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「脱ダム」宣言に関する知事県議会答弁


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August 17, 2006
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ニュースを検索することが多いんだけど、
ネットニュースってあっという間に記事が消えちゃうのね。
だから村井氏の発言とかを記録に残そうと思っても、
気をつけていないとすぐに見失ってしまう。
これはダム関連というか、治水関連の記事。
私のための覚え書き。

まずは8月13日の朝日一面記事。
「治水」の基本方針がダムによる水の封じ込めから、
「水はあふれる」ことを前提として、
あふれる水をどうするか、
被害をいかにして最小限に食い止めるか、
その辺に焦点をあてた治水政策に方向転換。
同じく朝日新聞の7月17日の社説
「あふれる川を前提に」も、
こうした水政策への方向転換を示唆している。
康夫ちゃんもこの8月15日に
改めて「脱ダム宣言」を。

★★100年先を見据えて再び「脱ダム」宣言


新潟県に位置する刈谷田川と五十嵐川の流域では、
2年前に襲った豪雨で12名の命が奪われ、
1万所帯もの家屋が水害に遭いました。
何れも信濃川水系の河川です。

既に刈谷田川には1つ、
五十嵐川には2つのダムが上流に建設され、
100年に1度の洪水にも耐えられる筈でした。
が、地球温暖化に伴う局地的豪雨は
建造400年の仏閣さえ押し流しました。

流域では現在、敢(あ)えて堤防を切り下げ、
100ヘクタールの遊水池を設ける事業が進行中です。
危険区域から家屋400戸を移転する計画も始まりました。
川の水を川の中だけで制御しようとする発想こそは
非現実的、との新しい治水の哲学です。
増水時には川を溢(あふ)れさせる事で逆に治水を行う。
その為にも、本当に護(まも)るべき住居や田畑を確定させる。
河道至上主義とも呼ぶべき、
従来の河川整備方針からの大転換です。

それは、新潟県の単独事業ではありません。
「『脱ダム』宣言」から5年半を経て、
同様の精神の下に国土交通省の認可を得て、
隣県で実施されている事業なのです。

下諏訪町を流れる砥川上流に計画していた下諏訪ダム。
茅野市を流れる上川上流に計画されていた蓼科ダム。
信州では昨年、諏訪湖に流れ込む
2つの河川のダム計画を何れも破棄し、
ダムに依(よ)らない河川整備計画を策定。
国土交通省から認可されました。
前者は岡谷市、後者は諏訪市にも密接に関係する河川です。

而(しこう)して県全体では47%の得票率だった
今回の選挙で僕は、豪雨災害に直面した
岡谷市、諏訪市、下諏訪町、辰野町、箕輪町、
茅野市、塩尻市の被災7市町の何(いず)れに於いても、
対立候補を上回る得票率だったのです。

別(わ)けても「『脱ダム』宣言」発祥の地である
下諏訪町で得票率61%、土石流が発生した岡谷市で58%、
500戸余りが床上浸水した諏訪市で57%の高得票率です。

延べ1万人を超える県職員が市町設置の避難所に駐在し、
床上浸水の個人宅をも支援した、
それのみが理由ではありますまい。
ダムに依らない河川整備が進捗(しんちょく)している
砥川、上川の流域では、他の河川と異なり、
床上浸水等の水害は発生しなかった、
その事実こそが被災地で冷静に受け止められたのです。

而して、岡谷市でも箕輪町でも、
土石流は“鎮守の森”たる神社を跡形も無く呑み込みました。
古来、神社は集落の中で最も安全な
場所に設営していたにも拘(かかわ)らず。

幾人もの命が奪われた岡谷市湊地区で、
地元区長は述懐しました。
誰も危険な沢だと感じた事は無かった、と。
が、殆(ほとん)ど森林整備が行き届かぬ国有林の、
針葉樹主体で保水力も劣る荒廃した森は
薙(な)ぎ倒され、土石流が人家を襲ったのです。

林野庁の予算に占める森林整備は僅か8%に過ぎず、
谷止め工に象徴される鋼鉄と
コンクリートの公共事業が幅を利かしています。

こうした中、僕は就任以来の5年で
森林整備予算を3.3倍に拡充し、
小泉純一郎内閣が公共事業費を37%削減する中、
土木建設業者の雇用の場を創出しました。
それは、未来の子供達に借金の山を残さず、
今後10年間で24ヘクタールの間伐を実施し、
広葉樹主体の緑の山を残そうとする100年の計なのです。

「『脱ダム』宣言」を揶揄(やゆ)する
護送船団・記者クラブの「報道」が為される中、
被災地の有権者は極めて冷静に的確に、
100年先の信州の在るべき姿を捉えている。
その事実に僕は深い感銘を受けています。


