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今や、敬帯電話は我々の日常の必携ツールになり携帯電話を家に忘れて一日中不自由を感じた人が圧倒的に多いのではなかろうか?IT業界は日進月歩の進歩を続けているが、中でも日本の携帯電話の競争は凄まじいものがあり正しく「通信戦争」である。来年の秋から、従来の携帯3社―NTTドコモ、KDDI、ボーダホンーにソフトバンク、イー・アクセスそしてアイピーモバイルがこの携帯市場に参入する。この携帯戦争とその行方を追った本がタイミングよく日経BP社から出た。タイトルは「風塵児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲―知られざる通信戦争の真実(http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/ncc/books/idoutai/)」である。早速インタネットで注文し一読したが、「孫正義氏の執念」「ライブドアが巻き起こす新手の風雲」等なかなか興味深かった。
2005/12/13
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私は前の会社の近くで5年来通ったお店のシェフで、来日10年の上海出身の蔡(さい) 強(きょう)さんが、明日21日晴れて上野に自分の上海料理店「上海陽春麺坊」をオープンした。約十年前に、日本語もわからず来日し最初の日本の地は愛知県の山奥の温泉で中華料理を宿泊客に披露する日々であったが、残した奥さんと生まれたばかりの長女を思い出して郷愁に駆られたことは想像に難くない。その後、上京し約8年間湯島のお店「亜細亜菜館」で近隣の会社や個人客そして東京大学の先生や学生に本格的上海料理を堪能させる一方で、自分の夢=日本での上海料理店の開店を追い求めた。特に感心したのは、一人で20人~30人位のお客のオーダーに対し、そんなに時間を待たずテーブルに出すスピードの速さである。正しく“炎の上海料理人”である。それから、旺盛なサービス精神で「明るい笑顔」と「日本人顔負けの気配り(注)」でお客に好感をもたらしてくれることである。―(注)いや彼は今年日本に帰化し、日本名は梅川 弘申(ひろし)になったので「昔の日本人がもつ気配り」と換言・・・・小泉首相の靖国参拝固執で今日本と中国・韓国との冷たい関係が深刻化しているが、我々は民間ベースでこの「政令経熱」を改善していかなければならないのだろうか。改めて、彼の店を紹介すると 店名 上海陽春麺坊 場所 台東区東上野3-22-3(下記のマーク+の場所)http://www.nifty.com/cgi-bin/mapview.cgi?map_x=139.46.56.1&map_y=35.42.28.1&map_szx=520&map_szy=420&map_zoom=11&map_center=1 TEL 03-3835-3320近隣にお住まいや会社の方そして上野駅で乗り換える方は一度は寄って頂きたい店である。自信を持ってお薦めします。
2005/11/20
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これは、全国で約300店を展開するラーメンチェーンで東証一部の幸楽苑(http://www.kourakuen.co.jp/)の新井田傳会長の言葉である。(「日経ベンチャー」11月号より)新井田会長によると、ある程度の成功を手にするのにはどんな分野でも20年は掛かるという。その長い間、辛いことや苦しいことが沢山ある。だから最初に自分の夢をそれも「人に笑われるくらい大きな夢」を持ちなさいという。新井田会長も、最初は「福島県で一番の飲食店経営者」の夢から出発しそれが東北一そして日本一へと広がった。その夢の実現には、「鈍重」といわれれようが一歩ずつ粘り強く進んでいくことである。常識にとらわれ、すぐに結果を求める「インテリ」ではいけないとも言う。最近のIPO(新興)市場には、2~30代経営者による創業数年の企業が多く上場しているが、彼等も「笑われるくらい大きな夢」を持って果敢にビジネスに挑戦して成功を収めたことは認めなければならないだろう。但し、むしろ上場後の経営が難しいことは数年で消えていく企業もあることからもヒルズ族ら若手経営者は新井田会長の「成功まで20年」説を肝に銘じ、上場後の永続的経営にしっかり取り組んでもらいたい。創業者利得(キャピタル・ゲエイン)だけが目標では、ビジネス業界や社会からは受け入れられないであろう。(写真は横浜ラーメン博物館HPより)お知らせ) このBLOGは今日で廃止し、明日より「ビジネスの素http://ameblo.jp/ebisho/」 に移転します。長らくの愛読に謝々です。
2005/11/01
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このBlogでも一度紹介した神戸製鋼所のラグビー部ゼネラルマネージャーの平尾 誠二氏の「組織に必要な3種のリーダー」論を紹介しよう。(「日経ビジネス」10.31号より)役割により、チームリーダー、ゲームリーダーそしてイメージリーダーに分類できるという。チームリーダーは、一般の監督やキャップテンで周囲から尊敬されある種のカリスマ性が求められる人で特に説明するまでもなかろう。一方ゲームリーダーはビジネスの世界では一番お金を稼いでくれる人であるが、クリエーティブな能力が高い人であるという。最後のイメージリーダーは「変なやつと思われている」が、とんでもないアイデアと行動で組織を活性化する人物という。そして真面目さでは一番欠ける無責任男でもあるという。しかし、チーム(会社)には誰でもこの3種のいずれかのリーダーになり得り優れたチームリーダー(社長)はこの役割の振り分けが旨く、次のリーダーを育成していくという。やはり只者ではないラガーマンである。このリーダー論に心して聞き、実践を迫られる企業経営者が多いのではなかろうか? (写真はhttp://challenge2011.at.webry.info/より)
2005/10/31
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これは、現在再建中のダイエーの林文子会長が強調している言葉です。つまりカスタマーサティスファクション(顧客満足)のCSよりエムプロイ―(Employee)サティスファクション(従業員満足)のESを大切にしていると「日経ビジネス」10.24号の特集「社員が壊れる」で述べている。また、高級チョコレートメーカーのメリーチョコレートカンパニー(http://www.mary.co.jp/)の経営理念の一つは「社員の福利増進」であり社員の終身雇用の維持を保証し、年齢と共に上昇する基本給の賃金カーブで住宅購入や子供の教育等の人生設計を容易にしている。同社は年商175億円、経常利益18億円、売上高経常利益率10%を超える企業で「高収益・高賃金の具現化」を目標にしているため36歳で年収18百万円に迫る人もいる『日本的経営の何が悪い』と唱える優良企業である。原邦生社長は「社員あっての会社」といい、「人を重視し、育て、働きに正当に報いる経営」を実践している。日本の研究者のロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)フェローのR.ドーア氏は「日本的経営は非合理でない」「権威主義的な経営手法の限界はあのJR西日本のケースで明らかになった」という。私もES主義派なので、ダイエーの再建もうまく行きそうな気がしてきた。
2005/10/29
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今号は、「日経ベンチャー」10月号から二つの記事を紹介します。■ 目 次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[1] 特集 社是は生きているか?[2] 経営コラム サルならわかる経営の真実[3] 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 内 容[1] 特集 社是は生きているか?「日経ベンチャー」10月号)───────────────────────────── 会社の理念や社員の行動規範を掲げた「社是」・「社訓」については 私の10月6日のブログ(http://blog.melma.com/00120950/20051006) に掲載したが、より詳細に紹介します。 ★「社是」はどの会社にもあるが、それが埃を被っているケースも 多いのが一般的である。 その原因は1)トップにビジョンや理念が希薄になっている。 2)トップが一方的に社是を押し付ける ことにある。 ★この「社是」の持つ秘めた力―社員の心を一つにする―を 最大限に活かすPointと実例を幾つか紹介します。 ★Point1 「社是」に求められること a)シンプルでわかりやすい―「壱番屋」の「ニコ、キビ、ハキ」 b)行動をイメージ― どのような対応をするか等 c)時には見直しを図る― 時代や環境に合わせて作り直す ★Point2 社是を現場に根付かせるヒント a)常に「手に届く」場所に― カードにして全員配布、名刺等 b)具体的な行動をイメージ― 具体的行動を定期的に話し合う c)「模範社員」を称える― 他の社員への刺激 ★この社是を活かしている企業として ・BLOGで取り上げた 壱番屋(http://www.ichibanya.co.jp/) ・経営破綻して再生中の 東ハト(http://tohato.jp/index.php) ・ザ・リッツ・カールトンの「クレド(信条)」に基づく経営の 広畑センチュリー病院(http://www.1484naika.jp/houjin/ ) を挙げている。 (写真は京セラの社是『敬天愛人』です) (コメント) ━━━━ ●Blogでも紹介したように「社是」は、会社の経営上の方針であり、 「社訓」は企業の経営理念や社員の守るべき規範を定めたものとの 意味がある。 ●両方とも、社員一人ひとりが同じ方向に向かって力を結集し 会社の成長につなげる言葉である。 ●昔から「企業はひとなり」と言われているが、この人間力が どんな立派なビジネスモデルより勝ることは、特に過去の倒産企業が 如実に証明しているのではなかろうか。 ●この号で「業暦30年以上」の企業の倒産比率は29%で10年前の 約12%の2倍強になっていると紹介しているが、この倒産に 「トップが時代にあった経営ビジョンの構築と社員への周知」が 足りなかった例が多いのではなかろうか? ●経営者の方には改めて自社の「社是」「社訓」を見直すと共に 米国の出版本「ビジョナリーカンパニー (1&2)」 (http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/main/148227403150.html を読んで頂きたい。[2] 経営コラム サルならわかる経営の真実 ───────────────────────────── 3000社を超える中小・ベンチャー企業の経営者に対し コンサルティングをしている株式会社ワイキューブ (http://www.y-cube.co.jp/webapl/index.do)の 社長安田佳夫は、マスコミや雑誌にも出てくる方であるが その安田氏の経営コラムを簡単にします。 ★世の中には2種類の経営者しかいない。 1.汗水垂らして一生懸命努力しても業績があがらない社長 2.たいして努力してないのにぐんぐん業績を伸ばす社長 のタイプであるという。 ★この2種類の経営者に決定的な違いが4つあるといい、 今回はその中のひとつ「顧客対応」を取り上げている。 ★CS(Customer Satisfaction =顧客満足)は大切であるが 顧客の100%の要望を適えることは不可能である。 ★顧客を「優良顧客」とクレームばかり言う「即害客」に区別し まず「即害客」を切り捨てることから始めることだという。 ★次いで、利益率の高い優良顧客に対し集中して良いサービスを 提供することが業績アップのファーストステップになると主張。 (コメント) ━━━━ ●安田氏の持論は、数多くの中小企業やベンチャー企業の データーベースからの帰結でなかなか明快である。 ●この中間の社長つまり「それなりに努力してそれなりの 実績を挙げている経営者」もかなり多い印象をもつが、 これに該当する社長の反応は如何であろうか。 ●それは兎も角、今回は4つの決定的違いの一つ「顧客対応」で あるが、経営者や現場では『「即害客」を切り捨てること』は 難しく勇気がいることであるが、 つまりは経営再建などの手法「集中と排除」の営業版である。 ●この顧客選別には、経営トップがきちん腹を据えて指示し クレームや一時的な売上げ減少にも動じない「太っ腹」が 要求される。 [3]編集後記─────────────────────────────いよいよ近隣の行楽地の紅葉がきれいになる季節です。私も何十年振りに先週伊豆長岡に行き、ゆったりとした時間を過ごしてきました。でも、今日からまた会社がある喧騒な銀座に行くかと思うと・・・・・・・・・。**************************** 会社を成長・永続させる経営研究塾 代表 蛯谷 正治 ブログ http://blog.melma.com/00120950/ 又は http://ameblo.jp/ebisho/ ******************************
2005/10/24
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冒頭から聞きなれない言葉が出てきて理解できない方もいらっしゃったのではなかろうか?イラチとは、大阪弁で「気の短い人、せっかちな人」の意味だそうです。現代は、世界中にこのイラチが増殖していると10.21付日経新聞が取り上げている。青を待たずに渡り始めるイラチ(せっかち)大阪人をなだめるために考案された「青になるまでの待ち時間を示す表示灯付き横断信号※」がスローライフを地で行く沖縄に初めて3台導入されたという。 ※エスカレーターの右側を歩く人の習慣も大阪が発祥と言われる。そして日本人の、電車の遅れを我慢できる限界は社会人の半数以上が10年前の10分から「5分」と、インターネットのサイト画面の表示の限界は7割強が「10秒以内」と答えている。先年のベストセラー「ゾウの時間ネズミの時間」の著者で東京工大教授の本川達雄(57)氏は、「日本人一人の消費エネルギーはヒトが生きるのに必要な量の40倍。生物として高速社会についていけなくなっている」と警告されている。この記事の出た21から22日にかけ、私の会社では伊豆長岡石亭(http://www.ikyu.com/datas/00000160x.htm)で研修が行われた。効率的な研修の後は、ゆっくり露天風呂や砂風呂に入り夜は伊豆の海山の幸を仕立てた懐石膳に職場では見れない芸達者が花を添える楽しもあり「温泉街のゆったり時間が流れる」ひとときであった。最近は、社内旅行を廃止したり都内のホテルで一泊翌朝解散の会社が多くなってきていると聞くが、今の「イラチ社会」であればこそこのような社内旅行が復活してもいいのではなかろうか!(追記)30数年前、住友銀行の故堀田庄三頭取が大正製薬との取引を獲得するために、創業者の上原正吉の背中を風呂場で流し、取引獲得に加え息子を上原家の婿養子(現社長上原明)入り成功のエピソードを思い出し、伊豆長岡石亭の風呂に一緒に入ったオーナーの「背中を流す」タイミングを掴めなかったのが悔やまれる。===========================================================★読者並びに塾生の皆様へ★ 今や国内旅行、ゴルフ、パソコン、誕生祝の花、本などは 殆どの商品やサービスがネットで販売されています。 パソコンで、右の『お気に入り』をクリックするだけで簡単に ◆━━━━━━━━━━━━━ オーダーができます。 例えば、旅行を計画の方は「楽天トラベル」をクリックして下さい。 ===========================================================
2005/10/23
