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チェーンは再使用しようと洗浄の上、タンククリーナーに浸けて錆落としをして、オイルを塗っていたのだが、よく見てみると除去しきれていない錆があり、あまり美しくないので、ストックの120リンク420サイズの新品チェーンを奢る事にした。このチェーンは確かTLR125S用に使用しようとして間違って買ってしまったので、カブ用にストックしていたものである。長さが心配であったが、120リンクで丁度良かった。クリップタイプなので、取り付けも簡単である。チェーンが付くとチェーンアジャスターでチェーンの張りを調整でき、リアホイールの本締めができる。最後にリアブレーキの効き具合を調整してリア回りは完了である。サイドスタンドは分解してフレームと一緒にシルバーで塗装しておいたので、錆びの酷いスプリングを新品に交換して組立て、ブラケットごと車体に取り付けて、スタンドの足下部分のL字を足で踏み付けてスプリングを伸ばしながらブラケットとスタンドの穴にボルトを通そうとしたが、穴が合わずしかもボルトは内側からの差し込みなのでなかなか難しい。TY125の場合はこの方法で力もいらずすんなり差し込めたのだがと思いながら考える。スタンドのスプリングは張力が大きく手で引っ張った位ではびくともしないので、後からペンチで挟んでフックに掛けるのは至難の技だ。仕方がないので一旦車体から外して、ブラケットとスタンドのフックにスプリングを掛け、テコの応用で組み付けるも穴が少しずれる。ボルトを力技でねじ込むも外側のメスネジに嵌まってくれない。一旦ボルトを抜いて、今度は外側のメスネジからボルトを通し、ゆっくりと抜いて再び内側から通してみるとボルトがメスネジに掛かった。スタンドのスプリングを取り付けるだけで思わぬ時間が掛かってしまった。このスプリングの取り付け方の正解はどうやるのだろうか?未だに分からない。新品の420チェーン(5年前の値段は950円)リア左側リア右側新品スプリングを取り付けたスタンドチェーンとスタンドを取り付けた車体
2025.09.30
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リアブレーキシステムはペダルとロッドを分解してペダルの曲がりを修正の上、錆を落とし、赤サビ転換剤を塗ってブラック塗装で仕上げた。リターンスプリングは、タンククリーナーに浸けて錆を除去して再使用し、車体に取り付けて行く。リアホイールにブレーキパネルを組み込み、これでやっとリアホイールが装着できると思いきや、チェーンアジャスターを忘れていた。このアジャスターは鉄製なので、何故かどの車両のもよく錆びている。予備のアジャスターを取り出してみるも、錆が酷く目盛りも潰れていて判別できない程である。仕方が無いので2号機用のアジャスターをグラインダーで削って錆を除去し、赤サビ転換剤、ブラック塗装したものの、目盛りが見にくいので、アジャスターの山の数で左右を合わせる事にする。これでやっとリアホイールが装着できた。ステップは分解の後、サンドブラストで錆を除去して、ブラック塗装。リターンスプリングは錆が酷かったので新品に交換。スプリングをセットしてステップを装着。固定ピンを押し込んで下からワッシャを入れてピンの穴に割ピンを挿し込んで固定するのだが、穴に割ピンが入らない。何度やってもダメである。穴が潰れているのだろうかと思い、外して細い針金を挿し込んでみたら、穴が詰まっている。細い千枚通しを挿し込んでも貫通しない。どうやら古い割ピンが折れたまま中に詰まって錆びているようだ。これはドリルで揉むしかないので、ボール盤に1.5ミリのドリルを取り付け貫通を試みるも、ボール盤にはドリルが細すぎて折れてしまいそうなので断念。穴が少し大きくなるが2ミリのドリルで慎重に穴開けを行い何とか貫通。やれやれである。やっとリアホイールが装着できた車体割ピン穴が貫通したステップ固定ピンリターンスプリングを新品にしたステップ
2025.09.28
