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ベトナムのカメが死んだ日に。TPPが発効すれば、参加国のなかにあって“もっとも伸びる国”だといわれてきたベトナム[たとえばこちら]。しかし順風満帆だと思われていたそんなベトナムで 異変が起こったのは、1月20日のことでした。・・・そう、ベトナムという国家が大事な局面にはいると必ず現れてきたという、ある種の精神的支柱というか・守り神的な役割を担っているかのような ホアンキエム湖の巨大カメが死亡したのです。 これはなにかおこるのかもねと思っていた矢先、まさにその日に伝えられたのは[2国間協議をほとんどおこなわず自主的に行事役に徹して漂流しかけていた条約を締結させたともいわれている]日本のTPP担当大臣である甘利さんのスキャンダルでした[こちら]。それから1週間。28日の本日辞任を表明された甘利さん。[それぞれの国にあっての批准も済まないうちにやるというある意味不可思議な]TPP署名式には出席されるのか、いやいやそれだけではなく[ウワサがほんとうだったとしたら]これから推進役を失ったTPPはどうなっていくのか、そしてこちらもまた[甘利さんという鉄人を操る正太郎少年のように]順調かと思われていた安倍さんのカレンダーに狂いが生じてくるのか、などなどいち農業関係者として2016年のこれからの展開には興味津々です。 ところで伝説のカメの死亡原因。この巨大なシャンハイ ハナスッポンを攻撃し弱らせていたのは、なんと無数に 繁殖していた小さなミドリガメたちという説もあります。 このカメの正式名称はミシシッピアカミミガメ。そう、 米国生まれなのですね。このカメたちを米国の企業とみ たほうがいいのか・はたしてどうなのかは、これは数年 後のお楽しみっていうところですカメ/笑。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Jan 28, 2016

ジャンボタニシや草の防除には“田起こし”が有効。H暖冬のなかで始まった突然の大寒波。そんな大寒波を利用しようというおはなしです[週末になるとまた温度があがってくるとの予報もありますから、やるなら いま かと]。 ↓『ジャンボタニシや草の防除には“田起こし”が有効。』 壁一面に産み付けられた ショッキングピンクの卵・たまご・卵 !!悲しいかな、いまやこれは日本の日常になりつつある光景なのです。この卵から孵ってくるのは、ジャンボタニシ こと スクミリンゴガイ。昭和56年頃に海外から食用として日本に持ち込まれて野生化し、関東以西の水稲やレンコンに大きな被害を及ぼしている貝になります。画像は こちら 。 このスクミリンゴガイは繁殖力が極めて旺盛、汚水にも強く、用排水路やクリークで増殖しながら移動分散し続けています。この急速な増加に伴い、「昨年までは見なかったけれど、今年になってからの増殖ぶりには驚いた」などと農家さんがおっしゃるのは日常温茶飯事のこととなった感が大いにありますよ〔地区の一斉防除で数十キロとれたり〕。 さて、そして。そんなスクミリンゴガイの防除に最適な時期、それが 彼らが眠りつく いま、 トラクターで田を起こすこと なのです。 そう、収穫の終わった水田の土の中、5センチ程度の深さで休眠を図る彼ら地中の貝の貝殻を回転するトラクターの爪で破壊、もしくは地表にかき出して凍死させる・・・。この機械的な防除は けっこう効果があるんです。効果を高めるにはコツとしては・・・ ■ ロータリーの回転数を上げる こと ■ そして 低速で耕うんする ことが挙げられますよ。 この処置を施した水田においては、じつに 90パーセント以上の駆除率があった とする試験結果もありますので、心当りのある地区では、ぜひ この防除法もお試しくださいね。そしてもちろん、雑草防除にも田起こしは有効[宿根草の地下部を破壊したり、地表に出すことによる寒さによる防除]です。 もちろんジャンボタニシのはなしも取り上げて↓ ます。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Jan 25, 2016

