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身体の質

身体の質はあなたが選んだ食事で決まっていた

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生存、健康に最も大切な食事、栄養ですが、日本は食・栄養教育の欠如・無策から正しい情報を知らされていない人が目立ちます。
大変残念なことに医師なども例外ではないそうですし、頼りの栄養と病気との関連を考える栄養疫学の専門家でも栄養疫学最先進国・米国から大きく遅れていると2000年12月18日の讀賣新聞夕刊に報道されていました。日本は国民の望ましい栄養摂取量を定めた最新第6次改定が『欠乏から飽食の時代への変化に対応』としたのに対して、世界の潮流は次のステップ『飽食から新たな欠乏へ』と視点を移しているのだそうです。

身体は食べた物で作られています。食べた物が全身の材料になっています。ご理解されていましたか。
身体は約60兆個ある細胞の集合体であり、機械とちがって毎日毎日猛烈な数の細胞が入れ替わっていたのです。
皮膚は1ヶ月、血液は4ヶ月、筋肉は8ヶ月、骨は1年半で入れ替わっています。
食べた物はエネルギー源だけではなかったのです。食は血となり、血は肉となっていたのです。
身体の質=細胞の質=血液の質=食の質でした。全身を作るための良い材料を食べていますか。

食事から摂るしかない全身を作るための材料は53種類あるそうです。
国が提唱する毎日、30品目以上の食品を摂っても量、バランス的にむずかしく、食事だけでは困難なことが明確になり新たな栄養欠乏として注目されているそうです。

その主な理由は
A.急速に欧米化され偏った不規則な食生活、増加し続ける朝食の欠食率、便利・楽な外食の増加
B.旬がない大量生産、栽培方法の変化、美味さ追求の品種改良などで野菜、果物の栄養価(ビタミン・ミネラル)が激減
C.美味しさ追求と引き換えに栄養素が失われている精製食品の多用
一般に美味しいものは精製度が高いため、肝心かなめの栄養価は下がっています。
D.便利さと引き換えに栄養素が失われている加工食品の多用
 加工すると栄養価は大きく下がり、採ってから時間が経つだけでも栄養価が下がります。
E.農薬、環境ホルモン、食品添加物など化学物質の大量摂取

私達日本人は短期間に欧米化した食事に変化させて、世界的に評価されている最高の健康食・伝統的日本食を捨て去ったため、病気が欧米化してほとんどの人が成人病=生活習慣病で死ぬようになったのだそうです。
さらに、子供や若者の食事が欧米にもないコンビニ化を鋭く指摘されている専門医もおられます。
人類の歴史上、前例のない未体験食事ゾーンに突入してしまった日本の子供、若者の運命は・・・。
小学生で糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病が散見される現実の先は・・・。

健康の最大で最も重要な基本である食事、栄養はご自身が選んで摂っています。
ご家族が作ったものでも、それを食べるかどうかはご自身が決めているからです。
身体の質=健康レベルはご自身が選んで食べた食事で決まっていたといって過言ではないのです。
今は手軽に簡単に安く何でも手に入る時代ですが、それだけご自身の好き嫌いやうまいまずいがそのままご自身の健康に大きな影響を及ぼしているのです。ご理解されていましたか。
飽食・グルメ、豊かな食生活だけでは健康上、好ましくなかったのです。

厚生省が成人病という名を生活習慣病に改める時の候補として、自業自得病が有力候補に上がっていたというウワサはウソではなさそうです。
ご自身の健康は自業自得でしたので、ご自身が守り、作る、高めるという自己責任になるのでしょう。
米国では、現代病は食源病であり、食生活の変化、特に深刻なビタミン・ミネラル不足と解明、国民の健康を外交、軍事と同等の最重点政策と考えて、’69年から食事と健康の関係について義務教育を開始し、さらに’94年、栄養補助食品健康教育法を成立させて『高騰する国民医療費に歯止めをかけるには国民の健康に対する教育と栄養補助食品による病気の予防が優先されるべきである』という見解を打ち出し、栄養補助食品の摂取を指導するまでになりました。

2000年12月28日、ついに厚生省は女性らに葉酸をサプリメントで摂取するよう推奨し、サプリメントの必要性を初めて認めました。
ご家族や親しい人に栄養の専門家がいても、一日3回の毎食のことであり、食事、栄養の知識は人に任せ切れるものではありません。
食事、栄養の正しい知識を少しずつでも高め、ご自身、ご家族、友人・知人の健康にお役立てください。


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