薬剤師てるちゃんのサプリメント日記

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2006.06.09

サプリメントと薬の飲み合わせの方が
注意しなければいけないのですが、
ご質問を頂くのは、断然サプリメント同士の飲み合わせについてが多いですね。

以前「”コエンザイムＱ１０”を飲んでいるんだけど、
　ビタミンＣやビタミンＥが配合されている商品があって、
　単独で”ビタミンＣ””ビタミンＥ”を摂って
　過剰になることはないの？」

ということについて紹介しましたが（まだ読んでいない方はコチラ）、

まず前回にも出てきた”ビタミン類”は安全性も高く、
「日本人の食事摂取基準」で上限値が定められていても、
その値も高く設定されているものも多いので、
（安全性が高いという意味もあります）
それほど過剰に心配することはないでしょう。

実は以前に２３種類位サプリメントを摂っている方の
過剰度を調査したことがあるのですが、
ビタミン・ミネラルについては
上限値を超えているものはありませんでした。

ということは、
原材料に”ビタミン○”と書いてあっても、

さて心配なのは、主にハーブ類です。

例えば”冷え”対策のために”イチョウ葉”のサプリメントを摂っていたとしましょう。
そして「OA機器・TVなどをよく利用する方、勉強・読書を快適にしたい方に」と書かれた
「ギンコルテイン」と書かれた商品を飲んだとします。

ギンコ＝イチョウ葉を意味します。

イチョウ葉を摂り過ぎている可能性があります。

イチョウ葉の摂りすぎは、
副作用である胃や腸の不快感、頭痛、めまい、動悸、便秘、
皮膚アレルギー反応などが起こりやすくなる可能性があります。

また落ち込んだ気分をスッキリさせる”セントジョーンズワート”ですが、
”西洋オトギリ草”という名称や
”ド○ターリラックス”という名称で売られていたりします。
もちろんパッケージをしっかり読めば、
同じ成分が入っていることはわかるので、
しっかりどんな成分が入っているか確認することをお勧めします。

ちなみにセントジョーンズワートの摂りすぎは、
副作用である不眠、落ち着きのなさ、不安、動揺、いらつき、
胃腸の不快感、疲労感、口渇、めまい、頭痛、皮膚のかゆみ、
錯覚、遅延性過敏反応などの副作用が起こりやすくなる可能性があります。

サプリメント同士の飲み合わせは、まとめると

１）同じ成分が重なるため、過剰摂取が問題になる場合。
２）同じような働きを持つため、作用が強く出てしまう場合。
３）お互いの働きを打ち消しあってしまう場合。

などがあげられるかと思います。

今回は１）についてでした。では次回にその続きをご紹介しますね。

それにしても文中で紹介したサプリメント２３種は摂りすぎですね。
いくら健康管理とは言っても、
身体が対応しきれなくなってしまいます。
特に肝臓への負担は多くなりがち。
自分にあったものを数種類！がいいかと思います。