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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.10.28
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カテゴリ: 文芸

 2011年4月30日に初版発行されたもの。
 内容は、自身のエッセイや対談、他の方々の追悼文にエッセイ等盛りだくさん。
 佐野さんの交友関係の広さには、本当に驚かされる。

 佐野さんの作品では、「船旅日記」と「卵、産んじゃった」が強烈。
「知らなかった」 に記された時期と同じ頃の記録だが、どちらも、本当にスゴイ。
 「船旅日記」は刈谷政則さんの解説文で、より実感が湧く。
 また、「卵、産んじゃった」の描写は、佐野ワールドの極地とも思える。


私が最も印象に残ったのは、元夫・谷川俊太郎さんと息子・広瀬弦さんのもの。

  うん。つまり、愛情を注ぐ人にはすごい濃いの。
  どうでもいい人にはすごく寛大なんですよ。
  そんな細かいこと気にしないんだけど、
  ちょっと好きになると、自分の思い通りにしたいのね。(p.94)

これは、谷川さんが、佐野さんについて語った言葉。
シズコさんや息子さん、ふたりの夫だけでなく、
佐野さんが関わった人たちには、全部このパターンだったんだろうなと思う。
父や兄のように、早くに死んでしまった人たち以外には。

  いたちの最後っ屁っていうかさ。
  あれで、向こうの親戚、ものすげー怒っちゃって、大変だったみたいなんですよ。

  また大げさに書くからね。嘘も交えて、巧妙に。(p.98)

これは、広瀬さんの 『シズコさん』 評。

  普通の人だよ。
  それを無理矢理、悪者に仕立て上げる。(p.99)


それに対して、谷川さんが、

  ハハハ、それで、また仲良くするというドラマを自分で作りあげてる。
  そこが面白いんだからしょうがないんだよね。

本当のところ、どうだったんだろうと考え込んでしまった。





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Last updated  2014.10.28 15:05:17 コメントを書く


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