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かなり長いこと放置プレイでした。放置の間にも料理教室の全講義が終わり少しほっとしたのもつかの間今週は23(イルミウチュ)ニサン、こどもの日で子ども達の発表会がありまだまだばたばたしています。最近頭から離れないCMのジングルブレーキ問題で叩かれていたトヨタです。冬くらいからでしたか新しいCMになり、このCMジングル嫌に頭にこびりついて離れない物悲しい曲調です。http://www.medyaloji.net/haber/toyota_reklami_guven_temasi_ile_dikkat_cekiyor.htmさて、放置プレイの間にもタルカンが麻薬所持で捕まったり(すぐ釈放されましたが)大きなネタはあったような気がしますがうーん、思い出せないので前を向いていこうと思います。アイスランドの火山噴火の影響はトルコにもそれなりに出ていますが(特に旅行業)昨日くらいにトルコにも火山灰が来るとかでマスクを着用しなさい、だとかなるべく外出を避けなさいだとか新聞に書いてありましたが、雨も降って火山灰なのか何なのか良くわからぬまま。まあ、何事もなく過ぎて欲しいものです。トートートヨータ
2010年04月21日
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2010年はイスタンブールがヨーロッパ文化首都の年になります。 今年いっぱいイスタンブールのいたるところでさまざまな文化公演が予定されています。 イスタンブール2010 ヨーロピアン キャピタル オブ カルチャーの催し物予定はこちらで確認できます。 http://www.en.istanbul2010.org/index.htm 英語サイトになります まず一弾目は 1月16日土曜日開幕式典として イスタンブールの7つの別の場所で同時に開催されるコンサートと花火ショー。 たとえばイスタンブール観光中に鑑賞しやすいプログラムはこちら 場所 タクシム広場 時間 19時から 見所 19時から カドキョイで行われるバロンテアトロを巨大スクリーンにて中継 20時10分から 金閣湾で行われる花火ショーを 巨大スクリーンにて中継 20時半 アテシ テアトロ(火芸) 21時15分から タルカンコンサート 22時20分 閉会 なお、参加は無料です。 混雑が予想されますので、お早めにお越しになることをお勧めいたします。当日の詳しいプログラムはこちら http://www.istanbul2010.org/HABER/GP_616499トルコ語になります。ちなみに週末は気温が下がるらしいので、防寒対策はばっちりなさったほうがよさそうですよ。
2010年01月14日
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カパルチャルシュ(グランドバザール)というドラマに一家でハマってしまいまして、月曜日の夜20時からATVで放映されているのですがこれがやっぱりトルコ、CMが長すぎて終わるのが22時過ぎ。毎日平日は子どもの学校のため遅くとも21時半には寝かしつけたい親としては「なぜこの時間帯に!!!」というドラマです。このキャストのドラマ。あらすじは、グランドバザールで経営危機のじゅうたん商を営むジェマルのところにアラブの富豪がやってきて奇跡のじゅうたんという難しいじゅうたんをオーダーし契約金を置いていく。契約したものの、そのじゅうたんを織れるような織子はなし、途方にくれていたところ、グランドバザールでツーリストを相手にスリをしている女の子を捕まえたジェマルの友人、アルダーは捕まえた縁でこの身寄りなしのゼゼを引き取ることになる。ゼゼの手先の器用さが「奇跡のじゅうたん」織にぴったりだと直感したジェマルはゼゼのじゅうたん織の先生を探しにじゅうたん産地として有名なヘレケへ。そこでディヤルという美しい織子を見つけ、ディヤルも父親の決めた許婚と無理やり結婚させられていた矢先だったので、利害が一致しジェマルとともにイスタンブールへ。すぐにディヤルを追いにやってきた許婚とディヤルの両親を納得させるため、ジェマルと結婚するといううそをついたディヤルとジェマル。その後ゼゼが「子どもをじゅうたん織として働かせている」という密告によって孤児院へ収容されると、ゼゼとともに「家族」になっていたジェマルとその友人たち、ディヤルはこのうそから始まった、「結婚」を実現させ、家庭を築きゼゼを養子として迎えることにする。一悶着ありつつも、結婚したジェマルとディヤル。うその結婚ではありつつお互い惹かれている二人。それをお互い言い出せないまま偽装結婚生活は続く。夫婦はゼゼを引き取りに行くが、富豪夫婦にゼゼは引き取られることに。私はジェマル役のネジャト・イシレルがかっこいい!と夫に主張するのですが夫はそれは役柄がかっこいいのであって、顔は絶対アルダー役のメルト・フラットだと言い張ります。ネジャト・イシレルメルト・フラットちょっとイルハンマンスズを髣髴とさせる容姿ですね。どうでしょう、私は渋好みなので・・・。でも調べたらネジャト72年生まれです。(ちなみにオルグンなんて71年生まれ。)私と年があまり変わりません、何なんだ、この貫禄。メルトの81年生まれは、なるほどだけど。そしてドラマの名脇役、オルグン・シムシェッキ彼が劇中で歌うウフレディレル ソンドゥムがひそかにヒットしています。階下のコムシュの10代の息子が夜の23時から繰り返し繰り返しで大音量でかけていて、私は「失恋でもしたのかなあ?」と思ったのですが夫は24時を過ぎたあたりで「いい曲だけど、こんなに何回も聴きたくないわっ!」と怒っていました。「製作サイドの内部トラブルで13回で終わるらしい」といううわさがあったものの、すでに13回目。21時から始まっていた初回でしたが、視聴率が上がったのか20時に時間帯も変わったし、もう少し続きそうです。ドラマも長いものは何年も続くのですが(日本で映画公開されたクルトゥラル ワーディシのように)視聴率のよいものは制作費も上がっていくのか、セットがだんだん良くなっていくんですよね。あれも見ていて面白いです。旅行関係業を営む我が家としては、ドラマの舞台であるカパルチャルシュの人々の会話や雰囲気も面白かったり。チャンスがあったらごらんになってくださいね。本年も一年なかなか更新できない管理人にお付き合いくださいましてありがとうございました。もう少し、マメに更新できるようにしていきたいと思いますので来年もよろしくお願いいたします。皆様良いお年を!イイセネレル!
2009年12月30日
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先週の犠牲祭(クルバンバイラム)が終わりやっと一段落という感じです。新型インフルの影響もあり、犠牲祭の1日前から長女の小学校は休みになったのですが日本から私のお友達も遊びに来てくれてにぎやかな祝日を過ごしました。今年はお天気にも恵まれぽかぽか陽気のクルバンバイラムでした。休みに入ったとたん、はしゃぎすぎで長女が体調を崩し田舎から急きょ親類も出てきて我が家に滞在したため結局どこにも出かけず天気がいいのに・・・。と真っ青な空を見ながらお客様がいるので、ひたすらカロリーの高いトルコ料理を作り続けおまけにバクラワやら自家製のデザート・・・などといっていたら休み明けに次女のジーパンのボタンが閉まらないわ私もズボンがきついわで日本の「寝正月」「正月太り」を思い起こさせる現象が。クルバンバイラム明けの昨日もしっかり料理教室があってやっぱりまたどっしりと重たく、そしておいしい料理たちがメニューに載ってました。昨日のメニューは・アーモンドスープ・イネギョルキョフテ(ハンバーグ)・スパイシーポテト・紅茶入りケーキ・型抜きクッキー昨日までお客様がいたので、早速香辛料入りポテトを作りましたが簡単な上においしいので好評でした。日本ではクリスマスに鶏の付け合せに作るとおいしいかも。「スパイシーポテト」【材料】・じゃがいも(メークィーンがいいかも) 中4~5個《ソース》・サラダ油またはオリーブオイル カップ3/4以下香辛料は全て小さじ1と1/2・赤唐辛子(フレーク状になったもの) ・こしょう・カレー粉・タイム・オレガノ・クミヨン・塩 小さじ2杯強【作り方】1)じゃがいもはよく洗い、皮付きのまま縦半分に切りその後1.5センチのくし型に切る。切ったじゃがいもは水にさらしておく。2)ソースを作る。油、香辛料、塩を良く混ぜ、切ったじゃがいもの水を切り天板に並べる。3)上から2のソースを掛け、じゃがいもに揉みこみ180度のオーブンでじゃがいもに火が通るまで焼く。4)お皿に盛った時に天板に残ったソースも上から掛けましょう。習った料理を平日夕食でいろいろ試しているのですが何回か作るうちに定番レパートリーになったスープもあります。夫の田舎では全ての料理にサルチャ(トマトペースト)を使うので一度田舎でシチューを作ったら舅が「パプリカをかけたい」と言い出して目が点になった思い出があります。何でも赤くないと気がすまない、というか。そんな舅の息子なので夫も「オスマン朝料理」でサルチャを使わないスープなんかは物足りないよう。でもいつもはサルチャが入っている緑レンズマメスープなど見ただけで拒否していた長女が料理教室で習ったサルチャ抜きの緑レンズマメスープは抵抗なく飲んでくれています。私自身、イスタンブールに引っ越してきたばかりの頃自分で作れるトルコ料理のレパートリーが少なくなんにでもサルチャがはいって単調な味になってしまうのが嫌でげんなりしていましたがやっぱり世界3大料理の一つ。いろいろな味があるものです。最初の方は料理教室で生徒同士の口論が絶えなかったのですが回を重ねるごとに脱落者が出て本当に学ぶ気で来ている人が残り和気あいあいと料理を作っています。最初は外国人は私だけかと思ったらドイツ国籍のトルコ人とかアラブ系トルコ人とかいろんな人がいてさすがは大都市イスタンブール、と思いました。写真はある週末、習った料理を作った日の食卓。
2009年12月02日
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気づいたら半年近くの放置プレイでした。ご無沙汰しております。ご訪問いただいている皆様、失礼いたしました。長い3ヶ月の夏休み新1年生と新幼稚園児がいる我が家では新しい環境に慣れるまでの約1ヶ月などといっている間に瞬く間に日が過ぎていきました。学校選びもあれだけ迷って迷って結局最後に決めたところが、期待していたより良かったのでほっとしています。間にやっと自家用車も手に入れ、行動範囲もずいぶん広がりました。トルコ人の運転マナーは確かに悪いですが、慣れてしまえばどうってことはありませんでした。案じるより産むが易しとはまさにこのことでしょう。本格的な冬到来の前にトルコでも新型インフルが大流行の兆しです。先日まで500人近くの感染者、なんていっていたのがあっという間に2倍の1000人に。つい数日前トルコで初の新型インフルによる死亡者が出てその後感染者が急増しています。昨日もまた一人なくなったとか。アンカラで集団感染が確認されてからはアンカラの公立の学校は休校トルコ全土で休校措置がとられる場合は国営放送による授業が行われるんだとか。今日は半日授業、明日は祝日、明後日は校内消毒作業のため休校と学校に行く子どもたちには週末を含めて約5日弱のお休みです。消毒用ジェルが飛ぶように売れ、そのせいで品薄、さらに価格もかなり跳ね上がっているよう。私は流行前に買いだめをしていたのでしばらく大丈夫そうですがお友達も、夫も「どこに行っても売り切れ!」と騒いでいました。子どもたちも一斉に学校へ行ってしまいやっと6年ぶりに(こう書くと本当に長いですね)一人の時間が取れるようになったので私も何か新しいことを始めてみようと区の無料料理教室に申し込みました。昨日が初日でした。9時半から3時半、みっちりたちっぱなしでお料理しています。もちろん後片付けとか食べる時間もあるので始終作っているわけではないのですが。来ている方の層は「子どもも結婚して姑になりました」層。お嫁さんに何事もやらせるのになれているせいか(?)お喋りに余念がなく私と同世代の先生の「ここには学びに来てらっしゃるんですよ!!!」という声も届かず。小グループになってその日のメニューを1品ずつ作るのですがこの感覚、何かに似てると思ったら「家庭科の調理実習」久々に学生に戻った気分です。大半が大ベテラン主婦なので「あらー先生、これを入れるともっとおいしいのよ」とか「先生、私ならこうやるわ!」なんて茶々が入るので教えるほうは大変そう。そして、講座の中で「当番」があり、当日の当番は洗い物「班長」になるのですがその当人がお喋りに花を咲かせていたり。(最後にその人に面と向かってそのことを注意した人が当番と大喧嘩になっていた。これもまたトルコっぽい。次回どんな顔でお互い来るのやら。)キッチンに書かれた「自分の台所のように清潔を保ちましょう」の標語が私には不思議と納得させられるものがありましたよ。トルコ人、私の感覚では少なくない数の方が公共の場は皆で使うものだから綺麗にしよう、という意識が低く道路にゴミは捨て放題家の窓から小さな糸くずやらほこりやら簡単にポイしちゃいます。自分の家の中はピカピカに磨き上げているのですがね。さて、昨日のメニューは・鶏胸肉入りにんにくとヨーグルトのスープ・森のパイ(中に仔牛肉とお野菜が入ったパイ)・レタスサラダソースがけ・ドライフルーツ入りムハッレビ(ミルクムースというか、プディングというか)・ベーキングパウダーなしポアチャ(スコーン)夫がメニューを見て「これってわざわざ習いに行く必要あるの?家でも作ってるじゃん?」と言ったけれどいやいや、やっぱり違うのですよ。「あー、こうするとうまく行くんだ」とか「へえ!こういうやり方があるのか!」とか。トルコ語で「プフ ノクタ」と言われる「コツ」「成功のポイント」が満載で目からうろこでしたよ。そしてやっぱり油の量。これだけ使えばやっぱりコクが出るのねぇー。という量でした。以前は和食並みに「大さじ1」以上の油は敬遠して使えなかった私ですが最近、料理に使う油の量がどんどん増えています。この教室に通ったら日々のご飯もカロリーオーバーになりそうな予感・・・。ご飯を作る間にもどんどんチャイやらトルココーヒーやらを飲み夕飯時にもちっともおなかが空きませんでした。この教室、3月まで続くそう。どのくらい体重が増えるか、今から恐ろしいです。先生が「じゃあ、近々和食を作って持ってきてね」と言ったけれどうーん、いったい何を持っていけば・・・トルコ人にいつもウケる唐揚げかなぁ?先生は「スシ」を期待してるのかな?でもあれ食べつけない人も多いのよねぇ・・・。それに一番の問題は私の和食のレパートリーがあまりないことよね・・・。日本でも簡単に作れそうなメニューはそのうちUPしていこうかな、と思います。
2009年10月28日
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今週の火曜日にユーロビジョンの準決勝が放映されました。トルコ代表のハーディセは真っ赤なベリーダンス衣装で登場し歌は・・・あんまりうまくなかったような気がしますが危なげなく決勝にコマを進めました。ハーディセのバックダンサーが準決勝直前に高熱を出した、なんてニュースを見たのですが「ナザル(災い)か」なんてタイトルででてましたよ。今回、携帯電話からの投票方法が変わったのか一つの携帯から自分の発信する国の歌手以外に10回まで投票できるというシステムになったとか。最近あまりにも忙しすぎてニュースを追う暇もなかったので良くわかりませんが政治色を払拭した純粋な音楽の祭典にしようと、投票方法を見直す意見が出ていたような気がしますが、一人10回までルールはどこから出てきたのでしょう。ファイナルは今週土曜日、つまり明日です。ここのところイスタンブールも急に天気がよくなって、夏日和です。おかげであちこち出歩いて疲れもピーク。明日はちゃんと最後まで起きてみていられるかしら。
2009年05月15日
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トルコでは日曜日に選挙が終わったのですが今回の選挙は市長とか区長とか村長などを選ぶ選挙。選挙の投票率は83.5%。投票時間内にアルコールの販売や提供は禁止。割と投票も差し迫った頃にバタンダシュヌマラス(国民番号)を提示しないと投票できないということをニュースで報道してから、慌てふためいて皆さんご自分の投票区にこの番号を発行してもらいに殺到して、24時間担当部署はこの番号発行に営業することになりましたが、それでもなかなか仕事がはかどらず、順番待ちの人の間でケンカ騒ぎになったり、やはりすんなりとは物事が進まぬトルコ。もっと早く注意喚起すればいいのに。選挙戦からして党首が各地で行う選挙演説が対抗政党の悪口ばかり。開票時にも得票パーセンテージが接近していたイスタンブール市長選などメディアを通じて「開票システム欠陥」の指摘をするくらい。TV各局も与党側と野党側とくっきり色の分かれた報道で中立なんてどこへやらって感じでした。こう、中立の立場の報道がないっていうのもなんだか視聴者としては合点がいかないような。まあ、それはさておき投票では死者まで出てしまうトルコ。候補者の家族同士や支持者同士の間でけんかが始まり、そこから銃がでてナイフが出て流血騒ぎになるのです。特に地方の村単位で起こりやすいよう。実際東トルコや中央トルコでは選挙の投票時に死者も7人出たしわが村のすぐ近くでも2人死者が出たそうですから投票も命がけです。今年は1名投票している最中に心臓麻痺で亡くなった人もいらっしゃったそうです。投票日の直前にはBBP党の党首ら6人が遊説の際に使用したヘリコプターが不運にも悪天候のカフラマンマラシュの山中に墜落し、各政党党首が遊説を全てキャンセルして、首相は捜索本部に駆けつけていました。3日間ほどの大規模な捜索の結果やっと発見されたのですが、墜落当時は救急隊に携帯電話も通じていて、生存者もいたのに救出できなかったという大変ショックな事故でした。この捜索の際にもとにかくメディアが「発見救出」と間違った速報を入れたりと本当に情報が錯綜し、この報道を信じた村人が救出に向かわなかったり(それが皮肉にも発見現場に一番近い村だった)して、BBP党の関係者も墜落2,3日目には「あなた方の考えるような手は、捜索隊が既にやっています!あれをやればいい、これをやればいいとあまり情報をかき回さないでください」と記者会見を行ったほど。選挙後には盛大な葬儀が執り行われ、国営放送が昼から夕方までその様子を中継していました。小さい政党なのですが、この党首が以前に冤罪で7年間も拘留されさらに拷問を受けていたという方で、後に発表されたこの拘留時に書かれた詩に「ウシュヨルム、ウシュヨルム(寒い、寒い)」というくだりがあり、ヘリに同乗していた1人は凍死、捜索隊にも凍傷者がでたというほど、当時の真冬のような天候。そんな背景もあって、この墜落事故は国民の胸を打ち悲しみは大きかったようです。さて、肝心の選挙結果は与党勝利(得票は伸びなかったけど)クルド人政党と野党第二党の躍進野党第一党も古巣を奪還という感じでした。でも、いまだに開票結果に納得の行かぬ地区では再集計をしていたりするのですよ。特にアダナ。候補者選定の際からかなりの混乱のあった地区だったのですが、各党の得票数が接近していたこともあり昨日も大規模な市民のデモ行進があったよう。まだまだ選挙の興奮冷めやらぬトルコです。昨日水曜日にはW杯予選でイスタンブールでスペイン戦もあり、アリ・サーミイェンスタジアムは興奮の渦でしたがトルコの先制で1-0で折り返した後半戦、やっぱり30戦不敗のスペインに2点入れられ負けてしまいました。トルコはシュートチャンスに決められず、スペインのプレスが強く、パスワークも断然に良いすっきりしたサッカーに比べると、なんだかどたどたした感じのプレーでやっぱり王者の貫禄を今回も見せ付けられてしまった感じでした。でも1-1で引き分けられたゲームだと思いましたよ。昨晩はイライラしてなかなか眠りにつけませんでした。そして、近々オバマ大統領がトルコを訪問します。セキュリティーのため到着時間は非公開なのですが、空路アンカラ入りした後、6日月曜日には議会で演説もするようです。まだまだ厳戒態勢のトルコでございます。
