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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2026.07.19
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カテゴリ: 文芸
『街とその不確かな壁』 以来の長編。
 予約していたものが7月3日に届いて、一気読み。
 (記事を書くのに、思った以上に時間がかかってしまいましたが……)
 これまでの村上さんの作品に比べると、素直な流れのお話。
 途中で迷子になって彷徨うことなく、最後まで読み切ることが出来ました。

   ***

【第一章 夏帆とモーターサイクルの男】
自身が描く絵本の女性編集者・町田がセッティングしてくれたブラインド・デート。

が、「一緒にモーターサイクルに乗ってみないか?」と誘われると拒否し、再会を激しく後悔。
それから2か月、夏帆は一人の少女が自分の顔を探しに行く絵本を描き上げる。

【第二章 武蔵境のありくい】
夢 - 何かの作用を受けて一時的に質感を変更された現実の一部 - で出会った雌のありくい。
彼女に武蔵境に引っ越すよう促され、夏帆は花畑から武蔵境の平屋の一軒家に転居する。
夏帆同様、花畑から引っ越し、その家の床下に住むことになったというありくいの奥さんは、
ご主人が大型のモーターサイクル音を聞きつけ、危機が迫っていると気付いた経緯を伝える。

その後、夏帆はありくいの奥さんに頼まれ「シロアリのオイル漬け」を『とぎや』に取りに行く。
それは武蔵境の駅の近くの商店街の中ほどにあり、包丁や鋏を研ぐことを商売にしている店。
そして、夏帆が『とぎや』を2度目に訪れた際、ありくいの夫が現れて責務を果たすよう迫る。
夏帆は躊躇しながらも、研がれた出刃包丁で店主の心臓を刺し、凶悪なジャガーを排除した。


若い女王候補に敗れ、巣を追い出されたシロアリの女王が、
ブラジルのジャングルとの間に出来てしまった秘密の通路を通り抜け、武蔵境へとやって来た。
そして、ジャガーが『とぎや』の主人に取り憑いたように、夏帆の母親の身体を乗っ取てしまう。
夏帆は『とぎや』で母親と会いシロアリであることを認めさせると、真実を引き出そうと試みる。

【第四章 守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン】

「ミソラの物語」の執筆を進めつつ「とくべつな刃物」の完成を待つ夏帆は、三度佐原に会う。
そこで佐原は、自身が夏帆の守護天使で、守護天使界のジャック・ケルアック的存在だと告げる。
その後、夏帆は完成した「とくべつな刃物」を『とぎや』の主人から説明を受けながら受け取る。

夏帆が浦和の実家を訪ねると、シロアリの女王に喉を締め殺されかけるが、危機一髪救われる。
本物の母親とシロアリの女王が交互に入れ替わる状況の中、「ミソラの物語」を描き進める夏帆。
大柄な雌猫に導かれ、両親の寝室へと向かった夏帆は、本物の母親に促され、
躊躇に躊躇を重ねた末、「とくべつな刃物」でその心臓を一気に刺す。

翌朝、実家の自室で目覚めると、母親はダイニングの食卓で新聞を読みながら緑茶を飲んでいた。
そして、武蔵境方面には一度も行ったことはなく、『とぎや』のことも知らないと言った。
武蔵境の家に戻り、夏帆が呼びかけても、ありくいから返事はなかった。
夏帆は、「ミソラの物語」を完成させるべく、いつもの仕事机の前に戻っていった。

   ***

【第四章 守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン】の中で、
夏帆が描き進めた「ミソラの物語」は、次のようなもの。

10歳の少女・ミソラは、家族と一緒にハイキングで森の奥に来ていたが、
昼寝から目覚めると、一人ぼっちになっていた。
家族に置き去りにされたと思ったミソラは途方に暮れるが、
大柄な雌猫に導かれ、一軒の小さな小屋に辿り着くと、中から老人が出て来る。

シチューとパンをご馳走になり、寝床で眠った翌朝、ミソラはこれまでの経緯を老人に話す。
老人は、猫の名がスカーレット・ヨハンソンで、ミソラの守護天使だと言う。
そして、森に行って象の卵を探し、ここに持ち帰ってこられたら、この森から抜け出せるとも。
怒った母象にしっかり気を付けるようにと注意を受け、ミソラは雌猫と共に森に出た。

そして、ミソラたちは森の奥で探していた象の卵を見つけるが、その後を母象が追って来る。
ミソラが小屋に辿り着くと、中から出てきた老人が母象を制止、ミソラから卵を受取る。
が、老人の思いがけない言葉で、ミソラは母象に踏み潰され、いったん死んでしまう。
生まれ変わったミソラは、境界線をまたいで、元の世界に戻り、平穏な家庭生活を取り戻した。

   ***

  そう、彼らはメタファーであると同時に、紛れもない実体でもある。
  その両者(メタファーと実体)は明らかに分離不可能な状態に置かれている。(p.316)

世界観は、村上ワールドそのものだと思いますが、
お話としては、とにかくスッキリと終わったという印象。
今となっては、 『羊をめぐる冒険』 や 『ダンス・ダンス・ダンス』 を読んだ頃の
放り出されたような自分の感覚がとても懐かしい……





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Last updated  2026.07.19 12:27:44 コメントを書く
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