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製作過程で待ち時間の長い作業、例えば、塗装やボンドの乾燥時間待ちなどは就寝前や食事前に終えておくと効率的だ。特にボンド乾燥には時間が必要なので、その日の作業工程でいつ行うか、考えながら作業を進める事が多い。 「要するに、待つのが嫌いなタイプってこと?」 「勤勉だから時間を無駄にするのが嫌いなのデス。」 「そーなんだー、ステキ。」 「棒読みはやめなさい。」で、ボンドが固まった後カットしたものを塗装前の50-03ヘッド(c)OBITSU BODYに被せてラインが合っているか確認しているのが下の写真。おでこ部分に少々隙間があるが、貼り付けたウェフティング(以下ウェフ)を折り返すので逆にピッタリだと、後できつくなってしまう。合わせが済んだら、型取り用ヘッドに保護フィルムを被せ、テール取付け位置をマスキングし、ウェフに近い色で塗装する。塗装することで下地の色が透けても気にならなくなり、頭部のボリュームを抑えることができる。 「けっしてウェフをケチっているワケではありません。」 「言い訳っぽーい。」 「ダンコ、違います!」 「わざわざ力説してるのが怪しィーい。」 「コノヤロー、今日こそスッポンポンの刑だっ!」 「だから、ひなは女の子だって、キャーっ!」(注意:これはフィクションです。)
2013.09.28
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今回からは製作編です。作業の進行状況を少しずつご紹介します。本業の合間に作っているので不定期になりますが、どうぞ、よろしくお願い致します。--------------------------------------------------僕の好きな女性の髪型は、シンプルなポニーテールである。市販のウィッグでは満足出来ないので自分で作ることになるのだが、一般に出回っている品物とは、かなり構造が異なっている。今回使用するのはオビツ製50-03ヘッド(c)OBITSU BODY。ウェフティングを貼り付けるベースは型取り用に加工した50-03ヘッドに布を被せて作る。 「アレっ、耳がないよ。」 「うん、フィットさせるために切っちゃった。」 「なんか、かわいそう。」 「うん、だから手にする度に、なでなでしてる。」ベースの切り取りラインやテール取り付け位置などのマーキングが書き込んであって、そのまま撮影するのも申し訳ないので、布を被せた状態の写真にした。01・02の型取り用のヘッドも同じように加工してある。 「このヘッド達に、いつも声かけてるんだよ。」 「何て?」 「いつもありがとう。ずっと大事にするからねって。」 「優しいのね。ひなにも言って。」 「いちいちメンドーな奴だね、チミは。」被せた布はシワにならないよう、少しずつ伸ばす。キレイに被さったら、接着剤で形を「固定」する。この「固定」が不十分だと型から外した時に縮んでしまうので、入念に接着剤を塗るのがポイント。50-01、02、03の頭部の形は全部違うので、完成したウィッグは専用になる。(今回は03ヘッド専用。)接着剤が固まるまで時間がかかるので、今回はここまで。 「ねー、ひなにも優しいこと言って!」 「しょーがねェーなァー(なでなで)。」 「やっ、だからソコ、お尻ーっ!」
2013.09.26
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ひと頃流行った3D写真。書店に行くとコーナーがあったりしたものだが、最近は、とんと見かけない。立体に見えるようになるにはコツが必要なのだが、その習得に努力と時間が必要な人もいるだろう。写真の構図が縦じゃないとダメという制限もある。確かに時代遅れの感は否めないが、実はスゴイ効能があるのだ。それは、視力回復。僕の場合、無意識に右目は近距離、左目は遠距離、という具合に使い分けていた。3D写真は両目をバランス良く使わないと立体に見えない。今回ご紹介する交差法の3D写真は「寄り目」で見る必要性から、眼の筋肉を意識的に使うようになり、眼の血行促進や眼精疲労軽減に役立つかもしれないのだ。交差法3D写真の見方。まず、写真を「寄り目」で見る。一枚目の写真、左右の画像の「眼」の部分が一つになるように焦点を合わせる。ピッタリと合ったら全体が立体に見えてくる。正しく焦点を合わせられていれば、右目は左画像を、左目は右画像を見ているはずだ。慣れてきたら、3D写真を近づけたり遠ざけたりして見てみよう。正しく焦点を合わせ続けられるだろうか。更に慣れてきたら、写真を左右に動かしてみる。僅かだが、写真が動いて見える。こんなふうにして遊んでいるうちに眼の筋肉を使い、レンズの焦点合わせのトレーニングをすることになり、視力回復に繋がっていくというワケだ。コノミのフロント側写真。左右に動かして見よう。達人の域に達すれば、胸が揺れて見える(かも)。オマケにザクの写真。これも左右に動かしてみて欲しい。マシンガンの銃口があなたを追って動く!動くはずなのだが、写真が小さいかも。動かなかった方、ごめんなさい。
