備忘録

2022.05.04
XML
カテゴリ: 読書 小説
映画化されるということで興味をもったので購入。

主人公が亡くなってしまうということはわかっていたので、どういう話の流れになるのかと思いながら読んでいた。
うろ覚えになっていたので、Wikipediaを参考にしながらの記載。

主人公は高林茉莉という女性で、20歳の夏に突然の発症で入院しその病気の患者で10年以上生きた人はいないことを知る。
22歳の春になって、ようやく自宅療養が許され茉莉は退院となった。少しずつ外を散歩したりして体が慣れ始め、茉莉は中学校からの親友・藤崎沙苗に誘われて秋葉原でのコスプレイベントに参加したことがきっかけで、アニメやコスプレや漫画などに生きがいを見出すようになった。

茉莉が25歳の桜の頃、姉の桔梗が鈴丘聡と結婚し、聡の仕事の都合で二人で群馬の地元に引っ越していく。茉莉は桔梗の家に遊びに行った時に、気まずいことがあって疎遠になっていた小学校時代の親友・新谷美幸を思い切って訪ねる。そして、美幸に誘われて小学校の同窓会で茉莉が初恋の相手だったという真部和人と再会する。和人から想いを伝えられ2人は親密になり、もう恋はしないと決めていた茉莉も次第に和人を愛するようになっていく。

27歳の誕生日、和人と初めて1泊でデートをした茉莉は、帰りに倒れてしまい、入院することになる。病院で茉莉の父親と初めて顔を合わせた和人は、父親の口から茉莉の病気のことを初めて聞かされる。3週間後、退院した茉莉は和人の家を訪れ、これまで隠してきた病気や余命のことを和人に明かした。それでも和人は結婚を申し出るが、茉莉は自分は必ず死に至る難病であと少ししか時間が残されていないことを告げ、和人に今までのことを感謝しながら、もらった指輪を返している。
1週間後、茉莉の家を訪ねてきた和人が、最後の3年間を茉莉と一緒に過ごしたいと再度結婚を申し込むが、茉莉は和人に「これからも続く自分の人生をちゃんと生きて! 自分で選んだ茶道を捨てないで! もう逃げないって約束したでしょう」と断ってしまう。
病気が原因で好きな人と結ばれなかったところが切なかった。



その後、発作を起こして再度の入院をした茉莉は、病棟からも離れたCCUの一室で、儚く舞い落ちる雪を見ている。薬の効果よりも病気の悪化が早まっており、体の機能が少しずつ奪われていく。そんな時、茉莉は桔梗が妊娠し、甥か姪ができることを知らされる。新しい家族が増え、叔母となってその子と繋がっていられることがとても嬉しく感じられた。けれども、茉莉は桔梗の子とは会えることなく、和人への想いを抱いたまま、天国に旅立ってしまう。

茉莉の通夜。群馬から駆けつけた美幸や美弥たち短大時代の友人の涙の中、沙苗が和人に気付いて茉莉の棺まで案内する。棺の中の茉莉は沙苗の作った純白のドレスを身に付け、茉莉花に囲まれて眠っているように見えた。和人は茉莉のおかげで再び茶道に向き合うようになり、家元を継ぐ立場になったと伝え、茉莉と巡り会えて幸せだったと嗚咽しながら茉莉に口づけし、別れを告げる。


ハッピーエンドが期待できる展開ではなく、その中でも茉莉に少しでも救いがあればと思い読んでいた。
各章の末にある茉莉の本音が切なかった。
読了後にすっきりした思いや感動があったわけではなかったが、読んでよかったと思える作品だった。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

余命10年 (文芸社文庫NEO) [ 小坂流加 ]
価格:682円(税込、送料無料) (2022/5/4時点)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.05.04 22:14:27
[読書 小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: