2005年12月30日
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カテゴリ: 喫茶「話倶話倶」
~~~~~ストーリー~~~~~

内田真貴子(鈴木京香)は、亡き父・内田守の遺言を果たすために、鹿児島県・枕崎を訪れる。戦艦大和が沈んだ海に散骨をするために...
大和乗員の生残りである老漁師・神尾(仲代達矢)は、上官であった内田の養女と知り、漁船「明日香丸」に彼女を乗せ、東シナ海の大和沈没海域へと向かう。
神尾の回想という形でストーリーが展開されていく。

当時15才だった特別年少兵・神尾は、昭和19年2月、大和へ乗り組む。厳しい訓練を受けながら、出撃命令が下りるのを待つ。そんな神尾らの前に現れた機銃射手である内田(中村獅童)と烹炊(ほうすい)所の班長・森脇(反町隆史)。深い友情で結ばれたこの魅力的な二人の男たちに神尾ら年少兵たちは尊敬の念を抱いていく。

10月、レイテ沖海戦に出撃した大和を、米軍戦闘機の容赦ない攻撃が襲う。年少兵たちにとっては初めての実践だ。戸惑いと驚きと興奮と悲しみ。何人もの仲間を失い、激しく傷ついた大和だった。事実上連合艦隊が壊滅に追い込まれたこの戦闘で、内田は重傷を負い戦線離脱、呉の病院へと送られる。

20年3月、沖縄戦前の最後の上陸を許され、男たちはそれぞれに愛する人のもとへと散っていく。離れ離れになっていた母親と対面する澄夫、まだあどけなさの残る幼馴染み妙子と別れを惜しむ神尾。死を覚悟した男たちの、あまりにも短く切ない一夜だ。
また、内田も馴染みの芸者との最後の逢瀬を経て、軍法違反覚悟で病院を抜け出し大和の一員となった。

4月1日、遂に沖縄への特攻の命が下りた。6日、大和は行く先をごまかすために針路を東シナ海にとっていたが、翌7日、米軍に察知され激しい攻撃にさらされる。3000人余りの乗組員たちの、必死の闘いが繰り広げられた。覚悟を胸にした各々の持ち場での壮絶な奮闘もむなしく、沈まない戦艦・大和も遂に海原にその姿を没していった。



戦後60年ということで、様々なメディアで特集が組まれ、ドラマや映画もたくさん作られた。どれも強いメッセージがこめられたものであり、戦争を知らない私たちにも、充分過ぎるほどに悲惨さが伝わり、二度と繰り返してはいけないものだということを教えてくれる。
戦艦大和に焦点をあて、乗組員それぞれのドラマをみせてくれたこの映画は、まさに反戦映画だと思う。戦争というものが、結果、何を生み出し何を残したのか、あらためて考える。今現在でも戦争責任をめぐって、憎しみ合い罵り合い、国同士の論争が止まない。加害者にも被害者にもなるのが戦争であるならば、人類の愚かさを顧みて、平和と鎮魂への祈りを常に心にもって、これからを歩いていくべきなのではないだろうか。

戦死した父と兄、母を空襲で失い、広島原爆で幼馴染み・妙子を亡くした神尾は、愛する人たちを誰一人守れなかったことを胸に、戦後を一人で生きてきた。尊敬する上官である内田の娘に出会ったことで、大和が沈んでいる海上に立ち、あらためて戦友たちと対面した。バイクを買うためにアルバイトで「明日香丸」に乗っていた少年・敦の顔が、船長である神尾の話を聞いていくうちに変貌していく。今15才である彼にも、戦時下での船長の少年時代の想いが伝わったのだろうと感じた。

余談だが、神尾が妙子と最後に別れるシーンで「私、広島の軍需工場へ行くの。私も頑張るよ」と妙子が言った。『父と暮せば』を思い出し、あの時に妙子もあそこにいたんだなあ...と思った。いくつかの作品を観ていると、こうしてストーリーが立体化してくるような気持ちになり、それぞれの作品に奥行が出て来る。止まらなくなる涙も、こんな見方が反映しているのかもしれない。

