盗み出すが、その中にはとんでもないものが混じっていた。偉い人から「証文を探し出せ」と命じられた吟味方与力、牢内の大物を外に出して情報収集させる。いや、あれやったのプロじゃないから!容疑者を次々殺していったって意味ない。書付を盗んだ元盗賊は、盗んだものを一々調べたりせずのんびり暮らしていた。だが遂に特定され、わが子の誕生を見ぬまま命を散らす。
2008年10月28日
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大店の娘が夜中に外出、侍たちに拉致される。梅吉はその現場を目撃したが、自分は船の上、相手は橋の上でどうしようもなかった。若旦那はその証言を元に「連続神隠し事件」の解明に挑むことに。藪先生の下に仲間連れでやってきたのは、兄の使者だった。兄、丹波か……濃い兄弟。兄は幕臣に手を焼き、弟を呼び戻そうとしていた。あれ、ひょっとして今日最終回?「城中のことは兄上一人で十分です。いや、なさねばならないのです」実の兄にも厳しい先生だった。上様の弟君の居場所を聞いた若年寄、早速刺客を放つ。彼は倒幕を目論んでおり、オランダ銃を入手するため、評判の美少女をさらっていた。わからないのは、何故娘たちが自分から外に出て行ったのか。祈祷師が怪しいとわかりおらんちゃんが囮となるが、敵に見破られた挙句逃げられてしまう。仲間が出奔したのに気に留めなかった爺って……。松平右近が入城したのも、神隠し事件を調べているのも、知ることが出来る人間は爺とあと一人しかいなかった。しかし若年寄はおさよちゃんの店に客を装って乗り込んでくる。目的は無論……。清さんはお久美ちゃんだけでも助けてくる、自分たち兄妹のために先生を危険に踏み込ませるわけにはいかないと主張。だが先生は彼に大目付への使いを頼み、自分一人で死地に飛び込む。あ、清さんお使いをおらんちゃんに丸投げした。先生に回り道を指示、自分は網傘で正体を偽った清太郎は殉職。おさよちゃんは梅吉と一緒に伊賀の里に帰る。藪先生は長屋を出て行くが、お使いに出たままのおらんちゃんは留守……と思ったら途中でうまく会えた。「藪さん、早く帰って来てね!」それより皆さん、先生が堂々たる侍姿だったことに何か疑問を抱かないんですか?なんか涙がひっこんだ。
2008年10月27日
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酔いよいで歩いていた梅吉、酔っ払った爺さんがやくざっぽい男たちに連れ帰られるのをみるが、酔っていたので「連れがいたのか」で済ませてしまう。だが爺さんは翌朝水死体となり、藪先生は「酔って水死」で片付けようとするが娘のお久に「父は一滴も飲みません」と言われる。そしてお久さんは真昼間に長屋から連れ去られる。いなくなった女を探すと言う大義名分があるとはいえ、白昼堂々刃物突きつけて男を拉致する相手の下に乗り込んで身柄を受け取ってくる、藪先生凄いな。爺さんに恩義があると証する佐吉は、事件の真相をある程度知っているらしいのだが、お久さんの安全を盾に黙らされる。先生はお久さんを保護してください、という文に従って荒れ屋敷に乗り込むが、縛られ転がっていたのは彼女の友達のおつやさんだった。おつやさんは「お久さんの命だけは助ける」ことを条件に、伯父の抜け荷の証拠潰しに加担するが、段々先生に引かれていくというよくあるパターン。彼女なりに必死なんだろうけど、佐吉の捨て身を無駄にしたのはやっぱり許せんな。「私が打ち首になってもいいのか!」という伯父貴と似たり寄ったりの性格に思える。捕まえられても一切吐かないお久さんのほうが根性ある。「下手な化かしあいはもうよそうぜ」正直ざまみろと思った自分自重。母諸共面倒見て貰って可愛がって貰ったって、作中でそんなふうに見えなかったというか、ちょっと含みがあったのは後々妾になったのかと邪推されたからだったのか。先生といい雰囲気になる女はめそめそ系悪女ばかりか?
2008年10月14日
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いい生薬を路頭で売っていたおふうさん。美人の上、口調からして非常に素性がいい。が、藪先生は彼女がくのいちであると当たりをつける。そして密偵兄妹はおふうという名に表情を曇らせる。清太郎は修行中におふうさんと出会い、清い交際をしていたが、彼女は望月家の人間。江戸城に出仕するのを機にプロポーズするも、伊賀と甲賀で祝言なんかできるかと父に断られ、結局傷害事件となってしまう。天下太平が続き、伊賀はまだしも甲賀は存在理由をなくし土地を奪われそうになる。おふうさんの父は同士のためご用人と交渉を続けていたが、盗人でもして賄賂を渡せとは酷い言われ様。甲賀組にも色々言い分があるだろう。しかし「ただ懐かしかっただけなのに」近づいてきた昔の男を疑って殺そうとするのは……いやそれ普通か。父は盗人に堕ちることを選ばず、ご用人の門前で切腹を果たすが、娘と娘婿(いや祝言挙げ損ねたけど)は結局盗みを働いてしまう。人死にがでなかったのはなにより。そして「老中が賄賂を受け取らなかった」と聞かされたおふうさんは、即座に老中暗殺を決める。おらんちゃんが蜆を落しつつ尾行するが、やはりばれて捕らえられる。藪先生一行は蜆を拾って歩くが、同じく蜆を拾ってる連中がいた……手間が省けた(笑)。結局おらんちゃんを放置して逃げやがったけど。おふうさんは父の墓参りに行っておさいちゃんと鉢合わせ、くのいち同士の対決に。ご用人の話は大嘘、老中はむしろ甲賀の恩人だった。藪先生に証拠を見せられた甲賀集団は仇を討つべく飛び出すが、皆殺しにされる。自業自得といえばそうなんだが、元々仕掛けられた罠だったわけで……うーん。
2008年10月13日
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暁闇の中、足を怪我した女・お松を拾ったお蘭ちゃん。無理やり藪先生の下に連れて行くが、それが夕べ若旦那が捕らえ損ねた盗賊の女親分だとは思いもしない。当時12.3だったそうだから顔がわかったのかも。お松のほうも、生き別れの妹と同じ名前のお蘭が、実の妹とは……あ、なんとなくそんな気はしてたっぽい。奉行より態度でかい与力に褒められた若旦那。お蘭の姉は大火の中、妹を連れて必死に逃げたが、途中ではぐれてしまった。お蘭は運よくすりの親分に拾われ、姉の方は……弁天一家、藪先生の地元で地上げ騒動を起こすが、おさいちゃんは首を縦に振らない。ふつーの女の子に見えるが、忍びがちんぴらなんて怖がるわけない。先生がやくざを散らした後、のほほんとやってきた若旦那は「職務怠慢!」と吊る仕上げを食らう。弁天一家の狙いは、新しい大規模な岡場所を作ることだったが、そんなことが出来るほど羽振りがいい組織じゃない。裏にいるのは、盗賊を飼う悪与力だった。お松は暫く江戸を離れるよう命じられるが、彼女は妹にまだ未練があった。そして部下を使って藪先生を連れ出して……。この突拍子もなさはさすが姉妹だと初めて納得した。お松は最後の仕事をして江戸を出る覚悟をするが、「火をつけろ」と言われ昔のことを思いだす。「あたし、お姉ちゃんの名前覚えてないんだけど、お松ってことにしようかな」お蘭は姉の願い通り幸せになるだろうが、手下どもはちゃんとお慈悲をいただけただろうか。……殺しはやってないから死罪だけは免れるか……?