2009年04月02日
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先週の土曜日、長女の担任のニキャートレヌ(婚約式)に呼ばれて一家総出でいってきました。19時から23時、場所は500人収容できるオーレットメンエヴィ(教員宿舎)の中にある宴会式場でした。きちんと机に真っ白なテーブルクロスがかけられ、いすにもたっぷり白いクロスと金色のリボンが結ばれた典型的なトルコの「式場」でした。途中退場可能で、子どもは式場走り回り舞台に上がって踊りまくり。無法状態です「行儀悪い」なんて目くじら立てちゃいけませんこれでいいのです、@トルコ。お行儀良く座っていたりなんかしたら、そちらの方がしらけてしまうのですやっぱり子どもが小さいうちはトルコのほうが気が楽かもなんて思ったりします。親にはありがたい。でもこの調子で日本に帰ると大変なことになるのだけれど。先生たち、踊る踊る。フォークロアに加え人気歌手の流行の歌(なぜか全部セルダル・オルタッチュ。先生の好みかしら)最後の方はフロアーはディスコと化していました。いっしょのテーブルに座ったルキエの一番仲良しの子のお母さんハライというラインダンスがあるのだけれどもうその音楽が始まったとたん席からぴょんっととび出して「私、これ踊らずにはいられないわっ!」とフロアーに走っていってました。うらやましい。こういうノリでできちゃうのが。ラインの一番端っこできらきらスパンコールのついたメンディル(ハンカチ)を振って踊ってました。一方、我が家の娘たち他のお友達とキーボード奏者のいる(生演奏で、歌も歌ってくれます)舞台に上がりこちらも負けじと踊っています。アルコールはなしです。それでもみんなフロアーで踊る踊る。チークダンスタイムも設けられ、夫婦でいらっしゃってる方は踊っていましたよ。宴もお開きに近くなって、いっしょのテーブルに座っていた仲の良いお友達のご両親たちみんなやっぱりチークダンスに参加していました。あと3ヶ月ほどで幼稚園も卒園。他のお母さんやお父さんとも次の小学校選びの話で盛り上がりました。式にはクラスから8組の家族が招待されていたのだけれど子ども同士仲のよいおうちが特に配慮して呼ばれたのか、ルキエが幼稚園での様子を話す時に出てくるお友達ばかり。こういう会のある以前に我が家に遊びに来てくれていたお母さん方もいたけれど、それ以外の人とも子どもの話題を通じてお母さん、お父さん方とすぐに打ち解けることができました。中には「いやー、これじゃまた別の機会を設けてどこかで皆で会いたいですね」なんておっしゃるお父さんまでいて。まあ、可能性的に次は4月23日のこどもの日の発表会での顔合わせかな?踊りまくり(というか跳ねまくり)の次女そしてケーキカット(婚約式でこんな大きなケーキとは)
2009年03月24日
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今週から自動車、家電、不動産などで3ヶ月期間限定の減税が行われることになりました。ニュースでは「先週買っちゃって50万円も損しちゃったよー、どうしてくれるんだ!」なんて市民の声も聞かれましたが。今週は街に出てもそんな話題でもちきりです。パザルで売り子さんたちの間で「おい、減税だって、車買うか?」なんて話が出ていたり、家電製品屋さんには減税の張り紙がショーウィンドーに大きく貼り出されていたり。自動車販売店など、ストックがないなんていううれしい悲鳴を上げている様がニュースで報道されています。たとえば1600cc以下クラスの乗用車では37%の税が18%に商用車では10%の税が1%に1600~2000ccクラスの輸入車では60%~54%に二輪車では22%が11%に家電では6.7%の税が0%になるんだそうです。ただ、税金にもKDVと称されるものとOTV(Oは上に二つ点がつきます)と称されるもの2種類あってこのうちのOTVに関しての減税のよう。いずれにしろ元々車の値段が中古車であれ日本に比べてかなり高い感のあるトルコの車。安くなるのはうれしいことです。かといってほいほいと買える金額ではありませんが。来週には選挙も控えていますしね。どこかの国の首相も経済対策に力を注いで支持率アップを目指していますが、ここトルコも与党優勢と伝えられてはいるものの、得票率アップのための努力は例外ではないようです。選挙を控え、街中お祭りのように各政党の旗がなびき(この不景気に選挙活動に対するお金の無駄遣いは不謹慎だなんて街の声もあります)選挙カーはがんがん音楽を鳴らして走り(それがトルコポップスだったりするところもあったり。)どこの国も選挙の前は騒々しいものだななどと感じています。選挙はサマータイムの始まる来週末。投票時間をお間違いなく!なんてニュースで注意していたのは先週のことですが今週に入って「キムリッキ(身分証明書)」がないと投票できないということを今更ながらにテレビで注意喚起したところ、かなりの人数のキムリッキがないことが表面化しあわててそれぞれの区の役所に出かけてキムリッキを発行してもらう人が殺到しているんだそうです。知人のトルコ人にもやはりキムリッキを紛失した人がいて、朝一でいったにもかかわらず100人待ちだったとか。そんなこんなで混乱を避けるため、それぞれの区の役所はキムリッキの発行に関して24時間営業することになったんだとか。なんというか、トルコらしいというか。もっと早く言いなさいよ・・・
2009年03月18日
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ここのところトルコで大流行のカラデニズ発祥といわれている「コルバストゥ」というダンス。先月だったか、幼稚園に通う長女が「コルバストゥ!」といいながら、手を広げてひらひらさせ、よたよた足を早くステップさせようともがいていたので「なんのこっちゃ?」と思い訊いてみると「日本語、わかんないから、お父さんに聞いて!コルバストゥ、よ!」と。コル=腕バストゥ=踏んだ、押したなんじゃ、そりゃ夫も「民族ダンスの一種じゃない?わかんない」との答え。幼稚園で週に1回民族舞踏の先生が来て授業があるのでそこで習ったのか、と訊くと「お友達が教えてくれた」と、またでたらめなステップを踏み始める。そういえば、最近テレビ見てないしなー。翌日お隣の長女と同い年の娘さんが来た時にも「コルバストゥはこうよ!」と娘に同じような踊りを披露している。巷で流行のよう。気にしてテレビを見ていると、番組の合間に「コルバストゥ、と書いて××××番に送ろう!コルバストゥがあなたのケータイの着うたに」なんてテロップが流れている。ふむ。最近新聞も読んでないしな。翌日夫が「出勤途中でラジオで言ってたよ、トラブゾンの踊りみたいだけど、ルーマニアがウチが発祥だって名乗り出てちょっとした論争になっているって」と。また、その週末オカン・バユルゲンのディスコ・クラルという深夜番組でコルバストゥが取り上げられていてはあ。なるほど、これか。と納得したのでございます。Kolbastiの動画はこちらサッカー、トルコリーグのトラブゾンスポルのスタジアムでも。ホップテク コルバストゥユーロビジョンでこの踊りを絡めるべきだ、なんて議論やら発祥地はカラデニズではなくてルーマニアだという議論やらいやいや、これによく似たダンスはアメリカでもあるなんて話やらしかしながらこれを地域活性化のいい材料にとこの好機を逃さぬように、トラブゾンではコルバストゥを宣伝材料に文化広報の役人まであちこちのメディアに顔を出していますよ。最近長女のお気に入りトゥルク(民謡)チェキルゲ(ばった)Recep Ivedik2でも日本人ビジネスマンを接待するパーティーの場面で無理やりDJブースをのっとってレジェップがこのCekirge(チェキルゲ)をかけていました。もう3月。夏の結婚式シーズンにこれらの曲は欠かせないでしょうね。
2009年03月03日
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Recep Ivedik(レジェップ・イヴェディッキ)というコメディー映画が大流行なトルコなのですが、この続編、Recep Ivedik2 が2月13日から公開されています。公開から3日間でトルコ映画史上2番目の観客動員記録を作ったそうです。(ちなみに1番は「Kurtlar Vadisi Irak」、日本でも公開されましたね)この映画お下劣なシーンが多く映画館への入場年齢制限を我が家のあたりの映画館などは設けていました。トルコ移民の多いドイツでも公開されたようで、ニュースでも公開日の様子が報道されていました。同時期にこちらも何年か前に大ヒットしたコメディアン、ジェム・ユルマズの「G.O.R.A.」の続編「A.R.O.G」も公開されたのですがこちらはいまひとつ振るわず、話題はRecep Ivedikにさらわれてしまったような感じです。そうそう、その前にはKurtlar Vadisi、ドラマ本編の中での名脇役、ムロというクルド人をフューチャーした「MURO」というコメディー映画もヒットしていました。トルコ人の間でこの秋冬話題だったこの3本のコメディー映画。気になる方はチェックしてみてくださいね。Recepはトルコ大手携帯電話会社のCMに起用されているのでトルコに今の時期いらっしゃる方はホテルのテレビで、街頭でぬぼーっとしたこの毛むくじゃらな顔を見る機会があるかもしれませんね。ちなみに、Recep...主演のシャーハン・ギョクバカル自身、眉毛のつながった毛むくじゃらな感じではなく、こんな感じなのですよ。
2009年03月02日
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日本でも100年に一度ともいわれている今回の経済危機は生活に大きなダメージを与えているようですがここトルコでももちろん諸外国の例に漏れず経済危機の影響は市民生活に大きな影を落としつつあります。2,3年前にイスタンブールで職を失い、故郷のエディルネに帰っていたトルコ人の友達一家がイスタンブールで夫婦ともども職を見つけ、意気揚々と慣れ親しんだイスタンブールに戻ってきました。仕事を始めて忙しいことだろうと、ついつい家は近いのにご無沙汰していたある日、ふと気になって電話をしたところ、在宅ワーカーのはずなのに誰も出ません。翌日彼女から連絡があって話しているとなんとまたもや夫婦ともども職を失ってしまったのだとか。冬でガス代も値上がりし(また値下げをしたりもしましたが)、家も賃貸。収入もなく頭を悩ませている様子。聞けばとある主にドイツ人向けにツアーを売っている大手の旅行代理店で働いていた彼女。この経済危機で2ヶ月給料がもらえなくなりやめたのだとか。そんな折、ご主人も大手の皮革メーカーの品質管理部門にいたのだけれど、商品が売れなくなり稼ぎ時の冬場にこれまた3月まで無給休暇なのだとか。テキスタイルの仕事を何年もやってきたお友達もこの不況で職を失い、彼女も職探しの真っ最中。後3年半働けば年金需給要件を満たす彼女、この要件を満たすためにも必死なのだけれど世間は経済危機の真っ只中。なかなか思うようには行かないよう。インフレ率にあわせて給料アップなんて景気のいい話題が出るのは公務員くらいでしょうか。3月に選挙を控え選挙戦も加熱しています。どこかの首相ではないけれどトルコでも200~500TL相当のくじで国内の経済活性化をはかる案があるようです。うれしいけれど、方法によってはなんだか裏で500TLばっかり当たるように処理する人が出そうな気がしますよ。そんな中、ショッピングセンターは閑散としているのかというとそれなりににぎわっているのです。ニュースを見れば「ちっとも売れない」なんてぼやく小売店のコメントもよく聞かれますがちっともでしょうか?いやいや、皆さん手に手に買い物袋を提げ颯爽とお店から出てきますよ。いったいどこにそんなお金が…そんな疑問に答える番組がありました。カナルトゥルクで始まった「クリズデイズ」(経済危機のさなかで)3組の新婚夫婦のお宅を訪問して家計診断し、収入と支出のバランスを検証、どこにムダがあるのか、適正な支出なのかを各挑戦者家庭を訪問して分析9.90TLの予算(現在600円くらいでしょうか。危機以前なら1000円程度というところでしょうね)で7人分の食事を作るなんていう経済感覚を存分に問われるプログラムも組み込まれています。最終的にはおそらくポイントを合算して優勝者に何らかの賞金が支払われる番組だと思いますが(なんせ、トルコの番組は宣伝が10分近くと長くて20時に始まる番組を最後まで見るだけの気力が続かず…)私が視聴したのはちょうど家計診断の回。クレジットカードの支払い金額が収入をはるかに超えるカップル毎月固定で出て行く支出が収入の90%近くに及ぶカップル7枚のクレジットカードを使い分けるカップル(7箇所から収入があるわけでもないのに…)交際費に月9万円近くを使うカップル…これぞトルコの、特にイスタンブールなど大都市のトルコ人一家の縮図!と叫びそうになりましたよ。もちろんつつましく、過ごす方も少なくはないのですが一時期カードの何たる過を知らずに使いまくり、カードから借金をしカード破産においこまれた人が大勢でて、カードの無料、無制限、無計画な市民への配布が少し影を潜めてはいましたが、やはりいるのです、カード信者。よく見かけるのですよショッピングセンターでカードの支払いの段階で支払いができないで(限度額を超えているよう)他のカードを何枚も出していく人バスの中で親御さんに「カードから50TL(経済危機の前だと5000円くらいの価値でしょうか)のブラウスを買いたいんだけど、いいかしら?だってもう最後の1点で普段は90TLだって言うから取り置きしてもらってるのよ」なんて電話をかけているまだ20歳前くらいの女の子。チラシを見れば高価な電化製品は分割払いの場合の一回の支払い額が大きく記入されるか安く見えるようにユーロ表記(トルコリラで給料もらっているのにね。ちなみに1ユーロは2TL近くです。)1ヶ月に20TLの支払いなら大丈夫そう、なんて必要かどうかも吟味せず、最終的な支払額は目の端に追いやり物欲を満たす。ここが落とし穴なのです。日本の主婦向けの雑誌、そうでなくとも新聞の生活欄をみれば貯蓄の話が絶対どこかに載っていませんかトルコで最近ある新聞を定期的に読んでいますが・・・ありませんよ。週に一回投資の別紙はついて来ますが・・・。結婚当初、生活を日本で始めた時に家計簿をつけている私そして、一時期は給料の支出目的別の袋分け方法なんてことまでやっていた私を「無駄なこと」なんて鼻で笑っていた夫。いまや「いやーぜひ、やってくれ。さすが日本人」と言う始末。さて、経済危機の出口はいずこ。
2009年02月23日
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嵐の週明けになりました、イスタンブール。朝から晩までよくもこう降るものだというくらいに雨が降り続いています。長い15日間のお休みも終わり、今週から一斉に公立の学校が2学期に入りました。トルコは2学期制をとっていまして、前期1学期は9月から1月終わりまで、後期2学期は2月から6月まで。これから6月の半ばまで試験続きの長い学期が待っています。とはいえ我が家はまだ幼稚園児。せいぜい6月に行われる年度末の発表会に向けて出し物の練習で忙しくなるくらいでしょうか。週明けの昨日、長女のクラスでは早速民族舞踏の練習が始まったそうです。民族舞踏に参加したくない子どもたちはマーチバンドに参加するのだそうですが長女は民族舞踏を選んだようです。去年もひとつ上の学年の演技を見ましたが結構難しそうでした。普段体を動かす機会が少ないのでいいのではないかしらと見守っています。この休みの間、長女の幼稚園ママ友を家に招いたのですが、どの方も口をそろえて「小学校はどこにする?」という話題でもちきりでした。イスタンブールでもヨーロッパサイドにある我が家の辺りは特に人口過密地区。2,3年前に開校した小学校も、開校当時は1クラス30人前後、全日制でETUT付きというので喜んでいたのですが、開校2年目には50人前後に、今年は近隣校が解体修復工事のため、そこの生徒が一時的にここの校舎を使っているとかで半日制で1クラス50人だとか。そこで我が家の近辺では小学校の評判を聞いてそれにあわせて賃貸で住んでいる人は引越しをしたり、住所を希望の小学校学区にあわせて一時的に移したり、学校側に裏金を積んで入れてもらったりということが少なからず行われています。小学校の担任は持ち上がり制。1年生でいい先生に当たれば5年生まで安泰なのです。なので、お目当ての学校の今5年生の先生をリサーチして、来年移動の気配があるかどうかを探りということが親御さんによっては熱心に行われ、必然的に小学生を持つ親御さんの間では評判をきくことが積極的に行われるわけです。長女と仲の良いクラスのお友達は年度末に生まれたため小学校入学を1年遅らせることも考えているようですが(これもトルコでは珍しくないようです、つまり日本でいうと3月や4月の初めに生まれた子を次年度に入学させるような感覚です)これもいい先生に当たりそうなら今年にしてもいいかなという感じのよう。ママ友の一人はご夫婦そろってこの地域の小学校の教師をなさっています。移動のニュースや、先生の評判も耳に入ってくるようなので情報が入ったら教えてもらえるようにお願いしました。それでも「来年度は評判の悪い先生ばかりよ」なんていわれたらどうしたらいいのかしら?一方評判のいい先生で先生に如何にやる気があっても、親御さんが教育に重きを置いていない、先生の方針を頭ごなしに否定する、学校の守備範囲以外のことを要求しすぎるなどということがあると先生もやる気をそがれてしまうようです。これは日本でも教職に就く方にも共通の問題点かもしれませんがトルコだと先生がモンスターペアレント的な保護者に対してもっと屈強に立ち向かっているような気がします。これは民族的、文化的な違いも大きいのでしょうが同じ状況で日本の学校側はここまで強く出ないだろうなというような場面をしばしば目にします。教育カリキュラムの面では日本と比較してしまうと、日本で生まれ育った私たちにとっては物足りない部分も出てくるのかもしれませんが、いつまでも比較していてもここに住んでいる以上はもうトルコの中で腰を落ち着けるしかないのだと言い聞かせた去年くらいから子ども自体も情緒の面で落ち着いた気がします。そう、去年までは私が「あーもう疲れた!やってらんない」と弱音を吐くたびに長女が「じゃ、日本にいくか」といっていたように。「日本」が逃げ道になっている、はっとさせられた瞬間でした。自身の姉妹がヨーロッパで暮らしているトルコ人の知人は「ドイツでは公立校でもここまでやってくれる」と比較しては口をとんがらせています。確かに教育面はいいに越したことはないのだけれど、ないものをねだっても仕方ない。郷に入れば郷に従え。トルコにもいい面はたくさんあるのに目を塞いでしまってはもったいない。とHadiseのDum Tek Tekを聴きながら抜群のリズム感で踊っている娘たちを観てふと思うのです。(これがいい面かどうかは別として…)