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楽天(http://www.rakuten.co.jp/)とTBS(http://www.tbs.co.jp/)との経営統合問題に関し、昨日の日経新聞は今後の展開について3つのシナリオがあるとしている。シナリオ1は、TBSが株の持ち合いなどを組み入れた逆提案をする。2はTBSが統合案を拒否し、楽天が株式公開買い付け(TOB)を仕掛ける。そして3はTBSが受け入れ共同持株会社設立の協議入りである。※TOBとはhttp://www.yomiuri.co.jp/atmoney/dr/20040406md01.htm参照今後の展開を予想するにあたり、やはり楽天の三木谷会長兼社長(40)の性格、人脈そして楽天の企業実力であろう。三木谷氏は、この読売新聞のHP(http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/64/interview0201.htm ) に書かれているように素性のいい、ITネットの成功者である。つまり、あのホリエモンと違い銀行出身者で財界の長老にも可愛がられている「よい子」である。今回の件でもバックに前三井住友銀行西川頭取らがいると聞く。しかし、楽天も時価総額は1兆円といわれるがこれは将来の成長を先取りした高株価によるものであるが最近のM&Aによる多角化により借り入れも4~6千億円と多額に膨らんでいる。したがって、三木谷氏も今回は失敗が許されない「大きな賭け」で「一文なしになるかもしれない」崖っぷちに立っている心境ではなかろうか。今後の展開をフォローしていきたい。 (写真は楽天HPより)
2005/10/20
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昨日の小泉首相が首相就任以来5回目の靖国神社参拝で、中国、韓国はじめアジア諸国との経済・外交関係の悪化が予想されると各紙が同様に論説している。(写真はAsahi.com:http://www.asahi.com/ より)小泉首相は「言ったことは必ず実行する」(日経新聞)という古典的な美学を政治家としての座標軸にして靖国参拝したとは言え、あまりにも国益を損なう理解しがたい「こだわり」ではなかろうか?15日のBLOGでも中国エリートの対日観を取り上げたが、彼等の「日本が何をしたいのかわからない」「日本の国益と外交の方向性との関係が読めない」懸念を一層深めたことになる。財界首脳も一様に「政冷経熱」から「政冷経冷」を危惧している。新幹線、道路や発電所等の中国の国家プロジェクトから日本企業が弾き出される可能性が高くなるだろう。あのトヨタ自動車も中国の省エネルギーと環境保護の支援に、北京の名門で胡錦涛首相の母校清華大学の研究センターに5年間で総額3000万元(約4億2000万円)を寄付した矢先である。(「日経ビジネス」10.10号)変人か奇人かは我々にはわからないが、小泉首相の「適切に判断」の意味は広辞苑を引いても理解できない。先月の選挙で小泉首相を、自民党を支持して本当によかったかどうか早晩悪い結果が出てこなければいいと願うばかりである。
2005/10/18
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日本経団連(http://www.keidanren.or.jp/indexj.html)は来年5月に退任する奥田碩会長の後任に、現副会長でありキャノン(http://canon.jp/)の御手洗冨士夫社長(70)を起用する人事を内定した。丁度タイミングよく「日経ビジネス」10.10号で「キャノン御手洗冨士夫未完の野望」を特集を組んでいるので、その御手洗氏について簡単に紹介したい。御手洗氏は、1995年から23年間キャノンUSAに出向し、43歳で米国現法の社長を務め米国流の経営を身につけた経営者である。御手洗氏の手腕はいうまでもなく、2005年12月期まで6期連続で過去最高の連結純利益を更新する見通しで、2010年には連結売上高を5兆5千億円、純利益を5千5百億円とし世界の100傑を目指している。御手洗氏の経営手法の特徴は「グローバル」と「ローカル」の両流である。米国23年間にIBMのガースナー前会長やATTのオルソン元会長等から米国流の経営を学んだ「グローバル」派である。一方、ボーナス支給時には1000人の幹部には直接握手をしながら「ご苦労さん」と声をかけ明細を渡している。そして現場に行って目標のチェックを常に行う「ローカル」派でもある。ある企業では、今時珍しく給料の現金支給をして元社長が給与明細を渡しながら「ご苦労さん、家族はどう? 貯金して早く家を持つんだよ。」と声をかけていたが、後継社長はそれを引き継いだが社員には「給料もらいすぎではないか? まだ働いていたのか?」の嫌味をいいながら渡していると聞いた。その会社の社員のモラールは落ち、業績も低迷するのは聞くまでもないと推測される。
2005/10/17
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先に京セラの稲盛和夫名誉会長の連載「敬天愛人」を紹介したが、今日はその3講試練を再度紹介します。(「日経ビジネス10.17号より」「南洲遺訓19条」には、『古(いにしえ)より君臣共に己を足れりとする世に、治功の上りたるはあらず。自分を足れりとせざるより、下々の言も聴き入るもの也』(以下省略)があるという。簡単に言うと、少しばかりの成功を収めて傲慢になっていく人は欲の深みにはまって沈んでいく。自信過剰で謙虚さを欠いた経営者が舵をとる企業が長く続いた試しがない。試練は、病気や失敗、左遷や倒産などだけでなく、「成功」もまた天が与える試練でなのであるという南洲がいう。確かに、最近はIPO(新興〕市場に多くのベンチャー企業が上場しそのキャピタルゲインを得て億ションや高級車を何台も購入しているが、上場とはその企業を更に成長させ社会に利益を還元していくことを理解できてない経営者が多いと聞く。改めて、稲盛さんの「人を導くリーダーにとって最も大切なのは人間性や人格を磨くことである」を肝に銘じてもらいたい。
2005/10/16
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現在国費留学生として北京大学に留学して2年半の加藤嘉一さん(21歳)が「日本は中国とうまく付き合っていく気があるのだろうか」と中国の将来を担うエリート層が口をそろえて言うという。(「AERA」10.3号より)半日デモが起きる直前の北京大学での世界的に有名な某日系企業の就職説明会で、ある事件がおきた。(写真は北京大HPより)そのエリート層たちは多くの日系企業に対し『崇拝』にも似た感情を持っているで当日の会場はほぼ満席の大盛況であったが、日本語のみで書かれたアンケート用紙が配られ、採用条件の「日本語必須」に失望して多くの学生が退席してしまった。彼等中国一の難関校の北京学生の英語能力は優れており、日本の世界的企業がなぜ「日本語だけ必須」「日本語が話せないと採用されない」か理解できないという。そして彼等は一様に「日本が何をしたいのかわからない」「日本の国益と外交の方向性との関係が読めない」とため息をつき、また北京大学や清華大学に進む「日本との懸け橋になりたい」と思っている日本からの帰国子女が、日本への無力感をもっているという。小泉さんに、改めてポスト郵政民営化の日本外交に真剣に取り組んでもらいたい。===========================================================★読者並びに塾生の皆様へ★ 今や国内旅行、ゴルフ、パソコン、誕生祝の花、本などは 殆どの商品やサービスがネットで販売されています。 パソコンで、右の『お気に入り』をクリックするだけで簡単に ◆━━━━━━━━━━━━━ オーダーができます。 例えば、旅行を計画の方は「楽天トラベル」をクリックして下さい。 ===========================================================
2005/10/15
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都心のマンションの売れ行きは好調である。中央区勝どきの58階建ての分譲マンション「The Tokyo Towers」は9月末まで2ヶ月半で1期分1370戸を売り切った。この好調の背景には、住宅地が東京23区で、商業地は都内全体でいずれも15年ぶりに上昇し「マンション価格が再び上がるという期待感が高まりバブルの盛り上がり方に似てきた」(オリックス・リアルエステート亀井部長)という。この土地上昇の背景には、「海外マネー」による投資ファンドがある。01年には「Jリート(REIT)」と呼ばれる上場型不動産投資信託が登場し、9月末で23銘柄が上場しその時価総額が2.6兆円にのぼる。新宿区喜久井町の木造住宅が並ぶ地区に不動産業者の売り地や売りマンションを探すビラが撒かれている。あの「バブル期の再来」と住民は話す。「バブルの再燃では?」に対し「バブル期と違いファンド中心の今の市場は実需に裏打ちされた収益性への投資」(ニッセイ基礎研究所の松村氏)というが、マンションの供給戸数は7年連続8万戸を超え、Jリートの投資利回りも4%を割り込んできている。(以上AERA10.17号より)つまり、実物(土地)バブルからファンドバブルに変わっただけで「バブル」には違いがない。火傷をしないうちに・・・・・・
2005/10/11
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今号は、「日経ベンチャー」10月号と「日経ビジネス」10.3号から記事を抜粋して紹介します。■ 目 次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[1] 特集 社長と幹部の深い溝ー亀裂「日経ベンチャー」10月号)[2] 特集 起こせ ジャパンインパクト(「日経ビジネス」10.3号)[3] 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 内 容[1] 特集 社長と幹部の深い溝ー亀裂(「日経ベンチャー」10月号)───────────────────────────── 企業であれば、大小やその成長のステージに拘わらず経営者と幹部の 亀裂が生じるのは必然であることは容易に理解できる。 ★調査によると、「右腕の幹部が辞めて困った経験のある」経営者は 45.2%であるが、約8割の経営幹部が「切実に辞めたいと感じた」 経験があるという。※これは主従関係からくる差である。 ★しかし、この両者間で人間関係について認識の差がある。 つまり、経営者は質問「幹部との人間関係が悪化した経験は?」に 「一度もない」が51.3%に対し、経営幹部は22.8%に過ぎず「何度も ある」が53.5%を占めている。これが問題なのである。 ★この特集の中から「最悪の事態を回避するためには」が 現在この状況を抱える企業や社長には有益である。 ★ボストンコンサルティングGrの菅野寛VP(バイスプレジデント)は 両者の亀裂は必然で歓迎すべきことと言い、「企業の成長ステージ」 に応じ、両者はお互いに変わるべきという。 ★コンサルタント会社「トレジャークエスト」の岡村勝弘社長は ― 経営者は「会社はオレのもの」という感覚が問題である。 ― 特に創業経営者は「経営者」以外に「オーナー(株主)」と 優秀な「社員」の三面性を持つ。 ― 幹部との議論のあとの「鶴の一声」で覆す等の強権発動や その他の「オーナー」の仮面が顔を出す。 ― 幹部の『アンフェア』感が高まると亀裂が生じる。 ― この亀裂の防止には両者が同じ価値観を共有し続けることが 大切で、そのためには「対話」が必要である。 という。 (コメント) ━━━━ ●経営幹部の離反には、会社が創業から成長期に入った時期、創業者 から2代目の事業承継後、そして株式の公開後の大きく三タイプが あると考える。 ●ボストンコンサルの菅野VPも主張している通り、「企業の成長 ステージ」に応じ経営者・幹部には能力や意識改革が問われる。 但し、経営者には「規模や成長に応じた器」が更に問われるので ブレーンの登用や合議制の導入そして場合によっては社長交代の 英断も必要になる。 ●2代目として自分の子供に継がせるのは心情的には理解できるが、 稲盛和夫京セラ名誉会長が「苦労を少しも経験してないのに、子供も 可愛さ、創業家大事なあまり世襲に走っても上手くいく道理がない」 と明言されている。(「日経ビジネス」10,10号の「敬天愛人」)。 ●稲盛さんのようにできる経営者は少ないであろうから、2代目には 先ずすべきは自分の会社以外に勤めさせ(最低10年)苦労と社会人 としての基礎を身につけさせるべきである。 ●個人的には、自分の子供よりも創業以来あるいは日々労苦を共に している「社員」を可愛がる経営者になってもらいたいと考える。[2] 特集 起こせ ジャパンインパクト(「日経ビジネス」10.3号) ───────────────────────────── 05年の夏は、先の総選挙への若者の投票増、巨人戦のナイター観戦を 一人で楽しんでいたサラリーマンが家族との会話時間を増やした・・・ 等現象から「目覚めた日本人」「日本人が変わってきた」といい 新しい国造りに向けて「6つの提言」をしている。 ★その6提言を列挙すると 1)企業改革への提言ー社員に現実を見せろ 2)2極化・庶民への提言ー成り上がって声上げろ 3)2極化・エリートへの提言ー大樹に寄らず挑戦せよ 4)少子高齢化への提言ーDANKAIを輸出せよ 5)三位一体・地方改革への提言ー利益誘導型政治に頼るな 6)外交・教育問題への提言ー草の根に耳を傾けよ ★この中から 提言3)2極化・エリートへの提言ー大樹に寄らず挑戦せよ 提言4)少子高齢化への提言ーDANKAIを輸出せよ を紹介したい。 ★東京大学卒業就職者のうち大企業への就職率は1994年の75% から2003年の62%と減少傾向にあり「東大卒業生の大企業離れ」 が進んでいる。上田渉氏(25歳)もその一人である。 ★上田氏は、東京大学経済学部の4年生であるが、昨年12月音楽以外の 音コンテンツの配信事業を展開するベンチャー「オトバンク (http://www.otobank.co.jp/」の社長である。 ★「オトバンク」の経営陣の顔ぶれは元三井物産広報室長(77歳) や50、60代の弁護士や広告会社社長そして元マッキンゼーの コンサルタント等を取締役や監査役にし、東大や早稲田大学の 学生が営業部長や営業主任を勤める。 ★新華ファイナンスジャパン副社長の石塚孝一氏(35歳)は (http://www.xinhuafinance.com/jp/main/index.html) 米国の大学を卒後10年で4つの職場を経験している。 米系金融情報会社日本法人を皮切りに、ロイタージャパンや ライブドア等をマネージメントのプロとして企業を渡り歩く 「ファースト・トラッカー」と呼ばれる新タイプのエリートである。 ★1947~49年生まれの世代を「団塊(DANKAI)」世代と言われるが、 この世代より先輩の高齢者が今中国で活躍している。 ★そのうちの一人鈴木茂昭氏(62歳)は、大手計測機器メーカーの アドバンテストを2003年2月に定年退職し、現在家族を日本におき 上海の翻訳会社で第2の人生を送っているが、2年前に 予てから貧困で教育もままならない雲南省に200万円で中学校 「鈴木総合教学楼」を寄贈し茨城の中学校との交流事業の後押しを している。 ★今自らのスキルと経験を生かし、引退後に上海を目指す人が 着実に増えている。 パソナグローバルの畑伴子社長が「01年に28人だった50歳以上の 上海勤務希望者は04年には120人になった」という。 ★今年海外在留邦人は100万人を突破する勢いであるが、 団塊世代が定年退職を迎える07年以降、用なし扱いをする祖国より 諸手を挙げて歓迎してくれる中国等海外諸国を目指す引退世代の 動きは一層加速すると予測される。(コメント) ━━━━ ●「2005年夏、日本人が変わった」は、クールビズでネクタイを 公に外せるようになったとか、総選挙における「落下傘部隊」の 登場とか今までにない出来事、銀行の不良債権処理や過去最高の 企業業績にみるバブルの終焉を代替的、象徴的に表現した言葉と 捉えたい。 ●この特集で採り上げているテーマは、数年前から既に社会の新たな 潮流として惹起しており、今年始めて日本に襲った衝撃波でもない ことはおわかりだと思う。 ●日本は良きにつけ悪しきにつけ「変革のスピード」が遅い。 しかし、今後はここで提言している現象が今年を境目に スピードアップするだろうと推測される。 ●しかし、このスピードアップの後押しの重要なファクターは制度や 法律である。来年5月施行の「新会社法」の実効に期待しているが 更に、ベンチャー支援に対する税法上の優遇や海外勤務希望者の 支援システムの導入等が望まれる。 [3]編集後記─────────────────────────────昨年今年と続けて、内外で大地震が起きている。そろそろ東京は大丈夫かなと思われてきて、今日は通勤鞄に 携帯ラジオを忍ばせた。「転ばぬ先の杖」には少し心許ないが、皆さんはどんな準備を!**************************** 会社を成長・永続させる経営研究塾 代表 蛯谷 正治 ブログ http://blog.melma.com/00120950/ ******************************
2005/10/09
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ここ1週間は腰痛のためパソコンの前に座るのも辛いので今日は軽い話にしたいと思います。「お庭番」という言葉をご存知であろうか!江戸時代の徳川8代の吉宗が、江戸の街の情報収集に任命した特命忍者と言われる。昔から、会社の社長や支店長のゴルフに必ず同行する連中を「護摩すり」「茶坊主」と呼ばれていたが最近は「ゴルフお庭番」と呼ばれると作家の童門 冬二氏が日経新聞の「サラリーマン生態学(いきざまがく)」で書いている。会社の「お庭番」は、彼らが其々の職場で目を光らせていて調べたり聞いたことを、ゴルフに名を借りて社長に報告している連中という。一方の社長は非常に孤独な人間で、仕事以外にオタクと言われるまでの趣味を持つ同行者の話を聞くことを唯一の楽しみとしているという。このような会社や社長は未だにあるのは間違いないと思うが、こんな会社が成長しているとはとても思えない。正しく「Yellow乃至Red Card」の会社である。最近の日本のゴルフ人口の減少は、単に接待交際費等の経費削減だけでなくこんな吉宗的社長や「ゴルフお庭番」が生息できない厳しいビジネス環境になってきたことに因ろう!(写真はゴルフダイジェストHPより)
2005/10/09
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6日の日経新聞は、トヨタのGMからの富士重工業の株取得を一面に大きく報じていたが、私は同じ紙面の「人口減と生きるー第1部 たそがれ社会」の表題「諸君、きちんと勉強しよう」に興味が惹かれた。(写真は東京大学HPより)2030年の労働力人口は今より1千万人減少するため、今後毎年1.5%の実質成長を続けるために1人当たりの国内総生産(GDP)を1.6倍に高める必要があるという。然るに、慶応大戸瀬教授らが実施した日本と中国の名門大学での小中学校の数学試験で、満点をとった学生は中国が95%、日本は45%だった。また、国民新党の新人議員・糸川正晃氏(30)が上海を訪れたある日の深夜上海外国語大学で明かりが消えない大教室を覗くと、ぎっしり席を埋めた学生が自習をしていた。またコンサルタントの大前研一さんも数年前のセミナーで、中国へ視察に行ったとき、小学校の講堂一杯に生徒が鉢巻で目隠ししてパソコンのブラインドタッチの練習を見てきたと披瀝していた。両氏とも、「こりゃ、(日本は中国に)追い抜かれる」との危機感をもったという。一方で、大企業を志向する大学生の割合がこの5年間に復活し再び「寄らば大樹」現象にあるという。例えば文系理系とも男子は50%を超えている。国の最も重要な政策である教育改革を真剣に取組まないと、日本は本当に「たそがれ社会」になってしまう。。
2005/10/06
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先月30日のこのBlogで川淵改革を取り上げたが、「日経ベンチャー」10月号でも川淵さんが登場し、「地域スポーツ振興」という理念がJリーグの命であり、その理念に従いチームの呼称に企業名を出さず地域名を出しているという。一般的に会社の理念や社員の行動規範は、「社是」や「社訓」に書かれている。「社是」は、会社の経営上の方針であり、「社訓」は企業の経営理念や社員の守るべき規範を定めたものとの意味がある。カレーチェーンの壱番屋(http://www.ichibanya.co.jp/)は、接客業の原点である「お客様に心地良さを提供し、感謝の気持ちを精一杯伝える」を創業来「社是」にしている。(写真は壱番屋HPより)それは『ニコニコ、キビキビ、ハキハキ』である。実にシンプルで行動しやすい社是であり、CoCo壱番屋の店に行かれた方はなるほどと同感されるのではなかろうか。この社是のせいか、壱番屋は昨年12月に1000店舗に達し、東証・名証1部にも上場を果たしている。(以上「日経ベンチャー」10月号より)あなたの会社の「社是」や「社訓」を今一度見直してみて下さい。「曖昧模糊」、「美辞麗句」や「有名無実」化してないでしょうか。
2005/10/06
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日産自動車の改革を見事に成し遂げたカルロス・ゴーン氏は今、日産自動車とフランスの親会社のルノーの社長を兼任し、東京とパリを往復している。氏は現在東京とパリを月の4割ずつ過ごし、残りの2割を米国などの出張にあてる多忙な日を送っている。(以下「日経ビジネス」10.3号から)2社のトップを勤めていく上で「On(オン)」と「Off(オフ)」の使い分けを大切にしているという。両社社長を兼務するになってからは、オンの時間では今まで以上に効率的に仕事を進めるよう心がけている。例えば、日産の仕事では毎月開催する重要な会議を同じ週に集中させるようにスケジュールを組んでいる。一方、オフの休日は半ば強制的に仕事から離れエネルギーと創造力の源になるようにしている。新しい観点から物事を捉えられるようになったり、革新的なアイデアが浮かぶケースも少なくないといい、氏自身も今夏は奥さんの故郷レバノンで10日間を過ごした。日本の、同僚の目を気にして休む権利を放棄することは、会社にとっても社員にとってもなんらプラスにならないという。1999年に日産にきた氏は、毎日朝早くから夜の11時12時まで仕事をこなすハードワーカーであった。このハードワークは氏だけではなく欧米のトップビジネスマンの共通である。日本では、週休2日制を採っていても土曜日は半ば強制的に出社を余儀なくされる会社も多く、ましてや1~2週間の長期の有給休暇も完全に取れる会社は多くない。これは、日本では「休みは罪悪」という考えが根底にあるからであるが、休みは創造力や新しい仕事の取り組みの源泉であると経営者が意識を変えないといけない。昔米国に銀行員として駐在していた時、多忙の中、金融当局の指導の「日本人役付者の2週間連続休暇取得」を遵守しようとのトップの決断があり、完全履行を試みたところ見事に履行できた。つまり、その為に皆がお互いに予め仕事の計画を立て、休暇前の処理や引継ぎを終えることにより2週間の休暇が取れたのである。オンとオフは、1日、1ヶ月そして1年の期間中でそれぞれに切り替えをすことにより、より効率で創造的な仕事と「充実したハッピーな生活」が齎されることを経営者も社員も意識改革をしよう。
2005/10/04
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今年6月、取締役を辞し経営の第一線から退いた京セラの名誉会長・稲盛和夫氏の「西郷南洲遺訓と我が経営」の3ヶ月連載が「日経ビジネス」10.3号で始まった。 ※京セラの会社案内と稲盛和夫のHPは http://www.kyocera.co.jp/company/index.htmlご承知のように、稲盛和夫氏(以下稲盛名誉会長)は若手経営者のための勉強会を1983年〔昭和58年〕からはじめ、全国にその「盛和塾(http://www.seiwajyuku.gr.jp/)」の卒業生が企業経営で活躍している。その稲盛名誉会長は、昨今の世相の乱れ、企業の不祥事、官民の談合事件、政官界の混迷と堕落は、世のリーダーが「正しい哲学=人間としてどうあるべきか」を見失ったためと憂いている。そして、昨今の企業のコーポレートガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令順守)では不祥事や不正は防げないし、MBA(経営学修士)は経営のテクニックを身に着けただけでもあり、企業経営に今こそ『大人の道徳』が問われるという。この連載を貫く思想は、西郷隆盛(雅号は南洲)がこよなく愛した「敬天愛人―自然の道理や人間として正しい道を善しとし、私心を亡くし利他の心を持って生きる―」であるという。 ※西郷隆盛の思想や考えを纏めたのが「西郷南洲翁遺訓 (http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/X/3310110.html)」稲盛名誉会長氏は1959年の27歳の時に会社を起し経営者人生のスタートをきったが、事務所の壁にこの「敬天愛人」の書を飾り今日まで座右の銘としている。人の上に立つ経営者や政治家は、優秀で才能があるというだけで選んではいけない。何より大切なのは立派な人間性や人格を備えているかだと力説されている。創業経営者で代表される松下幸之助、本田総一郎やこの稲盛名誉会長そして最近の日本電産の永守重信氏等は、会社が軌道に乗るまで困難と苦労との壮絶な戦いの中で支えとする思想や教えとその経験からの新たな開眼は万人を納得させるものでる。改めて、経営は知識やテクニックましてや気合や根性に負うものでなく、「正しい哲学」を持った人が行う道徳的活動であると思い知らされる。この後の連載を楽しみにしたい。************(一口メモ)*************テレビに出てくる街の若者やスポーツマン、芸能人等のインタビューや話を聞いていると、言葉の乱れに外国人のように見えてくる。今日の日経新聞に「気になる言葉づかい」の調査結果がでている。上位は 1位 ○○でよろしかったでしょうか 2位 ○○からお預かりします 3位 私って○○じゃないですかこのほかに「(肯定表現に)全然○○」や「きもい」「やばい」等が挙げられている。本当に、日本語の乱れに『ちょう むかつく』である!*********************************
2005/10/01
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楽天やソフトバンクがプロ野球界に進出して新旋風を期待すると共にビジネスとスポーツがどう結びつくのか興味深くみているが、週刊「ダイヤモンド」でスポーツドクターの辻 秀一氏の「仕事に活かすスポーツ心理学」が興味をひいたので紹介したい。辻氏によると、日本人にとってのカリスマには2種類があるという。一つは、長島茂雄氏のような理由はわからないが「感覚的にひきつけられる」タイプ。今ひとつはJリーグの川淵三郎キャップテンのような「対外的条件を備えている」タイプという。対外的条件には、1)キャリア 2)学歴 3)ビジネス社会でのキャリアとネットワークを挙げており、川淵キャップテンはこの3つを兼ね備えているという。そして川淵キャップテンの優れた組織変革力による成功の一番の要因は「変革後のイメージ」をわかりやすく伝えたことだという。所謂「Jリーグ100年構想」である。組織変革の大きな障害は既存の構造システムで、一人一人の心の中の固定観念こそ最大の壁となる。それにより「無理!」「ダメ!」という感情が惹起され行動を阻害する。その為に大切なことは、変革の向こうにある状況を具体的な言葉でわかりやすく伝えてイメージさせ、そこにプラスの感情を想起させてやることだという。今国会で郵政改革案が再審議されるが、「政治的カン」で衆議員選挙を圧勝した小泉首相には、どうか郵政民営化の具体的なイメージをしっかり国民に伝えて頂きたい。**********(辛口メモ)******************自民党新人議員の杉村泰蔵(26歳)が、26日お詫び会見をしていたが国民は特に自民党支持者はどんな気持ちでテレビをみていたのであろうか?酷い落下傘議員に驚いていたら、これを上回る議員がいた!自民党に限らず、日本政界の二世議員、スポーツ選手、芸能人と節操のない公認には恥ずかしい限りである。ここは、真の国会議員と国民が怒りと良識を発揮しなければ日本は世界からの笑いものになる。
2005/09/29
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日本にインターネットが普及してから約10年といわれ、1990年中盤までをインタネット(以下IN)の「第一次革命」と呼び、最近はブログなどに代表される新しいサービスによる「第二次革命」が起こっているという(以下「週刊ダイヤモンド」10.1号から)国民のネット利用率は80%以上、ブログを持つユーザーが300万人といわれる現在は、ネット経済がリアルを飲み込んでいる。その実例として、全体或いは競合対ネット取引を見てみると 証券 512兆円(前年同期比24.0%)対 132兆円(〃 61.0%) 広告 ラジオ1795億円(〃-0.7%)対 2722億円(〃50.0%)である。更に商品別のネットEC伸び率〔( )は市場全体〕をみると 旅行 39.5%(0.9%)、 書籍・雑誌 50.0%(-1.5%) 食飲料 36.5%(0.9%)、不動産 15.0%(0.6%) 自動車 8.8%(0.4%)、パソコン 11.5%(7.5%)と縮む市場の中でもEC市場は増えている。ネットのメインユーザーも従来の「パソコンに詳しい20~30代の男性」から「30~44歳の女性」に変わってきている調査が出ている。そして驚いたことに、先の衆議院選挙結果をブログ検索企業のテクノラティジャパン(http://www.technorati.jp/home.html)がブログの動きから事前に結果を予測していたという。公選法が改正されネット解禁になれば、「ネット戦略」の巧拙が今後の選挙戦で問われてくることは間違いないであろう。経済ばかりでなく政治の社会にもネットの波が確実に押し寄せていることを改めて知らされた。*********(一口メモ)********************2007年問題を惹起している団塊世代男性の趣味の市場規模のベスト3は 海外旅行 1184億円 国内旅行 約500億円 ドライブ・車 約500億円 (28日付日経新聞より)商機を如何に掴むか 各業界・各社が既に動き出している! ********************************
2005/09/28