2008年10月11日
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辻斬りが横行。狙うのは通りすがりの庶民だが、犯人はれっきとした侍と思われる。遂に岡っ引きが現場を押さえるのだが、敵は大名家の上屋敷に逃げ込む。無理を承知で乗り込んだ岡っ引きは帰ってこない……おいちょっと待て。話がどんどん大きくなってる!もう誤魔化せない。夜が明けて「下手人」が引き渡されるが、下っ引きは「こいつじゃない」と呟く。「下手人」の妻子はやはり辛い思いをしていたが、音さんが何とか場を納める。もう一人、納まらない気持ちを抱え込んでいるのは、殺された岡っ引きの娘。被害者の家族たちも、働き手を失い悲惨な暮らしを強いられていた。殺された岩吉のプロファイリングによると、辻斬りは「金持ちで剣の腕は悪い」とのこと。これはもう替え玉で決まり、だが裁きが降りてしまう。時間がないのでとりあえず替え玉拉致。松平様には後から許可を貰う。家老はどっしり構えているが、辻斬り殿様はおろおろ。辻斬りは殿様と目星をつけたものの、証拠は何もない。替え玉は子供の将来のため下手人役を引き受けたのだが、そのおかげで今、食べ物も売ってもらえない暮らしだぞおい。妻は夫のやりように同意したが、近所の人々の親切を受け、こんなやり方はいけないと上屋敷に話をつけにいく。普通替え玉は善玉扱いだが、この作品では「利益のため引き受けたんだから共犯」扱いなのが凄い。しかしよく考えてみればその通りで……。善悪って複雑なものだな。
2008年10月11日
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夜釣りにいくたびに何か見て帰る番組だよな……。というかいい加減やめないか夜釣り。「この寒いのに」水に飛び込む音を聞いた藪先生と梅吉、溺れかけていた島帰りの大工、佐吉を吊り上げる。礼に豪勢に奢った佐吉、おさいちゃんに「ただで店を修繕する」と約束。だがあまりに金離れがいいので、皆「あいつ盗人じゃないのか」と噂する。ちゃんと仕事に表れた佐吉、だが宮司殺しの現場に大工の鑿落ちていたので話がややこしくなる。容疑者としていきなり若旦那に引っ括られたのは「作兵衛」、宮大工の元棟梁で、そのアリバイの証人が佐吉だった。よかった片がついたと喜んでいた若旦那、多分冤罪だと言われて大慌て。佐吉は見つからないし、若旦那は腹芸ができないから「寺社の管轄」といわれると何も出来ない。棟梁の娘おしの、元許婚の佐吉は遊びを覚えて父に叩き出され、その父が棟梁の座を追われた上人殺しの濡れ衣を着せられてしょんぼり。しかも寺社奉行にかっさらわれ、そこから助け出してくれた佐吉は、「この富くじで千両貰ってきてください。藪太郎先生と石部同心に同行してもらってください。それからでなきゃ真相をお伝えできません」とわけのわからないことを言い出す。一番富は三本。それを当てた人間三人の後をつけろ、という藪先生は勘が鋭すぎ。半信半疑で確認に出向くおしの、当たり籤に慄く。……誰がどう考えても不正だ。佐吉が富くじを受け取りに来るのを待っていた宮司たち、おしのが同心を連れてやってきたのにびっくり。だが「大金だから護衛を頼んだ」と言われれば表向きは何もいえず、千両箱を渡す。佐吉の目的は、「形だけ受け取る」ことになっていた千両箱をがめた上で、棟梁親子に渡すことだった。だから富籤の日まで黙っていたわけだが、いや、よく考えればそんな金受け取って貰えるわけないとわかったはずだ。担当が若旦那でなければ拷問で死んでいたかもしれないし……。そして佐吉は命を落し、千両箱はお上にかえされるが、棟梁はまた仕事が許されることになる。どうでもいいが余韻が足りないなこのシリーズ。大江戸捜査網は尺取りすぎだけど。
2008年10月01日
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悪党どもを偶然見てしまった娘。実は盲目というお約束。彼女には気のいい兄貴がいるが、まっっっったく頼りにならないというこれもお約束。江戸の町は火事流行、しかも火付け強盗まで出る。役人は悪党に金を貰ってお目こぼししてる、という噂まで出る始末。何だかしらないが男二人に絡まれた盲目のおそのちゃん、通りすがりのおらんちゃんに助けられる。おらんちゃんだって勝てる自信があったわけじゃないけど……久々にいいとこ見せたな。おそのちゃんを助けたおらんちゃんを藪先生が助け、おそのちゃんは成り行きで先生に診てもらうことになる。なにかお礼いたします、と言っていた兄貴のお礼は、瓦版を使った藪先生のセールス。先生は蘭学を収めた名医だが、今でもさばききれないほど患者を抱えております。妹を江戸一番の名医に見せるため、特ダネを掴んで一角千金を夢見る兄、そんなことを考えてるととんでもないことになりそうな気がする妹。そして、お約束どおり、悪人が美味しいネタを持って近づいてくるのだった。瓦版のせいで善人が罪に陥れられ、妻子は無実を叫びつつ入水。駄目だ……これは。「こんなことになるとは思わなかった」じゃすまない……。「命を粗末にするんじゃねえ!」あ、家臣皆逃げた。あはははははははは、この年まで斬捨て御免軽く千回は見たが、こんな逃げっぷりいいの始めてみた。尺の都合か?正直千人斬りよりすかっとした。独りぼっちになったおそのちゃん、眼の治療を拒否。「瞼の奥にいる兄さんを大事にしていきたいんです」でもどちらかというと、兄の咎を受け継いだように見えるな……。
2008年09月30日