H297 伝説の巨大カメを攻撃するもの。 TPP締結に熱心に取り組んできた観の強いベトナム。そのベトナムの精神的な支柱でもあるトいう“ホアンキエム湖の巨大カメ”が死亡したというニュースに前後して配信されたTPP担当大臣である甘利さんの献金問題。・・・これからいったいどうなっていくのでしょうね。もう御呪いしかないとおもっていた自分にとっては、↓のアカミミガメにおしえられた気分いっぱいです/笑。ということで2011年分の再録です。よろしかったら。 ↓『伝説の巨大カメを攻撃するもの。』ベトナムが大事な局面にはいると必ず現れるという、ある種の守り神的な役割を担っているかのようなホアンキエム湖の巨大カメが治療のために保護されたというニュースが配信されたのは、2011年のことでした。 このニュースを聞いたときに思ったのは、 巨大カメはなにが原因で弱っているのだろう ということでした。原因として まず頭に浮かんだのは ● ハノイにあるための水質汚染 ● 釣り針や網などによる人為的なケガ といった、人間が関係するものだとおもったのですが・・・当地で原因として挙げられているなかに、 ● ほかの動物からの攻撃 という箇所があったのに、わたしは 驚きました。 というのも、このホアンキエム湖の巨大カメの正体がシャンハイハナスッポンであったからです。 というのも・・・ するどい首の動きで、“噛み付く”動物の象徴ともされるスッポン、いったん噛み付けば、雷が鳴るまで放さないともいわれるスッポン、〔それほど大きくない個体でも〕噛み付けば青竹も引きちぎるといわれるほどのスッポンの、それも体重が200キロを越すといわれている ホアンキエム湖の巨大スッポンを攻撃する動物などがいるのかと、思ったからです。 そこで、その動物の名前がはいったニュースを探したところ、ロイターの発信したニュースのなかに、巨大スッポンを攻撃したと思われるという動物の名まえを、見つけたのです。 その動物とは ミシシッピアカミミガメ。日本でもお馴染みのいわゆるミドリガメでした。ということで、20センチ以上にもなることもあるというミドリガメの狂暴性を再認識させられましたよ。ニュースは こちら 。 伝説やUMAファンのひとりとしては、巨大スッポンが まだ元気なうちに、ベトナム政府やハノイ市に、、しっかりとしたミドリガメ対策をおこなってほしいなと願っている次第です。 というわけで今回は、その繁殖力のつよさで、ベトナムでも生息域を拡大しているミドリガメについてのおはなしでした。 ベトナムの精神的な支柱ともいえる伝説の湖で繁殖するのと同じよ うに、ミドリガメは日本の神社仏閣の池でも繁殖しています。 象徴的な例として、 たとえば 古事記にも登場する「日向の橘の小戸の阿波岐原」では ないかといわれている宮崎市の阿波岐原森林公園内にある御池/みい けですが・・・こちらも、ミドリガメがいっぱいです。 先日は、多摩川で繁殖しているという話もありましたし、早急に手 を打たねば、日本の水辺でみかけるのはほとんどがミドリガメ 見たいな光景になるのかもしれません。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Jan 20, 2016

『金色〔こんじき〕のカメ』が死亡したということでベトナムが大事な局面にはいると必ず現れるという、ある種の守り神的な役割を担っているかのようなホアンキエム湖の巨大カメが死亡したとのニュースが配信されました。こちら。ということで、8年ほど前に当ブログにて以前に掲載したものですが、次回関連として よろしかったら。 ↓ 『金色〔こんじき〕のカメ』 むかしむかし、ベトナムは敵から攻撃されて、とてもたいへんな時代がありました。そんなある日、一人の漁師が湖で魚をとっていました。すると、網の中にりっぱな剣が入っていました。そして、湖の中から声が聞こえてきました。 「わたしは水の神様です。その剣を敵から守るためにあげましょう。」 漁師はすぐにその剣を王様のところへ持っていきました。王様はその剣のおかげで敵をぜんぶ追い払うことができました。 それからしばらくして、ベトナムは平和で自由な国になりました。 ※ 湖にある建物では、たくさんの亀の像が柱を支えています↑ ある日、王様は湖へ船遊びに行きました。すると突然、とても大きい亀がゆっくりと近づいてきました。亀は王様に向かって、 「わたしは王様に剣を貸しました。今ベトナムは自由になりました から、その剣を返してください。」 と言いました。 王様が剣を取り出すと、亀はすぐにその剣をくわえて、湖の中に消えていきました。こんな出来事から、王様はその湖に「ホアンキエム」という名前をつけました。 「ホアン」は「還す」、「キエム」は「剣」・・・ これが、ハノイにあるホアンキエム湖の伝説です。 この伝説に登場する 黎利(レ・ロイ)帝と大亀 は、ベトナムのヒーローといっても良いかと思います。現在、ホアンキエム湖にあるではこの物語の水上劇が 名物となっているそうです。 そして、ホアンキエム湖の大亀です。 金色ではありませんが、現在でも実際にホアンキエム湖には、大きい亀がおり、この亀はハノイ市民にとても人気があります。 伝説・妖怪ファンとしては、この亀さん〔たち〕に、いつまでも湖にいてほしいものでだと、思わずにはおられません。 こちらは、人の身近にいる動物たちのおはなしとなります。↓ 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Jan 20, 2016

もう、御呪い[おまじない]しかないのかもしれない。 「今回のTPP大筋合意は公約違反である」という大方の農業関係者の意見が大勢を占めるなかにあって、「全体の平均の関税撤廃率は9割半ばだが、日本は8割台に留まった。公約どおりだ。国会決議は守った」と答える安倍総理。・・・この光景にオリンピック招致の際のスピーチにおける“アンダーコントロール”発言や、「新3本の矢」政策の目標として掲げた際の“GDP600兆円”発言を重ね合わせた方も多いのではないのかと思うのです。しかし・しかし。どうにもならない。どうにもならないと思い込ませるのが手法なのだろうと思うのですが、いかんせんどうにもどうしようもない。だからおもってしまうのです、もう、御呪い[おまじない]しかないのかもしれないと[安倍さんは神政連国議懇の会の会長さんだそうでその点もぬかりなさそうではありますけれど]。ということで、そんな御呪い[おまじない]に関するルーマニアの回の再録です。よろしかったら。 ↓ 『新税対策には“魔力”が有効!?』 国の財源確保にやっきとなっていたルーマニア。昨年の1月には、「魔女」が課税の標的になりました。ニュースは こちら 。 2月には追加のニュースとして 「1月1日から施行された新労働法で、これまで職業とみなされ なかったモデルや執事とともに、占い師や魔女たちも正式な 職業(専門サービス業)とされ、収入の申告の義務付けと16% の所得税が課せられることになった。」 と、具体的な課税率まで伝えられていたのです。 こちら 。 しかし、それから約1年。 2012年1月10日につたえられたルーマニアのニュースでは「魔女税の導入は見送られた」ことが伝えられました。 こちら 。 さてそこで、問題となるのが税金が見送られた“理由”です。 表向きは「手続きが煩雑になること」とされているのですが・・・納税に激怒した魔女たちのおこなう“呪い”を当局が怖れたのではないかという見方もあるようです。 こちら 。 「私は国の大統領だって恐れません。私たちに何かしようとする のなら魔力を見せますよ」 実際問題として、チャウシェスク政権時代に政権に呪いにかけた罪で投獄されたという、魔女の女王といわれるブラタラ・ブゼア(63)の上記のコメントなどは、なかなかに力のこもったものでしたから。 さて、ここで魔女の女王ブラタラ・ブゼアです。いったいど んなルックスなのかと、気になってしようがない、あなた。 そんなあなたには、すでに魔女のパワーが及んでいるのかも しれません/笑。 こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Jan 20, 2016