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TY125のアルミゴールド塗装リアホイールにはフルサイズの4.00-18か純正サイズの3.50-18を履かすか悩むところであったが、フルサイズだとスイングアームとバッテリーケースとのクリアランスがギリギリとなり、特にバッテリーケースとは数ミリという際どい数値となる事を考慮し、2号機は純正サイズの3.50-18とする事にした。純正サイズだと日本製のブロックタイヤはダンロップしか選択肢が無いので、amazonでK950チューブタイプを8,011円で、リムバンドは25ミリ幅の18インチ用を436円で購入。チューブはAliExpressで破れにくいヘビーデューティーチューブ3.50-18を1,355円で購入。リムバンドが高過ぎでしょう。品物が届いたので検品。タイヤはダンロップだけあって申し分無い。2025年製造でMaidinJAPANの刻印もある柔らかなタイヤだ。リムバンドは25ミリ幅にして正解だった。ニップルの頭をしっかりとガードしてくれる。チューブは中華製なので不安があったが、ズッシリと重いヘビーデューティーは偽りでは無かった。これなら空気圧を落としても少々の衝撃では破れないだろう。検品が終わったので、早速ホイールに装着するのだが、このホイールにはビードストッパーが2箇所取り付けられていたので、磨いて同じように取り付けその上からリムバンドを被せる。このタイヤは回転方向示すマークが無いので、どちらの方向に付けても大丈夫なタイプである。ブロックタイヤはどのタイヤも回転方向の指示は無い。タイヤの中にホイールを嵌め込み、タイヤの黄丸印をバルブ位置に合わせ、タイヤレバーを使ってタイヤを嵌め込んで行く。タイヤのビード部分には予めシリコンスプレーを吹いて置いたので新品タイヤと相俟って何とか嵌める事ができたが、この時注意する事はビードストッパーのボルトを指で押して隙間を作りその隙間にビードを挟み込む必要がある事だ。この作業をやらないとビードストッパーがタイヤからはみ出してしまう。タイヤの片方がホイールに嵌まったらチューブを入れてバルブをバルブ穴に通してナットを軽く締めて置く。チューブに空気を少し入れたら、ひっくり返して、反対側のビードを嵌める。ここでもビードストッパーを押し上げ隙間にビードを嵌め込む。このホイールは塗装しているので、タイヤレバーで傷付けないように細心の注意を払いながらタイヤを嵌めて行き、最後はスプーン型のタイヤレバーを反対にして丸まっている方をホイール側にして力技で入れ込んで行くと、タイヤレバーが抜けなくなった。よく見てみるとレバーがチューブに絡んでいる。やっちまったか!と思いつつレバーを何とか引く抜く。早速、空気を入れてミミ出しを行いバランスをみる。空気は?漏れていない。一晩放置してみたが漏れは無かった。これで一安心だ。流石ヘビーデューティーチューブこんな時にも頼もしい。ダンロップK950純正サイズの3.50-18ダンロップのリムバンドと中華製ヘビーデューティーチューブリアホイールに付いていたTY125のビードストッパービードストッパーの上からリムバンドを装着タイヤを装着したバルブ回りスプリングワッシャを入れナットで締め付けたビードストッパー組み込みが完了したホイールとタイヤ
2025.09.27
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TY125のリアホイールにタイヤを組む前にブレーキパネルの塗装と新品シューの組み込みを行った。ブレーキパネルは汚れていたので、洗浄の後、ボンスターで磨いた。古い塗装を全て剥離するのが面倒だったので、表面を凸凹を均してブラック塗装及びクリヤーを吹いて仕上げた。シューはブレーキパネルをハブから外した際に剥がれてしまったので、ストックの新品と取り替える事にした。各所にグリスを塗って組み上げる。テンションのバネも付属の新品にしたので気持ちが良い。次はフロントブレーキに掛かる。ハブのベアリングはリアと同じく指を突っ込んで回してみると少しゴリゴリ感があったので、これも両側新品に交換した。フロントハブはプーラーが掛けやすく簡単にベアリングを抜く事ができた。圧入もベアリングを冷凍庫で冷やしていたので、すんなり打ち込めた。リア同様、ブレーキパネルを塗装し、ブレーキシューを点検してみるとかなり摩耗が進んでいたので、こちらもストック品の新品に交換していてハッと気が付いた。