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夜釣りの梅吉、場違いな薬売りを見かける。それだけなら「変な奴」ですむのだが、その晩、不審な死に方をした商人がいた。藪先生は毒殺と判断、清太郎を呼び出して判断を仰ぐ。梅吉の話を聞いた飲み仲間たち、そんなところで着替えてる奴って泥棒じゃねえの?と大騒ぎ。どこかに千両箱が埋まってるかも、と川辺を掘り始める。傍目には笑い話だが、実際脛に傷持つ薬売りには笑えない話だった。梅吉、縁談を嫌がって死のうとした娘を拾ってくる。男の一人暮らしと知った上で「暫く置いてください」って間違いなく間者。さあどうなる、ほだされてくれるか?幼馴染の小六と偶然に再会した清太郎。互いに忍びに見切りをつけて堅気の物売りになった、という格好だが、小六の装備は妙に真新しい。「本当に偶然かな?」珍しく感情に走る清太郎、それをはっきり正す藪先生。幼馴染といってもあまり覚えていないおさよちゃんは、何とか二人の亀裂を修復しようとするが、小六はしっかり道を誤っていた。自分の代わりに誘い出されぼろぼろになった清太郎を見た梅吉、男泣き。「俺のために……すまねえ」「馬鹿野郎、友達じゃねえか」幼馴染が殺しあう展開に、このオチか……泣ける。
2008年09月29日
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女狂いの作事奉行の妾奉公を控えた菓子屋のお嬢様。臆するところもあるが、「世の中には、家のために身売りする人もいるのだから」と割り切った態度。中々立派な人柄のようだが、悪い連中にさらわれてしまう。「2千両寄越せ。町方にはいうな」と言われても、もう北町の同心がきてる。仕方ないだろ第一発見者が連絡しちまったんだから。乳母のおしまさんの手当てに呼ばれた藪先生、子供たちの証言から、投げ文を持ってきた人間は「いない」と判断する。そして取引場所に現れたのは、作事奉行の配下だった。母は役人を追い払おうとするほど取り乱しているが、父はかどわかし犯との取引をしくじってもわりと平然。おみねお嬢さんに駆け落ちするような男はいない。外道旗本に可愛い娘を渡したくない父が、勘当した息子に連絡を取り、父の心意気に勘当した兄が、仲間を動員して妹をさらったのだった。兄もその嫁もいい人だが、手間賃の少なさに怒った仲間はお嬢さんを売り飛ばす算段をつける。大奥と繋がりがあるんだかなんだかしらないが、あの外道許せん、というわけで、藪先生一行はおらんちゃんを芸者に仕立てて罠を仕掛ける。むかついたおらんがついすりとったのは、ポルノと、飽きた女を売り飛ばした証文。……手癖が悪いのも役にたつわ。いっそ三人で逃げればよかったのか。とうとう娘たちに会いに行く父、そこには二つの死体が転がっていた。娘可愛さの狂言は、ほぼ最悪の結末となった。兄上のご愛妾の身内を勝手に斬っていいのか、それとももう話を通してあるのか?お嬢さんが無事でよかったが(タイムテーブル的に無理があるけど)、経歴に傷がついたし、こう娘べったりの親がいたら中々いい婿こないだろうな……(余計なお世話)。
2008年09月28日
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暴れ馬が大通りを疾走。うまく止めた先生、馬に蹴られかけた女に見覚えがあった。先生が知っている女は町民のおみつ、だが彼女は武家娘の千鶴と名乗る。一見清楚な千鶴は、畜生働きの手引きだった。おみつは、藪太郎先生と梅吉とトライアングラーだった長屋の娘。別人のように変わっているが、先生は同一人物だと断言、梅吉におみつの現在を調べに行かせる。「虫も殺せない心優しい娘」が長崎に医者の勉強に行く幼馴染を強引に引き止めるもんかね。人助けのためっていってるんじゃないか。5年でも10年でも待ってるわ、と言えっつーの。先生と梅吉って義理の兄弟設定なのか……知らなかった。おらんの蜆全然売れてない。蜆買うのは大抵女(板前は男だが行商の相手をするのは普通女)だから仕方ないのか?お吉ちゃんほど人あしらいがうまいわけでもないし。おみつは身分違いの幼馴染とフラグを維持できず、家庭の事情から身を持ち崩して最後には盗賊の頭の情婦となった。色々開き直って生きていたが、昔好きだった男に自訴を薦められ、どうしたものか気持ちが揺れる。
2008年09月23日
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贋金つくりの職人たち、どうせ最後には殺されると思い切って脱走。しかし殆どは口封じに殺される。すりの小僧をつかまえたおさい、その姉貴分「むささびのおらん」に刃物を突きつけられる。かたせさんのおらんはいかにもだが、素人っぽい顔のおさいちゃんのほうがよほど怖いわ。忍びにはとてもみえない。理不尽で勝手気ままですかした女、だが未成年の卯三郎を諫めるまともな部分もある。そんなおらんがすりとった財布の中身は、小判がざっくざく。……間違いなく贋金パターンだ。掏り取った金で散財しつつ先生待ち。その結果弟分が急性アル中寸前じゃ駄目だろおい。美人で気風がいいおらんははぐれものたちの人気者だったが、彼女が贋金を入手したことから周囲にも災いが降りかかる。それにしてもこの結果はあんまりだ(涙)。ツンをやめて早々デレた!幾らなんでも早すぎる……。
2008年09月02日
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嵐の中の小船。八丈島あたりから逃げ出してきた?なんとか無事に岸にたどり着くも、すぐに地元の者に捕らえられてしまう。唯一逃げ切った千吉は、姉貴分のお銀の元に逃げ込もうとする。千吉は吉原で喧嘩して島送りになったが、わりと微罪のわりに五年たってもご赦免にならなかった。実は彼は替え玉で、事件を穿り返されたくない牢奉行が御赦免メンバーから弾いていた。内心不満たらたらのお銀は、信頼する親分にも剣突食らわす。実際には、奉行所につかまったほうがまだ安全なのだが。姉弟が無事再会出来て良かったが、一歩でも店の外に出たら間違いなく捕まるな。一発食らわせて鹵獲、お銀さんを連れてきたほうがよかったんじゃないか。そして罪人匿ってることを誤魔化したかったら、店を閉めるのは逆効果だ!「お前のことを考えるなら自首して出るべきだ」相手が聞いているのを気づいているのかいないのか。……想定はしているだろうな。里見キャラは正論きっついわ……。姉は弟のため敵陣に乗り込み惨殺され、弟はお咎めなしとなる。……じゃあなんで旅立ちなんだろ。お骨をもって故郷に戻るってわけでもなさそうだし。
