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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.08.26
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 私が読んだ「うつ」関連の書籍の中でも、最も新しいもの。
 それだけに、これまで知らなかった知見が多数記されている。
 その目玉が、TMSと光トポグラフィー。

   ***

 TMS治療(経頭蓋磁気刺激治療)とは、
 「専用の治療機器を用いて脳神経に磁気刺激を与え、脳神経を活性化させることで、
 脳の奥深くにある感情を司る部分を間接的に刺激する」(p.15)もの。
 「抗うつ薬のような重大な副作用は報告されておらず、

 身体への負担や影響が少ない」(p.16)とのこと。

そして2012年末に、東京に世界最大級の63台ものTMSを備える
TMS治療専門の新宿メンタルクリニックが誕生した。
本著は、TMS治療の先端を行くアメリカや、この新宿メンタルクリニック等で、
その治療に関わる人々や患者に取材した内容が、紙幅のおよそ半分を占めている。

ただ、この治療そのものについては、始まって、時間がまだあまり経っていないだけに、
その効果のほどは、今後、次第に明らかになってくるものと思われる。

   ***

一方、光トポグラフィー検査とは「近赤外線を使い反射してくる光を読みとることで、
リアルタイムで脳血流量の変化がわかる検査」(p.124)である。
その波形を見れば、うつ病と双極性障害、統合失調症の違いが分かるという。


そして、 アイスバケットチャレンジ で、一躍世に知られるようになった
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者が、
「はい」「いいえ」の意思表示が出来る装置が実用化されるなど、
光トポグラフィーの技術の応用度は、高いものがある。


2年先まで予約で埋まっており(本著発行時点)、
実際には、誰もが受けられる状況にはないとのこと。
その有益度の高さゆえ、出来る限り早期の普及が望まれる。

   ***

本著では、その他に「認知行動療法」や「薬剤」について言及している。
私は、SSRIについては、 『なぜうつ病の人が増えたのか』 等の書物を読んで、
ある程度知っているつもりだったが、
『ヒーリー精神科治療薬ガイド』 の監訳者・田島治氏の本著での言葉に愕然とした。

  「SSRIのパキシルはセロトニンに対する薬理作用が強力で、
   ハイリスク・ハイリターンの薬だといわれています」(p.205)

  「半減期の短いパロキセチン、フルボキサミン、特にパロキセチンは、着陸が相当難しい。
   かなり慎重に減量しないと着陸できない薬であるということは
   多くの医師が経験していると思う。」(p.215)

「この薬……そうだったのか……」
「離脱、思っていた以上に大変そうだなぁ……」という感じ。
さらに、本著では次のような記載もあった。

  2007年に、SSRIのパキシルの問題が報道され、抗うつ薬と自殺の問題が取りざたされたとき、
  同じ時期に、日本うつ病学会と、パキシルの製薬会社グラクソ・スミスクラインが
  それぞれ出した二つの文書がある。
  いずれも「抗うつ薬が自殺を減らす」と結論づけ、マスコミに反撃した形だ。(中略)
  その5年後の2012年に、グラクソが、医療訴訟史上の最高額といわれる30億ドル
  (日本円にして約2400億円)もの和解金を米国当局に支払って、
  18歳未満の患者にパキシルを違法に販促し、若年者で有効性を示さない研究と
  自殺の危険性を高めた研究の隠ぺいなどの行為の非を認め、もろもろの問題に決着をつけた。(中略)
  抗うつ薬と自殺の関係はいまだに結論は出ていない。
  ただ一つ言えることがあるとすれば、
  精神科医は、学会や製薬会社からの情報に頼らざるを得ないということだ。(p.207)

パキシルという薬が、そういう存在だったとは、本著を読むまで全く気付いていなかった。
やはり、新しい情報を得るということは、とても大事なことだと思った。





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Last updated  2014.08.26 17:22:07 コメントを書く
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