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白泉社花丸文庫花丸誌上で連載していたということですが、文庫化して上下同時発売です。舞台は恒例の寮のある男子校ということですが、なんと吸血鬼モノです・・・。主人公の水瀬凛の高校時代と、その8年後が舞台です。凛は同室になった美貌の紫姫先輩に心を奪われたが、彼は実は吸血鬼。学園のみんなの記憶を消して姿をけした。しかし、凛の記憶に紫姫先生の存在が残っていた。8年後に別の男子校(やはり寮制)に教師として赴任した凛の前に紫姫先輩にそっくりの隠岐という生徒があらわれた。また、宿舎の隣に住む美術教師の世羅も彼にちょっかいをかけてくる・・・ちょっと「吸血鬼」というのは、設定として突飛なんですけど、まっいいかって感じでしょうか。斑鳩サハラ先生の小説って、さっとあまり考え込まず読めるので、気分転換にはいいかなって思います。漆黒の薔薇にくちづけを(上)漆黒の薔薇にくちづけを(下)
2004.09.30
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ダリア文庫(フロンティアワークス)「月の砂漠」シリーズです。いままでノベルス(ムービック)で出ていたシリーズの続きが、今度創刊されたダリア文庫で出ました。今までのシリーズも、文庫化されるとのこと。「月の砂漠殺人事件(上)(下)」「誰もわるくない」「キーワードは雨」この作品は、お約束の寮制の高校(ただし男女共学)の同級生たちを主役に、推理モノを含ませたボーイズラブです。最初の「月の砂漠殺人事件」は、実は殺人事件は起こっていません。怪我をしたバスケ部のアイドル?林くんの治療を兼ねてということで、同じバスケ部の七瀬瑞貴たちが一緒に旅行することになった。行き先の旅館は瑞貴の親戚が経営していた。経営者の(実は大学生の)涼也は、瑞貴そっくりの美青年。ここで、嵐の夜に傷害事件が起きる。夜に聞こえた童謡「月の砂漠」それを聞いた瑞貴はあることに気がついた・・・・とストーリーだけでは、ボーイズラブって感じがしませんが、一応最後はボーイズラブでした。今回は、出版社が変わったせいか、BL度がだいぶ上昇。このシリーズは、推理っぽい話のシリーズなので、今回も推理ものがベースです。主人公の瑞貴が、体育館の中2階から誰かに突き落とされるという事件が発生。松葉杖をつきながら、瑞貴が推理します。それと別系統の話で、別カップルの話も同時進行。こちらについては、以前同人誌に書いた内容をベースということですけれども、両方同時に進行していくので、2分冊になったのも当然・・・という感じですね。個人的には、瑞貴の方をメインに書いて、樹くんたちの話は、ちらっと出てくる程度にして、詳しくは短編にでもした方がいいのかなと思いました。でもそうするとBL度が下がるから、一緒にしたのかなあ???ちなみに久能千明さんといえば「青の軌跡」シリーズも好きです。
2004.09.24
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白泉社 花とゆめコミックス「京&一平シリーズ」30巻目です。アパートのダブルブッキングがきっかけで同居するようになったK大医学生の桜小路京とK大生の山田一平。一平が家庭教師をしている少女の父が亡くなったことから、二人は事件に巻き込まれ・・・という「桜屋敷の殺人」をはじめとする推理モノの短編集です。美貌だが冷たい雰囲気だった京が、おおらかな一平の影響でだんだだん人間味が出てきます。単なる学生2人の推理モノというよりも、犯罪を通して人の心を書いた漫画だと思います。今回は「迷宮・僕たちに翼はない」「迷宮・緑の世界」「鱗迷宮ー竜宮邸の殺人ー」の3編と次回予告編ともいえる「Well met!」の計4編です。いつも思うのですが、このシリーズには心優しき犯罪者が多く登場してきます。扱う事件は殺人事件が多いのですが、被害者よりも加害者の方がかわいそうになってしまうような展開が多いように思います。