====================

さて9月から始まる村井長野県政。
さっそく浅川ダム建設検討へと動くらしい。
今回の国交省見解を受けて、
どのように検討するのかしっかり見ていないとね。

★★ NHKで村井氏が徹底討論2(2006.8.14)
(駒ヶ根に想う)

(一部引用)

村井県政では、脱ダムから緑のダムへ
向かっていた流れは断ち切られ、
砂防ダムから巨大ダムへ
勢いづいて行くことが明らかになりました。

しかし、ダムの対象になる住民は
知っておかなければならないことがあります。

村井氏が技術的科学的な事実に基づいて
議論を進めるとしている、この「事実」に
重大な問題点が隠されています。

先日、飯田で開催されたシンポジウム
「脱ダムから緑のダムへ」で、専門家が指摘した
「都合よく作られた科学的な事実」の
存在を知っておかなければなりません。

戦後の山が荒廃した時期に得られた治水データは、
現状にまったく適していない。

すなわち過大な事業を伴う間違ったデータが
国土交通省の考えの基本となっていることを。

村井氏の言う「事実」と、治水における「真実」とは、
似て非なるものであることを常に頭において、
村井ダム県政に歯止めをかける必要があります。



★★ どう「創る」 村井県政始動へ
(2)治水


「浅川ダム中止疑問」

「脱ダム宣言」によって、遊水地などを整備する
治水対策が検討されている浅川(長野市、小布施町)。
だが、田中康夫氏の落選によって
再び河川整備計画が揺らぎ始めている。

「国からの宿題を解決するには、
国土交通省の考えを聞かせてもらわないと」

田中氏は、6月16日に県庁で行われた
国交省関東地方整備局などとの懇談で不満を漏らした。
その1週間前には国交省の要求に応じて
上流と下流の安全度をそろえるなど、
県は「譲歩」している。
「早く認可を」というのが本音だった。

田中氏は2001年2月に「脱ダム宣言」を公表し、
02年6月県議会で浅川など2つのダム建設中止を表明、
全国的な注目を集めた。
だが、浅川の代替案が示されたのは
3年以上経た昨年11月。
国交省との協議は今も継続中だ。
田中氏は7日、認可手続きの凍結を表明し、
新知事の村井仁氏に対応を託した。

同局の渡辺泰也・河川調査官は、
「ダムはあくまで治水の手段。
つくる、つくらないが目的ではない」として、
県が地元住民の意見を集約することを求める。

   ◇  ◇

一方、村井氏は浅川ダムの建設中止を「いささか疑問」としている。
「技術的な知見を蓄積している権威者の知恵を
総合的に勘案して判断していくと言うしかない」と、
関係者の意見に耳を傾ける考えだ。

「人の意見を聞く」という村井氏の姿勢に、
ダムに賛成する住民の期待は大きい。
浅川周辺で農業を営む長野市北郷の松木武久さん(67)は、
「村井さんなら分かってくれると思う。
下流の安全を考えれば、ダムが一番」と話す。

「ダムは、県が交わした約束」(松木さん)
という理由から、下流の長沼地区で北陸新幹線の
用地買収が進まないという問題も起きている。

   ◇  ◇

「脱ダム宣言」には、5年を経た今も賛否両論があり、
知事選の争点にもなった。
村井氏当選を複雑な思いで受け止めた人もいる。

田中氏の意向を受け、治水の基本的な考え方を見直す
「高水協議会」座長の塩原俊さん(77)は、
「村井さんの当選で、浅川にダムを造る
という方向に戻るのではないか」と懸念する。

ダムを建設するかどうかを判断する基準となる、
洪水時の河川の想定最大流量「基本高水」を
再検討するのが同協議会の目的。
「地域住民が参加し、科学的に治水を見直している」と、
塩原さんは胸を張る。
だが、ダム建設の根拠自体を問い直す
「田中色」の濃い取り組みのため、
村井県政では存続が危ぶまれる。

「村井さんは評価できる施策は残す
と言っているから……」。
塩原さんも、村井氏の「人の意見を聞く」
との言葉に望みをつなぐ。

<今日の参考リンク>

★★ 『豪雨対策』他、リバーポリシーネットワークからのお知らせ

★★ リバーポリシーネットワーク

★★ 長野県はせいぜいこんなもの
(軽井沢村 もぐら通信)


<いつもの参考リンク>

★★ Nobless Oblige 週刊Ya'ssy

★★ 県政を後戻りさせてはならない

★★ 康夫ちゃん・長野県政関連日記

★★ 知事就任挨拶(2000年9月)











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最終更新日  August 17, 2006 05:45:51 PM
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