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乳酸菌の健康効果がいろいろとわかってきました。
私も2製品3種類の質のよい乳酸菌を愛用していますが、
驚異的な効果がありました。
腸が免疫の80%を担当しているそうなのです。
発酵食品をたくさん使う伝統的な日本食も乳酸菌側からも
見直したいものです。
私はあまり胃腸が丈夫ではないので、飲みすぎたり、お腹を冷やしたり
すると下痢しましたが、下痢がまったくなくなりました。
また、 05年3月27日の日記
にも書きましたが、もうひとつのものは花粉症に
劇的な効果がありました。
2つともに夢にも思っていなかったものであり、改めて乳酸菌の
凄さに感動しています。
どんな乳酸菌でも同じではないので、効果を感じないものはやめた
ほうがいいと思います。
液体のものは入っている糖質の種類と量に注意してください。
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“乳酸菌(Lactic acid bacteria)”とは、乳酸を多量に作る細菌群の総称で、乳酸菌という名前の菌が分類学上存在するわけではありません。
乳酸菌には、ラクトバチルス(乳酸桿菌属)、ラクトコッカス(乳酸球菌属)、ストレプトコッカス(レンサ球菌属)、ペディオコッカス属などが含まれます。なお、ビフィズス菌は、乳酸菌の定義にある「消費したブドウ糖に対し、乳酸の産生量が50%以上」を満たさないため、厳密には乳酸菌とは呼べませんが、乳酸菌の仲間に入れられることもあります。
人の腸内には、数百種類、数にして100兆個にも及ぶ細菌がすみついています。これらの腸内細菌は、体によい働きをする“善玉菌”と、体に害をもたらす“悪玉菌”に大きく分けられます。
大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌は、腸内で腐敗物質を作りだしたり、有害物質を発生させます。また、悪玉菌が増えるとたんぱく質の分解が不十分になり、血液が汚れ、さまざまな病気の原因にもなります。“善玉菌”の一種である乳酸菌は、こうした体に悪い働きをする“悪玉菌”を減らして、腸内環境を整えてくれます。
また最近は、整腸作用のほかにも、免疫バランスを整えてアレルギーになりにくい体質をつくる、病原菌やがん細胞を攻撃する免疫力を高める、口の中の悪玉菌をやっつけて歯周病や虫歯を予防する、胃潰瘍や胃がんの原因とされるピロリ菌を減らす――といった効果があることも報告されています。
なお、乳酸菌と一口にいってもいろいろな種類がありますが、それぞれの菌株によって、健康効果の中でも得意分野は違うようです。
各メーカーからは、いろいろな種類の乳酸菌食品や乳酸菌製剤が発売されていますので、特定保健用食品のマークや成分表示などを参考に、気になる症状や目的に応じて、自分に合ったものを探してみるのもよいでしょう。
◆ピックアップ:「便臭・便通」の改善に効果大のヨーグルト
食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス、過労、風邪を引く、抗生物質を飲む――。これらはどれも、腸の中の悪玉菌を増やして、腐敗物質や有害物質を発生させ、腸内環境を悪化させる原因になる。
こんなときこそ、頼りになるのが乳酸菌。乳酸菌は、もともと腸の中にいるビフィズス菌などの善玉菌を増やして、お通じや便臭を改善し、腸を元気にしてくれる。そればかりか、腸の免疫細胞に直接働きかけて、病原菌やがん細胞を攻撃する力を高めたり、アレルギーを抑制することも分かってきている。
ここでは、腸を元気にするための、乳酸菌の効果的なとり方を紹介しよう。
▼ヨーグルトにはオリゴ糖やきな粉をトッピング
乳酸菌を手軽に摂るなら、乳酸菌を豊富に含む食品を食べるのがいちばんだ。その効果的な食べ方のポイントとしては、まず“毎日続けること”。食品に含まれる乳酸菌は、すべてが腸内にすみつくわけではないため、腸内に毎日送り続けることが大切だからだ。
