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http://azsci.exblog.jp/引っ越しました。こちらのデータは残しておきます。
2008.12.03
使えないはずの左手で80ページ足らずの左綴じの雑誌をめくり終えました。おもしろい記事もなく、めくるだけの20分でした。親指の先を使って頁の右下角を引き上げることで1枚目と2枚目を引き離し、1枚目の角を折ります。折られた角から人差し指を滑り込ませ、中指と人差し指の付け根で1枚目を挟んで左に送ります。この挟むところが、唯一、左手の動きを実感するところです。それ以外は左腕の動きです。初めての経験で達成感があります。機会を増やしていけば慣れて「あたりまえ」になり、達成感も得られなくなるでしょう。それは結構なことです。片手だけを20分間使うというのはかなりハードな運動です。肩は腕が下がらないように頑張り、体幹は腕の方に倒れないように頑張ります。めくり終えた直後から首が痛い。肩こりとは縁のないはずなのに。上肢と体幹の筋トレの必要性を痛感します。タイピングのような地味なADLが今日の20分につながりました。新たなADLが地味な筋トレになり、次の何かにつながります。好ましい循環です。
2008.12.02
PROJECT WALK :カリフォルニアSci Step :オハイオSIT TALL STAND TALL :ユタNEURO INSTITUTE :アリゾナ米国にintensive exercise therapy を施す施設がいくつかあることは知っていましたが、youtubeで見かけた Spinal Cord Injury Exercise Recovery C-5/C6 Incomplete の投稿者pressingontx がサイト名であることをきっかけにして、増えていることを知りました。 気になるPhotos and Videos があるのは; Pressing On:San Antonio, TXSCI Recovery Project: Boulder, COSCI-FIT :Pleasanton, CAPush to Walk:Riverdale , NJPushing Boundaries :Redmond, WA5年前ML-scirehabにPROJECT WALKの情報を提供したときは誰も知らなかったのに(ARCHIVES2003.11.06)、youtubeの存在も大きいのでしょう。
2008.12.01
いつまでリハビリを続けるのか?広辞苑には"リハビリテーション【rehabilitation】治療段階を終えた疾病や外傷の後遺症を持つ人に対して、医学的・心理学的な指導や機能訓練を施し、機能回復・社会復帰をはかること。更生指導。"とあります。これでいくと在宅で復職した私にリハビリは必要なのでしょうか。"先日も要らぬ弱音をお耳に入れてしまいましたが、当初の目標であった**行きを達成してからは、在宅リハビリでモチベーションを高く保持することは容易ではありません。もっとも、アシスト量を減らしたいという気持ちは強いままですし、この**行きでも何度か敗北感を覚え、同時に今後やるべきことを組み立てていたので大丈夫です。(慣れていない環境で上手くいかないことがあった時に敗北感を感じたり今後やるべきことを考えているなら、孤独な在宅リハビリをまだ続けていける)"現在、明らかにモチベーションが下がっています。"現実問題として、瞬間移動はともかく、跳ぶことも走ることも必要ありません。平面と階段を歩ければ十分です。(立つ、歩く、走るの次にあるもの) "2階を生活の場にする必要はありません。ただ、リハビリのゴールとして、記念のイベントとして、2階への旅を考えることは可能ではないかと最近思い始めました。階段の幅、段数、蹴上げ高さ、踏み面巾、手すり高さについての現地調査と報告を妻に頼みましたが、数日経っても動きがありません。できるはずないと思っているのでしょうか、失敗したときのダメージを心配しているのでしょうか。(階段を上らないと行けないもの)"鍛錬のための鍛錬でなく実用のための鍛錬、何かに熟達した後に得られる成果、そういうものを普通に実感できる生活。これが理想です。リハビリを果樹栽培に喩えるなら、鍛錬が栽培、実用が果実です。手の届く高さに実る果実もあれば、てっぺんになる実もあります。階段昇降を頂上の果実と考えます。手に入れるのに苦労するでしょうし、高みの果実を目指すこと自体危険を伴います。階段昇降でなく「30cmの昇降段4段」をリハビリのゴールにします。これができた時、高速バスに乗ることができます。
2008.11.28
私だって「お礼を頂くつもりでお世話をしたのではない」という立場をとることはあります。しかし、お礼の申し出があれば素直に受け取ります。 常識が情に優先する ここで;常識とは、共通の認識であり、論理的・全体的・より抽象的である。情とは、個人の認識であり、感情的・個別的・より具体的である。 "お世話になったらお礼をする"のは常識です。常識とは集団の共通の認識ですから、いかなる個人の認識からも独立しています。「お礼を頂くつもりでお世話をしたのではない」も情ならば、「倍返ししたい」も情です。二つの情が相容れない場合は常識で判断します。そのための共通認識です。「半返しでもしたい」で折り合いを付けてください。 "お世話になったらお礼をする"常識はもらい手の行為だけを規定しており片務的です。仮に"お世話をしたらお礼をもらう"常識が存在したら、送り手も「お礼を頂くつもりでお世話をしたのではない」と突っ張っていられません。 贈り物はもらい手の心をもって成就する お礼はともらい手から送り手への贈り物です。お礼を押しつけるのではなく、あくまでも説得します。 送り手ともらい手における常識と情 送り手 もらい手 常識 お世話になったらお礼をする 情 ・お礼を頂くつもりでお世話をしたのではない ●お礼をしないと心苦しい ・半返しでもしたい・倍返ししたい
2008.11.21
小豆好きなので水ようかんも好物です。数ヶ月ぶりに出されました、しかも二日続けて(なぜこの時期に)。水ようかん4cm*4cm*2.5cm はほぼジャストフィットのガラス小鉢に入れられています。皿に載せられていると勢い余って皿から落とさないように気を遣いますが小鉢は大丈夫です。ただし、小鉢の縁が中身より高いので横からの攻撃はできません。 攻撃道具としていろいろ試しました;・容器付属のプラスチック小さじは小指の爪を2つ縦に並べたサイズです。親指の先と人差し指の先でつまめるので少しずつはすくえます。しかし、長続きはしません。小鉢の底もすくえないでしょう。・コーヒースプーンは親指と人差し指の付け根で挟めます。前回はこれで片付けたような気がします。・お茶のカップに添えてもらったストローは滑りやすく、串刺しにできても上に上げられません。ストローが変形しやすい上に、大物を狙うからなのかもしれません。このストローで吸い上げることもできますが、ぶつ切れなので時間がかかります。その間、大きな音を立てることになります。・ペットボトルに取り付けたストローは滑りにくい上に大きな変形もしません。上のストローと揃えてペンホールドすれば、突いたものを上に上げることができます。次回に覚えていれば、このストロー1本を試します。ペンホールドができるのである程度の時間使い続けることができます。そのためには箸にしても匙にしてもペン並の長さが必要になります。しかし、2種類のストローをペンホールドするやり方は嫌い箸だらけです。・握り箸(二本の箸を握って食べる所作)・横箸(箸を二本揃えて、スプーンのように食べ物を掬い上げる所作)・違い箸(種類・材質の異なる箸を一対で用いる所作)・突き箸(料理に箸を突き刺して食べる所作)動きの鈍い左手は当てになりません。・持ち箸(箸を持った手で同時に他の食器を持つ所作)・寄せ箸(箸で遠くの食器を手元に引き寄せる所作)・揃え箸(箸を食器等に突き立てて揃える所作)手がパワーダウンで休憩したり思いがけない動きをしたりするので、・空箸(箸を料理に一度つけたのに食べないで箸を置く所作)・せせり箸(箸で食物をつつきまわす所作)結局、口の助けを借りることになります。・もぎ箸(箸に付いた米粒などを口でもぎとる所作)・舐り箸(箸をなめる所作)・銜え箸(箸を銜える所作)・噛み箸(箸を噛む所作)・掻き箸(食器に口を付け箸で食べ物をかきこむ所作)手が不自由であることをマナー違反の言い訳にしたくありません。公衆の面前では口にしません。
2008.11.20
全身無汗症のため夏に弱いことは何度も説明したはずなのに、実際に目にしたことがないからでしょうか、内臓はどこも悪くないのかと親族に尋ねられました。毎回私の哀れな姿を見ながらひとりで介護してくれる妻は彼らの無理解を嘆きますが、私はケイソンによる全身無汗症という思い込みを見直す機会ではないかと考えます。受傷部位よりも上に汗をかかない症状はケイソンとは無関係、と先日リハビリ科医師に言われたことを思い出したからです。同じ時期に鍼灸の先生から、乾布摩擦で身体の内と外を調和させる、と教えられたことも思い出しました。けがをする少し前から今と同じように赤い顔をしていました。自律神経失調症か何かわかりませんが、ケイソンと無関係であれば治せるかもしれないという期待を抱いてしまいます。調べてみる価値はありそうです。
2008.11.17
セキソンが一歩を踏み出すには、その足をまず床から浮かせなくてはなりません。健常者にも当てはまることのようですが、健常者はすり足ができます。セキソンの軟弱な下肢では、床と足裏の間の摩擦力に打ち勝つ推進力を生み出せません。摩擦は、ミクロレベルでの、床の突起と足裏の凹凸の衝突です。すり足は、床の突起や足裏の凹凸を変形させるだけの力を加えながら進んでいるのでしょう。そんな馬力はとてもありません。(歩く姿は百合(ゆり)の花) 両肘を左右から介助される方が歩行器を使うよりも足を大きく動かせるという実感があります。両肘介助のステップは機内用車いすと機内席との間の移乗で使うだけですが、苦手なカーペットの上で鈍い左足も動いてくれます。理由として二つ推測できます。一つは全身が伸びてまっすぐ立つことができ、脱力しやすいことです。もう一つは股関節と連動する肩関節が自由なことです。 床面の材質で床と足裏の間の摩擦力が決まり、段差の有無が決まります。バリアフリーの浴室は適度に滑らかですが、濡れた足でも滑って転ぶことはありません。浴室と脱衣所の間に段差はありませんが、足拭きマットが段差になります。左足を乗せられませんでした。駐車場のアスファルト舗装はシビアです。左足を左に出す動きが苦手であることを再確認できます。空港のカウンター前ではステップは使いませんが、起立時に足が滑りやすいので要注意です。以上の気付きとは別に、歩行器を使っても後退するステップは割と容易なことにもうすうす気付いています。M.J.のムーンウォークを思い出します。
2008.11.14
車いすではロホ10cmを使っているので除圧のためのプッシュアップは不要です。プッシュアップができるように車いすで練習したのは車内席と機内席での除圧のためでした。どちらもロホ10cmを使いたくないのです。車内席は横から腰掛け介助者に90度回してもらってからロホを敷き込みます。背もたれを平らに倒せる助手席ではそうでもありませんが、固定の後席ではかなりの手間です。正面から移乗できる機内席は置いたロホの上に腰を下ろすので敷き込みの問題はありませんが、座面が広く座位が安定しない、リクライニングすると尻が前に滑る、などの不安があります。車いすの上では高さも時間も回数も十分なプッシュアップができるようになった今回、車内でも機内でもロホを使いませんでした。機内席(クラスJ)はアームレストの間隔が車いすよりも広く、高さも高いのですが、それは許容範囲内です。ただ、テーブル収納部の蓋がちゃちでプッシュアップで壊れそうです。プッシュアップは試しませんでした。往路は大臀筋の緊張と弛緩を時々行いました。復路はずっとリクライニングし足も上げていました。90分の飛行では問題ありません。兄のパイザーの助手席はドアの内側にアームレストが無く、運転席との境のアームレストも数十kgの荷重に耐えられそうにありません。タクシーのクラウンの後席は右にアームレストは無く、左のアームレストが欲しい位置には丸いタイヤハウスが出っ張っています。30分の車行では何もしなくても問題ありません。長時間の車行となれば、助手席+ロホ10cm+リクライニングを選択します。
2008.11.13