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ご承知のように、2001年ソフトバンク(社長 孫正義http://www.softbank.co.jp/)のADSLサービス「ヤフー!BB」(http://bbpromo.yahoo.co.jp/)の開始により、日本のインターネットが急速に普及しそれまで遅れをとっていた韓国を追い越す原動力となった。そのソフトバンクが今月5日に12年振りの携帯電話に新規参入するため総務省に他社に先駆けて申請した。(以下「日経PC21」11月号より)現在まで、NTTドコモ、KDDI(au)ボーダフォーン3社の寡占状態が続いていたが、総務省はようやく急増する携帯電話ユーザーの為に新たな周波数を用意したもの。今回新規参入が認められるのは最大で三社であるが、ソフトバンク以外にイー・アクセス、アイビーモバイル、ライビドア、ウィルコムが申請乃至検討をしている。締め切りは今月末である。早くも競合他社は、ADSL市場を開拓したソフトバンクが携帯電話でどんな手を打ってくるか固唾を飲んで見守っているという。新サービスが始まる1年後が楽しみであり、私なんぞは来年まで新機種の買換えを控えようかと考えている。なお、この記事は私の息子が書いたもの(※)であるが、あくまで風雲児孫正義氏の新たな通信市場の開拓を期待して紹介したまでである。※関連記事(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050926/221634/ ) **********(一口メモ)*************国家公務員5%の削減! 経済財政諮問会議で・国家公務員の純減目標が「5年間で5%」程度・総人件費(約5兆4千億円)を名目国内総生産〔GDP〕比 10年で半減が検討される。今回の選挙でますます強くなった官僚の壁を破れるだろうか?*******************************===========================================================★┃通┃販┃メ┃ル┃マ┃!┃売┃れ┃筋┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃★┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛今世の中で最も売れていると言ってもいい、人気商品ランキングです! あなたの心をくすぐる商品が勢ぞろい! 早速チェックしにGO! ⇒ http://ad.melma.com/to?id=21302======================================================================================================================★┃通┃販┃メ┃ル┃マ┃!┃売┃れ┃筋┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃★┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛今世の中で最も売れていると言ってもいい、人気商品ランキングです! あなたの心をくすぐる商品が勢ぞろい! 早速チェックしにGO! ⇒ http://ad.melma.com/to?id=21302===========================================================
2005/09/27
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昨日、会社の帰途先月24日「つくばエクスプレス(TX)」が開通し、今月16日「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba店」が開店した秋葉原に立ち寄った。この秋葉原の駅前は、1989年に神田市場(通称ヤッチャバ)が大田市場へ移転後長い間空き地のまま放置されていたが、再開発でこのヨドバシカメラビル、秋葉原ダイビルを含め10のビルが相次ぎ建ち述べ床面積で約50万平方メートルが増えるという。(以下「日経ビジネス」9.26号より抜粋)ご存知のように秋葉原は、戦後1950年頃に電気街ができ、「三種の新器」で家電店が繁盛・大型化、90年には孫正義のプロデュースで「ラオックス・ザ・コンピュータ館」がオープンし、パソコン街に変容更に95年にはウィンドウズ95の発売でPC愛好者の長蛇の列ができたことは記憶に新しい。最近の秋葉原と言えば、パソコンやアニメを好む“オタクの街・アキバ”として有名になっている。野村総研が試算した人口は285万人、市場は2900億円を形成する“オタク”にとってアキバは象徴的な場所となっているという。この“オタクの聖地”に16日開店したヨドバシ店には10万人近くが訪れたといわれており、昨日も入場規制をしており私も入ったものの余りの混雑にすぐターンして出てきてしまった。このヨドバシの出店で、オタクのほかアキバから足が遠のいていた家族連れや若いカップルが集まり始め、この客を獲得するレストランや飲食店が多数進出している。外食チェーンの中島武・際コーポレーション(http://www.kiwa-group.co.jp/)社長は「俺も食のオタク。アキバは渋谷以外の最大の街になる」と明言する。 ※数年前東京都の高官のセミナーで秋葉原の再開発の話を聞き、友人の中国 人の料理人に店舗の探索をアドバイスしたが、実現しなかったことが 悔やまれる。ともかく、間違いなく予感『萌えて、燃える秋葉原』(日経ビジネス)を実感してきた。皆さんも是非アキバへどうぞ!***********(一口メモ)*************愛知万博閉幕!25日、愛知万博が入場者数2204万人(目標1500万人)を記録し閉幕した。過去の博覧会入場者順位で 1位 大坂万博(70年) 6421万人 2位 セビリア万博(92年) 4181万人 3位 大阪花博(90年) 2312万人に次ぎ4位である。この盛況は、トヨタの主導と名古屋人気質から来る(割安な回数券を利用する)リピーターに因る。割安回数券はいかにも“名古屋ダガ~ヤ”である!******************************
2005/09/26
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今号は、「日経ビジネス」9.19号から2つの興味ある記事を紹介します。■ 目 次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[1] 新事業開拓 稼げる新ビジネスはこう創る[2] 特集 日本の伸びる会社ー「価値組」はここが違う[3] 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 内 容[1] 新事業開拓 稼げる新ビジネスはこう創る───────────────────────────── フランスの大学院INSEAD(インシアード)教授のW.チャン・キム氏と レネ・モボルニュ氏の共著「ブルー・オーシャン戦略」(※)が 米国でベストセラーになり、日本でも出版されて反響を呼んでいる。(※)セブンアンドワイのHPに掲載( http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31552647) この「ブルー・オーシャン理論」に学び、新しいビジネスの展開に ついて、野村総研の村上勝利上級コンサルタントが解説している。 ★このブルー・オーシャン理論は広く日本でも実践されているが その好例から身近な2つをここに挙げる。 ★一つは駅前にあるリラクゼーションサービスの「てもみん」である。 ―てもみんは、従来の整骨院や鍼灸のイメージを払拭し 「明るさ、手頃さ、気軽さ」を追求し、疲れやストレスの 解消をするサラリーマンやOLを主客としている。 ―てもみんを展開するグローバルスポーツ研究所 (http://www.global-sports.co.jp/)は10分1050円の 価格設定で全国約160ヶ所で展開し、年商60億円に 達している。 ★二つ目はソニープラザの「ミニプラ」である。 ―ミニプラは駅構内、駅ビルや空港に展開する小型の雑貨 セレクトショップであるが、従来の駅売店や駅のコンビニ と異なる。 ―遊び・楽しみのためふらっと立ち寄り買い物するスタイルで 通勤途中の女性をターゲットに出店している。 ―成功の秘密は、ソニープラザと鉄道会社との提携で、双方で 協議しながら出店や品揃えを決定している点にもある。 ★つまり、これらの会社は「自ら新しい製品やサービスで市場を開拓 し、そこで顧客も企業も利益を得る『ブルーオーシャン(青い海)』 を創る戦略をとっている。 これに対し競合他社と価格争いや市場シェア争いをする既存市場を 『レッドオーシャン(赤い海)』といい、ここでは体力を消耗し 利益が出にくいという。 ★最後に、「ブルーオーシャン戦略の5ヶ条」として 1)自社の強さ弱さとその差の分析 2)特に他社にない自社の強さの分析 3)強さの中で顧客に訴求する要素の分析 4)その強さが売りの製品・サービスを創り価格は手頃に設定 5)強さを長く維持するために、さらに強い要素を付加する を挙げている。 (コメント) ━━━━ ●この本を未だ読まずにコメントするのは失礼ながら、 「ブルーオーシャン理論」は、自ら市場を創り利益を増やす 経営戦略の、斬新でユニークな新理論とは思えないのが、 第一印象であった。 ●しかし、両著者はこの理論は単なるヒット商品つくりの マーケット論でもなく、新技術を武器に差別化する戦略とも 異なり、企業内でトップから社員までが自社の強さを分析し 組織力を生かして地道に市場を開拓することだという。 ●これはまさに日本企業のお家芸で、受け入れ易い理論で ある。現に、この本でも短時間で散髪する「QBハウス」を展開する キュービーネット(http://www.qbnet.jp/top.php)が事例と して挙がっている。 ●この「ブルーオーシャン戦略」の一番重要なポイントは 「自社の強み」を分析することである。 ベンチャー企業の資金調達や公開前の企業に求められるのも この自社のビジネスモデル等の強さであることより 企業経営は「この強さ」の追求と維持でもあるといえるのでは なかろうか?[2] 特集 日本の伸びる会社ー「価値組」はここが違う ───────────────────────────── 「勝ち組」ならぬ「価値組」は目新しい言葉であるが 「企業価値」は近年日々耳にする言葉である。 しかし、この「企業価値」を明確に答えられる読者は少ないし 企業経営者でも答えられる人が少ないであろう。 「日経ビジネス」がその定義と総合ランキングを試みているので 紹介します。 ★「企業価値」を5つの視点から分析している。それは 1.顧客支持=現金創出力―キャッシュフロー 2.株主重視=増配力―モノ言う株主の台頭 3.社員満足=給与増額力―従業員のやる気の源泉 4.国家貢献=納税力―企業の存在意義の1つ 5.市場期待=ブランド力―代表的な企業価値 である。 ★この5つがバランスよく各ステークホルダー(利害関係者)に 満たした会社を「価値組」=「伸びる会社」とし、 全上場2192社の「企業価値向上度(呼称ペンタゴン・ バリューアップ・モデル)」のランクを試算している。 ★その上位には 1位 ダイヤモンドシティ 4位 明光ネットワーク 2位 有沢製作所 5位 日本金銭機械 3位 沖縄セルラー電話 6位 オーイズミ とあまり馴染みのない会社が並んでいる。 ★一方 よく知る会社をみてみると 139位 キャノン 387位 トヨタ自動車 1237位 ソニー 1638位 松下電器産業 と予想外に下位であり、今年2月「企業価値」をフジテレビに迫った ライブドアに到っては対象外となっている。 ★2位の有沢製作所(http://www.arisawa.co.jp/)を簡単に紹介すると 1)折畳式携帯電話の連結部分に使用されるFPC(フレキシブル プリント基板)でアジア(含む日本)のシェア46%、 リアプロジェクションテレビ用レンズが世界シェア5割。 2)05年3月期は連結売上575億円、営業利益98億円で 過去5年間でそれぞれ1.9倍、2.6倍の成長。 3)この会社の凄さは ・新製品が売上高の50%―3割のキーエンスを凌ぐ開発力 ・賞与は営業利益の45%―他社も真似ができない業績連動型 ・連結配当性向32%―トヨタ自動車の18%を上回る と驚くばかりである。 (コメント) ━━━━ ●有名でグローバルな会社が上位に出てこないことにより、 我々以上に当該の社員の読者が不信や不満を持つかも知れないが 先ず、このモデルの算出方法を十分理解する必要があろう。 ●斯くいう私も算出の理論的妥当性に自信がないが、編集長の意見を 代弁すると「Diversity=多様性は、21世紀初頭の産業・経済・社会 を貫くキーワードであり、変化の激しい時代に大きいから或いは グローバルだからといって成長力は保てない」 ●この視点から見ると、地方の或いは中堅の或いは環境の厳しい不動産 業界から、成長力をキープする会社が上位に占めることに違和感を 感じない。 ●昨日発表されたソニーの1万人の雇用削減、11年振りの赤字は 「ソニー神話の落日」と今回の順位の妥当性を裏付ける気が します。 [3]編集後記─────────────────────────────今回の「日経ビジネス」9.19号は、タイムリーで示唆に富んだ特集であり記事でした。改めて、時代のスピードの速さと多様性・柔軟性を認識し、私の頭の中(Ocean)は「Blue(ブルー)」にならずに「Gray(グレー)」になっています。皆さんは如何ですか?**************************** 会社を成長・永続させる経営研究塾 代表 蛯谷 正治 ブログ http://blog.melma.com/00120950/ 又は http://plaza.rakuten.co.jp/bizchart/******************************
2005/09/23
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「ソフト産業は、中国やインドが日本より優位にある」と信じる人が多く私もそう確信していたが、富士ソフトABC(http://www.fsi.co.jp/)の野澤宏会長兼社長は「ウソ」と明言している。(「日経ビジネス」9.19号)野澤会長兼社長によると、中国やインドは高度なプログラミング技術を持つが、この能力が発揮されるのは仕様書が完全な場合であるという。ところが、実際には完璧な仕様書を作ることは難しく共同作業で開発していく過程では、途中の仕様変更が多いのが実情である。その仕様変更を頻繁に行いながら納期に間に合わせることは中国やインドのソフト会社には難しいという。さらに大きな要因は、ソフト開発に重要なチームワークは日本人が得意とするところである。従って「ソフト産業は日本人向き」であるという。中国では、技術を習得した従業員が高待遇を求めて退社していく傾向がチームワークや技術の伝承や蓄積も難しくしていると指摘している。ソフト開発は、粘着質の日本人むきであり中国やインドには負ける筈がないと心強くいわれる。先の「工場の日本回帰」といい、この野澤持論といい、我々日本人はもっと自信を持ってもよさそうである。
2005/09/21
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先週末から、親戚に不幸があり北陸の田舎に帰っておりこのBlogも4日間休ませて頂いた。この4日間は新聞やテレビと殆ど接する機会がなかったことと地方ののんびりした雰囲気に、東京都と地方の時間の流れの違いを実感した。東京では如何に我々は時間に追われ、忙しく動き回っているかであるがしかし事を動かすような思考を日々働かせているだろうか?唯、只管に物流のように動き回っているだけではなかろうか?今回の帰省は葬儀への出席であったが、葬儀が行われる場所も家や寺からメモリアルホールと呼ばれる近代的な会場に、形式も上下や近親序列の排除等緩やかであるが徐々に変化を遂げている。むしろこの地方の時間のゆったりした流れが、研究や開発により新機軸を生み出す源ではないだろうか?現に、トヨタは愛知の三河であり、京セラは京都、ユニクロは山口等いずれも東京から遥か離れた地方に拠点や発祥地をもつ企業である。今回の帰省は改めて地方の好さを見直すと共に「地方はまだまだ捨てたものでない」と地方再生のヒントをつかむ機会でもあった。************(一口メモ)************** 中内功氏死去! 19日、ダイエー創業者の中内功氏の死去はGMS(総合スーパー)も終焉をも象徴しているようにも思われる。中内氏は、各界の著名人が「流通の地位向上」「日本経済に足跡」とその功績を称えているが、一方でワンマンで長年トップであり続けた弊害で世の流れを読みきれなかったことも事実である。経営や政治における引き際の大切さを考えさせられる。******************************
2005/09/20
