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前話の続きで、監督は同じくルヴァー・バートンです。なお、前のエピソードで勘違いしていたところがありましたので、訂正しました。プライドは委員会を辞任したアリー・ブリッグスを呼び出し、背後に何があったのか聞き出す。友好と敬意を示したプライドに、アリーは過去に既婚者だと知らずジェイソン・リー上院議員と交際し、その時の写真が削除したはずなのに、送りつけられて、委員会を辞任しなければ公表すると脅されたと明かす。上院議員との関係は事実を知った時に解消し、あれは過ちだったというが、写真の出処がわからない。リー上院議員も脅されているかどうかも不明だ。プライドは問題解決に手を貸すと申し出る。メキシコ湾沖合で釣りをしていたボートにどこからともなく現れた魚雷が衝突した。ペレスが作っていたソ連製の潜水艦から発射されたものと思われ、統合特殊作戦コマンドは海軍のブルックス大佐に潜水艦の拿捕を命じた。しかし、電力で動く潜水艦の居場所を突き止めるのは困難だ。プライドはペレスとニコの情報を提供し、海軍は爆発せずに海中に沈んだ魚雷の回収を急ぐ。爆発しなかった魚雷に疑問があるが、単なる密輸のために魚雷を設置したとも考えにくい。パットンはトッドを殺したヒゲの筋肉質の男が持っていた携帯を分析し、ニコと連絡を取り合っていたという。ニコは男が死んだことを知らないはずなので、男になりすまして情報を得ることにする。男は検視でクリストフ・ヴィントとわかり、爪の間からイースト菌が検出された。ニコからヴィントに1時間後に会うという連絡が入り、その場所はビール醸造所の搬出口のことだろうと推察し、カーターらが向かう。カーターは待っていたニコにヴィントは来ないと言い、身分を明かすと身柄を拘束すると告げる。ペレスらの情報を得る代わりにお前を保護するとオファーするが、ニコは乗らない。その時、何者かがニコを狙撃しNCISはニコを保護下に置く。カーターがペレスの潜水艦について聞き出そうとするが、ニコはとぼけるばかりで狙われた理由もわからないという。しかし、魚雷を売り買いしたとなると重罪となりアメリカで一生刑務所に入ることになるというと、ニコは潜水艦はベネズエラのカルテルに売ったことを明かす。ところが、到着するべき潜水艦は届かなかった。ペレスはシルバ以外の買い手に潜水艦を売った可能性がある。プライドはリー上院議員を呼び出し、アリーと話し合いの場を用意する。リーは驚き写真の流失については、ハッキングされたのだろうという。アリーとお互いの非難の応酬が続く中、プライドは脅迫している犯人を捉えるため、捜査に協力してほしいと頼む。ところが、アリーはマスコミにリー上院議員とのスキャンダルで脅されたが、私は委員会を辞めないと発表してしまう。委員会はアリーが戻ることには歓迎だが、プライドはどうやってアリーをサポートするべきか考えてほしいと投げかける。海底から引き上げられた魚雷をセバスチャンが調べることになった。ボートに当たっても爆発しなかったのでおそらく爆弾として機能していないと判断し、中を調べると、点火装置が取り除かれていた。無事だった基盤から指紋が採取でき、電気技師のローナン・ブレイディとわかる。ニコはローナンが最新電池の導入に関わったことを認め、ペレスの隠れ家にいるようだという。ペレスを調べると、コロンビアの銀行から2000万ドルを送られていることから、潜水艦の行方はコロンビアの過激派組織ではないかという。彼らはアメリカ政府にダメージを与えたいが、メキシコ湾としか今の所ターゲットはわかっていない。ホランドは捜査で手一杯のプライドに、警察との古いコネを使ってリー上院議員の携帯をハッキングした人物を見つけるという。ハッキングしたのは私立探偵で、ゴードン・アーサートンという人物に依頼されていた。アーサートンはアメリカ南東部で最大の保釈保証会社を営んでおり、委員会で話題となった保釈金制度の見直しは不都合なところがあるのだろう。しかし、なぜそのことが外部に流たのか。アーサートンが通う教会の司祭が、委員会のメンバーでどうやらそのことをしゃべってしまったらしい。身を隠しているというローナンの居場所をニコから聞き出し身柄を確保しようとするが、すでに殺されていた。ペレスに殺されたのか。ニコもペレスに命を狙われているだろう、カーターはニコにペレス逮捕に協力するよう迫る。ニコはインターポールに引き渡すならペレスを呼び出すと言い、NCISはニコをおとりにペレスをおびき出す。グレゴリオが狙撃してペレスを捉えると、隠れている潜水艦の場所を吐かせる。海軍は潜水艦を拿捕し、革命軍の乗組員を逮捕した。ニコはインターポールに引き渡され、引き渡し条約のないモンテネグロに落ち着いたようだ。アリーが委員会に復帰し、ようやく最初の提言となる保釈金制度の見直しをまとめることができた。ロレッタはセラピーの中で、ストレスを増す医療現場への復帰を避け、他に人助けができることを探すよう助言を受ける。プライドはロレッタに委員会で手伝ってほしいと頼む。後編はなんだか雰囲気が変わりましたね。委員会の紛糾を交通整理することが、パイプのつまりをなくすということだったのでしょうか。味があって、洒落たニコのキャラクターがこれ1話だけというのはもったいない感じがしました。カーターとも相性が良さそうでしたね。自分は単に調達するだけで、商売人だというところがペレスとの違いで、ペレスは欲を出しすぎです。仕事の関係者を次々殺していって、これでは自分自身長くはもたないでしょう。魚雷を搭載した潜水艦を反政府勢力に売るなんて、どれほどの罪になるのか、冒頭に魚雷がぶつかった船ですが、ライフジャケットもつけていないのにあの2人の釣り人はどうやって救助を求めたのか気になりました。ぶつかっても爆発しなかったのだから、この魚雷は不発弾でしょうという爆発処理担当、ここもお気楽だなあ。セバスチャンとグレゴリオのいじり合いは最終シーズンで、最高潮に達しましたね。グレゴリオの自宅デートにも割り込んできて、当たり前のように一緒にいたがる。将来別々の家に住むことになっても、隣同士かご近所さんでいようねなど、こういう関係は得難いですよ。アリーの辞任の理由は意外でした。相手の上院議員は別れた後のアリーを大事に思っていないし、自分のことしか考えていない、という人物でしたし、かばうことなく、自分の失敗は自分で責任を持つべき。ところで、保釈保証業者というと「スニーキー・ピート」ででてきますね。今回のプライドの委員会の制度改正だと、ピートのおじさんおばさんの商売は厳しくなるわけだ。(笑)ロレッタがコロナ禍で疲弊したことから、クリニックなどの活動を避けて、別の形の人助けを見つけなさいというのは、予想しませんでした。リタではなく、ロレッタが委員会に加わるのもありですね。みんな言いたいことをわーわー言って、紛糾するときにロレッタがバシッと締めてくれるとプライドも心強いでしょうね。
January 30, 2022
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今どき話題の職業の人を取り上げて、FBIが扱う事件に結びつけたエピソードですね。いつもの緊迫感がありましたが、まあ先が読める展開だったかな。人気のビデオブロガーの幼い息子が誘拐された。料理や家事などのコツを発信し、200万人のフォロワーがいるステイシー・ハーパーの6歳の息子イーライが、朝5時半に2階の子供部屋からいなくなっているのをステイシーが見つけた。父親のドリューは深夜に帰宅して、朝妻が騒いでいるのを知ったという。実は3日前に玄関前にイーライへのプレゼントの恐竜の絵本が置かれており、「ずっと愛している」とカードにかかれていたという。イーライは恐竜が好きで、お気に入りの青い恐竜が部屋からなくなっていた。犯人は2階の窓から侵入し、ステイシーはアラームを切っていたという。FBIはフォロワーの中に容疑者がいると見て、チャンネルのトラフィックデータを運営会社に提出するよう求める。ハーパー家の隣の家に、性犯罪者の乗用車が止めてあったことから、家にいた男に話を聞く。クレビンスは児童性的虐待などの重罪の判決を6度も受け、2週間前に出所したところだった。彼はイーライの誘拐のことは知っており、自分はやっていないというが、自宅からイーライの部屋を覗き見ていたのは事実だった。ジダンはクレビンスがイーライのお気に入りの恐竜のおもちゃを持っていたことから逮捕する。クレビンスは今朝道に落ちていたので拾ったという。しかしイーライの窓枠についていた指紋とおもちゃについていた指紋が一致したが、クレビンスとは一致しなかった。ハーパー家に犯人からの通話があり、読み上げソフトによる声でイーライの面倒はみる、とだけ言い身代金の要求はなかった。未登録の携帯電話でブルックリンのヘルナンデス公園近くの車の中から発信されている。スコラとクリステンが付近を捜索するものの、ステイシーからはあれはいたずら電話だったのではないかと疑われる。しかし、深夜に帰宅したというドリューの証言が嘘だとわかる。FBIの追及にドリューは会社で深夜まで仕事をして、うっかり朝まで眠ってしまい、戻ってきたのは朝の5時半だったと明かす。ただ、携帯電話の電源を11時すぎにオフにしており、自宅にかかってきた携帯電話は自分が3年前に購入したものだった。再度尋問すると、その携帯電話はキッチンの引き出しに入れたといい、携帯の電源を切っていた間ストリップクラブにいたという。5年前のステイシーの動画には、確かにキッチンの引き出しの中に件の携帯電話が入っているのが写っており、フォロワーなら誰でも見ることができた。やはり容疑者はフォロワーの中にいるのかと考え、200万人のフォロワーをBAUの意見によって、トラフィックデータに基づき絞り込むと、1人になった。その人物は誘拐事件後に急にチャンネルにアクセスしなくなっている。しかし、カフェでたった今ログインしたため防犯カメラで確認すると、顔が判明した。ハーパー夫妻に見覚えはなく、クレビンスに確認すると、先週家の近辺を電動キックスケーターを乗り回していたという。キックスケーターの登録からウェイン・ライデルという男と特定された。FBIがライデルを逮捕したところ、車の中にはスタンガンやハーパー家の間取り図があった。ライデルは弁護士を要求し、カスティーヨは確かな証拠がないためこのままでは起訴できないという。時間稼ぎのためにベルとジダンがライデルの前で仮定の話をし、その間にチャンネルの過去の動画の中にライデルが入り込んでいないか探す。ところが、ベルとジダンの脅しがきいたのか、ライデルはハーパー家に盗みに入るつもりだったが、黒のチャージャーがうろうろしていたので諦めたという。改めて、ヘルナンデス公園の近くに駐車していた黒のチャージャーを防犯カメラで確認すると、リサ・デファシオのものであることがわかる。さらに、クリステンがステイシーが妊娠中にもかかわらず、同じ時に全く妊娠していない姿の写真があることを見つけたため、問い詰めるとステイシーはイーライが代理出産で迎えた子供だと明かす。フォロワーにはこのことを知られるとブランドの価値を失うので、動画の中では妊娠したように装っていたという。リサは学費のために代理出産を引き受けてくれたが、その後母親の看病のために大学を中退し、その母親が亡くなったとブログに書き込んでいた。リサの母親名義の不動産がニュージャージーに2軒あり、ベルとジダンが急行する。ベルがそのうちの一軒を訪れると、ショットガンを持つリサが姿を見せ、いきなり撃ってきた。母親を失い、ステイシーの動画を見始めたというが、ベルは銃を置くように説得しながらステイシーを撃って拘束する。イーライは無事両親の元に戻る。実はベルも夫を失った後、寂しさを紛らすためにステイシーのブログにはまっていたとジダンに打ち明ける。今回の事件で、自分を閉ざし仕事に逃げ込んでいたことを認め、以前の自分に戻ることにする。