実家に近い兄のマンションの備品として、昨年、シャワーベンチを購入しました。シャワーベンチを選ぶ際にはシャワーキャリーについても調べました。最後まで悩みましたがシャワーベンチにしました。兄のマンションの浴室は車いすが入れること、歩行器を使えば私の立位が安定していること、そして、いざとなれば男手があることから、シャワーキャリーは不要と判断したからです。滅多に使わない備品の置き場所をとりたくなかったこともあります。(シャワーキャリーを自宅のベッドから浴室まで移動し用を足す水まわり用車いすとして重宝しているが旅先では折りたためて持ち運べるシャワーベンチを使う)昨年の移乗の手順はこうです;1)歩行器(∩)を浴室の奥に置き、その左に妻。2)車いす(▲)に乗った私を兄が浴室奥向きに運ぶ。3)妻と浴槽内に移動した兄の介助付きで歩行器に起立、立位保持。 水・・湯 妻∩ 兄 ドア ▲ ■ 4)兄が車いすとシャワーチェア(■)を交換。5)パンツを膝まで下げて、シャワーチェアに着座。この座り方ではドアがシャワーチェアに当たり、ドアを閉められません。また、歩行器は邪魔にならぬよう退場させますが、シャワーチェアの正面空間は私の下肢が占有しており、作業してくれる妻の足場を確保できません。浴槽に入り横から作業をしていました。今年はステップを多用して、浴室と脱衣所で180度回転しました;1)歩行器(∩)を浴室の中央に置き、その左右に妻と兄。2)車いす(▲)に乗った私を甥が浴室奥向きに運ぶ。3)妻と兄の介助付きで歩行器に起立。 水・・湯 妻 ■兄 ドア ∩ ▲ 甥 4)甥と車いすが退場。5)妻の介助付きステップで180度回転。6)兄が正面に移動、妻が浴槽内に移動しシャワーチェアをセット。7)パンツを膝まで下げて、シャワーチェアに着座。 水・・湯 ■ 妻 ドア ∪ 兄 兄と歩行器が退場した後、下肢を大きく左に捻ればドアを閉めることができます。妻は私の正面に立つことができます。帰りは手順が逆になります; 水・・湯 甥■ 妻 ドア ∪ 兄 水・・湯 ■ ドア 甥 ∩ 妻▲ 兄 甥が来てくれたので3人体制でしたが、2人介助でもできそうです。
2008.11.12
リフターが完備されている自宅を離れた旅先では、非日常の自力移乗を多用します。今回も以下の5通りでした。 ベッド タクシー後席乗用車助手席 車いす 機内用車いす 機内席 シャワーチェア 立位での移乗は起立、ステップ、着座の手順を踏みますが、バランス保持のための介助が不可欠です。歩行器を使うときは歩行器の移動のためにも最低1人、歩行器を使わないときには両肘に2人付き添ってもらいます。起立もステップもマイペースで行けますが、着座は重力による自由落下の部分を排除できていないのでやり直しがききません。正しく着座できるかどうかは着座直前のスタンスで決まります。正しい着座のポイントとそのためのスタンスは次の通りです; ポイント 正しい着座のためのスタンス 左右の中央に座る 両足首の中間点が座面の中央あるいは両アームレストの中間点の正面にある。 深く腰掛ける 膝裏が座面前端にあたる、あるいは(ふくらはぎ、かかと)が台前端にあたる。 正面を向いて座る かかとと台前端の距離に左右差がない。本人も不慣れな移乗の介助に慣れた人がいるはずはありません。頼りの妻も、時間を気にしなくてはいけない状況では、実力を発揮できないようです。私の脇に付き添ってくださる方は私の左右差を確認できません。椅子の後にいる方には私の足もとは見えません。何よりも、スタンスに求められる精度がミリ単位であるとは誰も思いません。正しい着座のためのスタンスは自分の目で確認します。妥協しません。機内用車いすのふくらはぎのベルトがあると深く腰掛けられません。外すよう自分で頼みます。旧型はプラスチック板が固定されているので、布ベルトを取り外せる新型に変えてもらいます。遠慮はしません。機内用車いすのような不安定なものに不完全な座り方をして、途中で座り直すような羽目になる方が手間であり迷惑です。 ここでも自己責任です。
2008.11.11
自宅ではエアマット(ビッグセル・マーズCR250:252+253)を体位交換機能付きベッド(FRANCEBED 4M-SG-39D)に載せています。外泊時エアマットを使い体位変換なしで一晩過ごすと疲れ果てます。日を追うごとに疲労が蓄積していきます。エアマットよりも体位交換機能付きベッドが欲しくなります。エアマット並のコストで体位変換を確保できないかと考え見つけたのがスーパー介助マットMSK-02です。傾き角度は8・15・20度の3段階です。(安心して眠らせるもの) 今回スーパー介助マットをレンタルしました。エアマットよりも2,000円高い8,000円/月です。傾き角度は20度でも大きいとは感じません。天井の見つめる点が左右に60cmずれる程度です。ベッドからの転落を心配していましたが、転落も滑落も起こりそうにありません。自宅と比べて厚みが少ないからか傾き角度が小さいからか、疲れは抜けきれませんでした。しかし次回もこれを使います。自宅の傾き角度だけでもこれに合わせて慣れていた方が良さそうです。畳でなくベッドを使わせてもらいました。介護ベッドでなくただの寝台です。起立や移乗についてはベッドが有利ですが、背上げだけであればベッドが不利かもしれません。私の身体の近くに介助者の足場を確保できないからです。モーターで背上げのできるベッドが欲しくなります。私の障害に合わせて環境を整えた自宅から離れて不便な目に遭うと私がどれほど恐ろしいけがをしたか思い知らされる、と妻が言いました。
2008.11.07
11ヶ月ぶりに親族と会う機会がありました。歩行器を使ってステップを踏む足の動きが大きくなったと驚かれましたが、自分は起立のためのアシスト量が増えたと感じました。この春までに身につけたスキルと筋力のうち、スキルは身体が覚えていた一方で筋力は夏の暑さに奪われたようです。お礼のメールにこう書き添えました;「ps.先日も要らぬ弱音をお耳に入れてしまいましたが、当初の目標であった**行きを達成してからは、在宅リハビリでモチベーションを高く保持することは容易ではありません。もっとも、アシスト量を減らしたいという気持ちは強いままですし、この**行きでも何度か敗北感を覚え、同時に今後やるべきことを組み立てていたので大丈夫です。プレイヤーは当然、監督とマネージャーも自分で務めることに慣れていますし、コーチ不在で技術や練習方法を独自に研究することも可能ですが、通常ライバルが与えてくれる敗北感はやはり与えられるしかありません」プレイヤーに方向を示し最終の目標と途中のターゲットを具体的に設定するのが監督、プレイヤーが全力を出せるよう環境を整えるのがマネージャー。在宅リハビリが自己責任ということは、この二役は自分でやるということです。プレイヤーを監督が定めたターゲットに連れて行くのがコーチの役目であり、そのためコーチには技術や練習方法をプレイヤーに教える技量が必要です。それができる方にお目にかかったことはありません。ここまでの三役は助けてくれる存在です。仕事をしていてもそんなありがたい方には巡り会えません。だから自分でこなすことに慣れています。無い物ねだりですが、最近ライバルが欲しいと思います。競い合いながら上を目指す状況はいろいろなものを加速させるはずです。障害に慣れ、できないということに慣れ、悔しいとか情けないとか感じなくなったら在宅リハビリは続けられません。次は負けたくないと思えばやるべきことは考えつきます。
2008.11.06
月末に法事でブラックスーツを着ますが、受傷以前から手持ちの4枚のシャツは首のボタンが留まりません。サイズは 首周り44cm裄丈88cmです。このサイズ首周り44cmは、7年前までは、海外でしか手に入りませんでした。裄丈は86cmで十分でしたが、首周り優先では選り好みはできませんでした。(首周りは実寸に2cm足して仕上がり寸法になります。ここでは、断りがなければ仕上がり寸法のことです)現在は、インターネットで、首周り46cmまでは容易に入手できそうです。しかし、私の首周りは実寸で46cmです。仕上がり寸法48cmとなるとオーダーするしかありません。首周りは実寸を知らせることになっていましたが、勝手に1cmの余裕を入れて47cmで申し込みました。すぐに確認メールが届き、言われるには;「身長181cm胸囲101cmの体格でも首周り47cmは大きすぎるように感じます。実寸に2cm足して仕上がり寸法は49cmになります。実寸をお知らせください」 急ぎ46cmと返信しました。もともと首の太い男がケイソンになって、運動できずにますます首が太くなって。
2008.10.15
エクソスケルトンやFESの技術は、車いす代わりにADLを助けてくれるでしょうし、スタンディングマシン以上にQOLを高めてくれるでしょう。しかし、エクソスケルトンもFESも自分の選択肢にはありません。自立的システムの開発者達が歩くという基本動作をどのようにパターン化したのか。それを知るためにHPを覗き動画を見ています。「Parastep」の"足の神経への刺激はお尻・ひざ・足関節の収縮 を起こします。これにより足は床から持ち上がり、それから足を前に出すためにヒザの伸展を起こす大腿四頭筋への刺激が続きます"は収穫でした。遊脚振り出しの運動において膝関節の屈曲が不可欠な動きであると考えたことはありませんでした。階段を昇る「ReWalk」の動画でも後から上げる脚の膝を曲げています。
2008.10.11
「Parastep」の成功は、脳から筋肉への信号伝達が不可能な人の筋肉を、皮膚表面に貼る電極を使って思い通りに動かす技術の有効性を示しています。脳から筋肉への信号伝達が可能な人の皮膚表面で微弱な生体電位差を検出する「HAL」の技術とこの技術は、電気信号による筋肉の収縮に着眼したという点で一致していますが、向きが逆ですし対象者が別であると思えます。「Parastep」の動画を見ていると、電極を貼る手間について考えてしまいます。手指が不自由なケイソンは自分では貼れません。自分でやれる人も臀部への装着は面倒です。訓練でなく実用であれば毎日のことです。さらに、電極と装置/電源類をつなぐケーブルも鬱陶しい。膀胱瘻/カテーテルがチューブ経由でウロバッグとつながっている身にはその不便さがわかります。セキソン初心者の頃何かを検索していて、EUのFES研究プロジェクト"Stand up and walk"(SUAW) について知りました。(文末に掲載)"毎日電極を貼るのは容易ではない""体内に埋め込まれアンテナで制御されるインプラント""2本の杖を使う""始動、減速、加速、方向転換など単純な指令の中から選ぶ"プロジェクトの限界についても明言しています;・特定のタイプの麻痺にのみ適用可能な技術であり、全員が歩けるようになるわけではない。・インプラントが成功しても生活のほとんどを車いすで過ごすことに変わりはない。・優雅な歩き方ではなく杖も要る。階上に歩いて行くには更に数年の研究を要する。・費用は高額で保険も使えないだろう。数年前「奇跡体験!アンビリバボー」でインプラント型FESにより歩けるようになった方を扱っていました。SUAWプロジェクトとの関係は不明です。印象は、ぎこちない歩き方と侵襲的手段への抵抗でした。生活に必要な膀胱瘻でさえ、へその下からカテーテルが垂れ下がっているのを見るたびに嫌な気持ちになります。しかし、セキソンの「歩きたい」という思いはもっと強烈です。 Technology geared to the needs of the disabled"functional electrostimulation" techniques: two electrodes, placed on the skin, stimulate the underlying muscles, causing them to contract. "This method clearly has its limitations, however, because putting electrodes on someone, day in, day out, isn't all that easy ,""The idea was to build an implant, which would be placed inside the body and controlled by an antenna which would send it radio signals. This antenna would in turn be connected to a walkman-sized portable programmer, containing the control system intelligence,"In order to move, patents with paralysed lower limbs would use two crutches incorporating the programmer control buttons (the "brain"). They would be able to choose from a number of very simple commands: start, slow down, accelerate, change direction, etc .http://ec.europa.eu/research/success/en/med/0077e.htmlEnabling a paraplegic to "Stand up and walk"(SUAW) : a European firstProject overviewThe limits of the project: * All paraplegics will not be able to recover the ability to walk through this technology which is only applicable to certain types of paralysis; * Even patients who are successfully implanted will continue to spend most of their life in a wheelchair; * Currently, it does not result in an elegant walk and crutches are still needed. A few more years of development are likely to be needed before a patient can walk up stairs; * The cost of such a technology will probably remain high and it is unlikely that a social security system would accept to reimburse it.http://ec.europa.eu/research/press/2000/pr1503en-annex.html
