乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.07.04
XML

 その経緯は、「文庫版のためのあとがき」に詳しい。
 また、本著の「解説」は、あの銀色夏生さんが書いています。
 何と豪華な取り合わせ!

 ところで、私は、読んでいて気になったページに、
 どんどん付箋を貼っていくようにしているのですが、
 おそらく、本著に貼ったその数は、
 文庫本の中では、これまでの最高記録。

例えば、こんなところに貼りました。


  ぼくはむしろ自分の中の「自分らしからぬ部分」に対する
  非寛容性と排他性の方を強く感じてしまうのです。
  「私」って、ほんらいもっと宏大で、
  もっと開放的なものだったのではありませんか。(p.20)

最初から、さすがの鋭い指摘だと思いませんか?
続いては、これ。

  「告発する」ということは、「告発される」側の憎しみを引き受けることです。
  「勝つ」ということは、「負けた」人間の嫉妬を受けることです。
  「成功する」ということは「成功できなかった」人間の邪眼にみつめられることです。
  こういうポジションを強いられているということは、
  見方を変えて言えば、とても不幸なことだと思うのです。(p.58)


さすがの「天の邪鬼」視点で、「それも、そうだな」と納得させられます。

  ぼくがレイバーに明け暮れる人たちに言いたいことは、
  リスクのないところに決定権はなく、
  決定権のない人は責任の取りようがなく、
  責任を取らない人間は「信義」の上に成立する社会関係には


言うまでもなく「レイバー」とは「労働」であり、
「コミットする」とは「関わり合う」ことです。

  メディアでは人々が「個性的に」ということを実にお気楽に口にしていますが、
  「個性的である」というのは、ある意味で、とてもきついことです。
  誰からも承認されないし、誰からも尊敬されないし、誰からも愛されない。
  そのことを覚悟した人間だけが「個性的であること」に賭金を置けるのですから。
  ですから、ほんとうに個性的な人間というのは、
  「オレは個性的な人間だ」と思い込んでいる人間の数の千分の一もいないのです。(p.108)

これも蓋し名言!
全くその通り!!

  信号が青なので左右を確認しないで横断歩道を渡り、
  信号無視の車にはねられて死んだ場合、
  「信号無視をした車」に責任があるのは明らかです。
  でも、責任が明らかになっても死んだ人間は生き返りません。
  優先させるべきことは、後で責任は誰にあるかを明らかにすることではなく、
  まず死なないことです。
  事故を避けること、危険な目に遭わないこと、それがすべてに最優先する。
  そういうものごとの順逆の筋目が乱れてはいないでしょうか。(p.122)

本当にその通り。
今、世間(マスコミって言った方がイイ?)では、何かあると、その責任者を見つけ出し、
それを徹底的に糾弾することに躍起になってしまっているけれど、
それって、意図してなのか、意図せずになのかは分かりませんが、
本当にやるべきことを脇に置いやって、別のところに逃げている感じがします。

  そして人間というのは、ほんとうに不思議なことですが、
  ネガティヴな条件づけをされているときに、
  それをどう突破するか創意工夫することを通じて
  例外的な創造性を発揮するものなのです。(p.150)

「ピンチがチャンス」ということですね。

  こういう本を作るときの要諦というのも、
  やはり「だいたい同じで、ちょっとだけ違う」ということだと思います。
  トピックは違っても、切り口はいつも同じ、というものを読者は求めていると思います。
  (中略)
  ぼくは村上春樹と橋本治と矢作俊彦と村上龍と高橋源一郎のものは
  新刊が出ると本屋に走っていって買いますけれど、
  みんなほんとうに律儀に「いつも同じ」ことを書いているんですよね。
  だから大好きです。(p.163)

内田先生の著作を数多く読み、
さらに、最近、村上さんの本を片っ端から読み始めた私には、とってもよく分かる!

  自分に反対する人間、自分と政治的立場が違う人間であっても、
  それが「同じ日本人である限り」、その人は同胞であるから、
  その権利を守りその人の利害を代表する、と言い切れる人間だけが
  日本の「国益」の代表者であるとぼくは思います。
  自分の政治的見解に反対す人間の利益なんか、わしは知らんと言うような狭量な人間に
  「国益」を語る資格はありません。(p.176)

これも「凄いなぁ」と感心したところ。
まさに、そういう境地ある人物でないと、「公人」ではなく「私人」なのでしょう。
さて、付箋の数があまりに多いため、記事のボリュームが相当膨らんできたので、
続きは『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(その2)に書くことにします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.07.04 19:32:20 コメントを書く
[暮らし・健康・医療] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: