PR
Keyword Search
Calendar
Category
Comments
地元のJAFなので、道は熟知しており、旭丸峠からはアクセス出来ないと判断したのだろう。何とか光明が差してきた矢先、妻から突然シンクの配水管が詰まって水が抜けないとの電話。U字パイプの外し方を教えて一件落着。何時もこうしたものだ。
悲願寺の下辺りにいるとの電話から暫く待つも一向にレスキューのエンジン音が聞こえない。道を間違えたかと少し不安になったが、更に待つと電話が掛かり今、野間川林道と思われる分岐点まで来たと言うので、分岐の指示をしたのだが、移動スピードが余りにも遅い。時刻は既に4時30分を回っているが大丈夫だろうか?こんなに遅いとなるとやはり小型のレッカー車で来ているのだろうか?しかし2WDでは無理な気もする。仕方が無いので更に待つと私には聞こえないが、ジムニーさんがエンジン音が聞こえるという。やっと助けが来てくれたかと今か今かと待つが、車影は一向に見えない。暫くすると黄色のフォグランプが見えて来た。
やって来たレスキュー車は古いJB23一台だ。しかも、ウインチも装着しておらず、タイヤはノーマル。オートマ。若い兄ちゃんが1人で運転して来た。大丈夫かえ?レスキュー車を先に行かせ付いて歩くが、歩くよりも遅い。なるほどこの速度なら時間は掛かるわ。
現場に到着して脱落車の横を通り抜け、牽引ロープを掛けてゆっくりと引っ張るとフロントが少し下がったところで、ジムニーさんが乗り込み、エンジンを掛ける。そのままジワジワ引っ張ると左の後輪が路面に着地。何と呆気ない事か。時間にして10分足らずのレスキューであった。
あれほど派手に穴に嵌まったにも拘わらず、引き揚げられたJB23を調べてみるも、左のサイドガーニッシュに引っ掻き傷が僅かにあるだけで他の傷は皆無であり、下回りを打った形跡もない。エンジン、ミッション、ブレーキ全て異常なし。やっぱりラダーフレームのジムニーは凄い。頑丈である。
レスキューの兄ちゃんはJAFの下請けの自動車会社の従業員で、「たまたまアドベンチャーが好きな自分がいたからレスキューに来た。他の者は誰も来ないでしょう。地元だが、こんな山があるのは知らなかったし、初めて来た。このレスキュー車で引き揚げ出来なかったら、人だけ麓に乗せて帰るつもりだった。何かの修行ですか。」などなど話して我々が先に山を下った。振り向いてみるもレスキュー車はもう見えない。あのスピードで走るなら帰る頃には真っ暗になってしまうだろうと思いながらも、神山町に向かって下って行く。
R193に乗る頃には薄暗くなって来たので、ライトとフォグランプを点けて、山を登り岳人の森の前を通り、夜のスーパー林道を激走して、ファガスの森に到着したのが、午後8時前。誰もいない真っ暗な道路脇の草地にテントを張って、焚き火を始めたのが、9時を回っていた。今日は注意不足のために大惨事に見舞われたが、JAFの兄ちゃんのお蔭で最悪な事は免れ、時間はずれたが予定通りの行程を完結する事が出来た事は有りがたい事である。
無事生還を祝し、ピータン豆腐をアテに冷えたビールを飲み干し、エビのアヒージョで3合飲んで寝た。標高1,200mはクーラーも何もいりません。12時には明日のスーパー林道と難所の矢筈峠と京柱峠の走破を夢見ながら眠りについた。
らーめん福福
オフロードになった南山林道
林道から望む神山の町
薄暗い林道
落石を避けながら走るJB23
段々と倒木や障害木が増えて来る林道最深部
崩落の凹みに嵌まったJB23
運転席からは空が見える角度
首の皮1枚で転倒を免れている車体
大きく宙を舞うフロントタイヤ
ジムニーで牽引されるJB23
剣山スーパー林道東コース入口
焚き火をしても暑くないファガスの森
絶品のピータン豆腐
鷺の巣温泉と高間キャンプ場ツーリング 2025.10.23
天空の林道の筈が道後山にてキャンプ 2025.09.05 コメント(2)
予想外の剣山スーパー林道と矢筈峠で帰還… 2025.09.02 コメント(1)