2008.10.10
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Youtubeでエクソスケルトンを検索していて、Parastepの動画に出くわしました。覚えがあります。以前Yukitake氏が紹介しておられました。(文末に掲載)The Parastep SystemのHPを覗いてみました。(文末に掲載) よく目にするfunctional electrical stimulation (FES)でなく、"functional neuromuscular stimulation (FNS)"です。"ambulation (i.e., standing and walking)"ですから"移動(すなわち、立ちと歩き)"。"non-invasive system(非侵襲的)"とは"surface applied skin electrodes(皮膚表面に貼る電極)"を使用するので手術不要ということです。Yukitake氏の訳は読みやすいのですが、しっくり来ないところが2カ所あり、オリジナルにあたりました。(文末に掲載)"膝が伸びることで利用者の歩行"は"results in knee extension, enabling the user to stand"とあり、「大腿四頭筋を使い膝を伸ばすことで立つ」と読めます。文脈からは歩行周期における立脚による支持を指しているようですが、起立も同じでしょうか。いずれにしても"ハムストリングスでかかとを踏む"レストバック(背中で休む)の発想は見られません。"足の神経への刺激はお尻・ひざ・足関節の収縮"は"Stimulation of leg nerves initiates a contraction to flex the hip, knee, and ankle"なのでそのままですが、「大腿四頭筋を構成する大腿直筋の作用は膝関節の伸展と股関節の屈曲 」という情報を仕入れてやっと理解できました。しかし、股関節と足関節の屈曲だけでなく膝関節まで屈曲させるところに驚きました。ホンダ「歩行アシスト」について「膝を引き上げる以外に膝を曲げることでもつま先の高さを稼ぐことができます。しかし、下腿部のない構造では膝関節を曲げるアシストはできません」と数日前の日記でコメントしましたが、遊脚振り出しの運動において膝関節の屈曲が不可欠な動きであると考えたことはありませんでした。The Parastep Systemhttp://www.musclepower.com/parastep.htmParastep systemhttp://jp.youtube.com/watch?v=YKjkIVDL5Qg&feature=relatedParaplegic PARASTEP walking Training program Vicenza Italyhttp://jp.youtube.com/watch?v=l0dFJCAjpbA Yukitake's Garden Blog機能的電気刺激(FES)Parastepとはコンピューターを用いた「人工神経」システムです。利用者はベルトにつけられたマイクロプロセッサーとつながったキーパッドの付いた前輪付きの歩行器をしっかりと握ります。表面電極は大腿四頭筋、殿筋、腓骨神経につけられます。(参考写真)利用者は正しい順序に沿った筋肉刺激によって歩行を開始します。大腿四頭筋の刺激は筋収縮を起こし、結果として膝が伸びることで利用者の歩行を可能にします。足の神経への刺激はお尻・ひざ・足関節の収縮 を起こします。これにより足は床から持ち上がり、それから足を前に出すためにヒザの伸展を起こす大腿四頭筋への刺激が続きます。http://yukitake.exblog.jp/4115053/ The Parastep SystemThe Parastep is a microcomputer controlled functional neuromuscular stimulation (FNS) system that enables independent, unbraced ambulation (i.e., standing and walking) by people with a spinal cord injury.The Parastep is a non-invasive system and consists of the following components:- a microcomputer controlled neuromuscular stimulation unit- a battery activated power pack with re-charger- the Paratester^(TM), a unit for pre-testing main system operation and electrode cables- surface applied skin electrodes - power and electrode cables- a control and stability walker with finger activated control switches. http://www.sigmedics.com/TheParastep/theparastep.html Functional Electrical StimulationParastep is a computerized “neuroprosthesis” system. Users hold on to a front-wheeled walker fitted with a keypad wired to a microprocessor worn on the belt. Surface electrodes are placed on the quadriceps, the gluteal muscles and the peroneal nerve. The user initiates stepping by firing muscles in the proper sequence. Stimulation of the quadriceps causes a contraction that results in knee extension, enabling the user to stand. Stimulation of leg nerves initiates a contraction to flex the hip, knee, and ankle; this lifts the foot off the floor as quadriceps stimulation then cycles on to extend the knee for taking a step.http://www.christopherreeve.org/site/c.mtKZKgMWKwG/b.4506345/apps/s/content.asp?ct=5865539
2008.10.09
ReWalkについては数週間前の和文記事で読んでいましたが、最近ちょっと違う英文記事を見つけました。両方の記事の大事な箇所を文末に載せます。英文記事からの新情報はこうです;エクソスケルトンが麻痺者の歩行を助けるGoffer氏は1997年の事故により自身が麻痺者でありながら、自分の発明品を使えない。腕の機能が不完全だからである。システムはバランス保持のために杖を必要とする。モータ付き下肢装具、体幹センサ及びバックパックより構成され、バックパックには制御用コンピュータとバッテリが入っている。使用者はリストバンドのリモコンで、起つ、座る、歩く、昇る、降りるのいずれかを選ぶ。それから、前傾することで体幹センサに感知させ、ロボット脚を作動させる。開発者が自分の発明品を使えないのは気の毒ですが、これがケイソン四肢麻痺の現実です。手首の装置は音声入力への改良も可能ですが、ロフストランドで上体を支えるという課題のクリアは容易ではないでしょう。 会社のHP以外に、Youtubeにもいくつか動画があります。装着前のReWalkに足底を確認できるものもあります。CYBERDYNE「ロボットスーツHAL」と同様、足関節では下腿部と靴底の角度が固定してあるので、Drop Foot対策は十分のようです。Argo Medical TechnologiesのHPhttp://www.argomedtec.com/デモ動画ReWalk by Argo Medical Technologies - A Life Regained!http://jp.youtube.com/watch?v=gQRQs-N-ZIM英語のニュース:Goffer氏のインタビュー、装着前のReWalkに足底を確認http://jp.youtube.com/watch?v=424UCSN3Fjg&NR=1ドイツ語のニュース:Goffer氏のインタビューhttp://jp.youtube.com/watch?v=NipqvJCyr7Q&NR=1 Exoskeleton suit helps paralyzed people walkGoffer himself was paralyzed in an accident in 1997 but he cannot use his own invention because he does not have full function of his arms.The system, which requires crutches to help with balance, consists of motorized leg supports, body sensors and a back pack containing a computerized control box and rechargeable batteries.The user picks a setting with a remote control wrist band -- stand, sit, walk, descend or climb -- and then leans forward, activating the body sensors and setting the robotic legs in motion.http://mysterytopia.com/2008/09/exoskeleton-suit-helps-paralyzed-people.html 車椅子の人でも歩行可能、イスラエル企業が身障者向けモビルスーツの開発に成功戦争で下半身麻痺となり、以来、車椅子での生活を送っていたイスラエル人技術者(41)が、事故から20年ぶりに自ら発明したモビルスーツ(外骨格歩行補助マシン)を使って歩くことに成功していたことが26日、明らかとなった。この技術者は20年前の戦争で下半身麻痺の障害を負い、以来は車椅子を使う生活を送っていた。しかし、2本足での歩行を諦めることができなかった技術者は「Argo Medical Technologies」という医療用ロボットメーカーを設立。その上で自らが中心となって下半身麻痺の障害者向けのモビルスーツ「ReWalk」の開発に成功した。足が不自由な身体障害者の場合、モビルスーツで補助したとしてもバランスを取ることが難しいため、歩行にあたっては両手に杖を付けることが必要となるが、杖がある他は、健常者と変わることなく歩行や、階段の上り下り、更に椅子に座ったり、椅子から立ったりすることなども可能で、制約が多かった身体障害者の活動範囲を大幅に拡大することが期待されている。機械による補助による形であっても下半身麻痺の身体障害者が立ち上がったり、日常的に歩行することが可能となれば、普段は使われない両足の筋肉が使われることになり、リハビリの観点からも非常に有効となる見通し。「Argo Medical Technologies」では2010年の発売開始を目標に現在、製品の最終調整作業を進めている。http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200808271429
