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June 18, 2006
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カテゴリ: 大切なこと


今回はマイカーでも新幹線でもなく、
めずらしく高速バスで往復しました。
バスも空いているとけっこう快適ですね。
それに経済的にも魅力あるし。(*^_^*)

今回の上京の目的はロベルト・サモラ君の講演会。
サモラ君は大学3年生だった2003年、
コスタリカ政府がアメリカのイラク侵攻支持を表明したことは、
コスタリカ憲法違反であるとして裁判を起こし、
翌年に最高裁憲法法廷で違憲判決を勝ち取ったの。
(彼は「当たり前すぎるほど当たり前の結果」と)
そしてアメリカは有志連合のリストから
コスタリカの名前を削除したんだよね。
このニュースは当時(2004年9月)、
かなりセンセーショナルなものだったのだけれど、
このこと、みなさんは知っていた?

サモラ君の講演会はこれまでにも何度かあって、
でもなかなか聞きに行くチャンスがなくて、
今回もギリギリまで悩んでいたんだけど、
やっぱり行って来なくちゃ、って2日前に決心。
サモラ君の話もモチロン聞きたかったんだけど、
ここに集まる方々と久しぶりに話したかったというのもあったのね。
特に朝日新聞の「論座」編集員の 伊藤千尋さん
千尋さんに会うとものすごい元気がもらえるの。
康夫ちゃんと同じ効果っていうのかな、
もうジンジン熱さが伝わってくるのね。(*^_^*)
(懇親会では千尋さんと一緒にワイン飲んじゃった♪)

なんていうのかな、地方が悪いとは言わないけど、
知事選候補者選びのドタバタとかいろいろ見ていると、
なんだか馬鹿らしくなっちゃうっていうのか、
もっと大きな視野で物事を見たくなるというのか、
世の中は長野だけじゃないよ、日本だけじゃないよ、
サッカーだけじゃないよ、もう!って、
そういうフラストレーションがたまっちゃって。(^_^;)

っていうわけで、生サモラ君。
好青年でしたよ、って、ちがうでしょ。(笑)
でもね、大きな瞳でまっすぐに前を見て、
身振り手振りを交えて一生懸命に話してくれた姿、
本当に好感が持てたし、頼もしかった。

「おかしいことは政府だろうとなんだろうと
おかしいって言わなくちゃ。
そんなのは当たり前のこと。」

そう言い切る彼の後ろにコスタリカという国の在り方が見える。
誇りを持って国を支えている国民が見える。
それがとてもうらやましいと思う。

「日本では何か言おうと思う前に抑えてしまう、
言うことを怖がっている印象を受ける」と
サモラ君が言っていたけれど、
本当にそうかもしれないなぁと感じることばかり。
康夫ちゃんがいつも言っていること、
一人一人が自分で考え、判断し、責任持って行動する。
自主自律・自己責任。
これが実践できるのは教育が違うせいかな。
国民性もあるのかな。どこで差が出るんだろう。
いろいろ考えさせられてしまったよ。

翌日からはカナダへ行くという超過密スケジュールのサモラ君、
答えるのが難しいような微妙な参加者の質問にも
時間が許す限り真摯に答えてくれました。
サモラ君、どうもありがとう!

来月にはサモラ君の指導教授でもある
カルロス・バルガス氏が来日します。
半月の滞在中、あちこちで講演会があるようなので、
スケジュールがわかったらまたご紹介いたしますね。
ああ、東京は行きたい集会ばかりです。

肝心のサモラ君の話の内容ですが、
今まで行われてきた講演会とそんなに違わないので、
いくつかのサイトをリンクしちゃいます。
(名前ですが、先ほどまでの日記では
「ザモラ君」と表していたのですが、
「サモラ君」が正しい との連絡が来ましたので、
改めて訂正させていただきます)


★★ ●イラク違憲訴訟を起こしたコスタリカの大学生が来日
(明珍美紀の取材日記・新聞労連)

★★ 「戦争で平和築けない」 コスタリカ学生サモラさん訴える
(全国国公私立大学の事件情報 2005年02月21日)

これは伊藤千尋さんの記事。

★★ もう一つの平和憲法の国=コスタリカに学ぶ
(法学館憲法研究所2005年8月8日)


<6/19追加>

言葉の足りない私と違って、いつも的確な言葉で
言いたいことを書いてくれるizumatsu先輩。
今日の日記にも大きく頷いてしまいます。
国を愛することとは?愛したいと思う国とは?
って、あらためて考えさせられちゃうよ。

★★ 「大統領様」
(izumatsu先輩の日記)


<参考>

中南米のコスタリカでは、
「Pura Vida」という言葉が最もよく使われます。
「純粋で素朴な生活や人生」という意味です。
ここに、コスタリカの平和の秘密が隠されています。
軍隊がないことが即平和を意味するものではありません。
普段の生活の中で、民主主義、人権、環境、教育などを通して、
「そこそこが一番よい」という価値観を実践し、
また伝えていくところに、
コスタリカの真の「平和観」があります。
(by 足立力也)