このパネルにはスピードメーターギアが組み込まれていないのである。このTLR200用のフロントタイヤ付きのホイールの入手経緯を思い出してみると、TLM50/1号機のフロント用に購入したが、リアには200用のホイールが入らない事が判明したので、取り敢えず2号機に装着していた物だ。ヤフオクで買ってから、ハブからブレーキパネルを外した事は一度もないので、最初からメーターギアは無かったと思われる。トライアルを行う場合はメーターなどいらないので、メーターケーブルを外す事はよくある事だが、走行抵抗を少しでも軽減するために、ギアまで外すのは珍しい。が、無いものは仕方が無いので、新品を購入すべく、カスタムジャパンで調べてみたが、TLM50用もTLR200用も廃番となっていて入手不可であった。ネットで情報を探すと、どうやら5年以上も前に欠品となっているようだが、需要があるので誰かが1品物を復刻したようだ。検索してみるとその販売サイトが何とも怪しい。普通にヤフオクとかメルカリで売れば良いのに、何故か聞いたこともないような通販サイトで、PeyPey決裁のみとなっている。益々怪しいので、2号機にはメーターケーブルも付いていない事から、ここは無理をせず、ギア無しでそのまま組む事にした。走行には支障がないのでギアとケーブルは気長に探すとしよう。塗装前のフロントブレーキパネル塗装前のリアブレーキパネルリアブレーキパネル裏側経年劣化で剥離してしまったシュー新品のシューと塗装済みのフロントブレーキパネル中央にある筈のメーターギアが欠損したブレーキパネル
2025.09.25
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9月3日~4日に掛けて中津渓谷上流の天空の林道キャンプツーリングを計画していた。天空の林道は四国にあるので、カブ90とクロスカブさんの110をフレンディーに乗せて瀬戸大橋を渡る予定であった。前日の夜に天気予報を確認したら仁淀川町の天気が回復し、雨が無くなっていたので、決行と判断してクロスカブさんにLINEを入れて寝た。翌朝、出発準備をしていると、妻が四国は雨になっているよ!と無情なお知らせを告げに来た。ぬぁに~。そんな筈はない。昨夜確認した時には確かに雨マークは消えていたのだ。女子供の言う事は俄に信じがたいので、自分のスマホで確認したら、今日の午後から明日1日ずう~と雨マークになり明日は午後から大雨になっているではないか。これでは流石にキャンプは厳しいし、カブにも乗れない。どう考えても無理だ。クロスカブさんに急いで中止を連絡をしようと、電話を掛けたが既に出発していて、こちらに向かっているらしく、応答がない。折角2時間も走って到着したわ、中止です。は、あまりにも可哀想なので、涼しい所で雨がさほど降らない場所を探してみたら、庄原市の道後山辺りが明日に掛けて比較的好天である。午後3時頃雷雨が少しあるようだが、その後は雨は降らないようだ。行き先の変更案を用意して待っていたら、クロスカブさんがやって来た。実はこうこうしかじかと変更案を伝えると、二つ返事でOKが出たので、急遽、ツーリングキャンプは道後山に決定。クロスカブをフレンディーに積み込んで、出発である。ショートカットでR180を新見に向けてクルマを走らす。クロスカブさんは足守から中庄へ抜ける何時もの近道を通ったと言うが、ショートカットの最中、その近道とやらを聞いてみたら、何と、足守から吉備路を通り、倉敷の近くから中庄に出たという。そりゃあんた近道どころか大回りですやん。近道をクルマの中で説明しても理解できないと思うので、いつかじっくり説明する事にした。新見からR182に分岐して、東城方面に向けて走ると、道の駅鯉が窪があったので、昼食とする。レストランには名産の千屋牛のメニューがずらりと並んでいたので、クロスカブさんは一番高価い千屋牛御膳を券売機で買おうとするが発券されない。よく見てみると、✖️マークが表示されている。今日は出来ないようなので、2人とも千屋牛丼を注文。流石千屋牛美味しゅうございました。東城の町から道後山へはR314で奥出雲方面に分岐、更にR183に分岐する。ワインディングの快走路を快調に走るが、後にはバイクを2台積載しているので、ブレーキが甘めになる事を考慮しながら、負荷を掛けすぎないように山に分け入って行く。道後山付近にキャンプ場と温泉がないかと探してみると、道後山キャンプ場とすずらん温泉が確認できた。すずらん温泉は数年前にディアベルさんとツーリング中、夕立に見舞われ、避難した温泉だ。道後山キャンプ場は、どのサイトを見ても料金が表示されていないので、最悪オートキャンプ場でも良いと思い行ってみる事にした。キャンプ場はすずらん温泉の丁度反対側で、道後山スキー場の更に奥にあるようだ。ここからは急坂の狭隘路になるので、エアコンを入れている事もありフレンディーのエンジンが唸りを上げる。スキー場に到着するとロッジの脇に道後山キャンプ場の小さな表示板があり道が続いている。スキー場の山の頂上辺りに、広い駐車場とトイレがあり、クルマが1台駐まっていた。奥の森にオフロードの進入路があり、倒れかけた看板にキャンプ場の文字が見えたのでここが道後山キャンプ場のようだ。オートキャンプ場どころか管理棟すらない。誰もいない林間の段差のあるサイトらしき場所にフレンディーを乗り入れる。こういう時は4WDが威力を発揮する。どうやらこのキャンプ場は無料のようなので、早速カブ2台を降ろし、物干し竿とビニールシートで雨よけのサイドタープを設営していたら、通り雨の小雨が降ってきた。タープの下で一服していると、カッパを羽織ったカップルが道後山登山にやって来た。雨は直ぐ止み、空を見上げると曇ってはいるが、雨が降りそうな雲はない。クロスカブさんは悪戦苦闘しながらテントを張っている。一段落したので、GPS25000の位置情報をONにして付近のオフロードを探してみる。道後山への登山道があったがその前に、キャンプ場の奥のオフロードを下って行くと、草苅がなされた広場で行き止まり、水道施設もあるのでここもキャンプ場だろう。広場はフラットで明るいので、ベースキャンプ地をここに移動する事にして、登山道へ向かう。細いオフロードはガレ場になっているが、何とか走れる。段差で下回りをヒットさせながらも進んで行くと、熊笹が両脇からせり出し、突っ込むとズボンがずぶ濡れになりそうなので、ここでストップ。引き返す事にした。次は、この山の頂上付近にある東屋へ行ってみるべく、茅の生い茂る進入路に突っ込む。この道は東屋で行き止まりとなっていたので、写真を撮って引き返す。次は1kmほど下ったヘアピンカーブから分岐する林道だったが、入口にチェーンが張られ、一般車進入禁止の立て札があり、断念。近くには手頃な林道が無かったので、今日は雨が降るかも知れないので、早めに宴会を始める事とし、そのまますずらん温泉に向かう。途中で雨が降り出したが、少し濡れただけで温泉に到着。水曜日はほぼ半額の入浴料360円との事だったので、幸運な日に当たった。この温泉の湯温は少し熱く、長風呂は出来ないので、温めのジェット風呂にゆっくり浸かる。クロスカブさんはサウナと水風呂を交互に2回入り、悦に入っていたので、お先に失礼。後で聞くと、ジェット風呂も大浴場も堪能したようである。帰りに無料の大きなシシトウが1袋残っていたので、焼いて食べようと持ち帰る。再び山に登ってベースキャンプに到着。タープを片づけて、クルマを広場に乗り入れ、再びタープを張って宴席を整える。クロスカブさんは最近、近くに出来たモンベルで昨日買ったというテントマットをフロントキャリアから降ろして、寝床に敷いている。何でも大枚17,000円もしたそうである。高!私の言う事をやっと聞いてくれた。このキャンプ場の標高は1,075mなので曇り空という事もあり、至って涼しい。先ずは枝豆をアテにキンキンに冷えたキリンの秋味で乾杯。クゥ~。こりゃたまらん。続いて高知の酔鯨に移行しつつ、焚き火に掛かる。涼しいので火を焚いても汗は出ない。適度な熾きが出来た所でマルチグリドルを掛けおでんを煮る。酒は既に純米吟醸酒に移行しており、昨夜串を打った串鳥を焼いて行く。これがスーパーの焼き鳥と違って、ジューシーで美味い。〆はマルタイの棒ラーメンでお開きとした。クロスカブさんは一人用テントで、私はオートフリートップを上げて眠る。メッシュにして外気を取り入れたら丁度良かったのだが、夜中に突然大きなうめき声で飛び起きた。熊がやって来てクロスカブさんが襲われているのかも知れないと思い耳を澄ませていると、怪鳥のような声の主はクロスカブさんだった。