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ここ10年の間に、製造業は円高により生産拠点を海外にとりわけ賃金の安い中国にシフトしてきたが、日本の製造業は本当に空洞化したかのように見えるが、これの答えは「NO!」と「日経ビジネス」(9.12号)は答える。首都圏で工場跡地の再開発は、マンションか商業施設が相場であったが最近は工場が建設される「工場の都心回帰」が見られるという。横河電機は、神奈川県相模原市の日本金属工業のステンレス工場跡地に250億円を投じ、光通信向けの化合物半導体の新工場を建設中である。このほかに味の素は川崎市、日産自動車とソニーは厚木市、日立製作所は千葉県茂原市に、東京精密は八王子市にそれぞれ200億~580億円をかけて開発生産拠点を建設済み乃至計画中である。花王(http://www.kao.co.jp/)は、東京都墨田区の概観は普通の6階建ビルの東京工場で当社の化粧品すべてを生産している。その売上高は783億円である。この「工場の都心回帰」現象は、技術の進歩の速さに開発が追いつくために東京近辺の立地が不可欠であること、競争力のある高付加価値のスペシャリティー製品であること、ITを生かした新機械の導入の要因によりもたらされている。以前から言われていた日本の将来への生き残りは、単純で量産できるものは海外にそして研究開発拠点は日本にがいよいよ現実化してきた。日本の若者の職業選択や教育もこの流れに沿っていくことは必至であるが、行政や若者の意識がそれに追随しているかどうか心もとない現状ではなかろうか?***********(一口メモ)*************「マニュアル店員」と野球!野球評論家の豊田泰光氏は、コラムで昨今のお店は手順を踏んだ接客が当たりまえであるが、本来最もマニュアル化に向かない業種の野球も最近は儀式にがんじがらみだと述べている。(15日付日経新聞)そういえば、昔からファンの多い高校野球も指導者の指示通りの野球で面白みを半減している気がします。********************************===========================================================★┃通┃販┃メ┃ル┃マ┃!┃売┃れ┃筋┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃★┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛今世の中で最も売れていると言ってもいい、人気商品ランキングです! あなたの心をくすぐる商品が勢ぞろい! 早速チェックしにGO! ⇒ http://ad.melma.com/to?id=21302===========================================================
2005/09/15
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三十数年前創刊の「頭の体操」(光文社)は、現在まで1200万部の大ベストセラーになっているが、その著者の心理学者で千葉大学名誉教授の多湖輝さんが、熟年からの「柔らか頭」の鍛え方を述べておられる。(「日経ビジネス」9.12号から)先生によると、「頭を鍛える」や「中年からでも頭を良くする」という脳を活性化させることは、頭の柔軟性を高めることである。頭脳はもともと節約する仕組みになっているので、「あれ?」「何だ?」という変化を見つけて初めて動き出す。従って脳の活性化には「変化を見つけ出す」ことだという。先生自身も講演会で地方に言った時はタクシーの運転手に「最近、変わったことはないですか?」と聞くことを習慣にしているという。頭を柔軟にするには、先ず図を描いたり、地図に線を引いたり、手や足を動かしてみることという。 更に会社等で遭遇する複雑な問題もあえて単純化したり、極端化してみると解決の糸口が見つかるともいわれる。先生はまた日本人の思考は、基本的には「岩の論理」で、日本人には岩や山はよく見えるがその陰の「小さな変化」を見過ごしてしまう人種だという。この日本人の頭の構造を研究して作戦を立てたかどうか定かでないが、今回の「郵政民営化」を山にした自民党が思いがけなく大勝したが、その山に隠れたすぐ身近な生活に直結する年金、教育、税金等の問題を国民は見落として投票をしていないだろうか?多湖先生も、警鐘を鳴らされている。最近は、本だけでなくNTTドコモのiモードとau by KDDIのEZwebに対応した携帯電話でも「頭の体操」ができるそうです。是非「頭の柔軟度」を試しては如何?私は、このブログを通して「頭の体操」をしているつもりです。**********(一口メモ)************理科系大卒の女性比率 日本は最低! 経済協力開発機構(OECD)の発表では、頭書比率は 米国 31.9%、 ドイツ 23.5%、 日本 14% 主要国では日本は最低である。 (14日付日経新聞朝刊)この結果は、小泉さんが今回の選挙で落下傘部隊をキャリアウーマンで編成したのとは残念ながら全く関係ないようである。********************************
2005/09/14
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今号は、「日経ベンチャー」9月号と「日経ビジネス」9.5号から記事を紹介します。■ 目 次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[1] 「日経ベンチャー」9月号から[2] 「日経ビジネス」9.5号から[3] 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 内 容[1] 「日経ベンチャー」9月号から───────────────────────────── 最近の全国産業天気図でも、地方の景気は曇天模様の厳しさを反映 しており、「東京や大阪で商売している人が羨ましい」と嘆く 地方の経営者が一段と増えているといわれる。 しかし、狭いながらも広い日本である。「地方の壁」など無い! と吠える5人の猛烈な経営者がいるという。その内の4人を紹介 します。 ★人気のたこ焼きチェーン「築地銀だこ」展開するホットランド( http://www.hotland.co.jp/)の本社は群馬県の桐生市にあるが 1997年から8年で直営・FC合わせて約330店舗、売上は116億円 を超える外食カンパニーに成長した。 地方のビジネス環境の厳しさを「少ない人口でリピート率を 高めること、そして地元に根付くこと」を考え抜き自信を得て からの東京の進出は容易であったと佐瀬守男社長は振り返る。 ★ジーンズの素材デニム生地の一貫生産メーカーのカイハラ (http://www.kaihara-denim.com/)は、繊維アパレル業界の「製造 はコストの安いアジア地域で」の流れの中で、広島県内での製造に 固執する。 貝原潤司社長は「少々高くても、良い生地を作り納得してもらう には、地域の人々と共に歩む。地方は土地が安く手に入る メリットもある」と県内6工場体制をとる。 ★日本の有数の米産地で昨年の中越地震発生地の近くの新潟県魚沼に 本社を構える雪国まいたけ(http://www.maitake.co.jp/)は 大平善信社長の主力商品マイタケが全国的に有名である・ 大平社長の成功は、天然マイタケの人工栽培による生産に 従来の農協を通さず、自前の流通経路を作り上げたことによる。 ★10代後半から20代前半の若い女性を対象にした婦人服で急成長 を遂げ「婦人服のユニクロ」の異名をとるハニーズ (http://www.honeys.co.jp/は、福島県いわき市に本社を置く 東証一部の会社である。 当社は、デザイナー等25人を毎週火、水曜日に東京の繁華街に 調査に行かせたり、全国420店舗からのFAXレポート提出や 会社経費でファッション雑誌を購読する50人の社内モニター制 を導入している。江尻義久社長は「物流を『アウトソーシング したほうがいい』は都会の発想で、地方は自前がいい」という。 (コメント) ●地方を本拠に全国的に事業を展開する上記の会社に共通している ことは、1)地方の安いコスト(土地、人件費、物価)を活用 している。2)地方の人のもつ勤勉性や高い能力 3)共働き 比率の高さ=女性の活用度の高さ 4)テストマーケティング場= 失敗しても素早く撤退が可能でリスクが低い。 が挙げられるのではなかろうか。 ●しかし、何よりも彼らの事業の底辺には『地元への愛着であろう』 それぞれが、自分が育った地元の活性化や繁栄或いは地元への 恩返しを願っている。 ●その典型的な人と言えば、カト吉(http://www.katokichi.co.jp/) の加藤義和社長であろう。 瀬戸内海での水産加工から冷凍食品分野で今やジャカルタ、中国に 工場を持つも、本社は香川県観音寺市に構えたままである。 ●今やインターネットや携帯電話等の普及そして新幹線、空港の整備 で、「東京と地方」の距離は殆ど無いも等しくなっている。 現に北海道の水産加工会社が「楽天」市場を通して以前のルートの 何倍もの売上げをあげている。 ●最新の「日経ビジネス」9.12号は特集『工場は日本へ帰る』で 工場の国内回帰を掲載しているが、この受け皿は豊富な人材と安い 人件費の地方であろう。現に九州は今空前の工場建設ラッシュが 続いている。 ●これからの地方の牽引役は、県や市役所でなく大学であり若手の 経営者であり、彼らが東京等大都市に流失した研究者や経営者・ ビジネスマンの呼び戻しや研究会を積極的に図ることでは なかろうか。[2]「日経ビジネス」9.5号から ───────────────────────────── あの土地バブルが弾けてから10数年になり、大手銀行の不良債権の 処理も漸く終了し、「土地バブル」を忘れかけようとしている。 しかし、東京では新たに「マンションバブル」が膨張しているという。 それを「日経ビジネス」9.5号がとりあげている。 ★04年7月東京都立大学跡地に建った総戸数772戸の大規模 マンション「深沢ハウス」の内売れ残りの2棟124戸を 不動産ファンド運営のパワーマネージメント(東京都港区)が 取得した。 ★「六本木ヒルズ」の近隣の27階建てのタワーマンションを 今年4月東京証券所に上場するREIT(不動産投資信託)の 日本レジデンシャル投資法人がセコムホームライフから約85億円 で購入したとも例示している。 ★そして今やどのマンションがファンドに落ちるのかが不動産業界の 話題で持ちきりの「ファンドバブル」時代であるという。 更にバブル崩壊後絶えて久しい「地上げ屋」まで息を吹き返して いるという。 ★現在のマンション価格は、年間の家賃収入/物件価格 X 100= 利回り(%)を尺度としている。バブル期の「土地神話」に対し 「利回り神話」と言われる。 ★しかし、その利回りを支える家賃が10~15%にも及ぶ「値引き」 現象が都内で起きているという。「賃貸マーケットの変調」の 背景は取得したマンションを賃貸する投資ファンドが相次ぎ、 賃貸物件の供給が増えたことによる。 彼らの説明資料に使う「想定利回り」は「空想利回り」という人 もいる。 ★今後の懸念は、投資ファンドが「金利上昇」と「賃料下落」に どれだけ耐えれるかである。REITの借入比率が50%では、 「調達金利1%UP」と「賃料収入25%DOWN]で配当がゼロになると 予想する。 ★最近はまたマンションを所有する「サラリーマン大家さん」の なし崩し的な賃料引下げが相場の崩すという懸念が浮上している。 (コメント) ━━━━ ●漸く「バブル」の悪夢から目を覚めたかと思いきや、世界的な 過剰流動性や銀行の貸出先不足がまたしても、東京都心のオフィス ビルにミニバブルをつくり、次いでマンション業界にファンド バブルをもたらそうとしている。 ●バブルの膨張を停止したり防止は、金融行政等に頼るしかないが これからマンションを所有しよう或いは既に所有している人は 今号特集の後半の「駅別マンション購入安全度」を参照して 売却や移転を検討する必要があるかもしれない。 ●更に本誌で警告しているが、自分のマンションに投資ファンドが 入り込んだ場合に備え、少なくとも管理組合の有無、管理規約を 調べておくべきである。 ●少子化や団塊世代の退職、予知されている東海地震による人口の 都心回帰のリスク、外国に見られる東京のスカート(周辺)地域へ のビジネス機能の分散そして豊かなライフスタイル指向等を考える とマンションの所有より賃貸がこれからは一段と増加すると考える。 ●いずれにしろ「バブル」の再来だけは回避してもらいたい。 そのためには素人は、安易に「不動産」で浮利を追わないことで ある。REIT(不動産投資信託)の購入も含めて! [3]編集後記─────────────────────────────今日は、日本の将来を決める近年にない大切な「衆議院選挙」です。今回の期日前投票が前回の「不在者投票」を上回る関心の高さですがこの選挙結果で明日からの仕事に張り合いがでるか、手につかない事態になるか?**************************** 会社を成長・永続させる経営研究塾 代表 蛯谷 正治 ブログ http://blog.melma.com/00120950/ 又は http://plaza.rakuten.co.jp/bizchart/ *************************
2005/09/11
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大阪の中学の陸上競技部の指導で、7年間に13回陸上日本一の選手を輩出した原田 隆史氏が「カリスマ教師」と呼ばれ「日経ベンチャー」でシリーズ「カリスマ教師の人間改造論」を書いている。今号のシリーズ最終回で、「カリスマ指導者になるために」でカリスマの定義とそれぞれの条件を説明している。先ず、“カリスマの定義”として、1)オーラを発し、ムードを作り一瞬にして周囲にいる人々のコップを上向きにし続ける人=「オール・カリスマ」と名づける。もう一つは、「文化的カリスマ」=思いを文字にし(本の出版)、永続的に人々の心のコップを上向きにし続ける人という。「オール・カリスマ」の条件として1)本気のすさみ除去―身の回りのささいなことからする 2)主体変容、率先垂範―指導者自ら変え即行動 3)ハンズオン指導―一番しんどいところは指導者が自らする。を挙げている。「文化的カリスマ」の条件としては、上記の「オール・カリスマ」の条件+1) トヨタのカイゼンのようになぜ行動するか問い、教える 2)故松下幸之助が多くの本を書いたように文字にして残す。最近の大企業ではなかなか「カリスマ」経営者にはあえないが、最近のベンチャー経営者の中には若いながら「オーラ・カリスマ」を備えた人がいるのではなかろうか!「オーラ・カリスマ」経営者を自分なりに解釈すると、ただ単に社員に厳しかったり、立身出世を見せびらかしたりするのではなく、「自分の壮大な夢」を語り、その夢の実現に向け社員と一体となり、成功を社員と分かち合う懐の深い経営者であろう。***********(一口メモ)************東京三菱銀も農業向け融資参入!改正農地法の思考で株式会社の農業参入が今月から認められるのを受け、日本農業法人協会会員の農業法人(約1600社)に無担保・第三者保証なしのビジネスローンを取り扱う。農業の生産性の効率と農作物の自給率の向上に期待したい。********************************
2005/09/10
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以前はコーヒの飲み過ぎは「胃に悪い」と言われ極力避けたり、薄いアメリカンを飲んだりしていたが、最近はコーヒの様々な効用があり、体によい飲み物として定着してきたそうです。その効用には、カフェインの効果とクロロゲン酸の効果とニコチン酸の効果の3つの効果があるそうで、カフェインの効果として眠気さまし効果以外に筋肉や心臓の働きをよくしたり利尿作用、ダイエット等がある。さらにクロロゲン酸の効果として肝臓がんや大腸がんの防止や余分な活性酸素を除去する。最後のニコチン酸は、血中のコレステロール値を下げる働きがあるという。また、夏のスイカは90%が水分であるが残りの約10%は果糖、ブドウ糖、ショ等などの糖類が占め、利尿作用で腎機能を高め高血圧や膀胱炎、腎炎などの予防にも有効である。このように長く日本の生活に或いは世界で幅広く普及している食べ物や飲み物には、やはりそれなりの訳=効用があるのである。みのもんたさんのNTV番組「思いっきりテレビ」を見なくても、通常の食生活で十分健康が保たれるのである。であるなら、あの番組は毎晩飲み歩くと聞くみのもんたさん自身の健康番組ではないかと思われてくる。*****(一口メモ)**********花形会計士も受難時代に! 日本会計士協会が、山一證券やヤオハンジャパンの粉飾決算見逃しで 会計士の一斉処分を初めて行う。 主な例と関与監査法人は 山一證券―中央監査法人(現中央青山監査法人) ヤオハンジャパン―中央青山監査法人 日本長期信用銀行―センチュリー新日本監査法人(旧太田昭和) カネボウ―中央青山監査法人 ですが、四大監査法人(トーマツ、新日本、あずさ、中央青山)で 出てこない監査法人もあることに注目したい。 (7日付日本経済新聞朝刊より抜粋)***********************************