この冬、本格的に冬らしくなるにしても、ならぬにしても。 年末年始から1月上旬にかけての、まさにいまの時期は、例年であるならば冬の冷え込みが本格的になるはずの時期なのですが、今冬にかぎっては厳しい寒さが何日も続くようなことがありません。そのある意味異常な気象の影響は、いろいろな農作物の生育に影響を与えています。そのような影響のいち例として、一般的なニュースの題材としてとりあげられることが多かったのはキャベツやハクサイの葉もの野菜でした。ときならぬ高温のために病気が多発した畑の葉もの野菜が廃棄されたり、[収穫期が前進化したためにおこった]一度に多量に市場に出回ったことによる低価格化と採算割れのために、出荷されぬままに畑に鋤き込まれて処分される葉もの野菜のようすをご覧になった方もおおかったのではないでしょうか。また南九州では、生産者段階での加工まで含まれた栽培の形態[千切り大根やタクアンなど]である露地ダイコン栽培に大きな影響が出ていることが話題となりました。こちらも ときならぬ高温のために病気になってしまうダイコンが多かったのに加え、労働力を考慮して段階的に収穫していくはずだった[時間差をもって作付けつけられていたはずの]ダイコンの生育が前進化してしまったのですから、生産者の苦労はたいへんなもの・・・現時点での加工品としての生産量は 例年の半分以下になるのではという予想がなされています。いっぽう ハウス栽培においてはやはり11月からの高夜温の影響は大きく、加えてお天気の悪さ=いわゆる日照不足の影響から、12月下旬の時点においてのキュウリやピーマン、トマトやミニトマトの花芽の充実の悪さが取りざたされてもいました。ということは、それらの花が果実となる1月下旬からのハウスもの野菜の質さらには収穫量も減少してくるとみるのが妥当でしょう。さて、そしてこれからです。寒波がどこかで襲来するのか?このまま暖かい1月~2月になるのか? 誰にも予測することはできませんけれど、今冬が本格的に冬らしくなるにしてもならぬにしても、現時点ではっきりしているのは ● 2月に出荷予定の農作物の収量は低下する ● さらには 秀品率の低下が予想されるという事実です。ということで、こと2月に関するかぎり 2月の農産物は品薄状態となり市場価格は高値で推移するのは、まずまちがいのないことかと。ということで今回は、セオリーとしてやるべき管理をやっておいたほうが、いざという時に慌てなくてすみますし、備えあれば愁いなし!ということになるという農業経営に関するおはなしでした。 → 管理例は こちら と こちら 。 9月と11月。このふたつの月に降り続いた長雨の影響に ついての、まるで雨季が始まったかのような気候のもたら した影響についての回は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Jan 14, 2016

まるで忘れさせられたかのような病害。vol.2。現状よりも、さらに食糧輸入が増えることになるとまずはこんな弊害もでてくるのではないかという回を、再録することにいたしました。もともとは国内のリサイクル農業推進に対する疑問点をとりあげた2007年から2009年にかけての回だったのですが、よろしかったらご参考に。前回分は こちら。 ↓『カビ毒よりも怖いもの。』「最近はカビによる害がよく研究され、特に発ガン性を持ったカビ毒(マイコトキシン)をつくり出す種類も数多くあることがわかってきて、食品衛生上大きな問題になっている。それだけに食品メーカーにとって防カビ対策は何に増して大きな課題」・・・などといった取り上げられ方をされはじめたカビ毒。しかし、不思議におもわれませんか。このカビ毒/マイコトキシンによる中毒症は人類の歴史と共に発生していたと考えられる、じつは古くて身近であるべきはずの症状。しかししかし不思議なことに、それにしては一般的に現在の日本でほとんど知られていない。そのような日本の現状を、あなたは不思議におもわれませんでしょうか。そんなカビ毒に関する問題が、国会で議論されたことがあります。そのような国会の委員会での、カビ毒に関する理事の発言をまずはご紹介です。『竹○局長はまだこのカビ毒の問題について御認識が少いのじゃないかと思い ます。今申し上げましたように、純粋な毒素を多量に食わせたらマウスは 一週間で死んでしまうのであります。よろしょうございますね。 