今回のカップルは「マダム・セクレタリー」の人と、NCISニューオーリンズの赤いドレスの女だったですね。何気なく始めたビデオブログが大人気になって、だんだんフォロワーのために虚構の世界を演じなければならなくなった。そういうことはあるかもしれないですね。奥さんの収入がとんでもない額になって、だんなさんもそれに合わせて嘘の生活をすごすようになった。妻には内緒の息抜きも必要だ。一方、ブログでは私生活を無防備に公開して泥棒からは、あの家はカタログ状態とまで言われていた。家の外に防犯カメラを設置するとか、敷地に入ると警報が鳴るとか、警備会社から何もアドバイスはなかったのでしょうか。ジダンが子育てを公開するなんて自分だったら到底考えられないというのはごもっとも、さすがにベルも自分を見失うことの虚しさに気づき、男性との気軽な交際にも踏み出すようです。それはそれで良かったですね。クリステンは現場に出ることで随分神経を尖らせているようで、スコラから「俺でもやるようなミス」と慰められていました。クリステンなら何でもそつなくこなすでしょうが、いつかは厳しい局面に立たされることもあるでしょうね。スコラが時間稼ぎにライデルの弁護士を振り回すのは、ちょっとBONES時代のオーブリーを思い出させました。ところで、いくら自分を見失っていたとしても、子供が誘拐された段階で代理母を疑うのが普通ですよね。FBIに本当のことを言わないでどうやって捜査が進められるのだろうか。リサがキッチンの引き出しの中の携帯を持っていたことは、誘拐と同時に盗んだということ?あるいは、以前この家を訪れたことがあって、その時に盗んだのだろうか。しかも、3年前に買ったという携帯が5年前の動画に登場しているのは疑問。さらに、その時に臨月だったとしても、イーライは6歳ですよね。辻褄が合うのかな。母親が家を2軒も持っていたのなら、そこそこ資産があるのだから、全てを失ったわけではないと思いますが、ハーパー夫妻も少しはリサの更生に力を貸してほしいと思いました。
January 28, 2022
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今シーズン、コロナ禍でいろいろ苦労して制作しているのだろうなと感じられることが多いですが、こういったスタンドアローンなエピソードでも十分に楽しめて、むしろ新しい可能性があるのじゃないかと思いました。アメリカ軍の契約企業に3人の侵入者があり、従業員を殺して研究内容を盗んだ。ヘプタコン・ラボ社は透明技術を用いて次世代の軍用スーツを開発しており、唯一技術者のシエナ・マルシオンが生き残った。犯人の1人は逃亡し、後の2人は逮捕されたため、ボートハウスで尋問することにする。ケンジーとディークスがラボを訪れ、シエナに声をかけると、シエナは聴覚障害者であることがわかる。ディークスはシエナがたった一人で3人に立ち向かったことに疑問を持つが、シエナは国に尽くすため鍛えていたという。シエナの家は海軍一家で、シエナ自身も軍に入りたいと願ったが、障害のために入隊は叶わなかった。それでこの企業で働いて国に尽くしているというが、規則が変われば良いのにという。今回の犯人には協力者がいると見られ、同僚のオーエンは昨日は病欠していた。また殺されたボスのブランドンは離婚で金が必要だったという。ケンジーはシエナに捜査協力を求めたいという。捕らえられた2名は名前も他人のIDを盗んだもので、身元不明、黙秘を続けている。ケンジーからシエナを加えることを要求され、ネルはすぐに却下するが、キルブライド大将はシエナをケンジーと組むことを認める。ケンジーとファティマはシエナを連れ、オーエンの自宅を訪れる。オーエンは確かに体調は悪いようで、食あたりのようだと答える。オーエンとブランドンは一緒にこの会社を立ち上げ、親しかったという。2人はテクノロジーカンファレンスに参加したが、ブランドンはいくつかの相手と商談をしたようだが、オーエンはその相手のことはわからないという。逃亡した3人目のスティーブ・トリックスの行き先が判明し、サムとカレンが隠れ家と見られる元クラブへ向かう。止めてあった調べようとしたところ、いきなり建物からトリックスがマシンガンを撃って攻撃してきた。サムは腕に銃撃を受け、急に現れた黒いバンがトリックスを連れ去ってしまう。キルブライドによると、海軍長官は今回の事件の進展にご不満だという。盗まれた技術はレーダーや監視装置にも見えず、戦車や戦闘機、潜水艦に応用されれば正に現代の戦争に革命を起こすことになる。シエナはオーエンの家でトコンシロップの臭いがしたことを思い出す。つまり、オーエンは仮病だったのか。シエナは信頼していたオーエンが事件の共犯者かもしれないと考え、ショックを受ける。キルブライドはネルがヘティの定めたルールに従ってシエナを捜査に加えようとしなかったのではないかと指摘する。決断を求められるたびに「ヘティだったらどうするのか」を考えていたら、手遅れになるだろう。トリックスが隠れていたクラブはサウジアラビアに本拠地を置く、不動産屋が所有していた。この会社は世界中でクラブや店を所有しており、ビバリーヒルズのビルの半数はこの会社のものだという。CEOのエーサン・ラシュマンとトリックスとの接点は今の所確認されていないが、エーサンはモデルやハリウッド女優などを集めたスーパーモデル島を所有している。オーエンの動きを監視していたファティマは、オーエンが出かけてカフェで男性と会っているのを確認する。相手はエーサンとわかり、オーエンの口座に300万ドルの入金があったことも確認できた。オーエンはエーサンに何かを手渡していたが、おそらくそれが盗んだファイルのパスワードだと見られる。やはりオーエンは犯行に加わっていたのか。ファティマは何とかエーサンを足止めしようとするが、エーサンは車で去っていった。ブランドンがカンファレンスで面会していた企業はエーサンが投資していた会社だった。サウジアラビアの皇太子はエーサンを未来都市構想の技術者に任命しているという。サムとカレンは、空港に向かうエーサンを追跡しケンジーらも加わって、滑走路で彼らの車を追い詰めた。プライベートジェットで高跳びする直前に、何とかエーサンを捕らえ盗まれたものを取り返すことができた。サムは娘キャムランの卒業式に出席するため、ヘティに預けていたシールズの記章や勲章を手渡すという。今はなき妻のミシェルは仕事柄人生の大事なステージに立ち会えないと考え、すでに贈り物を用意していた。ネルはサムとカレンが式典に間に合うように、プライベートジェットを用意する。キルブライドはネルに今回のシエナの活躍について触れ、軍に人生を捧げた自分も全て正しかったとは言えないという。ケンジーはシエナを知り、子作りにどんなに計画を立てても思い通りに行くわけではないと悟ったという。シエナ役の女優さん、良かった~冒頭の鮮やかな戦闘シーンになぜか叫び声がないのは、そういうことだったのですね。おじいさんは第2次世界対戦に参戦していましたと、目を輝かせて、もう彼女の魅力で、このエピソードの出来が決まったみたいなものだと思いました。一方、キルブライド大将はネチネチとネルにプレッシャーをかけて、まあそれは期待の現れではあるのだけれど、最後はシエナのような優れた人材が軍に入れないことに、天地がひっくり返ったみたいな啓示を受けて、ネルに疲れた年寄りのグダグダを聞いてもらう。キルブライド大将の出番としても、良かったと思います。ネルも「ジン開けましょうか?」と絶妙の合いの手で、ヘティのような存在感を出していました。たった一人、シエナが入っただけでこの化学変化ですから、ほんと、すばらしい。ケンジーとディークスの最後の会話も、自然で納得がいきます。ついでに、時期としては卒業式シーズンなのでサムが娘の卒業式に出るということになるのですが、親としてこれから旅立つ娘に何を贈るのか、というところでミシェルの話が出てきて、これまた泣かせました。親心だなあ。なんだかんだ言っても、ネルはヘティ流を上手く自分のものにしていますよね。プライベートジェットくらい、ちゃちゃっと手配できるのですから。事件はオーエン一人の裏切りだったのでしょうか、ブランドンはたまたまエーサンに接触しただけかな。サウジアラビアの皇太子がアメリカの国家機密を奪うよう命じたのか?、なんてドラマでも外交的に大丈夫かなと思いますが、技術開発は戦争とともに進むのですね。実際の戦争にどういう革命が起きるのか、気になるところです。Unfolding by LUCA FOGALE
January 27, 2022
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「Drano」はパイプのつまりを解消するクリーナーの名前のようですが、何の作戦のことなのかな。プライドの対策本部、あるいは…監督はルバー・バートンだったのですね。(ラフォージ)*一部訂正しています。市長から市の問題を解決する改革案を出すように命じられ、プライドは第1回目の会議を開いた。各部門から代表となるメンバーが揃うが、それぞれが問題意識をぶつけ合うばかりで建設的な議論に進まない。最大の問題は市警そのものだと言われ、元市警本部長のマイケル・ホランドは自分の時代に改革を行ったと頑なになる。メンバーの中で特にアリー・ブリッグスが不平等や格差、偏見などに関して厳しい意見を言ってホランドを批判し、会議は物別れとなってしまった。宇宙センターの掃除人をしているトッド・ヴォンロエンが自分の車の下で頭から血を流して死亡しているのが見つかる。事故のように見えるが、死因に不審な点があり、職場の立入禁止区域の入門カードを持っていたことから、NCISが捜査に加わる。パットンは知人の息子エリックが強盗の容疑で逮捕され、保釈金を払ったのに釈放されないことをリタに相談する。エリックは無実で、被害者夫婦の曖昧な証言で逮捕され、留置場内の喧嘩を理由に保釈を取り消されてしまった。代理人をリタに頼みたいという。トッドは車の下に潜り込んで修理をしている時に、車に潰されたように見えるが、死亡前に頭を殴られていることがわかる。トッドはスパイで、犯人は事故に見せかけてトッドを殺し、口封じを狙ったのか。セバスチャンはトッドの車からLLZOセラミック膜を見つける。これは最先端の電池の研究で使われる物質で、海軍は未来の電池の研究を進めていた。トッドはその開発担当者のキーカードを複製しており、今の仕事を始めてから何者かに接触され、電池技術を盗むようになったのだろう。未来のエネルギーとしてリチウム電池の業界は大きく沸き立っており、技術を盗まれた影響は重大だ。トッドの隣人が犯行前に不審者を見ていた。ヒゲの痩せた筋肉質の男だという。トッドの貸し金庫には5万ドルの現金があった。プライドは旧知のホランドに、会議に戻って加わるように頼む、より良い未来のために、市は変化の時を迎えている。アリーは頑固で無礼だが、若者の支持を受け熱意に燃えている。プライドらの世代がアリーらの世代に敬意を示し、支えてやろう。リタはエリックの母親ダイアナから事情を聞く。無実を訴えても、裁判で時間がかかればエリックは仕事も学業も失ってしまう。国選弁護人は制度上、貧困世帯ではないのでつけられないのだという。2ヶ月に一度銀行に寄るトッドはあるマリーナを訪れていた。そのマリーナは移民としてこの地で成功したジョージ・ペレスの持ち物だ。ペレスには確かな証拠はないものの、裏稼業で密輸を行い複数の犯罪組織と関わりがあると言われている。ペレスがトッドを雇い技術を盗ませたとしても、さらに黒幕がいるようにみえる。カーターは犯罪組織の関係者を装って、高速のモーターボートを買いたいとペレスに接触する。しかしペレスはカーターが連邦捜査官だとすぐに見抜く。カーターは別れ際にペレスの上着に発振器を装着し、コーリーとペレスの尾行を始める。セバスチャンはペレスの金の動きを調べ、高級ボートや車以外に、スティールアロイやシリコン半導体を輸入していることを指摘する。なぜかダミー会社名義で取引しており、それらを使って隠れて何かを作っているのではないかという。リタはエリックの罪状認否で判事が看守の言葉しか信じていないことに怒りを感じる。そもそも保釈制度が問題で、貧困層を捕らえて彼らの払う保釈金を財政資金を稼ぐ手段にしているという。リタはパットンに犯行現場の映像を探させるが、犯行現場がはっきりしないという。被害者はオハイオの旅行者で、暗いところで地理にも詳しくなかった。少なくとも、証言に合理的な疑いをもたせることはできそうだ。第2回の会議でホランドは前回の自分の発言が礼を失していたを謝罪し、和やかに会議が始まったと思いきや、プライドが議題に保釈制度を取り上げたいというと、急にアリーが「自分にはできない」と言って席を立つ。理由を尋ねても、アリーは言おうとしなかった。ペレスの電話を傍受すると、ニコという相手に「彼女」がもうすぐ完成しそうだと言っていた。「彼女」は船なのか。ペレスの尾行を続行すると、持ち家にロシア人の一行と一緒に入っていくのを発見する。そこに、トッドの犯行現場で目撃されたヒゲの痩せた筋肉質の男がいたため、カーターとコーリーが男の追跡を始める。プライドらがペレスの家に踏み込むと、大酒を飲んだロシア人たちがいた。彼らは不法滞在者で、ビザを手配したのはニコラス・アントニッチ、つまりニコではないか。ニコは世界中で指名手配されている犯罪者で、戦車や駆逐艦など高額な商品を売りさばいている。酒を飲んでいたロシア人たちは、元ロシアの軍人で潜水艦のエンジニアだった。ペレスは盗んだ電池技術を使って無音で長い時間潜れる潜水艦を作っていたのか。リタは取引を求めるエリックの担当検事に、被害者の証言が曖昧で誤認逮捕だと迫る。司法省出身の輝かしい経歴を披露し、あなたの事務所を叩きのめせるというと、検事も折れた。パットンはエリックはリタがいてラッキーだったという。ヒゲの痩せた筋肉質の男(ニコ)はバイユーの倉庫に車を止めた。ガソリンを持ち込んだことから、火を付けると考えたコーリーとカーターが踏み込むと、顔を合わせたヒゲの痩せた筋肉質の男(ニコ)と銃撃戦となる。コーリーはヒゲの痩せた筋肉質の男(ニコ)を射殺するが、倉庫には魚雷用の棚があった。つまり、ニコは潜水艦を購入し、電池技術と魚雷を潜水艦に備え付けていたということになる。彼らは兵器を作っていたのだった…全固体型リチウムイオン電池用固体電解質『LLZO』という、最新技術が出てきてへーと思いました。原子力潜水艦よりもバッテリーで動く潜水艦の方がエコ、ということではないのでしょうが、少なくとも簡単に作れるということかな。国のレベルで、わざわざバッテリー潜水艦を作るメリットはなさそうなので、密輸に使うのかなと思いました。ドラマでも潜水艦を使った密輸業者というのを見ました。でも、魚雷となるとテロリストかな。(魚雷も買えるのかな)ペレスのようなローカルなビジネスマンが随分大掛かりな商売に手をだしたものです。カーターの潜入捜査を見事に見破るなど、なかなかやりますね。ちなみにカーターが疾走させていたボートはFountainと書いてありましたが、かっこいいですね、(もちろんボートが)今回勉強になったのは「Sinewy」という言葉でした。(笑)細マッチョは「lean but muscular」ところで、保釈制度が改革の手始めとなって、辞任を申し出たアリーの秘密はパート2で明かされるのでしょうね。ニューオーリンズの人口の40%が30歳以下というのは、驚くと共にうらやましいですね。次の時代を担う若者がたくさんいるということで、変化を求める声もより大きくなるのでしょう。リタさんは、本気を出すとかなりこわい。ふつふつと湧き上がる弁護士としての正義感は、プライドの改革をきっと後押しするのかな。
January 23, 2022
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新シーズンプレミア。録画したのが吹き替えで、1回しかない字幕放送を録り損ないましたので、今回は吹き替えで書きます。なので、内容は正確ではないかもしれません。吹き替えについては1回目は違和感があったのですが、2回目は特にそういうこともなく見てしまいました。そういうものですね。今後はやはり字幕で見ようと思っています。新しい主任としてスピンオフ「FBI:Most Wanted」のpilotエピソードに出てきたイゾベル・カスティーヨが着任、またBONESでもブースの部下だったジョン・ボイドがクリステンの相棒として加わりました。変化がありそうですね。ジダンが生まれ育った地区にあるエジプト料理店で爆弾事件が発生し、1人が死亡し他負傷者が出た。地域の中心でもあるこの店が狙われたことに、ジダンはショックを受ける。FBIはすぐにヘイトクライムを念頭に捜査を開始、主任のカスティーヨは今日中に犯人を逮捕すると宣言する。クリステンは特別捜査官に昇格し、ボストンからNYに戻ってきたスコラ特別捜査官とコンビを組むことになった。店主によると、爆発の直前にウェイターのジョゼフが「逃げろ」と叫んだという。ジョゼフは床にバックパックを置いて逃げる白人の男を目撃しており、黒い車に乗って逃げたと証言する。付近の防犯カメラに写っていた車から、ジャスティン・マーフィーの名前が上がり逮捕する。マーフィーは白人主義者のような発言をして、店から指紋が検出されたことを追及されると、チャットルームで知り合ったビルという人物から、爆弾を置くよう3000ドルで依頼されたと認める。ビルこと、エリオット・ホワイトの自宅に突入すると、そこにいたのはイスラム教徒のマイケル・ムーサだった。ムーサはホワイトから家を借りており、なぜイスラム教徒がエジプト料理店を狙うのか動機が不明だ。クリステンはムーサが3人の白人から暴行を受け昏睡状態に陥ったという事件を見つけ出す。ムーサは怒りから、爆弾事件を起こして白人に罪を着せようとマーフィーを雇ったという。そうなれば、警察は暴行事件の再捜査を始めると考えての犯行だった。しかし、マーフィーが夜の1時ではなく、昼の1時に爆弾を置いたために、被害者が出てしまった。カスティーヨはイスラム教徒が自分の仲間を狙ったことで混乱を避けるため、あえてムーサがイスラム教徒だったことを伏せて逮捕を発表する。ジダンはベルに、地元の住民には知らせるべきだったという。ジダンはジョゼフから呼び出される。驚いたことにジョゼフはFBIのテロ対策課の潜入捜査官で、今回のレストラン爆破の報復でテロを企てようとしている2人組がいるのでジダンに取引の場に来て欲しいという。ジダンは了承し、カスティーヨに報告する際、ムーサの件でイスラム教徒だったことを公表するべきだったと意見を言う。カスティーヨは全く取り合わない。若者2人との交渉の場に付き添ったジダンは、ジョゼフが言葉巧みに2人をテロに加わらせようとしていることに違和感を持つ。彼らは正義ではなく、カネ目当てで、ブルックリンの導師ならば爆弾を仕掛けるのに1万ドルをくれると言っているという。それでも、成功したらカブールに連れて行って妻もあてがうという言葉に2人は爆弾を仕掛けることを引き受ける。ジダンはジョゼフに何も考えていない若者をテロリストに仕立てるよう煽っているのではないかと、批判する。ジョゼフはこれは司法省も認めた正式な捜査であり、彼らは犯罪者だという。ジダンは純朴そうなカリムに「本当にやりたいのか」と尋ね、カリムは「はい」と答える。納得できないジダンはベルに気持ちを打ち明ける。カリムのような若者を一生刑務所に閉じ込めることになることには抵抗がある。911以降、イスラム教徒は国内で憎まれるようになった。アメリカ人に理解を求め信じて欲しいと望んでいるのに、なぜ恐怖と憎しみが増大し続けるのか。ベルはジダンもその2人組のことを全てわかっているわけではないのではないかという。彼らは本当にテロリストになろうとしているのかもしれない。それでも釈然としないジダンはカリムの自宅を訪問する。応対した姉は、カリムが仲間と共に導師のところに行ったという。この導師はFBIの監視リストにも載っており、FBIはすぐにカリムの自宅を家宅捜索する。ジダンはセントラルパークと書かれたメモを見つけ、FBIはセントラルパークでテロが行われるとして緊急手配を行う。ベルとジダンがセントラルパークでカリムを見つけ逮捕するが、怖くなって仲間のラミとヤシルから逃げてきたという。ベルは近くに爆弾が仕掛けられたと考え、パーク内の野球場に目をつける。子供の試合に多くの人々が集まっており、現場から避難させると不審なバックパックを見つける。タイマーは残りわずかで、ベルは起爆装置を解除した。ジダンは再度カスティーヨにカリムに思いとどまるように、独断で告げに行ったことを打ち明けるが、カスティーヨはジダンの懸念が現実となったと評価し、結果が全てで、今回は危険な賭けにたまたま勝っただけだという。FBIはカリム、ラミ、ヤシルを逮捕したことを発表し、テロを未然に阻止したことを強調する。ジダンはベルにアドバイスを聞くべきだったと話し、刑務所に入ったカリムに面会するのだった。カスティーヨは前任のモージャーに比べると、相当キツイですね。国民をテロから守るという大義を盾に1ミリも妥協しないし、政治的な判断をして、ジダンの個人的な感情などは一顧だにしません。モージャーには母性みたいなものがあって、ベルやジダンの成長を見守るような部分がありましたが、そういう甘いことを言うから辞職したわけですね。まあ、確かに部下にソーシャルワーカー気取りで仕事をされたら目的を達成できないでしょうが、犯人の情報を伏せたことで報復するというテロリスト予備軍が出てきたかも。ネブラスカ州オマハはかなり治安が悪い時代があったらしい。今もFBI捜査官が命を落とすような危険な場所なのでしょうか。ちなみに、アラナ・デラガルザは「Most Wanted」に行くはずだったのが、こちらにキャスティングされたようです。もうひとり、兄を911で亡くしたというスコラですが、気取ってポーズを決めるような本音を見せないような感じで、キャラクターを知るにはまだまだ時間がかかりそう。プリンストンを出ているのだから、頭は相当良さそうですね。めでたくバッジを手にしたクリステンは、容疑者逮捕にも果敢にアタックして頼もしい、こちらは何も心配がなさそうです。今回、私もジダンの気持ちには共感しました。カリムと自分を重ねているのでは?と言われても、やっていることは汚いと言われてもしかたない。せめてカリムの刑を軽くしてやるということはできないのか。ジダンは今回捜査官であることにかなりの葛藤を持ったようで、今後どう折り合いをつけていくのでしょうか。ベルはいつものベルでしたが、ああいう場面で爆散処理班ではなく、ワイヤをプチンプチンと切るのはちょっと物足りないかな。おそらく、正しい処置ではなかったでしょうね。セントラルパークをわざわざメモにして残すのも、安易な感じでした。
January 21, 2022