また、残念なことに、乳酸菌は多くが胃酸などで死んでしまう。少しでも多くの乳酸菌を生きたまま腸に到達させるために、食べるタイミングは胃酸が薄まった“食後”がよい。乳酸菌の効果を最大限に発揮させるために、乳酸菌のえさとなるオリゴ糖や食物繊維と一緒に食べることも心がけよう。
参考として、便秘の人なら食物繊維が豊富な寒天の入ったハードヨーグルト、肌荒れの人ならたんぱく質とビタミンB群が豊富な無脂乳固形分の割合が高いヨーグルト、たばこを吸う人ならビタミンCが豊富な果物入りヨーグルト、体脂肪が多い人なら乳脂肪分の少ないヨーグルトがお勧めだ。
ほかにも乳酸菌を豊富に含む食品としては、チーズ、味噌や漬け物(ぬか漬け)、キムチ(ピックアップ2参照)、ザーサイなどが挙げられる。それぞれ含まれている乳酸菌は異なるため、効果も違う。なるべく多くの種類の乳酸菌食品を食べることは、多くの効能が得られる上、飽きずに継続できるというメリットもある。なお、ぬか漬けでもキムチでも、5日以上漬けて熟成したものが、乳酸菌量も多いのでお勧めだ。
ヨーグルトは、毎日食べるなら500グラム入りのプレーンタイプなどがお勧め。乳酸菌の効果を最大限に発揮させるためには、ビフィズス菌のえさになるオリゴ糖や、食物繊維の多いきな粉を加えればなおよい。
▼抗生物質服用時などには乳酸菌製剤も活用しよう
ただし、ストレスや食べ過ぎ、病気などでお腹をこわした場合は、乳酸菌製剤を利用しよう。乳酸菌製剤は、乳酸菌を胃酸や熱などから守り、腸内で効果を確実に発揮できるよう工夫されているため、ヨーグルトなどの食品より効き目が早く出るからだ。
また、風邪を引いてしまって抗生物質を飲んだときにも、乳酸菌製剤がお勧めだ。抗生物質は善玉菌も殺してしまうため、それをきっかけに悪玉菌が増えやすい。
食中毒が懸念される夏場や東南アジアへの旅行時などにも、乳酸菌製剤を利用したい。夏の暑い時期は水分を大量にとり胃酸が薄まっていることから、病原菌が生きたまま腸にたどりつきやすい。こうした菌の増殖を防ぐには、善玉菌を増やして腸内環境を維持していることが大切だからだ。
お腹の調子が良くなったり、薬を飲まなくなったりすれば、また乳酸菌食品に切り替えよう。
◆ピックアップ:期限ギリギリ“発酵キムチ”はビタミン・乳酸菌の宝庫
キムチと乳酸菌というと、その関連にピンとこない人が多いかもしれない。だがキムチに限らず、漬物というのは野菜を乳酸菌で発酵させたものなのだ。
そんななかでも、キムチは乳酸菌が豊富なことで知られている。キムチ1グラムに含まれる乳酸菌は、1億から数億に達するといわれ、これはヨーグルトに匹敵する。
またキムチには、カプサイシン、アリシン、ビタミンB1など、健康効果の高い成分もたっぷり。さらに、アミなどの塩辛を加えているため、動物性たんぱく質も含んでおり、まさに栄養バランスのとれた理想の健康食品といってよい。
▼腸の働きを整え、発ガン物質も減らすラクトバチルス
人間の腸内には、便秘や下痢の原因となり、発がんを促す腐敗物質を作る悪玉菌が存在している。そんな悪玉菌を減らす役割をするのが、キムチに多く含まれる“ラクトバチルス”という善玉の乳酸菌。
ラクトバチルスは腸の働きを整え、発がん物質を減らす作用が高い。また胃酸にも強く、生きたまま腸に届きやすい性質をもっている。
キムチのなかで乳酸菌の発酵が進んでいくと、それにつれてビタミンやミネラルなどの栄養素もどんどんと増えていく。これらの栄養素の中でも特に注目されているのが、ギャバ(GABA)という名前で知られるγアミノ酪酸。これは、乳酸菌の働きにより、たんぱく質が変化したものだ。
ギャバは発芽玄米に多く含まれていることで知られており、リラックス、血圧降下、中性脂肪減少、脳の血流改善といった優れた効果がある(関連記事:精神的ストレスに注目のアミノ酸“ギャバ”)。最近では、ギャバを多くつくる性質を持つ乳酸菌を活用し、生の発芽玄米の5倍近いギャバを含むというキムチも市販されている。