2009年02月10日
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決まったのはもっと前で書くタイミングを逃したのですが年末にコンテストにもって行く曲も決まり最近国内でもずいぶんいろいろな番組に出るようになってきたのでこのタイミングで書いておこうかな、と思います。今年のトルコ代表はベルギー育ちのHadise(ハーディセ)この人のStir Me UPという曲が去年かその前かスマッシュヒットになった時に「Mor Ve Otesi」なんてごっついの出さないでこの子を出した方がいいんじゃないの?なんて勝手に思っていましたが、今年は大本命(?)がでます。投票に政治色が絡むからという理由で今年のユーロビジョンの投票方法が変るなんて話も小耳に挟みましたがどうなのでしょうHadiseはシワス出身のチェルケズトルコ人家庭の娘としてベルギーで生まれ、生まれも育ちもベルギーの23歳。英語、フランス語、フラマン語、トルコ語、ドイツ語、オランダ語ができるらしいですよ。ヨーロッパでプロモーションするにはうってつけの人材でしょうね。ユーロビジョンで歌う曲は Crazy for You (Düm Tek Tek)サビのDum Tek Tek(デュムテクテク)という音がウケるかも、という感じの曲です。そういえばたまたま最近つけた政治討論番組に去年ユーロビジョンにトルコ代表ででたMorVeOtesiのヴォーカルのハールンが出てました。ロッカーと政治討論番組。ここがトルコっぽい?Hadiseの次はAtiye Denizかしら…。(第2のハディーセと呼ばれることに抵抗があるらしいけど。)
2009年02月03日
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あれはちょうど先週の木曜日のことでした。何気にテレビのチャンネルを変えるとエルドアン首相が怒っておりますこんな感じで。それもダボスの世界経済フォーラムでのガザ侵攻に関する分科会で。最後には会場を退席、その足で帰国したのですがどのくらい日本でこの件が報道されたのでしょうか発言から3日たった今でもトルコではどのニュースでも新聞でもこの関係のニュースが報道されています。イスラエル大統領 シモンペレスが25分間このガザ侵攻の正当性を主張したのに対しエルドアン首相には12分しか発言の権利がなくさらにペレス大統領への反論の際に司会者から「時間がないので」ともっともらしく発言をさえぎられたことを不当として抗議の退席でした。発言がさえぎられ、自主退場するまでの間の首相の発言はかなり厳しいものの言い方で私ははらはらしたのですが、トルコ国民の反応といえば首相のダボスよりの到着が夜中の1時半だったにもかかわらず空港に出迎えるほどの賞賛のしようでしたこのように。(以下 サバー紙 インターネット版より)このためにあらかじめ公共交通機関は3時まで運行なんて速報も流れたほどです今回元々カリスマ性のあるこの首相のこの行動。選挙が近いということを考えると、与党にはプラスに働く要因になりそうな気がします。それでなくとも、国民の多くが毎日流されるガザの悲惨な一般市民の様子に涙し、救援物資提供も募金活動も盛んに行われ、イスラエル製品の不買運動など国を挙げてパレスチナ市民に手を差し伸べイスラエルへの抗議行動は加熱していた土台があるトルコ。公立の学校で停戦前にガザの犠牲者のために一斉黙祷もありました。これに関してはトルコ国内の殉死の兵士に対してすら行われなかった異例なことで一斉黙祷といえばアタトゥルクの命日にされるくらい。インターネット上のアンケートでは87%の人がこの首相の行動を支持するという結果を出しているところもあります。日本ではあまり報道されていないのでしょうかしばらくこの時に「ダボス危機」などという標題で報道される一件波紋が続きそうです。ちなみにペレス大統領はエルドアン首相が会場を去ってすぐに電話で謝罪したそうですが、エルドアン首相は「司会者の不公平な発言の機会の与え方に怒ったのだ」と記者会見で述べていましたよ。最近トルコで大人気のラップ歌手、Ceza(ジェザー)までもがラップコンテスト番組で自分の曲を歌う前に「歌の前に聞いてくれ!みんなでダボスを批判するぞ」とわざわざ一度始まった曲の演奏を中断してMC入れたくらいですから。国民の関心の高さが伺えませんか?ついでなので、「アダナル」(アダナ出身)というドラマの主題歌に採用されてトルコでここのところ若者に人気のCezaの「Fark Var」(違いがある)のビデオクリップはこちら。
2009年02月01日
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前回UPしてから1ヶ月もたっていますね懲りずに訪問していただいてる皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。イスタンブールは年末にずいぶん冷え込み、初雪も見られました。東トルコではマイナス30度なんてところもあったり、村への道路が雪で遮断されたり。都市部では家の暖房のカロリフェル〈セントラルヒーティング)が天然ガスで動いているのですが、値上げ値上げで例年よりも驚くような金額がきているとニュースで誰も彼もが不満をぶつけています。ツアーにいらっしゃるお客様からも「ロシアのガス供給ストップでトルコに何か影響はあるか?」というお問い合わせをいただくのですが現在のところ特に問題もなく、さらに備蓄ガスや供給源の変更システムもあるとかでそれほど悲観的な意見もない様に感じます。やっと最近の新築物件は断熱材を入れるのが義務になったようですが我が家はその法律が施行される前の物件なので断熱材がなく昨日苦肉の策でペテッキ〈オイルヒーターのパネルみたいな部分です。ここにお湯が循環して部屋を暖めます)と壁の隙間に発泡スチロールの断熱材をかませてみました。この方法、新聞やテレビでも「ガスの値上げに節約のための対策を!」と紹介されたからか、近所の断熱材を取り扱う商店からこれを買って帰る特に定年退職後の男性を良く見かけます。断熱材を建物の壁部分に入れるかどうかで本当に部屋の暖かさが違います。義姉のところは今年の夏アパート全体に壁の修復工事後、入れたのですが去年より格段に暖かいのです。今年の秋には多くのアパートで壁に断熱材を後付していました。環境面でも節約の面でも絶対に断熱材は必要だな、と感じます。政府が助成金を出して断熱材を入れるようにすればいいのに。******************************************年末から年始トルコも驚くようなニュースがありましたエルゲネコン事件年明けに元軍幹部など新たな逮捕者が出、アンカラでは国家転覆のために隠してあったのか、与党の建物の近くに武器も大量に隠されていたのが見つけられ毎日毎日このニュースでここしばらく持ちきりです。イスラエルのガザ侵攻への抗議行動も盛んです。寒い中イスラエル大使館の前に抗議の座り込みをする市民、抗議集会を行うイスラム系政党。日本のニュースではどれだけガザ侵攻で犠牲になった罪のない一般市民、とくに女性や子どもたちのことを報道しているのでしょうか。トルコでは毎日目を覆いたくなるようなガザの市民の惨状がニュースに映し出されています。今年の元旦には新札もお目見えしました。やっと先週新しいお札を手にしましたが、本当にコンパクト。目がなれないせいかおもちゃのお金のような感じがしてしまいます。新しい硬貨はまだ見ていないのですが、これも慣れるまで変な感じかもしれません。と、UPしていない間にも とにかくニュースは盛りだくさんでした。我が家も年末にはトルコ国内を少し旅行したのでそんなご報告もゆっくりとではありますがしていけたらと思います。それでは今年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。
2009年01月12日
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いよいよ来週からクルバンバイラムです。娘たちは幼稚園でそれぞれクルバンバイラムのカードを作って持って来ました。青いのが長女の、ピンクのが次女のものです。次女の幼稚園は私立なのですが園児がそれぞれ先生が指定したメーカーのお菓子を指定された数だけ購入して持ち寄り、バイラム用のお菓子の詰め合わせを作って持って帰ってきました。満足そうではないですか?クラッカー。ポテトチップス、クッキー、ジュース、チョコレート、グミなどなど。相当な数と量なのに誰にも分けてあげないんだそうです。昨日、今日と窓拭きも終え家の中が少しはさっぱりしました。ご近所もじゅうたんを干したり、窓を拭いたり、カーテンを洗ったり先週は皆さんせわしなくしていました。我が家は残念ながら田舎にバイラムを祝いに行く予定も親戚が来る予定も 今のところ(!)ないのですが(突然あるかもしれませんね、ここはトルコですから。)少しでもバイラムの雰囲気を味わってもらおうと子どもたちにはバイラムルック(バイラム用の新調したお洋服)を買って飴やチョコレートも用意して月曜日に備えています。バイラム用のお洋服を買いに出かけたショッピングセンターにはなぜかサンタクロースが出現していました。ツリーも当たり前のようにあちこちに飾られているし、そうかと思えば羊のクルバン(犠牲)の絵の入ったチラシが配られているし、不思議な感じです。今のところ穏やかな天気なので今年のバイラムは割りとお出かけする人が多いかもしれませんね。皆様、良いバイラムをお過ごしくださいませ。
2008年12月06日
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大変久々の更新になります。おそらく前回の日記から間にいくつかの祝日や学校の保護者会を挟み本格的な冬になる前に!と晴れ間を見てはあちこちに出かけばたばたしておりました。日本に里帰りしていたママ友たちも皆さんイスタンブールにお戻りになり、それぞれの子どもの成長ぶりに驚きつい最近まで集まれば乳幼児の育て方や育児グッズのことが話題の中心だったのに最近では幼稚園選び、教育のことが話題の大半を占めていることにもさらに驚かされます。トルコでは来週月曜日からクルバンバイラム(犠牲祭)にはいります。学校は今週末土曜日からなんと9日間のお休み。パザルもショッピングセンターもバイラムに向けてお洋服を新調したり、親戚へのお土産を買ったりする人で大混雑です。スーパーには来客に振舞うチョコレートや飴、手を清めるのにお客さんに振舞うコロンヤ(香りつきのアルコール)に加え、クルバンで犠牲に切ったお肉を入れるビニール袋などが前面に置かれています。今年のお休みは9日間と長期にわたるので、遠くの親戚訪問やバカンスに出かける人も少なくないのではないでしょうか。特にバイラム初めと終わりにトルコに旅行にいらっしゃる方は混雑も予想されますので余裕を持ったプランニングが必要だと思います。我が家はどんなお休みになるでしょうか。ここ数日のような陽気が続くのならぜひお出かけしたいものです。
2008年12月03日
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トルコの女の子の憧れのお稽古事といえば「バレー」 我が娘二人も例に漏れずバレーにあこがれておりました。 そこに、たまたま自治体主催のバレーコースが開催されることがわかり バレー教室の会場となる文化センターは家から徒歩3分。 週末日曜日のコースに対象年齢に当たる長女だけが昨日から通い始めました。たまたま次女の幼稚園の保護者集会と重なってしまい 私は保護者会に 夫と子どもたちはバレースクールに。 初日は簡単なストレッチのみ。 来週からは年齢別に二クラスに分けての1時間指導になるのだそうです。 長女は教室でやった体操とストレッチ。早速家で披露してくれました。 週に一回でもこういう機会があると子どもの気分転換にもなるしいいなーと思いました。加えて自治体主催なので受講料は無料。 無料ということもあって 前シーズンではコースには連続して受講していた生徒が 発表会にバレーコスチュームを作りますので、費用を徴収、となったら不参加という事が起こり(費用負担を避けたい保護者が参加させなかった) 先生は大変怒りを覚えたのだとか。 それは熱心に指導した方にも失礼だし、通い続けた子どもにも残念なことだな、と思います。 そこで今回はシーズン初めからコスチュームを作り(3000円ほどだとか)練習するのだそうです。この費用が払えない方は、そして発表会に出られない方はどうぞ、最初からお引取りください、と初日の昨日先生はおっしゃったんだそうです。 長女はこういう公立の学校や施設に縁があるよう。 ここまで1年通った私立幼稚園以外、なんでも公立で済んでいます。 そして、公立の方がやっていることが確かだな、というのが私の今のところの感想。今後の小学校からはわかりませんが…。 一方次女。今回の自治体主催のバレーコースには年齢の関係で参加できませんが 先週から通い始めた幼稚園でバレーの授業が始まるのだそう。 正確にはバレーとリトミック、そして音楽が混ざった授業のようですが。こちらは週1回1時間で4500円くらい。 バレーが楽しみな彼女なので、バレーそのものではなくても何かのきっかけになれば、と申し込みました。一定人数に達しないと開講されないような話を昨日の保護者会で先生がおっしゃっていたのでどうなるかはわかりませんが。他にも英語の授業も選択できるようです。 トルコの物価からすればそれほど安いものではありませんが 最近の早期教育熱にあおられて英語、リトミック、ピアノ、バレー、空手、スケートなどなど、おケイコ産業も盛んなようです。 近くのAVM(ショッピングセンター)内にスケート場ができ、教室も始まったのですが週1回1時間、2ヶ月間のコースで180YTL。つまり月割りすると8000円くらいの月謝になります。それでも週末になると色とりどりのレオタードで女の子たちが教室に参加してスピンなどを鮮やかに決めています。ちなみに、自治体の文化センター。今年の夏にオープンして劇場、図書館、展示室併設のかなり立派なもの。週末には子ども向けのテアトロ(劇)も入場料1YTLであります。確かイスタンブールは2010年のヨーロッパ文化都市のはず。そのために今からせっせと文化事業に励んでいる我が自治体です。(2年が十分なのかどうかは良くわかりませんが。) バレーの教室は前面が鏡張りでバーもあるまさにバレー用のお部屋なんだとか。うちの自治体もなかなか頑張っています。来週付き添いに行くのが楽しみです。
2008年10月20日
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次女が3歳になり、日本で里帰りの間2ヶ月保育園で集団生活に慣れたこともあり近所で評判のいい幼稚園に送ることにしました。かかりつけの小児科医のお子さんコムシュのお子さん親戚の子どもなどなど、知人のほとんどがここの園に通わせ、皆さんとても満足していると聞いたのがここに決めた一番の理由。とにかく園選びは実際に通わせた親御さんの評判先生の対応の仕方、アポなしで園の見学に行って普段どおりの園の様子を見ること設備は子どもが安全に利用できるようになっているか、清潔かここをチェックしておけば大丈夫。そして日本と同じレベルを求めすぎないこと。園庭が小さい、自由遊びの時間が少ないというのはそもそも日本の法律の規準とトルコの法律の基準が違うのだから求めすぎるのは無理な注文です。日本の公立の保育園や幼稚園のような施設基準で作られた公立の幼稚園がたくさんイスタンブールにもできれば一番いいのでしょうね。長女の園を見ていると園児のパワー、室内遊びばかりで少々もてあまし気味の感じがします。さて、次女は私立の園にラマザン中に3日ほど付き添って体験入園した後、バイラムを挟んで昨日から半日登園しています。小さい時から家族以外の人と関わることが少なく日本の保育園でも私と離れる時にはぎゃぎゃー泣いてわめいていたのでとても心配だったのだけれど、日本から帰ってきて長女の幼稚園が始まってからは、日本で長女と一緒に登園していたこともあって「私も行く!」とわめき会う人ごとに「ベン オクラ ギッジェーム!」(私学校に行くのよ!)を連発それなら、と連れて行った幼稚園が肌に合ったようで、体験入園の時こそ緊張して私の影が見えないとぐずぐずしていましたが幼稚園初日、心配して4時間の授業の間園で待たせてもらおうと勢い込んでいったのにあっさり、泣くことも、私を探すこともなく。あんまりにも拍子抜けして、園ですることもないので1時間で園をおいとまして、義姉の家で授業が終わるまで待ちました。トルコの幼稚園の半日タイプのカリキュラムはいろいろ前後するものの多分大体どこもこんな感じです。次女の園はこんな感じ。朝9時頃 登園、朝ごはん10時頃 授業(教材を使って年齢に応じた工作や色、歌、わらべ歌、トルコ語や英語など言葉の勉強)11時頃 遊びの時間12時頃 お昼ごはん12時半頃 絵本の時間、教材DVDの時間(低年齢クラスではここからお昼寝があったり)午後組はここの園の場合お昼ご飯から参加して午前組の子どもがやったのと同系統のカリキュラムをこなして、おやつを食べて16時半まで。この園の場合はコーランを教える時間もあります。私立だと大体授業の時間に英語、バレー、体操などを外部から先生を招いて日替わりで勉強するのだと思います。私立なことと、年齢が低いこととで次女のクラス、4歳児クラスの園児は午前はわずかに4名ほど。スタートの遅いトルコ人ならでは、午後からはさらに5名ほどが合流して全日や週3日の全日で申し込みをしている子とあわせて大体8名くらいになるのだそうです。5歳児や6歳児でも大体1クラス15名ほどでしょうか。公立の長女の園は1クラス28人ですから(定員は20名)ここの私立の全園児を合わせてやっと長女の公立の1クラスに少し多い程度です。でも次女をトルコ人の集団生活に慣らさせるという私個人の目的では十分な人数でしょう。不思議な偶然で園長先生とお話しているうちに長女が通う公立の幼稚園の園長と担任の先生とこちらの園長先生が親しいことが判明。長女の担任はここの園長の元同僚だったとか。縁とは不思議なものです。幼稚園2日目の今日は朝は私も送迎バスで一緒に登園したものの幼稚園の入り口で「バイバイ!」と元気に手を振って行ってしまったので、「とても泣くようなら連絡ください」とだけ言い残して帰ってきました。帰りはまた園の送迎バスで家に戻ったのですが、特に問題なさそうだったので一人でバスに乗って帰らせました。本人、このことにかなり自信を持ったようで「一人でバスに乗ったよ。オクル(幼稚園)も一人でいったよ」と何度も言うので明日は本人が納得するなら完全に一人で行かせようかな。3歳2ヶ月。特に夜泣きもしなかったし園の玄関にいる大きなオウムが怖い(これが驚くほどよく喋って、本当に見ていてあきません)以外は楽しいみたいだし、このまま楽しんで通ってもらえるといいです。こんなひょうきんな一面を先生の前で見せられるようになるにはまだまだ時間がかかる…かな?