それにしても、中村獅童&反町隆史のステキだったこと。こんな言い方をすると、軽く思われるかもしれないけど、男っちゅうもんはこうでなくちゃ! と思わせてくれる。渡哲也や仲代達矢、林隆三などベテラン陣もかなりの貫禄だったけれど、この二人の存在感はすごい。映画界も世代交替の時期なのかなあなんてことも感じた。あ、それと、長嶋一茂、武士道に精通している大尉でかっこいい役やってた。すっかり俳優さんだね。


長渕剛の歌にのせたエンドロールで、席を立つ人が誰もいなかった。会場が明るくなるまでみんな動かないの。こんなこと初めてだったなあ...私はタオル地のハンカチがびしょ濡れになってしまった(^^;) 観にいく方は、くれぐれもハンカチをお忘れなく。

男たちの大和/YAMATO 公式HP





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最終更新日  2005年12月30日 18時04分26秒
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■コメント

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Re:男たちの大和/YAMATO(12/30)  
ナツアカネ  さん
この映画、角川春樹氏のプロデュースですよね。
相当見応えのある映画だと訊いて是非見たいと思っています。

今年も素晴らしい写真と文章の日記を読ませていただいてありがとうございました。
どうぞ良いお年を。
来年もよろしくお願いします。
(2005年12月31日 16時58分21秒)

ナツアカネさんへ  
まるまる茸  さん
>この映画、角川春樹氏のプロデュースですよね。
>相当見応えのある映画だと訊いて是非見たいと思っています。
◆登場人物も多く、かなりのボリュームだけど、時間の長さも人物の煩雑さも感じないほどいい映画だと思いますよ。ぜひ、観てね♪

>今年も素晴らしい写真と文章の日記を読ませていただいてありがとうございました。
>どうぞ良いお年を。
>来年もよろしくお願いします。
◆いつも温かなメッセージをありがとう。
アカネさんに元気づけられた一年でもありました♪
こちらこそ来年もまたよろしくお願いしますね☆
よいお年を迎えてくださいね\(^0^)/ (2005年12月31日 18時55分56秒)

おめでとうさん  
msk222  さん
今年も日記を楽しみにしています。
もう酔っぱらいになってきたので、きょうはこのへんで。
酔うと、つい本音がでちゃうんですよ、ヒック…。


もし今年、まんまるさんが別れるようなことになったら、僕と恋を……、あぁ、アブナイ、アブナイ。
(2006年01月01日 21時06分26秒)

Re:おめでとうさん(12/30)  
まるまる茸  さん
msk222さんへ
>今年も日記を楽しみにしています。
◆めちゃくちゃ不定期で、更新のおそい日記を楽しみにしていただいて恐縮しちゃいます(^^;)

>もう酔っぱらいになってきたので、きょうはこのへんで。
>酔うと、つい本音がでちゃうんですよ、ヒック…
>もし今年、まんまるさんが別れるようなことになったら、僕と恋を……、あぁ、アブナイ、アブナイ。
◆ニタニタして読んでしまいました(笑)
私も今日は朝からお酒漬け♪
こんな嬉しいコメントはいつでも大歓迎で~す。
酔うと本音が出るのはお互い様。あ~、あぶない、アブナイ(笑)

また今年もよろしくお願いいたしますね(^^)
今年はぜひ一緒に飲む機会にめぐまれますように♪
(2006年01月01日 23時16分56秒)

Re:男たちの大和/YAMATO(12/30)  
Blue Rose Cafe  さん
男たちの大和・・・

Miccoも観ましたよ~^^

泣きました!!!


新年のご挨拶遅くなりましたが・・・

本年もよろしくお願いいたしますね(^_-)-☆

Micco (2006年01月07日 11時20分45秒)

Miccoさんへ  
まるまる茸  さん
>男たちの大和・・・
>Miccoも観ましたよ~^^
>泣きました!!!
