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2007/03/26
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カテゴリ: 病気・医療関連
タミフルに隠された真実 第二の薬害エイズに発展か


このページと並んで、タミフル問題の社会的アピールで大きな役目を果たしてきたのが、 「薬害タミフル脳症被害者の会」 のページだ。

ここには、ゾッとするような事例が沢山載っている。

「雪の積もっている中を裸足で走り、塀を越え、線路を横切り、国道に出て大型トラックにはねられて死亡した17歳高校生男子」

「(受験が終わったばかりの中学生)4時ごろ、薬を飲んで1時間30分~2時間ほどして、うわ言(動物のように「ウォーッ!ウォーッ!」)のように、階段を飛び降りようとする」

この中学生はそれからベランダに出て4回ほど飛び降りようとしたのでそれを家族が2人がかりでなんとか引き止めたのだという。

▼説明できない高所から飛び降り衝動
タミフル脳症で不思議なのは、この高所から飛び降りるという異常行動だ。

この事件を一般誌で最初に大きくかつ正確に扱ったのは、「週刊文春」3月22日号の椎名玲・吉中由紀「タミフル『大人でも突然死23』の驚愕」である。先に引用した浜六郎医師の話なども詳しく紹介されているが、同じ号に載っている小林信彦のコラム“本音を申せば”でもやはりタミフルをとりあげていて、こんなことが書かれている。

ぼくは身内の子供がインフルエンザにかかる時のことを心配して、ラジオ番組三つをきいたのだが、タミフルを飲んで異常になる子供を抑えた二人の話が気味悪かった。

問題は転落死にあるのだが、どこの局だったか、ゾッとしたのは、服用してから、

「ぼく、とびおりなきゃ」

とソワソワしたという男の子の言葉である。そういう衝動をおこさせるなにかが薬にあるのだろうか。

ここがタミフルの大きなポイントだ。

▼タミフルの謎は脳科学の謎
厚労省は、この点の因果関係をなかなか認めようとしてこなかった。

<厚生労働省のホームページ>

■「 タミフル服用後の死亡例について 」(2005年12月15日発表文)
■「 新型インフルエンザに関するQ&A 」(2006年7月10日発表文)
■「 タミフル服用後の異常行動について 」(2007年3月20日発表文)
■「 10歳代のタミフル服用後の転落・飛び降り事例に関する副作用報告について 」(2007年3月21日発表文)

※これらの発表文にある通り、タミフル服用と死亡の因果関係について、厚労省では一貫して否定してきたが、今年3月21日にようやく「再度これまでの事例を精査をし、その後、薬事・食品衛生審議会で検討する予定としています」との発表を行った。

異常行動は、インフルエンザ一般、あるいはその他の高熱を発する病気でも起こりうる熱譫妄(せんもう)現象だという立場を崩していないが、これは多くの若者が、タミフル服用後間もなく異常な飛び降り行動に走った理由の説明には全くなっていない。もしそうなら、タミフルを飲まないインフルエンザ患者、あるいは高熱を発するその他の病気の患者の中から異常な飛び降り行動に走る者が続々出るはずなのに、そういう事実は全くないからである。

この異常行動の背景には、小林氏がいうように、タミフルの中に何かそういう衝動を起こさせるものがあるのだろうと推論すべきである。タミフルに含まれるなんらかの化学物質が脳に作用して、そのような異常行動を誘起しているのだろう。

それが何かまだ全くわかっていないが、このタミフルの謎を解くことは、おそらく脳科学上の大きな謎を解くことにもつながるのではないか。

▼なぜタミフルは異常に早い認可が下りたのか
これはタミフル脳症被害者の会が主張するように、明らかに薬害問題である。

厚労省は、早く予防的アクションを起こさないと、エイズ問題と血液製剤の問題のときのように、問題がもっと大きくなってから、その責任を大々的に問われることになるだろう。

おそらくなぜタミフルに異常に早い認可を与えたのか、認可するにあたって十分な審査をしたのかという根本問題にまでさかのぼっての責任が問われることになる。

なにしろ、医療ビジランスセンターのページを見ればすぐわかるように、この問題に関しては、2年も前から、繰り返し繰り返し、警告・要望が出されているのだ。

これまでの薬害問題で、厚生省が繰り返し使った逃げ口上、「知りませんでした」は全く通用しないのである。

(出典:日経BPnet)





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最終更新日  2007/03/26 08:16:59 AM
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