微量でも半年問継続して与えましたならば、肝臓は次第に大きく組織の変化 を来たすそうであります。ことに今東大あたりで実験中でありますが、ガン 類似といいますか、あるいは広い意味においてアメリカあたりの医学の判定 ではガンというそうでありますが、そういう現象すら実験上現われておるの であります。 ところが肝硬変になった、ガンになったからといってそれがカビ毒に汚染さ れた食物を食ったためかどうかということはわかりません。そういうような ところまでは手が届かない。私どもは法務省のお立場も警察の立場も知って おりますので、予防的に事前に厳重にその行方をきちんとして、そうして国 民的には衛生上の被害なからしめることに万全の措置をとっていただきたい。 病気になって死んだって言うていくところがないですよ。日本は世界で何番 かの肝臓病患者の多いところだといわれるそうでありますが、その原因は何 か、私どもはしろうとでわかりません。わかりませんけれども、学者が幾多 の粒々辛苦の研究を積み重ねまして、この毒素の被害の激烈なことを証明し ておるのであります。中略。 そういうことでありますので、財政の問題も大事であるし行政の問題も大事 だが、もっと尊重すべきは人命でありますから、人命の尊重の見地から見ま して、万全の措置をとってもらうということは行政の当然の職責だろうと思 います。』と、いうもの。どうでしょう、確信をついたなかなかのご発言だとはおもわれませんか。この方がうちの地区選出の代議士さんなら、私、一票入れたくなっちゃいます。こんな方が日本にいてくださるのであれば、これからすすんでいくであろうカビ毒対策も期待が持てる。・・・しかしですね、ものごとはそううまくいかないのが世の常っていうか、三笠フーズ事件で問題が提議されたにもかかわらずの 日本の常/笑。冒頭でお伝えした国会の委員会の発言時期をお知らせしましょう。じつは、この発言は、昭和32年11月における第027回国会決算委員会における理事の発言。もうかれこれ半世紀以上も前の「カビの生えそうに古い」発言なのだから驚きです。この時代以降、右肩上がりに食料の輸入がふえていったのにもかかわらず、です。いち消費者としてはもうこういうしかないでしょう。 カビ毒よりも怖いもの、それってきっと情報公開の少なさだと。加えてこの問題に関する現在の国会議員さんの関心の薄さはもちろんのこととして。 こんな背景がありました ↓ 。 注〕昭和32年11月、第027回国会決算委員会で問題となったもの それは『黄変米』問題。昭和26年12月に神戸港に陸揚げされたビルマ 米5000トンの1/3分が黄変米であった事が発端でした。農林省神戸 動植物検疫所と兵庫食料事務所が発見したこの黄変米のその後の保管と 行き先が問題視されたもの。 注〕イスランジア黄変米〔このときさらに問題になったカビ毒〕 タイ国黄変米の毒素に比較して強烈な毒素をもつ。およそ100倍。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Jan 7, 2016

まるで忘れさせられたかのような病害。vol.3。現状よりも、さらに食糧輸入が増えることになるとまずはこんな弊害もでてくるのではないかという回を、再録することにいたしました。もともとは国内のリサイクル農業推進に対する疑問点をとりあげた2007年から2009年にかけての回だったのですが、よろしかったら ご参考に。一回目は こちら。二回目は こちら 。 ↓『生ゴミリサイクル肥料は手放しで安全なのか。』輸入食料の違反食品についての参考記事です。生ゴミたい肥料の安全性を危惧する理由のひとつでもあります。こういう研究も在るということで。■ ニッポン消費者新聞 第775号 平成20年5月1日中国製ばかりが危険というわけではない。06年度、違反の発生率が高かった国は、エクアドル(27%)、ガーナ(18%)、フィリピン(2.06%)、インド(1.45%)、米(1.32%)の順になる。中国は0.58%。中国が残留農薬や食品添加物、微生物汚染での違反が多いのに比べ、他の国、特に米国はトウモロコシのカビ毒であるアフラトキシン汚染が圧倒的に多い。