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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2011.08.13
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カテゴリ: 文芸

 寧温と真鶴という、二人の男女の人格を使い分け、
 糾明奉行として、表世界で活躍する宦官と、
 側室として、内の世界に生きる女との間を、往き来する二重生活にも終止符が。

 そして、無事に男児出産。
 ところが、その祝宴の席で、寧温と真鶴の秘密が暴露されてしまう。
 生まれたばかりのわが子と共に逃走、隠遁生活に入る真鶴。
 月日は過ぎ、腕白坊主に成長した明は、母にも負けぬ能力を発揮し始める。

この当たりの下りは、結構ワクワクしながら読み進めていたのだが、

物語自体の方も、一気にブレーキがかかってしまう。
主要キャラクターたちが、次々に命を落としていく……しかも自ら。

そんな状況の中で、何とか明日の希望を見出すべく登場したのが明というキャラクター。
寧温とやりとりの中で展開する彼の国家観は、注目に値する。

  「国を守ることはある程度までは正義です。
   もし人以前に国があるのなら、たとえ死滅しても国を守るべきです。
   しかし国は人が造り出したものです。
   人が生きていれば千年後、万年後、どんな国を造ることも可能です。」

  「尚氏王朝は五百年の繁栄を遂げましたが、群雄割拠の三山時代もありました。
   その前は英祖王朝もありました。
   もっと遡れば偉大なる祖王・舜天が興した舜天王朝もありました。

   過去の王朝は滅びましたが民が死滅したことは一度もありません。
   今、国がほろびるかもしれないと憂えても所詮、
   第二尚氏王朝が滅びるだけのことです。」

  「国家の姿を見た人はひとりもいません。皆幻想の中に国家を抱いて生きています。
   人が支配できるのは人だけで、国家は大地を借りているだけにすぎません。

   国家が人の命を左右するのは幻想が強すぎて本来の目的を失っていると思います。」
                                    (p.260)

そして、寧温の「もし王国と共に死ぬ人がいたら、明はどう思いますか」との問いに

  「その人の思いを決して忘れないためにも生き続けようと思います。
   それがどんなに苦しい時代であっても、偲んで慰めるのが人の道だと思います」

と答え、二人の問答は終了する。
そして、王族たちが去った後の、無人の王宮で、
明は寧温によって玉座に導かれ、王印を受け取り、第三尚氏初代国王・尚明王を宣言する。
さらに、 真牛 によって聞得大君の託宣も下される。

琉球王国が滅んだ歴史的事実ばかりは、どうにも覆しようがない。
それ故、この物語のエンディングも、これで良しとするしかない。
しかし、琉球王国が滅んだその地には、
かつて、その国で生きてきた人々の血を受け継ぐ者達が、現在も力強く生き続けている。





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Last updated  2011.08.13 10:57:47 コメントを書く
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