2008年10月14日
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シェケルバイラムは過ぎてしまいましたがこのシェケルバイラムの間、1日久々にスルタンアフメットへ出かけてみました。ところが予想をはるかに上回るすごい人出。出かけた時間も昼過ぎと一番混みあう時間だったことも災いして公共交通機関は満員で乗り込めないわ(バイラムの期間中値下げされていたのも一因ですが)駅から降り立っても歩くのも一苦労だわバイラムは家でおとなしくしてるに限るわと後悔したほどでした。夫のオフィスについたらもう一歩も外に出る気配もない子どもたちは置いて街の様子を観に出かけたらありとあらゆるミュゼ(博物館)は長蛇の列エミノニュに向かって下る道もすごい人ごみいつもなら10分ほどで歩ける道を30分もかかって歩いてへとへとになってどこへも行かず裏道からそそくさとオフィスに戻りました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、ブルーモスク前からみるアヤソフィアはこんな感じでした。考古学公園というのも建設中でした。場所はフォーシーズンズのそば。今年のクルバンバイラム(犠牲祭)12月8日から11日まで。この時期もホテルや交通機関は混み合いますので旅行を予定の方は事前にしっかり計画を立てられたほうがよさそうです。
2008年10月07日
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2009年1月1日から新しいトルコ通貨が登場するそうです。今市場で通用している通貨はYTL(Yeni Turk Lirasi 新トルコリラ)この”Yeni"(新)が取れてただの”TL"(トルコリラ)になります。2005年1月1日に通貨から0が6つ取れてYTLになったトルコリラ。今度はYも取れてTLになります。「去年旅行したお金の残りが残っている!」とおっしゃる方。2009年1月1日まではYTLも使えるそうなのでそれまでに一度トルコにいらしてみてはいかがでしょうか。おそらくYTLの時と同じく新しい通貨が市場に出てから1年後以降は銀行で一定期間内のみ旧札も新札に替えてくれるとは思います。お札で一番小さい額は5TL(現在400円くらい)一番大きい額は200TL(現在16000円くらい)コインも一新します。あと3ヶ月ほどでお目にかかれるはず。楽しみです。今後この通貨はインフレに耐えうる通貨になると豪語していた首相のコメントにインシャアッラーインシャアッラーー!!!新通貨の写真は以下(SABAH紙インターネット版より)
2008年10月04日
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子どもって時々面白い言い間違いをします。次女は今年の春2歳8ヶ月くらいの頃「アヤッカブ」(靴)といえずに「アバヤックブ」と言っていて、その言い方のあまりのかわいらしさに誰もが彼女にわざと靴を見せて「これは何?」と訊いては「アバヤックブ」といわせようと躍起になっていました。そういえば「アラバ」(車)のことを「アバラ」と言っていたこともあったなー。昨日長女が次女とお気に入りのアニメのキャラクターのごっこ遊びをしていたときのこと。「ステッラ(キャラクターの名前)、サチマラマ(でたらめ言わないで)」と言いたかったのだけれど口が回りません「ステッラ、サチラママ!…???サチラララ…???サチ、サチ…???」何度も言い直そうとするけど言えず結局「サチラママ」に落ち着いていました。(本当は サチマラマ)次女も今、3歳ですが「オーレットメニム」(先生)と言えません。幼稚園で先生に何かお願いしたり、先生を呼んだりする時に「オーレットメニム(私の先生)!」と呼ぶのですがこれが4歳児クラスにいるほとんどの3歳児が(4歳児クラスに今年いるのは満3歳~4歳までの子です)正しく言えないので教室のあちらこちらで「オーメットレニム」なんて声が聞かれます。(うちの子もこういっているけれど)かく言う私も発音はまったくだめ。最近子どもたちのお気に入りはピーターパン。これがトルコ語で読ませると「ペテルペン」(ルは巻き舌気味に)これが言えません。言えないものは無理にいわない。私は日本語ではっきりと「ぴいたあぱん」なんて言うのですがこれが彼女たちには気に入らない。「アンネ、ペテルペン!」なんて言い直されます。他にもおデブ猫の「ガルフィールドゥ」(ガーフィールド)カーズの主人公、「メックイーン」(マックィーン)バービー人形はバルビィー(バービー)などなど、下手に英語をトルコ語読みさせるようなものはもう、完全にアウト。ついていけません…。お母さんのは言い間違いじゃなくて、英語の日本語読みなだけなんだけどなー。
2008年10月02日
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ラマザンも月曜日の夕方をもって終わりました。金曜日にはカディルゲジェシ(コーランがアッラーから下され始めた日)も迎えこの日が来ると「ああ、いよいよラマザンも終わるのだな」という深い感慨に浸り始めます。カディルゲジェシは天使たちがたくさん降り、この日に行う宗教行為は1000月で行う宗教行為よりも意義があるとされています。この日の夜の説教でブルーモスクのホジャ(お坊さん)がとても印象に残る一言をおっしゃっていました。「ラマザンの間、誰かが監視して”断食しろ”と言ったわけでもないのに、ムスリムがアッラーのために自分を律して断食する。これほど素晴らしいことはない」と。本当にその通りです。断食していなくて、体裁だけのために「断食している」と言うこともできるちょっと水を飲んじゃって「ああ、今のはカウントしない、これくらいはいい」という事もできるのにそれをせず、ただアッラーのために、自分を律して断食をする。それを同じ目的で同じ時間行っているムスリム兄弟たちがいるその意味や、素晴らしさがより深く感じられた今年のラマザンでした。先週はどこもかしこもバイラムに向けての買い物をする人たちでスーパーもAVM(ショッピングセンター)もごった返していました。学校も先週の土曜日から9日間の長い休みに入っています。バイラム中、今年は子どもたちが長い休みに入ることもあり、遠出をする人も多いようです。長距離バスでは空席がほとんどないのだとか。昨日からイスラム諸国ではラマザンあけのバイラム(祝日)に入りました。 トルコでは「シェケルバイラム(砂糖祭)」と呼ばれて、子どもたちが各戸を回って飴やチョコをもらったり、親戚からおこづかいをもらったりするのですが、 親戚も近くに1件しかなく 近所づきあいもそれほどでもない今の家では 父親もいつもどおり出勤(旅行業なので) 子どももバイラムが何かも良くわからず過ぎています。 これではいかーーん と 毎年義姉の家に行ったり 服を新調して(日本でも昔はお正月とかそうでしたよね)着せてみたり いろいろしているのですが 義姉もいつ行ってもいつものようなジャージで、いつものように掃除してるし 服を新調したところでどこに行くわけでもないし で なんだかなー。 今年はバイラムは雨が降るという予報に反して 晴天 次から次へとバイラム1日目は見知らぬ子どもたちが来て あっという間に飴もなくなり やってくる子どもたちが手に小さなかばんを持ち おしゃれをしているのをみると 今年は長女の心が動いたよう。 小さな声で 「私も飴をもらいに行きたい」と。 それはいい、と 引っ込み思案な長女のお尻を叩き 「いってらっしゃい」と全戸10戸のアパート内を飴行脚に行かせる事に。 もちろん、何かあるといけないので自宅の玄関のドアを開けて子どもたちの様子をチェック。 次女もお姉ちゃんの後ろからちょこちょこ。 「どの家でもいいから下の階から順番にチャイムを押して”イイバイラムラル(バイラムおめでとう)”といって飴をもらいなさい」と言ったのだけれど 朝食の席で夫と 「仲の良い4号室と、階下の7号室はくれるよね。ハジ(メッカへ巡礼した人)の2号室もくれるだろうね。6号室も知らない仲じゃないから良いよね。後は、子持ちじゃないしどうかなー」なんて 余計なことを話していたのを耳にしていたせいで 下の階から長女が 「おかーさーーん、2,4,7号室だった??」と叫ぶ 「ああーそんなことはいいの!どの家でもいいからとにかく全部のチャイムを鳴らしていらっしゃい!」と日本語で言う と 「ねー、2号室のチャイムはどこにある?」 「どっちでもいいのよ、2号室のでも3号室のでも!全部押しなさい!」 (いずれも日本語で…) もじもじしながら 結局どの家にもいけず戻ってくる二人。 「あーもういいよ、行きたくないなら家にいなさいよ。後で従兄弟のところ連れてってあげるから!」 と気の短い私は意気地なしの長女に一言。 気持ちは、わかる。 それほど濃い近所づきあいもなく 単独で遊びに行くのは4号室くらい それ以外は顔を見ればお母さん同士が立ち話する程度。 階下の7号室には時々お遣いに行かせるのだけれど それももじもじしながら。行く気はあるんだけど、なんせ経験不足で恥ずかしいのが、痛いほどわかる。 でもこのくらいできなきゃ、この国ではこの先苦労ばかり。 しかも来年小学校に行く長女 うわさでは彼女の行く予定の学区の小学校は今年1クラス50人とか 度胸をつけていかなければ。 そんな思いもこめて送り出したのだけれど やっぱり無理かなー。 靴を脱ぎかけた長女に 「ねえ、7号室だけでも行ってみたら?家にいるみたいだし。」というと 行く気はあったのか、もう一度トライ。 すると 7号室のコムシュはとてもあたたかく接してくれ 面識のある大学生の娘さん、中学生の息子さんに加えお母さんも出てきて娘二人を褒めちぎり、キスをして抱きしめ、飴とおこづかいをくれたのでした。 帰ってきて長女の一言 「お母さん!バイラムっていいね!楽しいね!」 こういう経験を一つ一つ重ねていって そうして少しずつ積極的になっていければ、いいね。 と子どもが寝静まってから今日の出来事を夫に報告して 二人で話し合ったバイラム1日目でした。
2008年10月01日
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久々の更新です。更新のない間もご訪問いただいてコメントいただいていた皆様、ありがとうございます。さて、今年は9月のはじめに始まったラマザンですが、いよいよ来週の月曜日には終わります。今年は月曜日の夕方で終わるのでシェケルバイラム(砂糖祭、断食あけの祝日)は火曜日から3日間です。ということは火曜日から木曜日までがお休み。そこで今年は学校がその前の土曜日からくっつけて9日間のお休みになりました。9月27日から10月5日まで。長いお休みなので何をしようか、今から考えなくては。バイラム(祝日)を目前にして、先週末のAVM(アリシベリシメルケジ、ショッピングセンターのこと)は昼過ぎから大混雑でした。特にLCWaikikiなどお手頃な価格のカジュアル服のお店の子供服売り場は、バーゲンでもないのに人いきれで苦しくなるほどの賑わいでした。バイラムに備えて子どもに洋服を新調したり、親戚を訪ねる時の手土産に親戚の子ども用に洋服を買ったり。バカンス先で着るのに夏服の最終処分に手を伸ばしている人もいました。混んでる理由はただ買い物だけじゃなくて先週半ばから急に6~8度も気温が下がって雨模様だったこともあるのかも。天気の悪い日の週末の家族でのお出かけなんてイスタンブールではAVMくらいしかないですしね。だから、みんながみんなすごく買い物をしているわけでもなく、イフタルまでの時間つぶしに来ている人も少なくなかった気がします。でも軒並みお店は混雑していて空いているのはフードコートくらい。それでも断食をしていない人たちや断食をしていない小さい子を持つ子連れの人がちらほらいたかな。私も昨日田舎の姑に頼まれたカーデガンを買いに次女を連れてパザルへ。これまた恐ろしい人出で、自立心が旺盛でなかなか手をつないでくれない次女が人波にさらわれてしまうのではないかとひやひやでした。どの人の顔も、ラマザンの初めの頃より終わりが見えてきた終盤の方がうきうきして見えます。ラマザンの間中せっせと焼きたてのピデ(丸い大きなパン、重くて腹持ちがいい)を買いに夕方の一番混む時間帯にフルンに買いに出かけていたのですがやはり焼き立てをイフタル(断食あけの夕食)でいただくのは最高です。今年も断食を無事遂げられそうなことに感謝。そして後30分ほどで今日のイフタルです。
2008年09月24日
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トルコに戻って2週間が経とうとしています。やっと昨日から長女の幼稚園も始まりほっと一息です。日本からドバイ、ドバイからイスタンブールとエミレーツ航空を利用して帰ってきた今回の旅。「一人で2人のお子さんを連れて帰るの?大変ねー」なんて言われたりもしましたが今回は変に自信満々でした。だってもう子どもも5歳半と3歳。訳もわからず泣き喚いたり、かんしゃく起こしそうなのは3歳の次女ですが、それも1歳半~2歳半の最大の「ヤマ」は越えてるから行けるでしょう、という妙な自信がありました。まったくもって親の期待と読みどおり道中、時には「お姉ちゃんとトイレ行ってきて!」と長女に次女のトイレまで連れて行ってもらったほど今回は本当に楽をさせてもらいました。ドバイまでは何度も乱気流にのってゆれてゆれて大変でしたが。今回ドバイの約9時間トランジットでは航空会社がホテルを手配してくれていました。これが無かったら、さすがに私も「1人で帰れる」とは言えなかったかもしれません。ところがこの空港ホテル空港から車で5分ほどのところにあって、無料シャトルバスで出るのですがバウチャーにシャトルバスの停留所が書いてあるのにたどり着けない!地図を読むのが大変苦手な私ですが朝の5時前に着いて子どもが何とかぐずらなかったから助かったものの広いターミナル内をぐるぐるぐるぐる…。こりゃだめだ、と空港職員何人かに聞くのですがこれがてんでばらばらの場所を教えるのです。この状況、どこかで陥ったと思ったらトルコでです。トルコで道を聞くときにはまず、疑ってかかります、ワタクシ知ったかぶりして話す人ほどアヤシイ。自分ひとりなら笑える状況も子ども連れとなると上の子はまだしも下の子のかんしゃく爆弾と「抱っこ」光線にいつ火がつくのやらとはらはらしながら…最後にアフリカ系の女性職員が「それはいけない!ぜんぜん違います!子どもがかわいそう!」と職員用の裏道から丁寧に入国審査のブースまで連れて行ってくれました。ドバイの空港私が標識を見落としているのかそれとも本当に標識が無いのかはあ、ターミナル内で1時間も迷子になるとは…。ドバイのホテル、ミレニアムエアポートホテルはビジネスホテルのような雰囲気のホテルでしたが仮眠を取るだけなら十分の設備でした。無料の朝食、軽食、昼食券をもらって、大はしゃぎの子どもを落ち着かせながらビュッフェ形式の朝食を摂り部屋でシャワーを使って尚もはしゃぐ子どもたちに「ワタクシ寝ますので!」と宣言してダウン。部屋のテレビでは懐かしいトルコ語のTRT国際放送がもうそれだけで長女など大興奮眠りに落ちそうな私に「お母さん!トルコのテレビよ、トルコの!」と騒いでいました。NHKの国際放送もあった様で英語だったみたいですがちょうど「崖の下のポニョ」について話していたようで、次女も一緒に「ぽにょーーー!」と叫んでいました。気づいたら床にお絵かき帳やお菓子のから袋が散乱次女は私の横に長女は隣のベッドに寝ていました。長女はたぶん、それほど眠ってなかったのでしょうがイスタンブール便への時間も迫っていたので、急いで起こして「お父さんのところに行くよ!」というと跳ねとんで起きてきました。次女はこれまた眠り好きでお父さんのところにいくと言おうがトルコに行く、と言おうが飛行機に乗ると言おうが「もーねむいんだからぁぁ!」の一点張りでちっとも起きません。それを仕方ないので抱っこしてまだ時間があったのでちょっとだけ昼食を摂って空港に向かいました。行きは薄暗くてよくわかりませんでしたが帰りは昼間なので、街の様子がよく見えましたドバイの空港そばは建設ラッシュのよう仮眠を取ったホテルの横でも炎天下にもかかわらず大きな建物が建設されている真っ最中でした。イスタンブール行きの飛行機の中も特にトラブルもなく機材も日本からドバイのものより新しかったので、子どもたちはテレビで好きなアニメを見たり、ゲームをしたり私も1本映画を観れたほど余裕でした。イスタンブールの空港に着いて本当にほっとしている自分に驚きました。まず、耳に入ってくる言葉がわかる空港に張ってある宣伝文句が読める英語はやっぱり気を遣いました。元々それほどできるわけじゃないので…。入管でもトルコの警察官にパスポートを見せて、子どものトルコ人の身分証明書を見せるともう後ろに人が並んでようが「おー、どっちがお姉ちゃんかなー?」なんて話しかけてくれたり。そうそう、このノリだったそして、客待ちのポーターのおじさんいつもだと頼むのですが、今年は子どもも大きいしカートだけ借りて行きましょう、と英語で「ポーターはいらないかい?」と言ってきたのを思わず「NO」というとガイコクジンとみて食い下がってくるはっと気づいて「悪いけどいらないんです」とトルコ語でいうとふんっという感じであっさり立ち去るが1YTLを入れて動かすカートに間違ったお金がねじ込まれていてカーとが出せないのです。もう一人外国人の男性も借りれなくて困っていたので仕方なしにさっきのポーターおじさんたちに「バカルムスヌーズ!」(すみませんが!)と声をかけると見向きもしませんここでトルコの観光客ズレしたこの手の人間の嫌な面を見てしまいました。たまーに夫の会社のあるスルタンアフメットに行くと見かけるなーこの手の人間。得にならないことは絶対しない、というか。一方多くの善良なトルコ国民は「もういいよっっ!」といいたくなるほどお世話好きなのですがね。…ちょっと来てくれればいいのに。ややもして、一人エフェンディ(紳士)そうなポーターさんがやってきて「これは出せませんねー、こちらの、隣のレーンのカートからお借りください」と対応してくれたので良かったのですが。迎えに来ていた夫を見ると長女は飛びつきなぜか次女は恥ずかしがってもじもじし。そうして次女の夫に対するもじもじは1週間くらい続いたのでした。たった2ヶ月しか離れてなかったのに不思議な感じですね。
2008年09月09日
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今年もラマザン(断食月)が始まりました。そして今日から小学生のうち新入生は8日の始業を前に慣らしで半日のみの始業になりました。我が家の長女は今年から小学校の幼稚部に入るのですが、去年と同じところだし、最初の1週間は送迎バスも無くてタクシーで送り迎えだし、と今週は様子を見ようなんて思っていたら「明日から来てください!」といわれてしまいました、そりゃ当然ですよね。一応(!)義務教育ですから…。トルコに戻ってきて予想以上に暑かったので、どうなることやら、と思ったのですがラマザンの始まる前日あたりから急に涼しくなって、風はビュービュー吹いて過ごしやすくなりました。Cok Sukurどこに出かけてもなじみの顔が「しばらく見なかったねー。」と声をかけてくれる、そんな日々を過ごしています。時差ボケから早く寝てしまう子どもたちのおかげで、夜は楽をさせてもらっています。でも道中は「なんなのこのパワー?」というほど眠らず、しかしぐずらずやってきてくれたのですが。帰ってきて時差ボケと乗り換え便でくたびれきった体とでボーっとしていたのですが28日に着いて仕事、家事とこなして気づいたらラマザンの前日。フルマ(ナツメヤシ)もない、サフル(断食前の軽食をとる時間)に食べるものもない、であわてて夫の帰宅後に買い物に出ました。なじみの乾物屋で買ったメディナのフルマだというそのフルマはもうそれは肉厚で柔らかくおいしかったです。昨日の夕方フルン(パン屋)にはピデしか並んでいませんでした。フルンのおじさんが電話で「普通のパンなんかあるわきゃないだろ、事前に注文も入れないでラマザンに25個もパンのあるフルンなんてどこ探したって無いぞ!」と怒鳴ってました。バッカルでしょうか、小さなスーパーでしょうか、25個も注文するなんて。でもちょっとうっかりさんですね。今朝は4時に起きたのですが途中で子どもが交代交代に起きてしまって3時半頃ダウルジュ(太鼓たたき、サフルの時間を知らせに来る)がこの界隈に来た頃が丁度うつらうつらしかけた頃。「これで4時におきられなかったら…」なんて思いながらうつらうつら何とか起きたものの毎年ラマザン初めはペースができていないので食べ過ぎて苦しくて眠れず明け方までうつらうつらそこへ時差ボケの長女が早起きしてきてもう寝たんだか寝てないんだか明け方はたぶんいびきをかいて寝ていたんだと思います夫が長女の相手とゴミだしをして鍵までかけて会社に出かけていましたラマザンは最初の1週間が結構キツいです。体がいつもと違う時間に食事を摂る事になれていないし血糖値が下がったせいか、寝不足のせいか日中頭痛はするし。長女が面白いことを聞いてきました「どうしてラマザンでオルチュ(断食)するの?」「日本にラマザンの時にいたらオルチュはしないの?」とラマザン中はご飯を食べたくても食べられない人の気持ちがわかるように、断食をすること日本にいてもムスリムはアッラーのために断食をすることを言って聞かせると「どうしよう、私が大きくなってオルチュしたら、サクズ(ガム)も食べられないのね?」なんてまったくもって困ったような顔をしていました。何のためにそんな苦しい思いをしてとおっしゃる方もいますが苦しいよりも、断食明けのあの喜びを知ると続けられるものなのです。ラマザン中は他の人の悪口、陰口、ケンカもしてはいけません。本来の意味を知って断食という言葉だけに捉われなければ1年でこれほどムスリムにこの月が待ち望まれているのも少しはお分かりいただけるでしょうか…ちなみにトルコではこの期間旅行しても他の月と変らずお楽しみいただけます。ツアーも飲食も通常通りお楽しみいただけます。ただし、フリープランで回る方はバスやタクシーを利用しての移動時間をイフタル(断食明けの食事の時間)前にかからないようなプランニングが必要です。この時間帯は家路を急ぐ人で交通渋滞が起こります。今年は今日だと8時近くですので例年ほどの混み具合ではないとは思いますが、一応気になさったほうがいいかなと思います。ブルーモスクに本屋市がたちスルタンアフメット地区には大規模な露店が出てちょっとしたお祭り気分です。街には大きなイフタル用のテントが立ち、中で市民に無料でイフタルの食事が振舞われます。TVのCMもラマザンを意識したものが増え今回私の中でヒットだったのはコカコーラのCM。イフタル前に渋滞にはまり、少しいらいらし始めた人たちに、同じく渋滞にはまったコカコーラの配達車からコーラを皆に配るとそれにつられてパン屋や他のお店からも次々に渋滞にはまった人たちに食事が振舞われ、路上でイフタルをするというもの。相変わらず今度はどんなわけか、それとも私たちが日本に行く前からそうなのかYoutubeは閉鎖されているので映像は探せませんが、これぞまさにラマザンのイフタルの興奮感を伝えているな、よくできているな、と思ったCMでした。ラマザンは今月29日まで続き、その後は3日間お休みになります。