そういう意味では、連載している「別冊花とゆめ」の読者層をどの辺の年代に想定してあるか知りませんが、中高生よりももっと上の年代、ある程度人生経験のある世代の方におすすめです。「そのとおりだ。君は正しい。もし君の目の前で姉さんが誰かに殺されても、君は冷静に犯人を制して警察を呼ぶのだろう。非のうちどころのない最も正しい判断だ」と京が言うセリフがあります。そう、基本はこれなんです。それを十分分かった上で、「でもね」と続けることになる。やられたからといって、勝手にやりかえしたら無法状態になってしまう。かといって、目の前にいる犯人を許しておけない気持ち。正解がない想いが哀しい話です。京も一平も素人探偵です。だから必ずしも警察と同じ立場ではない。長いシリーズの中には、推理としては解決しながらも、警察に言わないでおく事件もありました。それは原則論からいうと悪いこと。でも、マンガというフィクションだからこそ、そういう温情があってもいいのかなと思います。星迷宮 ( 著者: 神谷悠 / 神谷悠 | 出版社: 白泉社 )華迷宮―京&一平シリーズ1 桜屋敷の殺人 翠迷宮―京&一平シリーズ2 竜湖畔の殺人 月迷宮―京&一平シリーズ3 水晶館の殺人夏迷宮―京&一平シリーズ4 潮騒がききたかった星迷宮―京&一平シリーズ5 ダイヤモンドの殺人 鏡迷宮―京&一平シリーズ6 怪人Xの殺人砂迷宮―京&一平シリーズ7 白夜館の殺人蝶迷宮―京&一平シリーズ8 青い焔の殺人風迷宮―京&一平シリーズ9 花陽炎の殺人聖迷宮―京&一平シリーズ10 カノンの騎士 翔迷宮―赤い鳥の殺人 石迷宮―京&一平シリーズ12 カストール家の殺人海迷宮―約束のイヴ 千迷宮-輪廻ノ杜の殺人- 幻迷宮―夢獣の殺人 双迷宮-震える蛇-霧迷宮―天ノ郷の殺人匣迷宮―京&一平シリーズ18 宇宙ガ呼ンデイル 鐘迷宮―綾小路京誘拐事件 桜迷宮―京&一平シリーズ20 花降国で君と 赤迷宮―京&一平シリーズ21 灰の鎖の殺人 虹迷宮―京&一平シリーズ22 真夏の夢青迷宮―京&一平シリーズ23 君は晴れた空の下で 文迷宮~人形夜話~ 炎迷宮-燈火城の殺人-鍵迷宮-幽鬼館の殺人-宝迷宮-3番目の扉-水迷宮-13燈台の殺人-愛迷宮-仮面の魔女-鱗迷宮-竜宮邸の殺人-
2004.09.21
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ハヤカワ文庫HM歴史ミステリーです。怪我のため入院中のロンドン警視庁のグラント警部は、歴史上の人物の肖像画を見て、リチャード3世は本当に、残虐非道な悪人だったのか?という疑問を抱いた。そこで歴史書をひもとき、歴史研究生のアメリカの青年に資料を集めさせ、リチャード3世の素顔に挑む・・・・この本は実は1951年に発表され、1953年に日本語訳されたものの改訳版だそうです。すでに50年たっているのですけれども、内容が薔薇戦争の頃の話なので、そういう意味では50年ぐらい影響ないかも(^^;)そもそも、日本ではリチャード3世といっても、学校の歴史でならうことはあまりなかったと思います。世界史で薔薇戦争が出てくるぐらいですよね。むしろ、シェークスピアの戯曲で有名なんじゃないでしょうか。ただ、イギリスでは「リチャード3世」というのは、子ども向け絵本にもあるぐらいの悪人というのが定評みたいです。甥である2王子を殺して王位を奪い取った簒奪者というイメージかな。幸い、といっていいのか、そういう固定概念がないだけに、推理にさっと入っていける気がします。しかし、これって薔薇戦争などの基本的な歴史物語を知らないとわかりにくいかなとも思います。この話を読んで、森川久美さんのマンガ、たしか「天の戴冠」というようなタイトルの短編だったと思うのですが、それを思い出しました。本人の意図にかかわらず、兄の死後、その王子たちを押しのけて王位につく羽目になり、望むと望まざるにかかわらず歴史に押し流されていく王。