米国からのトウモロコシは、06年に約15万tが積み戻しになった。 米国産のトウモロコシでアフラトキシン汚染が多い理由を農学博士の藤田哲さんは「管理がよくない。日本はトウモロコシを輸入するときは家畜のエサとして輸入することが多い。だから管理が行き届かなくなる」とする。また、「トウモロコシからデンプンをとって人間の食用に利用する場合がある」という。■ 人民網日本語版2007-09-18 違反輸入食品輸出国について日本の朝日新聞社が発行する週刊誌「アエラ」はこのほど、日本に輸出された食品の国別基準超過率ランキングを発表した。それによると、米国、オランダ、イタリア、オーストラリアなどの国・地域の基準超過率はいずれも中国(大陸部のみ。以下同)を上回った。中国の超過率は0.58%で、37カ国・地域中23位となり、米国の11位(1.32%)を大きく下回った。 2006年度の日本の厚生労働省の輸入食品モニタリング統計データに基づいて、主要輸入国の輸入申告数、基準超過数、基準超過率のランキングを作成すると、基準超過数は中国が530件で1位、米国が239件で2位だったが、基準超過率では中国は23位、米国は11位となって逆転した。記事に引かれた国際農業問題を専門とする九州大学の甲斐諭教授の話によると、先進国にも食品の安全性に関する問題は多く存在する。米国を含む多くの先進国は海外への食品輸出に際し、長期の輸送に耐えるため多量の薬品を使用している。先進国産食品に含まれる化合物の問題も深刻だ。こうした問題は往々にして日本の検疫の通関検査で見過ごされ、問題ある食品が日本市場に入り込んでいるとしている。 さて、そして いかがでしょう。個人的には思うのです。食料の60%を海外から輸入される食品に依存するわが国の悲しい現実がここにあると。そして 生ゴミのリサイクルです。輸入食品が6割ある現状で、上記の食料の残滓から[安心・安全だといわれて]作られる生ゴミ肥料は、本当に手放しで安全だといえるのでしょうか。“食料輸入のほとんど無かった時代の有機栽培”と、“現在の日本の姿である世界有数の食料輸入国でおこなわれている 生ゴミなどから作られたリサイクル肥料を主体とした有機栽培”とを、同一視することには大きな問題があると思われてなりません。 生物濃縮されていくというレイチェル・カーソンの『沈黙の春』 の思想。それは この場面でこそ考えられるべきなのではないでしょうか。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Jan 7, 2016

まるで忘れさせられたかのような病害。vol.1。「牛丼が安くなるかもしれません」と、これは19時のニュースの冒頭で武田さんが発した言葉。そう、これは2015年10月06日にTPPの閣僚会合が大筋合意したことを伝える枕詞であったのです。正直いって、びっくりしました。まだこれから各国での国会承認が必要だというのに[こんな偏向ともいいうる]報道の仕方でいいのだろうか、と個人的に思ってしまいました。と、いうことで、大量の食糧輸入が増えることになるとまずはこんな弊害もでてくるのではないかという回を、再録することにいたしました。もともとは国内のリサイクル農業推進に対する疑問点をとりあげた2007年から2009年にかけての回だったのですが、よろしかったらご参考に。 ↓『農場の静かな殺し屋。』「農場の静かな殺し屋」・・・と、米国で怖れられている脅威があります。目にも見えず、匂いも出さず、不意にやってきては家畜に多大なダメージを与え、畜産経営の見えない敵となっている「農場の静かな殺し屋」。その正体はいったいなんなのでしょう。こう書けば、たとえばそれは・・・闇夜にやってきて獲物は眠っている家畜に近づき、剃刀のような前歯で血管を一瞬に切断し、傷口から流れ出る血液をなめとるチスイコウモリをおもわれる方がいるかもしれません。あるいは[わたしを含めた/笑]UMAファンならば、首周辺に2~4箇所の傷を残して吸血するというあのチュパカブラでは?なんておもってしまう人もいるかもしれません。しかし、やつらではありません。 それでは未知の病原菌? 抗生物質の乱用から生まれた耐性菌? 知らぬまに蓄積された化学物質?