2005/09/07
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医学ジャーナリストの田野井 正雄さんが「日経ビジネス」9.6号で“ナチスの健康政策”というタイトルで面白い記事を載せているので紹介します。ナチス時代の医学は、純血主義、人種排除、人体実験そしてホロコースト(大虐殺)だが、いずれも狂気の沙汰であった。しかし、一方でナチスドイツの食生活改善運動は、脂肪の過剰摂取を戒め、新鮮な野菜摂取を奨励し、歴史上類をみない「タバコ撲滅運動」をも展開したそうです。このナチスの健康政策は今求められている健康政策そのものであるが、間違いは「健康は義務である」と国民に強制したことであるが、しかし、我々の現在の健康感は自由で個人のものであるとは思えないという。それは、日本テレビの人気番組「思いっきりテレビ」等の健康に関する番組で健康によい或いはなになに効くと紹介されると翌日その商品の売上が伸びる社会現象が起きている。現代日本人は、100%の健康を求めて返って精神が不健康になっている。人間は「病の器」であることを自覚し、病とともにしぶとく生きることが大切であると助言されている。確かに、健康番組以外にも「わかさ」等の健康雑誌も次から次へと「健康によい食品」を紹介して、それに振り回されている人も多いのではなかろうか?田野井さんの話をゆっくり緑茶を飲みながらでも考えてみよう。しかし、人気番組「思いっきりテレビ」のみのもんたさんがいつも不健康な顔をしているのを見て、司会者に起用している日本テレビの真意が分かりかねているのは私だけであろうか?**********(一口メモ)************ハリケーン「カトリーナ」は人災か! 米国では南部に史上最悪の災害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」は 自然災害でなく、人災ではないかという世論が俄かに巻き起こっている。 その理由は、イラクやテロ対策に莫大な予算が投入され、堤防や治水 対策予算が削られているためという。 日本も公共事業予算を復活させろとは言わないが、「郵政民営化」一本槍で 大地震対策や最近の災害対策にも眼が向いているのかと心配になる。**********************************
2005/09/06
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昨日は、地区の住民運動会が催され久し振りに参加した。 地区の運動会は一般的には子供が小さい時や役員をしていない限りなかなか積極的に参加する気になれないもので、私の参加も今年役員であることより自動的に参加する羽目になった。参加者はやはり幼稚園児やその父兄が多いが、小中学生そして60歳以上の高齢者の参加者が意外に多く、実に真剣に競っている姿に驚いたものである。昨日の小中学生が純粋に一生懸命走っている光景を見て、20年前の米国駐在時の日本人学校の運動会での小学高学年や中学生が100メートル競走で手をつないで走る姿にがっかりしたことを思い出した。日本の将来もまだまだ明るい・・・・・・・・。また、運動会最後のプログラムの地区対抗リレーでは、熱気と一体感が最高潮に達し全員が我がチームのリレー走者を応援する場面には、小泉さんではないが正しく「感動した!」運動会終了後は、どのチームも地区の自治会会館での「打ち上げ会」で慰労と懇親をはかっていた。日頃は犬の散歩で顔を合わせて挨拶しかできない間柄が「酒と運動会参加」が「永年の仲」に取持ってくれた。これから10年後は、少子高齢化が一層進み老人運動会となるかもしれないが地域社会の交流と高齢者の生きがいの為にも、残したい日本の行事である。 ********(一口メモ)************労災の適用ケースは! 会社の帰り、寄り道して経路に戻っても労災の適用が難しいケースは 1.長時間の飲食をした 2.妻帯者が帰宅途中に食事した 3.帰宅途中に映画をみた。 (5日付日経新聞朝刊)*********************************
2005/09/05
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ここに人材採用コンサルティグのワイキューブ(安田佳生社長)が従業員200人以下の中小企業の経営者400人にインターネットで実施したアンケート調査がある。(「日経ベンチャー」9月号より)それによると、中小企業の経営者の64.8%が「我が社のトップ営業マンは社長」と明かした。しかも、経営者の91.5%が「現在の売上に不満」と回答している。これは、「俺みたいに営業ができない」社員への不満の表れであるが、翻って考えると「社長がトップ営業に奔走し続けるているから、社員が伸びない」結果になっていると。最後に営業の第一線からズバリ身をひくことも得策ではないかと提言している大概の中小企業の創成期から成長期は、売上が至上でそれは社長の最も重要な仕事であるから「トップセールスマンは社長」にならざるを得ないが、拡大期から成長期に入れば社長の営業力だけでは目標の達成は難しくなる。中小企業では、優れた営業マンの採用が難しいのも「社長の兼営業マン」を常態させることになっている。このことがアンケートの結果や提言となっているが、中小企業の経営者は「極力大きな難解な商談のみに出馬し、通常の営業は営業部長・担当者に任せむしろ営業マンの教育や相談にのる謙虚さと懐の深さが必要ではなかろうか?社長がいつまでもトップ営業マンの会社は、会社内が混乱し社員が右往左往しており、社員の総和が業績に結びつかない「空回り」状態をもたらしていることが多いのではなかろうか? ***************(一口メモ)**************背筋を凛と! 作家の浅田次郎さんが“蘇れ!ニッポンの男達”で 明るい人の周りには、不思議と明るい人が集まってくる。 笑顔を絶やさず、背筋を凛と伸ばして、明快に話す生活態度がとても大事 という。 先ず「笑顔と背筋を伸ばすこと」から始めよう! (「日経ベンチャー」9月号より)***********************************
2005/09/04
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2年前に豆腐屋が東証マザーズに上場したが、しかもわが街埼玉越谷市に本社をおく篠崎屋(http://www.shinozakiya.com/)と聞いて驚いたが、私同様「豆腐屋がどうして上場できたのか?」と疑問を持つ人の為に今日の朝日新聞の「be ON Saturday」を紹介しよう。篠崎屋社長樽見茂さん(42歳)は豆腐屋の2代目で、86年に両親と別の豆腐屋を起業し、天然のにがりだけで絹ごし豆腐を量産する製造法を開発しブランド名「三代目茂蔵」で豆腐業界を席巻した。03年11月に豆腐製造業として初の株式上場を果たし、現在フランチャイズ方式の直売店約400点のほか豆腐料理店55店を展開している。篠崎屋の飛躍のエポックメーキングは「スーパー向け卸からの撤退」である。それは、スーパーとの取引維持には絶えざる設備投資や工場の建設が必須であることと当時当たり前のように3~7%のりべートが要求されたことにある。撤退後は、当時の売上8億のうちのスーパー向け売上8割減で倒産の危機に見舞われたが、「直売」方式と「天然にがり絹ごし豆腐」の製品化成功により見事蘇り今日を築き、更に今後は「スーパーにおいてあるものなら何でも欲しい」と業容の拡大を図る。樽見社長の経営理念は「三角形の儲けのバランス」である。これは「作る人、売る人、買う人の3者に同じ利益を与えないと、物は売れない」である。今、篠崎屋は盛んにM&Aで食品卸、惣菜メーカー、コンビニチェーン5社を買収し来期の連結売上は今期の7倍以上の200億円を見込み、冒頭の「孫正義はIT財閥なら、僕は食品財閥を目指したい」と夢を語る。この樽見社長の成功には、 1)スーパー取引取り止めの英断で、直売に切り替えたことー これは、ヤマト運輸の三越荷受廃止を思い出す 2)老齢者が店番する商店街の酒屋や米屋の活性化に目を向けた。 3)健康志向の追い風 4)IPO(新規公開)市場の出現で公開が容易になってきた にある。因みに昨日出席した「株式公開セミナー」では、IPOまでの会社設立後の経過年数は、5年未満29%、5~10年未満 26%と過半数が10年未満で上場しているとあった。一方で、ワールドはMBO(経営陣による企業買収)に伴うTOB(株式公開買付)成功そしてポッカコーポレーションの投資ファンドと組んだMBOに踏み切り 両者とも非上場となることが市場で話題となっている。 (※)私見であるが、ポッカの場合は当社をレモンから飲料メーカに 押し上げた缶コーヒーの凋落に手が打てなかった経営トップ (創業者の娘婿)の経営責任を先ず問われるべきであると考える。株式上場とは「社会の公器」であり、雇用の拡大と事業の成長で得た利益で配当還元や株価上昇で株主に還元することである。非上場は、「PubliC(公共)からMy Company(オーナー同族の私企業)への逆戻りである。それだけに、嘗ての売り先スーパーの衰退を尻目に市場から資金を積極的に調達し豆腐屋から食品財閥を目指す篠崎屋・樽見社長にエールを送りたい。 ***************(一口メモ)**************日本の将来は! インターネット調査では 1)今、日本の将来は明るいと思うか? いいえ82% はい18% 2)日本がまず取組む課題は 1位 財政改革 2036人 2位 年金制度 1780人 3位 少子高齢化 1311人 4位 公務員制度改革 1061人 9位 郵政事業民営化 619人 と、「今回の選挙は、郵政民営化だけじやない」と 郵政の民営化が過剰にアピールされている点に疑問視する声も 多数ある。 今朝のテレビの党首会談でも、小泉首相が「郵政民営化」一本であるが 市井の声も聞かないと今回の選挙は苦戦を強いられるかもしれない。 (3日付朝日新聞朝刊より))***********************************
2005/09/03
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現役時代日本選手権で7連覇を達成した時の中心選手であった平尾誠二神戸製鋼所ラグビー部ゼネラルマネージャーがラガーマンの眼として組織論を述べている。(「日経ビジネス」8.29号)1990年代の神戸製鋼所ラグビー部は、「世界を目指す」というスケールの大きい目標を立て、監督をおかず選手個々の自主性を重視し、量より質の効率的なトレーニングを行うなどユニークな手法をとっていた。普通の組織では「使いづらい」個性的な人材も、「このチームはすごい」と感じさせる「何か」=それぞれの選手が自分の居場所を作れる懐の深さ があったので組織になじんでくれた。平尾氏は、「キック力は50点だが、走るのは90点」という欠点はあっても何か突出した才能を持つ選手を生かし、組織全体の力を最大限に引き出したという。そして、個人の生きがいや働き甲斐は「これは自分にしかできない」という存在価値の実感から生まれるもので、リーダーはメンバー一人ひとりに対し、その期待感を繰り返し伝えることだという。今日本のプロ野球が何故つまらなくなり衰退傾向にあるのか考えてみると、一つには「米大リーグ」の放映により日米の野球の違いを日本の野球ファンが認識しだしたことにある。米国の野球チームはまさしくここでの平尾氏が述べているような組織でありその下で選手が自分の能力を思う存分発揮しているのである。平尾氏はそんな考え方の持ち主であるからラグビーの世界で活躍できるのか、また逆にラグビーはそんな考え方を醸成するスポーツであるのかわからないが、いずれにせよ立派な経営管理者である。***********(一口メモ)************あの住友金属鉱山が! 薄型テレビ素材で高いシェアを持つ例として、日経新聞で 液晶向け2層めっき基盤 住友金属鉱山 約90% 液晶パネル用カラーフィルム 大日本印刷 世界2位 を紹介している。我々の知らないところで、企業は新分野を開拓している!***************************
2005/09/01
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自動車メーカーのホンダがタイで稲(イネ)の研究をしているのをご存知であろうか!ホンダの研究子会社の「かずさアカデミーパーク」(千葉県木更津市)が、2000年からイネの研究を本格化させ、タイの現地の大学でイネを育てており、今年6月には名古屋大学と共同でコメの収穫量を増加させる遺伝子の解明に成功している。このイネの研究は、食料生産と将来は南米で使われているサトウキビやトウモロコシなどの燃料用食物を増産する目的だとホンダの福井威夫社長は言う。ホンダ以外にもフォルクスワーゲン(VW)はドイツで大学と共同でトウモロコシやヒマワリを育て、ガソリンに代わる代替燃料の研究をしている。トヨタも2001年のインドネシアの子会社でサツマイモの栽培に取り組んで、生分解性プラスチックを内装の一部に使用したりしている。自動車産業は、2020年には生産台数が05年の52%増の1億116万台に、市場規模は217兆から300兆円を超えると試算されている。このように農業の分野にも触手を伸ばしてきている自動車産業ではあるがその巨大市場に、逆に米アップルコンピューターとマイクロソフトが自動車産業への食い込みを本格化させている。iPod人気で絶好調の米アップルコンピューターは世界の自動車メーカーにカーオーディオやカーナビゲーションシステム搭載の車を、マイクロソフトは「ウィンドウズオートモーティブ5.0」をカーナビ向けに出荷している。(以上「日経ビジネス」8.29号)確か20年前のアメリカに駐在時、ホンダが日本から米国に車を積んで来た帰りの日本行き輸送船に牧草を摘んでいる話を聞いたことがある。自動車の産業規模は、世界のGDP6位のフランスに次ぐ大きさであるが産業の誕生から100年を迎えた後もますますその裾野の拡大が予想される。*******(一口メモ)**************実感できますか、景気回復が!厚生労働省が31日発表した毎月勤労統計によると、企業7月の現金給与総額は39万8019円と、前年同月比1.7%増えた。増加は4カ月連続。企業の好業績を反映し、賞与が増えたことなどが寄与したというが・・・・・・・ (NIKKEI NETより)**********************************
2005/08/31
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聞きなれない英語であるが、頭の回転の早い人はすぐわかる造語である。そう、China(中国)とIndia(インド)の合体である。最近の米国ビジネスウィーク(BusinesWeek)誌が竜(中国)と虎(インド)が2050年には世界経済の半分を占める大国になると主張している。中国ほど知られていないインドでは、米国のGM、ボーイング、モトローラやシスコシステムズそしてグーグルはインドに研究所を持ち或いは建設中で、ハイテクの集積地バンガロールは「1999年のシリコンバレー」と呼ばれている。この20年 中国は年9.5%、インドは6%の成長を遂げており今後も年7~8%の成長が続くと見られ、インドは30年内にドイツを抜き世界3位の経済大国となる。そして中国は今世紀半ばまでに米国を抜き、両国で世界経済の半分を占める可能性があるという。特にインドは、19歳未満の人口が約5億人いて出生率も中国より高いこと。電力、通信、小売市場等を外資に開放していること、年間50万人の技術者・科学者を生み出す等より中国を凌ぐと見られている。今後は、インドがインフラ問題を解決しながら製造をそして中国は製造からサービスへの移行と展開していくが、米国産業界は深く関わるほかないし「ちゅごくをとインドを脅威ととらえるか機会と捉えるかは米国の問題(大前研一氏)」と見ている。この論文では、今世紀半ばには世界の経済大国は中国、インドそしてアメリカの3国とみており、日本は入っていない。既に進出している企業もあるが、これからはインド進出の本格的研究がグローバル企業に問われそうである。*********(一口メモ)***************株高要因は小泉改革に非ず!昨日大幅に下げ今日また戻している日経平均株価であるが、小泉首相が衆議院解散後上昇に転じたことより、その要因を「構造改革の期待」とされていたが日経調査では 株式相場上昇の原動力は? 好調が企業業績 30% デフレ脱却期待 20% 自民勝利による構造改革の期待 15% と、好調な企業業績を株高の要因と考えている。(29日日経新聞朝刊)我々も今度の選挙は、「ムード」に流されず中身で投票しよう!**********************************
2005/08/30
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最近はビジネス書が中心であまり小説を読まなくなったが、昔職場の同期が面白いと夢中に読んでいた作家・藤沢周平の文庫を本屋で見かけ手に取ってみた。その本は「半生の記」(文春文庫)で、平成9年の死後刊行された藤沢周平の自叙伝である。藤沢の本を読む前には格好な本であった。藤沢は、昭和2年に山形県東田川郡黄金村(現鶴岡市)に農家の次男として生まれ、山形師範学校を卒業し中学の先生になるも2年も経たないうちに肺結核に罹り闘病生活に、結婚した妻が28歳の若さでガンで失うなど数奇な苦難の生活を経験している。勿論、小さい時から本好きで寮生活時代もどこから本代を工面したのかと思われるほど読書量の多さが作家藤沢周平を誕生させ、平成48年の直木賞受賞後の出筆の多さにも驚愕させられる。藤沢文学の底流には、この苦難の前には師範学校での友人とのゆったりした寮生活や毎日のような映画館通い等が下地にもなっていることも事実であろう。この自叙伝からは、当時流行った肺結核の闘病生活と最初の妻との離別を除けばごく普通の我々と変わらない人としか思えない藤沢のバイタリティーは起業家のそれと共通するものかを確認したく、彼の著作の中から「蝉しぐれ」をインターネットでオーダーした。併せて、10月1日から東宝系劇場で放映される映画「蝉しぐれ(http://www.semishigure.jp/)」を楽しみにして観たい。 ***************(一口メモ)**************細川元首相が7年の沈黙破り政治を語る! 93年7月の総選挙で「55年体制」を崩壊し連立政権を誕生させた 細川元首相は 小泉さんー「河原歌舞伎的政治」である。改革は何も進んでいない。 岡田さんー党首のオーラを感じない。党内の反対者を切れば 国民の支持も得られる。 と指摘し、今回の選挙での新政権は官僚支配の構造を崩す=本当の行革の 断行が必要という。(以上「日経ビジネス」8.29号から)やはり、今度の総選挙は「郵政民営化」だけでなく、財政再建、年金、税制改革、憲法改正そして外交と幅広い争点があるんだと再認識しよう。 ***********************************
2005/08/29
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1週間前の20日、57年ぶりの2連覇の快挙を遂げた駒大苫小牧高校の野球部長の暴力行為をした問題で、昨日高野連は結論を出した。それによると、部長を一定期間の謹慎、報告の送れた野球部に警告の処分が出たが、優勝は取り消さないことが決定された。皆の一番関心のあった優勝の可否については、全会一致で「優勝見直しなし」であったことは当然である。そもそも今回の事件は、野球部長の暴力であり報告を怠った学校当局の隠蔽行為が咎められるべきで、選手達には何の責任もないからである。事件発覚から昨日までの一連の報道で憤りを感じたのは、教頭の反省が感じられない記者会見と校長の「優勝旗を返還してもいい」の暴言である。暴力に直接関係していない部員、選手が勝ち取った「優勝」を自分達の責任回避のために犠牲にする大人の醜さを露見した。駒沢大学(http://www.komazawa-u.ac.jp/index.php)は仏教系の大学だけに、校長の会見前に手を合わせる行為が偽善に空虚に見える。昨年度の高校野球の不祥事は過去最多の493件というが、今回の隠蔽行為から類推すると氷山の一角ではなかろうか?不祥事の根本原因には、私立学校経営の商業化による大規模チームの増加(部員100人以上が64校)と指導者の育成不足である。今回の野球部長も27歳の大学卒業後5年の若さである。会社では今だ末席で必死に仕事を覚えている年代であるが、この辛さも経験せず学校では「先生、部長」と呼ばれ自分を見失しなわない方が難しい。社会人のOBや専門家との交流や民間からの校長登用により指導者を育成するシステムの導入ともう一度スポーツの本質である「自主性」を高校野球関係者に考えてもらいたいものである。21日のこのブログで私は「駒大苫小牧の選手は、この全国制覇という「成功体験」で大きな自信を得て、これからの幾多の人生の試練を乗り越えていく思いにさせられた。」と書いたが、1週間も経たずに最初の試練に遭遇したがこれを乗り越えて最後の高校生活を悔いのない様過ごしてもらいたい。貴方達に何も責任がなく、いささかも成し遂げた2連覇快挙の価値が落ちないのであるから! ***************(一口メモ)**************日経BP読者1万3000人アンケート! 日経BPの総選挙緊急アンケートでは 1.9月の総選挙に行くか? 行くつもり 96% 2.「郵政民営化」問う今回の選挙は? 賛成 80% 3.郵政民営化以外には 財政再建 25%、 行政改革、年金、税制改革 15~17% 「小泉劇場」でスタートしたが、30日の公示からがいよいよ本番! (「日経ビジネス」8.29号から)***********************************
2005/08/28
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今号は、「日経ベンチャー」8月号からよくご存知の二人の経営者を紹介します。■ 目 次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[1] 永守 重信ー経営者は苦しんでこそ仕事のプロや![2] 渡邉 美樹ー優しいんだけど、残酷なんです。[3] 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 内 容[1] 永守 重信ー経営者は苦しんでこそ仕事のプロや! ───────────────────────────── 日本電産グループ(http://www.nidec.co.jp/index.html)の 代表永守 重信は、創業から32年間で連結売上高4800億円、 社員数9万人を作り上げたカリスマ経営者であるが そのインタビュー・語録から、氏の会社経営観を紹介している。 (その1)―社員の「やる気」はそれほどまでに会社を変えるか? ★人間の能力・知識・経験の差は最高で5倍、普通は1.5~2倍で あるが、人間のやる気・意識は100倍の差が出る。 ★上手くいかない会社には、「一生懸命働こう」「いいものを作ろう」 等の社員の『意識』が足りない。(その2)―人間の意識をかえるのは一筋縄ではいかないのでは? ★能力をあげるほうがずっとしんどい。例えば「東大へ入れ」と言って 誰でも入れるものでない。或いは博士号が取れない。 ★それより嫌々仕事をしている社員に「さあ頑張ろう」と意識を変える 方がうんと楽である。(その3)―若者の働く意識が変わってきているが? ★世の中の価値観が狂い、道徳観がなくなってきた等社会に原因がある。 それが若者の働く意欲を失くしている。 ★企業の最大の社会貢献は雇用である。雇用が社会の安定をもたらす。 (注)日本電産は経営危機に陥った会社をM&Aで傘下に収めても クビ切りはせずに再建に成功している。(その4)―永守社長自身にとって仕事とは? ★仕事は辛いもんだけど、それ(苦労)をひっくり返すから楽しい。 (苦労した後の)楽しみの度合いが違う。 ★仕事のストレスは仕事で無くす。それが「プロ」である。 上手くいかない時、ゴルフや音楽に行っても(悩みは)解決されない。(永守語録から抜粋) ★営業は機関車 ―営業は先頭を走らないと(会社)全体が動かない。 ★一人の百歩よりも百人の一歩 ―世の中のどこにもいる石を集めて 一歩進めば会社は強くなる。優秀な人を集めなくても出来る。 ★失敗は必ず解決策を一緒に連れてくる ―困難にぶつからないと 解決策は絶対に出てこない。32年間解決できないことは無かった。 [2] 渡邉 美樹ー優しいんだけど、残酷なんです。───────────────────────────── 渡邉 美樹氏は、現在東証一部ワタミ(http://www.watami.co.jp/)の 代表取締役で元祖“青年社長”といわれたが、居酒屋「和民」から 環境、農業、教育、介護へと事業を広げている。 その渡邉 美樹氏の足跡、ひととなり経営観等を「Face ザ・経営者」 で紹介している。 ★渡邉氏が一番大切にしていることは ・メチャメチャ一生懸命生きることで人間的に成長する ・お客に喜んでもらい、お客から沢山の「有難う」をもらう ことという。 ★この思想のルーツは ・10歳の小学5年生の時、最愛の母が腎臓病で死去し、その後悩み 中学三年の時キリスト教の洗礼を受ける。 ・翌年、父のテレビCM制作会社が倒産 の二つの悲劇に遭遇したことにあるという。 ★ワタミGrの中核は、外食ビジネス(和民、坐・和民、わたみん家など) 農業(ワタミファーム)、環境ビジネス(ワタミエコロジー)に 介護ビジネス(アールの介護)から成るが、自分自身・社員・ワタミの 存在対効果(※)を高めるために事業化したものである。 (※1)渡邉氏の造語で、周りの人に与える影響や笑顔そして幸せに すること。 (※2)例えば農業は、お客に安全な食材を使った料理を出したいと 思ったことが発端であったが、農家からの有機野菜の安定 供給が難しく自ら農場(約230ha)経営に踏み切った。 ★渡邉氏はタフで勤勉に加え、数字に関しては細かすぎるくらい細かい。 それが合言葉の『夢に日付を』に繋がっている。 つまり、経営も人生も生活もすべて時間割をきちんと作って行動し 目標を達成している。 ★社員には「死ぬ気で反省しろ!」「死ねっ!」と容赦なく叱るが (感情的に)怒れないと言う。 渡邉氏は「人を見切っちゃうところもあり、残酷なところもある」 という。だけど「優しいんです!」とも言う。 (コメント) ━━━━ ●永守、渡邉両氏とも恵まれた環境で育った「エスタブリュッシュメント」 でなく、自分の弛まぬ努力で今日を築き上げたユニークな経営者である。 ●今回紹介された記事から二人の共通項を見出すことができる。 それらは ・メチャクチャな働き者である。ー朝6時出社(渡邉) ・厳しいコスト管理ー一円以上の伝票も決済(永守) ・社員には厳しいが、優しさも持つ。ーアフターケア(永守) ・アメーバー経営で事業拡大ー精密小型モーター関連(永守) が挙げられる。 ●両者に勝るとも劣らぬ「厳しい」経営者はその他にも沢山いると 思われるが、事業の展開に 永守氏ー被合併会社の従業員を解雇しない。 渡邉氏ー「有難う」を得るビジネスの展開 の「優しさ」が特筆される経営者ではなかろうか。 ●両者はまた、上場企業であるから当然といえば当然と思われるが 「社内でも、公私混同しない」清廉な人と推察される。 このことは、会社の大小・公開非公開問わず社員が「やる気」を 出して頑張る極めて重要な要素であると考えるからである。 [3]編集後記─────────────────────────────夏の高校野球も終わり、子供達の夏休みもあと僅か!朝晩の涼しさに忍び寄る秋の気配を感じる今日この頃!私も、何かと忙しくなりブログも前のように毎日書けませんが引き続き一読願います。**************************** 会社を成長・永続させる経営研究塾 代表 蛯谷 正治 ブログ http://blog.melma.com/00120950/ 又は http://plaza.rakuten.co.jp/bizchart/ *************************
2005/08/27
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17歳で起業したITベンチャー経営者の伊藤正裕氏の著書「YAPPA十七歳」の書評が、「日経ビジネス」8.22号に掲載されている。伊藤氏は、インターナショナルスクール在学中の17歳で起業し、現在21歳の大手町にオフイスを構えるIT企業YAPPA(http://www.yappa.co.jp/site/home/)の社長です。YAPPAの社名は若者言葉で「やっぱり」であるが、3D(3次元)画像表示の「ウェブ3D」のソフト販売とそのコンテンツを開発して、トヨタ自動車、キャノン、シャープ等の優良企業と取引をしている会社です。成功の道は、インターネットで優れた画像処理技術をもつイスラエルのベンチャー企業に出会ったことから始まった。企業の立ち上げから軌道に乗るまでの若さ故の苦労話がでているそうですがその成功を「素人だったから発想が豊かになり、常識をしらなかったから無謀な挑戦ができた」と打ち明けているのは、なんともいえない若者らしさを感じる。そして、2004年に開催された次世代リーダー養成塾では、奥田日経連会長、マハティール前マレーシア首相や明石元国連事務次長と一緒に講師を務め、参加した高校生に最も強い感銘を与えたのはお偉い方々でなく伊藤氏だったそうです。ホリエモンで驚いていたら、もっとまともな頼もしい若者が現れたものである。まだまだ日本は捨てたものではない。是非、彼の本を読んでみて下さい。 ***************(一口メモ)**************財投金利1%上昇なら! 財務省の特殊法人が財政投融資(財投)から借りる金利が1%上昇した 場合の金利負担の試算は、上位3法人は 都市再生機構 6880億円 日本道路公団 3966億円 本州四国連絡橋公団 1172億円 で、総額1兆5千億円に増加する。金利でこの金額だから、元本の返済は全く期待できない完全な不良債権である (25日付日本経済新聞朝刊)***********************************
2005/08/25
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人々の生活や企業活動と新製品・新機軸は因果関係にあるが、携帯電話やパソコンの普及したネット社会は間違いなく企業活動や個人のライフスタイルを大きく変えている。23日の日本経済新聞でも紹介しているように、携帯電話やパソコンによるメールの普及が新人類や新らたな勤務形態を生み出している。それによると東京の14歳の中学生は1日に送る携帯メールは50~100通で、「親指だけのトモダチ」が100人以上おり「誰からも返信が無いときが一番怖い」という。また、都内に住む26歳の会社員は毎日午後八時ごろネット掲示板に「夕飯食べませんか」と書き込み食事をする会社員や学生が200人以上いるという。世間話や人生相談をして、名前も聞かず深い交際にもならない仲間である。また、システム開発大手の日本SGI(東京・渋谷)では、約100人の営業マンには自分の机はなく、業務の大半はノートパソコンと携帯電話で外出先でこなす。情報通信白書によると、このような時間と場所に制約されずに働く「テレワーク」は8.5%の企業が導入し労働人口は285万人で2年前より16%増加し、07年には563万にと倍増すると予測している。また約3年前までパソコンオタクで家に引きこもりだった石川直哉(24歳)さんは今ではソフト開発、イーディコントライブのSEとして能力を発揮している。従来の時間でなく能力や成果で評価する時代に着実に変わってきている。いつの時代も新発見・新発明が社会学の領域を広めることになる。 ***************(一口メモ)**************日経金融機関ランキング! 顧客満足度で 1位新生銀行、2位ソニー銀行、3位大垣共立銀行 4位ジャパネット銀行 5位イーバンク銀行 6位東京三菱 総合評価 1位東京三菱 2位三井住友 3位UFJ銀行 ・・・・・・ 5位郵便局 個人は総花的・横並びサービスのメガバンクより、利便性・新サービス提供のネット銀行を評価! (24日付日本経済新聞朝刊)***********************************
2005/08/24
