あま野球日記@大学野球

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2019.12.07
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テーマ: 日本野球史(134)
カテゴリ: 日本野球史
​  1958(昭和33)年5月31日、東映の 土橋正幸 投手が西鉄打線から16三振を奪い、プロ野球の三振奪取数の新記録(当時)を達成した。

 相手は、のちに同年の日本一を果たす強豪・西鉄ライオンズ。この試合のスタメンを見れば打線の充実ぶりがよく分かる。土橋さんはこの打線を相手に16三振を奪い、さらに同時に9連続三振という大記録まで奪ってみせた。



1(8)高倉照幸
2(4)​ 仰木 彬
3(5)​ 中西 太
4(9)​ 大下 弘
5(7)​ 関口清治
6(3)田中久寿男
7(1)​ 稲尾和久
8(2)​ 和田博実
9(6)滝内弥瑞生



 土橋正幸。今から30~40年ほど前、『プロ野球ニュース』(フジテレビ)の解説者として、氏の現役時代を知らない層にまで知名度を高めた。当時、この番組の解説陣には ​西本幸雄​ ​、 ​関根潤三​ ​、大矢明彦、矢沢健一らがいたけれど、土橋さんが最も喋りがうまかった。小気味よく軽妙な語り口は、上質な噺家さんの江戸落語を聞いているようでもあった。

 実は、この土橋さんは、特異な経歴の持ち主。東京浅草の鮮魚店で生まれ育った生粋の江戸っ子で、高校卒業後に実家の鮮魚店で働く傍ら、浅草のストリップ劇場『フランス座』が保有する軟式野球チームに所属していた。そして軟式野球のとある大会で台東区大会に優勝すると、後楽園球場で行われた本選に出場。初戦で前年優勝した府中刑務所を破る大金星を挙げた。



 ストリップが刑務所に勝つ、というのが何とも豪快で、昭和のニオイがプンプンして楽しい(笑)


​ ともあれ、その勝利もきっかけになったのだろう、軟式出身でありながら土橋さんはプロの門を叩くことになった。12年間に及ぶ現役生活は、 つまらぬ駆け引きをしない真っ向勝負の投球術を貫いた。通算成績は 455試合、162勝135敗、防御率2.66。



(写真)『スポーツ20世紀 プロ野球スーパーヒーロー伝説』(ベースボール・マガジン社)
上 土橋正幸
中 中西太
​​下 稲尾和久​












※前回の【大和球士著『野球百年』を後ろから読む】は、 1959年、初の天覧試合



​​

2012 日本プロ野球OBクラブセット−エースの系譜 プロモーションカード No.P-FMD 土橋正幸




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Last updated  2019.12.15 16:33:09
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