読書日記blog

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2006.09.23
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カテゴリ: 教養・実用


講談社学術文庫

菊と刀

“菊と優美と刀の殺伐”日本人論の源流。日本人にとっても勉強になる。

現代の日本人から見て違和感を覚えた点もいくつかあるが、本質的な指摘は鋭く説得力もある。
ただ、昔の小説や映画や歌に出てくる古き良き日本の話を読んでいるような、どこかくすぐったい気分にさせられた。
では、いまの日本には当てはまらないのかといえばそうでもない。何気ない日常のあれこれを振り返って考えてみると、指摘されたとおりであることも多い。敗戦で変わったところもあるが、本質的なところはそう簡単に変わらないのだろう。
今日の日本人も、恩と義理を蔑ろにすることは出来ない。また、私も常に恥をかかぬようにとビクビクしている。侮辱を受けると憤りを覚え、汚名をすすがねばならぬと思う。高校での勉強方法は正に日本的で、精神主義的な苦行のごとき修養だった。ただ、義務や義理、恩に報いるといったことへの意識は、近年低下傾向にある気がする。

ある意味当たり前すぎてこれまで特に意識してはいなかったのだが、日本人にはとても多くのことが要求されている。よき日本人であるということは簡単ではない。





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Last updated  2006.09.24 01:15:51
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