とりあえず、アメリカ在住のfootball愛好家たちの最低限のよりどころは、BBCのWEBラジオである。もちろんラジオなので音声のみだが、掲示板で最初にこの情報を提供してくれた人いわく、 「it's better than nothing.」ということだ。 この表現は、かなり使用頻度の高い日常英会話でもある。 「何もないよりは、マシ」。 どうしても見るのが無理だったら、このラジオを聴くことにするか……という諦念を胸に、彼らはより良い手段を模索し続ける。 実を言うと、EUROをアメリカでTV観戦することは不可能ではない。「金に糸目をつけなければ」の話だが。試合はすべてペイパービュー。一試合のみの観戦だと$20で、全試合のセットだと$178だから、約2万円!! 高っ!! だがそれでもよいから見たい、という人はかなりいる。たしかに、母国の一世一代の大勝負ということになれば、これくらいのお金は惜しくないという人もいるだろう。 ところが、あるとき掲示板に「セットはないと言われた」という書き込みが出現したのだった。彼は、地元のケーブル会社に連絡し、最高責任者にまでご登場いただいたが「契約形態の都合でセットは取れない。見たければ一試合ずつ払え」と言われてしまったというのだ。先ほど一試合あたりの観戦料金は$20と書いたが、これは一次リーグの話で、試合のグレードが上がるにつれて料金も吊り上げられていくという寸法。仮に全試合見たら、その総額はなんと約$800にも達してしまう!!! 彼は狂わんばかりに掲示板上で怒りをぶちまけたが、その後、同様の書き込みがいくつか現れた。そして大会を数日後に控えたある日から、EUROの放映権を所持しているケーブル会社のwebサイトから「EURO全試合パッケージ」という項目は消えてしまったのである。契約上の都合か何かだろうか、いずれにしろ、この高いながらもお得な全試合観戦パッケージは雲散霧消してしまったようなのだ!! 高給取りのビジネスマンならまだしも、学業のために来ている苦学生には、これはとても手の出る価格ではない。 「It's the only reason i hate living in the US, i can't watch my team (Espana) play!」というスペイン人留学生の魂の叫びも、むべなるかな。 だが、ここでまた、新たな情報が登場した。なんと、アルバニアに世界中のテレビ番組をオンラインで配信している会社があり、そこと契約すれば、$10でEUROの全試合を見ることができるというのだ!!(いったい、どうやって調べたんだか)。ネットというのがかなり難ではあるが、そしてアルバニア語しか流れないというのも物悲しいが、それこそ
昨日より、euroは始まった。 掲示板には、以下のような文章が書き込まれていた。
「since when portugal-greece were playing i went to this tele-sport albania and saw nothing. instead they were showing some documentary about refree colina.」
自由の国、アメリカに夢を求めて訪れた若者は多い。だが彼らを待ち受けていたのは、晴れ舞台に立つ母国の戦士たちの姿を見ることさえ許されないという、何とも非インターナショナルな悲しき現実。 どこの国かは解らないが、異国の地からやってきたであろう若者は、この事実にいたくショックを受けた旨を述べた後に、こう記した。 「I thought they accepted everyone's cultures. HA HA HA, no. If you want to watch Euro 2004, call it football like everyone else (or something similar), not soccer.」 ↑言わずと知れた、コッリーナさん