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厳しいエピソードが続いたので、そろそろ脱力エピソードかなと思ったら、意外な展開でしたね。タイトルは「インポスター症候群」という心理学の用語らしいですが、私は知らなかったです。これって、もしかしてネルのことなのかな。アルカイダと関係している男が武器を買うのではないかという情報で、ラシェドを逮捕するが、それらしいものを購入した形跡はない。カレンはラシェドが所持していたDVDとハードドライブをネルに渡し、分析を依頼する。週末のジムを訪れたファティマは、大音量でBGMを流している男とスパーリングをする。ラシェドのDVDにはイラク出身の元司令官ウマル・ハミドの映像が入っていた。アルカイダの宣伝映像と思われるが、ウマルは2017年に空爆で死亡したとされているにもかかわらず、手にしている新聞はつい最近のものだった。合成した画像にも見えず、彼が死亡したという報告は間違いだったのか。週末休暇を返上してラシェドを尋問するが、ラシェドは自分はただの運び屋だと答えるのみだ。ネルは暗号化されたハードドライブの解読を始め、特殊な機器なので出どころを探れるかもしれないという。ケンジーとディークスがパソコンショップを訪ねると、店員のダニーがあるはずの当該ハードディスクがなくなっているという。店長のノエルは客から預かったハードドライブのデータ復旧の副業をやっており、手に入れたデータを闇で売りさばいているらしい。ケンジー、ディークス、サムがノエルの自宅に向かう。ネルは、死んだはずのウマルの映像はAIによるディープフェイクという技術で作り上げられたものではないかと考える。加工した映像に合成した音声を載せるのではなく、AIがディープラーニングを行って映像の中に誰かにそっくりな人物を作り上げ、その人の言葉も話す。つまり死んだテロの英雄の姿を映像の中で思い通りにしゃべらせることができるのだ。テロを煽ることも可能だろう。ケンジーとディークスがノエルの自宅に到着すると、現場から逃げ去る男と銃撃戦になる。屋上まで追い詰めたケンジーが男を逮捕する。一方、サムはノエルの自宅へ行けと指令を受け、ケンジーたちとは違う別の家に侵入しようとしていた。指示をしたのはケンジーの声だったが、サムが入ろうとした部屋には爆弾が仕掛けられていた。ネルはチームとの通信が何者かに邪魔され、チームメンバーとそっくりな声が飛びかっていることに気づく。どれが本物なのかわからず、このままではチームに間違った指令が伝えられ危険となる。やがてAIはシステムを乗っ取り、勝手に命令を始めた。ネルはチームに通信を停止するように求める。ネルは5年前に試作段階だった音声合成ソフトが完成し、素材があれば本人にそっくりの声で声紋認証でも判別できないようなものができたのだろうという。ウマルの映像もAIによって作り上げられたもので、リアルタイムで操ることができる。テロを扇動するリーダーはこの技術でデジタル上は不死になるだろう。ノエルは自宅でこの副業をしていたようだ。その機材は自宅から持ち去られており、ダニーが言っていたノエルの彼女はロシアのタバコを残していた。ケンジーが捕らえた男はアルカイダのオワイス・ミルザとわかる。ミルザはノエルを追っていたようだが、金を払ってまだハードドライブを受け取っていないのだろう。一方、NCISチームの「ディープフェイク」を作り上げるには、チームメンバーの音声サンプルが必要で、ノエルには共犯者がいると見られる。カレンが再びラシェドを尋問するが、ウマルのディープフェイクは単なる宣伝ではなく、武器そのものとなるという。その時カレンは「ファティマ」から連絡を受け、ラシェドが危険になったので別の場所に移すようにと言われる。移動した先には女性の担当者が待っていたが、カレンに銃を向けた。「ファティマ」はラウンドトゥリーにも連絡して、CIAの依頼でラシェドのハードドライブのデータを急ぎで転送して欲しいと告げる。ファティマに促され、しかたなくラウンドトゥリーが転送を始めると、ネルが現れ、転送と同時に追跡プログラムが起動したと告げる。それにより、ファティマの画像を操っていたノエルの居場所を突き止め、サムとファティマが突入してノエルを捕まえる。ラシェドと謎の女は、応援に現れたケンジーとディークスによって逮捕された。しかし、女が携帯電話をかけてノエルのアジトにしかけた爆弾を起爆させる。サムとファティマは間一髪で現場から逃げることができたが、ノエルの機器や装置は破壊されてしまった。「ディープフェイク」が誰かの手に渡ったかどうかはまだわからない。ノエルは誰かの資金調達に利用されていたと見られ、黒幕はロシア人の女性、つまりカティアである可能性は捨てきれない。ネルはカレンにそのことを伝える。自分流の仕事を始めながらも、今ひとつ自信が持てないネルに、ヘティからジンのプレゼントが届いた。今話題の「ディープフェイク」を絡めたストーリーですね。技術は日々進化し、現実がドラマを超えている可能性もあるでしょう。カレンのディープフェイクを作るなど、これはカティアの仕業じゃないか、というところが「えええ?」となるのですが、確かにディープラーニングさせるなら相当な時間が必要なので、長期にわたりチームが監視されていたとすると、カティアの可能性は捨てがたい。ノエルは狙ってファティマに接近したのでしょうか。2人きりになるチャンスに、携帯をハッキングしたとか?でも、ファティマのお母さんが転んで入院したのは偶然ですよね。何もかもを把握していないと、いろいろできないのじゃないかなと思いました。サムを狙った犯行なども、なぜにサムか、というところが気になります。カレンにとっては、アナを取り戻してもジョエルのかたきを討つとか、まだ終わっていないでしょう。とにかく、鬱陶しい存在です、カティア。あの偽セーフハウスの女はカティアではないのですよね。彼らから情報を得ることはできないのかな。さて、ヘティの真似はできないから、自分のやり方でやると決意したネルが落ち着きを取り戻したように見えます。この調子で行ってもらいたいところですが。子供部屋の壁を塗ろうというケンジーとディークスの会話は、それぞれ言い分はあるとして、結局はケンジーが歩み寄りましたね。前を向くしかないと覚悟したケンジーを支えるディークスの姿は感動的でした。"River" by LEON BRIDGES
January 20, 2022
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#10 Closure不法侵入した犯人にレイプされたと自ら通報したハーパーをオリビアたちが聴取するが、被害者の証言以外のレイプの法医学的証拠がない。犯人は高級なコロンをつけており、銃で脅して顔をガウンで覆い、レイプ後はシャワーを浴びせて優しい言葉をかけていた。ハーパーは犯人の顔を見ており、特徴的な指輪を奪われたという。現場検証でキャシディは枕元にマリファナがあることなどから、ハーパーの証言に疑問を持つ。ハーパーはマリファナのことを聞かれて、オリビアたちに反感をもったようだ。近所の不審者情報を探るうちに、向かいのアパートの住人が犯行を目撃していたが、犯人の顔は見ていないという。ハーパーのクレジットカードが使われ容疑者を逮捕するが無関係とわかる。事件は未解決のまま半年後に、30分署から似たレイプ未遂事件があったと話があり、犯人がマスクをしていたため、ハーパーに再度確認してもらおうと試みるが、ハーパーはもう自分にとって過ぎたことだと協力を拒む。オリビアはレイプ被害に終わりはないとハーパーを説得するが、ハーパーは容疑者クリアリーを特定できなかった…「それで終わり?」の最たるものですが、ちゃんとシーズン2で決着するので良かったですね。というか、半年後そのものをシーズン2でやればよかったのに。キャシディとの関係も、半年後にまた「あなたとはあれっきり」と言っても、変な感じ。それでも、前半はレイプ被害者に対する捜査の手順が時間の流れと共に描かれて、いかに過酷なことかがわかります。あなたはサバイバーだと言いながら、被害に終わりはないと言うオリビアも印象的でした。侵入された部屋の鍵を交換する費用や継続的なエイズ検査の費用も市が負担するだとか、緊急避妊薬の処方など、20年前でも日本よりもずっと進んでいるのだなと驚きますね。さて、オリビアとキャシディのone night affairがあり、酒に酔った勢いだから昨夜のことは忘れて、というオリビアと未練たらたらなキャシディが、そのずっとずっと後に盛り返すのが今となると楽しい。ステイプラーには「ヤツと寝たか?」とバレバレで、優しくしてやれよというアドバイスにニヤリとしてしまいます。#11 Bad Blood著名な「道徳家」の息子がアパートの屋上で殺された。父親はゲイは治療できる、と公言しているが、息子のセスはゲイのパーティを抜け出して、2人の男性と関係を持ったようだ。死因は頭を強く打ち付けられたことで、SVUは父親に話を聞く。父親は息子の性的指向を治療しようと施設に入れたりしていたようだが、息子は反発して家を出た。パーティを開いたカップルによると、セスはブロンドの男性を連れてきて、口論となって相手は帰っていったという。そのパーティへ騒音の苦情があったため、管理人が様子を確認していた。マンチはオリビアの父親がレイプ犯だと知り、独自に古い捜査記録を当たりオリビアに手渡す。セスの相手は父親の部下で単に監視していただけだったが、パーティの参加者の中でビデオを撮影していた人物がいることがわかる。その参加者は警官で、テープを提出してほしいというSVUに対して、分署内ではゲイであることを隠しているので協力できないという。一方、被害者から採取されたDNAが凶悪なレイプ犯ガンサーのものであることがわかった。ガンサーは仮釈放され、アパートの管理人の部屋に住んでいることになっている。実は管理人はガンサーの弟だった…まずはゲイに対する偏見や差別などがこの時代には根強く、警察署の中でカミングアウトできない状態だったことに注目しました。まあ、そうだったかもしれないですね。精神科医として長くかかわったホワン医師がカミングアウトしたのもずっと後だったし、社会全体として見たら、今もそれほど変わっていないのかもしれません。もう一つとても重要なこと、それはオリビアの父親に関する情報が見つかったこと。オリビア自身も、独自に捜査をしていたのですね。でも、さすがにマンチは知り合いのつてで容疑者カール・カドラックの名前を引っ張り出し、オリビアはステイプラーとその男を見に行きました。「あの男じゃないわ」ということで、オリビアの実の父親は後に確認され、弟も出現しますが、ここでは母親が被害を親告している音声を聞くオリビアが見ていても辛かったです。余談ですが、DNA検査で簡易的にPCR検査を使うというのに反応してしまいます。確定するにはRFLP検査をしなければならないそうですが、数年前なら聞き流してしまっただろうなと思いました。#12 Russian Love Poem裕福な男性が自宅でボンデージ姿で死亡しているのを妻と娘が発見する。妻によると、夫は性の探求者でSMプレイだけでなく男女関わらず関係を持っていたという。死因は絞殺だが、バナナアレルギーにも関わらず、肛門にバナナが差し込まれていた。妻は夫に愛想をつかし別れたがっていたが、息子は親しかったという。SVUが被害者の交際相手から話を聞いていくが恨みをもちそうな相手はみつからない。やがて現場から採取された指紋がロシア人女性のものであることがわかる。ソーニャという女性を追っていくと、売春を行うロシア人女性とそれを取り巻くコミュニティの実態が浮かび上がっていく。ソーニャは友人のカーチャに頼まれて、一緒に被害者宅を掃除に行ったと言うが、カーチャは特別な存在らしい…途中から話の展開についていけなくなってしまいました。自由と豊かさを求めてアメリカにやってきたロシア人たちは、レストランやそれぞれ商売をしていて、女性たちは売春をしている、ということだそうです。ロシアでは売春婦は社交界の頂点ですよなんて、「椿姫」の時代じゃあるまいし。この自由の国ではセックスの仕事は違法なのね、というのが皮肉でしたが、金で買ったはずの女が浮気をしたからといって、被害者がつぎ込んだ金を取り戻そうと訴訟を考えていた、というのが何だか納得できず。他の愛人たちも金でつなぎとめていたようですが、要は高級な娼婦でステイタスみたいなものが違ったのかな。そもそも裁判で勝てるのだろうか。そして、彼女たちが警察に対してもなめてかかっているのが不思議です。背後にマフィアがいて、警察の弱みを握っているとかそういうことなのかなあ。彼女たちも当然マフィアの支配下にあるはずなのですが、途中から純愛の話になるし、最後はルシアンルーレットというオチでした。「彼らはこのために命をかけてアメリカにやってきたのだろうか」と、とにかく、ロシア人に対して失礼でしょう、みたいなエピソードでしたね。マンチがロシア語がしゃべれるという設定なのは忘れていました。
