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kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.04.22
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 これは、本著の帯に書かれたキャッチ・コピー。
 まさに、本著がどんな一冊であるかを、一言で言い尽くしている。
 本著を読めば、中国の行動の裏に潜む本音、実情が見えてくる。

 冒頭「増補版のための解説」から、「なるほど!」の連発。
 「そんな見方もあるのか……」と、思わず唸ってしまう。
 内田先生は中国問題の専門家ではないけれど、
 その立場が逆に、新たな視点を提供できる状況を生み出していると感じた。

   ***


  中国の実力もメディアが恐ろしげに語るほど圧倒的なものではない。
  僕はそう思っています。
  冷静に考えても、中国がこの先、
  今の日本ほどに政治的、経済的に安定した国家になることはきわめて困難です。
  本書中でも同じことを書いていますが、日本の統治者が手ひどい執政を犯した場合でも、
  考えられるリスクはせいぜい「次の総選挙での敗北と政権交代」までです。
  でも、同様の執政が中国では共産党独裁という政体の瓦解をもたらしかねない。
  統治の失敗がもたらす災厄の規模が日本と中国では桁が違います。
  ですから、中国の統治者は残忍なほど冷徹で計算高くならざるをえない。
  日本では、統治者がどれほど失政を続けても、
  少数民族の独立や、通貨の暴落や、テロやゲリラや略奪の心配はない。


増補版で追加された3つの章は、最近書かれたものだけに、
尖閣問題や反日デモ、北京オリンピックやダライ・ラマの動向について
リアルタイムに中国の現状を知ることが出来る。
(と言っても、北京オリンピックやチベット問題は、もう4年も前のことだが)

しかし、それ以外の、それより前に書かれた各章の文章についても、決して古さは感じない。

より、中国という国に関する潜在的、普遍的な内容が記されている気がした。
それらは、まさに目から鱗のオンパレード。

13億の民を統治することの想像を絶する困難さ、
日本の戦争責任に対する米中の態度の違いの裏に潜むもの、
今なお続く「中華思想」とは、本来どういう概念なのか、
アヘン戦争、文化大革命といった出来事の歴史的意味合いや、人口や環境問題等々。

中でも、東アジア諸国の関係については、アメリカの思惑が大いに反映していることが、
本著を読んで、改めて認識させられた。
太平洋への影響力を維持するため、東アジアが結束することを望まないアメリカの本音が、
戦後70年近くを経た今もなお、日本と中国、韓国に緊張した関係を継続させているのだ。

   ***

さて、最後に本著の中で、私が心に残った部分を二つご紹介。

  人間は、まわりがみんな同じように貧乏なときには、
  それほど政治に対して不満を感じないものです
  (1950年代までの日本がそうでした)(p.94)

確かに、そうなのだ。
みんな同じように貧しいときには、不満を感じない。
しかし、そこに格差が現れ始めるや否や、
「なぜ?」という疑問、嫉妬心から、政治に対する不満が表出してくる。

  日本が範としているアメリカだって、政府と議会は二元外交をやっている。
  大統領がある外交政策を提言する。
  それに対して議会は反対して、有力議員がどんどん外国を歴訪して、
  指導者と会って話をしてくる。
  一国の公的機関を代表する複数の人々が、
  それぞれの立場からいくつかの外交的オプションの可能性を吟味するために
  「瀬踏み」に出かけるなんていうのはリスク・ヘッジの基本でしょう。
  でも、日本ではそういうマヌーヴァーを「国民感情が許さない」という言い方がされる。
  そんなことはメディアの出てくる評論家たちがそう言ってるだけでしょう。
  テレビを見ている人はテレビ画面で評論家がそう言えば
  「二元外交はけしからん」と口まねするけれど、
  「どうして二元外交はいけないんですか?」と訊かれたら理由なんか言えない。
  外交戦略は単純であるべきで、
  どんな国民にも理解できなければならないなんてことを言ってるのは
  ニュースショーの司会者だけです。
  統治の要諦は国土の維持、通貨と民生の安定に尽きるわけですから、
  それが守れるならどのような権謀術数を駆使してもいいと僕は思います。
  水面下の交渉だろうが、袖の下で抱き込もうが、スパイ活動をしようが、
  仕えるリソースはすべて使ってできるだけ有利な外交的オプションを探り当てる。
  そのためなら二元外交どころか五元外交でも百元外交でも構わない。
  国際関係におけるステイクホルダーの数が増えれば増えるほど
  外交的な選択肢は増えるんですから。(p.288)

「二元外交」問題だけでなく、他の多くの問題についても、同様のことが日本では起こる。
評論家もそうだが、それ以上に気になるのは、
知ったかぶりをして、怒りの表情・口調で、自らコメントを述べるニュースショーの司会者たち。
そんな人たちのコメントに誘導され、形成されていく民意という名の世論。
それが、本当に良い結果を社会にもたらすのだろうか。





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Last updated  2012.04.22 11:42:57 コメントを書く
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