◆Miccoさんも観たのね♪
よかったよねえ~~~(^^)
たくさんある戦争映画の中でも、バツグンだったと思います。

>新年のご挨拶遅くなりましたが・・・
>本年もよろしくお願いいたしますね(^_-)-☆
>Micco
◆だいぶご無沙汰しちゃってて...(^^;)
忘れないでいてくれてありがとう♪
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
(2006年01月09日 10時39分41秒)

Re:男たちの大和/YAMATO(12/30)  
戦争、聞くだけで涙が出ます。
観たいけど、冒頭から泣きそう。
中村獅童&反町隆史は観たい←軽い(汗)
気になっている映画だけど、
観るまでに葛藤しそうです ( ≧ー≦)/うぅー。 (2006年01月10日 05時58分31秒)

シュウカ@(・_・)9さんへ  
まるまる茸  さん
◆お返事遅くなりました(^^;) ごめんちゃい。

>戦争、聞くだけで涙が出ます。
>観たいけど、冒頭から泣きそう。
◆ふむふむ、シュウカちゃんも涙腺が弱いのね(^^)
たしかに戦争映画だけど、大和に関わった人たちのヒューマンスクランブルっていう感じの映画です。

>中村獅童&反町隆史は観たい←軽い(汗)
◆二人ともかっこいいよ~♪ 獅童は面白い顔してるのに、なんであんなにステキなんだろうね(笑)
やっぱり男は中身だね。そうはいっても、反町は顔もステキだけどね(笑)

>気になっている映画だけど、
>観るまでに葛藤しそうです ( ≧ー≦)/うぅー。
◆葛藤などせずに、それっ!って観てしまえ~!(笑)
ビデオよりも劇場で観たほうが、迫力があると思うよ♪
(2006年01月12日 06時51分02秒)

祭りの船  
クリスチャンのおぃらにチベットのゾクチェンを教えてくれた旦那のおやじは知覧で海軍にいたのです。そぃで東京の家に行くとなくなった親父はヤマトの砲弾のかけらを部屋に置いてました。

どっちかってえと、日本のビルの建築のしかたはヤマトですね。一昔前の建築家はヤマトを意識してました。

*

日本の上層部は誰もがこの戦争は「負ける」とわかっていても止められなかった。その理由がようやくわかりました。「祭り」だったからです。
ところが戦う相手は「ビジネス」だったのです。

従軍した父親をみているとつくづく怖いものだと思います。
食べ物を確保して腐らせるので怒ります。
怒らないとまた同じことを繰り返しますから。
しかしなお繰り返します。

従軍した者には二度と平和は訪れないということです。それはアメリカで「ビジネス」に駆り出された人々にとっても同じことです。

だから世界は不幸の連鎖なんです。たぶん。


(2006年01月12日 23時51分00秒)

ヤマトカケルさん  
まるまる茸  さん
>そぃで東京の家に行くとなくなった親父はヤマトの砲弾のかけらを部屋に置いてました。
◆ヤマトに乗っていたのでしょうか? 彼等にとってヤマトは何か特別なものなのでしょうね。

>どっちかってえと、日本のビルの建築のしかたはヤマトですね。一昔前の建築家はヤマトを意識してました。
◆へぇ~! そうなんだあ! ここにもヤマトの信望する人たちがいたんだね。

>その理由がようやくわかりました。「祭り」だったからです。
>ところが戦う相手は「ビジネス」だったのです。
◆取り組む心が違うだけで、戦争のし方も違うんですね。「祭り」にしても「ビジネス」にしても、どちらも不幸を背負わなければならないのは同じなのに...

>従軍した父親をみているとつくづく怖いものだと思います。
>食べ物を確保して腐らせるので怒ります。
>怒らないとまた同じことを繰り返しますから。
>しかしなお繰り返します。
>従軍した者には二度と平和は訪れないということです。それはアメリカで「ビジネス」に駆り出された人々にとっても同じことです。
>だから世界は不幸の連鎖なんです。たぶん。
◆私の両親も戦争体験者ですから、食べ物に関してはほとんど捨てることをしませんよ。やはり腐らせてしまいます。それも一種の心の病だと思うんだけど...
カケルさんの言うように、不幸の連鎖ならば、どこかで断ち切らねばいけないね。
カケルさんの今回の書きこみ、すごく勉強になりました。そして考えさせられます。めちゃくちゃ真面目な気持ちになってます。ありがと(^^)
(2006年01月13日 17時04分52秒)

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