そして、認知症の有病率(患者数を反映)は米国在住者で約4倍、アルツハイマー病でも約4倍に増えていました。米国在住者の教育レベルはヨルバ族よりもずっと高いこと、つまり、本来ならば米国在住者のほうが発症リスクが低いはずなのに4倍高いことから、教育以外の生活習慣が4倍以上にリスクを高めていることがわかります。」(Ogunniyi A, Baiyewu O, Gureje O et al:Epidemiology of dementia in Nigeria: results from the Indianapolis-Ibadan study. Eur J Neurol Vol.7 485-490 2000)
2012年4月14日付の朝日新聞『be on Saturday』においては、「認知症は予防できる」というタイトルで、「生活習慣のコントロールが鍵」と報じられました。この記事で特に私が注目した内容は、「東京医科大の糖尿病外来で、糖尿病の高齢患者240人を調べてみたら、認知症と診断されていない人でも37%に『認知症またはその疑い』があった」という部分です。糖尿病の患者さんでは、特に留意する必要があるということになりますね。