2008年09月01日
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去年だったかウフラムルラル アルトゥルンダ(菩提樹のもとで)という全80話のドラマ(韓国ドラマと同じく、トルコのドラマもかなり長編です)が流行ったのですがこれが今アラブ諸国で大人気なんだとか。主役のトゥーバ ビユックウストゥンという女優さん。正統派美人の女優さんでトルコでもおそらく人気1位の方。今のりにのっている女優さんの一人です。トゥーバ ビユックウストゥンこのドラマがアラブの国々でも放映されていて、視聴率も1位アラブのセレブがトゥーバの髪型や化粧を真似するという現象まで起きているんだとかフランスのサルコジ大統領のカーラ夫人も彼女の髪型にしたとかなんとか。新聞の記事にそう書いてあったものの、真偽のほどは確かではありませんが…トルコのATVという民放の共同経営者であるアラブのお偉い様が、他局で放送された、このウフラムルラル アルトゥンダの録画放送を欲しがって、スタッフが用意しただとか6月から夏休みに入ったあるアラブの国の王子がこのドラマを休暇先で見たいというので用意させようとしたけれど技術的な問題でできずお流れになったそうで、しかしもし用意できてたらバカンス先のディズニーランドへ行く途中専用機でイスタンブールに降り立って録画DVDをトルコで受け取るはずだったとかなんともスケールの大きい話が新聞に載っていました。トルコで録画DVDもらってもアラブ語じゃないのに。ちょっとナゾですが、トルコでアラブ語に訳してアラブ諸国に売っているのかな?もう少しでトルコに帰るのですが途中ドバイでトランジットがあります。トランジットの際子連れのため、ホテルで休憩するのですがテレビをつけたら見られるのかしら。そんなの見なくても、衛星放送でトルコのチャンネルが入りそうだからわざわざアラブ語のものなんか見なくてもいいんでしょうがね。そうそう、日本に帰ってきてカルチャーショック番外編ドラマにしろ、他の番組にしろCMが短い短い!トルコではCMが無茶苦茶長くてCMの時間が長いからと何年か前にCMの時間を制限する法律ができたみたいでしたが、それでも長い。どのくらい長いかって「CMの合間にシャワー浴びちゃいなさい!」って子どもに言えるほど長いんです。5分くらいあるんでしょうか、計ったことありませんが。だから日本に帰ってきて「あ、CM」と他の用事をしにトルコでしてた様に席を立つともう始まってるっていう事はしょっちゅうでした。このCMのせいで1時間ドラマが2時間くらいになったりします。ドラマもしょっちゅう再放送しているのでトルコでは録画用DVDプレイヤーってメジャーな家電製品じゃない気がします。だからCMとばしの技も使えないし、第一 1話分DVDにいれるのにCMばっかりでDVDがもったいないですよね。再生専用機は普及率高い気がしますが。それも多分同じ番組ばかり再放送でチャンネル数がそれこそ何十とあっても(そうなんです、小さい局も入れたらすごい数のチャンネル数です)つまらないからDVDとかVCDを観るんでしょうね。日本みたいにキー局と地方局っていうのもトルコではありません。地方でだけ見られる局はもちろんあるのですが(たとえばカイセリだとエリフTVとか)私が今思いつく限りでもメジャー局でTRT(国営放送だけどCMが入ります。しかも1~4まであります)Samanyolu、Kanal7、KanalD、Star、ATV、CNNTURK、NTV、Show、Kanal1 FoxFlash、24、CNB-e、TV5、TV8、TNT2ヶ月トルコのテレビから離れているので忘れている局もあるはずですが思い出すだけでもこれだけあるのですから。それプラスそれぞれの民放のニュース専門チャンネルなんかもあって(全ての局ではありません)本当に選びたい放題ですが、結構再放送率高し、です。日本で普通にニュース専門チャンネルってないですね、そういえば。あとトルコでは政治討論番組とサッカーの批評の番組は再放送なくあちこちで放映されてます。トルコもそのうちデジタル放送化されるらしいです。今のテレビを買い換える必要はあるのかよくわからないのですが、普通のアンテナでは場所によって映りが悪く、チャンネル数も限られるので(それでも日本より多いですが)多くの家庭が衛星放送経由でテレビを見ています。リモコンにデータが取得できるボタンとかあるんですがこれがデジタルってことなのかしら…。なんだかよくわからないですが、日本みたいに買い替えが必要だったらたまりませんね。
2008年08月24日
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ラマザンが近づき(今年は9月1日から29日までです。)スルタンアフメット地区も少しずつラマザンの用意がされ始めているようです。日本は「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、お盆を過ぎてからは割と過ごしやすい日が増えてきました。ところが「今年は涼しいよー」といっていたイスタンブールの夫が今日「暑いぞ、40度くらいになるかもしれないらしい。」なんて言い出したからもう今から帰るのがうんざりです。日本に来る前も恐ろしく暑い日々があったというのに。涼しい時を堪能できずに帰ってラマザンで残暑だったら、かなり辛そうです。さて、つい先日、ネットでおっ?と気になる記事を見つけました。「ポップスターのその後」トルコといえば少なくとも私が住み始めた2003年以降はやたらと公開オーディション番組の多い国で最近では民放だけでなく、国営放送ですらこの手の番組が放送されるようになっています。かといってそういう番組から輩出された方が大スターになった例はしばらく前にもここで記事にした故Baris Akarsu(バルシュ アカルス)くらい。その公開オーディション番組があちこちの局で作られるようになったきっかけのような番組がPOPSTAR TURKIYE(ポップスタートゥルキエ)という番組なのですがこの番組で1位になったアビディンと2位になったフィリデウスが確かメジャーデビューをしたはずなんだけどとんと名前も聞かないな、と1回くらいはアビディンのミュージッククリップを見た気もするけど。しかもアビディンは最後のほうで番組内でフィリデウスに告白してた気がするんだけど。やっぱり疑問に思っている人はいたようで記事になっていました、あの人は今。アビディンは来る仕事拒まず、どんな小さな町のオファーにでも稼ぎがあろうがなかろうが出演している、と。フィリデウスはクラブで歌っていると。その他にも気になるこの手の番組から出た人々の消息が載っていてそんな記事の最後の読者のコメントに「使い捨てかよ、あれだけ騒いでおいて。」というような書き込みがあって、本当になー、とあの時の国中の注目度と(電話投票と審査員の得点で順位が決まるのでね)この記事に書いてあることが本当だとすれば、この人たちの現在の状況があまりにかけ離れていて、でもそこがトルコらしくてへえ、と思ったのでした。一部には1位、2位になってスターへのプログラムが約束されていたかのように言われていたけれど、実は約束が履行されなかったとか書かれてもいましたが真相はわかりませんトルコのこの手のゴシップ記事にしろ、政治関係の記事にしろ頭から信じ込んで読んではいけません。それがトルコですから。このポップスターで3位だか4位だかになったしょっちゅう歌詞を忘れて審査員にいじられていたセルチュク・ヤパルが俳優としてドラマに出ているのは見るのですが。使い捨て、かー。日本でも一時期ありましたよね、公開オーディション番組。でもちゃんとデビューしてますものね…。最近この手の番組はちっとも見ていませんが(あまりにたくさん作られすぎて興ざめしたというか)TRT(トルコ国営放送)でやっているアルトゥンアドゥムラル(黄金のステップ)という民族舞踏チームのオーディション番組はなかなか面白くて時々見てしまいます。今は夏休みで番組もお休みかもしれませんが9月になったらたぶんまた土曜日の夜にやると思いますのでトルコの民族舞踏に興味のある方は一度どうぞ。
2008年08月17日
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日本に戻ってきてそれほど暑くないな、なんて思っていたのはつい2週間ほど前まで。しゃれにならないほどの蒸し暑さでクーラーなしには過ごせません。イスタンブールは今年割と過ごしやすいそうで「いやー今年は涼しくて、快適だよ」なんて夫が余裕のコメントをしてきます。昨年のイスタンブールの厚さも半端じゃありませんでした。夜10時に涼みに出た外で、あまりの暑さに閉口したほど。ちぇっ、なんて運のない。娘たちは大分日本の生活にも慣れ仲の良いお友達もそれぞれでき園が終わってからも園庭でお友達としばらく遊ぶほどになりました。お友達が「また明日も遊ぼうね!」といってくれてうれしくなった長女。トルコ人な彼女は思わず、お友達に近づいてがしっとハグした上、トルコ人がお別れのときにするようにほっぺにちゅっちゅっとしようとしたのですが、お友達にハグの時点でかなりひかれて、拒否されへへっと笑ってごまかしていた長女ですが、実は内心へこんでいた感じ。うひっと私はこの光景を見て笑いそうになったのですがそりゃ、ハグやキスの習慣のない日本でそれはきつかったね、と思ったしだいです。私も帰ってきて、なんとなくこの習慣がないのが寂しいといえば寂しい感じだけれどトルコ人の中でもこの習慣が嫌いな人もいるので、トルコにいても相手の出方を伺う場合もあるのですよ。言葉のほうはずいぶん慣れてきましたがすっかり頭が日本語モードになっているので、長女はトルコにいる夫と話す時に、伝えたいことがトルコ語で出てこなかったりして言葉に詰まっています。会う人毎に「二人ともどちらの言葉も使えるのよね、すごいね」といわれますが、使い分けのスイッチはただいま接触不良中のよう。2年帰ってこない間に圧倒的にトルコ語の語彙が増えてしまって、日本語はちょっと不自由だった感じがありましたが、やはり子どもは吸収が早い。日本に来てすぐは姉妹の会話もケンカもトルコ語が多かったのに、最近は日本語しか出てきません。寝言も日本語になってきました。だから「ちょっとトルコ語話してみて」といわれたりしますが、これはトルコにいる間私が「ちょっと日本語話してみて」といわれて困っちゃったのと一緒で、急に言われても出てこないようです。特別二つの言葉を覚えてもらうために何かしたわけではないけれど私は日本語で夫はトルコ語で子どもたちに話しかけただけで、2ヶ国語を覚えてきている娘たち。たまに日本で住んでいる国際結婚カップルのご主人の日本語が上手すぎて母国語を子どもたちに話さず、子どもが日本語しか話せない、何とかもうひとつの言葉も取得して欲しいという話を聞くのですが、意図して覚えさせたくないのならまだしも、残念な気がします。日本で仕事をして暮らしていると、大人のコトバの切り替えスイッチも切り替えが難しくなっちゃうんですよね。私もトルコにいる時には日本語がとっさに出てこないことがあるので、気持ちは十二分にわかります。ましてパートナーがご主人の言葉を理解できない場合は母国語を使う頻度が落ちてしまうのも想像できるのですが、もし二つとも言葉を覚えさせたい、と願っている方がいたらぜひ、急にはちょっと難しいかもしれないけれど母国語でお子さんに話しかけることを勧めてくださいね。次女はといえば魔の2歳児、もあとわずかで卒業。マイペースに日本の生活を楽しんでいます。この前面白かったのは、近隣の市にある大手の結婚式場。大きなキリスト教会風の建物が目をひく式場なのですがそれを見て「アハ! ジャーミー ヴァル!」(あ、モスクがあった)と叫んだのです。大きな建物、しかもなんとなく宗教色を感じたら即「モスク」といってしまうそれだけ生活の中にモスクが当然のようにあったのだなといまさらながらに感じます。番外編ショック。実家のある市。私たちが新婚当初住んでいた7年ほど前は、それ程外国人も見かけなかったのにいまや本当に外国の方や国際結婚カップル、ファミリーを見かけます。今ならうちの夫が遊びに来てもちっともうかないでしょう。と思っていたら2006年だったかに日本で生まれた子どもの30人に1人は両親の一方が外国人か両方が外国人なのだとか。小学校のクラスに一人はうちの娘のような子どもがいるという勘定でしょうか。芸能界にも外国人、ダブルが多くないですか?2年ぶりに帰ってきた、さらに日本のテレビ鑑賞からはこの5年くらい遠ざかっていた私には日本人なのかどうかがナゾなのですが女性タレントで名前がカタカナの方がすごく多くて驚かされます。日本も変わってきたんですねー。
2008年08月06日
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今回日本に2年ぶりに里帰りしたのだけれど実は一緒に帰ってきたママ友が「オリンピックを日本で観ましょう!」と強く夏の日本行きを推したのが今回夏に帰ってきた第一の理由。そうやって戻ってきたからには楽しみたいオリンピック。日本は「オリンピックはハイビジョンで」とか「頑張れ日本、○○は日本代表の公式スポンサーです」とかしっかり商戦にも結び付けていますしね。日本代表の特集を組んだ番組がばんばん流されたり日本にいると北京に向けて盛り上がらざるを得ない雰囲気です。ところがどっこいトルコでオリンピックといってもメダルの可能性のある重量挙げで期待が高まるくらいでほかは…誰が出てるかも良くわかりません。これは私がガイコクジンだからじゃなくてきっと多くのトルコ人は知らないはず。前回のアテネオリンピック。ギリシャといえばトルコのお隣の国です。いわば今回の北京オリンピックと日本の位置関係くらいの距離にもかかわらず、冷めてました。重量挙げ以外でオリンピックのことを語っていただろうか。あんなに近かったのに、観戦に行った人はどれくらいいただろうか。これがギリシャでサッカーのW杯もしくはヨーロッパ選手権でも開かれれば仕事そっちのけで行く人続出のような気もします。先日、北京にオリンピック観戦に行くという友人に会って「トルコの国技は?オリンピック熱は?国内リーグで盛り上がっているのは何?」みたいなことを訊かれて国技…ないんじゃないかな?ジリット?あれ国技かな???スポーツといえばサッカーかサッカー。…それ以外あるかな?バレーボールの女子は強いし、バスケもNBAで活躍するトルコ人選手もいるけど…。オリンピック熱?今年オリンピックがいつから始まるか知ってる人のほうが多いかも…。というなんとも頼りない答えしか返せませんでした。だって海外で日本人選手の活躍を見たいとアテネオリンピックの時にトルコで放映権を握っている国営放送を観ていましたが日本みたいに解説はないわ有名人の現地レポーターはないわ(バカンスシーズンで有名人も働かぬだろう)なんとも味気ないオリンピック中継でした。そんなトルコの代表選手は68人。7月29日壮行会を開いて第1陣がイスタンブールから飛び立ちました。日本は選手だけではないにしろ576人らしいですからその差、歴然ですね。なんだかこのニュースを聞いたときにチラッと「2020年はイスタンブールでオリンピックを!」みたいなコメントを耳にはさんだ気もしたのですが空耳だったのでしょうか…。と思ってググッたらやっぱりそんな話あるみたいです。トルコ共和国建国100年目の節目の年2020年にイスタンブールでオリンピックを、話。じゃあ、もう少し今から国内のオリンピック熱、高めときませんか…???設備、交通アクセス、警備よりもある意味もっと大事じゃないのかしら…。なんだかここのところなぜか娘たちが(特に次女)トルコ国歌を歌ってます。TV中継で一緒に歌える日があるといいのだけれど!そしてトルコに住んでいると普段耳にすることの少ない(最近は日本にいてもそうなのかもしれないけれど)君が代も沢山聴いて、金メダルを掲げる日本選手も沢山見てトルコに帰ることができると良いですね。
2008年08月03日
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夜うとうとしていたら、トルコにいる夫から「カパットゥルマドゥ ヤッタ」(閉鎖できなかった)とメールが入りました。なんのこっちゃ最後の「ヤッタ」って「寝てね」(yat ta)って意味なのかしらと寝ぼけ眼で読みつつそういえば与党解党訴訟の判決が出るんだっけ?とPCを立ち上げるとニュースの見出しに「歴史的決断!」の文字ああ、与党AKP、解党逃れたんだヤッタは日本語ね、やったーってことね。昼間トルコ人の友達と会っていたのですが「今朝の新聞によると、(解党を免れられそうな)いい兆候もあるようなんだけど」とそれでもなんとなく浮かぬ顔でお互い話をしていたところでした。読む新聞によってもこの件に関する見方も、読者のコメントも大きく違うのがこの国を象徴するかのような現象であり、興味深くもありますが。先日我が家から程遠くない地区で、爆弾テロもあり幼い子どもや妊婦を含め多くの犠牲者も出てこれでAKPまで解党ということになったらこれほど正義のまかり通らないトルコに住み続けられるだろうか、と正直不安に感じましたがこれで、少しは安心して帰ることができそうです。ドゥルマック ヨック ヨラ デワン。(立ち止まるな、突き進め。)
2008年07月30日
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暑い日が続いております、@日本。里帰りして1ヶ月が経過しようとしています。よく、「イスタンブールと日本とどっちが暑いですか?」と訊かれるのですが即答のできない難しい問題です。イスタンブールでも住宅密集地の中にあって、南向き日当たり良好な我が家は風もほとんど通らず暑いのです。そして昼間一歩家の外に出ようものなら緑もそれほどなく、アスファルトとコンクリートの家々に囲まれた家のそばは灼熱地獄。11時~15時の間は家の外に子連れで出ようものなら「なんと不用意な!」と見知らぬ人に怒られます。テレビでもひたすら「日中老人と子どもは外に出ないように」とニュースで流れるほど。湿気は日本ほどはないけれど突き刺すような日差しで汗もジュッと音を立てて蒸発しそうな感じです。それでもイスタンブールは海に近いせいかカッパドキアなど内陸部に比べると明らかに湿気があります。カッパドキア地方の日差しは「焼き尽くす」日差し。あの砂漠のように石ばかりで乾燥した風景が納得できる、そんな気候です。夕方(といっても日の入りが8時過ぎなので夜ですが)から熱い家の中を出て涼もう、と思っても昼間熱を溜め込んだアスファルトはひたすら熱を放出し、10時までうろうろ散歩してもちっとも涼しくありません。イスタンブールは人や建物が密集しすぎていることも暑さをぐんと上げる要因になっているのか、この時期ケンカも絶えません。去年は夏の間2度も市バスの運転手と乗客(または通行人)のケンカに巻き込まれました。イライラしても始まらないんですがね。一方今年は歴史上3位にはいるくらい暑くなりそうな気配の日本の真ん中あたりの実家周辺。湿気には閉口しますが、暑さは耐えられないほどではないかな、という感じ。実家のそばには雉が出てこの前は2メートルもある蛇を見つけて息を潜めて子どもたちと逃げたりあちこちにセミの抜け殻が落ち夜は蛙の大合唱そうそう、この前は保育園に「近隣の幼稚園にサルが出没しましたのでお気をつけ下さい」なんて、サル出たらどう気をつけりゃいいんだろう…というようなお知らせも張り出されていました。そんな田舎なので、都心部に比べればずっと涼しいのかもしれません。しかし、この湿気と緑や水が多いせいなのか蚊には悩まされます。イスタンブールにも蚊はいますがこの時期、いいのか悪いのか夜毎自治体が霧状の殺虫剤を車から撒きながら害虫を駆除します。そのおかげか、日本ほど蚊は少ないような気もします。しかし、この殺虫剤あんなに大盤振る舞いに撒いて人体に影響はないんだろうか…「4ヶ月間 殺虫剤撒きました!」と誇らしげに成果を強調する自治体の選挙対策なのか、宣伝のための横断幕を見ては首を傾げる日々です。この暑さも地球温暖化のせいだ、といわれていますが地球温暖化、といえばごみ問題。日本に帰ってきて一番のカルチャーショックは1つ物を買うと出るごみの量の多さ。トルコで同じように物を買ってもこんなにごみって出ないんじゃないかしら。Tシャツ一枚買っても値札だけじゃなくて品質説明のタグが2枚くらいそれを留めているプラスチックの紐Tシャツを入れているビニール袋お魚を買ってもトレーに魚の汁を吸うように入れてあるのか吸水紙サランラップトルコでもカルフールみたいな大手スーパーで買えばそれなりに食品に付随するごみも出ますが普段行く小さなスーパーくらいじゃこんなにごみは出ません。大体野菜も果物もお肉やチーズですら量り売りが基本のトルコ。パックに入って出荷されて、というのは大手スーパーか安さで勝負のチェーン店のスーパーが人件費削減のために行っているくらいでしょうか。必要なのだろうか、この包装…疑問は膨らみます。イスタンブールも自治体によっては「ごみの分別収集をはじめます」というところもあるようですが(夫のオフィスのある自治体がそうだったらしい)実際そうは言いつつふたを開けたらちっとも始まらないで自治体の職員が置いていったおそらく税金で作られたであろう分別用のビニール袋だけがある、そんな状態です。しかし、京都議定書にサインしたとかするとかいうニュースもどこかで聞いた気がしますしもしかしたら近いうちにせっせと分別するようになるのかもしれません。それでも日本に比べたら、分別の手間が少なそう。そんなことをぼんやり考えたりします。ゲンキンなもので日本にいる間はトルコのいいところが目に付きトルコにいる間は日本のいいところが目に付く離れて眺めてみないと全体像が見えないものだなと感じる今日この頃です。家の近くで蛙を見つけました。生まれて初めて手に蛙を載せて喜ぶ長女と怖くて触れないけれどやせ我慢でやたらと「かーいーねーー!(かわいいね)」を連発する次女。夏祭りに行きました。金魚すくいに大興奮。