January 17, 2022
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前話の続き。シリーズの行き先が見えてきたような感じですね。特定の警官たちの暴行事件について、プライドはリタから組織犯罪規制法(RICO法)を適用すればどうか、というアドバイスを受ける。そのためにはクリアしなければならない条件があるが、可能性はある。市長は警察内の魔女狩りという批判を恐れながらも、プライドに捜査の継続を認める。まずは、パーマー、ブレイクリー、イェーツが警察学校を卒業直後から苦情が多かったことに注目する。他の警官に目を向けると警察学校のキャンベル教官の指導を受けたものの中に、暴力的な傾向があるものが多く、キャンベルに直接話を聞くことにする。キャンベルはなぜNCISが警察官の資質について探るのかいぶかるが、いわゆる「戦士の訓練」は今は行っていないという。実際は、警察官を目指すものの中には好戦的な者も多いと認めながらも、現場のことは現場の指導官に聞けと言い、アカデミーではブレイクリーもイェーツも優秀で問題がなかったという。プライドが帰宅すると、いきなりSWAT隊が乗り込み、プライドとリタを押さえつけた。殺人事件の間違った情報を元に家宅捜索をしたというが、プライドはブレイクリーの差し金と考え警察署に乗り込む。今にもブレイクリーを殺そうかという勢いに、ヒダルゴが止めに入りその場はなんとか収まるが、捜査はやりにくくなりそうだ。翌日すぐに警察組合の代表が支局を訪れ、特定の警察官を捜査することから手を引けという。そもそも、プライド自身が過去に一線を越えて暴走した事実があると言うと、グレゴリオが割って入って代表を追い返す。プライドはリタが手錠を掛けられたことがショックで、本当にブレイクリーを殺す気だだったと明かす。過去に一線を越えたことは確かで、自分を抑えようとしてきたが、今は自分を疑うという。市長はタフに仕事をこなしてきたロレッタも限界を超えつつあることを察知し、専門家の助けを求めるようにいう。グレゴリオは真剣交際のカーラを母親にどうやって紹介すべきか悩む。リタの尽力でイェーツが任務時間外に副業として行っている警備会社の仕事で、税金を申告漏れしていることがわかる。その件でイェーツを取り調べ、パーマーの件で証言するなら見逃すと迫ると、イェーツは組合代表を呼んでくれと答える。その時に、プライドはイェーツとキャンベルの腕に同じ「スビットファイア」のタトゥがあるのに気づく。実は南北戦争以前から警察内にあったという秘密結社の印で、「服従あるのみ」を意味する。彼らをギャングと同じとみなすとRICO法も適用できるかもしれない。警察内で同じタトゥをしている13人は全員がキャンベルの教え子で、キャンベルが仲間を集めていたのならRICO法の要件を満たす。しかも、13人には他の警官よりも40%多い苦情が寄せられている。金銭的利益の享受という点では、彼らは皆キャンベルが設立した警備会社に雇われていることから何とか条件を満たすのではないか。しかしリタが司法省と交渉したが、残念ながらRICO法の適用は認められず立件できないという判断となった。プライドは諦めずに、13人の勤怠表をチェックして、任務時間中に警備の仕事をしていることを突き止める。彼らを刑務所に送ることはできなくても、少なくとも警察官のバッジを奪うことはできる。ブレイクリーらは警察官として職を失うことになった。ブレイクリーはプライドに「これで終わらないぞ」とうそぶく。意を決して、母親に自分がゲイであることを伝えたグレゴリオだったが、母親はずっと前から気づいていたという。ロレッタはセラピーを受けることにし、息子のCJのデモ参加にも理解を示す。テイラー市長はコロナ禍後の市を立て直すために、様々な問題を解決する目的で対策本部を立ち上げ、プライドに任せたいという。確かに組合代表のいうとおり、プライドも人のことは言えませんね。過去、プライドは暴走しましたしました。チームを巻き込みましたし、自分の命も危険になった。でも今は愛するリタが支えているし、市長の厚い信頼を得て新しい道に進むことができるのではないか。ただ、元警官らの復讐が気になりますね。こんなことをされて、ただじゃ置かないでしょう。内部捜査のヒダルゴも安心してはいられないかも。警察内の秘密結社については「ブルーブラッド」にも出てきましたね。さすがに、彼らを組織犯罪として裁くのは無理でしょうから、最終的にキャンベル一人の悪巧みで終わらせるということかな。シーズンプレミアで出てきた狼は、ラスボス、キャンベルを意味しているのかもしれませんね。今回は耐えに耐えてきたロレッタでさえ、ワインに頼っている状況であることから、救いを求めなさいということになった。友人として指摘した市長さんがなかなか立派な人だと思いましたが、ロレッタが目指す「強い黒人の女性」というのを聞いて、たまたま今週の「ニューアムステルダム」のアラバマから来た信者さん一行の黒人の女性たちを思い浮かべました。彼女たちタフだなあと思いましたね。CJから「息子を頼って良いんだよ」と言われて、私なら号泣してしまいそうですが、ロレッタはまた気丈なところを見せていました。うーん、みんな素晴らしい。要するに女性陣がみなそれぞれに輝くエピソードでした。
January 16, 2022
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ジョエル&アナの誘拐事件の結末編ということになるのでしょうが、「一応」としておきましょう。アナのこととなると暴走するカレンと、ヘティ不在でバラバラになりそうなチームを必死でまとめるネルが印象的でした。カティアの手下に囚われたアナの行方はこつ然と消えた。ネルは各機関に手を回してアナ捜索の協力を求めるが、切羽詰まったカレンは高額のアナ捜索の懸賞金をかけようと言い出す。サムがチームを立て直そうとなだめようとするも、カレンは仲間の前から一人姿を消した。カレンはザシャの隠れ家に侵入し、カティアの居場所を聞き出そうとする。ザシャはカティアはロシアにいるというが、カレンは信じない。支局にキルブライド大将が現れ、ネルに状況報告を求める。アナ捜索が国際問題に発展しそうな状況だ。カレンはジョエルを見舞う。CIAはカティアが故国の人々も裏切って亡命をしようとしているとして、カティアに賭けることにしたが、最初からカティアの目的はアナと交換するためにジョエルを捕らえることだった。ジョエルはビルの中のコンテナに拘束されていたこと、そのコンテナのIDの一部を覚えていると話す。カレンがネルに連絡すると、ネルはアナのことを一人で抱え込むなという。アルカディにはカレン自身がこのことを伝えるべきだと言われて、カレンはアルカディをボートハウスに呼ぶ。サムはカレンの暴走に腹を立てている。ディークスはキルキンに情報を求め、「高貴な乙女のための女学院」のことをアルカディに聞けとアドバイスされる。アルカディによると、かつて帝政ロシア時代に貴族の娘たちのための花嫁学校だったものが、1940年に少女をスパイに養成する学校に刷新されたという。アナは5歳からその学校に行き、暗殺などあらゆる術を学んで優秀なスパイとなった。アルカディはアナがこの国に来るため、クリーンな経歴を作るのに大金をはたいた。カティアも同じ学校にいたが、彼女は時限爆弾のようなものになったという。アルカディはアナがジョエルの身代わりにカティアに捕まったと聞いて、自分で娘を探すと言って出ていく。キルブライドはヘティが引退することになるだろうと告げ、ネルにリーダーとしての覚悟を固めるようにいう。カレンはザシャに「女学院」の卒業生の情報を求めることにする。サムはカレンとザシャの秘密の取引を知り驚き怒る。ザシャの祖母は「女学院」の校長で、先月アメリカに入った卒業生はヴァーニャとオデッサだという。2人はカティアと同じくらいクレイジーらしい。コンテナのIDから、コンテナを販売した店の情報がわかった。配送先の場所は空っぽで、すでにコンテナは移動したようだ。ラウンドトゥリーはコンテナを白く塗装し直したのではないかという。ただ、それをどの港に運んだかが絞りきれない。対象となるコンテナは数千あり、ネルは助っ人のエリックと共に運び込まれる船を絞り込み、今日出発のコルサコフ行き直行便がでるコンテナヤードに目星をつける。ケンジーとディークスがコンテナヤードに到着すると、アルカディとキルキンが先着しており、ヴァーニャとオデッサの銃撃を受けた。キルキンが撃たれてしまうが、サムはヴァーニャを捕らえる。やはりカティアの姿はなかった。カレンはアナを救出し、アナはカールソンが管轄の混乱を片付けるまで当面LAから出られないが家には戻れそうだ。キルキンはディークスをかばって命を落とした。キルブライドは今回のネルの手腕を評価し、ヘティにもそのことを伝えたいという。同時にキルブライドはアナの犯罪歴の抹消についてヘティに聞きたいことがあると言い、アナを囮として利用するために自由にしたのでなければ、意味をなさないという。ヘティの思惑は何なのか。楽しいキャラ、キルキンが残念ながらお亡くなりになってしまいましたが、実は演じたラヴィル・イシヤノフさんも昨年の9月に亡くなったのですね。それを知って見ると、ディークスとの別れも何か運命的なものを感じてしまいます。まだお若い方だったと思いますが、R.I.P.ヘティは本当に引退してしまうのか、ネルは引くに引けない状況になりそうですね。今回の指揮ぶりは立派で、サムに活を入れ、チームをまとめるなど締めるところはビシッと締めて、ご褒美に響の21年ものを嗜むなど、かっこいい。弱音を吐いていたところから成長したと言えそうですが、最終的にどうなのでしょう。姿を見せないカティアはまだアメリカ国内にいるのかな?だとするとアナが危険のままですが、ヘティはこの状況をよしとするのだろうか。ロシア側もザシャのような暗殺者を送るはずですけど、「退院したら彼女を殺す」というジョエルの存在も侮れません。カレンはアメリカ側の追及からザシャを守っているということですね。カールソンが知ったらまた疑いをもたれそう。ちなみに、病院でジョエルの横にはカレンが付き添っていて、ジョエル本命説の私としては「シメシメ」です。(笑)エンディングの曲"And It's Still Alright" by NATHANIEL RATELIFF
January 13, 2022