などと続けて想像しがちになりますが、いや、それらでもないんです。するといったい静かな殺し屋の正体とは、いったい何者なのでしょう。じつは 不意にやってきては家畜に免疫力の低下や重度の障害を引き起こさせ、ときには流産や重度の体調不良状態を招く「農場の静かな殺し屋」の正体とは・・・それは、 家畜の餌のなかのカビ繁殖によって生成される毒素であるカビ毒なのです。このカビ毒、じつに300種[400種説もあるんですよ!〕以上が知られ、たとえば家畜に現れる症状でいえば 下痢・重度の食欲不振・低体温・流涎・瞼の腫れといった症状からはじまり、そのあと 軟らかい便・繁殖性低下・毛のツヤがなくなる・乳量減といった症状をひきおこしてゆくのです。 たとえばそれらのカビとカビ毒の代表的な名前とそのもたらす影響は ■ ゼアラレノン/ZEN・・・・・・・繁殖毒・胚芽死・流産 ■ デオキシニバレノール/DON・・・腸炎・下痢 ■ アフラトキシン/AFB1 ・・・・ 肝臓毒・腎臓毒・免疫低下 といったものがよく知られています。そしてここからがより重大な話になってくるのですが・・・マイコトキシンと呼ばれるこれらのカビ毒、もちろんヒトにも有害です(肉製品や乳製品を経由してヒトにも影響がでる場合ももちろんアリ)。 最近では、とくにヒトに対する影響が故意にわすれるよ うに仕組まれているような印象さえ受けるカビ毒ですが、 農業の現場ではとくに麦の栽培中や貯蔵の段階での注意 がはらわれているという現実があります。こちら。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Jan 7, 2016

冬だというのにアカイエカ。11月の県内の4市の平均気温が、平年よりも2.4度から3.1度も高くなった11月の宮崎県地方。そんな宮崎県の気象について、 11月に引きつづき南九州地方は年末年始もぽかぽか陽気になるとして、気象庁が宮崎県を含む九州南部と奄美地方に「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表したのが12月21日のことでした。そんな南九州地方の天候ですが、1月05日現在のいま振り返ってみる実際の気温経過は、予報どうりに[予想以上という声も多数]暖かすぎるものとなりました。そんな暖かすぎる天候を如実に具現化したものが、これ。 のののののそう、 冬だというのにアカイエカ です。1月02日に お正月は暖房していない事務所内で採取、そのまま暖房していない事務所にて、水分だけ確保した土壌検査用の試料ケースで保存したうえで、01月05日に撮影したもの。・・・こう書くと、“南九州の室内であれば、アカイエカは普通に越冬しちゃうのではないのか”と、思われる方も多いかもしれません。が、じつは宮崎は晴天が多い。そのために冬は放射冷却現象がおこること多々で、朝が冷え込む土地柄なのです。通常の平年の気候であれば、蚊は11月にはいると、室内であってもまずみかけないという現実があります。さて、そこで暖冬の影響です。のののののそのようなアカイエカがまだ飛んでいるような暖冬になった南九州の惨状を伝えた新聞記事がこちら。記事曰く“スイートピーの品質低下やカモ猟開始の遅れ、スキー場の休業…。気温が高い日が続く今年の暖冬は、宮崎県内の農業や観光などさまざまな面に影を落としている。”と、つづきます。こうなると思うんです。来年も暖かくなるんじゃないだろうか、そうだとしたらどんな対策をとるべきなのかな、と。さらに思いますよ、暖かくなると思って対策とったら逆に寒い年になるのではないかなって。 朝が冷え込むことを利用した千切り大根つくり。乾かそうと 棚に並べた千切りが腐敗したり、数か月続く作業に合わせて 種まきしていたはずの大根が、いちどに全部大きくなったり とくにあたたかい時期にまかれた大根が腐敗したり、病気に なったり・季節外れの虫害にあったり。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Jan 5, 2016
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