【なぜPass Labs Rushmoreが倒れたか】
B&W 802Dの底面をご覧になったことがありますでしょうか。あの台座にしてスパイク間隔が狭く、後ろ側は20cmくらいしかありません。リュート型やティアドロップ型の宿命ですね。しかも重心が高いので、これでは長周期の横揺れには弱そうです。
実はRushmoreも後ろのスパイク間隔は20数cmなのです。それでもまだ(おそらく)安定しているのは前方は30cm以上間隔があり、アンプを積んでいる分前後の重心バランスに優れているから。また135kgの重心は下半分にあります。普通のスピーカーはユニットが一番重い。しかもフロントバッフルを他面より厚くしたりしますんで。
だからこそ、方chは無事だったんでしょうねぇ。
そうなると倒れ易いスピーカーは、ある程度見た目や設計でわかってしまいます。 高さに対する底面の面積や、重心がどこにあるかが大事
です。
Pioneer S-1EXやS-3EX
は4本脚に見えますが基本3点支持で、後ろ2本は転倒防止の飾り足にもなります。日本製品らしい優れた設計だと思います。
3. スパイクとスパイク皿(受け皿/スパイクベース)
スパイクは震動を効率よく床面に逃がすにはよい構造ですが、下からの突き上げには弱いことが実体験としてよくわかりました。Rushmoreの標準装備のスパイクは鈍角ですし、本体スパイク一体型で、かつ本体重量があるので、まだ軽症だったと思うのですが・・・。
どうも地震の時はスパイク皿が輪をかけて問題で、
「スパイクがはねる受け皿がズレる、あるいは外れる1脚以上の高さが変わりバランスを崩す転倒」
という一連の動きのようです。
下の写真をご覧ください。これは私が実際Rushmoreで使っていた CFRPの受け皿
です。たった1個だけ点々と跡がついていました。おそらくRushmoreがズレていった跡でしょう。スパイク皿から外れて一気にバランスを崩したんでしょうねぇ。

Phile-web AVラボラトリー(第257回)で山之内正氏が
地震による転倒を未然に防ぐためには、スパイクとスパイク皿を使う設置方法を再考する必要があり
ます。
これはRushmoreだけのことではないので、スパイクに関しては後日また記します。
そして実はスピーカーボードにも同じことが言えます。ボードから脚が外れれば、バランスを崩して・・・です。
(続く)
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