2013.09.23
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コノミを楽オクに出品しました。オークション会場はこちら。または楽天オークションで、”ダンドール「コノミ」”で検索してみて下さい。今回は、細かい仕様や状態などをご案内します。素体にオビツボディ48cm(c)OBITSU BODY、頭部はオビツ社製50-02ヘッド、アイはオビツ社製オリジナルドールアイ18mmグレー、胸部をLサイズに交換してあります。関節部は分解してツヤ消し処理して塗装、その他のソフビパーツも塗装してあります。股の内部パーツが一部破損していますが、組み上げ後は見えなくなる箇所で可動も問題ありません。ヘッドの目袋はアイのフィッティングを良くするため、切込みを入れ、薄くグリス塗布してあります。アイの後端部の突起は削り取ってあります。自身のブログ用に撮影したため、関節部等に使用感があります。汚れはありません。発送時の梱包用ダンボール箱は中古品をキレイにした物を使わせて頂きます。<上記以外のセット内容:すべて非売品のオリジナルです。>・分割式ウィッグ:帽子を被せる時にテールを外します。 50-02ヘッド以外では使用できません。・上下ビキニ・ワンピース・帽子・ベルト・サンダル・まゆ毛シール:表情を変えたい時に使用します。太まゆ毛付!<使用上の注意点>・ウィッグのブラッシングは前髪とテールのみに行って下さい。ハネた毛は抜かずに切り取っ て下さい。(後が残る場合があります。)・ワンピースのファスナーは上から外して下さい。・サンダルの着脱は、ソールを曲げないように、かかとをつぶして行って下さい。・上下ビキニの着脱はパーツを外して行う方が長持ちします。無理に伸ばすとゴムが切れた り、布地が伸びて戻らなくなる場合があります。 (上ビキニ:両腕とヘッドを外して行う 下ビキニ:両脚を外して行う)製作期間一ヶ月以上かけて作りました。大手メーカー商品にはない、手作りならではの存在感がありますが、手作業故の粗もあります。(左右の手の塗装してある面積が違う、等)可能な限り丁寧な作業を心がけていますが、神経質な方のご入札はご遠慮下さい。どうぞ、よろしくお願い致します。破損した股部の内部パーツです。雛乃も同じように割れてしまったので構造的な問題かもしれません。まあ、組み立てたら全く見えないし、可動にも問題ないので普段は忘れてしまっている位なのですが・・・。
2013.09.18
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あれは、もう遠い昔の話だ。今でも思い描くことができる。夏も終わりの、ある1日のことを。「こっちよ。」新妻のコノミが、しきりと招く。年齢差のある私は息を切らしながらもついて行く。今日は結婚してから初めての旅行だ。忙しい中、ようやくとれた、たった1日だけの休日。「早くいらして。浅間山がとってもキレイ。」展望台に至る小道を、ゆっくりと歩く。コノミが一緒の、充実した時間を私は噛みしめた。小道を抜けると、突然視界が開けた。コノミのバックには雄大な浅間山嶺が広がる。「ね、きれいでしょう?」「ああ、君もね。」「えっ」パッと頬を赤らめて、プイっと向こうを向いてしまう。「コノミ、こっちを向いてくれよ。キミの顔が見たいんだ。」「知らないわ。」展望台を反対側に下ると、湖がある。水辺を二人で並んで歩く。「素敵な所ね。」「ああ、君もね。」「もう、そればっかり。」ふくれた顔も可愛い。実際、あの頃の私は若い新妻に、すっかり参ってしまっていたのだ。水辺を抜けると、小道は草原に続いていた。「コノミ」 前を歩く彼女に声をかける。「なあに?」「はい、ポーズ」コノミは照れながらも、帽子に手をやり、ポーズした。カシャッ、シャッターを切る。「そろそろ腹が減ったろう。麓に降りて飯にしよう。」「おなかが減ったから食事にしたいわ。」