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#7 Uncivilized8歳のライアンが遊び場の木陰に埋められているのが見つかった。首を絞められスボンを履いていなかったため、さっそく地元で登録されている性犯罪者を当たる。聞き込みの中で、気になる男が自転車で遊び場をうろついているという証言があった。タービットは1年前から近くに住み、通勤のために自転車で遊び場近くを通るという。犯行時間にはバーで酒を飲み、客とカードをしていたというが、タービットは男児への性虐待で逮捕され仮釈放された身分であることがわかる。タービットの仮釈放を決めた委員によると、罪を償い再犯の恐れはないというが、その事実を知った住民たちは大騒ぎとなる。バーのオーナーは、酒を飲んでいたというタービットのアリバイには疑いがあり、被害者の首に残る絞痕がタービットの自転車を固定するチェーンと一致するのではないかという。前回の被害者と手口が似ていることから逮捕に踏み切るものの、その後のアリバイも証拠も彼が犯人ではないことを示していた。無実なら当然釈放になるのだが、州司法局から釈放するなと横やりが入った。新しい法律を作り、再犯の恐れがある性犯罪者を死ぬまで病院で拘束するという、民事拘束をしたいというのだ。タービットを再鑑定した専門家は、コミュニティから性犯罪を防ぐ方法は民事拘束しかないという言い分で、今回のタービットのケースは分類すら難しいという。でも、ライアンを殺した犯人はまだ見つかっていない。これもCSIシリーズなどでよく見かけた性犯罪者の社会復帰などに関するエピソードですね。地域に住む性犯罪者はネット上でその氏名や住所、犯罪内容などが詳細に公開され、住民たちから激しい反発を受けることになるというもの。一旦罪を償った人物を再度囲い込むというのは憲法違反になるではないかと、Law & Orderらしい議論がありました。ステイプラーは今度は幼い長男ディッキーのことが心配でたまらない。警官ということで、ステイプラーは小学校で子どもたちに自分の身を守るための授業をすることになった。「パパが痛いことをしたときはどうするの?」は伏線なのかな。そのステイプラーとキャシディが並んで歩いていると、まるで「オズ」なのですが、結局ディーン・ウィンターズは「オズ」の方に残り、クリス・メローニはSVUに進んだということのようです。子供が被害にあうなど、SVUの仕事はタフすぎるという、キャシディは心優しいお兄さんでした。#8 Stalked熱意ある検事補がセントラルパークの散歩道脇で惨殺されていた。市長は最優先で捜査を進めるように命じ、マンチは過去にあった「レイバーデイのレイピスト」を真似したのではないかという。犯人は被害者をレイプした後石で殴り、四つん這いにして許しを請わせ、銃で頭を撃ち抜いた。目撃者がいたものの、犯罪者ファイルを見せると記憶が曖昧で結果的に3人が似ているという。それぞれを調べていくと、デートレイプで元カノから訴えられたホワイトが疑わしい。被害者はホワイトを起訴したが、ホワイトにはアリバイがあった。ホワイトを訴えたルイーズは彼は二面性のある男だという。花を贈るなど優しい面もあるが、ストーカー的な行動をしたり女性をコントロールするような執念深さがある。クレイゲンはオリビアにホワイトの聴取を任せるが、ホワイトはオリビアに関心を持ち始める…このエピソードくらいから、オリビアがステイプラーよりも全面に立って被害者に向き合うようになりますね。女性ならではの心理分析もオリビアの言葉がものを言います。さらに強気な面も見せ、ホワイトにターゲットにされているのでチームの男たちからprotectiveな態度を示されると、「大丈夫」と突っぱねる。SVUの女性はオリビアだけではないですが、こういう成り行きは予定通りでしょうね。身内を心配している間に第2の被害者を許してしまい、市長の号令はどこへ行ってしまったか。何とか身柄を拘束したものの、ずる賢い犯人は死刑を逃れるためにナイフで殺したと供述する。犯人ののぞみはオリビアの頭の中に記憶を残すことで、ステイプラーにも家族を狙うと脅して、そこで終わり。「続きはどうなった?」といういつものエンディングでした。恐怖に怯えるオリビアが見せたかったのか。犯人はとりあえず刑務所には入ったのでしょうが、仮釈放で出てくる可能性もありそうですね。#9 Stocks & Bondageデリバティブトレーダーの女性が室内で首を吊っているのが見つかる。SVUが到着すると検視官らは遺体に触れており、女性の全身にピアスが施され、やけどの痕が見られた。オリビアは自殺と決めるには不審な点があると考える。レイラの母親によると、1週間前に会った時は特に変わったことはなかったというが、娘は高校時代から体にピアスをしていたという。仕事先では10億の金を動かすやり手で、人間関係は良かったらしい。検死を行ったロジャースは、体の傷は自分でつけたものだろうと判断するが、着せてあったロープは誰かが後から着せたのだろうという。レイラの母親は娘の部屋を訪ねて行くと、レイラがSMボンデージのような衣装をつけて吊られていて、ショックでその服を脱がせてローブを着せたと認める。ゴミ箱から回収した衣装からは男女の体液が採取され、驚いたことにムチの中から大量のダイヤモンドが出てきた。レイラの会社の財務部長は、社長のマーティンに脅されて危険なセックスをさせられたという。すぐにマーティンの会社の捜索を行うが、マーティンは姿を消し会社はFBIも捜査対象にしていたことがわかる。違法すれすれの取引を行い、テキサス州の債務局からも調査のために職員が派遣されていた。やがて、ダイヤを売りたいという女が現れ、マンチがダイヤ商人を装って女に会う…マンチはユダヤ系なのですね、そして、一緒にいるキャシディは用心棒にしか見えない。(笑)保険会社などから大金を集めて投資を行い、この世のパワーを握って人生を謳歌している男にはSM趣味があった。単なる趣味ならともかく、出身のテキサスでは未成年のころから、有色人種の少女を虐待して楽しんでいたという。容疑者と被害者はまあまあ納得の関係だったようで、そこに意外な真犯人が浮かび上がります。そこでやっと出番のジェフリーズが取調室に入り啖呵を切って、終わり。NYの金融市場でブイブイ言わせている人たちが、どういう生い立ちや価値観を持っているのか、というのを描きたかったのかなと思いました。
January 12, 2022
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#4 Hysteria売春婦のような露出の多い服を着た若い娘が路地裏で惨殺されSVUが捜査を始めるが、過去にも同様の売春婦を狙った犯行があったことがわかる。実は被害者は裕福な家の真面目な娘で、売春婦たちから情報を得るうちに容疑は元風紀課の刑事に向く。ステイプラーは12歳の次女の友人が妊娠したと知り、ショックを受ける。売春婦が殺されても何もなかったかのように扱う風紀課と、彼女たちも同じ人間だと憤るSVU。自分たちの仲間を捜査するため、今回もまたプリスコーが登場してクレイゲンがさり気なく探りを入れておりました。身内に連続殺人犯がいたのに、30年以上気づかれなかったというのは論外ですね。売春婦だから殺されてもきちんと捜査しないのが当たり前だったなんて。犯罪都市NYCの現実でしょうか。マンチは相変わらず博識で、法廷ではうんちくを語りやりたい放題です。結構美味しい役どころですね。オリビアと同僚のジェフリーズが余暇にボルダリングをしているのが今から見るとおしゃれですね。さすがニューヨーカーだ。ステイプラーはモーリーンに身を守ることを教えようと、サッカーの練習にかこつけて遠回しに話をする。「私はバージンよ!」と言われてあっけにとられるステイプラーが秀逸でした。#5 Wanderlust旅行記を書くライターが裸で口をテープで塞がれた状態で、自室で死亡しているのが見つかる。被害者は大家の家に間借りしており、発見したのも大家のアナベルだった。死因は鈍器を首に押し付けられたことで、凶器は見つかっていない。大家の女性と被害者の関係が不明な中、動機のある容疑者を探すが、過去に被害者とトラブルがあるような関係者はいない。犯行時から姿が見えない大家の娘バージニアが駅で万引したところを拘束された。バージニアは被害者の口の中に押し込まれてた下着は母親のものだという…容疑者の中に小児性愛者が出てきますが、ティーンエージャーが年上の男性に対して持つ恋愛感情を本気だと主張するオリビアと、恋に恋しているだけだというステイプラーが激しく対立します。ステイプラーは認めたくないのでしょう。ステイプラーは長女とバージニアを重ね、母親の恋人に虐待されたというバージニアを信じてしまう。このヴァージニアを演じた女優さんは初めてのテレビ出演とは思えない迫真の演技で、彼女が全てだったなという印象です。自分のものだと思っていた娘がボーイフレンドとプロムに行くようになり、口にキスもさせてもらえなくなったというステイプラーが、捜査に感情移入してしまったことを反省すると、クレイゲンがその感情を否定すれば苦しむことになる、何かを感じることを心配することはない、と慰めます。この時点では、オリビアよりも子育て真っ最中のステイプラーの父親としての成長がメインだなという感じですね。ちなみに、オリビアはステイプラーから問われて、初体験の相手のことまでしゃべってしまう。マンチが聞けばセクハラになりそうですが、時代だな。そのマンチとキャシディのコンビもなかなか良いコンビだと思うのですが。#6 Sophomore Jinx私立大学の花壇の中に頭を殴られた女性の死体が発見され、2年生のジーンとわかる。下着がなくレイプ殺人と見られ、SVUが捜査を開始、ジーンは有力なバスケット選手の学生生活をサポートする歴史ある「ホステスグループ」のメンバーとわかる。ジーンはリーダー格のライリーの担当だったが、チームのパーティの夜、黒人のチャックと激しく口論をしているのを目撃されていた。ジーンはかなり飲酒していたようで、実はジーンはバスケ選手の誰かに2ヶ月前にレイプされていたという…白人のライリーと黒人のチャックはプロにも行こうかというレベルで、大学からするとドル箱の学生なので、捜査に協力的とはいえない。それでも学内での聞き込みを進めると、第3の男が浮かび上がる。花形バスケ選手とそれをめぐるホステス役の女子学生、そして私立大学の閉鎖性となると、どのシリーズでもある設定ですね。カトリックの学校なので検察とは法律の観点が一致しない、また、セクハラという言葉も昔はなかったなど、論点がありました。しかし、結局はレイプも殺人も目撃証言がなく、最後は被疑者との取引になってしまいました。性犯罪の立件は難しいです。ステイブラーは長女の朝帰りに動揺し、モーリーンも反抗期真っ最中なので大変です。マンチとキャシディのコンビがチャックたちに「ブルース・ブラザース」と茶化されているのが面白かった。本当に、2人が歩いているとゴージャスですね。極限まで人手を削られた20年後のことを思うと、なおさらです。
January 11, 2022
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スパドラさんでイッキ見放送があり、SVUに関してはシーズン1は書いていないエピソードがあったので、これをチャンスに1ー12話を書き足すことにしました。NCISのシーズン1の時と同じように簡潔に触れようと思いますが、今見ると触れずにはいられないツボだらけなので困りました。(笑)ついでに、スパドラさんでは3月から「Law & Order: Organized Crime(組織犯罪捜査班)」を放送するそうです。おかげで、FOXで放送しているSVUの最新シーズンとそれほど違わないタイミングで見ることができ、良かったなと思います。クロスオーバーの時は配慮してくれるのだろうか、いずれにしても楽しみです。#1 Payback記念すべき第1話はハードディスクに残していたので、たまに見直すこともありましたが、キャストはみんな若いですし、オープニングには背景に貿易センタービルが写っているなど、さすがに20年以上の時の流を感じます。特筆すべきは、このエピソードのみ、唯一オリビアの母親が登場していることですね。またレイプ被害者の子供として、性犯罪被害者に向き合うオリビアに対して、上司のクレイゲンや相棒のステイプラーの気遣い、というか本当に大丈夫なのかという心配を見ることがができます。ちなみに、マンチがボルティモアにいたときのことを話しますが、「ホミサイド」から全く同じキャラクター名でLaw & Orderシリーズに横滑りで入ってきたという、興味深いことになっています。(X-Filesでもマンチとして出ていましたね)本家から来たクレイゲンはやたらものを食べている、机の上にはリコリッシュのでかいジャーがあるのが気になります。(刑事たちの飲食シーンがやたら多いような気がする)SVU担当の検事補が「リゾーリ&アイルズ」のリゾーリだったり、本当に楽しむツボが満載です。事件は局所を切断されて殺されたタクシードライバーの身元が意外な人物で、セルビアの戦争犯罪人だった、という展開から「復讐」をはたした容疑者を追うことになります。イスラムへの敵視などはまだこの時代は感じられませんね。