2008年09月01日
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喘息の診療で3両ってなんだ。1両あれば十分じゃないか!誰か藪太郎先生紹介してやれよ……。雨の中打ちひしがれていた娘、運よく梅吉に拾われ父を診て貰える事に。先生の生活費はどこかの偉い人から出ている気がするが(笑)ご飯後回しは立派。先生の薬箱を取りにいった梅吉は、通りすがりのご新造さんに傘を貸してもらう。なんだ小石川養生所あるんじゃないか。と思ったら、今度からただで診察をしてはいけないとお達しが出たという。おまけに藪先生の下にも悪質な嫌がらせが。悪徳医者たちが商売敵を潰そうと、女将まで巻き込んで暴れているらしい。「ただ同然で診てどうやって食ってんだよ!ただの人気取りじゃねえか」……否定できない(笑)。傘を貸してくれたるいさんの夫は、病身のくせに大酒飲みの浪人。根っからの悪人ではないが、金と浮世の義理で藪太郎先生の暗殺を引き受けてしまう。……もう体がぼろぼろで役に立たなかったけど。血を吐いてひっくり返った暗殺者を、先生は番所でなく自分の診療所に連れて行く。「たとえ俺を斬れても、真っ当な医者全部を斬るこたできねえんだ!」よかった、この場の医者全員斬っても江戸が医者不足になることはないんだな。と思ったら、雑魚医者は切り捨て御免にびびって全員平伏。この後は……どうなるんだろ、財産没収で江戸追放コース?
2008年08月31日
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祭りで出来心を起こしたすり、「とんずらの亀」。どじばかりふんで逃げ回ってる。憎めない男で親分は何度も目こぼししてきたが、どうしても悪い癖が抜けないらしい。喘息持ちの息子を抱えた寡婦を庇う男気もあるが、まともな手段で金が稼げないんじゃしょうがない。屋敷の改築をして借財が千三百両か。ふざけんな。金がないなら質素に暮らしやがれ!博打帰りの亀、呉服問屋が侍に斬り殺される現場を見てしまう。たまたま藪先生が通りがかったからよかったが、でなければ口封じに殺されていた。「下手に動けば薮蛇だ」踏み倒しの殿様賢い。確かに、現場を見られたが素性はばれてない。口封じに駆け回ったほうが危ない。だが、薄幸の母子と第二の人生を歩むため、金が欲しい亀は強請りを目論み、口を噤んでしまう。強かなやつなら五両くらいとれるわな。でもお前どじだからな……。親分のおかげでなんとか五両とれたが、……まあ、お鶴さんじゃなくたってまともな金じゃないと気づくよ。誠意は伝わったとようでなによりだが。旗本があちこちから大金を借り、そのあげくっておい。そんなの普通何時までも誤魔化しきれないと思うんだが。そこまで贅沢したいのかよ!
2008年08月30日
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ねずみ講。何時までたっても廃れない、さすがねずみだ。でもこれ、永遠に事業が拡張し続けるというのが前提になってる。永遠なんてどこにもないんだよ……。先生たちに唆されてねずみ講購入の梅吉、小間物屋から転職した友達の与吉と再会。だが、「帳面を調べろ!」と怒鳴り込んだ男が首吊り状態で発見される。彼は首を絞められた後で吊るされていた。若旦那、ちゃんと変死を見破れるようになってたんだ、えらいえらい。お店をしくじった与吉だが、帳簿つけの腕には定評がある。なのにどうも金の流れがおかしい。足を洗いたい気分になるが、彼はまだ自分の職場がどんなにおっかないかまだ気がついていない。皆、大金を入手する日を楽しみに生きている。だが、それを目前にした者達が次々危難にあい、からくりを知った与吉は口止め料を渡される。良心と欲の間で一瞬揺れる与吉だが、岡場所あがりで苦労してきた女房は金の受け取りを拒否。しかし、二人の目の前にはとんでもない落とし穴が待っていた。それでも、与吉がちゃんと仕事をしていてくれたおかげで被害は最小限で収まる。貧すれば鈍するでえらい目にあったが、嫁さんはいい人だし、まあ、これからきっといいことあるさ。
2008年08月29日
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夜釣りときたら、身投げ女とかどらえもんとか……じゃなくて、柳橋の姐さんのピンチを救う展開だった。何か探っていてヘタこいたらしい。怪我をした綾千代姐さんを兄の下に連れて行って手当て、だが肝心の兄は留守。当人は「お座敷の前を通りかかったらいきなり絡まれた」と主張する。「日本橋の団十郎」さんとは、日本橋に出現したおこもさん(荒木 しげる)。団十郎そっくりのいい男だというんで、女たちが貢ぎまくり、面倒みたいと言うものまで出てきて、喧嘩が始まる大騒動。なんかわけあって橋の下に座っているらしいが、こんなに目だってどうするんだ(笑)。当人も困っている様子。綾千代姐さんというのは実は若党、しかも噂の団十郎。二人は勘定奉行を探っていた。姐さんに岡惚れの梅吉、彼女を庇って名誉の負傷。……負傷で済んでよかった、下手すると拉致されていた。白昼の日本橋で、アイドルにいきなり襲い掛かる凶刃。何考えてんだこんな人が多い場所で!同心が出張る騒ぎになったのに翌日また日本橋に座り込む……はわかるが、それに群がる女たちすげえ。要するに敵討ち。娘が若党を好きになったから、上役を袖にするっていい父だなー。しかし赤の他人の前でそんな話を始めるな(笑)。二人っきりでやってくれ。
2008年08月28日
