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2018.12.01
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カテゴリ: 社会・政治・時事
​ ​ 小保方晴子さんの日記。
 2014年12月31日(水)から2016年10月9日(月)までのもの。
 これらは、『婦人公論』2017年1月24日号から2018年3月27日号に掲載された
 「小保方晴子日記 -『あの日』からの記録」に加筆・修正のうえ、
 大幅な書下ろしを加えたものです。
 (あとがきとして、2018年2月23日(金)のものが掲載されています)

 巻末には、『婦人公論』2016年6月14日号に掲載された
 瀬戸内寂聴さんとの「〈特別対談〉必ずまた、花は咲く」も掲載されています。
『あの日』 の執筆中の様子や(本を作るって本当に大変なことなんですね!)、
『捏造の科学者』 を書いた記者さんのことも記されています。

   ***

  2015年3月16日(月)
  私を被疑者として提出された告訴状が警察に受理されず、
  取り下げられたと連絡を受けた。
  しかし告発が取り下げられたことは報道されていないので、
  私はいまだに刑事告発されている人だと思われているそうだ。(p.45)

『STAP細胞はなぜ潰されたのか』 を読んだ後の記事にも書きましたが、
全てがこんな感じですね。

『STAP細胞 残された謎 』 を読んだ後の記事に書いた通りです。

  4月26日(日)
  今日から入院。
  鉄格子のはまった数センチしか開かない窓のあるコンクリートの部屋。
  去年の入院と同じ個室。

  荷物をチェックされて少しでも鋭利なものはすべて没収される。(p.57)

『こころを病んで精神科病院に入院していました』 で描かれている風景と重なる所もありますが、
小保方さんの状態は、他の記述からも、相当深刻なものだったことが分かります。

  5月19日(火)
  (前略)思考力、記憶力ともに入院してからさらに衰えた。
  低下し続ける記憶力を補佐するために日記を書いている。
  このまま何も考えられず、何も思い出せなくなってしまうのではないか。
  そのことがあまりに怖くて、少し強迫的になってきた。
  例えば、食べたものは記録しているのに、
  それだけでは後から思い出せるか不安で病院食の写真まで撮っている。
  それなのにもっと記録に残しておくべき重要なことは日記に書けないことも多い。(p.64)

これは、心身の状態が悪いせいなのか、それとも薬のせいなのか……
それでも、記憶しておくことが難しいから、記録(日記)を書くようになったり、
病院食の写真を撮ってしまうというのは、よく分かります。
そして、ちゃんと記録しておくべきことが、実はあまり書けないのも確か。

  2016年5月7日(土)
  ここ最近見ていた海外ドラマを見終わってしまった。
  何もせずに海外ドラマをまとめて見るなんて、
  働いていた頃は夢みたいな贅沢に思えた。
  しかし、いざやると時間を無駄にしているだけのように感じて非常に虚しい。(p.219)

これも、よく分かります。
人間って、我がままで難しい……

  5月9日(月)
  精神科の診察では毎回今の病状を聞かれて話す。
  原因となっている状況も説明する。
  BPOの件で私がいつもより興奮していたのかもしれない。
  「私はあなたの味方ではないので」とデル先生が私の話を遮った。
  個人的な味方ではないのは、わかっている。
  でも、医者に味方ではないと言われた患者は、
  何にすがり治療を続けたらいいのだろう。
  頼ってはいけないのだという気持ちになり、
  デル先生から出された薬も飲めなくなってしまった。(p.220)

気持ちの揺れ幅が大きく、
落ち込むこともあるけれど、攻撃的になってしまうこともしばしば。
そして、自分のことを分かってほしいという気持ちが強ければ強いほど、
他者がそうでないことに対し、腹立たしさを覚えると共にとても哀しくなってしまう。

6月6日(月)の日記には、この出来事の顛末が記されています。
当事者も、それを見守る側も、本当に大変です。

  9月27日(火)
  (前略)劇的な気持ちの変化を体験。
  その瞬間は突然やってきた。
  混線状態の時の頭の中は自分の意思とは関係なく、
  嫌なことを同時にたくさん考えることを強制されているような状態。
  一日だって考えない日はなかった嫌な記憶の一つについて、
  これはもう考えなくていい、と思った。(p.276)

この感覚も、よく分かります。
突然、切り替わる感じ、世界が変わる感じですね。
なぜだかは、全然わかりませんけれど。
なので、決して希望を失ってはいけません。





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Last updated  2018.12.01 16:34:30コメント(0) | コメントを書く
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