2004.12.30
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くるってしまっている私なのですが、
そんな?訳で 昨夜も遅くまでTVを見ていました^^;


それとは知らずに チャンネルをまわして
たまたま目にしたのは NHKスペシャルの再放送でした。


後で知ったのですが、
番組は 地球大進化 というタイトルで、
その名の通り 地球の進化、そして人類の進化を扱った内容だったのですが、
私が見始めたのは 霊長類の目の進化 に関する内容でした。


私たちが よく知っている氷河期に恐竜は絶滅し
ほ乳類が台頭してくるのですが、その時代 地球は温暖化し
その後 また寒冷期を迎えたのだそうです。


温暖期の時は 植物はよくしげり
木から木へと移動ができるようになったことで、
危険な地上に降りる必要のなくなった霊長類は
一大繁栄の時代を迎えます。

しかし、その後の 寒冷期。

寒冷化の影響で、世界中に広がっていた熱帯雨林は縮小し、
森で暮らしていた霊長類の多くが住処を失って絶滅を余儀なくされます。


そこで、その逆境を乗り越えるための進化が
高い視力の獲得だったと考えられているのだそうです。


なぜなら 高い視力によって
エサを効率的に見つけることで、
厳しい生存競争を生き抜くことが出来るから。


そして、高い視力を獲得した霊長類(=真猿類)は
お互いの表情を読みとることが出来るようになり、
それは 豊かな表情 をもつことに
ひいては 表情によってコミュニケーションをとる能力へと
つながっていったのだそうです。


表情を読みとる=個体を識別すること は
それぞれの役割分担を振り分けることにもつながり、
それによって "共に生きる" 社会 が出来上がっていきます。

目の進化には 霊長類進化の道筋が隠されているのだと
番組では 解説されていました。



そして、長い時間を掛けて真猿類は人類へと進化していく訳ですが、
現在、高い視力を持ち 表情でコミュニケーションできる真猿類と
私たち人類と 決定的に違う 目の特徴があります。

それは 人類には白目があるということ。


白目があることで 何が違ってくるかというと
それは ドコを見ているか分かる ということ。

いまだ野生に暮らす真猿類にとっては
ドコを見ているか分かるということは
敵に対峙したとき 次の攻撃先を読まれる危険があり
そのため白目の部分が発達しなかったということなのだそうです。


つまり、人類が叡智をもち 争うことをやめて得たのは
より深いコミュニケーションを持つことが出来る
ドコを見ているのか分かる目

あなたを見ています。
あなたと お話ししたいのです。


その気持ちを 表現できる目を 得ることが出来たのです。




そんな進化の過程も知らず
今 アタリマエのようにして持っている目。

長い長い時間を掛けて 人間が手にした目が伝えたいのは
きっと だったはず。


そうして 与えられた この目で見るものが
どうか 人と人が殺し合うような
そんな悲しい世の中でないように。

去年に引き続き
悲しいニュースの多かった今年。

歳の終わりを迎え、
今 願うのは そればかりです。





見上げた空は新潟へ続いています
※ 新潟県中越地震 発生から 68日

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Last updated  2004.12.31 03:03:58
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