2008年07月25日
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日本に帰ってきて2週間がたちました。恐れていたほど暑くもなく、イスタンブールの密集したアパルトマンの風のとおりも悪い家の中よりも意外に過ごし易い印象です。3年前に帰ってきたときには妊婦だったからすごく暑く感じたのかもしれません。日本に帰ってきて銀行でも、SCでもセキュリティーチェックがないので、それがすごく楽です。トルコは公共の施設やショッピングセンターに入るときに必ず空港にあるようなセキュリティーチェックがあって子どもはするっと抜けられるけれど大人は荷物はあるわ、なんやかんやで「ひぇーその人ごみに走っていかないで!待ってて!」と子どもに叫びつつセキュリティーを抜けたり、建物の外に出る前に「トイレはいい?」と確認したはずなのに、外に出たとたん「おしっこー」といわれてまたセキュリティーチェックをして建物の中に入ったりなんだかへとへとになるのでしたがそこが快適、でしょうか1週間目は家の全てのものが小さく感じました。トイレの便座が低い洗面台が低い背が高いほうではない150センチ台の私ですがすごく何でも低く感じます。その分、子どもにはなんでも手が届いてなんでも自分で出来るという自信につながって自主性がぐんっ、と育っているのは感じますが、大人には流しも、洗面台も高いほうが腰に負担が少ない気がします。それからテレビの番組が再放送ばっかりじゃないこと。この時期トルコは俳優さんたちもバカンスに出かけるので6月には連続テレビドラマは夏休みに入り、今までのテレビドラマの再放送だったり、昔のコメディー映画の(それも70年代、80年代くらいの)再放送だったりで、あまり変化がありません。一番の違いは、野菜の味が薄いこと。トルコでは塩をかけてがぶがぶトマトやきゅうりをおやつ代わりに食べていた娘たちですが日本に来たら、見向きもしません。代わりに、氷菓子ばっかり食べてます。言葉はというと長女は少し戸惑っていたようですが毎日聞きなれるにつれ、だんだん日本語がうまく出てくるようになりました。時々お友達から聞く地元の方言も混じったりしています。でも帰ってきて最初の週の寝言はトルコ語でした。次女は私がたまにトルコ語で話すと「違う、それは○○!」と日本語に訂正したり。トルコに残って仕事をしている夫と電話で話すときにはトルコ語で訊かれている事に日本語で返事していたり。子どもって環境に慣れるのが早いな、と思いました。以前出産のために5ヶ月日本に帰ってきた時にはトルコ語を忘れないように、と絵本やVCDを持ってきたりトルコ料理が恋しくなるかもとトルコの食材の一部を持ってきたのですが今回は一切持ってきませんでした。長女の中に明らかにトルコでの生活の基盤が出来ていること姉妹の会話がトルコ語なことでトルコ語の物は必要ないかな、と思ったのと日本にあるものでもトルコ料理は出来る、というくらいには料理が出来るようになったことが理由でしょうか。この前日本在住のトルコ人の友達と電話していてトルコ人の友達の考え方が日本人化していること日本人である私の考え方がトルコ人化していることにお互い気づいて笑いあいました。自分の生まれ育った国なのにやっぱり住んでいるところの環境に、人間って順応しようとしていくのね、と。トルコに住んでいる時には日本人のママ友や夫に「日本ならこんなことありえない!」と笑ったりしていたくせに日本に戻ってきたら「トルコだったらこんなことありえない!」といって笑っているのだから現金なものですね。相変わらずのんびりな更新になっていきますがよろしくお付き合い下さい。
2008年07月09日
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今回日本に里帰りする時に驚いたのはアタトゥルク国際空港。国際空港なのだけれど、出国手続きしてからの施設の貧弱さに実は「イスタンブール、まだまだだなー。」と思っていたのですが今回2年ぶりに利用したら中が広くなってない???すごい、ファストフード店やインターネットカフェまである…うぁーMaviJeansもあるよ?グランドバザール風のお土産屋さんもあってなんだかおしゃれよね?これがあのアタトゥルク国際空港???一緒に帰ったママ友と感激していました。売っているものの金額にも主婦としては驚きましたが、観光地価格ってこんなものなのでしょう。エアポートホテルにも連絡してるし。だんだん進んできましたね。外から空港の建物に入るところでも地下にスーパーがありますしね。(ここの価格は普通の価格です)この春にネヴシェヒルに国内線で行った時にもゲート近くに見慣れぬカフェがありましたしね。しかし売っているポアチャ(トルコのスコーン)は1個300円近く。市価の6倍くらいの値段でした。高すぎるよー。空港の施設を管理する会社がヨーロッパ資本の会社とどこかで聞いた気がしますがだから使いやすくなっているのかな?ショッピングセンターもヨーロッパ資本のもの、多くなってますものね。
2008年07月02日
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サッカーユーロ2008。数々の奇跡の逆転勝利でここまで勝ち上がったトルコに対し試合開始前から優勝候補と目されていたドイツ。加えてトルコは負傷者、出場停止者でまともな選手がいない状態。試合前テリム監督が「GKをDFとして使うこともありうる。」なんてコメントするくらい、苦しい台所事情。主力選手のニハットは前回の試合の怪我の治療で早々にスイスを離れたのだとか。試合前から「過去ベスト8が最高のトルコがここまで上出来だったよ。これでよしとしよう。」なんて夫と話して敗退した場合のショックを最小限に抑えようなんて小細工までしていた…のですがサッカーとはわからぬもの。トルコ、試合が始まってみたら調子、いい、いい。これはいけるかももしかしてもしかして行っちゃいますか?先制点まで取っちゃって(すぐ追いつかれたけれど)逆転されて後半でまたもやセミのシュートで2-2に追いついて(空砲鳴る鳴る)また延長戦?控えの選手もいないのに?と時計を気にしていたらなんとトルコの十八番、90分でドイツが勝ち越しシュートでも、まだロスタイム、トルコだしね、何があるかわかりませんよ。と期待してみていたけれどここまで、でした。しかし、そんなに悔しく無かったですよ。だって即席のような布陣で試合は終始トルコの押せ押せペースでこれで主力のエムレ、ニハット、トゥンジャイ、アルダーあたりがそろっていたら優勝していたのかもなんて。予選グループ戦ではパスは通らないわなんだか浮ついているわ「こりゃだめだ」という感じでしたが試合数を重ねるごとに調子が上がり、なんだか日常のトルコ人の生活のような(スーパーは朝はガラガラ、昼過ぎから活気が出てくる)カードの累積数は出場国内1位(ちょっと中には不可解なカードもありましたが)負傷者多数。そうそう、アイハンが準決勝前半で頭が切れて出血したときには「ひぇーーー替えの選手も少ないのに!まだまだ前半で、カードも出やすいチームだしここで替えるのはきつい!」と悲鳴を上げそうでした。余談ですが、このアイハン選手、先日スルタンアフメットに家族で遊びに来ていて、夫に道を訊いたんだとか。感じのいい人だった、とGSファンの夫はにこにこ報告してくれました。さて。W杯の時には後半まで集中力の続かないことで有名な(?)トルコでしたが今回、最後の最後まで集中力の切れない粘り強さをもって試合を運んでいました。また、若い選手が多いせいか後半も疲れが出ない、スタミナがあるというなかなかこれからも期待の持てるチームであった気がします。かなりのお給料(税金でまかなわれているらしい)をもらっていて、そのことを突っ込まれた時に「議員には替えは幾らでもいるが、ファーティーテリムは俺一人だ。(替えはいない)」と豪語したらしいテリム監督はこの試合を最後にトルコ代表監督を降りますがあのフランス人記者に「もうちょっと冷静に試合を見てもいいはずだ」と言わしめたテリム監督の試合中のオーバーリアクションを見ることが出来ないのは残念なことです。コメディアンのジェム・ユルマズまで試合前にトルコを応援するショートフィルムを作ったのに残念でしたね。実は、今回の試合は里帰りしているので日本のWOWOWで観戦したのですが(トルコに残って試合観戦している夫とカメラチャットしながら)日本では早朝3時半からの試合。長女は3時半に起きて、トルコ人選手を見て「トゥルキエ」(トルコ)といいながら二度寝次女は4時に起きて、一緒に試合観戦しました。日本ではトルコは「ミラクルターキー」と呼ばれていました。マーク外だったでしょうね実はトルコ国民自身も、想定外だったのかも…でも勝ち進めて行くたびに新聞紙上では「私はこのユーロ2008でトルコが優勝すると確信している」なんてスポーツジャーナリストのコラムが載りだしたり。再放送で見たクロアチア戦では日本のアナウンサーが両国のサポーターを見て、これほどふるさとを愛する心をもっていることは素晴らしいとコメントしていました。でもトルコに住んでいると本当に「トルコ人の愛国心って、本当にすごい」と思うのです。何も無い日でも国旗を掲げちゃう、そんなトルコ人です。クルムズ、ベヤズ、エンビユック トゥルキエ(赤、白一番偉大なのはトルコ)のスローガンを臆することなく叫べちゃうのは実はうらやましいです。日本もこの夏、オリンピックで愛国心を再認識するのではないでしょうか?
2008年06月27日
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信じられない奇跡が起こりました。ユーロ2008準々決勝トルコ-クロアチア戦。あのドイツをも破って準々決勝へこまを進めたクロアチア試合開始時には11人のスタメンのうち8人がイエローカードもちのトルコ無理やねまあよく頑張ったよねでもトルコチームだし、まさかのまさかがあるかも、だから子どもたちは窓のない玄関のほうに寝かせようね。(勝つと空砲を打ち鳴らすのです、一部のモラルのないトルコ人…)とテレビの前に夫と座った21時45分試合はいい感じで進みいけるかも、いけるかも???なんていいながらも決定的なシュートが出ずニハットもトゥンジャイもいまひとつの上前回の勝利の立役者アルダーには2人のマークががっちり。手も足も出ません。起爆剤でセミを投入してもいまひとつ試合はクロアチアの「それはずすか?」というようなシュートが何本もありつつ両チーム決定打が出ず延長戦へ。そして気づけばトゥンジャイ、アルダーの主要選手に加え、DFのエムレアシュクにもイエローカードが出てトルコ選手は11人全員がイエローカードを受けていました。延長戦でやっぱりやりました2002年W杯でもゴールから「そこで、飛び出しちゃう?」というところで飛び出していたGKリュシュトゥ。延長終了1分前、クロアチアのゴール。ああ、終わったね。よく頑張った。時既に0時半。ああ、これで心置きなく眠れると思ったまさにその時まさかまさかのセミのシュート。と同時に試合終了ゴオオオオオオオオオオルルルルルルルパパパパパパーーーーーン(空砲)これがセミ。(サバー紙インターネット版より)クロアチアは1分前に勝利を確信して躍り上がっていたのに1分後にはまさかまさかの同点。クロアチアの監督は「セミのシュートは試合終了時間でのシュート、無効だ」と抗議していましたが。トルコ、最後の最後まで何があるかわからないチームです。そこでPK戦へ。リュシュトゥ、大丈夫かな年だしね(失礼)それよりも延長戦のミスを引きずっていないかなと思ったらプレッシャーはクロアチアの方が強かったようでクロアチアは2人PKをはずしトルコは4人目まで全員が決め最後にはリュシュトゥがクロアチアのゴールを止め準決勝進出!!!次はドイツ戦、水曜日です。まともな選手がいません、トルコ。イエローカードもち、レッドカードもちに故障者。戦えるんだろうか…。昨日は試合終了とともに花火と空砲があがりまくり朝まで外でクラクションを鳴らし走り回る車の音でなかなか眠れませんでした。テレビでも散々「喜びを表すのは結構ですが、どうぞ空砲はやめましょう。」とアナウンサー、サッカー協会関係者、そして選手がテレビで呼びかけましただってこの前の試合、死者こそ出なかったけれど流れ弾で負傷者が出て一番怖かったのは生後8ヶ月の赤ちゃんのいるおうちで、赤ちゃんの寝ている部屋の天井に流れ弾が当たって落ちたというもの…クロアチア戦の後は、試合後サポーターの間でのケンカでクロアチアサポーターがトルコサポーターを2人銃殺したというニュースもありましたしドイツ戦、トルコが勝っても負けても大丈夫かな…。
2008年06月21日
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サッカーに関してトルコ代表が良いにつけ悪いにつけ何かしら「スプリズ」(サプライズ)を起こすチームだとは思っていたけれど昨晩のチェコ戦はもう本当に想定外の試合運び。結果だけ見れば3-2のトルコの勝利なのですが、そこには数々のドラマが…心臓に悪い試合でした。試合のハイライトはこちら(動画あり)トルコもチェコも昨晩の試合、負ければ準決勝トーナメントに進めない生死をかけた1戦。前半は1-0で折り返し先日のスイス戦に比べれば、いい動きをしているかなという印象のトルコチームだけれどまあ、今日負けるんだろうなという大方の国民のちょっとしらけた観戦風景。(スタジアムの観客は盛り上がってたけど)だってチェコの速攻、ディフェンスの戻りの速さ。そして身長の高さ(トルコが低すぎるんだろうけど)鉄壁の守りの現在トップ3とも言われるゴールキーパー。こりゃだめだってあきらめムードで観ていました。スター選手不在、ディフェンス陣に負傷者多数要のFWニハット、MFトゥンジャイなんて「いたんですかー?」っていうくらいここまで存在感なし、どころかトゥンジャイなんて本当に「スタメンからはずせよ!」っていうくらいポルトガル戦では散々の動き。今回スタメン入りになってた時には「まだ使うか?」とかなり怒っていた私。後半に入ってトルコのディフェンスが1人負傷し、選手交代(しかも交代させる選手も前回の試合で頭に負傷してる)をさせずに10人しかいないところにチェコのもう1点。ちょっと審判もチェコよりっぽいよね、なんて言いながらそんなハンデもあるし、トルコのゴールチャンスも鉄壁の守りで阻止されてるし無理だね、終わったね、と歯を磨き、残り20分少々で寝る用意をしていたら(試合はトルコ時間で21時45分開始でした)ゴーーール!!!アルダーの1点。でもまあもう後半も15分切ってるしねー、完封負けじゃなくてよかったねー。と言ってたらゴーーーールル!!とニハットの2点目。もしかして、もしかするかもでもPKにもつれ込んだら、チェコのGKいいしねーなんて言っていたらゴーールゴーールゴーーーーーールルル!!!(みんな起きてたのね、試合、観てたのね)パパパパパーーーンン!!!(空砲あちこちで鳴る鳴る)ニハットの3点目で後半残り15分でまさかの逆転。今日の新聞なんて、見出しに「ホッシュゲルディン ニハット(ようこそ、ニハット)」ですよ。試合87分目までどこにいたんだって感じでしょうか。実況中継のアナウンサーも試合前に「この試合でトゥンジャイとニハットにすごく期待したい」と言っていましたが、ニハットのゴールの後は「遂に出てきたぞ、ニハット!」のコメントでしたからね。どうやら我が家の至近距離で空砲を撃っているバカモノがいて流れ弾が当たっても嫌なのでテレビをサロンの入り口にむけ寝ている子どもたちを窓から遠い廊下に移動させロスタイム4分の表示を見ながら「何とかしのいでおくれ」と祈っていたらやっぱりトルコまさかまさかの大事件GKヴォルカンがチェコ選手を押し倒したことで即レッドカードの退場。交代枠の3人を使い切っていたので残り2分少々を正GK不在で、MFのトゥンジャイがGKに移るという異常事態。レッドカードを食らうヴォルカン。(ミリエット紙インターネット版より)仕方がないのでGKになったトゥンジャイ。(サバー紙インターネット版より)これで1点入れられてPKにもつれたら、終わりだね。やっぱり、トルコだねと夫とどきどきしながら見ていたら試合終了の笛。はあ、心臓に悪いわ。既に夜の12時を回っているというのにまるで優勝したかのように空砲は鳴り続けるわ国旗を掲げながらクラクションを鳴らして走る車が後を絶えないわ花火は上がるわこんなんです。(サバー紙インターネット版より)詳しくはこちら(動画あります)学校は夏休みに入っていますし大学入試もこの日終わってますしもう、キムトゥタル、セニ(君を止めるものは何もない)です。そうそう、トルコ代表のうち3選手はこの試合の当日大学入試まで受けたんですよ。どれだけ長い一日だったことか。コメンテーターのこの試合に関する感想で「ここまで自分たちを追い詰めないと力が発揮できないんですかねー。」とありましたが本当に火事場の馬鹿力というか、自分たちを極限に追い詰めないとだめなんでしょうかね、トルコチーム。一時期ありましたよね、トルコ代表のスポンサーのCMで「私たちは困難な状況を好む」というキャッチコピー…。しかし、よくやった。トルコ代表。サバー紙インターネット版よりトルコ人の今の心境は ネ ムトゥル トゥルクム ディエネ(なんと幸せなことか、トルコ人と言えるのは)でしょうね。海外のメディアではこんな風に紹介したところもあるみたいです。トロイの木馬ですね。次は20日21:45からのクロアチア戦です。そして、あのひとは今。W杯では日本でもてはやされたイルハン・マンスズタクシー運転手になりました。うそです。タクシー運転手になって乗せたお客にクイズを出し、正解したら賞金がもらえるという公開番組に出演するそうです。町でタクシー拾ったらイルハンだったりしても驚かないでくださいね。今日のトルコ時間20時ATVで放映されるそうですよ。興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。
2008年06月16日
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5月末に新しいAVM(アリシヴェリシメルケジ、ショッピングセンターのこと)が空港近くにできました。名前はAirportAVM例のごとく建物はオープンしていても中のテナントの一部はまだオープンしていませんでした。2ヶ月位すれば全てのテナントがオープンするかもしれません。空港そばのAVMといえば空港の目の前にあるFly innがありますがこちらはCNRという大きな展示場の近く。Wowホテルも近くにあります。お仕事でCNRにいらっしゃる方はお仕事の合間に寄ることもできるかもしれませんね。これがそのAirportAVM外観場所は国道E5(エーベシ)沿い、アタキョイにあるKultur Universitesi(クルトゥル ユニヴェルシテシ)という大学のそばです。メトロビュスの停留所からは遠くなるので公共交通機関でいらっしゃる方はE5のクルトゥルユニヴェルシテシを通るバスに乗ると停留所がAVMのすぐ目の前にあります。トランジットの時間が長いなら、Flyinnより大きいので、タクシーで空港からこちらで時間をつぶすのもお勧めですよ。トルコブランドではカジュアルウェア、雑貨、家具を扱うMudoジーンズ、カジュアルウェアショップMavi jeansカジュアルウェア LCWaikikiトルコ高級ブランド Vakko Ipekyolu kigili Sararなどなど地階にはトルコのアイスクリーム「ドンドルマ」をはじめトルココーヒー、チャイ、蜜がけのパイ「バクラワ」、チーズなどの入ったパイ「ボレッキ」などが食べられるカフェ、MADOスーパー Migrosそして近日オープン予定のチョジュック エイレンジェ メルケヂ(キッズパークというんでしょうか、お金を出してボールハウスとかで遊べる、あれ、です)アイススケートリンクがありました。父の日が近いので紳士物のセールもやっていました。お近くの方、トランジットで時間のたくさんある方は一度いらしてみてはいかがでしょうか。
2008年06月10日