コノミはいたずらっぽく笑って、上品に(?)訂正した。展望台のある高台を下り、村落の入り口に差し掛かった時だった。世界が金色に包まれた。「一面の田んぼ! なんてキレイ。」「やあ、もうこんなに実っていたんだね。」「あっ、浅間山!」振り返った先、田んぼが広がる先に見える山嶺。その上に浮かぶ白い雲。広がる真っ青な空。「金色の田んぼ、浅間山、空と雲。世界はこんなにも美しいのね。」コノミは上を見上げた。その先に広がるのは空だけじゃない。私達の未来も、ずっと広がっているはずだ。大切な君に言っておこう。世界は、君がいるから美しい。コノミは視線を下ろし、私を見てニッコリと笑った。背景に金色の稲穂。彼女の真っ赤なリボンが風に吹かれて、ひらひらと舞っていた・・・。あれは、もう遠い昔の話だ。今でもはっきりと思い描くことができる。夏も終わりの、あの1日のことを。
2013.09.14
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「ひと通りドレス類の紹介は終わったけど、」 「けど?」 「何か物足りない。」 「あーっ、また何かたくらんでるーっ!」 「その通りっ!」 「ホントはサ、肩の下辺りまで下ろしたかったんだけど」 「えっち!」 「コノミ、ガード堅いんだよ。」 「大いに結構です。」 「今回はコレでカンベンしてやる!」 「スゴんだってダメでーす。」人形をモデルに、風景写真を撮りたいと思い始めて、随分時間が経ってしまった。青年がオヤジになるくらいの時間だ。粘土をこねくり回したり、パテを盛ったりして作ろうとするのだが、どれも完成しなかった。社会人になって製作は中断、その後ボークスさんがドルフィーを始めた時は感動した。人形が趣味として世間に受け入れられたのも驚きだった。早速素体を買って、ヘッドだけは作ってやろうとするのだが、やっぱり完成しない。車を運転している時、ちょっとイイ景色があると車を停めて写真撮影。その間、いつも思っていた。「人形が欲しいなァ。」なんでも良いワケではない。自分の理想、好みでなければ、欲しくない。そうして、何年も経った。人形への想いは、ずっと忘れることはなかった。今回、いよいよ人生初の、ドールを連れて撮影に出かけた。目的地に着いてカバンからコノミを出すときなんか、生きた心地がしなかった。幸い田舎なので、人のいない撮影ポイントは近所にあちこちある。一度、浅間山をバックに撮影中、後ろで車が止まったが絶対に振り向かなかったもんね。 「それで、どうでしたか? 人生初の撮影に出かけてみて。」 「ちっとも面白くなかった。」 「えーっっっ!」 「キンチョーして、それどころじゃなかったんだヨ!」 「小心者ねー。」 「どうもありがとう。」次回は撮影した写真でお送りする、ショートストーリー。年老いた男が過去を回想する、ある1日の出来事とは? 「次回は真面目に行きます。漫才はありません。」 「漫才なんて、やったことあるの?」 「そのノリが既に漫才です。」 「なにソレーっっっ!」
2013.09.13
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ずっと心に思い描いてきた光景がある。「遠い夏の日。緑の丘に立つ、一人の女性。真っ白なドレスと、白い大きな帽子。彼女はふと、帽子に手をやり、高い空を見上げた。」そんな風景を、どうしても実際に見たくて作ったのが今回のドール。 「それがこのドレスなのね。」 「うん、夏空に映えると思うんだよな、多分。」 「あとは撮影に出かけてみて確かめよう!」 「アレっ、雛乃は留守番だよ。」 「ガーン・・・」帽子は、どうしても半球体の基部に、大きなつばの付いた形にしたかった。被る時はテールを外すのだが、写真のような被り方のみで目深には被れない。帽子の被り口は真円、頭の形は楕円であることに、この時まで気付かなかったのだ!ま、カワイイからイイか。背中の開きを止める方法は随分悩んだ。既存のファスナーやホックでは厚みがあって体のラインを崩してしまう上、白の薄い布地では金具が透けてしまう。最も厚みがなくて目立たないのは両面テープでくっつけてしまう方法だが、ちょっとチャチな気がする。そこで、ビニールのファスナーを使うことにした。食品保存用のビニール袋の口にある、アレだ。厚みは両面テープよりあるが、透明なので理想的な素材だと思う。問題はビニールは布に接着出来ない点。いろいろ試して、薄くて強力な両面テープでようやく貼り付けた。青いベルトはドレスに接着しようかとも思ったが、色を変えたり、別のベルトに替えたい場合もあるので別体式。