井原線ふるさとじゃ~ナル

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2024.11.26
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テーマ: 読書(8636)
カテゴリ: 【読書Memo】
11月26日(火)曇りのち雨

タイトル:自然農法への転換技術
著者:宇田川武俊
発行:社団法人農山漁村文化協会 /1998年6月25日 / 184p
読書カウント2024:56冊目。

 著者は、近代農法は土壌から搾取する農業、自然農は伝統的な農法で自然に学び自然の仕組みを理解しそれに習って作物を育てる農業と位置付ける。
 ・・・自然の摂理に学び自然と共生する農業こそが持続可能な農業だと思う。
 畑での森林土壌の再現:①、畑を敷き草や緑の植物で覆う。②、堆肥は完熟のものをすき込み未熟なものは被覆に用いる。③、森林の土は耕されることがない。

 ・・・表土の乾燥を防ぎ根張りがよくなると栄養価の高い作物ができる。
 自然農法と慣行農法で含有量が高くなる栄養成分、ビタミン類、特にビタミンⅭ。
 良質堆肥のつくり方:
 ・堆肥場:土の上がいい。
 ・水分含量:50~60%、内部に少ない部分があるとカビによる腐敗をおこし、多すぎると酸素が不足して嫌気性の発酵をおこす。
 ・温度:発酵による熱は多くの病原菌を殺し、雑草の種を殺す重要な意味を持つ。65℃を超えない方がいい。
 ・通気:堆肥の発酵は好気性でなければならない。高く積みすぎて通気が悪くなるとアルコールや有機酸などを生じ、微生物活動を抑える。
 ・切り返し:伏せ込み後上昇した堆肥の温度は、急速に上がった後2週間ほどで下がり始める。堆肥の容積も減ってきて高さが低くなる。この時、通気をよくするために切り返しを行う。切り返しは2~3回行う。 
 ・施用量:10アール当たり2~3トン程度。
 未熟堆肥はマルチとして施用すると森林の土に似た土が形成される。未熟のまま土に混ぜ込むと窒素飢餓をおこし微生物の分解過程で植物に有害なガスが出たり、病気をおこす微生物が一時的に増え発芽したっての苗を枯らしたり生育障害をおこす。

 まずは、土づくりと堆肥づくりを実践してみよう。「机上の実論」にしていきたい。





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最終更新日  2024.11.26 14:30:46
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