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中島らもさんと言えば、エッセイストというイメージしかなかったんですが、この作品が日本推理作家協会賞を受賞していることを知り、読んでみました。そしてここは声を大にして言いたいんですが、非常に面白かったです。正直それほど期待していなかっただけに読後の喜びがひとしおでした。何気なく入ったラーメン屋さんがおいしかった的なうれしさですね。僕はエッセイとかをあまり読まないので、中島らもの作品は全く初めてだったので、余計に衝撃が大きかったかもしれません。ちょっとミステリーっていうのとは少し違う感じですが、スピーディな展開と合間にちりばめられた呪術系の知識、そしてちょっと力が抜けるようなユーモラスな文章。全てがよかったですね。この作品は宗教とか呪術がメインテーマになっていて、呪いに対する考え方とかも面白いですね。このあたりは京極作品を読んでいたので理解しやすかったです。文庫本で上・中・下の3冊ですが、全く長さは気になりませんでした。というより、今からでもまた再読したいような気持ちです。きっと何回読んでも面白く、読むたびに新しい発見がありそうな気がします。そうそう、嫁さんは中島らものエッセイをいくつか読んでいて、彼女いわく、エッセイで出てきたエピソードとかも沢山含まれていて、それらを思い出しながら読めて、よけい楽しかったと言ってました。エッセイも読んでみたくなりました。
2007/02/25
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思ってたより断然、面白かったです。文庫版の上・中・下巻で読んだんですが、ホントに一気でした。騒がれている頃に、テレビとかでやたらにモナリザの謎とかについてやってたので、もっと難しい、というかダン・ブラウンなりの自説が展開される内容かと思っていたんですが、それは違いました。あと、僕は流行りものとかに妙な反発心を持ってしまうので、逆に「結構くだらないのかな」というイメージも勝手に持ってたんですが、どちらの予想も良い方向に大きくはずれていました。すごくスピーディでスリリングで、しっかりとミステリーになってましたし。合間で入ってくる、ダヴィンチがらみの話とか、シオン修道会の話なんかは興味をそそられるし。でも、小説内で事実としている部分でも、実際は事実じゃなかったりするらしいですね。つまり全体がフィクションだと思っていればいいと思うんですが。ま、ミステリーっていうのは本来フィクションですからね。それでいいんだと思います。ただ、キリスト教が根付いていない、というか宗教が生活に密着していない日本人には少し分かりにくいかもしれないですね。感覚的に。物語を通しての基本的な部分に、キリストにかかわる秘密というのがありまして、「これが明らかにされると大変だ」というのが前提になっているんですが、この辺が僕の感覚だと、「別にいいんじゃないの~」的な秘密なんですよね。「そのぐらい普通じゃない」というような。そうそう。この本を読んで「映像で観てみたい」と思って、さっそく映画のDVDを借りてきたんですが、こっちは原作より大分落ちますね。話が分かりにくいし、というより、この映画だけ観て分かる人がいるのかなと思ってしまいます。映像もなんか全編通して暗いですしね。映像が暗い映画と照明が暗い飯屋は好きではないんですよね。こっちは相当がっかりでした。まあ、あの内容を映画にしようとすれば仕方がないのかもしれないですけどね。
2007/02/22
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このところ森博嗣さんにはまっています。ずーっと前に「すべてがFになる」を読んだ時は、なんかちょっと凝った名前とかが気になっちゃって、「あんまり好きじゃないかな」と思っていたんですが、最近になって改めて読んでみたら面白いですね。やはり簡単に結論を出してはいけないですね。古本屋さんで随分と買いこんできました。今回読んだのは「笑わない数学者」。このシリーズはS&Mシリーズっていうらしいですね。だんだん覚えてきました。うーん、それでこの作品ですが、今まで読んだ中ではちょっと・・・。最初に「なぜ像が消えたのか」みたいな問題が出てくるんですが、これがホントに瞬間的にひらめいちゃったんですよね。ミステリーを読んでいる人は分かると思いますが、たま~にありますよね。別に自分の事を「するどい」と自慢している訳ではなくて、ホントにたまたま「あっ」て分かっちゃう時があるじゃないですか。そうすると、直接のトリックと結びつこうがつくまいが、やっぱり面白さが半減です。残念です。すごい雰囲気も良かったし、この話に出てくる数学者、天王寺翔蔵博士という人も味がありましたし。全体的にはすごくよかったんですけどね。そうそう、この話の途中で数字の問題が出てくるんですが、これは面白かったですね。「7、7、3、3を使って、足したり引いたり、かけたり割ったりして24を作れ」という問題です。僕は、前を走る車のナンバーの数字を同じように、足す引くかける割るだけで10にするというのを子供の頃からクセでよくやっているので、「できるかも」と思ったんだけど難しかったです。興味のある人はちょっとチャレンジしてみてください。
2007/02/07
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