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非道な押し込みが行われた翌朝、行き倒れの女、おあきが藪太郎先生の下に担ぎこまれる。目が覚めてびっくりの彼女は、殆ど目が見えなかった。半年ほど前からよく見えなくなり、江戸に出る間に全く駄目になってしまったらしい。手術すれば見えるようになるかもしれない、全盲になるかもしれない、確率は半々。頼みの亭主は先に江戸に出たまま、行方知れずになっていた。亭主の六助はとっくにくびになって、国に帰ったことになっていた。行き違いなら、江戸にいたほうがいいといわれたおあきは、手術をうける決意をする。国に帰ったはずの六助は、お約束どおり盗人の仲間に入っていた。一仕事終えてまともな金を得、女房の下にもどるつもりが、三十両でもう一度と唆される。確かにそれだけあれば人生全く違ってくるが、……女房や国の人々になんて説明するつもりなんだ?こんないい人たちに拾って貰えて幸運だった、と感涙のおあきは手術にも成功。嬉しさから勇んで外出するが、亭主の人相書きを見てしまう。ふ、普通江戸に慣れてない人間を一人歩きさせるか?「見えないほうがよかった……!」先生が風呂屋でそれっぽい男に出会ったとき、世間話のついでに「六助の女房が江戸に出ている」といえばひょっとしたらなんとかなったかもしれない。亭主はすっかりすれていたが、女房に「先生たちはあたしの面倒を見てくれたのよ!そのあいだあんた何してたのよ!盗人の手先ですって?」と詰られて流石に反省する。六助も捕まれば磔獄門。(死者まで出ている)だが、六助は盗みの現場で花火を打ち上げ、一味の召し捕りに一役買う。なるほど、それで江戸所払いに減刑か。先生厳しいけどちゃんと考えてんな。
2008年08月27日
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何故か身重の娘が倒れていて、通りすがりの船頭の梅吉に拾われる。産婆さんにも手に負えないお産を頼まれた先生はびびるが、結局母親も赤ん坊も無事だった。無論物語りは此処から始まる。母の名はちえ。喋り方から立派な育ちと思われるが、何故か素性を語ろうとしない。それとほぼ同時に勤番侍の死体が出るが、藩は知らぬ存ぜぬで押し通そうとする。親分が不義密通と言い出したのをきっかけに、藩はそれで通すことを決定するが、実は立派なお家騒動だった。若様は恋人の身を案じつつ、虚けのふりで身を守る日々。赤ん坊を残し、母は姿を消す。あの、ここ他人のうち……。拾った当人が一番怒っている。実家は赤ん坊を引き取ると言い出すが、敵だって馬鹿じゃなし、見張られてるんじゃ……と思ったら襲撃かけやがった!死人がでなくてよかったけど。うちがこれじゃ孫はどうなるか、と祖父母号泣。幾らなんでも、それらしい赤ん坊が見つかったからって真昼にかっさらおうとする奴がいるか!客観的に見てたんなるかどわかしだ。最終的には、ただそこにいただけの大工たちまで巻き添えに。先生は「若様が駄目な奴だから」と言い捨てるが、上屋敷に味方二人で一体どうしろと。父もすっかり篭絡されているし。世の中あんたみたいに強い殿様ばっかりじゃないんだぞ。
2008年08月26日
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占い師に見てもらった先生、「貴方は並みの生まれではない」と言われてどっきり。「肉親に縁がない。特に母親」とも言い当てられる。それだけなら笑い話だが、直後占い師に見てもらった呉服屋の一人娘が死んだ。嫁入り前の娘が占いに走った挙句身投げ。ありそうなのは「他に男がいた」。親分は若い色男の番頭に目をつけるが、きっぱり否定される。親分やもめなのか。一瞬「逃げられた?」とか思って申し訳ない。お嬢さんが死んだのは、ご法度の「奉公人との恋愛」がばれて兄が大金を脅し取られたからだった。二人は周囲にばれないようひっそりやっていたので、怪しいのは例の占い師。男は店から暇を取り、親分たちに敵討ちを依頼する。「斬るなら斬りやがれ!」と根性見せた渡り中間に、「お前随分根性が曲がってるな」といって両腕捻り上げるって……。しかも往来の真ん中で。傍目にはどっちが悪役だよ主人公。老岡っ引きと若い同心の絆は美しいんだが。
2008年08月22日
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大奥から里帰りした呉服屋のお嬢様。何故か命を狙われ、藪の先生に助けられる。ほぼ同時に、若い娘の水死体が上がる。水死体と思いきや、首筋に毒針をつき込まれた変死体。彼女も大奥帰りだった。「私たち三人、お芝居を見に来ただけなのに……」町方の娘は出世できないので、普通命が狙われるような機密は耳にしない。だが、彼女たちは主人公の母代わりである老女、弥生局の部屋子だった。三人娘の二人までが殺され、最後の一人は人形を身代わりに生き残るが、当の局に危険が迫っていた。痺れ薬を飲ませるのに失敗したからって、局を拉致とは乱暴な。そもそも「見られた!」だって誤解だし。おとなしくしてりゃ何事もなくすんでたって頭痛い。
2008年08月21日
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会津藩の上屋敷に、罪人として引っ立てられたていった女たち。彼女たちはいわゆる駆け込み寺に匿われていて、誰であれそこから女(しかも子供も居たぞ!)を引き出すのはご法度。これは暴挙ってんで、長さんたちが動き始めました。女たちは、ろくでなしの殿様を何とかしようとした家老の身内でした。殿様は天下の名君加藤清正の息子だが、守銭奴の暴君。その奥方は長さんの従妹。気丈な奥方、駆け込み寺の庵主は上様の姉上、喧嘩したらただではすみませんよと諭す(考えようによっては脅迫)が、それでも殿様は突っぱねる。国許の商人たちが訴状に来るが門前払い、これは斬られかねないというので辰たちが石を投げ、それでも危ないところを屋根の上から瓦を落としてくれた謎の人(笑)がいて逃げ、通りすがりの殿様の舅どのの籠に匿われる。面当てに、捕まえていた連中を即刻処刑するという殿様。奥でのんびりしていた奥方、悲鳴を聞いて状況を知るがどうにもならない。従妹に、女だけでも助けてやれないかという長さん。帰り道、長さん、誰何の藩士を……斬ってないか?奥方、命を懸けて女たちの助命を願うが、乱心として押し込めにあう。付き添いは腹心の女中一人だけ。これはもうどうしようもないと、舅どのに話にゆく長さん。舅どのは、外様大名を刺激しないためには、自分が会津の新しい藩主にはならないほうがいいというが、長さんは領民のためにはその方がいいと説得する。