天神峡キャンプでもビックリしたが、それはそれは人間の物とは思われないような気持ちの悪い断末魔のようなうめき声だ。ええかげんにしなはれ。誰もいないキャンプ場だから良いようなもの。他に人がいたらビックリして飛び起きて大騒ぎになるで。朝方になり、気温がどんどん下がり、寒さで目が覚めたので、テントのシートを全て締め切り、シュラフに首まで潜って暖まった。涼しいと言うより寒い。3シーズン用を持って来れば良かったと後悔した。翌朝6時に起床。外に出てみると辺りは雨が降ったように夜露でびしょ濡れだ。タープの下に格納していたカブも濡れている。雨音はしなかったのでやはり夜露だろう。クロスカブさんも起き出した。矢張り寒かったようで、毛が付いた冬用を持って来れば良かったと言っていたが、それはまだ早いだろう。しかし、テントマットは快適だったようで、ゴツゴツしなくて、良かったと喜んでいた。当たり前じゃ。ガスにマルチグリドルを掛け、ベーコンと卵を蒸し焼きにしてフランスパンに挟んでケチャップを掛ける。カット野菜の大盛りにコーヒーで、憩いの朝食をゆっくりと食し、撤収に掛かる。このサイトは水道施設があったが、最初少し水が出ただけで、後は出なくなったので、水タンクを持参して助かった。今日は午後から天気が崩れそうなので、道後山周辺の林道探検は見送る事とし、クロスカブさんの自宅辺りは既に雨が降っているとの事なので、クルマにバイクを積み込み家まで送る事にした。東城、新見、刑部、勝山、久世と走り、久世でSei-daku泡せ飲ムの白dakuラーメンを食し、クロスカブさんの家で110を降ろし、前回間違ったR429の休乢トンネルへの近道を地図に書いて貰い、軽くなったクルマで信号の少ない快走路を飛ばして帰着したのが3時過ぎであった。天空の林道はお預けとなったが、雨に殆ど遭わずにキャンプができたので、食材も無駄にならず、ゆっくりと楽しめたので良しとしよう。フレンディーに積み込んだカブ2台とキャンプ道具道後山キャンプ場の最初のベースキャンプ地道後山登山道の引き返し地点道後山登山道の帰り道東屋へ茅を分け入り進むカブ茅の道からキャンプ場方面を望むすずらん温泉温泉のロビーにあったシシトウビールの準備が整った宴会場ベースキャンプ地の全貌前菜のおでんメインディッシュの焼き鳥じっくりと時間を掛けて最高の焼き加減を追求する焼き鳥スープが少し少なかったラーメン屋根の下に駐めたバイクだったが夜露でびしょ濡れキャンプ場へのアクセス道路からすずらん温泉方面を望む
2025.09.05
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昨日は思わぬ落とし穴に嵌まってしまい、スーパー林道はおろか、オフロードキャンプも断念せざるを得ない状況から、JAFの助けにより復活を果たしたので、今日も予定通りスーパー林道を終点まで走り、別府峡、矢筈峠、京柱峠とトリッキーな道が待っている。午前5時30分、テント内が明るくなったので起床、空を見上げると雲1つ無い晴天だ。気温が低いので、辺りは夜露でびしょ濡れになっているが実に爽やかだ。ジムニーさんがバウルーで朝食のホットサンドを作ってくれたので、コーヒーと共に2ヶたいらげ、撤収にかかる。ファガスの森は既にスーパー林道の途中なので、これから終点までオフロードが続き、JB23の独壇場だ。普段なら登山客がクルマを駐めに来るのだが、今日は誰も来ない。出発前にオフロードバイクが1台通過しただけで、閑散としたものだ。月末の金曜日だからかも知れないがこんなに車両が少ないのは初めてだ。ファガスの森を後にして、徳島のヘソ、風の広場と走破するが、昨年カブで通った時と比べて路面は良く整備されている。所々に落石はあるが、クルマから降りて退かすような大きな物はない。この調子なら剣山トンネルを抜けた下り坂のガレ場も整地されているかも知れない。と楽観ムードであった。ジムニーさんは渓流のルアー釣りが趣味なので、沢があるとクルマを止めて目を輝かせていた。同じようなカーブを数え切れないほど回り、長いオフロードを堪能していると、軈てジロー笈の見える坂に差し掛かった。