#2 A Single Life8階の部屋から落下した女性がレイプされたのではないか、ということでSVUが捜査を開始。被害者はライターで肉親や友人の存在が確認できない。手がかりは彼女の精神科医で、やがて被害者が複数の男性と関係をもっていることがわかった。さらに、被害者は子供の頃に父親から性的虐待を受け、家を出て名前を変えてNYで暮らしていたという。まだまだ性犯罪という認識が行き渡っていないのか、キャシディが証言するときに原告側の弁護士から用語について突っ込まれたり、また興味本位の性に関するトークがあったり(主にマンチですが)と、初期らしい印象です。ステイプラーの家族が初登場しますが、この時のみんなが21年後には…と思うと感無量ですね。なお、ステイプラーも若いので、ヌギヌギサービスがあって感動ものでした。(笑)クレイゲンの妻がCAで飛行機事故で死亡していた、というのは覚えていませんでした。ゲストにはNCISのジヴァのパパだったマイケル・ノーリさんが若い!さらに「Blacklist」で注目を集めたライラ・ロビンスさんが大熱演で、圧倒されました。この時代のオリビアは犯人を捕らえたいという熱意が表に出ていて、若さで突き進む感じ。きれいだし颯爽としていますが、被害者の一生続く苦しみに向き合うとか、共感するような表情はまだまだだなと思いました。やはりステイプラーの方が表情豊かですね。#3 ...Or Just Look Like One16歳の人気モデルが全身を激しく傷つけられレイプされて、病院の前に置き去りにされた。アンフェタミンの過剰摂取で昏睡状態となり、どうやら本人は薬物の常用者らしい。容疑は深夜に及ぶ撮影を行ったカメラマンやモデルエージェンシーの経営者に向くが…モデルへの極端な体重制限に、ステイプラーの長女のダイエット願望をからめつつ、本家からブリスコーとグリーンの両刑事が登場、さっそくのクロスオーバーになっておりました。彼らの証人が被害者モデルの友人で同じ手口で殺され、ブリスコーらとの合同捜査になりますが、タイムラインを黒板にチョークで書いているのが時代を感じさせます。華やかなモデルビジネスの闇や薬物の蔓延が描かれましたが、ジェフリーズが証言した裁判では、日本の漫画でレイプマンというのがあった、というのには驚くよりも怒りを感じました。こんなの、アメリカのテレビで紹介されたくないです。
January 10, 2022
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NCISなので、地元警察とは一線を画すのでこういう展開もあるのでしょうね。「S.W.A.T.」ではそれこそ「one of our own」を追及しようとしていたので、非常に苦しい気持ちで見ていました。こちらは、コロナへの対応などを見ていても、バクラさんの真面目な姿勢が印象に残って、きちんと、きれいに終わろうとしているんだろうなと思いました。不法侵入の通報を聞いた警官が、現場の倉庫に立ち入ろうとして内部から射殺された。プライドはテイラー市長から呼び出され、殺されたパーマー巡査が警官による暴力事件に関わり、内部調査班に情報提供する予定だったと知らされる。その暴力事件には海軍少尉も含まれていたが、なぜか訴えを取り下げたという。市長としては、警官による暴力事件をなかったものとはできないという認識から、プライドに市警には内緒で協力を求める。そのため、唯一内部捜査班のヒダルゴ刑事をNCISに差し向けるという。1年前コックス少尉は酒を飲んで基地へ戻る途中、男性が女性を殴る場面に出くわし仲裁に入ったが、途中からイェーツ巡査が加わり、イェーツから暴行を受けたという。しかし、結果的にコックスが供述を拒んだために、捜査は打ち切られた。そのイェーツの相棒が今回殺されたパーマー巡査だった。パーマーは内部捜査班に何を話そうとしていたのか。コックス少尉は暴行を受け1週間の入院を余儀なくされた。しかし、NCISにはこのことには関わりたくないという。自分を暴行した警官2名は反撃したコックスにテーザー銃を過剰に用いた。そのことを訴えようとしたが、担当した刑事が暗に訴えても無駄だとか、お前が先に手を出しただろうと言い諦めさせられた。確かな証拠もない中ではしかたのないことだったという。担当したブレイクリーは麻薬班なのに暴行事件も調べていた。今回の通報者は匿名で、情報提供しようとしたパーマーを誘い出して殺す罠だった可能性もある。ヒダルゴによると、対象となる3人の警官については複数の暴行の記録があるが、警察の組合は限定的な免責を認め自己防衛ということで、彼らを解雇することはないという。それにしても、仲間を殺してまで何を守ろうとしていたのか。コーリーはスカボロー副局長からロンドン市局の支局長のオファーを受けた。ヴァンクリーフを更迭させた功績と、被害を名乗り出たことに感謝しているというが、コーリーはせっかく娘と元夫がアメリカに戻ってきたことから、乗り気ではない。何か償いたいというスカボローに、コーリーは元情報提供者のファリードの家族を探しているという。ヴァンクリーフが名前を漏らしたために、ファリードは家族の前で殺され、その後妻子は姿を消してしまった。難民キャンプまでの足取りは捕らえてたが、その先の情報は国の諜報機関が持つ機密データに頼るしかない。スカボローは手を回して、ファリードの妻子が消えたころに現地に滞在していた諜報員から大量の写真のデータを入手してくれた。その中からコーリーはファリードの妻バシラを見つける。プライドはこれまでの経過をロレッタも含め、市長に報告する。捜査対象の3人はお互いをかばい合っているように見えるが、確かな証拠がないため手詰まり状態だ。ロレッタも警官による暴行死を事故として処理するように圧力を受けることもあるという。セバスチャンは犯行現場で発見された薬莢から武装強盗などの前科のあるラモント・ラッセルを割り出す。ラッセルは入り口付近で待ち伏せしていて、パーマーを撃ったようだ。しかし、警官3人との接点は見当たらない。射殺時にパーマーの相棒だったロートン巡査は、休暇後に連絡が取れないためプライドが自宅を訪れる。ロートンはいきなりプライドらに銃を向け、警察は信用できないという。実は以前からパートナーを変えろ、など色々と嫌がらせを受けていたという。今朝も死んだネズミをポストに投げ込まれたところだった。パーマーについては、離婚後彼は変わったという。悔い改めたいというパーマーと一緒に教会に行くなどしていたが、当然仲間は不満を持っただろう。パーマーらは署内で上層部から守られていると言っていたらしい。しかし、証拠はなく、ロートン自身はラッセルのことは知らないという。ラッセルの情報が警察に伝えられると、おそらく警察はラッセルを即射殺するだろう。内部捜査班の調査を承認したのはサイモン・ゴア警部補だった。本人にも現役時代には暴行事件との関わりがあり、パーマーたちを守っていたのはゴアだったのか。ゴアは昨年新たな指揮官が着任することで、強制退職になっていた。ヒダルゴと自宅を訪問したプライドは、ゴアから得られる情報は乏しいと判断する。ただ、グレゴリオが事件にはなっていない案件を探し、プレイクリーが精神疾患のあるタガートに暴行した件を見つけ出す。グループホームに住むタガートを迷惑行為で逮捕しようとして、暴行したらしいが、結果タガートは昏睡状態となりその後死亡した。普段からタガートには暴力的な傾向はなかったというが、グループホームの責任者が警察を訴えようとすると、逆にタガートの余罪を追求するとイェーツに脅されたという。プライドはロレッタにタガートの医療記録を調べてもらうことにする。タガートは入院時に強い薬で暴力的な行動を抑制された状態だった。さらに、暴行時に縛られていた痕も見つかり、プレイクリーらの対応に疑いがあるが状況証拠に過ぎない。さすがのロレッタも世の中を同じことの繰り返しで何も変わらないと肩を落とす。プライドらの不安が的中し、ラッセルは警察みつかり襲われそうになったので射殺されたという。プライドは作戦を変更し、直接プレイクリーに悪徳警官の行状を暴き逮捕すると宣言する。バシラはモロッコの難民キャンプにいることがわかった。コーリーがバシラにオンラインで謝罪するが、バシラは夫を殺され、娘も含め危険な状態であることでコーリーを非難する。コーリーはスカボローに何とか彼らを助け出して欲しいと頼む。難しい状況だったが、海軍が正式なビザが下りるまでバシラ親子をベルリンの施設に送ってくれることになった。スカボローはこれでコーリーへの償いは済んだが、支局長の話は諦めないという。グレゴリオはオンラインで知り合ったカーラと直接会って、関係を始めることにする。プライドは安全なライブを成功させると共に、市長に悪徳警官への捜査を諦めないという。市長もこの街を立て直したいと、共に戦うことを約束する。To be continued...確かに越権行為、管轄外ですが、最初から「俺の街は俺が守る」と言っていたプライドの最後の事件としてはふさわしいのかもしれません。警官の暴行問題はどのドラマでも取り上げていますし。それと同時に、ハンナもタミーも将来像が見えてきた印象。真剣な交際にためらいがちなタミーをセバスチャンが時に励まし、時に意地悪を言い、なんとも言えない良い関係になっているのが見ていて楽しい。「セックス抜きの関係は実証済みよね」とやり返されていたりして。セバスチャンが一矢を報いたのは最後のサイダーだった。(笑)仕事面ではパットン並に緻密な調査を行って捜査に貢献するなど、タミーも確かな人材だと再認識しました。ハンナはファリードの家族を救い出すだけでは過去の諜報活動での心残りが解消したわけではないでしょう。それでも、いずれはオファーを受けるのだろうな。プライドの部屋の窓が全開だったり、机の上に消毒薬が置いてあるなど、さり気なくコロナ禍であることを示していますね。財政難からか、郡の検視局が予算を削られるなど苦しい日々を強いられていますが、ロレッタが戦いを辞めることはないでしょう。明るいエンディングを期待したいです。
January 9, 2022
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うーん、持って回ったような展開だなあ。とはいえ、アクションもあり緊迫したエピソードでした。前話の続き。カレン宛に送られてきた指はCIAが照合を中止しろと警告してきたところを見ると、ジョエル本人のものだと考えられる。アルカディとは今の所連絡が取れない。カールソンはアナを尋問し、マキシムとの協力についてしつこく聞く。アナはカティアの目的は刑務所で行ったアナの潜入捜査の復讐であり、カティアはアルカディの存在やカレンとの関係を知っているという。始めは明かさなかったが、カティアが戻ってきたという情報の出どころについては、ジョエルからだったと答える。カティアの亡命に関してはCIAが関与し、ジョエルはアナに相談した。しかしCIAを欺いて、ロシアのスパイと手を組んだことについては、愛する人達を守るためだったという。誰もカティアをコントロールできず、信じることはできない、そのことをよく知っているという。アルカディの自宅に向かったNCISチームは、何者かが侵入し、ボディガードを殺しているのを見つける。アルカディはパニックルームの中に隠れていた。連絡が取れないのは電波を妨害していたからだった。カティアは慌てて逃げたようだが、アナは誰かが情報を漏らしたのではないかという。ロシアはアメリカ側に手渡すくらいなら殺すと考えているようだが、いずれにせよ、カティアが殺されるとジョエルの命が危険になる。カティアはCIAに確かな情報を提供し、自分に価値があることを信じさせた。カールソンがカレンをロシアのスパイではないかと尋問したとき、実証済みだと言った情報はカティア経由だったのか。アナを追う前にカールソンを利用して、カレンを厄介払いしたかったのだろう。