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今回は前髪を載せるベースを作る。まずはベースの受け側の型作りから。この型作りでの注意点は、前後幅が広過ぎず狭過ぎず、額との隙間が丁度良いこと。前後幅は広すぎるとキャップ帽のつばのように前に飛び出て不自然になる。逆に狭過ぎると接着面積が少なくなってウェフが付かない。額との隙間は、狭いと前髪が顔に引っ付いたように見えてしまうし、広過ぎるとウェフが不自然に立ってしまう。また、頭部を下側から見た時、額が広く見えたり、ベースの裏側が見えてしまったりする。 「ま、いろいろとバランスを見ながら作るワケだ。」 「すごーい! 型は何で作るの?」 「紙を切り貼りして作る。」 「大変ね。時間かかったでしょ。」 「ウン、30分くらい。」 「感心して損したーっ!」型が決まったら、ステンレステープを型取りして切り出す。切り出したステンレステープは布に貼付けてベース受けにするのだが、その前に布に色を塗っておく。塗装した布にステンレステープを貼ったら、前端から布が少しはみ出すように切る。ステンレステープで指を切らないようにするためだ。 「キレイな花でもトゲはいらないって言うしな。」 「ちょっと違うと思うんだけど」 「トゲはアナタの口だけで十分。」 「なにソレーっ!」受け側が出来たら、前髪のベースを作る。マグネットテープを型取りして切り出す。マグネット面の反対側に布を貼り、塗装。今回は、より磁力を高めるため、前作より厚めの1mm厚のテープを使った。ベースを付けたところ。今度は両面テープのお世話にならずに済みそう。 「両面テープにお世話になるって、何?」 「ウッ、前作では薄くて磁力が足りなかったんだヨ。」 「それで両面テープで貼り付けたと。」 「エッヘン、まあね。」 「エラソぶるなーっ!」と、いう訳で、当初2週間程度でチャチャッと完成するはずだったウィッグは未完成のまま今年は過ぎていくのであった。 「だ・か・らっ、エラソぶるなぁーっ!」 「読者の皆さま、良いお年をーっ!」 「あーっ、聞かないフリしてるーっ!」 「また来年お会いしましょ―っ!!」
2013.12.29
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友人から預かることになった、一台の旧型スポーツカー。オープンカーだが、ハードトップを被せられ、日常の足にのみ使われていた。特にハイパワーな訳ではない。ツーシーターでトランクの狭い車体は実用に向かず、マニュアルシフトは面倒だと敬遠され、乗り手も現れない。車も、自分がオープン・スポーツカーであることを忘れているかのようだった。暫く乗られることもなかったその車は埃が積もり、誰にも振り向かれずに終わるかに見えた。「誇りを取り戻せ。」その車を預かった時、そう思った。水垢だらけでツヤのないボディを磨き上げ、ハードトップを取り払い、砂だらけの室内とトランクルームを掃除した。硬くなりかけた幌を掃除し、艶出しをかけた。暫く乗っていなかったエンジンは妙に重い。ミッションも固く、シフトチェンジがイマイチ楽しくない。そこで、お気に入りの添加剤を使った。エンジンとミッションが次第に軽くなっていく。車は汚れたままにしない。乗らない時もピカピカにしておく。出かける時は、雨でない限り、オープンで走る。そんな事を続けていたら、車好きが集まってきた。小学生に手を振られるようになった。ようやく、車も、自身の魅力に気が付いたようだ。不思議なオーラで、乗り手と見る人を魅了し始めた。コクコクとキマるシフト。軽く吹け上がる1.6Lエンジン。スッと曲がる、ライトウェイトボディ。見上げれば、信州の空と流れる木々。スポーツカーは、やっぱり楽しい。
2013.12.22
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ウェフ貼付け第二ラウンド終了! 「ヤッターっ、ようやく終わったぜェ。」 「お疲れさま、ひなのおかげね。」 「へ?」 「気力が続かないって言うから、水着になってあげたでしょ!」 「ププッ。」 「なんで笑うのよーッッ!」貼付けが終わったところで、再び前髪部の折込みと余分なウェフのカット、ホック部を削る。2回に作業を分けたのは、毛の量が多過ぎると折込みや削り込みがやり辛くなってしまうからだ。作業終了した前側からのカット。濃淡のムラが目立たなくなった。後ろ側。表面のデコボコ、特にホック周辺が滑らかになった。ホック穴の削った断面はボンドを塗って固めて補強してある。耳から後頭部下端までのカットした箇所はこのままだといかにもハサミで切った感があって不自然なので、端をギザギザにカットする。ギザギザにカットした箇所のアップ。写真では分かり辛いが、ギザギザ箇所を更にアイロンで内側に丸めたところ。「髪の毛の生え際」の表現方法は現時点で、これが一番自然に見える作り方だと思う。 「いろいろと試行錯誤した結果なんだよ、ウンウン。」 「涙目になってるし。」 「カッコ悪いなんて言われたら、泣くぞ!」 「キョーハクしてるし。」 「びえーん!」 「ホントに泣いてるしーッッ!」