この坂を登れば山の家「奥槍戸」と剣山トンネルがあり、いよいよ佳境に差し掛かる筈であったが、工事現場から登って来た車高を上げて、オープンカントリーを履いた軽バンがJB23の前に入り、次の広いカーブで停止。愛想の良さそうな運転手が降りて来て、「実は~」と切り出す。何か嫌な予感。この人は奥槍戸の管理人で、「昨日の夕刻降った大雨で、この先の路面に土砂が流れ出して、通行不能になっているのを発見したので、先程通報したばかりだ。」と言うではないか。ジムニーなら行けるかも知れないので、見てみますか?と言うので行ってみる事にした。坂を登って行くと、遠くにそれらしき現場があった。クルマから降りて現場を詳しく観察すると、左側の谷から夥しい土砂や石が流れ出し、道路一面を塞いでいた。堆積した土砂の中央辺りは、水が流れたためにV字になっている。無理をすればJB23なら走破できそうであるが、右側はガードレールの無い、深い谷になっているので、もし車体が倒れたり、スリップしたら、谷に落下する可能性もある。土砂と瓦礫は谷に向かって斜めに堆積しているので、クルマだと右に大きく傾きながらの走行となるので、恐怖感は尋常ではない事が予想される。轍が1本あったので朝すれ違ったバイクのものだろう。バイクなら楽勝で抜けられるのにと思っていると、ジムニーさんは「行けると思うが、スタックするかも知れない。」と言うので、昨日の事もあり、命あっての物種なので、泣く泣く引き返す事にした。管理人さんは、引き返して直ぐの工事現場から通行止め表示のある県道295が通れるので、そちらから迂回したら国道に繋がると教えてくれたので、指示に従う。舗装はしてあるが、幅員の狭い木頭川渓流に沿ったクネクネ道を延々と下って行くと、ジムニーさんがまた目を輝かせる。時々止まって渓流釣りのポイントを確認するので時間が掛かる。下流まで降りて来ると、四季美谷温泉の看板が見えた。ここで初めて気が付いた。この県道はR195ではなく、R193に繋がる県道だ。と、言う事はスーパー林道西コース入口の近くまで引き返している事になる。地図を見て更に驚いた。スーパー林道からR195に繋がる道はこの県道295しかないのである。これは大きな時間ロスとなる。しかし、無いものは仕方がないので、R193、R195と繋いで、スーパー林道終点まで只管走る。やっと「高の瀬峡」の案内看板が出たので給油。スーパー林道終点を通り過ぎ、四ツ足峠に向かう。時刻は既に12時を回っているが、そのまま今日の第一関門である別府峡に入って行くと、ここも素晴らしい渓谷で、ジムニーさんの目がまた輝く。この林道は長い間、通行止めであったが、土木事務所に連絡して現在は落石が多いが通行可との連絡を受けているので、安心して突入する事が出来た。GPS25000の位置情報もここでON。狭隘舗装路ではあるが、予想に反して長い上り坂が続く、行けども行けども全て登りで、JB23のエンジンもかなり負荷が掛かっているようだ。かなり登って視界が開けたので、眺望してみると1,500m級の急峻な山肌に小さくガードレールが見えた。どうやらこの林道はあそこまで続いているようだ。JB23の水温計は大丈夫だが、頂上近くなったので、クルマを休ますために道路脇の東屋で昼食とする。今日の行程では、飲食店などは1軒も無いので、ガスバーナーとマルチグリドル擬きで卵入りのうどんを煮る。時間が押して来ているので、早めに食べて即出発。標高1,200m付近でやっと頂上となり、西熊渓谷に向かって下って行くと、林道がやがて県道217となる。217からGPSで探した脇道を使いショートカットで県道49に分岐して、再び山を登る。この道も狭隘だが舗装路なので、不安はない。曲がりくねった長い登り坂を900mほど登ると、県道は消滅し林道となり、頂上に到着。ここが矢筈峠だ。頂上からは矢筈山登山道があり、駐車場やトイレもあるので登山客も来るのだろう。第二の関門、矢筈峠はクリアできたので、記念写真を撮って林道を下る。暫く下ると分岐があり、右に曲がると三好からR439に繋がるのだが、何と!鉄ゲートが締まり、通行止めの看板が設置されていた。まさか!これは困った。ここまで来て通行出来ないとなると、引き返し?この道を引き返すとなると、かなり下って大回りして大豊に出るしか方策がない。とんでもない時間が掛かる。今日中に帰還が難しくなる事は明白だ。