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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.11.05
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カテゴリ: 文芸
『不孝者の父母考』 の中で、
 「丸山健二の父親がちょっぴり可哀そうである」と書いてあるのを見て、
 どんな人のか知りたく思い、このエッセイを読んでみました。
 1967年に『夏の流れ』で、第56回芥川賞を23歳の時に受賞した小説家です。

 文壇との関わりをほとんど持たず、「孤高の作家」と形容される方らしい、
 現代都市文明への批判的視座からの記述で一貫しています。
 生きるなんて、時間なんて、才能なんて、学校なんて、仕事なんて、親なんて、
 友人なんて、戦争なんて、不安なんて、健康なんて、死ぬなんて


なんて、なんて、なんてな著者の生き方が伝わってきます。

  そもそも家庭や家族は崩壊するのが当たり前で、それが健全な形なのです。
  けっして悲劇ではありません。
  崩壊しない家庭のほうが、むしろ悲劇と言えるのでしょう。(中略)
  あなたが最優先すべき目的は、家を一日も早く出て行くことです。
  そして、家族の共有物であった時間を完全に自分のものにすることです。(p.33)

本著は、若い読者に向けてのメッセージとして書かれているもののようです。
ここでは、家族についての考え方、時間の使い方についての著者の考え方が、よく分かります。

  他人に教えを請う習慣は悪癖です。
  その悪癖があなたを自立から遠ざけ、
  ますます混乱させ、苦悩の数を増やし、生気を奪い取ってゆくのです。

  国家や、社会や、家族のための人生などではありません。(p.70)

さすがに「孤高の作家」です。
内田先生の 『街場の共同体論』 に書かれていたこととは、対極の考え方です。

  人間としてそこまで落ちぶれたくない、

  あなたに残された選択肢は、およそふたつです。
  勤め人になるか。
  自営業に就くか。
  そのどちからかです。
  あなたが前者の道を選んだ場合は、こう自問してみてください。
  「勤め人になるためにこの世に生まれてきたのだろうか?」
  あなたは、赤の他人にこき使われ、
  尻を蹴飛ばされるためだけに生きる運命にあるのでしょうか。(p.83)

この後、サラリーマンのことを散々扱き下ろした後、「自営業」の道を勧めます。
ちなみに本著の発行日は、2005年の10月30日です。

  あなたの親子関係をどうしますか。
  お互いの力を当てにしたほうが楽に生きられそうだからという、
  両者ともに自立できないことから発生した
  親子の情の荒海のなかでいっしょにおぼれ死んでゆきますか。
  それとも、心を鬼にして、親が自立できないのなら、
  せめて自分だけでもと意を決し、
  見苦しい生き方をいつまでもつづける親のわざとらしい絶叫を背中で聞きながら、
  わが道をどこまでも突き進みますか。
  あるいは、ときどき引き返してきて親の様子を確かめ、
  付き添ってやる必要がないことを再確認してから、
  また自分の道へと戻って行きますか。
  それは、あなたが決めることです。(p.118)

著者は、1943年12月23日の生まれですから、
この文章を書いたときには60才を越えていたはずです。
著者には、妻や子供がいる(若しくはいた)のでしょうか?
それとも、ずっと独身なのでしょうか?

  真の友人とは、生きる目標をしっかりと定め、
  孤独と闘いながら自立の道を着実に歩んでいる人間のなかにしか存在しないのです。
  その前にあなた自身がそうした人間にならない限り、
  かれらと出会うことも絶対にあり得ないのです。
  一旦<友人もどき>を全員遠ざけ、かれらを知人の棚に仕舞い込み、
  あなた自身を個人というすっきりとした立場に戻してみてはどうでしょう。
  そうすれば、周囲の者たちと調子を合わせて生き、
  平均的なレベルを保つことに躍起になって苦悩していた愚かさと煩わしさに
  気づくことでしょう。(p.124)

「自立」とは何か?
それについての考え方に、独特なものをもっておられるということが、
本著を読んで、強く感じました。
そして、その自身の考え方に基づいて、生きてこられたということも。





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Last updated  2014.11.05 10:17:16 コメントを書く
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