アルカディはマスクを付けた女にやられたと証言するが、昨夜の犯行を一人で全部やれたと思えず、共犯者がいたのではないか。アルカディはアナに会わせろと要求するが、NCISはアルカディをセーフハウスで保護することにする。サムとカレンの追及に、カールソンはカティアに騙されたことを認め、ジョエルはカレンがロシアのスパイの疑いを持たれていることに関して、かばっていたという。ジョエル救出に関して、ネルは海軍長官の力を借りるというが、おそらくロシア側は何も認めないだろう。サムはカールソンに裏のルートを使えという。カティアには協力者がいるはずだ。サムとカールソンは昏睡状態から覚醒したゴロンチャフ大尉から話を聞くことにする。カティアから送りつけられた携帯電話が鳴り、カレンに人質交換の場所と時間を告げた。NCISはジョエルの生存確認を求める。自分が代わりになるというカレンの申し出にも、カティアはアナが欲しいという。1時間後にアナが来なければジョエルは死ぬ、カレンはアナとレクリエーション公園に向かう。アナはカレンにどう思われるか心配で全てを話せなかったと言いかけるが、カレンは止める。NCISが監視する中、アナが約束のパビリオンの前に向かうと、一台のバンが止まった。アナが近づくと、中から爆弾ベストを身につけたジョエルが突き出された。アナは逃げろと言って抵抗するが、マスクをかぶった女はジョエルの足を撃つと、強引にジョエルを降ろし、アナはバンに乗り込んだ。NCISチームが猛スピードで逃げるバンを追う一方、サムは人のいない場所に移動するジョエルを確保し、傷を手当して爆弾を解除しようとする。ヘリを動員し、逃げたバンを追ったカレンだったが、追い詰めたバンから降りてきたのは何も知らない運転手で、アナとマスクの女はモールの裏で降りたという。バンはカレンたちの目の前で爆発する。サムは何とかベストの爆弾を解除しようと試みるが、タイマーのスイッチが入った。ジョエルはサムにすぐにここを離れるようにいうが、サムは諦めない。厳しい状況でサムはジョエルの肩を脱臼させてベストを脱がせ、間一髪で爆発から逃れる。モールに逃げたというカティアとアナについてその後、全く手がかりを失ってしまった。防犯カメラも30分前からスイッチを切られていたという。ジョエルは最初の傷で出血し、感染していることなどから膝から下を失うことになった。全ての捜査機関をあげてカティアを追っているが、ネルはアナの命が危険になったことを責任を感じる。みんなでアナを守ると約束したにも関わらず、カレンはアルカディにアナが連れ去られたことをまだ伝えてはいない。アナはコンテナの中で目を覚ます。2人組の女がカティアは今保険をかけているのでここにいないという。Red Roverというのは子供の遊び(花いちもんめみたいだけれども、ルールはちょっと違う)らしいです。「アナが欲しい」「ジョエルが欲しい」という意味だったのかなあ。ジョエルのスパイとして自己犠牲的な姿勢には驚きました、という見直しました。真の諜報員というか、兵士だなあ。あれほど痛めつけられても人的被害を少なくしようと最後まで行動する。決して見捨てないサムも立派でしたけど。そういえば、ジョエルはサムの娘の先生だったですね。カレンのお相手としてミシェルが紹介したんだっけ。その時のキャムランは士官学校に入学したという、過去を振り返る憎いセリフを織り交ぜて、シールズのサムが爆弾を解除しようとするシーンはなかなかの見ものでした。たまたま先日BSでやっていた「ハートロッカー」という映画を見たばかりでしたので、感情移入しやすかったです、カティアはなぜ顔を出さないのか、もしかすると前回演じた役者さんの都合なのかなと思いましたが、えらく用心深いですね。手下としてアナと同じアカデミーにいたという女たちを雇い、こちらの情報も抜かりなく手に入れいているようです。アナにはまだカレンの知らない部分がある、これは気になりますね。作戦失敗の責任を負うネルにケンジーからの慰めなどは通用しない、仲間同士の会話ではないのです。歴然とした立場の違いがあり(でも、ma'amとは言わないで)、これはネルはやりたくない仕事だった。ヘティにまんまと押し付けられてしまった、いかにも、ヘティらしいやり口だ。やはり今シーズンにネルが去るんだなあと思いました。ケンジーの頭の中には、未だにケスラーがいて緊張が続いている。ディークスが子作りは一旦休みにして、まずはケスラーを捕まえないかという提案にケンジーは肩の荷が下りたでしょうね。まあ、恩赦を受けたケスラーを刑務所に入れるためにはなにか手が必要でしょうが、そちらもまたストーリーを作ってくれるのでしょう、まだ話は続きます。サイコパス的なカティアとアナがどうなるのか、早く結末を知りたいです。
January 6, 2022
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前話の続き。全編心にしみるエピソードでした。バクラさんだからこそ、コロナ禍に対してこういう真面目な向き合い方をするんだろうなあと思いながら見ていました。グレゴリオたちが懸命に消火活動をしたものの、倉庫に保管されていた医療物資が被害にあった。放火であるのは間違いないが、船に関する何かを隠蔽するために大尉が殺され、その証拠を隠滅しようとしたのか。あるいは、単に早く港に戻りたい乗組員が火をつけたのか。NICSの2人を狙った犯行の可能性もある。次々運び込まれる遺体に対応するロレッタだが、検視局に弟を見つけて欲しいというアリッサが訪ねてくる。弟のアーロンはコロナで数日前に死亡したが、その後遺体がどこに行ったのかわからないという。具合が悪くなって病院に連れて行ったものの、付きそうことはできず、死亡したと聞いてもその後誰に聞いても弟のことについてわからないという。ロレッタは力になると約束する。コロナに感染して重体だったコリンズワースが死亡した。彼が自宅に遺した書類を調べると、細かく数字が書き込まれた文書があった。そのうちの一つはクック大尉の携帯との通話に関係するもので、2人は連絡を取り合っていたようだ。さらに大尉が死亡した2日前、朝の4時に船からコリンズワース宛に電話があったことがわかる。プライドはエターナルホープの設立者2人に書き込みの数字について教えろと迫る。エターナルホープ側も、これまで捜査に十分協力してきたと言い、沖合に足止めされている間に医療物資を失い、感染者も増えたと苛立ちを見せる。グレゴリオとカーターは、火災現場で見つけた何かの容器の残骸を船員たちに見せる。作業員のガスティンはエンジニアが遣うピストン潤滑剤だと主張し、彼らが犯人だと食って掛かる。早く家族に会いたいガスティンとエンジニアたちが対立し、船内に不穏な空気が漂う。ロレッタはアーロンが搬入された病院の担当者に話を聞くが、現場は押し寄せる患者と十分な手当を受けないまま死亡していく人の対応に、キャパシティを超えており医療従事者は疲弊していた。とりあえず、病院から遺体を回した葬儀社のリストをもらい、一つ一つ聞き込みをすることにする。その中で、未登録のまま行き先のない遺体を引き取るドクター・ジョーンズという人物がいたことがわかる。ジョーンズは遺体を引き取って然るべき場所に埋葬しているらしい。コーリーは書類の数字が保険の数理表のコードではないかという。外国での死因の統計分析の数字で、不慮の事故や希少な疾患や自殺などの割合を示している。死亡証明書と突き合わせたところ、赤道ギニアで活動していたエターナルホープの関係者と一致した。その人物は自然死とされ、疑わしいところはないが、他にもエターナルホープの支援先で6件の死亡があり、対処していた疾病で死亡していた。本来、統計的にその人達が死亡する確率は低いにも関わらず、この死亡件数は高すぎる。彼らには最新の医療物資が提供されているはずで、それに何か不都合があったのだろうか。大尉はその事実を突き止めたために殺され、証拠品が燃やされたのか。倉庫で火をつけられたのはN95のマスクの箱だった。コリンズワースの部屋にも同じマスクの箱があり、備蓄していたのかと思われたが、コリンズワースはこのマスクは欠陥品だと知り証拠品として置いていたのだろうか。セバスチャンがマスクの材料を分析し、正しい材料を使わない激安の粗悪品だとわかる。担当者がわざと安い粗悪品を買って、差額を横領していたのか。支援船ではガスティンがブリッジを占拠して船を動かそうとしていた。グレゴリオは単に家族の元に戻りたいだけだと共感し、ガスティンに投降するよう説得する。粗悪品マスクのことを設立者の2人に追及すると、ムリンズ医師は全て自分の責任だと言い出す。しかし、ムリンズは組織を守るために嘘の自供をしたのは明らかで、医療物資の手配などをするのはグラントの方だった。グラントはやっと、マスクが粗悪品だとは知らなかったと認めるが、国防総省との契約が重要なのだと彼女には伝えたという。そのことを知っているのは、マクレーン医師だった。マクレーンはNCISに同じく、粗悪品だとは知らなかったと主張し、大尉とのことは事故だったという。医療関係者が人道支援に熱心になるほど本分を失う、これまで築き上げてきたものをぶち壊す大尉の存在は邪魔となったのだろう。マクレーンは逮捕される。ロレッタはドクター・ジョーンズの所在を突き止め、その意図を確認する。ジョーンズは葬祭について講師をしており、遺体に対しては何よりも威厳を重視しているという。病院の廊下などに放置される遺体には、安らかな居場所を与えなければならない。ジョーンズからアーロンの行き先にたどり着いたロレッタは、その遺灰をアリッサに手渡す。決して遺族が望んだ形ではないだろう、それでも悪意でこうなったのではない。困難な状況でみんながベストを尽くそうと、奮闘している。アリッサはロレッタを受け入れ、遺灰を引き取る。パットンはティーンエージャーのドナを心配するあまり一線を越え、ドナの反発を受ける。子育ての先輩コーリーからのアドバイスで、パットンはドナが自宅に戻ることを許し、サポートを表明する。一ヶ月後、ドナは無事卒業式を迎えることができた。DCから司法省を辞職したリタがやってきて、困窮者に生活物資を渡すミッションにリタは大きな働きを見せた。プライドはこれからもずっと一緒にいて欲しいと告げる。まもなく、グレゴリオとカーターの隔離期間が終わる。セバスチャンは仲の良い2人にヤキモチを妬く。ロレッタは今も多い遺体袋の人々にアメージング・グレイズを歌う。今回も愛する家族とはなかなか会えない状況が語られ、DCからやってきたリタが検査の結果が出るまでは距離を保って、エアハグしているところなど、切なかったですね。ハンナもパットンも、あえてコロナ禍での家族との向き合い方をストーリーに入れた感じでした。本当にこの状況が早く終わって欲しい。でも、極めつけはロレッタでした。人一倍、責任感を持って仕事に向き合っているだけでなく、病院のキャパシティを超えて事務処理ができなかったアーロンを家族のもとに戻すための努力を続けた。患者の死亡時に立ち会えない家族のために、看取りをしたり、人としてふさわしく葬られるように心を砕いたり、ロレッタには頭が上がらないと思いながら見ていたら、最後にはアメージング・グレイスで涙が出てしまいました。医療従事者に捧げられたエピソードだったのですね。じわりとやられました。人道支援の人たちの思いが本末転倒になっているのは困ったことですが、それも混乱した世界の一つだったのかな。船の中での対立で「ロワーデッキの奴らが感染者を隠して」とか、ケイン号の叛乱は防げたとか、スタトレを思い出す言及が個人的にはウケました。それにしてもグレゴリオたちが検疫のために1ヶ月も隔離されているのは、長いですね。カーターはすっかり良いヤツになってしまいました。プライドが見た狼の謎はわからずでしたね。まさか、リタが狼だとかということはないでしょうし。(笑)
January 2, 2022
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