望まれて王になったにもかかわらず、兄の息子から王位を奪ったという罪の意識から逃れられず、かといって王としての職務を投げ出すこともできずに悩む姿。読んだのはかなり前なので、記憶もだいぶ薄れているのですけれども。(花とゆめコミックスの「青色廃園」に入っていたような気がするのですが、確認していません。)この本にもイギリス王家の、ヨーク家とランカスター家の系図がかかれているのですけれども、結局、リチャード3世で両家が争った薔薇戦争は終わり、イギリスの王位は、チューダー家にわたることになります。中国の歴史書は王朝が変わってから、次の王朝で編集するということですけれども、そこでは前の王朝の最後の王というのは暴君とか悪者に決まってます。それだから滅ぼしたのだという新王朝の理屈ですよね。そういう意味では、チューダー家の時代に、リチャード3世悪人説がはびこったのもあたりまえなんだと思うとともに、事実ではなくても、後日の改ざんなどのために、そういうことが「常識」になってしまったということが、きっといろいろあるんだろうと思いました。
2004.09.17
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富士見ファンタジア文庫風の大陸シリーズの特別編です。本編は第1部から第25部まで刊行中。外伝が1~3,別主人公の「氷の島」シリーズが1~3、それとこの、「月光にさまようもの」です。特別編ということで、本編のごく初期のころの話でしょうか。滅びつつある大陸が舞台。不思議な縁で出会った3人が砂漠を旅する話です。薬師のティーエ、傭兵のボイス、男装の少女ラクシ。水を求めて不気味な噂のある町に入った3人に、王宮から招きがあった。何故?・・・・「風の大陸」シリーズは同じ作者の「巡検使カルナー」シリーズと同じ大陸の話です。時代的にはカルナーの方が前になります。この話の時期は、ティーエは、まだ世間に慣れていません。生まれてからずっとケンタウルス族に育てられ、教えられていた彼は精霊や霊を使う高度な術を心得ていますが、人間の生の感情から自分の心を守るすべをあまりしりません。「きれいなオーラ」を持つボイスやラクシとは共に過ごせても、大勢の人々のむき出しの感情の中では心を閉ざすことしかできません。一国の宰相の息子に生まれながらも陰謀により国を追われたボイス。滅ぼされたイタール公国の公女であるラクシ。大陸最後の共和国の指導者の孫であり滅ぼされたカディス王国の王女を母とするティーエ。それぞれの事情を持つ3人が、アドリア王国を目指す旅の途中の話です。
2004.09.15
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角川ビーンズ文庫リストワール・デ・メルデスのシリーズの4巻目「魔石の宝冠」「紅翼の騎士」「虹色の水竜」「緑の聖域」よく考えたら、これも最初に買ったのは2巻目だった・・・平面世界メルゼスには5つの陸地があり、それぞれに特徴ある人々が住んでいる。今回の話の主人公はジルベスタはイル・ド・フォレの人間で犬耳とふさふさしっぽの17歳の新米兵士。初めて参加した魔物退治の大作戦で、ドジをやらかし、結局魔物は特別保護地区に逃げ込んでしまった。結局、責任をとって取り逃がした魔物退治をするために、特別保護地区に入り、そこの森林保護官と行動を共にすることになる・・・イル・ド・シェルには翼のある人たちイル・ド・メールには水中でも呼吸できる人たちイル・ド・ウティには手先の器用な道具を作り出す人々イル・ド・フォレには強い足やしっぽをもった人々そしてイル・ド・ルワには、魔物が出てくる穴と卵から生まれる王様今回やっと1巻目に登場した王様が再登場しましたけど、基本的にはそれぞれの陸地の話で、今のところ相互に関係してきていない一話完結です。舞台となる世界が同じだけという感じですけど、さてこれから、どうなるものやら。
2004.09.13