これは厚みをなくすため、両面テープ止め。サンダルのヒールは低くした。高いヒールは好きだが、ヒール用の足に交換しないと格好良くない。だが、ヒール用の足は裸足が好きじゃない。履物によって足を交換するのも何となく嫌なので、ヒールの低いサンダルを履かせることにした。履いた時、足の形がキレイに出るような作り。ソールは薄い木製なので、着脱はソールを曲げて折らないようにかかと部をつぶして行う。 「ドレスにもいろいろ苦労があったのね。」 「それは良いんだけど、ひとつ問題がある。」 「また問題?」 「ドレスのスカート、長細いからめくれないんだよ。」 「だーっ! めくらなくてイイのっ!」 「分からん奴だな。ドールのスカートなんて、めくるためにあるにキマってんべー。」 「決まってませんっっっ!」 「コノミーっ、ガード堅ェぞーっ!」
2013.09.12
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頭部が無事完成したところで、いよいよ冒頭の課題、「ドールの水着姿はセクシーなのか?」について検証してみたい。 「最重要項目ってワケね。」 「ちょっとちょっと、なんで、ひなの口調なの?」まずは素の状態と完成体との比較から2枚。 「ねェ、お尻ちょっと出ちゃってるよ。」 「ウーン、セクスィー。時代はまさにハンケツの時代。」 「どんな時代なのよ!」 「もちろん、キミもハンケツ、ボクもハンケツ。」 「ええーっっっ! そうだったのーっ?」 「ウソです、すみません。」次に前後のショットを2枚。結局、好みの差があるのでセクシーと感じるかどうかはその人次第。ドールならではの関節がダメな人もいるはずだ。でも、僕は思う。ドールはフィギュアより人に近い。一体あれば飽きることなく、長く付き合える。ポーズやファッションを替えられるから、ドールは、持ち主の様々な気持ちに寄り添うことが出来る。最後に、貴方を挑発する一枚。 「ところで、この娘に名前つけたの?」 「とりあえず、コノミと呼んでいる。」 「とりあえず?」 「うん、この娘は楽天オークションに出品するつもりなんだよ。」 「名付け親は次のオーナーにお願いしたいからなのね。」 「そうなんだ。入札してくれる人いるとイイなァ。」 「良いご縁がありますように。」
2013.09.11
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試作第一号のウィッグはベース・前髪・テール・もみあげが一体になっている。前髪のウェーブの付け方が悪かったのか、最近、カーブがとれて直線的になってきてしまった。テールも太すぎ。雛乃用を作り直すのは面倒なので、改良版は50-02用で作った。 「アタシって可哀相よね・・・」 「よしよし(なでなで)。」 「そこ、お尻だから! 慰めになってないからっ!」いよいよ完成したのが下の写真。リボンは結んであるだけ。更に、テールと前髪は外すことが出来る。テールの根本はホックが付いていてパチンとはまる。(パチンというよりボフって感じ。)前髪ベースはマグネットテープ、受け側にはステンレステープが貼ってあり、パチンと付く。(磁力が弱いのでパチンとは付かない。補強のため剥がせるタイプの両面テープを使った。)テールが外せるのはボリューム対策もあるが、帽子を被せたいという理由もある。前髪はウェーブが弱くなった時に交換できるようにするため。(僕は髪の毛の扱いがヘタなので、完成後にウェーブは入れられないのだ。)左右のもみあげはウィッグ本体とは別に、直接ヘッドに両面テープで貼り付ける。完成した50-02ヘッド。アイはオビツ製オリジナルドールアイ・グレーを使用。瞳孔がボンヤリとハッキリしないデザインは目つきが柔らかくなるので、オビツ製のこのアイがとても好きだ。アイを使用するタイプのヘッドは目元が暗くなってしまうので、なるべく明るい色を選ぶようにしている。(オビツさん、もっと明るい色を増やしてくれないかなー)暗くしたくないのでアイラッシュ(まつ毛)も付けない。まゆ毛はシール式で貼り替えできる。ツヤがあるのが少々難点だが、貼る位置や角度の変更で表情が変わるし、ウィッグの色を変えた時、まゆ毛の色を合わせるのも面白い。太めのまゆ毛にするのもイイなァ。この企画が完成しようかという頃、50-03ヘッドが販売開始になった。まさに、ちょっとつり目。販売しないかとずっと思ってたんだヨ、ヤッター!でもチクショー! 「ヨシッ、今度は50-03で太いまゆ毛やるぞ!」 「出来たら名前つけるの?」 「まゆ毛ちゃんで「まゆ」!」 「冗談だけにしといてね。」