いや、この人凄くいい人なんだけど、正義にも色々あるんだね。老中の呼び出しを病欠する殿様。よく付き合えるな家臣たち。このままでは藩が潰れるとわからないわけではないだろうに。あくまで自分は悪くないという殿様、女たちを処刑。その遺髪を届けられた奥方、女中に長さんへの手紙を託け自害。長さんは父の愛の篭った仏像を持ってきたのに、間に合いませんでした。明日、江戸をたって会津に帰るという殿様。病気を理由にするというが、そんな理由通るわけねえだろ。それだけでも藩、潰れるよ。普通、馬鹿殿の馬鹿に付き合う家臣は、彼を自滅させて腹違いの弟君をとか、藩を潰すことで利益が上がるとかなんだけど、ここの江戸家老はそういう裏が無かった。殿様の実母が自分の娘とか、そういう話かな。馬鹿殿を殺さず仏門に入れという長さん。実在の人物を殺すのはまずいか。それにしても、この切捨て御免は伯父上黙認の上なんだね(笑)。馬鹿殿は消えて名君が入り、それから幕末までは会津の人たちは幸せに暮らしました、で幕。(06年11月17日 記入)
2007年12月31日
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悪旗本を諌めたお春ちゃんを助けた若い浪人(を助けた長さん)。正義感が強くて勇敢なのはいいんだけど、長さんのように世慣れていないのであまり役に立たないというかかえって迷惑というか。彼に子分にしてくれと申し出た男は紀州藩の中間で、そこで「見たことあるような顔」だという長さんの記憶が繋がる。要するに紀州家のお家騒動。これに悪旗本の逆恨みが重なるわけだが、父の悲劇を思い出した長七郎君が首を突っ込む。担ぎ出されようとした弟君は大人しいだけで陰謀とは無関係。全てばれたからって、若君両方ぶっ殺そうとするな江戸家老。江戸時代は長子相続が一大前提。兄弟喧嘩になるとどっちか不幸になるからそれでいこう、いう話。……じゃなくて、この人の八男坊が後の暴れん坊将軍になりましたという話。
2007年03月09日
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長さんより青目同心が好き。小学生の頃から、完全無欠ヒーローより少々頭堅くてぼんくらなくらいが好き。三つ子の魂百まで。オタク死ぬまで好み変わらず。そんなことわざは無い。速水さんが只者でないのはわかるが、いい奴か悪い奴か判断がつかない、そんな青目同心が甲賀出身であることが明かされる話。……まさか後付けじゃないだろう。まだ5話なんだから。盗みを働いて大金を献上すれば表舞台に立てると信じる、世間知らずの根来忍者たちに、「オレも忍びだからそいつらの考えていることは手にとるようにわかる。お前たちを利用するだけして消すつもりだ」……どんぴしゃです。ていうか貴様の過去に何があった。長七郎君が黒幕を始末、根来忍者の生き残りは何故か無罪放免で江戸を離れることに。平同心が考え込むのも無理ない、相当発言力がある人間が裏で手を回したってことだから。根来の皆さん、今後は静かに暮らすそうです。お元気で。
2007年02月28日
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長七郎君を陥れるため、改心した盗賊の名を騙った盗賊が跋扈する。捕えられた本物を助けに行く辰、「おとっつあんと呼びたいから」とはいえ偉い。けじめのため特攻覚悟に父に「娘を頼む」と言って貰えましたが、肝心の娘にはふられちゃいました。口封じのため盗賊たちを皆殺しにした黒幕が、長七郎君のことを「たかが浪人」と呼んでましたが、その浪人のためにこんな騒ぎ起こしたんだろうが。終始一貫しろ。そして老中の屋敷まで逃げていくが、当然見捨てられる。因果応報。(2月21日 前日記より)
2007年02月28日
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二年間諸国をふらふらしていたらしい長七郎君。柳生に呼び出されました。どうも事情が変わったようです。江戸にいて欲しいと。お女中が逃げてきたと思ったら、月島騒動に巻き込まれました。大奥だって、将軍の従兄弟(思いっきり特別扱い)とは揉めたくありませんわな。お女中の実家が口入やで、そのまま居候させてもらう事に。まさか本当に奉公が嫌なだけだったのか、と思ったら、忍びが襲ってきました。何か余計なものを見たか聞いたかそう思われたか、でも当人は気付いてないパターン?月島は殺されるし、口入やには毎日刺客がやってくるしで、結局彼女を古巣に預けることに。何も知らない少年将軍、散策中に行方不明に。柳生が「城内にいない」と判断したため、町方まで動かす騒ぎになりました。幕閣の駕籠でこっそり連れ出したんじゃないかと考えた長さん、門番の中から(口が軽そうなのを)一人選んで辰に探らせる。柳生に頼めばいいやん。扱いにくい長七郎君を次期将軍に、なんて出来れば遠慮したいだろあっちだって。結局、上様を一時行方不明にして大目付までのし上がった柳生家を潰そうという老中の企みでしたが、長七郎君が切りまくってる間に将軍が救出されて一巻の終わり。……将軍救い出したら皆殺しの必要ないんじゃあ。大きな借りを作った柳生、逆に脅しをかけてから退出。おれんさんの心遣いで、辰は口入やに置いてもらうことに。腰は軽いが、聞き込みと尾行はプロ級だからね。長さんの好物、鯖味噌……(笑)。口入やは鯖が大嫌いって、多分当たったんだろうな、気の毒に。娘たち、始終作りそうだぞ。
2007年02月22日