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角川ビーンズ文庫現在 3巻+外伝「赫(あか)い沙原」「蒼い湖水(みず)」「皓(しろ)い道途(みち)」外伝「不機嫌なイマナ」砂漠の中のオアシスを抱く国、エラーンは、突如侵攻してきた隣国ディラムに滅ぼされた。父領主を殺され城を落ち延びたアルセスは、父の言葉にしたがい砂漠の「風の民」のもとへ身を寄せる・・・・実は先に読んだのが外伝でした。しかも、外伝の主人公は、本編の主人公の敵国、ディラムの新領主。領主なんていやだ、「探さないでください」という置き手紙とともに家出・・・(^^;)。これはこれで楽しいお話だったのですが、各国や人物がどうもイマイチこれだけではない気が・・・。やはり本編を読んでみないと・・と思い、後から本編を購入しました。本編の主人公はエラーンのアルセスで、亡国の王子がやがて兵をあげ国を取り戻す・・・というおきまりのパターンではあるのですが、敵国であるデュラムのお国事情。出来の悪い正妃の息子と、正妃に憎まれる優秀な(しかし母の出自のよくない)息子、ディラムを影であやつろうとしている東方の大国カダ・シエナ。デュラムの領主の息子とエラーンの姫との恋。エラーンの領主と次代のみが引き継ぐという「平原の書」など、テンポの速い展開で一気読みしてしまいました。ここはやはり主人公のアルセスよりも、正妃に疎まれ、敵の姫を逃がした裏切り者として、奴隷の身分までおとされてしまうデュラムの領主の息子、サイードが魅力的。
2004.09.12
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ゼロコミックス(ビブロス)BLのマンガです。2巻の帯「私の魔王、あなたを守る。この命をかけて!いにしえの誓いで結ばれた二人・・!灼熱の想いに身を焦がす主従の運命は!?」思わず手に取ってしまいましたよ。結局そのときは1巻は置いてなかったので、翌日1巻を買いに走ることになりました。時代は近未来。豊かな都市とスラム。貧富の差が開き、悪魔信仰がはびこる社会。やり手の実業家で「魔王」とあだ名される父の元で、瞳夜は静かな日々を送っていた。そこに、ボディーガードを兼ねた側近として黒羽という男がやってくる。しかしそれは大悪魔アートルムの仮の姿。まだ完全には覚醒していない「魔王」瞳夜を守るためにやってきたのだった。父と信じていた男は、悪魔と契約し、自分の命を新しい器に移し替えるために、瞳夜を育てていた。「父」が瞳夜の体を乗っ取ろうとしたときに、黒羽は正体を現す・・・・浜田さんのマンガだとどうしても、コバルト文庫「炎の蜃気楼」を思い出してしまいます。(浜田さんがマンガ化しています)しかも、今回は記憶を失った?主人のもとに現れる忠実な部下。しかも「御意」などど答えられると、うわぁぁぁ直江じゃぁぁと。毘沙門天の眷属と「魔王」を一緒にしてはいけないんだろうけど、でもやっぱり似てますよ・・・う~ん。瞳夜はもちろん高耶さん。ヴィーヴルは千秋のようだし、今回なついてしまった「魂食い」は、小太郎(黒豹バージョン)か????魔王の系譜 9784835215228魔王の系譜(2)
2004.09.10
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コバルト文庫(集英社)聖霊狩りシリーズ9冊目聖霊狩り、夜を這うもの、さまよう屍、天使のささやき、惑いし子ら、贖罪の山羊、死の影の谷、死者の恋歌、呪われた都市こう書いていくと、まるでホラー小説のタイトルといった感じだが、これはホラーではない(^_^;)主人公、飛鳥井柊一は高校生、しかし、先祖代々のお仕事がある。もともと怨霊を神としてまつった御霊神を監視し、万一本来の怨霊に戻り害をなす場合は、これを鎮める役目をもった組織。もともとは朝廷の陰陽寮に起源があり、現在はとある省庁の外郭団体となっている「御霊部」そして、楠木誠志郎は、いわくつき(呪い付き)の文化財を発見し収集する文部科学省の秘密組織、特殊文化財課(通称 ヤミブン)のバイトの大学生で強い霊感を持っている。御霊部とヤミブンは仲が悪い。