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防寒も兼ねて固くなった土には空気を。寒さが、ことのほかきびしくなった2024年初春。 さっそくのガーデニング作業は、 鉢に空気をいれるとこから始めます。ということで次回分の挿し木編のつなぎとして定番の改善策のおはなしとなります。よろしかったらご参考に。 ↓定期的に鉢に穴を開けています。 左は、フレンチ系の生育をそろえたラベンダー。 右は、同じく生育をそろえたデンタータラベンダー。鉢に穴を開けることで、空気が供給され、新根の出る場所が確保されるというわけですね。春から秋にかけては、だいたいひと月に一回の割合で、鉢の大きさにあわせながら穴を開けています。穴を開けるための道具は これ。 大きい鉢用のドライバーと、小さい鉢用に、握りをつけた鉄線を使用しています。お気づきになった方もおられると思うのですが、土ってえらいもんですよね、長年つかっているうちにこの写真のように鉄の先端をすりへらすわけですから。。感心してしまいます。そしてこの管理法のもう一つの利点は、植物を栽培するスペースがなかなかとれない場所での栽培をある程度は可能にすること。大鉢のラベンダーでも、薄いプラ鉢のまま、 この大きさのままにそだています ↓ 。 土が硬くて植物の生長がどうにも悪い・・・という方は、最初はひとつの穴でもいいですから、試してみられませんか。ただし、さわった針金の傷から病原菌が入る可能性もなきにあらずということで鉢土に生の有機物をたくさん[こちら]施されている方には向かない技術ですので、この点は注意が必要です。 プランターや鉢栽培は、技術獲得に大いに役に立ちますね。 だって試験場の試験だってけっこう小規模。そして本田とい うか、ゴルフ場の芝生などへの空気入れ話は こちら。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Jan 9, 2024
大災害のたびに繰り返される光景。能登半島地震による道路の寸断、停電、断水などのライフラインの混乱で、その影響が深刻化している災害地。とくに人的被害にニュースの大半が費やされているなかにあって、避けて通れない状況にあると推測されるが農業、なかでも畜産業です。ということで2011年東日本震災時の当ブログ記事の再録となります。外国産飼料に頼っている日本の畜産の現状と自給率に関する話ですので、よろしかったらご参考に。↓農作物には土地利用型作物と労働集約型作物があり、その作物を使った土地利用型作物農業と労働集約型農業があることを、ご説明してきました[こちら]。そのうえで最近なにかと話題となることが多い日本の食料自給率の表し方を取り上げ、カロリーや生産額やさらに重量で表した自給率もあったたほうがベターだと述べました[こちら]。そして本日は、続編となります。はじめに新聞記事のご紹介です。 農業新聞第一面のこの写真です。こちらは2011年7月12日の『飼料詰み大型船入港』と言う見出しのついた日本農業新聞の第一面の写真となります。この記事のおおまかな内容ですが・・・『津波により甚大な被害を受けた宮城県石巻港に11日、震災後初となる大型外航船が到着した。石巻市は東北地方の飼料380万トンの3割を占める飼料基地。大型船での仕入れが再開したことで、安定的な飼料供給体制が整った』と、いうものです。東北地方は有数の畜産基地ですからね。この日に入港した5万トン級の大型貨物船で運ばれた米国産トウモロコシ2万5000トンは、飼われている家畜への安定的な飼料供給に対して大いに役にたったはずです。ちなみに今後は震災前と同様に〔トウモロコシだけでも〕1ケ月に一回の割合でこのような大型船による輸送が行われることになります。いやー、よかったですね。と、ここまでは新聞による単なるニュース。これから先を考えるのが現場に居るものとしてのつとめですが・・・そうなんです。ご存じの方も多いとは思いますが有数の畜産基地である東北の家畜の餌もまた、新聞記事にあるようにそのほとんどは外国産なのです。この事実が、 カロリベースや重量ベースの自給率が必要な理由となります。そして飼料ならまだまし。 この写真の横断幕をもって入港を歓迎する方々が、もし仮に家畜のエサではなくわれわれ日本人の食料を歓迎する人々であったとしたら、どうでしょう。今回ご紹介した新聞記事の『飼料詰み大型船入港』の飼料という言葉を『食料』という言葉に置き換えたとしたら、どうでしょう。 外国産飼料に頼っている日本の畜産ってだいじょうぶなのかなと思ってしまうのはわたしだけではないはずです。脅かすわけではありませんが、あと数日もたては8月15日の終戦記念日。この終戦記念日にまつわる話として・・・私の出会ったたくさんの農業界の先輩たちから 終戦前後の日本のイネの収量は悲惨といってもよいほどの不作であったというという言葉を、〔わたくしは〕何度も職場で聞かされてきた過去があるのです[終戦の年の食料不足はいくつもの朝ドラでも描かれてきてますし]。その言葉を思い出しながら、この新聞記事を眺めていると、どうしても『飼料』が『食料』という言葉に見えてしまって こまっちゃうというわけです。・・・さてさて。そのような個人的な感想はさておいて、震災前後のとある東北の畜産農家さんについての時事通信 4月30日号に掲載された『岩手の養鶏農家も大打撃、えさ不足で大量殺処分』という記事をご紹介して今回のおはなしを終りにしようと思います。よろしかったらご参考に。↓東日本大震災は、津波被害を免れた岩手県の養鶏農家にも大きな打撃を与えた。地震に伴う停電や津波で、飼料工場などが操業停止に陥り、農家は弱ったニワトリを大量に殺処分。同県の鶏肉生産高は国内3位で、高病原性鳥インフルエンザ問題に揺れる日本の鶏肉産業にとっても痛手となった。陸前高田市の高台で「タカハシファーム」を運営するTさん。生まれたばかりのひよこを仕入れ、60日程度かけて育てた後、大船渡市の食肉メーカーに出荷していた。「子供たちが安心して食べられるものをつくりたい」と、抗生物質を使わずに育てたニワトリが自慢だった。津波で市役所などが流された市中心部とは違い、5万羽を飼っていた養鶏場に大きな被害はなかった。だが、宮城県石巻市や青森県八戸市など沿岸部にある飼料工場が被災して、えさが入手できなくなった上、出荷先のメーカーの工場も停止。1週間は様子を見たが、えさ不足で弱ったニワトリは病気にかかりやすいため、全て処分して埋めた。ひよこの購入代や飼育に使ったえさ代など被害は2000万円に上る。岩手県畜産課によると、震災の影響で養鶏農家のニワトリは4月下旬までに約270万羽が死んだ。。以上、参考としての新聞記事でした。 ほめ殺しという言葉。経済界の方々の“日本農業は強い論”を 聞かされると、わたくしは、このほめ殺しという言葉を連想 してしまうというのが正直なところです。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」のの<
Jan 6, 2024
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