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いきなり土地の持ち主と言って乗り込んできた女。拝領地だという証拠は権現さまの書付と葵のご紋。奉行所は「拝領地なら売り買いするわけないだろ」と言うが、文書自体は本物。孫が鑑定したんだから間違いない。(結局、本当の拝領地だったが、火事を出してしまったので反故になったらしい)しかし「拝領地を取り返したい」と奉行所に訴え続けていた女は殺されていた。彼女が駕籠訴をした老中は「万が一長七郎君が次期将軍に推挙されたら困る」という立場。これを期に風魔のくのいちを送り込み、刺客とする狙いだった。長さんたちは偽者を保護するが、風魔は嫌がらせのため夢楽堂の紙を全て台無しに。風魔、せこっ!抜け忍とした女を庇って毒を受けた長さん。甲斐甲斐しく世話をする女を皆は信用するが、長さん方の忍びであるお銀さんだけは彼女に釘を刺し、風魔も同行を探って全て芝居であったことを探り出す。しかし彼女は自分で毒を飲んでいた。今回風魔の推挙は嘘じゃなかったが、鉄砲玉が情に流され絵に描いた餅に。上様回復するし(笑)。風魔ってこの頃にはもう忍びやめて吉原とかで暮らしていたってのが定説だと思うが。
2007年02月19日
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綿引氏、「理不尽な悪同心」役、合ってない。コントみたい。(そこまで言うか)最初の一、二分だけでも悪役らしく振舞えばいいのに。前科のある女を六年も追い掛け回す同心、女の職場も家も奪ってしまう。彼女の飲み屋の常連だった番頭が店から千両持ち出した後首を括るが、あんな高い木で一人で首吊れるわけねえだろ、というのが同心と長さん同意見。女に悪い男がついてるという同心の推量もあたり。20近く年の離れた大店の娘に言い寄られる医者は、どう話に関わってくるのか?「あいつはあたしから目を離さない」「目を離されたら終わりさ」長さんは、同心が見張っている限り彼女が事件に巻き込まれないと思っているのか?でも三番番頭が首吊った事件はどうなんだ。鬼同心が長屋に帰ったら、何故か例の女がいました(笑)。飯炊いて勝手に食って布団二人分敷いて、そりゃ声も裏返るわ(笑)。思い切ってぶつかってみろって、こういう意味で言ったのかな長さん。同心が奉公人もおかず一人暮らしってありえないだろ普通。千両取られた店の主、店を抜け出してたそがれてばかり。下手人のはずの番頭の「飲み友達」として接触した長さんに、「あいつがやったんじゃない。悪いことをした」勘定奉行が黒幕の「盗人ごっこ」、それでも律義者の番頭が犠牲に殺されるとは思っていなかった。良心からいつ口を割ってもおかしくなかった主、斬られるが怪我ですむ。父が「盗賊ごっこ」をすると知ったお嬢さんは医者の先生に相談、先生は店に張り込んで大立ち回り。……いいのか、父(笑)。ああ、先生に前回の顛末を聞かされたのか。情夫に盗みの手伝いを申し出た女は、同心に通報し、町方的には一件落着。後ろに勘定奉行がいるのがこまったもんだが、ま、いいタイミングで病死(笑)してくれたし。泣く子も黙る鬼同心、とかなんとか言ったって、百たたきにあった女をおぶってお持ち帰りしたらイメチェン終了だろうどう考えても(笑)。
2007年02月15日
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潰れた家(首切り役人)の娘が後妻に入るが、不出来な嫡男が家を潰すと思いこみ殺してしまう。嫡男は遊び好きだが弟には優しい兄、その放蕩が幕府に目をつけられているというのも嘘。お家を乗っ取ろうという家臣が全て仕組んだこと。幼い次男に事情を語り、妻を殺して自害しようとする殿様もいい人なのにどうして家臣はこんなのばっかり。つうか、長七郎君にばれた時点で、主犯に全責任負わせて投降すればよかったんじゃ?実行犯は自害……トラウマを利用されたとはいえ、義理の息子を殺してしまったので仕方ない。次男が刀を捨てて医者になると言い出したので、父は長崎まで着いていくそうです。五千石が……家臣にああ手酷く裏切られたので嫌になったのか?
2007年02月06日
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不良旗本三人から女の子を助けた職人が殺され、長屋に一人残された病の母のもとに、助けられた女の子と息子の友達だという男が入り浸るようになる。仇を探す長さんたちは事件を派手に瓦版で書き立てるが、その直後長屋の大家が代わり、乱暴な立ち退きが行われる。(長さんがたたき出すけど)昔盗賊が千両箱を埋めた場所に、気がついたら長屋が立っていて、その真上に住んでいる女を一時、湯治にでもやろうとしていたのが元盗賊の自称「息子の友達」、立ち退かせようとしていたのはその仲間から金の隠し場所を聞き出した悪同心とその黒幕の両替商。「十両で手を引け」と虫のいいことを言って断られた同心、例の旗本たちを唆して斬らせようとするが、やっぱり長さんに阻止される。根はいい奴の盗賊、千両箱欲しいがおっかさんも心配、で結局身を滅ぼす。が、その前に旗本たちに千両箱の話をしていたため、連中が両替商の元に乗り込んで来ましたよ手間が省けて助かる。一々身元洗って評定所に呼び出して腹切らせるのは面倒だ。事件後強引に伊豆に湯治にやってその隙に千両箱を没収はともかく、「あいつは里心がついて田舎に帰ったよ」って本気で信じるだろうか。「仇がみつかった」って出て行って、そのまま挨拶もなしにいなくなったんだぞ。返り討ちに合ったって、信じて疑わないだろ普通。
2007年02月02日
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可愛がっていた子犬を殺そうとした子供。それを止めた辰に果たし状を贈ってくる。その母は息子に町人の子供と遊ぶなと言うし、養子にと言ってくれた人に水をぶっ掛けるし、町人が果し合いを断ってきたら無礼者と呼んで斬りかかるし。武士の鑑と言えなくもないが、どう考えても尋常でない。長さんがついてるし大丈夫だろうと踏んだ夢楽堂の面々は、この果し合いをネタに瓦版を売るが、実は二人は身を隠す身だった。……ま、敵討ちの前に犬や町人を試し切り(八つの子供に!)させようってんだから、簡単に同情できませんが。二人の正体は、辻斬りに殺されお家断絶となった徒士目付けの遺児とその乳母でした。二人に気付いた仇たちは、坊主を攫って締め上げるが、当時三つの餓鬼が何か知ってるわけねえだろ。