2008.10.08
日本が誇るエクソスケルトンと言えばCYBERDYNE「ロボットスーツHAL」です。CYBERDYNE株式会社の研究開発および生産拠点となるセンターが今月本格稼働するそうです。センターは、つくばエクスプレス(TX)研究学園駅前南側に位置しており、延床面積は約5500平方メートル、年間 500体の「ロボットスーツ」の生産が可能となる予定だそうです。この駅の近くに同じく10月完成予定の大型ショッピングセンター内には、CYBERDYNE社がテナントとして入居し、 CYBERDYNE社が開発する最新テクノロジーや次世代ロボット技術「サイバニクス」と触れ合うことができる「サイバーダイン・スタジオ」が誕生するそうです。HALの動作原理は"電気信号となり体内の神経を通じて、脳から筋肉へと伝達"、"皮膚表面では、微弱な生体電位差が生じるので、装着されたセンサーより、その生体電位差を検出"です。写真で見る限り、股関節と膝関節の横にモータがあり、足関節では下腿部と靴底の角度が固定してあります。股関節の伸展は大臀筋、膝関節の伸展は大腿四頭筋、屈曲は大腿二頭筋の生体電位差を検出するとして、股関節の屈曲は大腰筋なのか。皮膚表面で検出するから腹筋なのか。いずれにしても、神経が電気信号を伝達できないセキソンには無効です。"人の基本動作をパターン化し、HAL自らがパターンに合わせて制御する自立的な制御機構"とはどの程度のものなのか。起つ、座る、歩くといった基本動作毎に個人のパターンを記憶させるのか。各パターンを呼び出すための引き金は何なのか。HALはケイソンには使えない。そう私は思い込んでいます。 HALの動作原理人が動こうとした場合には、その意思は電気信号となり体内の神経を通じて、脳から筋肉へと伝達されます。このとき、皮膚表面では、微弱な生体電位差が生じるので、装着されたセンサーより、その生体電位差を検出することができます。皮膚表面にて検出された電位差は、増幅等によって電気的に処理され、コントロールボックスに送られます。コントロールボックスに内蔵されたコンピューターは、信号を解析し、その信号に応じてモータにトルクを与えます。このようにHALは、脳からの伝達信号を皮膚表面の電位差によっていち早く検出しているので、筋肉が動きだすより一瞬早く、ロボットを動かすことが可能となります。この随意的な制御機構に加え、HALは人の基本動作をパターン化し、HAL自らがパターンに合わせて制御する自立的な制御機構を持っています。これらの制御機構により、脳からの信号によって生ずる電位変化を一連の動作として認識、安定したパワーアシストを実現しています。http://www.cyberdyne.jp/robotsuithal/move.html
2008.10.07
ホンダ「歩行アシスト」が国際福祉機器展2008に出展されたことは少し前の夕方のニュースで見ました。下腿部のない斬新な構造ですが、これもエクソスケルトンと呼べるでしょう。女性レポーターの言葉で「股関節角度センサー」と「軸足の膝も自分で伸ばさなくていい」が耳に残りました。調べてみると、去年も出展されていました。"非装着時と比べて歩幅を広げることで"とあります。「股関節角度センサー」が関知できる程度の初動が必要です。遊脚側の屈曲だけなのか、立脚側の伸展でもいいのか。大腿部の動きによる股関節角度の変化だけなのか、大腿部を動かさず骨盤を傾けて生じる股関節角度の変化でもいいのか。「軸足の膝も自分で伸ばさなくていい」というのは、"背部を意識して立つ立ち方(スカイフック、ハムストリングスでかかとを踏む)をブルース・リーは武道における理想の立ち方であるとし、レストバック(背中で休む)と呼んでいます"と同じ原理なのでしょう。ニュースではスロープを歩く場面はありましたが、階段を昇る画はありませんでした。高齢者や脚力が低下した人など向けであれば、階段を昇る場合、Drop Foot対策が必要になることもあります。脳卒中の方の片麻痺と同じく、脊髄損傷の対麻痺では足首を背屈させられません。つまり、つま先を上げられません。このDrop Footでは余計に足を上げなくてはなりません。私の左足の場合、膝を引き上げ、足首を数cm上げても、つま先は床についています。(FESでつま先を上げる)(歩く姿は百合(ゆり)の花)膝を引き上げる以外に膝を曲げることでもつま先の高さを稼ぐことができます。しかし、下腿部のない構造では膝関節を曲げるアシストはできません。 ホンダ、国際福祉機器展に「歩行アシスト」を出展【9月25日 AFP】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)は、24日に都内で開幕した「第35回国際福祉機器展(International Home Care and Rehabilitation Exhibition)」に、高齢者や脚力が低下した人など向けに開発された「歩行アシスト」装置のプロトタイプを出展した。「歩行アシスト」は、股関節角度センサーと2つの作動装置を装備しており、重量は約2.8キロ。都内の病院で高齢者用に実験導入されている。(c)AFP http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2520872/3370061 「歩行アシスト」をバリアフリー2008に参考出展 「歩行アシスト」は、より多くの人に移動する喜びを提案するため、1999年から研究を開始。現在では、有効性を検証する段階に至っている。 ASIMOと同様、人の歩行研究の蓄積をベースに開発したHonda独自の協調制御技術を採用。歩行時の股関節角度センサーの情報をもとに協調制御を行い、制御CPUの指示を受けたモーターが最適なアシストを行う。これにより、非装着時と比べて歩幅を広げることで、より楽な歩行を可能としている。 また、Honda独自開発の薄型モーターと制御システムを採用して小型化を達成。さらに、ベルト着用タイプのシンプルな構造とするなど、重量を約2.8kgと軽量化して装着時の負担を軽減するとともに、さまざまな体格に対応可能な仕様としている。(出展装置)主要諸元 サイズ 3サイズ(S、M、L)モーター間内寸:(S)312mm、(M)342mm、(L)372mm 重量 2.8kg *Mサイズ 駆動方式(モータ/減速比) ブラシレスDCモーター/10 バッテリー(種類/容量) リチウムイオン2次電池/22.2V-1Ah 一充電稼働時間(時間) 2時間(4.5km/h歩行時)http://www.honda.co.jp/news/2008/c080422.html
2008.10.06
手指が不自由なケイソンは紙を使いたくありませんが、インターネット情報を印刷する必要に迫られることもあります。Microsoftのお勧めだった Internet Explorer 6 (IE6)では右端が切れるHPがたくさんあります。HPの設計自体に問題があります。IE7にバージョンアップすれば解決しますが、不具合が多々報告されているブラウザに乗り換える気はありません。Firefox 3を試してみました。印刷時に用紙幅に合わせた自動縮小が標準になっていることは助かります。このほかに、文字の拡大が任意であることもありがたい。IE6はテキストだけを2段階に拡大しますが、HPの設計によっては拡大されない文字もありました。Firefox 3はページ全体を拡大し、倍率も任意です。どのブラウザにも共通ですが、ブラウジングを続けているとキャッシュがたまり、メモリの使用量が増えてしまいます。キャッシュファイルのおかげで、例えば一度再生が完了した動画は2回目以降待たずに再生できますが、サクサクと動作する軽量感が失われることにもなります。キャッシュファイルの表示と削除の方法はブラウザごとに異なります。 Firefox 3 IE6 表示 CacheViewerのインストールツール/CacheViewer ツール/インターネット オプションインターネット一時ファイル/設定設定/ファイルの表示 削除 ツール/オプション詳細/ネットワークオフラインデータ/今すぐ消去 ツール/インターネット オプションインターネット一時ファイル/ファイルの削除
2008.10.01
滅多にボールペンを使わない割には、それを床に落とすことが多い気がします。すぐに人を呼ぶか、誰かが来るのを待つか、自分で何とかするか。できるだけ他人に迷惑を掛けたくありません。 始めの頃は、クリップ(ペン尻についている止め具)にあらかじめ取り付けたリングをリーチャー先端のフックで吊り上げていました。簡単な方法ですが、本来不要なリングが目障りです。そのうち、落下物の横に封筒を落とし、リーチャーではじきながら落下物を封筒の中に追い込み、その封筒をフックで吊り上げることを思いつきました。リングを取り付けない普通のペンだけでなくどんな物でも回収できる方法です。ただし、封筒の口を開くために封筒を立体的に折る、封筒にフックを差し込む穴を開ける、この2つの準備作業が面倒です。昨日、リーチャー先端のフックにぶら下げた輪ゴムを使って吊り上げる作戦を思いつき、成功しました。ペン先を通し、軸の下を滑らせ、クリップに引っかけます。以前この作戦をひもで試して失敗した記憶があります。輪ゴムの細さと強さ、そして摩擦の大きさが決め手でしょうか。
2008.09.19
毎朝、テレビの占いを見ては、SCORPIO「蠍座」の運勢に一喜一憂しています。文字列としてのSCORPIOにはSCI「脊髄損傷Spinal Cord Injury」が含まれています。奇遇です。S,C,I以外の文字はO,R,P,Oです。 O,R,P,Oの4文字から成る単語はpoor「かわいそうな」です。縁起でもありません。O,R,P,Oの順番を変えないとすると、organized rehabilitation,positive outcome「組織化されたリハビリ、確かな成果」 前向きです。更に、SCIから離れて、外向きにすると;outside resources,potential opportunities「外部の財産、潜在的な機会」SCORPIOの姿が人体骨格に見えることがあります。尾が頸椎に、胴が胸椎に、そして脚が肋骨に。尾の真ん中あたりを傷つけただけなのですが。
2008.09.12
「武」は子どもの頃から親しんできました。「歩」は歩けなくなってから追求し続けています。この二つをつないだのが、植芝盛平翁の言葉"歩く姿が武である"でした。脊髄損傷になってから 知って好きになった言葉の一つです。(歩く姿は百合(ゆり)の花)国語辞典を眺めていて、たまたま、武(ぶ)の意味に"一歩(六尺)の半分。半歩の長さ"とあるのを知りました。更に調べると、歩(ぶ)の意味には"左右の足を一度ずつ前に出した長さ。六尺"とありました。ここで、「武は歩の半分でしかない」と解釈するのは悲観的すぎます。「歩は武により成り立つ」と理解します。それにしても、日本語でいう1歩(ぽ)が武とは。それでは「はじめの一歩」は「はじめの武」、とはなりませんね。歩 (尺貫法)(Wikipedia)古代中国の周代に制定されたものである。右足を踏み出し、次に左足を踏み出した時の、起点から踏み出した左足までの長さ(日本語でいう「2歩」)を「1歩」とする身体尺であった。後に尺と関連づけられて、8尺または6尺の長さとされるようになった。8尺、6尺はそれぞれ約2.4m、約1.8mで歩幅にしては少し長いが、これは尺が現在よりも短かかった時代に尺と関連づけられたためである。尺の長さが伸びたため、歩もそれに合わせて長くなった。
2008.09.09

ケイソンがリハビリシューズを履いているのは、ハードなリハビリを頑張るためではありません。普通の靴が履けないからです。今履いているのは5年前に病院の売店にあった物です。サイズを確認した以外は何も考えずに買いました。2本ベルトの見るからにリハビリシューズですが、知らない人にはルーズなスポーツシューズに見えるかもしれません。11月に法事でブラックスーツを着ます。くたびれたスポーツシューズのような足もとではよくないので、代わりのリハビリシューズを探しました。妥協できないのは履き込み口です。履くときに曲がってしまう指を伸ばしてもらう必要があります。そのためには、介護人の手が指に届くように、履き込み口が足先まで開く構造になっていなければなりません。 モスワールド・外出用ケアシューズサポート8号【男性用】サイズ:M(24~24.5cm)L(25~25.5cm)LL(26~26.5cm)BL(27~27.5cm)XL(28~28.5cm) 重量:約195g(片足)表素材:高級人工皮革製 ・ 高級ウレタンソールカラー:黒 ・ チョコ希望小売価格 7,350円 (税込) 送料込 ★お散歩から冠婚葬祭まで幅広くお使いいただける★2004年度グッドデザイン賞受賞【ユニバーサルデザイン】●ワイドに広がり着脱が簡単です!(両サイドの切れ込みでワイドに広がり履き込み口が多きく開きます。マジックタイプのベルトはご自分の足に合わせて調節でき、着脱も簡単です。)●取り外し可能なカップインソール採用のブレース対応設計(カップインソールの着脱により、健脚時と包帯使用時とのサイズ調節が可能となりました。)インターネットで買える店舗もあります。これを購入することにしました。本当は紐靴に見える物が欲しいのですが、それは無い物ねだりのようです。ブラックスーツ(Wikipedia)革靴 黒色紐付き靴。種類はストレートチップかプレーントゥ(プレーン・トゥは通常は外羽根式だが内羽根式の方がフォーマル) 靴底は革 厳密にする必要はないが、トゥはポインテッド・トゥかラウンド・トゥがフォーマルとされている。 羽根飾りは無いもの 縫い目は内縫い 結び目はパラレルかシングル はき口の高さはオクスフォードとハイライザー コバが張ってなく底が薄いもの 金属が付いた物は使わない。
2008.09.05
膀胱瘻から排出された尿を溜めるウロバッグには2,500ccベッドサイド用を使っています。(膀胱瘻で失敗なし)ウロバッグは吸水シートで包んで、防臭バッグに入れて、更に黒いバッグに入れて、車いすにぶら下げています。この姿はあまり格好良いものではありません。歩行訓練など動きの大きなリハビリでは邪魔にもなります。ズボンの下に隠せるレッグバッグを代替案に考えたこともありました。(レッグバッグの尿を捨てる)夏の夜、暑さに参りながら、人間は通常一晩でコップ一杯の寝汗をかくことを思い出しました。汗は、衣類や寝具があればそれに吸収されるでしょうが、結局は熱を得て気化します。汗も尿も成分はあまり変わらなかった気がします。尿が出た途端に気化させてしまえばウロバッグは要らない。気化させられない固体物質だけ捨てればいい。そんな夢を見ていました。私の尿量は1日に3,000ccなので、125cc/h、1分あたり2ccです。この程度なら乾電池と電熱線で処理できそうです。1時間に125ccの湿気はエアコンで対応します。こんな計算もしていました。目が覚めていくつか調べました。"尿は尿素を約 2% 含む""尿素は加熱すると分解しアンモニアに変わる"これを知って諦めました。尿を加熱した途端に臭気が漂います。また、一般の加湿器は、いろいろな理由から、上水や純水を使用しています。室内で尿を気化させるというアイデアは到底受け入れられそうにありません。真夏の夜の夢でした。 尿哺乳類の尿(特にヒトの尿)の場合、約98%が水であり、タンパク質の代謝で生じた尿素を約 2% 含む。その他、微量の塩素、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン酸などのイオン、クレアチニン、尿酸、アンモニア、ホルモンを含む。短時間に大量に水を摂取した場合は、ほとんど100%水である場合もある。色はおおむね黄色で、水分が不足している時はオレンジ色になる。排出して時間が経つと、尿素が細菌によって分解されアンモニアが発生し、臭いを放つ。一般的に汚いものと思われがちだが、血液をろ過して造られるため、腎臓が健康な場合は無菌である。 (Wikipedia ) 尿素無色無臭の結晶で、哺乳類や両生類の尿に含まれる。水に容易に溶け、その溶解度は 108 g/100 mL (20 ℃)。加熱すると分解し、アンモニア、ビウレット、シアヌル酸に変わる。 (Wikipedia)
2008.09.03
"頑張れ"という言葉を日本人は好きですが、この言葉には、歯を食いしばって、力んで、時には、何かを犠牲にして、というイメージがつきまといます。リハビリの目的はいろいろな動きをバランスよく回復させることであり、力を回復することではありません。もちろん、腕一本動かすにも最低限の筋力が必要ですし、椅子から起ち上がるとなると自分の体重に見合った力が求められます。ただし、それらの筋力は目標とする動きを繰り返す中で増強されるべきです。腕を動かせないのなら動かそうとする運動の中で、椅子から起ち上がれないのなら起ち上がろうとする試みの中で。 体力向上には役立つでしょうが目標とする動きには近づけないトレーニングに一生懸命になる、というのはありがちです。技術向上の為に何をすればよいのか分からないままに、でも何かやらなくてはという気持ちで、そういうトレーニングに熱中してしまいます。今日は何回やったとか、何キロ挙げられたとか、一生懸命やることで簡単に達成感を得られるので自己満足してしまいます。自分の身体が自分のものでないようなケイソンにとって、必要なのは力むことでなく力を抜くことです。ここでの"力を抜く"とは、必要なところ以外の力を抜いて余計な邪魔をさせない、ということです。腕を伸ばそうと力むと曲げる方の力が入ってしまいます。動きにくいからさらに力を込めたくなりますが、そうするとエンドレスな力比べです。仕事でも趣味でも、笑顔で力まず楽しみながら、上手くこなす人がいます。こういう人のやり方をスマートなやり方といいます。私のことをご存知の方から、頑張れと言われることがあります。ケイソンの身体で生きていくことに対してだったり、歩くために在宅リハビリを続けていることに対してだったり。こんな時「はい頑張ります」と応えていますが、心の中では「スマートにやります」と付け加えています。誰かに頑張れと言いそうになったら「応援しています」と、あるいは具体的に「できるといいですね」と声を掛けることにしています。頑張れという言葉を外国人には言うなという意見もあります。言われた本人からすると"私はこんなに頑張っているのにわからないのか"とか"私の頑張りが足りないとでも言うのか"と悪くとることもあるからです。 上に書いたことはこれとは違います。
2008.08.29
脊髄を損傷したのは6年前の夏ですから、ケイソン歴7年目、在宅リハ歴6年目になります。○○するのに何年かかるか、○○できるようになるのに何年かかるか。○○を待ち望む者にとってはとても気になります。「森照子さんのリハビリの記録」はC2-5を受傷した女性が6時間8年間の在宅リハを経て歩いたという記録です。初めて目にしたときは8年間という時間に圧倒されましたが、今では自分も在宅リハ歴6年目です。庭の苦瓜も6年目です。今年は不作です。根もと近くの葉に蝉の抜け殻が付いています。卵が産まれたのは7年前です。胸部背面のぱっくりと開いた口に自分のうなじの手術痕を思い出します。近頃は、蝉の脱皮に脊椎からの新たな力の出現をイメージするようになりました。こんなことを考えた時期もありました;"セミが一生懸命に鳴いています。今を生きるという生き方を考えさせられます。今鳴いている成虫は地中の7年間を覚えてはいないでしょう。自分の羽で飛び回り大声で鳴き子孫を残す7日間を、地中の幼虫は夢見たこともないでしょう。今を生きるだけで7年経てば、何の努力をしなくても、明るい7日間が約束されています"(今を生きる)"桃栗(くり)3年、柿8年"ということわざの言わんとするところは、物事を成しとげるには長い時間がかかるということ、そして、何事も時期が来なくてはできないということだそうです。脊髄損傷の回復期が受傷後6ヶ月というのは目安でしかありません。実際、5年経って動かせるようになったところもあります。救急病院で人工呼吸器を外せたときの体幹の回復と5年経って動かせるようになった腕の回復が同じ回復だとは思いません。いろいろな回復が存在するから、回復期に期限を切りたくないのです。体幹の回復は苦瓜並の数ヶ月、下肢の回復は桃栗と同じく3年、上肢の回復は柿のように8年かもしれません。自然な回復をただ待っているわけではありません。鍼灸、低周波治療器、他動運動、自動運動、何でもやります。さるかに合戦の親ガニが自然な成長を加速しようとカキに働きかけたように;「早く芽をだせカキのたね、ださぬと、はさみでチョンぎるぞ。早く木になれカキの芽よ、ねらぬと、はさみでチョンぎるぞ。早く実がなれカキの木よ、ならぬと、はさみでチョンぎるぞ。」動かないところを動かそうとする意志が不可欠です。救急病院で人工呼吸器を外したいと思ってから数週間、横隔膜を動かす練習をしました。横隔膜を動かせるようになったのが、もともと機能が残存していたからなのか、数週間で脊髄ショックによる麻痺が消えたからなのか、同じく数週間で横隔膜を動かす新たな技術を編み出したからなのか、誰にもわかりません。ただ、横隔膜を動かそうと思わなかったとしたら、人工呼吸器を外す時期は大幅に遅れたでしょう。鰻職人の世界には"裂き8年、串3年、焼き一生"という教えがあるそうです。五体満足の人間が修行に励んだとしても、何かを身につけるには時間がかかります。自分も周囲もすぐに結果を求めたがる現代社会において、この教えを伝えることは大変でしょう。この教えに継続することと集中することの重要性を再認識させられました。そして、在宅リハの心得として「飽きず、怠けず、手を抜かず」を思いつきました。 桃栗3年柿8年 「桃栗(くり)3年柿8年」ということわざがある。このことわざの言わんとするところは何か。これが案外難しい。 最も単純な解釈は、事実を並べているというもの。つまり、桃、栗、柿がそれぞれタネをまいてから実がなるまでの年数を示しているという。解釈の第2は、物事を成しとげるには長い時間がかかるということ。そして、解釈の第3は、何事も時期が来なくてはできないたとえというもの。第2、第3はやや教訓的である。いずれが正しいかは決められず、使う人や場面で異なるようだ。ただ、ほとんどの国語辞典は、第1の解釈だけを示している。 ところで、「......柿8年」の後にことばが続くが、人や地方によってさまざま。例えば「ユズは9年でなりかかる」「ビワは9年で登りかね、梅はすいすい13年」などだが、人によっては「梅は酸い酸い13年、ユズは大バカ18年、リンゴにこにこ25年、女房の不作は60年、亭主の不作はこれまた一生」というものまであるらしい。ここまでくると、何を表しているのかわからないが、少なくとも教訓はなさそうだ。武庫川女子大言語文化研究所長・佐竹秀雄(2007年12月04日 読売新聞 )
2008.08.28
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基本的に毎日、浴室で、下腹を軽くしてシャワーを浴びます。シャワーキャリーを使います。(手間と暇をかけて)リハ病院の4人部屋で最も体幹が不安定な私だけがシャワーキャリーの訓練を始めた理由は、可能性でなく必要性でした。復職するとなると毎日身綺麗にしなければなりませんが、週2回の訪問入浴では足りず、自宅の浴室へ運んでくれる男手もありません。一方、シャワー専用に使っていたシャワーキャリーで下腹を軽くするようになったのは、更に30分長く座っていられる可能性に気付いたからでした。実家に近い兄のマンションの備品として、昨年、下左のシャワーベンチを購入しました。下右のシャワーベンチと比べて手すりが低いのは座位が安定しないケイソンにとっては不安材料でしたが、座面開口部の大きさが決め手になりました。 コスモ折りたたみシャワーベンチ(FY-999-3) プラザ特価 14,000円 (税込14,700円) 送料込 折畳み時: 奥行46cmx幅51cmx高さ26cm使 用 時 : 奥行46cmx幅51cmx高さ74~83cm(座面高さ37~46cm)※ 座面高さ5段階の調節可能重 量 : 4.0kg コスモ折りたたみ式シャワーベンチ(HT-2070) メーカー希望小売価格 21,000円 (税込) プラザ特価 15,000円 (税込15,750円) 送料込折畳み時: 奥行25cmx幅57cmx高さ73cm使 用 時 : 奥行48cmx幅57cmx高さ73.0~83.0cm(座面高さ37~47cm)※ 座面高さ5段階の調節可能重 量 :4.0kg インターネットで買える店舗もあります。シャワーベンチを選ぶ際にはシャワーキャリーについても調べました。下のモデルは激安で最後まで悩みましたが上のシャワーベンチにしました。兄のマンションの浴室は車いすが入れること、歩行器を使えば私の立位が安定していること、そして、いざとなれば男手があることから、シャワーキャリーは不要と判断したからです。滅多に使わない備品の置き場所をとりたくなかったこともあります。 シャワーキャリー2型(オールステンレス製) 3129A 【オカモト】 ※アウトレット参考価格 92,400円 (税込) 販売価格 24,800円 (税込 26,040 円) 送料込 ■サイズ/横510×全長835×高さ890mm (フットプレートは前方に130mm出ます。)■U型部分サイズ/横145×奥行290mm■座面サイズ/横450×奥行380×縦395mm■キャスターサイズ/前輪直径:100mm、後輪直径:125mm■重量/13kg・乗降簡単設計です。フットプレートは、立上がりに楽なスライド式です。・大きめの後輪は段差超えが楽です。・キャスタ ーもステンレス製で錆びません。・キャスターにはロック装置付きです。インターネットで買える店舗 もあります。シャワーキャリーとシャワーベンチについてはムツミメディカルの品揃えが豊富です。TOTOも水まわり用車いすの名で出しています。シャワーキャリー/水まわり用車いすを選ぶポイントはいくつかあります;・リクライニングするか、さらにフルフラットリクライニングするか・設置型トイレに使用するか、さらに洗浄機能付きトイレに使用するか・肘をはね上げるか・折りたたむか・後輪をタイヤにするか シャワーキャリーとシャワーベンチに共通しますが、下腹を軽くする用を足す場合には、「座面を後傾させる(前を高くする)」と介助者が作業しやすくなります。ただし、支持面積が狭く背もたれの低いシャワーベンチの場合、過度の後傾は後方転倒の危険性を高めます。 腰掛け式の室内便器をcommodeと呼ぶことがあります。シート下に納まり物を受け止めるバケツはコモードバケツという名で販売されています。TOTO水まわり用車椅子オプション(12リットル、31.5×37×25.8cm 、バケツ:ポリエチレン、フタ:ポリプロピレン、柄:ステンレス発泡ウレタン)はメーカー希望小売価格 8,400円 (税込) です。 たかがバケツに数千円も投じる気はありません。洗面器にビニル袋をかぶせて使っています。
2008.08.19
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熱中症対策として、マイクロミストを噴射する霧吹きの情報には目が行きます。ガラス製スプレーの腕相撲プッシュが実用にならないので、自分で使える霧吹きを探しています。この夏、ある情報を得ました; 30℃以上の猛暑に効果を発揮します!繰り返し使え、電気もガスも使用しない、エコクーラー。 使い方はタンクに水を入れ、ポンプで空気圧をチャージしておき、暑さが厳しいときにボタンをプッシュするだけでマイクロミストが噴射されます。 噴射されたマイクロミストが自分の周囲に霧のドームを形成し、気化熱の働きで、ドーム内部の温度を下げてくれます。 人間の髪の毛(一般的な)よりも細かい5ミクロンの霧なので、濡れてもすぐ乾く爽快感! 霧状なのでビッショリ濡れるということはなく、心地よい爽快感をもたらします。 MistyMATECOOLBLASTマイクロミスト・ポータブルクーラー(2.5oz) サイズ(約)/径4×縦21.5cm材質/ポリカーボネート中国製重さ(約)/100gカラー/ブルー、グリーン、イエロー、レッド、ブラック2,593~3,980円インターネットで買える店舗もあります。更にお買い得な商品を探していると、別の場にこんな情報がありました;ミストリフレッシャーカラー パーブル、グリーン、ブルーサイズ W50×D50×H220mm重さ 47g水タンク容量 100mLクール・加湿 100mL/回手動ポンプ回数 5~15回材料 PET樹脂、ABS樹脂ネット特価:1,980円(税込)セール価格:980円(税込)インターネットで買える店舗もあります。下のミストリフレッシャーは、写真で見る限り、上の商品と外観に差異はありません。しかし、商品説明にCOOLBLASTという単語を使わないことととにかく安いことから、ミストリフレッシャーはCOOLBLASTのコピー商品と想像できます。そうなると十分な品質管理も期待できません。そうは言っても所詮霧吹きです。食品でも医薬品でもなく、単純な構造の樹脂製品です。全色購入しました。980円を3つで 2,940円、送料630円、合計 3,570円でした。ミストリフレッシャーの拡散パターンと噴射時間は満足できるものです。ボタンをプッシュするだけでマイクロミストが写真通りに拡散します。噴射も10秒以上持続させられます。首と顔全体に浴びるのに5秒もかかりませんから、噴射時間は十分です。心配していた品質には個体差があります。ブルーは良品です。パーブルはヘッド(トップ)が不良でミストが広範囲に拡散しません。グリーンはボディ(ボトム)が不良で空気圧をチャージできません。今ではグリーンのヘッド(トップ)とパーブルのボディ(ボトム)を組み合わせて良品にしています。所謂"ええとこ取り"です。自分で使える霧吹きが目標でしたが、私の指力ではボタンをプッシュできませんし、私の腕力ではポンプで空気圧をチャージできません。結局、毎回妻にお願いすることになりました。将来買い足すことがあればCOOLBLASTを試します。
2008.08.12
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体温調節ができないケイソンがクールダウンする早道は水を浴びることです。服を着た状態では霧吹きが役に立ちます。私はこれを数年来愛用しています; ガラス製スプレー 【 DULTON 】プッシュすると細かいミストスプレーサイズ:幅77 × 高さ160mm 素材:ガラス、真鍮 容量:200ml インターネットで買える店舗もあります。 私の場合、手は上手く使えませんが右腕は割と動かせるので、霧吹きを顎の高さの台に置いてプッシュボタンを手で押すことはできます。顔にミストスプレーを浴びるためです。この時の右手の動きは腕相撲の時の動きと同じで、肘を伸ばすと力が出せません。腕相撲で勝てろ程肘を曲げてプッシュボタンを手で押す時、霧吹きは眼前にあります。ノズルから噴出した水流が拡散して細かいミストスプレーになる前に顔に当たる距離です。結局私の腕相撲プッシュは実用とは言えず、毎回妻にお願いすることになりました。寝室と浴室に置いてあります。
2008.08.11
父は大工でした。立派な筋肉でした。腕っ節はもちろん、体幹がしっかりしていました。厚い胸板の理由は、大胸筋でなく、見事に発達した広背筋でした。エクササイズとは無縁の生活ですから、自分の仕事をまじめに何年も続けてこつこつと作り上げた、本物の無駄のない肉体でした。父は大工でした、と言うときに誇らしげな自分を感じています。でも、若い頃知り合いの工務店が会社組織に衣替えする際請われて社員になっていたので、立場は会社員でした。自営業の大工は日当制ですが、会社員は給料制です。有給休暇もあります。それでも父が仕事を休むことはありませんでした。昭和3年生まれの男には休むということが罪悪だったのでしょう。炎天の日はシャツ1枚、極寒の日は防寒ジャンパー、雨の日は合羽、いつも自転車で出かけていました。その背中の頼もしかったこと。自分を反省します。暑いと鬱熱を嘆き、寒いと過緊張を愚痴り、降れば異常知覚をぼやいています。7月に入ってからこっち40日ほど、ちゃんとしたリハビリをやっていません。リハビリは、喩えれば、日当制です。仕事をしなければ報酬を得られません。また、貯蓄もできませんから、日銭を稼がない限り食えずに弱っていきます。弱りすぎれば仕事ができなくなります。毎年この時期、肉体的にも精神的にも沈み込みます。底を蹴り浮上するためのきっかけをいつも考えています。今年からは父の思い出です。これは強力です。
2008.08.08
Ankle : 立てば芍薬(しゃくやく) Bottom : 座れば牡丹(ぼたん) Carry-over: 筋トレはその日の内にDeposit : 次の10回のための1回 Eye : 眼鏡を外して Float: 浮かんでいたい Glycerine: 医療用120cc入りHump : 歩く姿は百合(ゆり)の花 I-Shoku-Juu: 衣食住と医職銃 Journey : 大いなる旅路 Katheter : 唯一不可欠の医療行為 Lung : 500cc足りないMountain : ユニバーサルマウンテン Neurotropin : 鎮痛薬を求めてOutcome: 実用になってなんぼPrepare : 備えなければ Quarry : 知識を切り出す Return : 職場復帰の条件と必要な支援 Sympathy: 泣けるか泣けないか Tool : 使いこなす Unpleasant : 不快に感じているだけ Van : 車いすのまま載せる車 Wisdom : 最後は知恵 X-ray : 立って撮りますか? Yet : まだどれもできないけれどZipper : うなじの手術痕
2008.08.07
ある有名作家に書いていただいた色紙が目の前にあります。こう書いてあります;"人生に公式なし、されど人生に解答あり"具体的なことは書いてありませんが、この文句が気に入っています。脊髄を損傷する前も後も、その思いは変わりません。シンプルで汎用性の高い文句を名句と呼ぶのでしょう。もちろん、内容が正しくないとお話になりませんが。しかし、これがなかなか難しい。"基準は一つだけの方が良いが、それはあらゆる対象に妥当しなくてはならないから、非常に表面的なものになる。逆に個々の対象に深く関与するためには外の対象と区別せねばならず、非常に個別的なものになる。したがって、有意義な真理の基準は個別的であり、個別的であると一般基準にならないというジレンマ"セキソンのリハビリ方法は確立されていません。それでも、体験記はいくつかありますし、最新機器や訓練を試す場所もいくつかあります。試してうまくいかないこともあるでしょう。そこで"受傷具合は十人十色、残存機能は千差万別"で片付けていてはいつまでも正解に近づけません。数値や方法論の猿まねでなく、その理念を知ることが大事です。人生で悩むのは、白黒がはっきりしない場合です。白か黒か明らかであれば悩む必要はありません。灰色を解かねばなりません。光の三原色を知っていれば、答えは白か黒だけとは限らないことがわかります。レアケースであったとしても、そういうこともあります。クイズを解く知識でなく、パズルを解く知恵が欲しいところです。最後に、多くのスピーチに引用されている名句です;"変えられないものがあることを受け入れる謙虚さserenity、変えていこうとする勇気courage、変えられないものと変えうるものを峻別する知恵wisdom"
2008.08.06
朝日新聞「患者を生きる」で、5月から、脊髄損傷に関する記事が連載されています。妻は、自宅の新聞を読んで、毎回泣いているそうです。私は、新聞紙をめくるのが億劫なので、朝日新聞社が提供する会員制サービスアスパラクラブを利用しています。時々、号泣しています。こんな描写にです;"会社は「入社は遅れても構わない」と言ってくれたが、辞退した。高校の荷物は同僚がまとめてくれ、母(63)が取りに行った。""「これからどうするんだ」。父に尋ねられた。「彼と一緒にいたい。これからの私たちをみて」。無意識に出た言葉だった。「分かった」。父は、それ以上言わなかった。母も黙ってうなずいていた。"在宅を始めた頃、「森照子さんのリハビリの記録」には泣かされました。号泣したのは数カ所のはずですが、今も覚えているのは2カ所だけです。ひとつは、森さんの父親に世話になったことのある男性が、いい病院を探して北海道中を回ったところです。足がまめだらけになり靴の中が血だらけになっても、彼は病院回りを続けたそうです。もうひとつは、森さんの女学校時代の友人が、意識のない森さんの手を黙ってさすり続けるところです。周りには、自分がどれだけ驚いたか、どれほど心配しているかを声高にしゃべるだけの人も多い中で。私を号泣させる描写に関する自己分析です。当事者でなく、言葉も出ない関係者に弱いようです。それとも、当事者に同情する機能が残存していては、事ある毎に自分の身の上に同情して号泣しかねないので、自己防衛のために無意識にこの機能を麻痺させているのかもしれません。
2008.08.04
成果とは。"これまでは、事業を実施することによって、直接発生した施設物・事業量(アウトプット)を表す指標を用いて、施策や事業の評価を行うのが一般的でした。これに対し、事業を行った結果、どのような影響(効果)があったかを測る指標を「アウトカム」といいます。例えば、「交通安全の推進」という施策を構成する「歩道の設置」という事業があるとすれば、「歩道を1年以内に○○m設置する」ということがアウトプットであり、その成果として「交通事故件数が減少する」ということがアウトカムです。"10月に帰省する予定ですが、1年ぶりにお会いする方々に在宅リハの成果をお見せしなければなりません。 実家の玄関前の石段を昇るとか兄のマンションに車いすを上げないとか。これなら理解してもらえるでしょう。プッシュアップではその実用を説明しなくてはなりません。
2008.08.03
ケイソンも7年目になると病院と縁遠くなります。現在唯一不可欠の医療行為は膀胱瘻のバルーンカテーテルの交換です。(膀胱瘻で失敗なし)カテーテルの交換手段は、7月に、これまでの泌尿器科指示書の下での訪問看護から、内科クリニックへの通院に変わりました。ホームドクターを広めようという全体的流れの中で、救急病院が開業医に主治医を移したがることに異存はありません。問題は、情報提供書発行という有料の手続きをとりながらの、情報提供のまずさです。医療関係者がよく口にする「連携」は、現実には、お粗末なこともあります。私はゴムにシリコンコーティングしたタイプを使っています。1回目のクリニック受診では実費2千円で購入したカテーテルと5百円で購入したウロバッグを持ち込みました。事業所が謝罪に来ました。
2008.08.02
下ネタです。色気のある話ではなく、排泄の方です。人間だけでなくすべての生物にとって大事な行為です。排泄されたものが汚いということもありますが、場所が性的なものと共通する場所なだけに、自我に目覚めた人間の場合、排泄に関する不都合は容易に個人の尊厳を傷つけてしまいます。体幹麻痺のセキソンは排泄に手間と時間がかかります。さらに、四肢麻痺のケイソンは他人の手を借りることになります。放屁で悩んだことはありません。仰向けに寝ているだけで出ることもあります。排尿は膀胱瘻なので他の方々よりも気楽です。(膀胱瘻で失敗なし)排便には慎重です。外出先での失敗だけは、絶対に経験したくないからです。次の日の予定も考慮して、毎日のがんばり方を変えます。(手間と暇をかけて)グリセリン浣腸GlycerineEnemaは医療用120cc入りです。排便を試みない日もありますし、2本使う日3本使う日もありますので、消費量の目安は1日1本です。泌尿器科で半年分処方してもらっていた頃は、一時的に、山ほどの在庫を抱えていました。医療用はチューブが長く家庭用浣腸や愛用者の多いレシカル座薬よりも注入位置が深いので効果は大きいはずですが、最近はなかなか成果が出ませんでした。しっかり食べていないからでしょう。それでも夏場は、冷房のせいか、冷たいものばかり口にするためか、お腹が緩みます。今日までの6日間も軟便が続きました。もっとも、GEは使っています。GE無しで出るようでは一大事です。
2008.08.01
職人が好きです。職種は限定しません。自分の身体を使ってきっちりと仕事をする人を尊敬します。昭和の鉄道100周年記念番組(TVドラマシリーズ)「大いなる旅路」の一場面を覚えています。 第 2 次大戦後、日本国内の操車場、外国人(進駐軍?)が機関車から降りてきて言います;「日本の機関車は性能が低い。連結時の衝撃が大きすぎる」その場にいた日本人技師が反論します;「そんなことはない。俺がやってみせる」彼は離れた貨車の連結部に煙草を立て、機関車を近づけます。連結しても煙草は倒れません。衝撃ゼロだったのです。日本の機関車を批評したその外国人は、母国の自分の職場で使い慣れた機関車を使えば、衝撃ゼロ連結ができるのでしょうか。英語にもことわざがあります;"A bad workman (always) blames his tools. 《諺》 へたな職人はいつでも道具のせいにする""What is a workman without his tools? 《諺》 道具なしの職人はなんの役に立とうか 《何事にも手段が要る》""Give us the tools, and we will finish the job. 道具をくれれば片付けてみせよう 《第 2 次大戦中 Churchill が言ったせりふ》"最後のChurchill が言ったせりふは彼が首相という最高位にあるから許されるのです。一議員や一軍人が同じことを言えば、無能の烙印を押され、すぐにお払い箱です。代わりはいくらでもいます。道具を手足のように使うという表現がありますが、手足も道具です。ケイソンの実感です。ADLが上手くないのは麻痺している手足のせいです。それでも頼りは自分の手足だけです。健常の手足をくれれば片付けてみせよう、などと言っても意味がありません。 目の前の道具を、自分の身体を、使いこなさねば。道具の仕組みを知って、道具の使い方を知って、使い方を身体に覚えさせて、これがそのまま道具の改良になると。
2008.07.31
海に浮かんで空を見上げていたい。イメージするのは、一度だけ行ったことのある、夏のマルセイユ沖です。前向きでもなく上向きでもない妄想に囚われた時は、このイメージに逃げ込みます。妄想には一年中悩まされていますが、首から上が暑苦しく不快な夏は格別です。海に浮かんで空を見上げていれば、目を開けることが前を見ることであり上を向くことです。横を比べることも、下を見下すことも、後ろを振り返ることもありません。海に浮かんで空を見上げていれば、暑くもなく寒くもなく、痺れもなく痛みもなく、乾きもなく息苦しさもなく、障害を気にすることもなく社会を気にすることもなく、過去に縛られることもなく未来に縛られることもなく、、、これではまるで死後の世界です。あくまでも、一時的な避難ということで。
2008.07.30
"ダムの目的は水を貯めることなので、ダムの大小は貯水量で決まる。しかし、ダムが水を貯め始めたときから砂も貯まり始めるので、経年的に貯水量は減少する。このことを知っている技術者は、ダム本体の下部に砂を排出するためのゲートを準備している""備えあれば憂いなし"と言います。何事にも準備を怠らない方ですが、脊髄損傷だけには何の準備もしていませんでした。仮に、来週四肢麻痺のケイソンになると教えられても、準備のしようもありません。しかし、脊髄損傷の恐ろしさと受傷原因を知っていれば、それを避ける生き方も選べたでしょう。ここに悔いが残ります。加齢による体力低下に備えなければ。技を身体に覚え込ませたのが職人。常に人並み以上の技が使えるのが名人。この体でなぜあの技が使えるのかと他人に思わせたら達人。歳をとっても今と同じ動きを望むのなら、さらにケイソンで歩きたいのなら、術のような何かが必要です。神秘的でなく合理的な何かが。3ヶ月後の帰省に備えなければ。空港までの行き方は二通り経験済みです。鉄道は私が疲れますし、自家用車は妻が疲れます。鉄道とタクシーかリムジンバスを組み合わせたいところです。この春の身体能力であれば、タクシーや低床式バスは大丈夫です。しかし、リムジンバスに多いハイデッカーを使うとなると、弱り切った身体を春の状態に戻した上に、更にレベルアップが必要です。3ヶ月しかありません。明日の車いすベッド間移乗に備えなければ。相変わらず鍛錬はさぼっているし、ストレッチャーでなくベッドだし、スタッフは限られているし、大丈夫だろうかと思うだけで準備は間に合いません。
2008.07.28
生活の最も基礎となる条件が衣食住です。脊髄損傷で生きるとなると、次の三つも大事です。「医」汗もかけず自力での排泄もおぼつかないケイソンが生きていけるのは進んだ医療技術のおかげですが、医療制度のほころびは私にもわかります。"A stitch in time saves nine.《諺》 適当な時にひと針縫えばあとで九針の手数が省ける 《手遅れを戒める》"医師不足は行政の責任です。救急車の不正利用や病院代の不払いは劣化した日本人の所業ですが、逃げ得を許しているのは行政の責任です。現実の問題を処理する政策と将来起こりうる問題に対処する政策、どちらも重要です。崩壊してしまう前に手当をするべきです。「職」衣食住をまかなう手段が職ですから、復職できた私は恵まれています。だから、受傷後に技術を身につけ職を得た方の話には頭が下がります。スキルアップや就職に関する成功の決め手は「個人の資質(努力)」なのか「置かれた環境」なのか、という議論が某掲示板でありました。もちろん、障害の程度と残存機能が大前提のはずですが。何事も「個人の資質(努力)」と「置かれた環境」の掛け算で決まるはずです。片方でもゼロならば成功はあり得ないのですから。「銃」 無差別殺人の報道に触れるたびに切なくなります。無念な気持ちで死んでいった方の苦しみを思うと胸が痛みます。命を落とさないまでも身体にも心にも後遺症を抱えて生きていく方々のつらさは身につまされます。「無力で無抵抗な相手なら"誰でもよかった"」と言ってのける卑怯者に傷つけられるのは不本意ですが、それよりも、苦しみながら死んでいくことやこれ以上の障害を抱えて行くことの方が、私には耐えられません。四肢麻痺の無力な者にこそ、卑怯者を倒すためでなく、自分の最期を自分で決めるために、確実な手段が必要です。
2008.07.26
胸部レントゲン検査をしました。「古い炎症の跡が基質化しているが、経年変化がないので問題ない」といういつも通りの診断でした。先週、頸椎損傷で四肢麻痺になってから6度目の健康診断を受けました。脊髄を痛める前年にも同じところで受けていますから、そこには7年7回分のデータがあります。健常の頃は、6リットルの肺活量を誇っていました。車いすでの受診は私だけではないそうですが、まだどなたともお会いしたことはありません。私の場合、車いすのまま視力、血圧、肺活量、眼底、眼圧をすませ、ストレッチャーに移乗します。それから心電図、腹部エコー、腹囲、採血、胃カメラ、胸部レントゲン検査です。胸部レントゲン検査だけは機器に横付けしたストレッチャー上で座位をとります。先ず長座位で左脇を機器にあてます。この時、前に上げた両腕を技師が支えてくれます。次に、両脚を90度回し、端座位で背中を機器に着けます。技師は左肩を支えてくれます。7回とも同じ技師です。大柄の男性、K氏です。正面(実は背面)写真には、肋骨の下に白いドーム状の線が写り込んでいます。位置的に横隔膜のようですが、横隔膜はレントゲンに写りません。呼吸器内科医に確認したことがあります。ずっこけ座りで天井を向いた下腹の輪郭でした。車いすからストレッチャーへの移乗は、健康診断というルーチンワークの中で、スタッフにとっては余計な仕事です。最初の頃は女性が4人がかりで私を抱え上げていました。4年くらい前から男性スタッフがかり出されるようになりました。女性は横から手伝います。一昨年はK氏も呼ばれていました。去年もK氏はいました。私は、相変わらず抱え上げられながら、「毎年ありがとうございます」と彼に声を掛けていました。そして今年です。 例年通り、新顔の女性スタッフが「いつもどうしていますか」と聞いてきます。K氏もいることを確認してから、「立位がとれるので、立位で移乗します」と答えました。そこからは、全スタッフが私の指示通りに動いてくれました。車いすをストレッチャーの足もとに横付けし、K氏が右脇、別の男性スタッフが左脇のアシストにつきます。起立した私の立位が安定してから、女性が車いすをどけます。そこにストレッチャーをずらし、私が腰を下ろします。3人でできました。誰ひとりきつい思いはしていません。しかし、この移乗の成功は当然のことです。4年くらい前に身につけ、何度も使ってきた技ですから。これまでこの場で試さなかった理由は、この時期の身体的パフォーマンスの低下とスタッフに余計な仕事をさせているという遠慮でした。今回なぜ思い切ったのか、それはわかりません。K氏と女性技師がストレッチャーをレントゲン室に運んでくれました。K氏が唐突に言いました;「立って撮りますか?さっきの移乗のように、私が横につきますから」この言葉は私を驚かせました。ただ、非常に残念なことに、突然すぎたので、私は喜ぶことを忘れていました。立位でのレントゲン撮影。早い時期からの具体的目標でした。リハビリの起立と立位保持の領域の最終ゴールと考えたこともあります。成功したらその場で泣くかもしれない、涙の訳は誰も知らない、そんな妄想に耽ったこともあります。もちろん、このことは誰も知りません。妻にも話していませんでした。それが今現実のものになろうとしています。しかも病院スタッフの提案によってです。これまで私から提案しなかったのは病院側の抵抗を予想したからです。移乗の場と異なり、レントゲン室ではスタッフはひとりだけです。そこには転倒のリスクがあります。いくら私が成功率100%と言っても、自己責任といっても、病院側はリスクをとらないと思っていました。それが今現実のものになろうとしています。結局、立位でのレントゲン撮影は行われませんでした。「側面はどうしますか」との女性技師の言葉が、側面撮影について何の準備もしていないことを、私に思い出させました。経験してきた立位保持の手すりは、前であれ横であれ、腰の高さです。肩の高さに腕を上げたことはありません。他動運動としてしか上げられないでしょうし、上半身に過度の緊張が入ることは予想できますが、それが足腰にどのような反射を引き起こすかは予想できません。転倒のリスクがあることは確かなのに、それを自分自身が見積もれない状況です。これほどやばい実験を強行する場ではありません。「どちらも座位で行きましょう」私から告げました。決着の前に成功や勝利を確信することがあります(ここで油断して失敗や敗北という結末もあります)。今回がまさにこれですが、自己評価でなく他人の評価なので満足しています。それにしても、よくぞ言ってくださいました。"立って撮りますか?"
2008.07.25
肺活量を測定しました。2,700ccでした。身長181cmならば標準が4,000cc、許容範囲は2割引いた3,200ccとのことです。500cc足りません。健常の頃は6,000ccを誇っていたのに。風船をふくらましますか。スポーツ吹き矢に手を出してみますか。
2008.07.19
視力測定をしました。両眼ともに0.1でした。十代の最後には0.1が見えなくなっていましたから、視力は上がっていると言うことでしょうか。ちょっと愉快です。頸椎損傷で四肢麻痺になってから、長年愛用していたコンタクトレンズの使用をやめました。リハ病院入院中に出入りの眼鏡屋さんに作ってもらった眼鏡を使って5年、この春、考えました。眼鏡が必要なのかと。車を運転しない、町中を出歩かない、他人と待ち合わせをしない。そんな生活です。少しでも身軽になりたいと願っていました。今年の3月20日、眼鏡を外してそれ以来使っていません。不便を感じたのはテレビとパソコンです。テレビはすぐに慣れました。ぼんやりと眺めています。パソコンは正確に読み取る必要があります。ブラウザの表示文字拡大機能では対応できないページも多いので、こんなソフトを使っています。老眼マウスポインタ周辺の文字や画像を拡大表示するマウスユーティリティ 起動するとタスクトレイに常駐する。初期状態の設定ですぐに使いはじめられるが、豊富に用意された設定項目を変更することで、自分好みにカスタマイズできる。拡大倍率は2倍から10倍までの1単位で変更できる。画像を詳細に表示したいときや、CAD/DTPソフトなどでドット単位の処理を行うときは、倍率を上げればよい。レンズの大きさは、最小64×64から最大1,024×640の間で設定することが可能。横サイズ/縦サイズは個別に設定できる。初期設定ではOFFにしていますが、「振るジェスチャーで停止/再開する」をONにしてみてください。マウスを激しく左右や上下に動かすだけでレンズが消えたり出たりします。「老眼マウス」が邪魔になったらすぐに消せる親切設計です。
2008.07.18
最近、愉快なことがありません。梅雨明けはしないし、かと言って、雨も降りません。低気圧がもたらすと思われる手足の不快感に悩まされるだけです。"ジョン・ロックは物の性質をふたつに分けた。物そのもので成り立っている性質を第一次性質、人間とのかかわりで変わる性質を第二次性質。形とか重さは第一次性質。色は太陽光線と人間の目との関係で変化するので第二次性質"肉体的にも精神的にも、不快に感じているだけです。それはわかっています。別に愉快なことがあれば、不快感を忘れられます。
2008.07.14
ケイソンが歩くためのマニュアルもセキソンを歩かせるための鍛錬のガイドラインも存在しません。インターネット上にある個人や団体のサイトに運動のメニューが載っていることもありますが、そもそもその動きができるまでが大変です。回数や頻度を考える前に、具体的な関節と筋肉をどんなイメージで動かすかを知りたいのです。武術の型稽古に似ています。型それ自体よりもそこに秘められた極意が重要です。極意は秘伝で誰も教えてくれないので、武術家は型の反復練習を行うしかありません。何万回に1回の微妙な変化に気付き、型稽古を微修正し、何かを身につけていくことになります。武術の極意がどんなものかは知りませんが、身体操作の要点であれば、武術も立居振舞も歩行訓練も同じと考えます。四六時中自分の身体を意識し、身をもって試すのが堅実な道でしょうが、四肢麻痺のケイソンに人体実験は無理です。手っ取り早く身体操作の要点を知りたくなります。四肢麻痺のケイソンはインターネット上で探すしかありません。読書は疲れるので最後の手段です。読む価値のある書籍にしか手を出したくありません。インターネットの情報は膨大ですが、実際、ありがたい情報には滅多にお目にかかりません。しかし、労力を惜しむわけにはいきません。本来、勉強も修行もこんなものです。自分の足下の石切場に存在するかしないかわからない宝石を、あると信じて探すのです。岩を切り出して、割って砕いて、宝石を探します。宝石を見つけるにも力量がいります。その時点の知識と問題意識で決まります。先日、"筋肉 起始 停止"を検索していて、あるページにたどり着きました;身体運動の機能解剖(改訂版)この本を見ていて気がついたのは、ある筋肉の名前を知っているだけでは、その筋肉のことを半分も知らないのだということである。その筋肉が付着している位置、つまり「起始」と「停止」を知らなければ、その筋肉がどのように働くかを具体的に知ったことにならない。腕(肘)の屈曲と伸展は肘関節により、前腕の回内と回外は橈尺関節によるということである。起始が上腕骨にあって停止が手にある筋肉、つまり、肘と手首をまたがって付着している長い筋肉がずいぶんとあるものだということである。膝関節では、「靱帯は膝関節に静的安定性をもたらし、大腿四頭筋とハムストリングの収縮は動的安定性をもたらします。」「脊柱の動きのほとんどは頚椎と腰椎で起こります。もちろん胸椎でも動きは生じますが、頚椎や腰椎に比べれば小さなものにすぎません。」解剖学の専門書の膨大な情報の中からこの知識を切り出す人物が求めているものは、自分が求めているものと同じであると確信します。そういう方の本棚を見たくなります。ホームページのごあいさつにも同感です;亀戸図書委員会 (Kameido Book Committee,略称:KBC) ごあいさつ 昔と今とでは、人々を取り巻く環境は大きく様変わりしています。武術に関しても例外ではありません。もはや往年のような武術家は生まれ得ないのかもしれません。しかし、現代に生きる私たちにはかつてない恵まれた環境があります。それは情報環境です。かつての武術の達人たちが手に入れるすべもなかった多くの知識を私たちは得ることができます。この環境を生かすべきです。 広大な採石場で宝石探しをしていて、とりあえず外れのない塊を数十個確保した気分です。
2008.06.18
まだ階段を上れないまだ段差をひとりで越えられないまだロフストランドを使ってひとりで歩けないまだ歩行器を使って100mを歩けないまだ立ち稽古を見守り無しではできないまだ車いすから百発百中では立ち上がれないまだ左手で掴むことはできないまだどれもできないけれどまだどれも諦めていない
2008.06.14
うなじに大きな手術痕があります。まるで着ぐるみのうなじのファスナーだそうです。自分で見たことはありませんが、耳の高さから胸椎2番くらいまで切り開いたことが明白だそうです。救急病院で椎弓形成術を施してもらいました。頸椎の3番から5番まで、椎弓を切り取って横にしてはめ直したそうです。椎弓形成術 後方進入による除圧術です。椎弓に切り込みを入れて開き、間に人工骨や患者さん自身の骨を挿入して脊柱管を広げ、脊髄の圧迫を取り除きます。椎弓を開く方法として、椎弓の正中で開く方法(縦割法 (じゅうかつ) )と、椎弓の片側に切り込みを入れてドアのように開く方法(片開き法)があります。◎適応となる主な疾患頸椎症性脊髄症(3つ以上の椎間で狭窄がある場合)、後縦靭帯骨化症、頸椎ヘルニア(発育性脊柱管狭窄症を伴う場合)、脊髄腫瘍など (脊椎手術.com ) 救急病院に運び込まれてからすぐ、気管内挿管で人工呼吸器を装着されたそうです。装着感は最悪で、とても苦しかったことを断片的に覚えています。「外せ、殺せ」と暴れていたそうです。これは覚えていません。脳神経外科の手術に先立ち気管切開が行われました。人工呼吸器を離脱した後もこの穴は残され、最終的に、5ヶ月後リハ病院の耳鼻科医により縫合されました。喉仏の下に小さな跡が残りました。退院後、うなじに大きな手術痕がある青年を見たことがあります。私も同様でしょうが、ファスナーと呼ぶには粗すぎる縫い目でした。彼は普通に歩いていました。同じようなチャックの奥に、彼は健全な脊髄を有し、私は脊髄損傷を抱えています。彼のチャックが開くことは二度と無いでしょう。私のチャックが開くとすれば、それは再生医療による移植手術の時でしょうか。
2008.06.08
きりの良い数字が好きです。選べるのであれば29でなく30を選びます。きりの良い数字が好きな理由はわかりませんが、記憶に有利なことは確かです。筋トレで前回の回数を超えたいのであれば、少なくとも、その数字を覚えていなくてはなりません。筋トレで一番大事なことは筋肉を追い込むことです。これは前回の回数を超えることとは必ずしも一致しません。これ以上は絶対にできないという最後の1回をこなすことです。筋肉を追い込むために、まず、自分自身を追い込みます。例えばスクワットです。前回60回できたとすれば、今回の目標は70回です。最初は10回ごとに休みます。30回を超えると5回ごとに休み、50回を超えると3回ごとに休みます。疲れてくるからです。58回で休んだ後、60回で休むか61回で休むか。61回で休みます。次の10回のための、この1回は手付け金です。 一度支払った手付け金が、こちらの都合で、払い戻されることはありません。手付け金を無駄にしたくなければ、続けるしかありません。61回の私は、きりの良い数字が好きなので、70回を目指します。66回で先に進めなくなることもあるでしょう。それはそれでOKです。それが最後の1回です。筋肉を追い込むことに成功しています。
2008.06.07
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