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カテゴリ: カテゴリ未分類
自分には母方の方に曾祖母がいる
どうやらうちは長生きの遺伝子でもあるのか、今も元気らしい
高校1年まで曾祖父もいた
子供の頃、よく母方の親戚で集まってバーベキューをしていたのを今でもはっきり覚えている
大人達は曾祖父も交えて酒を飲んでいた
もちろん、曾祖父も
小さいながら、よく歳を重ねても飲めるもんだと驚いていた

曾祖父が亡くなって、葬式にも行った
火葬も立ち合い、その最期を見送った

弟が生まれそうで母が大変な時に1才くらいの俺を背負って、面倒を見てくれたらしい

実はその時の記憶が残っている
母の実家の前の通りをおんぶしてもらった夕暮れ時の景色
本物かはわからない
もしかしたら、勝手に脳が捏造した偽物かもしれない
ただ、その景色は今も思い出せる

オレンジに染まる田んぼ道
少ししゃがれた、それでも優しい曾祖父の声


なんでもっと早く教えてくれなかったのだろうか
きっと、教えてもらってたのに馬鹿な俺が忘れてしまっていたのかもしれない
なんで人間は全てを記憶していられないのだろう

悪いことも、良いことも記憶していられたらいいのに
たとえ、これから先が悪いことだらけの記憶で埋め尽くされても
それさえあれば前を向いていられるから
この腐りかけた脳はそれを叶えてくれない

もっと恩を返したかった

世話してくれたお礼に肩をもんでやるくらいしたかった
たった一言でも、『ありがとう』を言いたかった


そんな人が大勢いる
今メールすれば届く人も
今電話すれば声を届けられる人も
気まずくて言いにくい人も
そして、二度と声も何も届けられない人も

だから、これから一つでも多く恩を返せるように歩いて行こうと思う
悲壮でも勇敢でも甘美でもない、凡庸な願い
こんな甘ったれでクソッタレな俺に優しさをくれる人達に、気にかけてくれる人達に、一緒にいてくれる人達に

まだ誰にも、何も返せていないから
好意に甘えに甘え、堕落していくだけで
大切だから忘れないように、といつも思っているのにすぐに忘れてしまう
相当なクソッタレだから
時間は限られている
もう、してあげたかったことも
言えないまま届くことが叶わない『ありがとう』も『ごめん』も増えていくのはたくさんだ










「たとえ、変わらぬ日々が続いても
寒さや雨風に負けないで
だいじょうぶ、きっとだいじょうぶだから
いつかまた会う日まで
僕はみんなのために輝き続ける」

JET 『SHINE ON』より(和訳)







こうありたいと思った
誰かを救いたいという願いだけは堕落した中でも埋もれなかった
その方法だって決まった
だから、全力で挑むしかない
それしかできないから、それができなきゃ生きていられるかもわからない
自分が生きるためにも
誰かを救うためにも
そして、恩を返すためにも
今は走ってみようとと思った

いつかまたどこかで再会を果たした時に笑えるように





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Last updated  2007/01/30 09:53:56 AM
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