ちなみに、日本ではキムチといえばハクサイキムチばかりが有名だが、本場の韓国ではさまざまな種類のキムチがある。キュウリを使った“オイキムチ”、大根を使った“カクテキ”のほか、“ネギキムチ”、“小松菜キムチ”、牡蠣を入れた“カキキムチ”、白菜に海老などの海鮮や栗を包んだ“ポッサムキムチ”などが代表的なものだ。
▼浅漬けより、賞味期限ギリギリほど栄養価が高い
乳酸菌の健康効果を実感するには、じっくりと自然熟成した“発酵キムチ”を選びたい。実験によれば、キムチを漬け始めて3週間後に、含まれるビタミンB1、B2の量が最も多くなるという。もちろん、乳酸菌やギャバの量も、発酵が進むにつれて増えていく。
そのため、キムチの健康効果を最大限に発揮するならば、浅漬けより熟成期に食べることをお勧めしたい。十分に発酵したキムチを1日に200グラム食べれば、乳酸菌もビタミンも十分にとれる。
概して、和風キムチやしょうゆ漬けは、浅漬けのものが多い。その場合は、冷蔵庫の中でじっくりと熟成させ、賞味期限ギリギリに食べるのがいい。
発酵キムチは、国産ならパッケージに「発酵キムチ」「発酵食品」と書いてあるので区別がつく。韓国産は一般的に熟成したものが多いが、なかでもキムチキャラクターの絵のついたものが、韓国政府が認めた発酵キムチ製品である。
キムチは時間がたつと酸っぱくなるが、これは発酵が進んでいる証拠なので、まったく心配はない。賞味期限ギリギリでも十分においしく食べられる。
◆ピックアップ:花粉症やアトピー“体質”も変える乳酸菌効果
乳酸菌には、腸内の善玉菌を増やして便通を改善する効果があるのはよく知られていること。ところが最近、これに続く効果として注目を集めているのが、乳酸菌の抗アレルギー作用だ。
実際これまでに、乳酸菌には、花粉症や通年性鼻アレルギーの症状緩和、アトピー性皮膚炎の発症予防などに効果があったことが報告されている。しかも特長的なのは、乳酸菌は一時的にアレルギー状態を改善するのではなく、アレルギーになりにくい体質作りに役立つと考えられていることだ。
▼菌株によってバランス改善の能力にも差
アレルギーは、体にとっての異物に対する過剰な免疫反応と考えられる。花粉症の人が花粉を吸い込むと、くしゃみや鼻水などの症状が起きるのは、体内に侵入した異物である花粉(アレルゲン)が引き金となって、免疫細胞から粘膜の炎症を引き起こす物質が分泌されるためだ。
こうしたアレルギー症状が起きるのは、免疫細胞の一種である「ヘルパーT細胞」のバランスが崩れることが原因とする説が有力だ。ヘルパーT細胞には、ウイルス感染細胞やがん細胞などを攻撃するタイプ1(Th1)と、アレルギーの原因になるタイプ2(Th2)があり、両者が連動して免疫機能をコントロールしている。しかし、アレルギーを起こしやすい人はこのバランスが崩れて、Th2がTh1に比べて過剰になってしまっているのだ。
アレルギー体質をアレルギーを起こしにくい体質に改善するには、Th1の数を増やすか、Th2の数を減らして、そのバランスを保つようにすればよい。乳酸菌には、Th1を増加させる作用があるという。
アトピーなどのアレルギー症状の改善には、乳酸菌を食べるだけで効果があることも分かってきた。
乳酸菌を食べると、どうしてアレルギーの抑制効果があるのかはよく分かっていないが、乳酸菌は体の中の最大の免疫組織である腸に働きかけることで、腸管免疫の機能維持に影響を与えているのではないかと推測されている。乳酸菌を食べると、その乳酸菌は腸に運ばれるが、そこでTh1の力を高める一方で、Th2の働きを抑制しているらしい。つまり、乳酸菌で、お腹の中からアレルギー体質を改善できるわけだ。
(出典:NIKKEI BP)
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