原田誉一の電脳通信

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2005.12.22
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カテゴリ: 環境
終業式の教室に3人の中学2年生がやってきた。
3年前の教え子たちである。
通知票を手にあいさつに来たのだ。

3人とも5段階評定で4と5がほとんどである。
生徒会長になった子、ほとんど5の子、それにラグビー部に入ってがんがってますという子、実に何ともうれしかった。

小学2年生の前で何か話すように言うと、どうどうと話してくれた。
小2の子らは中学生の話を真剣に聞き入っていた。

3人が教室を出てからお楽しみ会のつづきをする。
しばらくすると今度は中学1年生の教え子は1人やってきた。


「お兄ちゃんと腕ずもうをしよう」
と言い小2の男の子3名を指名した。

レディー、ゴー。
何と小2の男の子が勝ってしまった。
中1の彼は笑いながらもかなり落ち込んだようだ。

3時間目に名文音読と百マス計算をする。
中1の彼に、やってみるか、と言うと、はい、と言う。
腕ずもうのリベンジである。

小2の子らも負けてはいない。
名文音読から名文暗唱となりガゼン声をはりあげる。
このお兄ちゃんと勝負だ。


2年前の名文音読では「走れメロス」までは取り上げていなかったからだ。
またもや愕然とする彼。

そして百マス計算をはじめる。
1分をすぎるあたりから小2の子らが続々終了。
中1の彼はかなりあせり顔に赤みが帯びてきた。


その時点で小2の子ら27名は終了していた。

3度目のダメージを受けてしまった彼に私は軽く肩をたたき、
「2分50秒でも早いほうや」
と言ったが慰めの言葉にもならなかったらしい。
彼はヒクヒク肩をわななかせ引きつった笑顔を見せた。

帰り際に彼はぽつりと言った。
「先生、ぼく、今度、ギター、持ってきます」
クラブでギターを弾いているという。
「おお、そうか。
 今度はぜひそのギターを弾いてこの子らに聞かせてやってな」
「はい」
少し明るい笑顔を見せてくれたのがうれしかった。








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最終更新日  2005.12.24 21:03:19
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