何か妙案はないかと1/25000の地図と睨めっこしていたらルート設定の間違いに気が付いた。ルート設定では閉鎖されている林道を通って京柱峠に着くようになっていたが、設定間違いで、この道は同じR439に繋がるのだが、京柱峠ではない。京柱峠より数キロ東で合流するようになっていて、分岐を左に曲がった林道が京柱峠に繋がる道だった。助かったと思わず安堵した。しかし、この林道は入口からオフロードだ。閉鎖されていなけば良いが、と祈りながら進む。オフロードだがフラットなので走りやすい。鹿の出迎えを受けながら進んで行くと、前方に軽トラが見えた。どうやら通行出来そうである。やれやれである。軽トラについて無事京柱峠に到着。第三の難関を突破したので峠で記念撮影。この峠は徳島から高知まで延びる四国で一番長いR439の高知県大豊市と徳島県三好市の県境にあり、眺望も良好である。ここからは東に進路を変え、四国山脈の尾根伝いに走るのだが、国道とは言え狭隘路は変わりなく、かなりトリッキーだ。最後にもう一つ懸念がある。事前に道路情報提供システムで調べたら、この先で県道32号に分岐するのであるが、その手前で工事のための通行止めが行われているようで、1時間の通行止めの後10分の通行時間が設けられているのである。予めその時間帯表を写メしてきていたので、確認してみると通行止めの最後は4時20分となっており、現在の時刻は4時過ぎなので、現場へ到着の頃は通行止めは解除されている筈であるが、もしも、夜間は通行止めだったらアウトである。反対の大豊方面も通行止めが2箇所あるので袋小路で逃げられない。タイトな道を更に進むと問題の通行止め箇所にやって来た。赤い旗を持った警備員が立っており、停止を求められると思いきや、片付けをしている最中だったが通してくれた。やれやれである。これで今日中に帰還出来そうである。東祖谷で県道32に分岐、久し振りに車線のある普通の道を走ると移動距離が早く感じるし、楽ちんである。それにしても、ここまで約300キロほど走ったが、工事用信号を除いたら1つの信号もなかった。四国の山間部は素晴らしい。祖谷のかずら橋を通り、西祖谷谷でR32に向かわず、敢えて時間は掛かるが最短距離の県道32号を池田方面に直進して祖谷渓谷を走る。初めて走った道であったが、この道が凄い。急峻な山に囲まれた祖谷渓谷は100mとも200mとも思える直角の絶壁が遙か下の川まで続いており、岩肌を縫うように走る道は所々コンクリートでオーバーハングが造られている。もしもこのコンクリートの支えが崩落したり、誤ってガードレールを越えてしまったら、あの深い谷に真っ逆さまだ。車窓から覗いて見るだけでも足がすくむ。こんな恐ろしい崖が数キロにも及ぶのだ。もし、地震が来たら、大雨が降ったらと思うと早く抜けたい衝動に駆られる。山城町でR32に合流して更に、綾歌町でR438に分岐、やっと坂出ICに辿り着き、瀬戸中央道を75キロで走って、午後7時過ぎ無事帰還する事ができた。今回は、なかなかハードな行軍であったが、ジムニーさんは四国がたいそう気に入り、来年はスーパー林道でキャンプしながら渓流釣りを行うと言っていた。明くる日、妻にJB23転落事件を話したら、レスキュー時の動画を撮れば良かったのに!と違う意味で叱られた。国道を私が運転した時にドラレコがあるのに気づいたが、30分で上書きされるとの事。衝撃を感知した一瞬は残っているかも。気が付いてSDカードを抜いておけば、転落の一部始終をYouTubeに上げれば再生回数が稼げたかも。まぁ。それよりも無事で帰ってこれた事が何よりであった。朝食のホットサンドとコーヒーファガスの森で出発準備が整ったJB23徳島のヘソ到着ガスが流れ山容が美しい徳島のヘソ徳島のヘソで見つけた小さなモミュメント風の広場風の広場からの風景スーパー林道の路面状況山肌が崩れ杉が落ちて来た崖美しいジロー笈前方に見える崩落現場崩落現場の瓦礫崩落現場を歩いて渡る奥槍戸の管理人別府峡の山頂付近でうどんを煮る西熊渓谷から四国山脈を望む矢筈峠頂上矢筈峠に設置されていた看板京柱峠に続くオフロードの林道京柱峠京柱峠から大豊方面を望むR439京柱峠の県境を示す看板祖谷渓祖谷渓谷
2025.09.02
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