養い子が連れ去られて以来虚脱状態だった乳母さんに、五両で返すとの脅迫状が届けられるが、そんな金あるわけない。長屋の住民たちがカンパしてくれたのに、施しは受けないと突っぱねる……ああ、この辺で考えを改めるかと思ったのに。辰は脅迫状を放り込んだ遊び人に近づくが、事情を知っての騙りで、全くの無駄足でした。乳母さんは敵が捜す書状を長さんに託し、若様を助けてそのまま敵討ちに移行しようとするが、結局この人は、「ちっこくとも武士は武士」という考えから逃れられなかったわけだな。「死んでも父上の無念を果たしなさい」という……。長さんの乱入によって敵討ちは出来ませんでしたが、その口添えでお家は再興できました。若君の前途を祝い、暖かく送り出そうとする長屋の面々。若様はこれまでどおりおっかあとシロと暮らしたい、偽りの母とて本心ではそうしたい。で、結局今の暮らしを続けるようですが、迎えに来た人たちの立場は?これで就職がぱあになったような気がするぞ。この話、長さんの説得も辰の男気も長屋の面々の善意も、全く通じてない気がするのは気のせいだろうか。
2006年12月24日
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会津藩の上屋敷に、罪人として引っ立てられたていった女たち。彼女たちはいわゆる駆け込み寺に匿われていて、誰であれそこから女(しかも子供も居たぞ!)を引き出すのはご法度。これは暴挙ってんで、長さんたちが動き始めました。女たちは、ろくでなしの殿様を何とかしようとした家老の身内でした。殿様は天下の名君加藤清正の息子だが、守銭奴の暴君。その奥方は長さんの従妹。気丈な奥方、駆け込み寺の庵主は上様の姉上、喧嘩したらただではすみませんよと諭す(考えようによっては脅迫)が、それでも殿様は突っぱねる。国許の商人たちが訴状に来るが門前払い、これは斬られかねないというので辰たちが石を投げ、それでも危ないところを屋根の上から瓦を落としてくれた謎の人(笑)がいて逃げ、通りすがりの殿様の舅どのの籠に匿われる。面当てに、捕まえていた連中を即刻処刑するという殿様。奥でのんびりしていた奥方、悲鳴を聞いて状況を知るがどうにもならない。従妹に、女だけでも助けてやれないかという長さん。帰り道、長さん、誰何の藩士を……斬ってないか?奥方、命を懸けて女たちの助命を願うが、乱心として押し込めにあう。付き添いは腹心の女中一人だけ。これはもうどうしようもないと、舅どのに話にゆく長さん。舅どのは、外様大名を刺激しないためには、自分が会津の新しい藩主にはならないほうがいいというが、長さんは領民のためにはその方がいいと説得する。いや、この人凄くいい人なんだけど、正義にも色々あるんだね。老中の呼び出しを病欠する殿様。よく付き合えるな家臣たち。このままでは藩が潰れるとわからないわけではないだろうに。あくまで自分は悪くないという殿様、女たちを処刑。その遺髪を届けられた奥方、女中に長さんへの手紙を託け自害。長さんは父の愛の篭った仏像を持ってきたのに、間に合いませんでした。明日、江戸をたって会津に帰るという殿様。病気を理由にするというが、そんな理由通るわけねえだろ。それだけでも藩、潰れるよ。普通、馬鹿殿の馬鹿に付き合う家臣は、彼を自滅させて腹違いの弟君をとか、藩を潰すことで利益が上がるとかなんだけど、ここの江戸家老はそういう裏が無かった。殿様の実母が自分の娘とか、そういう話かな。馬鹿殿を殺さず仏門に入れという長さん。実在の人物を殺すのはまずいか。それにしても、この切捨て御免は伯父上黙認の上なんだね(笑)。馬鹿殿は消えて名君が入り、それから幕末までは会津の人たちは幸せに暮らしました、で幕。
2006年12月17日
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恐妻家の小役人が、「誰か殺してくれないかなー」と呟いていたら本当に殺され、それをネタに脅されるというどちらかというと火サスのような話。女房の墓の前でさばさばとした表情を隠せない、ちゃっかり馴染みの芸者が居る、困った奴だな。御家人の妻が出会い茶屋で殺されるなんて、家が潰れてもおかしくないんじゃないか?脅され上様ご寵愛の方様に厨子を持っていったところ、それが爆発。年が明けたら、大奥から暇を貰って婿探しをするはずだった娘も、お絹の方とともに爆死。小役人は衝撃の中切腹する。娘のライバルを、無関係の者を使って殺そうという企み。いや、身も蓋もないけどさ、上様のご寵愛が一度離れた以上、もう何やっても無駄なんじゃね?男の興味ってのは、基本新しくて若い女に移るものだし。普通こうなると、自分の思い通りになる美貌の女を捜して差し出すもんだよ。お絹の方は、若くて可愛い上に思いやりがあって気が回って、そういう性格の良さが気に入られたんだと思った。
2006年11月15日
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「あんた、人を斬ったことある?」「……ないな」「人を斬ることってどう思う?」「悪いことだ」嘘吐きー!嘘吐きだ長さん。あんたこれまでに何人斬ったよ!2千人は固いだろう!尊敬する寺子屋の先生が辻斬りだと知った少年、衝撃でぐれる。夜半まで外をうろついて柿を食っている少年を見かけた長さん、蕎麦を食わせて「ご馳走様したら帰れよ」長さんは侍、先生は浪人だとカテゴリ分けする少年。いや、長さんも一応浪人なんだけどね。こざっぱりしたなりだけど、居候だからその人。仕官のために人を斬っていた先生、生徒がぐれた理由を聞いて改心するが、もう用済みと始末されてしまう。道端で堂々人を斬り、そのまま上屋敷に逃げ込む藩士たち。おいおい。腕試しの藁人形の中に生きた人間が入っているというのはよくある話だけど、初めに考えた人は偉い。里見氏は殿様にしか見えないので、長七郎君は一番嵌っていると思うけど、予告でゲストが死亡するカットまで描いてしまうのはどうかと思う。
2006年11月08日
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