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土曜日の夜、ユーロ2008のトルコ-ポルトガル戦がありました。トルコ時間21:45からの放映でしたが家族そろってTVでトルコを応援しました。結果は2-0でポルトガルの勝ちそれにしてもストレスのたまる試合でした。トルコの選手のシュートチャンスに決められないあのいらいら。もう、特に怪我で練習も別メニューだったらしいトゥンジャイ・シャンル決められないわ、走れないわ彼がトゥンジャイ・シャンル。イギリスに行ってから髪型はあか抜けたけれど。いらいらいらいら唯一コリン・カーズムがよく動いていた感じ。彼ですね。お母さんが北キプロス出身の方だそうです。ふう。個人的に今のトルコ代表で好きなのはガラタサライのハーカン・バルタでも日本での2002年W杯のメンバーもまだ残ってますよ。ちっちゃくて攻撃的だったエムレ・ベロゾルは今回の試合でキャプテンを務めてました。スペインで活躍中のニハット・カフヴェヂもいます。次の試合は水曜日です。グループ2位通過できればいいなー。それまでに故障の選手が間に合えばいいけれど。トルコ代表に関してトルコ国内ではTTnet(トルコテレコムのインターネット)の面白いCMが流れています。現在またトルコではYouTubeが閉鎖されているのでこれかどうかちょっと判断がつかないのですが、たぶんこれがそのCMだと思います。トルコ人女性が髪の色や髪型を決める時に一番参考にするといわれている、ママ歌手のギュルベン・エルゲンもトルコ代表のために歌を歌ってます。日本・韓国でのワールドカップの時は確かタルカンが歌ってましたね。ご覧になりたい方はこちら他のヨーロッパチームを見ていても結構トルコ人選手が多いですよ、トルコ代表にはブラジル人選手がいますが…。水曜日はもう少し、これぞトルコっていう試合を見せてほしいなー。
2008年06月08日
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大分前の話なのですが今年5月、37年ぶりにイギリスの女王エリザベス2世がトルコを公式訪問しました。その時にセヴァン・ブチャックヂ氏の指輪をエルドアン首相の夫人、エミネ エルドアン夫人がエリザベス女王にプレゼントしたのですが製作に1年かかり、値段は6万ドルなんだとか、そんな話もどこかで聞きました。ジェンネットバフチェシ(天国の庭園)の名がついたその指輪本当にため息ものの美しさでしたよ。これがそのジェンネットバフチェシという名前の指輪何年か前にTVでアーティストを取材する番組で知ったセヴァン氏。オスマンモチーフの指輪やビザンチンモチーフの指輪など本当にすばらしいデザインのアクセサリーの数々を紹介していていつかひとつ欲しい!なんて思ったりもしましたが、金額も金額なので…。公式サイトは今リニューアル中のようで他のすばらしい作品をすぐにご覧になることはできませんが、海外でも高い評価を得ていらっしゃるセヴァン氏のアクセサリー、チャンスがあったら一度ご覧になってみてください。
2008年06月05日
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風の強い日が続いています、イスタンブール。涼しいので、夜は窓を閉めて寝ているのですが夜中に寒くて起きて長袖に着替えて、毛布を引っ張り出すという日がここ2日続いています。最初から長袖着て寝ればいいんでしょうが、寝るときはそれほど涼しくないのですよ、厄介な気候です。次女が3歳を目前にして、かなり口が達者になってきました。やはり、上にお姉ちゃんがいるからでしょうか日本語にしても、トルコ語にしても、長女の時よりかなり上手に喋ります。長女が小さい時は日本語の割合が多かったですが長女が幼稚園に行きだして、家の中でトルコ語を話す割合が増えたせいか姉妹の会話もトルコ語が多いです。最近難しいのは感情を表すことば。トルコ語でならこう、なんだけど…日本語でそのトルコ語にぴたりとはまる感情を表すことばが出てこなかったり。長女だけじゃなくて、私も日本語で話をしていて「うっ」とことばに詰まります。次女は最近Rの発音をまともにします。私はさっぱりできないこのRの発音ですが(そして聞き取れない)日本人が聞くとなんとなくしゅーーっと空気が抜けるような音にも聴こえる、トルコ人のRの発音。しゅーーっとはやりませんが、英語のRの発音のように舌を巻いた感じで話します。ヴァル(ある)とRに重きを置いたような発音。誰がRの発音のことを注意したわけじゃないけれど自分で気にして発音しているみたいです。一方長女はRの発音がちょっと苦手。ギディヨルムというべきところを幼稚園に行くまでギディヨユムと舌っ足らずに発音していました。夫の家族にちょっと舌っ足らずな発音をする人が多くて遺伝かな、なんていってましたが。甥っ子も小学校に入ってもRの発音がうまくできなくて、友達にからかわれていたみたいです。子どもたちは小さいときからトルコ語環境におかれているのでRとLの区別もつくんでしょうが私はさっぱりわかりません…。よく、メールでRとLを間違えて書いてからかわれます。Rの発音とは異なりますが、昨晩、寝る前に長女(5歳半)と話をしている時に彼女が面白いことを言っていました。幼稚園の送迎バスの運転手さんが先週1週間お休みしたのですが、長女が運転手さんにどうしてお休みしたか訊いたら、お兄さんが病気で実家に行っていたと言ったんだとか。そこで、私が「ゲチミシオルスン(早く良くなります様に)って言った?」と長女に聞くと「何で?だって病気したのはお兄さんで運転手さんじゃないよ?」と。ゲチミシオルスン、は病気をした当人にだけ言うものだと思っているよう。「ゲチミシオルスン、はね、病気した人だけじゃなくて、家族や叔父さん伯母さん、おじいさんおばあさんとか親戚のなかで病気や怪我の人がいた時にも使うんだよ。あとは車で事故にあったり、泥棒がおうちに入ったり、スリに遭ったり、台風とか洪水とか災難にあったときにも使うんだよ。」と。そうしたら、長女はますます混乱して「じゃあ、事故にあったら車にゲチミシオルスンするの???」と。難しいですねー、この感覚は。親や他人が外で話しているのを聞いてそのうち感覚で覚えるのでしょうが。そういえば、小学校に行っているコムシュの姪ごさんが、アシュレギュヌにアシュレを持ってきた時に、アシュレを入れて持ってきたお皿を洗って返すのに、お皿の中に飴を盛ってお返ししたら「ハイレット ビシェイ ヤー」(マジでー)と言ったのです。目が点になりましたよ。この言葉どちらかというと信じられないような変なことやおかしなことものを見た時に言う台詞の様な気がします。そばで聞いていただんなも「まだなんていっていいかどこでどんな言葉を使っていいかわかんないんだよ」と言っていましたが。そんなこんなで使いながら、直されながら言葉を覚えていくんですよね、それはガイコクジンの私も同じです。でも確実に子どもたちが新しいことばを吸収する速度は私より早いです。もう既に5歳児の長女のトルコ語が時に理解に困るレベルに達して来ています。私は下手にトルコ語で話さず日本語で返事をしますが、彼女はトルコ語のほうが楽なようでトルコ語で聞いてくるので難しいですねー。おまけ最近週末はケネ(ダニ)が怖いから、と緑地公園へのピクニックを見合わせている我が家。あんまり日差しの強い日は公園に行っても熱射病にかかってしまうし外でうろうろできないので、ショッピングセンターやファストフードのキッズプレイコーナーで遊ばせたりしています。お勧めはE5沿いのコチタシュの中にあるスルタンアフメットキョフテヂシのボールプール。6歳までしか利用できませんが、一人スタッフもついているし、トイレもすぐそばにあるし、クーラーの効いた中で遊ばせられます。アタキョイのガレリアの中にあるマクドナルドもいいです。でもやっぱり私は屋外で過ごしたいよーと近くのオープンカフェのある湖のほとりに出かけました。いすがブランコになっています。子どもだけじゃなくて大人もこのブランコ、楽しめました。夫が気に入って「家のバルコニーに買おうか?」といったくらい。でも大きくてこんなの置けませんよ。田舎の家の庭になら置けそうだけれど。のんびりトルココーヒーを飲みながら湖を眺めました。癒されますねー。
2008年06月04日
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いいお天気が続いております。イスタンブール。半袖で過ごしています。夜など南向きの我が家は蒸し暑くて窓を開けずには眠れません。それでも昨日カイセリに住む義兄に電話すると雨が降って寒い、といっていました。トルコは広いですからね。先週からの夏日で、ピクニックに出かけるトルコ人を悩ませているのは毎年この時期に発生するケネ(ダニ)。これがそのケネこのダニに刺されて無理やりこのダニを引き剥がすとこのダニを媒介としてクリミア・コンゴ出血熱に感染する可能性もあるんだそうで、実際死者も出ています。ピクニック先の屋外でもこのケネ、潜んでいる可能性があるんだとかで、トルコ政府は国民にピクニックに出かける時には長袖、長ズボン着用、スボンのすそは靴下の中に入れることなんて呼びかけています。この呼びかけに対してニュースでインタビューを受けていた人は「サチマ」(ばかげたこと)と一蹴していましたが。シワスやサムソンなど黒海地方で患者が多かったこのケネ3連休のあった先々週はお天気もよく、皆さんピクニックに出かけたようですが、イスタンブールでは何百人もの人がケネに刺されたと病院に殺到してちょっとしたパニック状態になっていました。そこで先週はイスタンブール市もピクニックをするような緑地に殺虫剤を散布して、先週末は「ここは殺虫剤を散布してあります」というリストまで新聞に載っていました。殺虫剤を撒く市職員カイセリから帰ってきた疲れと、暑さに先週我が家はピクニックにも出かけずじまいでしたが、本当にズボンのすそを靴下に入れている人、いたのかしら。村から戻っていいお天気で一斉にバルコニーの花が咲きました。村から家に帰って一番先に長女がバルコニーの花が咲いているのを見つけて興奮して報告してくれました。こちらは春からせっせと買いだめたゼラニウムとベコニア、マリーゴールド、スプレーカーネーション。ゼラニウムはつぼみもついていない状態だったのにあっという間に大きくなってプランターがきつそう。マイドノス(イタリアンパセリ)の種をまいて1週間経っても出てこないのであきらめていたら、村から帰ってきてすぐに芽が出始めました。先週末新たにコチタシュで買ってきたカランコエと八重咲きのベコニア。一鉢ごとに植えようかどうか迷っています。サロンにバラの造花の鉢があるのですが、なぜか次女がその造花まで毎日バルコニーに出しています。「これは本当のお花じゃないのよー」と元に戻してもまた出すので笑っちゃいます。本当はバルコニーを広く使うために、バルコニーの手すりのところにプランターホルダーを買おうとコチタシュに出かけたのですが、うちのバルコニーに合うタイプの取り扱いがありませんでした、残念。毎年せっせと花や野菜の苗を買いますが、私たちが田舎や日本に行っている間に夫が世話しきれずだめになってしまいます。今年は比較的手のかからないタイプのお花を選んだのですがどうでしょうか。建物がひしめき合うイスタンブールの我が家でも、バルコニーにお花があるだけで気持ちが和みますね。昨日遊びに来たコムシュも「いいわねー」と言ってくれました。天気がいい日が続いているので、窓拭きにカーテン洗い、じゅうたん洗いと主婦の皆さんはせっせと働いています。私もえいやっと窓拭きとカーテン洗い、じゅうたん干しをしました。ぴかぴかになった窓とカーテンを見ると気持ちも洗われます。後は壁拭き位でしょうか。もう少し気力が充実したらまたえいやっとやってしまいましょう。
2008年05月27日
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今年もやってまいりました、ユーロビジョン。私が最近ニュースを見ている暇がなかったせいか去年のケナンドールの時より国内の盛り上がりがいまひとつな感じがありましたが、いかがでしょうか。ひとつには去年は予選から出場しなくてはいけないプレッシャーがあったので、(理由は2006年のユーロビジョンで上位11位以内に入らなかったからシード権がなかった)盛り上がらざるをえなかったような。今年トルコ代表はMor ve Otesi(紫とそのかなた)というロックグループで曲はトルコ語のDeli(気違い)。詳しくはこちらユーロビジョン公式サイトよりMor ve Otesiヴォーカルのハールン・テキンはアルマンリセシ(ドイツ高校)を出てドイツ語も堪能、ボアジチ大学卒らしいです。でもあえてトルコ語の曲でチャレンジすることに意義があるとかなんとか記者会見で言ってましたよ。ユーロビジョンはヨーロッパに住む視聴者の投票で順位が決まるのですが政治的要素や隣国に投票しあうという暗黙のルールがあって純粋に曲のよさだけで1位になる感じではないのが複雑なところ。しかもなんだか今年のこのMor ve Otesiは私にはピンと来なかったので来年のシード権が取れればいいんじゃないくらいに考えて視聴していました。セミファイナルは観ませんでしたが、ファイナルに進むために結構お色気合戦だったらしいですよ。そのニュースを観ただけでうぉートルコ、ロックかー…。Demet Akalinとか出しとけばよかったんじゃない?なんて勝手に思っていましたが。(大きなお世話?)ユーロビジョンのオフィシャルサイトはこちらアルメニア、ポーランド、ウクライナが上位に来る?と思ったのにポーランドはちっともでした。ギリシャは前半1,2位を行ったり来たりしていて、最高得点の12ポイントも何カ国から来てかなりイケイケモードでしたが、残念ながら最後の方で得点が伸びませんでした。ちなみにウクライナの歌手はトルコの実業家の婚約者なんだとか。だから、ニュースでもウクライナの歌手に「ゲリンミズ」(私たちのお嫁さん)なんて呼んでたりしました。トルコからギリシャとアルメニアにポイントは行っても、両国からはちっともポイントが来なかったり。お隣さんなのにブルガリアもポイントくれなかったりヨーロッパの中でのトルコの立場も微妙に見え隠れしますよね。個人的にむちゃくちゃ気に入ったのはスペイン。いけると思ったけどちっともでした。母国語をこよなく愛すフランスですら今回は英語の歌詞に重きを置いていたほど、英語の歌詞で挑戦する国の多かった今回のユーロビジョン。その中でトルコ代表、Mor ve Otesi、健闘しましたよ、ファイナル出場国25カ国のうち7位で終えました。面白いのは実況中継のTRTのアナウンサー。最終結果が出てるのに、トルコが何位か把握してなかったり、それを悪びれもせず「ああ、私は最初に5位から8位の間くらいで収まるって予想してたでしょ」とTOTOの予想でもないのに予想が当たったことを自慢してたり。初出場のアゼルバイジャンに得点が入る度にトルコに得点が入るかのように喜んでいたのも印象的でした。これは国民感情を代弁しているかのようで、トルコとアゼルバイジャンはお互いに最高得点の12ポイントをやり取りしました。両国ともお互いにアゼルバイジャンも健闘しましたよ8位なので来年のファイナルへのシード権獲得です。このアナウンサー毎年淡々と実況するだけでなく何かしら面白いコメントをはさむので、ユーロビジョンよりこのアナの喋りが面白かったりするのです。2年位前には優勝者がもう一度ステージに出て歌うのに、勝手に「さようなら、また来年」としめてしまったりしてましたよね。(その後あわててまた喋りだしたけれど)ちなみに優勝は、2006年に続き2度目の挑戦のロシアの歌手ディーマ・ビラン2年前にもファイナルで2位になった彼。ファイナルで顔を見てすぐになぜ彼が1位にならなかったのかと2年前不思議に思ったのを思い出しましたよ。いい歌を歌っていました。これでロシアは初のユーロビジョン優勝を果たしました。人造氷の上で2006年トリノオリンピック金メダリストのアイススケータープルシェンコとのパフォーマンスも見ものでした。ユーロビジョン公式サイトより ロシア代表ディーマ・ビランこのユーロビジョンファイナルの前に、トルコでのユーロビジョンの歴史を放映していたのですが、2003年優勝のセレタブ・エレネル、なんと優勝前に2回国内予選に挑んでいたんだとか。彼女、44歳なんですねー、知らなかった。他にも1980年には大御所アジダ・ペカンもユーロビジョンに出場していますが、アジダペカン、最近ペンキの宣伝に出ています。彼女の衰えぬ美しさをペンキの品質の良さのイメージと重ねたCMです。だって62歳ですからねー。ちなみに、長女は学年末の発表会でユーロビジョン1975年の国内予選に出場したジジクズラルのデリシン(気違い)でダンスを踊るんだそうです。ハババンスヌフの中でもシャーバンたちが踊ってましたね。来年は優勝国、ロシアのモスクワで開催です。
2008年05月24日
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かなり放置プレイぶりを発揮しておりました。約1ヶ月ぶりの更新です。いつもご訪問いただいている皆様、ありがとうございます。先週末から一気に気温が上がり、夏日が続いております、イスタンブール。つい先週まで長女に長袖のカットソー、スカートの下にはタイツまではかせていたのに、今週は靴下もなし、半袖で登園しています。更新しない間にもトルコリーグでは我がガラタサライが優勝し街中にガラタサライの赤と黄色の縞模様の旗がたなびいています。写真でも撮ればいいのでしょうが、なかなかこちらに住んでいると、ふっと取り出して写真を撮るのも気が引けます。写真イコール日本人の象徴というか。トルコ人もカメラ付き携帯でパシャパシャ撮ってますが、あいにく私のにはないので。先週はいつものように夫が急に「田舎に行くよ」と言い出して1週間弱、カイセリの外れにある夫の田舎に行ってきました。5月19日は祝日だったので学校は土日と振り替え休日とあわせて4連休。なので、娘たちはいとこや親戚のこと朝から晩まで思う存分外で遊んでいました。田舎に住む義兄とお嫁さんと話していて改めて感じたのはイスタンブールの生活は消費するための生活。子どもたちは外に出れば5分もたたずにバッカル(トルコのコンビニのような小さな商店)やおもちゃやで何か買ってもらおうとするし、家の中にいてもテレビを見るたびに宣伝で紹介される食べ物やおもちゃを欲しがるしなんでもお金で欲求を満たす生活ですが田舎にいる間は、バッカルすらない田舎なのでひたすら泥んこをこね、お友達と遊びそれで満足して日が暮れたら眠る、そんな生活でした。本当に子どもたちに必要なものは、こういう遊びなのに、それが満たされないから物を買って自分を満たそうとしているのだ、と。今年は次女も3歳目前私にくっついて回った去年とは異なり自分で自由に外に出て、車の往来もないので勝手に親戚の家まで行って遊んでいました。楽だなー…。子どもも自力であちこち行ける、そういう自由を感じあまりぐずりもせず過ごしました。田舎はいいなー村のお母さんたちの悩みは教育のこと。村から1時間かけて車で街まで出ないと、塾がないので高校受験、大学受験を控えた子どもを持つお母さんたちは途方にくれていました。村の子どもたちは、自分で判断する力が都会の子に比べてある気がします。村に下水はまだ整備されていませんが、10キロ先の隣町では天然ガスを引く工事が進んでいました。ここ数年、村ですら公立の幼稚園が整備されたし(でも今年は幼稚園児が開園に最低必要な人数の10人に達しず、先生が村を一軒一軒回ったんだとか)ずいぶん発展してきた気もします。初めて村を訪れた6年前は何もない村の様子に軽いカルチャーショックを覚えたものでしたが…。今年行ったら村の家にちゃんと番地までついていました。トルコの村はこんな感じです。今回はネヴシェヒル空港から村へ向かいました。途中カッパドキアの風景を眺めることができました。夫の生家で泥んこと石で遊んでいました。石に顔をかいて土に埋めていました。この時期、村には花が咲き乱れています。でもたぶん10日くらい後にはあっという間に夏がやってきて乾燥して緑すら残らず石ばかりの殺風景な村になります。子どもにとって村では何でもおもちゃ。壊れた自転車のタイヤもおもちゃです。村の我が家のバルコニーから並んで山を見つめている娘たちと親戚の子。村からのぞむエルジェス山村の我が家の横手にある谷谷のそばで花を摘む娘たちひよこたち。村の鶏は放し飼いでそこらへんの雑草を食べて育ちます。(えさもやりますが)なので卵の黄身がまっ黄色です。子猫が3匹いました。子どもたちがあんまりかまいすぎて、子猫も逃げるのに必死でした。義兄の家畜小屋で。子猫がここにいるので村の子どもたちがしょっちゅう出入りして牛たちのストレスになるみたいです。なぜかロバがカメラも向けていないのに私に向かってポーズをとったので、写真を撮ってみました。田舎に住みたいなー。でも田舎は田舎で仕事がなくて生活が精一杯なんですがね…。都会の生活も田舎の生活も一長一短ですね。
2008年05月23日
