読書日記blog

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2007.06.22
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カテゴリ: 教養・実用


新井一二三



中国語学習のポイントや、中国語を喋ることのメリットを著者の経験を交えつつ紹介。

中国語を学ぶモチベーションを上げるために読む。
中国語と中華料理の話を聞くたびに、中華文明圏の広大さを改めて考えさせられる。中国語は広い地域で大勢の人間に使われている。その一方で、各地の地元語はとても「中国語」とくくれないほどの違いを持ち、「普通話」も地方ごとで訛り通じにくい。逆に、ゆえに何とか理解しようと互いに努力するため、多少下手糞でも何となく通じてしまうそうだ。いつまでも中国語になれないでいる私に、この言葉は慰めになった。
私の留学先は台湾であって中国ではない。台湾の「国語」と、中国の「普通話」は、同じ中国語でありながら異なる点も多い。しかし、いま私が学んでいるのは大陸の中国語。そのことに不安を抱いていたのだが、まあ大丈夫なのだろう。この前話した台湾人の学生曰く、「大陸の中国語はテンションが高め」とのことだが、その辺のニュアンスがわかるほど私のレベルは高くない。私の場合、「国語」と「普通話」の違い以前に、自分の「普通話」の出来なさ加減を心配したほうがよさそうだ。

ついこの間まで経済的側面から中国がもてはやされていた気がするが、ここ最近政治的に中国が嫌いな人が増えている。日本の中国への感情は、昔から多いに揺れ動いてきた。善かれ悪しかれ、日本の隣にある大国、中国の重要性は今も昔もこれからも変わることがないだろう。
たしかに、中国はいろいろと出鱈目なところが暴露され、ますます中国はイメージダウンしているが、それでも中国文化には一定の経緯を払うべきところもあると思う。ちなみに、この本には中国への文化的な親しみが込められている。また、アジアの知識層にとって中国語は基礎的教養の一つで、江戸、明治初期の知識人は漢文の素養を持っていた。いまの中国は政治的に社会的に好ましくないが、それでもやはり中国語を習得したいものである。





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Last updated  2007.06.24 00:31:12
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