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今朝の日経新聞のスポーツ欄にスポーツライターの浜田昭八氏が球団巨人のローズ外野手に関して「ローズに“縛り”がなければ・・・・」の記事を載せている。その内容は、今アメリカに帰っている巨人のローズは今期限りで退団が噂されているがその退団理由に関するものである。ローズ選手は、前の近鉄時代は通訳抜きで記者団のインタビューに応じるくらい日本語が堪能であったが、移籍してきた巨人では日本語での応答を止められた。その理由は(話の細かな)ニュアンスが伝わらず誤解を招くである。ソフトバンクの王監督は、日本で活躍する外国人選手は楽しく日本語に挑戦していると、1984年巨人監督時代のクロマティとレジー・スミスを例に挙げて説明している。日本で活躍したクロマティはナインと日本語でふざけるほどであったが、米大リーグでの実績が上のレジー・スミスは一言も日本語を話さなかったと。クロマティと同じように積極的に日本になじみ日本語もマスターしたローズのやる気を摘んだのは、ナベツネさん率いる巨人軍の官僚主義であり、秘密主義にあると推測される。このような現象は大企業や同じ社内でも本部で見られるが、社員の特性を押し殺す間違った管理や体質があると社員は伸びず強いては会社の業績も上がらなくなるものである。それを今の巨人の不振な成績とローズの退団が表している。 (写真は読売巨人HPhttp://www.giants.jp/top.htmlから)**********(一口メモ)****************人口減少社会は「暗い」77%!(今朝の日経新聞より) 人口減少社会のイメージは? 暗い―25%、 どちらかというと暗い―51.7% なぜ暗いイメージ? 社会保障制度の維持が難しくなるー82% 社会の活気が失われる―70%強今回の衆議院選挙は、「郵政民営化」一本でなくこの少子化対策等も争点にして欲しい!**********************************
2005/08/22
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昨日は、テレビの前に釘付けになり第87回全国高校野球選手権の決勝戦ー駒大苫小牧対京都外大西ーを、久々に興奮して観戦をした。試合は一喜一憂の展開で、駒大苫小牧が京都外大西を5-3で破り57年ぶり大会史上6校目の2連覇達成に、全国の野球フアンが感動を覚えた一日であったろう。この快挙は、若い香田監督(34歳)の巧みな采配や選手指導、雪国北海道での練習のハンディそして連覇達成のプレッシャーを克服してもたらされただけに余計感動的である。しかし、観戦中最近読んだ文芸春秋9月特別号の『「運命の8月15日」56人の証言』の野球解説者杉下茂氏の記事と先日NHKで放映された「沢村栄治」の番組を思い出した。杉下氏は東京の帝京商業を繰り上げ卒業し中国大陸に派遣され毎日手榴弾を投げる訓練をさせられたことが、後の中日ドラゴンズでエースとして活躍できる基礎となったが、「死ぬなよ」と言って別れた兄を特攻で失った。一方、沢村栄治氏は既に日米野球でも活躍していた日本のエースであったが、戦場での手榴弾投げで肩を壊し段々投げれなく悲哀を味わいながら、最後は戦場に散っていった歴史に残る大投手である。いずれにしても、今から60年前、今の高校球児と同年代の偉大な野球選手が「戦争」の中でボールに変わる「手榴弾」を投げる運命にあったことである。同時に、快挙を成し遂げた「笑顔」の駒大苫小牧の選手の将来に思いを馳せた。将来の人生でこれより大きな勝利を得ることができるのだろうかと私の脳裏によぎった。しかし、この懸念は経済財政世策担当相の竹中 平蔵氏の教育改革論に払拭された気がする。(「日経ビジネス」8.22号)竹中氏は「自信をもって生きていくには、成功体験が必要である。今の成功体験はよい学校にはいることしかないが、義務教育から例えばテニスの強い学校や外国語が学べる学校に入れる選択肢があっていい」と。駒大苫小牧の選手は、この全国制覇という「成功体験」で大きな自信を得て、これからの幾多の人生の試練を乗り越えていく思いにさせられた。この「成功体験」は会社での人材育成にも必要であり、その役割は社長であり管理者が担わなければならない。 (写真は朝日COM等から) ***************(一口メモ)**************衆議院選挙戦いよいよ本番へ!今日21日現在で郵政民営化反対派への対抗馬(刺客)が保利耕輔氏の佐賀3区を除き勢揃いした。あのホリエモン(ライブドア・堀江貴文社長)は、今度は政治の世界で自民党の「ホワイトナイト(白馬の騎士)」になれるか?***********************************
2005/08/21
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昨年度の長時間労働が原因で脳・心臓疾患を発病し労災補償の認定者は294人にも上ったと言われる。この数字は高いとみるか低いとみるか?私は、この数字を低いいや寧ろ「氷山の一角」と看做したい。もともと長時間労働大国であった日本は、バブル崩壊後のリストラの進展で一人当たりの労働時間や労働負荷が増大している証左に、自殺者の人数が1998年を境にそれまでの2万4千人台から3万人以上に急増している。過労死と長時間労働との関連は、脳・心臓疾患発症前1ヶ月間に概ね100時間又は2ヶ月乃至6ヶ月間に亘り1ヶ月当たり概ね80時間を越えると高いとされている。厚生労働省は、会社が講ずるべき「長時間労働」と「心の健康つくり」の措置を通達で出している。「長時間労働」については、1.時間外労働の削減―月45時間以下目標2.年次有給休暇の取得促進 3.健康管理措置の徹底―健康診断実施の徹底、産業医の助言指導である。「心の健康つくり」については、4つのケアを挙げているがその内最も重要なのは、「ラインケア」で、職場の上司が部下の「いつもと違う」様子に早く気付くことと人間関係を含めた職場環境の改善である。これらを怠り、労働者が病気や死んだ場合は会社は慰謝料等の損害賠償責任が問われ、会社が傾くほどのツケが回ってくることになる。(以上「日経ベンチャー」8月号から)特に中小企業の環境は依然厳しいものがあるが、経営者は 1)営業成績と同じ目線で長時間労働を回避する内部整備―事務体制や 効率向上の為のIT化や外部委託―の検討 2)社長自らが社員の「ラインケア」に努める―社員は「自分の家族」と 考えたら、自ずと社員の体調異変に気付く筈。 3)社長自らの休暇取得―海外旅行等で会社から離れる機会を積極的に とる。 4)日頃から社員とのインフォーマルな接触―飲食や雑談等―をもつ。を「転ばぬ先の杖」で実行すべきである。社長が居なくても「回る会社」にするのが「ザ・経営者」である。尚、過労死110番はhttp://karoshi.jp/ ***************(一口メモ)**************サイバー犯罪の増加! 警察庁の発表した今年1-6月のサイバー犯罪の検挙件数は、1,612件で、前年同期比+52%。関連の相談内容別には、一番多いのは詐欺・悪質商法に関するもの2位 ネットオークションに関するもの 3位 違法・有害情報に関するものである。***********************************
2005/08/20
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「日経ベンチャー」では「現役敏腕支店長が直伝銀行はこう使え」のシリーズを取り上げており、この8月号で第5回を迎えている。執筆者は現在みずほ梅田支店長の三浦由博氏で、行内でもトッポクラスの実績を上げている敏腕支店長だそうであるが、同じ銀行経験者として以前にも疑問を感じこのBlogで指摘したことがあるが、今回も「そうかな!」と感じることがあった。今回は「銀行にとって付き合いにくい社長とは?」のテーマで ヒント1.「勉強熱心」よりも「仕事熱心」こそ大事 ヒント2.社長と幹部のズレを外部の目=銀行でチェック を挙げている。最初のヒントについては、確かに「仕事優先」間違っていないと思うが、実際そんなに勉強熱心な経営者特に中小企業でお目にかかる人は少ない。そもそも単にセミナーや交流会に出ている人を「勉強熱心な経営者」とは言わない。むしろ、昨今の銀行員が「勉強不足」で単に今朝の日経新聞記事や昨晩のテレビニュースを取引先の社長に「さも自分の考え」のように語る支店長を沢山見てきた。それから、ヒント2では最近の幹部は従来の大番頭さんから組織型幹部が多く社長とのギャップがあり、この両者間のGapを埋めるのに銀行員を利用すべきと主張している。これも、不遜な指摘であり経営者と幹部のズレは銀行員が修復できるほど銀行員が日頃から企業や経営者との接触を通じ「企業の実態・経営者の資質」を理解できているとは思えない。最近の、メガバンクから信金まで採り上げるスコアリングシステムによる「無担保・無保証」貸出しの推進は、行員にますます企業実態の把握を困難にしている。このシリーズは中小企業やベンチャー経営者で銀行取引のイロハがわからない人には有益であるが、そうでなければ「銀行との付き合い」にミスリードを齎しかねない。本当に実務的現実的なアドバイスを期待したい。 ***************(一口メモ)**************小泉政権の構造改革! 小泉首相は発足以来構造改革を目玉に4年半政権運営をしてきたが その効果は? 1)平均株価は1万2千円と発足時の1万4千円を未だ超えれない。 2)生活保護受給者が、107万人から134万人に増加 3)自殺者は3万4千人の過去最多 をみると、果たして構造改革は進展したといえるだろうか?***********************************
2005/08/18
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終戦記念日の昨晩、NHKテレビ番組「日本の,これから じっくり話そう・アジアの中の日本」をみた。日本の教師、経営者、学生に中国、韓国、タイ、インドネシア等アジア諸国の留学生や社会人そして町村外相、ジャーナリストの桜井よしこ、栗山元駐米大使や大学教授等が参加しての討論で大変興味深く聞いた。やはり問題の中心は靖国問題と歴史教科書問題であったが、先ず我々日本人が反省すべきは余りにも日本の歴史なかでも近現代史を知らなさ過ぎることである。自分の経験からも、高校時代の日本史は近現代史は大学受験であまり出題されないこともあり殆ど勉強をしてないことである。余程アジア諸国の人がよく知っているのである。確かに戦争で統治侵略された中国や韓国の教科書では誇張した記載もあることは推測されるが、実際に自分の家族や子女が殺害されたり略奪にあったことを嘘をついて表現したり告白したとも思えない。やはり、日本と韓国そして中国が共通の歴史認識を持つための識者の研究・交流の場を持たないと、中国に進出している日系企業の経営者が発言していた通り「民間の努力」が先の反日デモのように一瞬に水泡に帰してしまう。そして、今日の日経新聞が論説で「日本にとって日中・日韓の関係は日米同盟関係に次ぐ重要な二国間関係である。・・・靖国神社に参拝する必然性や合理性を首相は説得力のある言葉で国民に語るべきである」と書いている。昨晩の番組で、日本や韓国の青年の「現在は未来の過去である。これからの関係を相互に考えていこう」の声に我々日本人も小泉首相も耳を傾けるべきである。「適切に判断する」「瞬間タッチ断言型」(中曽根元首相の小泉評)首相では近隣のアジアの国の人にも理解されない。 (写真は毎日新聞から)***************(一口メモ)**************「文芸春秋」9月特別号で! 「運命の8月15日 56人の証言」と「小泉純一郎は何をぶっ壊した」 を読んで、戦後60年と今回の衆議院選挙を考えてみよう。 ***********************************
2005/08/16
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どんな人でも、自分の長い人生の中で感銘を受けその後の人生に影響を与えた恩師や友人、家族からの「言葉」があるものである。先に宮内義彦氏のNothing personal を紹介したが、あと2つを追加紹介します。(「日経ビジネス」8.8-15合併号より)アフラック創業者・最高顧問の大竹 美喜氏(66歳)は1974年アメリカンファミリー生命保険(現アフラック)を創業するまで、小説家、米国留学、教師、代議士秘書そして保険セールスと「自分探しの旅」を続けていた。そんな迷いの時に、山根甚信・広島農業短期大学元学長が「今の君は夢を追いかけてさ迷い、木の葉のように流されている。1つのことに打ち込み、苔のつく石になれ」と諭され、72年にアフラックの日本支社長になり自分探しの旅を終えたという。丸山 茂雄(63歳)さんは、に・よん。みゅーじっくの社長であるが、小学校の時母から「あの子は良い子だけど普通だわね」の一言が、「どこか人と違ったものを持つこと」「尖った、エッジの利いた人間」との付き合いを大切にしてきたという。(※父は「丸山ワクチン」の丸山千里医学博士である)ソフトブレーン会長の宋 文洲(42歳)は、97年に中国に帰るため会社の売却をするため東京のある先(公開先)と交渉したが、相手は開口一番「会社を売る?君は何か悪いことをしたのか?」に、売却を止め「いつかこの人を見返してやろう」と心に誓った。今は東証1部に上場する会社の会長である。このような成功者だけでなく、冒頭に述べたように我々凡人も今までに感銘をうける言葉や助言を受けているものである。夏休みの今、もう一度その言葉が入った「引き出し」を開けてみたいものである。**********(一口メモ)*********今年の夏休みの旅行計画! 1)旅行の計画は? 国内旅行 50.9%、海外旅行 8.5% ない40.6% 2)行く先は? 1位 温泉・避暑地、2位 帰省 3位 歴史的観光地 3)旅行の計画ない理由? 1位 もともと夏休みはしない 2位休暇予定ない 3位家計に余裕ない (「日経ビジネス」ビジネス世論**********************************
2005/08/15
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昨晩は、東京・晴海で「第18回東京湾大華火祭」があり、約1万2千発の花火に約68万人の見物客が酔いしれた。私も我が社のオーナーが住む汐留のマンションに向かったが、浴衣を着た若いカップルがお台場行きのゆりカゴメ待ちで新橋駅周辺は大混雑していた。マンションに集まった社員は、7時から約1時間20分間眼下の花火を満喫した。正しく「華(花)火」であると感じる素晴らしい夜であった。しかし、今から60年前の当日は終戦に向け政治家や軍人が「戦争終結」前のお互いの腹の探り合いをしていた時と言われる。(8.14付朝日新聞論説)そして、日中戦争から終戦まで戦没者は310万人にのぼるが、最後の1年間だけで200万人近い人が命を落としたといわれる。その原因は、44年7月東条内閣が総辞職後も指導層が終戦を決断しなかった不甲斐なさにあるという。そして彼らは戦後「戦争は欲しなかった」と口をそろえたともいう。朝日新聞は、昨日今日と「日本はなぜ戦争に突き進み、戦後はどんな国を目指したのか」を作家の半藤一利さん、神戸大教授の五百旗頭 真(いおきべ・まこと)教授が解説している。靖国神社に行かなくてもこの記事で、決断を怠った指導層の糾弾そして戦争犠牲者への追悼が十分出来ると感じる同時に、改めて今回の選挙で良識ある、責任感があり信念ある政治家を選ぶ重要さを認識させられた。若い人にも是非この記事を読んでもらいそして9月11日昨晩と同じように恋人同士お互い声をかけ投票に行ってもらいたい。それが、神風特攻隊として散っていった同年代の青年たちへの供養にもなるのではなかろうか。**********(一口メモ)*********上半期の話題・注目商品!電通がまとめた05年上半期の話題・注目商品トップ10は 1.ブログ 2.スターウォーズ シスの復讐 3.大画面薄型テレビ 4.愛知万博 5.テレビドラマ「ごくせん」・・・・・・**********************************
2005/08/14
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