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昨日の昼くらいからやっとお日様も顔を出し少し気温も上がってきました、イスタンブール。今週は雨も少し降りましたが今から内陸部のほうは水不足でカイセリの田舎では義父が「雨が降らなくて作物が育たない、参った。」と嘆いていました。この水不足で降雨だけに頼って水撒きのパイプラインを設置していない畑では土地が干上がってしまい、大変な被害になるんだとか。農業大臣が地方を視察して惨状にため息をついていました。市民生活の懐も直撃です。米の値段は2倍小麦も、ひき割り小麦も果ては乾物のレンズマメ、ヒヨコマメ、白インゲンマメも卸値がぐんぐん値上がりしているそうです。青果は一時期に比べればずいぶん値段が落ち着いてきましたが…。これからどうなってしまうのでしょうか。そんな今日この頃ママ友が息子さん二人を連れて遊びに来てくださいました。ほんの1週間ちょっと会わなかっただけですが、まだ1歳過ぎの赤ちゃんの成長は著しく、主張もぐんと出てきて、かわいさ倍増していました。まだ1歳前のこの赤ちゃん、本当にむっちりしてうちの次女と同じかそれ以上に皆さんに「食べちゃいたい!!!」と騒がれるタイプの赤ちゃんでしたが歩き出してぐんとスリムに。赤ちゃん時代の写真をママ友に見せてもらったら今との違いにびっくりしました。その後、母子手帳も見比べてみたり。なんだかマメに母子手帳をつけていない私は反省させられましたが体重や身長の増加記録を見ていてあれーうちの子どもたち、赤ちゃん時代ってどんな感じだったかなーと思いました。長女はともかく、次女の赤ちゃん時代の写真などプリントアウトするヒマすらなくCDに焼いてそのままです。引っ張り出したCDにはこんなむっちりちゃんが。4ヶ月頃6ヶ月頃 その子が今ではこんな、ですから。時が経つのは早いものです。髪の毛が長女の時より少ないのでなんだかまだまだ小さい気がしていましたが、もう気づけば2歳8ヶ月になります。長女が今の次女の年の頃、お姉ちゃんに成り立てほやほやでした。今考えると、まだお姉ちゃんになるには早かったのかなー、とも思いますがママ友の下の子の扱いも慣れていて、階段で転びそうなところを支えてあげている長女を見ると今では頼もしい限りです。一方、次女は赤ちゃんに興味はあるものの赤ちゃんがお昼寝しているところに突撃しようとするわ、赤ちゃんが加減がわからずちょっかいを出そうものなら突き飛ばそうとするわで(お姉ちゃんにもまれているのでこちらもかなり力あり)ひやひやでした。そして、ママ友の長男君はとってもシャイだったのですが、ここしばらく幼稚園に通いだし、親離れが始まったよう。それを聞いた我が家の次女、ライバル意識なのか、昼間遊ぶお友達がいなくてつまらないせいか「私もオクル(学校、ここでは幼稚園)、行くーーー!」と騒いでおります。行けば行ったで、長女より格段にお母さんっ子の次女、5分と親戚にも預けられない彼女が果たして行けるのか。おむつも外れているし、預かってくれるところはありそうだけれど幼稚園の質の良さを重視はするものの(長女の時にちょっと苦い経験をしたので)我が家の予算に合う所があるのか。ちょっと考えてみると一応年はまだ2歳代だけれど、来年度9月からは4歳児クラスにはいることができるので、少しリサーチしてみるべきかなーとも思ったり。しかし、不思議なのは私自身の気持ち。長女の時には3歳半で「もう、こんなに大きいのに家でぶらぶらしてないで幼稚園に行くべき!」と幼稚園に送ったのですが次女が今3歳を目前にしているのに「ええー、まだ小さいわー。あと1年家にいなさいー。」なんて言っていること。長女の時には長女自身のトルコ語の語い数が足りなさ過ぎたことも幼稚園に送ろうと決めたきっかけではありましたが次女はなんだか日本語よりトルコ語のほうがスムーズだし、長女より人見知りがあるのでついつい「まだまだ」と思ってしまうのでしょうか…。それとも一人幼稚園に行っているので私自身の心の余裕があるからでしょうか…昨日ママ友と話していて「長女が帰ってくる前に次女と公園や買い物に出かけないと、2人とも連れて出かけるのは辛い」ともらすと今まだ歩き始めの赤ちゃんと3歳児を連れて出かけているママ友が「ええー?まだ辛いの?」と不思議そうでした。確かに抱っこしたりベビーカーに乗せても乗車拒否されたりという体力的な辛さはないものの今、我が家のお出かけの時の辛さは「次女が長女より前を行きたがること」歩いても走っても2歳上の長女には到底かなわない次女。何とかお姉ちゃんを追い越そうとはするものの、追い越せないとわかると道の真ん中で泣き喚くのですよ。しかも長女もわかっていてわざと追い越させない。「あなたが足が速いのはわかったからちょっと待っててあげてよ。」なんて言おうものなら今度は長女が「いつも私ばっかり譲ってあげなきゃいけないのはヤダ!」と主張。最後には私がカチンときて「そんなケンカばっかりするなら、もう家に帰るよ!」とカミナリ。そこで二人とも大泣き、のパターン。道中の商店主さんもあまりの娘たちの叫び声に「おやおや」と声をかけてくださるほど…。ケンカするほど仲が良いというのでまあ、このまま様子を見ていきましょう…。それでも女の子同士なのでWinx(美少女戦隊もののアニメ)ごっことかおままごととかお絵かきとか割りと静かに協力し合って遊んでいる時間も多いのですよ。プラマイで プラスが多いか 二人目育児…文字あまり…。おまけ今日、ダノンの試供品をアンケートを取りながら配っている方が来ました。こんなのを置いていってくれました。(日本でも売ってますよね?)トルコではアクティビアという名前のヨーグルトです。14日間食べつづけると、消化機能を助けて、おなかの張りや便秘が改善されるという商品のようです。ずいぶん前から売り出してるし(たぶん1,2年前)、今更、という感じもありますが。アンケートを取る方が「シシキンリッキ ヴァルム?カブズルック ヴァルム?」(おなかの張りはありますか、便秘はありますか?)と訊いたのですが、全くないので「ヨック」(ない)というと、そばでそれを聞いていた次女2歳、家に入って、もらったヨーグルトをみながら「シシミヨル」(膨らんでない)とつぶやいていました。ヨーグルトじゃないのよ、あなたのおなかの調子なのよ…。
2008年04月30日
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66666キリ番踏まれた方、メールを送るボタンからご連絡くださるとうれしいです。ささやかなプレゼントをさせていただきますね。23ニサンくらいまで夏を思わせるような暑さだったのが一転今日は雨も降っています。昨日からは夜少しだけカロリフェル(暖房)をつけはじめたほどの肌寒さです。せっかく冬物を一斉にしまったのにまたフリースなど引っ張り出してきています。昨日はガラタサライ-フェネルバフチェの日本でいうなら巨人阪神戦のような大試合があったので、ファンの間で一悶着があったのないの昨日まで連日そんな話題ばかりでした。今日は1-0で勝利したガラタサライファンの高校生が近所を声高らかにガラタサライの応援歌を歌い歩き、フェネルファンのおっさんたちから冗談半分の野次を飛ばされてました。あんまり天気がすぐれないので、昨日は近所にできたAVM(アリシヴェリシメルケズィ、ショッピングセンターのこと)へ出かけてきました。名前はArmoniPark中はこんな感じ。AVM自体がオープンしたばかりなのでまだオープンしていないお店もありましたがおなじみのLCW、Sevenhillsなどのカジュアルブランドに加えSabriozel、Ipekyolなどのトルコブランドも出店しています。地下にはカルフールとルナパルクもあります。一応、最近トルコで流行のアウトレットモールのようです。フードコートにカイセリムトファー(カイセリキッチン)という名のお店があったので食べてみました。コックさんに「カイセリの方ですか?」と聞くとなぜかむすっとして「オーナーはカイセリ人ですがコックはボル出身です」(ボルの料理人は有名)といわれました。味もまあまあでした。アンカラやブルサに支店があるようです。さて、本題。最近のノリにノッてCMやコメディードラマ、舞台に出ているトルガ・チェヴィッキ。この1年くらいいい感じに昇り調子です。年末もTRT(トルコ国営放送)で番組持ちましたし(その時は相方がいましたが)今もTRTで金曜日の夜レギュラーを持っています。あの有名コメディアン、ジェム・ユルマズの女きょうだいと結婚しているんだとか。前はTV8で2人でやっていて、今はTRTで一人でやっているコメディ・デュッキャン(コメディー屋)という番組があるのですがむかーし深夜放送で(今もあるのかな)笑福亭鶴瓶さんがゲスト俳優と即興で観客の前で芝居をする番組があったと思うのですが、そういう感じの公開録画番組です。ちょっと違うのはヨネットメン(監督)がその場その場でトルガや相手役のゲストに指示を出し、ついでにピアノマンもいて舞台を作っていくところ。このスタイルが面白いのでマキシマムというクレジットカードのCMでも採用されています。興味がある方はTRT1トルコ時間の20時から始まるコメディ・デュッキャヌご覧になってはいかが?おまけ我が家のバルコニーに少しずつ花を増やそう計画。マイドノス(イタリアンパセリ)の種も買ってきたので近々撒いてみようと思います。
2008年04月28日
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3日前までの夏を思わせる湿度の高いじっとりとした暑さがうそのよう、今日はひんやり、風も強いイスタンブールです。23ニサン(4月23日、こどもの日)の発表会も終わり今日はほっと一息です。何とか天候にも恵まれ無事に1時間半の式典を終えました。先生と式典が終わって写真を撮りました。11時半集合だったのに会場に着いた11時25分の時点でクラス写真は少し前に撮り終えた後…いつもは時間にルーズなトルコ人なのに…私たちのあとから来た子どももゆうに7,8人はいたでしょうがなかなか強引なクラス写真撮影ですねー。やはりタッチの差で子どもさんが撮られなかったお母さんも愚痴っていました。クラスごとに23ニサンに関する詩の朗読民族舞踊器械体操などの出し物をしました。父兄の写真撮影は禁止だったので残念ながら写真はありませんが。長女のクラスは2つに組み分けして1つのグループはインドのダンス1つのグループは他のクラスも合同でカフカス地方の民族ダンス長女はインドのダンスグループだったのですが前回書いたように髪の毛のスタイルの指定まであって前日急な来客(宿泊した)がありばたばたしていた当日の朝あわてて近所の美容院に駆け込みました。美容院はちょっとした成人式当日の美容院状態だったようで大混雑だったようです。私たちが行った10時ごろはやっと一段落だったようで「シャンスルスヌズ!」(ラッキーですよ)と言われました。確かに前日髪を結うのにいくらかかるか訊きに行った時にも「既に8時台に何人か来る予定ですので、予約を入れたほうがいいかもしれません」と言われたのですが、我が家は11時半集合だったのでまあ、いいか、と。でも中にはやっぱり当日すぐにやってくれる美容院が見つからずに何件もはしごしたという人の話も幼稚園で聞きました。式典には皆さん家族総出でおじいちゃんおばあちゃんまで連れての鑑賞。かわいい我が子のダンスに大興奮のお父さん、お母さんたち。中にはあまりの観客の多さに6歳児クラスの女の子がアンネジューム ネオルル ベニ ブラックマー(お母さん、お願い私を置いていかないで)とクラスの集合場所に行きたがらず泣き喚く子もいたほど。長女の出し物ヒントダンス(インドのダンス)はちょっとインドチックな音楽(でも歌詞はトルコ語)で手をくねくね、腰をくねくね。長女のパートナーの男の子はすごいやんちゃなので心配しましたが今回はあまりの人の多さにびっくりしたのか固まってピクリともしませんでした…。幸い屋外での式典だったのでそれほど辛くはありませんでしたがほとんどの人が立ち見で私など背が低いのでちっとも見ることができませんでした。プロのカメラマンがビデオとカメラに式典を収めていたのでその販売を待つばかりです。中には屋外だからと開放的になったのかそんな人ごみの中鑑賞しながらタバコを吸う人までいて親同士ちょっとした口論になっていました。親1「ご主人、こんな人ごみでタバコを吸うのはおやめなさい。子どもたちが煙を吸ってしまうよ。」親2「てめえには関係ねーだろ?」親1「私は小学校教師です、常に子どもの健康と安全を考えるのが私の職務です。タバコを消しなさい」親2「うるさいなー(と言いつつ群集を離れる)」そこへ親2の奥さん登場親2妻「アンタ、いい格好するんじゃないわよ、どこで吸おうが勝手でしょうが」親1「じゃあ、あなたはご自分のお子さんの顔に煙をかけますか?」親2妻「私は子どもの顔につばだってかけるわよ!ばかやろう!」結局親2が再登場、奥さんに黙れ、といいうちの夫も仲裁に入ってその場は収まったのですが子どもが見たら何て思うんだろう。不愉快ですよね…。いつも長女は送迎バスで送り迎えなのであまり他のお母さん方と話すチャンスがないのですがこの日は久々に他のお母さんとも話すことができて色んな情報も仕入れられて、私自身も楽しかったです。式典後、夫が「これだけ子どもを指導して式典も成功させたのに子どもを引き取ったらみんなクモの子のように散ったよ、先生が不憫だ先生に挨拶しよう」と言って挨拶をしに行きました。クラスの担任の先生にすばらしかった、とお礼を言いに行くと先生は「私たちの力じゃありません、子どもたちの頑張りです!子どもたちが舞台に上がる、それだけで十分です」と一言。いい先生だー、来年もお願いしたいなと思いました。家に帰ってからも子どもたちはいとこ同士散々夜まで遊び夜はTRT(国営放送)でこどもの日用のタルカンのスペシャルライヴを観て興奮冷めやらぬ娘たちはタルカンの曲に合わせてまたくねくね腰や手をくねらせトルコ風の踊りを踊っていました。楽しいこどもの日になったようで何よりです。
2008年04月25日
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夏のような陽気が続いております、イスタンブール。例年4月にこんな半袖を着る日なんてなかったはず。今年の夏はどれだけ暑くなるのやら。明日は23ニサン(イルミウチュ ニサン)、トルコのこどもの日で祝日。この日は各地で子どものためのイベントが開かれ、ちょっとしたお祭り気分に浸れます。学校ではこの日にあわせてフォークロアダンスや詩の朗読などの発表会をするところも多いのですが例に漏れず、うちの長女の通う公立の幼稚園でも式典がありこの日のために2ヶ月くらい前からグループダンスの練習をしていました。先週末、一応、以前から概要のお知らせは口頭であったのですが、23ニサンに関するお知らせの紙が来て(すごいでしょ、直前なのです)お子さんは「インドのダンス」グループに参加します。・髪の毛はおだんごに・貸衣装の下には薄いピンクのキャミソール着用・靴はピンクの靴・髪の毛のおだんごのところに貸衣装付属の冠をしっかり固定すること・冠の下にオーガンジーのショールをしっかり固定し、ショールの端についている指とおしを中指に通すこと・髪の毛の上からピンクのラメをかけても良い・薄化粧させても良い・出演時間の少なくとも15分前には会場に来ること・出演時間は後日お知らせと書いてありました。出演時間、後日お知らせ…もう1週間きってるのに。美容院にも出演時間前に髪の毛を結ってもらえるのか訊きに行かなきゃ行けないけれど…。貸衣装もタダではありませんよ。15YTL(1500円ほど)これがその衣装それに美容院代。これは家でできる器用な方はそれで良いらしいのだけれど、私は直毛で髪の毛の長さも足りないうちの子の髪を崩れないようにスプレーしたりできるかどうか自信がありません。靴も新調したし…。そして昨日月曜日の夕方、やっと式のプログラムと出演時間のお知らせが来ましたよ。のんびり、ですよね。後で美容院に髪の毛を結ってもらえるか訊きに行かなきゃ。ピンクの靴もイスタンブールの問屋街、マームットパシャに一番混む週末の昼(!)子ども二人連れて行きましたがもう人人人…。しかも当日は30度とも言われた陽気。汗はだらだら、目が回りそうでした。靴は、なぜか長女の靴のサイズだけ家の近くでもなくてマームットパシャでも店員があまりの客の多さにうんざりしているのか、さほど見てくれず1センチくらい大きい靴を買う羽目に。どうせなら、衣装もきっとスパンコールついてるだろうし、総スパンコールの靴にしよう!と提案したら夫に即却下されました。後のちはけるプレーンなものにしろ、と。夫の方が日本人感覚になってきているのか、最近本当に押さえた色目のものやデザインを選びます。昨日来たプログラムの注意事項の欄には「ご父兄は子どもの集中力を途切れさせぬよう決して子どもに手を振ったりなさらないでください」「カメラマンが来ますので決して写真撮影、ビデオ撮影をなさらないように!」(前回発表会で父兄が我先にとカメラを持って子どもたちに群がり大変なことになっていたので。)と。長女の相手役の子は、最初は仲良しの割とおとなしめの男の子だったのですがなぜか最近、クラスで1、2位を争うやんちゃ坊主に変更になり(練習でもふざけるので長女がぷりぷりしている)前回の発表会でも長女のそばにいたこの子、少し踊っては父兄席に乱入、を繰り返し長女のそばの数人(長女を含め)の集中力は完全に途切れ、そこだけ棒立ちだったのです。私は「一緒に踊る子がまたおふざけを始めても、その子がいるかのように踊るのよ!」と…。どうなることやら。うちの子すぐすねる癖があり、大勢の前で相手の子がふざけてうまく踊れなかったらその場に座り込んですねて泣くかも…。でも他のトルコ人の女の子だったら、気が強いから男の子に「ふざけるな!」と怒鳴ってけんかになるかも、だからうちの子が選ばれたのかしら…。お知らせの紙の最後には「ダンスは2人一組で踊りますのでお子さんを絶対に欠席させないこと」と。もう先週から体調管理にかなり気を遣っています。遣いすぎて疲れました。でもって、先週末かなり暑かったのですが、公園で子どもたちを遊ばせ疲れたせいか、次女が発熱。今朝ちょっと長女もげほげほ咳をしてるのが気になる…。どうなる、明日???
2008年04月22日
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パスポート更新にレヴェントにある日本総領事館にでかけたのですがイスタンブールでの同時多発テロ(2年くらい前でしたか)の後、日本もテロの標的になっているということで一時セキュリティー上の問題でヒルトンホテル内に領事館を移したりしていた気がするのですが今はレヴェントのテクフェンビルというセキュリティーの万全なオフィスビルの中に入っています。入り口でまず、空港と同じようなセキュリティーゲート荷物チェック受付で来場の理由の説明身分証明書を見せて訪問者カードの受け取り、さらに自動改札機みたいなゲートにその訪問者カードを読み取らせてビル内にすごいーーーその後10階の総領事館に行くとまたセキュリティーゲートと荷物チェック、電子機器と携帯は電源を切ってここで預ける入ってすぐにまた警備員室が(狭い部屋なんですよ、どこ見るんだか?)あってそこで監視カメラを見ている警備員がいるびびりまくりですその後刑務所の面会窓みたいなところが2つあってその向こうに中の見えないようになったドアがあってインターホンで呼ぶと中から職員が出てくる、と。で、窓越しに書類の受け渡し(窓の下に少し隙間がある)なんですよー。パスポートの申請方法など詳しいことはイスタンブール総領事館のHPでビルの入り口から総領事館にに入るまでに10分くらいかかったかも。これだけセキュリティが万全じゃなきゃやっぱりこういう政府の機関はいけないんでしょうね。トルコでは銀行やショッピングセンター、駅の改札を抜けたところでも程度の違いはあれセキュリティーチェックがあります。昔ヨーロッパを旅行した時にも、大体どこでもセキュリティーチェックがあった気がしますが、日本ではなぜないんでしょうね?最近無差別殺人とかも結構あるし、大型ショッピングセンターなどであってもよさそうな感じもしますが。それだけ発生件数が少ないっていう事なのかな?渋滞があるだろうと夫のオフィスのあるスルタンアフメットから公共交通機関で出かけたのですがトラムヴァイで終点カバタシュまで来たところでなんだか街行く人がおしゃれな感じになってきて、乗り換えもうちの辺りのようにひたすら歩道橋を歩いたり車の往来を縫って車道を渡ったりすることもなく、案内標識を見てスムーズに…。タクシムを越えてメトロに乗った辺りではビジネスマン風の人も増え「ここはどこ???本当にトルコ???」って感じでした。総領事館の近くにはカンヨンやメトロシティーなどのショッピングセンターもあるので、帰りにカンヨンに少し立ち寄ってみました。みんな、おしゃれね。浮いてるよね、わたしたち…。夫なんて「帰りに絶対新しいズボンを買って帰る…」なんて言い出すくらい。来週はパスポート受け取りです。今度はメトロシティーに行こうっと。帰りは長女が帰ってくるので急いで公共交通機関を乗り継いで家に帰りましたが、エミノニュを過ぎたあたりで、なんだかほっとする感じになりました。ああ、私の知っている喧騒でごった返して雑然とした感じのイスタンブール。いつもは「ごみごみしている」だの、「システムがなってない」だの文句ばっかり言っていますが、結局のところそんなイスタンブールが好きなのかもと一人考えた私でした。でもたまに、ああいうきれいで洗練されたイスタンブールの一面を見てみるのもいいものですねー。フニクレル(地下ケーブルカー)のカバタシュ駅の壁画がかわいくて写真に撮りました。タクシム駅ではケーブルの滑車に絵が描いてあってかわいかったのですがちょっと急いでいたので写真に撮れず。インシャアッラー次回受け取りに行った時に撮ってアップしますね。最近コインを入れて動く乗り物にご執心の次女姫。家の近所にルナパルク(遊園地)があるのですが、ここのそばを通ると乗り物に乗りたい!と泣き叫んでてこでも動きません。長女の頃は1YTL(100円)だった乗り物もインフレの影響か最近では2YTL(200円)に。気軽に乗せてあげられるような感じじゃなくなりました。しかも1回じゃ納得しないですからねー。ひぇー。ルナパルクを通らないと買い物にも義姉の家にもいけやしません。
2008年04月17日
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