2013.09.10
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ウィッグを作るにあたり、ボリュームを抑えるには直接ヘッドにウェフティングを貼り付けるのが簡単だが、ウィッグやアイを交換してイメージチェンジするのもドールの大きな楽しみである。やはりウィッグは交換できるように、外せる構造が良い。なるべく薄い素材でベースを作り、それにウェフティング(以下ウェフ)を貼り付けたい。だが、ベースがしっかりしていないとウェフはキレイに貼れない。試行錯誤の末、ヘッドを型にして布地を固めて成形する方法を考え出した。(表紙の仮面も同じ方法で作ってある。)次にウェフを貼り付けるのだが、コレがまた問題。非常に細くてツルツルした素材なので簡単には接着しない。強力な絶着剤だとウェフの色味が変わってしまうし、弱いとすぐに剥がれてしまう。最もバランスの良い接着剤が出来たところで、次の問題。ウェフは一度に少しずつしか貼れないのだ。面倒だからと幅10mm程を一気に接着しようとしてもベースに付かない。2mm程の束を徐々に張り付けていく。気を抜くと仕上がりが汚くなるので集中力は欠かせない。最後は根性で作り上げる。 「まあー、大変だったのね。」 「そーさァー、だから前髪ボサボサでもガマンしてね。」 「うん、ひなちゃんイイ子だからガマンする。」 「なんかムカつく・・・」こうして、ようやく試作第一号が完成した。だが、ここでまた次の問題が発生したのだ!テールのボリュームがあり過ぎて、雛乃の首よりも太い!!! 「まあー、大変ね。」 「そーさァー、もう一回作るのメンドーだからガマンしてね。」 「うん、ひなちゃん、とーってもイイ子だからガマンする。」 「コノヤロー、スッポンポンの刑にするぞ!」 「ヤローじゃないデース。ひなは女の子デース。」細いと思っていたウェフは人の毛髪と同じくらいなので、約3分の1のスケールのヘッドには、3倍の太さがある計算になる。ワンテールにまとめるとモロにその影響が出てしまったのだった。 「あちゃーっ、今回も完成したウィッグ出せなかったー。」 「結局ひなの写真にしたのね。」 「読者の皆様、お目汚しでしたらゴメンナサイ。」 「そんなにヒドイ? ひなの頭、そんなにヒドイーっっっ?」
2013.09.09
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僕は、ちょっときつめな顔が好きだ。目はつり目。オビツ50cmドール(c)OBITSU BODYの最初のヘッド(50-01)がつり目フェイスだったのには感動した。だが、ひとつ問題がある。ドールは大抵低い場所に置いてあり、見下ろす形になる。このヘッドは横顔がキレイに見えるように造型されていて、上から見下ろすと、ひどくキツイ目になってしまうのだ。まるで、睨みつけているかのよう。 「オイ、なに隣でガン飛ばしてるんだよ」 「これ、この目でしょ。睨んでる? コワい?」 「あー、はいはい」逆に下から見上げるとタレ気味の幼い表情になる。甘えているようでカワイイ。 「とりあえず褒めといたんでガン飛ばすのやめなさい。」 「はーい、って、とりあえずって何よ!」変化があって、好きな人はハマるだろうが、万人向けとは言い難い。そこで登場するのが50-02ヘッド。これは50-01の欠点(?)を改良し、より丁寧な造型になっているのだが、思いっきり、タレ目。しかも、寄り目。どうしても、つり目で、ちょっと離れ目が好きな僕には納得出来ない。それなら塗装(メイクとは言わない。オヤジなら「塗装」だよ、塗装!)アンド髪型で何とかしてやろうと言うのが今回の企画。まずはウィッグから。髪型は重要である。どんなに美しい造型でも、髪型が気に入らなければ納得できる顔にならない。(ダンドール的に言うと、ハートに刺さらない。)現在市販されているドール用ウィッグの構造はほとんど同じで、布製半球状ベースの頭頂部につむじの毛束、そこから螺旋状にウェフティング(毛束)を縫い付け、毛の長さを変えたり、分け目をつけたり、ウェーブで変化をつけたりしている。ポニーテールも売っているが、後ろ姿が美しくない。ボリュームの問題もある。市販のウィッグは、ウェフティング根本の縫い目を目立たなくするために毛の量を増やしているので、どれも髪の毛にボリュームがある。オビツ50ヘッドの頭部は、既に髪の毛分の大きさがあり、(人間の頭部はおでこから上がもっと小さい。)ウィッグを被せると頭部が大きくなり過ぎてしまうのだ。シンプルでスッキリしたポニーテールが欲しい僕は、構造から見直さなければならなかった。 「大変だったのね。」 「そーさァー、これが出来なければ絶対完成しないからな。」 「最重要項目ってワケね。」 「その通り。今回、試行錯誤してた頃の雛乃の写真出してきたんだけど、」 「髪の毛みず色だったね。」 「最初は市販のウィッグ使ってたからな。」 「エヘヘ、ちょっとセクシーでしょ。」 「なんか笑える」 「なにソレーっっっ!」