★★ 「平和憲法のメッセージ(水島朝穂)」から引用

コスタリカ市民の憲法意識  2001年2月12日

中米にコスタリカという国がある。
隣国はニカラグア、ホンジュラス、パナマなど。
クーデタや武力紛争が絶えない地域である。
だが、コスタリカは1949年11月制定の憲法12条1項で
常備軍を廃止した。同3項では、
防衛のための軍隊の再組織を認めているが、
この条項は半世紀以上、一度も使われていない。

1983年に「永世的、積極的、非武装中立に関する
大統領宣言」を行い、「武力なき平和」の姿勢を
より鮮明に打ち出している。軍事費がない分、
教育予算に全国家予算の22%をあてる(98年度)。
識字率97%、平均寿命76.3歳、上水道の普及率96%は、
途上国ではトップクラスだ。

昨年9月、日本の法律家が中米コスタリカを訪問したときの話。
観光バスのなかで、案内のガイドがこう言った。
「この国には二つよいところがあります。
一つは美しい自然環境、もう一つは軍隊がないことです」。
サングラスをかけた粋な男性ガイドの口からサラッと出た言葉に、
団長の池田真規弁護士は衝撃を受けたという。

人口わずか350万の小国ながら、国土の24%が国立公園(保護区)。
地球上の動植物種の5 %(鳥類は10%)が生息する
恵まれた自然環境をもつ。それに加えて「軍隊がない」ことを、
普通の市民が誇りに思っている。
池田氏らは、訪問先で予定にないインタビューを行ってこれを確認した。
市民も、小学生たちも、軍隊がないことをポジティヴに語る。
これはすごいことだ、と。
その秘密を、フィゲレス元大統領夫人のカレンさんは
池田氏らにこう語った。

「武器を持つということは、人間が武器に支配され、
武器の奴隷となり、武器の犠牲となるのです」
「武器は自ら捨てていかなければならない」
「軍隊はコスタリカにあってはならないものなのです」。

国家が軍隊を保持しないことは非現実的だと言われるが、
コスタリカでは、「軍隊を持たないから平和なのだ」と
市民が自然に語るのが特徴的だ。なぜこうなったか。
カレンさんの講演記録から紹介しよう。

それによると、1871年の時点で、
コスタリカは中米一の軍隊を保持していた。
コスタリカは、戦争を回避するには、対話・和解、
そして国際的な権利の主張、これが大事だと考えた。
だから、子どもの頃から、物理的暴力で解決するのではなく、
対話することを教えられる。
実践的平和教育が徹底している。

周辺諸国はクーデタや戦争が多いが、
コスタリカは軍隊を廃止して以降、
これらの国々と対等な対話をして平和を維持してきた。
米州機構に「軍事協力はできないことを条件」として加盟して、
平和外交に徹する。国連や国際機関の活動に積極的に参加する。
軍隊がないというカードが、
国連の軍縮分野で発言力と説得力を獲得する。

こうした活動の結果として、
アリアス元大統領がノーベル平和賞を受賞したのだ。
加えて、軍隊がなくてもやっていけるのには、
市民社会の強さもある。

「軍隊を廃止し、平和教育を徹底し、
清潔な選挙制度を確立して民主的制度を改革し、
積極的な平和外交を展開すれば、
外国から侵略されることはありません。
コスタリカは常備軍を廃止したから、
侵略を受けない平和国家になりました」。

カレンさんの講演記録を読んで感じたことは、
軍隊を持たないからこそ、
積極的な平和・仲裁外交に迫力と説得力が増すことだ。
国内的には、選挙管理裁判所という政権から独立した
特殊な機関があって、清潔な選挙を実施するから、
政治対立が泥沼化せず、民主主義の水準があがる。
そして、豊かな教育・福祉政策により市民生活が向上し、
市民意識が高まる。彼女の言葉を借りれば
「市民社会の力」を強めることが、
平和を確保する力となるわけだ。

確かにコスタリカ憲法12条は、
防衛のための軍隊の再組織を留保している点で、
日本国憲法9条と比べ、規範レベルでは徹底性を欠いている。
だが、普通の市民の平和意識・憲法意識の水準は
、日本よりもはるかに高いと言える。

日本では、「もし攻められたらどうする」という
旧来型の発想から抜けきれず、利己的市民の「安全感」の確保のため、
「必要最小限度の実力」と称する巨大な軍隊を持ってしまっている。
その軍隊がいま、「自衛」ではなく、介入型に変質しつつある。
それに比べれば、コスタリカ市民の平和認識、憲法意識の鋭敏さは、
周辺諸国で銃声が聞こえるなかでのことだけに、
よりリアリティをもってくる。

なお、先月、東京・三鷹市主催の講演会で、コスタリカの駐日大使が
「非武装永世中立国コスタリカの積極的平和論」と題して語った。
「平和憲法があるから平和になるということではなく
、平和とは日々新たに作り上げるものだ」という下りでは
、聴衆から拍手が起こったという(『朝日新聞』1月21日付多摩版)。
コスタリカ政府観光局のホームページ のトップに、
「世界で唯一の非武装永世中立国」とある。

※池田真規「コスタリカに学ぶ」『平和教育』59号、
テープ起こし生原稿を参照。
池田氏の資料提供に感謝します。
(水島朝穂)










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最終更新日  June 19, 2006 02:59:05 PM
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