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一括でお金を払えば
20年後にすごく金額が増える
終身保険を奨められましたが、
これって どうですか?
質問したご本人は、
この話にすごく魅力を感じているようです。
・・おバカさんです。 (失礼!)
自分の頭で考える生活設計。
いい・・ですね、 まず、ビール!
生活設計セミナー講演を終えて・・
※消費者の視点。
保険で貯蓄をしてはいけない。
2015年7月24日
武田FP、
昨日はセミナーの講演に行って来ました。
盛岡から車で45分ほどの・・
岩手山の山腹の研修施設(温泉あり)で、
15:00~17:30
2時間半、ほぼ立ちっぱなしで
ライフプランニングのお話をしてきました。
対象は地方公務員の方々・・です。
講演後、いくつか公開質問を受付けました。
その内のひとつ。
家計的には・・
住宅ローンも繰上返済で完済済み、
他の借金等も無いという方から・・
「終身保険で・・月々払っていくよりも、
一括でお金を払えば20年後に
すごく金額が増える終身保険を
奨められましたが、これ どうですか?」
質問したご本人は、この話に
すごく魅力を感じているようです。
・・おバカさんです。 (失礼!)
講演の中でも説明しています。
(テキスト8ページ)
〇保険で貯蓄をしてはいけない
4つの理由。
1 低金利を固定してしまう。
(長期固定金利商品を低金利時に買う行為)
※同じ8ページで、
個人年金の例を説明しています。
20年間保険料を払って、
60歳から年60万円を10年間受け取る、
総額600万円を受け取る、
そんな「10年確定年金」が、
契約時の利率次第で払う保険料の
総額がまったく違ってきます。
低利率の現時点で契約すると、
払込保険料総額は、5,388,480円。
538万円払って600万円受け取ります。
え? お得だ? 低利率の今どき
こんなに増えるのなら、かなりお得?
・・おバカさんです。
(お得なように見えても、実は違う)
同じ「10年確定年金」でも、
高利率の時点(1990年)の契約だと、
払込保険料総額は、3,323,520円。
332万円払って600万円受け取ります。
払う金額が 200万円
も少なくて済みます。
600万円を受け取るために払うお金が、
利率の違いで200万円も差がつきます。
つまり、大損をする・・ということです。
『低利率(低金利)を固定してしまう』
・・とは、こういうことです。
お得な話のように見えていても、
実はまったくお得ではない、
・・ということを理解してほしい。
自分の頭で考えよう。
現在の史上最低金利の時期に、
長期固定金利商品を買ってはいけない。
2 破綻したら元本割れ。
(一保険会社の約束事に過ぎない)
※保険会社は一民間会社に過ぎない。
過去にいくつも突然!破たんしている。
長い保険期間の数十年の内に
何が起こるか分からない。
破たんした保険会社で加入していた
保険はどうなるのか?
保険会社が破綻すると、
他の会社が事業を引き継ぐ。
その際、
引き継ぐ会社の経営負担を減らすために、
予定利率を減らすことが認められている。
その結果、保険の種類によっては
受け取り金が大幅に減額される。
金額が大幅に減る保険
は、以下。
1. 終身保険
など契約期間が長い保険
2. 個人年金
など貯蓄性が高い保険
3.予定利率が高い保険( お宝保険
)
契約期間が長い貯蓄型の保険は、
預かった掛け金を保険会社が運用
して殖やし、その分も含めて
払い戻しされる仕組みになっている。
しかし保険会社が破綻するということは、
その 運用が思うようにいかなかった
ということ。
しかも、契約したときの金利が高いと、
約束通りの利子を付けられないため、
低い金利で計算した金額が払い戻される、
つまり 払戻金が減額
されることになる。
一方、
保険金を払っている間だけ保障されて、
将来的な払い戻しがない保険、
いわゆる掛け捨て型の保険は、
保険会社による積立や運用が
少ないのでほとんど減額されない。
実際の破たん後の受取り金額は、
金融庁が公開している
『過去に破綻した生命保険会社の
破綻後の受け取り保険金額』
という資料で見れば・・
掛け捨ての 定期保険はほぼ100%
だが、
養老保険は60~80%
、
終身保険に至っては30%
という数字もある。
普通預金の方が元本保証で魅力的。
1年定期預金も同じく魅力的。
『元本割れしない』・・って、
実は、ものすごいこと・・だ。
20年・・は、実に長い期間だ
。
その保険会社は確実に20年間、
健康なままでいるだろうか?
一民間会社は、ある日突然破たんする。
自分の頭で考えよう。
3 余分なコスト負担。
(手数料や保障経費を負担する)
4 融通性を失う。
(家計内のお金の融通)
お金の色分けはしない。目的別貯蓄をしない。
我が家の貯蓄総額の推移を捉える。
今回の質問者に対しては、
「4つの理由」の内の1と2が答えになります。
(改めてこの記事を読んでくれればいいが・・)
保険会社でも金融機関でもいいが・・
何かかなり魅力的(と思われる)
な商品を奨めてきたら、
言うがままに・・すなおに、
「うわ♪ すてき、なんて お得な商品♪」
・・なんて、おバカな反応をするのではなく、
「この低利率のご時世に、
どうしてこのようにすごくお得な
ことが可能なのだろうか?
どうやって、この分を稼ぐんだろう?
大勢の人にこの商品を奨めて、
あとで皆が受け取る時点で、
きちんと大勢の人に払えるんだろうか?」
・・と感じるのが、
『自分の頭で考える人』の、まともな感性だ。
「お得な商品を多く売る会社ほど、
そのための資産運用が大変で、
会社運営が危うくなりそう・・。
この会社・・だいじょうぶだろうか?」
・・と感じるのが、
『自分の頭で考える人』の、まともな感性だ。
自分の頭で考える人間になろう。

保険で貯蓄をするな! ・・っと。
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