2013.09.07
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初めてオビツ50cmドール(c)OBITSU BODY(以下オビツ50)を素で見た時、実はガッカリした。色気が無い。全体のプロポーションや、可動域が広く、曲げてもきれいなラインを保つ関節など理想に近いのだが、ミョーに色気が無い。たとえ一年中服を着せたままであっても、ハダカ(に近い状態)に魅力が無ければつまらない。服を脱がせたらガッカリ、では台無しなのだ。 「なにが台無しなの?」 「そりゃあ、脱いだらセクスィー、じゃなきゃスリルってもんがないだろ。」 「別にいいじゃない、スリルなんかなくたって。」 「分かってないな。コレはオトコのロマンなんだよ!」 「ゼンゼン分かんないしー。」そこで、塗装。僕の好きな、筆塗り。それにビキニを加える。完成後、僕はオビツ50のファンになった。リアルとディフォルメのバランスがとてもイイのだ。作業は、まず手足等のパーツを外して関節を分解し、ソフビパーツとのツヤの度合いを合わせるために関節のプラパーツをペーパーがけしてツヤ消しにする。素のままだとソフビがツヤ消しで、関節のプラがツヤ有りなので違和感があるのだ。(下の写真、左のモデルの肩部分が分かりやすい。)ペーパーがけが終わったら塗料のノリを良くするため、すべてのパーツを洗剤で洗う。その後、塗装作業に移る。塗装のポイントは二点。立体感の強調と、肌の張りの表現だ。凹んだ箇所と肌が緩む場所、例えばヒザを伸ばした時、皿周辺に肉が集まる。(緩む。)そういう場所は肌が張っている箇所よりツヤが無くなり、色が濃くなる。そこを素の色より濃い色でドライブラシ塗装。胸や尻のラインがハッキリ出る箇所は更に濃い色で墨入れする。肌の張りそうな箇所は半ツヤクリヤーでドライブラシ。塗装している間はパーツがバラバラなので効果が出たのかどうかよく分からないのだが、組み立てるとようやく存在感が実感できた。最後にビキニを着せて完成。 「えっ、写真これだけ?」 「うん。」 「顔も見たい」 「また今度ね。」 「ケチー!」
2013.09.07
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ドールは料理に似ている。オビツ50cmドール(c)OBITSU BODY(以下オビツ50)という素材に、塗装を施し、アイ・ウィッグ・ドレス等を組み合わせるのだが、それらの組み合わせによって完成イメージがガラリと変わる。ガンプラも塗装次第でけっこう雰囲気は変わるのだが、より製作者のセンスが反映されると言おうか。そこがドールの魅力であり、面白さだ。ダンドールの「ダン」には男という意味の他に、ハートに刺さる「danger:危険」なドールを作りたいという願いが込められている。(「貴方のハートに何か刺さりましたか?」なんて言えるようになりたい。)そのイメージ用に、仮面を作ってみた。被っているモデルは試作第一号の雛乃(ヒナノ)。普段は「ひなチン」と呼んでいる。 「ちょっとー、ヒナノって呼びなさいよっ!」 「何だよ、メンドーだからイイじゃん。」 「ひなチンの方が四文字で、よっぽどメンドーでしょ!」 (ドールを趣味にしていると、そのうち心の中に会話が響いてくるようになるのだ。)雛乃は試作品だけあって作りが粗い。前髪ボサボサだったりして公開するのは恥ずかしいので、仮面に隠れてちょっとだけ登場してもらった。仮面を作った当初、ダークなイメージなので撮影後どうしようかと思案していたのだが、雛乃に持たせて飾っていたら何だか微笑ましい雰囲気になってきた。すごいぞ、雛乃パワー!そのうち仮面に合ったコスチュームを考えてみるか。 「それ、出来たら何て名前にするの?」 「ひなチン仮面。」 「やめてェーっっっ!」
2013.09.06
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