As time goes by

As time goes by

2023年07月21日
XML
カテゴリ: 情報的生活行為



 マンヤンは、農村開発局の係長として勤めていた州政府の仕事を少し前に退職し、今はあれこれ家まわりの修理をして忙しくしていた。将来のことは努めて考えないようにしていた。将来など、もうほとんど残っていない。人生の盛りはとっくに過ぎ、引退生活という年月が目の前に暗い淵のように待ち受けている。その深淵に足を踏み入れることを考えると身のすくむ思いがした。だが本当に怖いのは、やがて妻も引退生活に入るということだった。変化があまりに緩慢だったので、彼は不意を突かれたように感じた。自分の妻のことを知らないばかりか、自分がどんな人間になったのかもほとんどわかっていないような気がした。もちろん、どこの夫婦にもあるように、日々の変化について互いに心構えをしておく習慣は身についている。気分の浮き沈み、妻がある口調で話すときの意味、一人の人間の中にはさまざまな面があるのだろうということはわかっていた。だがそこまでだった。それ以上先に進みたくはなかった。妻のことも、自分自身のことも、それ以上理解したくなかった。人は年を重ねるごとに賢くなり、人とうまくやっていけるようになるものだと言われるが、自分はそうではない。ただ静かに家にいて、隠居老人らしく茶を飲んだりテレビを見たりしていたいのだ。妻に死んでほしいというわけではなかった。ただずっと顔を突き合わせているのが嫌なだけだ。退職後の残りの人生ずっと、妻と二人きりで過ごすと考えると、ほとんど言葉にできないほどの恐怖に駆られた。
 彼の一番上の娘は、夫とディマプールで暮らし、ブティックを経営していた。一番下の娘はデリーにいて、コールセンターで働いていた。-と続く。。引用ここまで。p27

そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー/ウルワシ・ブタリア/中村唯【3000円以上送料無料】

これが、、冒頭にある短編小説の一部である。
内紛や、テロや、その地域には何が起こっているのかさえ周辺には分かりにくかったという、、インド北東部の8州。前書きによると1990年代後半までこの地域は武装紛争対策として、外国人の入域が厳しく制限されていたという。
日本列島から4000キロも離れた、しかも、未知の山奥、、インド北東部8州の、文学、、というのだから、、との期待?を一気に外された短編である。
だって、マンヤンさんは、日本の男性?みたいな感じしませんか?


まだ、読み始めたばかり。読み進めるに従い、文化がかけはなれているお話も出てくるのだろう。人権にかかわる驚くべき話も出てくるのだろう。。

でも、
楽しみだ。
しかも、書き手は、全員女性だという。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年07月21日 05時55分25秒
コメントを書く
[情報的生活行為] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

ぼちぼち7203

ぼちぼち7203

お気に入りブログ

南小国町(秘境七滝… New! トイモイさん

ジャガイモ掘りなど New! みらい0614さん

国会議員報酬 New! ダブルクリック666さん

復刻版日記 ヴィエ… New! alex99さん

岡崎花火大会2026 放浪の達人さん

おひとりさま 郡山ハルジさん

コメント新着

ぼちぼち7203 @ Re[1]:老化の多様性とか(07/29) ヒロキットンさんへ 最初の声かけ、っての…
ヒロキットン @ Re:老化の多様性とか(07/29) 我がクラスの、かつての仲間は、同窓会の…
ぼちぼち7203 @ Re[1]:デュオの比較検証(07/26) 放浪の達人さんへ 達人さんにそう言っても…
ぼちぼち7203 @ Re[1]:タップの先生とお久しぶりした(07/25) 放浪の達人さんへ 倦まずたゆまず、夢、を…
放浪の達人 @ Re:デュオの比較検証(07/26) 最後の写真、いい雰囲気ですね。 民泊なん…
放浪の達人 @ Re:タップの先生とお久しぶりした(07/25) おお、素晴らしい再会ですね。 WEBで通じ…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: