2012年まで放置して大丈夫でしょうか?
先日、仕事の関係で出席したセミナーのカラー刷りのレジメに、いきなりこうあったから、ちょっとびっくりした。出席したのは、ビジネススーツ姿にノートパソコンを抱えた、大、中、小、零細企業の、経理や営業関係の男性女性数十名。会場はいたってまじめな雰囲気だ。
そのレジメをよく読んでみたら、その意味が少しわかってきた。
「平成14年4月の「確定給付企業年金法」の施行により、適格退職年金の廃止が決定」「制度がなくなる平成24年3月末までに、廃止または新たな制度へ移行する必要があります。」
あ、なるほど、つまり平成24年(2012年)までに、企業年金制度を、それぞれの企業がきちんと把握して、401Kなり生保なりで、新たな制度で自分でつくりなさいよ、と、企業の代表者や経理担当者に啓蒙する言葉だったのね。
世の中の一般的な危機感というものは、まずはこの程度である。世の中一般とは言わずとも、私が仕事としてかかわっている世界の危機感とは、この程度なのである。地球文明や生死のことを考えている人々にとってみたら、なんとお気楽で平和なことであろうか、と思われるかもしれない。
「2012年まで放置して大丈夫でしょうか?」
このテーマを別な角度から追求したのが
「天上のシンフォニー」
という
このテーマの意味するところは、アセンション、という言葉。2012年12月22日、といわれるマヤ暦での最後の日におこるだろうといわれる何かだ。本書においては、さらに前倒しで起こるとされる。まだ未読の読者のために、ストーリーそのものについて触れないでおく。
著者については 、
伯宮幸秋のコラム
にくわしい。(たかみやさちあき、と読む)
私はほとんど小説を読まない。小説のよき読者でもなければ評論者でもないので、ここに書くことはごくごく私的なことにとどまる。
1)アセンション、ということに無関心ではない。
2)2012年とするところに、どれだけの根拠があるのか、まだ私にはわからない。
3)なんらかのムーブメントがあるというのは、関心のあるところだ。
4)この「天上のシンフォニー」、最初は1997年に出来上がったということだから、本来は、1999年に焦点をあわせたストーリーだったのかもしれない。
5)それから、何年も出版できなかったから、2012年に時代設定をずらしたのかな?
6)率直に言って、原稿用紙1000枚の文学作品、という割には、抜けていることがあるのではないか?
7)これだけアトランティスと持ち出すなら、ムー大陸も持ち出さないとバランスは取れないのではないか?
8)水のカルマのアトランティスに対応するのは、ムーの火のカルマだ。
9)UFOを持ち出すなら、レムリア文明をベースに引かなくてはならないのではないか?
10)UFOの大乗のカルマに対応するのは、小乗カルマのレムリアだ。
11)天上のシンフォニーを云々するなら、アガルタの地響きの唸りを共鳴させなくてはならない。
12)小説に真実はない。ノンフィクションにも真実はない。真実は文字ではない。
13)しかし、真実は、限りなく限度まで文字化(言葉化)される必要がある。
私は、言い訳がましく何度も言うが、小説の、良き読者ではない。評価はできない。しかし、私にとって、その小説がどのような意味をもっていたか、ということは言える。少なくとも、有力な友人の何人かがこの小説を強く支持し、少なくとも出版されたその数日後に私の手元にやってきた、ということを考える時、もう少し、この小説を玩味する必要があるのだろうと思っている。(未了)
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