2013.12.15
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ウィッグベースの表面にひと通りウェフを貼付けたところ。ウェフの色に濃淡があるのは貼付け量にムラがあるから。この後、はみ出したウェフの処理をした後で少しずつムラを無くしていく。 「この、ムラを無くす作業に根気がいるんだ。」 「まーッ、大変ね。」 「限りなく他人ごとだね、ヒナノ君。」 「だって、私には出来ないしー。」 「不器用だもんね。」 「ムキーッ!」後ろからのショット。この後、すっかり隠れてしまったホック部分のウェフを削る。また、ウェフの集合部分が、いかにも束がいくつも集まって見えるのも解消しなければならない。まずは、おでこから耳までの前髪がかかる箇所のウェフをアイロンがけして折り込み、ベース裏側に接着する。折り込んでおかないと、前髪を外す時にウェフの端が引っかかって、ベース側のウェフが剥がれてしまうのだ。前髪部分を折り込んで接着、その他の部分のはみ出たウェフをカットしたところ。写真では見えないが、ホックがある部分に補強の布を貼ってある。 「アレっ、前にホック付けるの念入りにやってなかったっけ?」 「ベースから剥がれにくくしてはあるんだけど」 「けど?」 「ベースがヘコヘコしてるとテール付きづらいんだよ。」 「なるほどー。」ホック部分を削ったところ。 「ウェフ貼り付け、第一ラウンド終了!」 「お疲れ様ー。」 「この後、なにか刺激がないと気力が続かない。」 「え?」 「ちょっとエッチな格好してくれ。」 「えーッ、じゃ、じゃあねー(ゴソゴソ)」 「オッ、(冗談だったのに真面目に水着になってる…)」 「こ、これで、どう?」 「ぷっ」 「笑うなーっ!」
2013.12.07
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いよいよ(ようやく)ウェフ張付け開始。細分化したウェフ束は、(1)先端の先が揃っていないもの、(2)途中で切り取ったもの、(3)付け根に縫い目があるものの三種に分けて、その中の、(2)途中で切り取ったものを使用する。(1)は毛の長さが揃っていないのでウィッグベースの表面をウェフで覆うには不適切だし、(3)はより細かい面積を埋めるのに使うかもしれない。(2)は他の2種より分量もあるので、何かと都合がいいのだ。 「素晴らしく計画的ね。」 「作業してるうちに何となく分類してたんだよね。」 「偶然の産物だったワケね。」 「今週も鋭いツッコミありがとう。」まずは上下左右4本貼る。ウェフ先端の揃った切り口をホック位置に合わせて貼っていく。ベースからはみ出したウェフは後で余分を切り取る。次に、先に貼ったウェフの間を埋めるように4本貼る。今回は効率化をねらって、以前作った時より一度に貼るウェフの量を増やした。今までそうしなかったのは、ウェフを細分化せず長いまま張付けていたので、弱い接着力のボンドでは、量を増やして貼ろうとしても上手く張り付かなかったのだ。かと言って接着力を高めるとウェフにツヤが出すぎて、ボンドを塗っていない箇所(テールや前髪)との色合いが変わってしまう。 「ほら見ろ、手間かけて束作った甲斐あったろーが。」 「単なるケチじゃなかったのね。」 「エッヘン、創意工夫にあふれたケチなのだ」 「威張ってるし。」更に間を埋めるようにして8本貼る。ホックが隠れてしまったのは、後で接着剤で固めた後、彫刻刀で削って開ける。 「ウーン、早い!」 「何が?」 「夢のように早くベース表面が隠れていく。」 「さすが創意工夫にあふれたケチね」 「関心の仕方が間違ってるぞ。」ちょっと面白いので、前側からのカット。レゲエのお姉さんみたい。 「このままレゲエのお姉さんでいくか。」 「誰も欲しがらないから!」
2013.12.01
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