いろいろなところで仕事がバッティング。ある地方都市の神社に出かけた柊一は、そこで予想外の事態に遭遇する。そこで知り合った女子高生2人組、熊谷早紀子、吉野萌。代々その地を守っていた一族と御霊部のからみ・・・今回は、それらの事件が終わったあと、早紀子、萌と桜田一族の二人が登場。なぜか飛鳥井柊一と同じ御霊部の多野と鎌倉に行くことから始まる。でも、このメンバーが鎌倉に行ったらタダじゃすまない。当然のように、怪奇現象に巻き込まれる・・・今回は萌ちゃんのモウソウダケのすごさが印象的です。そう御霊部のサトリのお化け部長をその妄想パワーでダウンさせるほど・・・お年寄りにBL妄想はちょっとキツイ(^_^;)
2004.09.07
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コバルト文庫(集英社)雑誌のコバルトに掲載された作品の文庫化「揺籃の瞳」と「晴嵐姫」バルヴァローズの7大陸を舞台にしたお話。世界には瘴気がたまっていた。喪月神の放った瘴気から世界を守るため、母なる創世神が眠りについた。人間が放つ陰の気が世界を破滅に追い込みかねない。その瘴気を分解することができるもの、聖石を抱いて生まれてきた子供たち。この、「聖石の使徒」はそういう者たちの話である。今回は番外編のようなもの。生まれた時の預言で、祖国にあっては災いを呼び寄せ、望まれた地にいると福音をもたらすとされた王女の話。戦争に敗れ、講話の条件として、隠されていた王女を王太子の花嫁にと望まれた紫蘭国は、王女エーメンティアを翼飛国に送る。しかし、その一行は連日、賊の襲撃を受けることになった・・・シリーズで読んでいると、あ、これはぁぁと思う点が多々あります。話としては単独なのですが、やはりこれは世界の設定のこともありますので、シリーズとして読むべきでしょう。ちなみに、いまのところ「其は焔をまとう者」「其は力を放つ者」「其は天秤をかざす者 1 2」「其は水に遊ぶ者 1 2」と出ています。聖石の使徒(揺籃の瞳) ( 著者: 前田珠子 | 出版社: 集英社 )
2004.09.06
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角川書店私は忘れ雪に願う、春に奇跡が降ることをーー。感動と奇跡の”純愛小説”(ピュア・ストーリー)普段は買わないハードカバーの小説ですが、感動したから、とほとんど押しつけられるように借りてきました。しかし、506ページあるハードカバー。電車の中で読むには重い(重量も内容的にも)と思い、借りてきた袋のままで・・・「どうだった?」聞かれて思い出しました。それで、帰宅してから夜読み始め・・・結局2時近くになって一気に読み終えました。両親を交通事故で亡くし、伯父の家に引き取られた小学6年生の女の子が、公園でけがをした子犬を見つけた。彼女の伯父の家は、事業が破綻し、引き取った姪を京都の弟のところに送ろうという相談をしていた。それを聞いてしまった彼女は、学校帰りに公園によったのだった。どうすることも出来ずに子犬を抱きしめていた彼女に声をかけたのは、近所の獣医の息子だという高校生だった・・・・初めてあった公園で降っていた淡雪、それは彼女の心を占め、8年がすぎ、そして・・・この小説の中で、印象的なクイズがありました。「恋人が、魔女に魔法をかけられて蛇になってしまいました。あなたならどうする?1 気づかないふりをする2 なんとか魔法を解こうと努力する3 自分も蛇になるさあ、選んで?」1を選んだもの、2を選んだもの、そして3を選んだもの。単なるクイズ、なのですが、その後のストーリーを考えると、それがいいかどうかは別にして、そうだったんだ、と思いました。登場人物たちの行動・考えについては、あまり同感できない部分があるのだけれども、それはそれとして、魅力ある、哀しい、引き込まれるお話でした。
2004.09.03
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