埼玉 大宮の地酒屋日本酒、ウイスキーブログ

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2024.06.11
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カテゴリ: こだわりワイン


リリアン・ラドゥイ 2021 \3600(税込)

 その歴史は1654年頃まで遡れるという、サン・テステフの由緒あるシャトー「リリアン・ラドゥイ」。 かのラフィットやコス・デストゥルネルといった名シャトーの近くに畑を持っているという 素晴らしい立地にあるシャトーですが、実はかつて2000年頃のパーカー氏に「このシャトーのワインはそこそこでしかない」「やればはるかに良好なものをつくれるはずなのだが」「ブルジョワ級でも同程度の価格でもっと良いワインがある」と、さんざんな評価を 受けていたこともあるのです(『ボルドー』第四版より)。
 しかし、転機が訪れます。シャトー・ディッサンのオーナーも務める ジャッキー&フランソワーズ・ロレンツェッティ夫妻が2008年に リリアン・ラドゥイに出会って「一目惚れ」! すぐにこのシャトーを購入し、新しいプロジェクトに情熱を注ぎ込むべく、 大規模な区画整理計画に素早く着手しました。 テクニカルディレクターにはヴァンサン・バッシュ・ガブリエルセン氏を招き、今もシャトーのパートナーとして、信頼関係にあるといいます。2018年には、娘のマノン・ロレンツェッティ氏が経営に加わり、より高い品質のワインを生み出すべく両親からの引継ぎを進めているとのことです。
 また、2020年にはブドウ畑全体を有機栽培に転換することを宣言し、2023年までにはブドウ畑の100%がオーガニック認定される予定だそう。最近では「HEV(High Environmental Value→環境価値重視)」で最も高い位の「レベル3」認定され、シャトー一同、大歓喜だったようです。
 ブドウ植栽比率はテロワールに最適なバランスを提供するために慎重に選択されており、メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン1%の割合になっているとのこと。リリアン・ラドゥイでは、他のサン・テステフのどのシャトーよりも高い割合で メルローを用いているそうですが、それはメルローが粘土石灰岩と砂利の土壌でうまく育ち、 信じられないほどのフレッシュネスとストラクチャー、深みのある感覚をワインに与えるからだといいます。こうして新オーナーファミリーにより、着々とその品質を高めてきたリリアン・ラドゥイですが、2021年ヴィンテージはパーカーポイント89点を獲得! 10年越しに氏を唸らせ、名誉挽回を果たしたサン・テステフのクリュ・ブルジョワ・エクセプショネル… 試さない理由が見つかりません!





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最終更新日  2024.06.11 12:00:11


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