2004年08月04日
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 数字だけを見ると、にわかには信じられない。だが内容を見ると、必然以外の何物でもなく思えてしまう。
 バスケットUSAチームの五輪壮行会である対イタリア戦のスコアは、95対78。イタリアが完膚なきまでに“ドリームチーム”を叩きのめした。
 アイバーソン、ダンカン、レブロンらNBAのスター選手を擁するナショナルチームで五輪に挑むアメリカは、いわゆる「“本気”と書いて“マジ”」状態だ。先の世界選手権でまさかの6位という成績に終わり、国民の「バスケはアメリカの国技」という矜持が揺らぎ始めている。地に落ちかかった信頼とステータスを取り戻すためには、五輪での金メダル獲得は最低条件。「他との違いを見せ付けた圧倒的勝利」が望まれている。田村亮子じゃないが、まさに「最高で金、最低でも金」が彼らに貸された責務だ。
 その景気付けとなるはずの試合で、出鼻をくじかれまくる圧倒的敗北。試合終盤、やけくそのように沸き起こった「USA」コールの哀切なる響きが、観客のヤルセナサを物語っていた。
 ダンカンがリバウンドを取れない。アイバーソンがペネトレイトできない。アリュープを狙ったはずのパスがゴール前を水平に横切っていく。チームとしてのケミカルが全く感じられないUSAに対し、イタリアはスクリーンやパス&ロールなどを「練習か?」と思うくらいに面白いように決め、次々と得点を重ねていった。ドリームチームの敗北の背景には、イタリアの徹底したゾーンディフェンスもあるだろう。2シーズン前からNBAでもゾーンディフェンスは認められたとは言え、やはりワン・オン・ワンの醍醐味を重んじるNBAでは、さほどタイトなゾーンは見かけない。とは言え、それを敗北の理由として認めてくれるほどに、アメリカのファンやメディアは寛大ではないはずだ。
 敗北が決定的となった第4クウォーター。解説者は、
「これはアメリカバスケットボールの"corrupt"だ」
と嘆いた。corruptは、日本語で言えば「頽廃」。
「頽廃にして大敗か~」などというつまらぬオヤジギャグが、頭の上にプカプカ浮かぶ。





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最終更新日  2004年08月04日 05時38分25秒
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