「至極の女性」 0
直覚知 0
ABBA 0
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時間の陥穽433 形而上哲学「徳の知」と云えばソクラテスですが、片や、唯物哲学の「知恵(Sophia)」はデモクリトスに相応しいものがあります。中世にはドイツ観念論に箪笥の引き出しに埋もれていましたが。思いがけずに箪笥預金が思い出された如くに、其の思考は現在にて再認識されることと成りました。当時もデモクリトスの原子論は知られていたにせよ、物質の根元についての学説は、アリストテレスが完成させた四大元素がつとに優勢であり、原子論は長らく顧みられる事はありませんでした。以降は箪笥の中で黴びる時代を迎えます。後世にはジョン・ドルトンやアントワーヌ・ラヴォアジエによって原子論が優勢となり四大元素説は放棄されました。とは云え、ドルトンやラヴォアジエ以降の原子論は、デモクリトスの説と全く同一という訳ではありませんでした。「原子」と「空虚」が存在、「空虚」が存在するという意味合いでは大乗仏教の祖「龍樹」を連想させ、量子重力論の現代物理科学の思考に立ち位置を置けば「空虚」と比して空間なるものは虚として在るものではなく無限最小を連想させます。無限なるものを連続と捉えることは我々人類の持続性の性癖から出てきた悪習か若しくは誤り、否々、連続性こそが世界だとする一般相対性理論もありました。かっての不確定性論の量子理論も見直されます。今では一般相対性理論と量子理論相互の矛盾性を克服したとされる「量子重力理論」には期待が集まります。哲学・思想ランキング
2021年03月15日
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時間の陥穽432 量子力学論と一般相対性論のを相互を補弼・合一するとされる、21世紀現時においては最先端物理科学論として期待される「量子重力理論」。其の論理学的側面はギリシァ哲学の二大思考の大河のソクラテスを筆頭とする形而上哲学の片やもう一方の大河、唯物論の流れの中で前460年頃から前370年頃にギリシァはトラキア地方のアブデラ生れデモクリトス(デーモクリトス/羅: Democritus)が、今に脚光を浴びることになります。彼の著作は3世紀前半頃に活躍した「ギリシア哲学者列伝」の著者として知られる哲学史家ディオゲネス・ラエルティオス( Diogenes Laërtius)により紹介され、デモクリトスの著作は原子論の基本理論・宇宙論・天文学,地理学・生理学・医学・感覚論・知識論・数学・磁気学・植物学・音楽理論・言語学・倫理学・農業・絵画及びその他の領域を覆っていたといいます。その博識のために渾名を「知恵(Sophia)」と名付けられ、その快活な気性のために「笑う人(Gelasinos)」とも称されたちょっと意外な天才でした。彼の唯物論的論理学はノステルダムスの大予言どころではなく、物理科学の観測実験手段を持たないにも関わらずに、其の論理的唯物思考が現代の「量子重力理論」にも合理的思考とされるものであり、今後の彼は実体としての神を見分けた最初の人類と目されるかも知れません。此の後も是程の思考を後世の我々に世界構造の論理思考に植え付けた人物、今後も評価は上がることはあれ、下がることはないでしょう。哲学・思想ランキング
2021年03月14日
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時間の陥穽431 量子力学論と一般相対性論の基本原理を注意深くみれば、量子力学論は「0点」をば認めず、一般相対論では「0点」を無限ループの一点に認めることです。此のことが導かれるのは量子論では「0点」なるものは少なくとも此の我々が現在する宇宙には有り得ないとするところに特徴があります。此のことは凡そどころか全てが一切の停止をすることは有り得ません。例えば超ブラックホールの中心に舞い込んでも全くの変化がないどころか「時間」は動くとする点で一般相対性理論を補弼します。古史古典的思考の流れの変化を捉えた時間論を睥睨してみると、其処には、現代にも納得させる合理的思考を唱えたデモクリトスが浮上します。デモクリトス(BC460年頃-BC370年頃)は、古代ギリシアの哲学者。 ソクラテスよりも後に生まれた人物だが慣例ではソクラテス以前の哲学者に含まれています。哲学・思想ランキング
2021年03月13日
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時間の陥穽430 物理科学上では古典的であるともいえる量子論、そこに連続性を齎した一般相対性理論は「重力」を前にして共なる矛盾が発生し、互いの矛盾性を克服すべく現代IT時代それも量子コンピュータを目前とした物理科学が、現時点での矛盾の解消に量子論と相対性理論の融合を試みています。其れ等の一つに「ループ量子重力理論」と呼称されるものがあります。この理論によれば物質が原子から成るように、時空は「時空の原子」からできているという極めて新しい発想を持ち込みます。此の理論の特筆すべきは宇宙初期のような超高密度な状況では、重力が引力ではなく斥力に変わってしまうという奇想天外な事実です。空間の原子に蓄えられるエネルギーには上限があるために、上限を超えてエネルギーが詰め込まれようとすると空間の原子はそれに反発して斥力が生まれるとするのです。この反発的斥力が重力ビッグバン特異点のような只々中心の一の点に集中し密度が無限大になるといったビッグバンの中心点における質量無限大なる特異点を解消するのです。即ち、「0点」の解消です。哲学・思想ランキング
2021年03月12日
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時間の陥穽429 アインシュタインの一般相対性理論では、我々の宇宙も抑々が密度が無限大の只々一の点若しくは限りなく0に近いもの、数ある「ビッグバン特異点」のなかの超巨大なものの一つから始まったと予想されています。然し乍ら。質量無限大が予想された時点で一般相対性理論そのものが破綻することになりました。一般相対性理論の連続性が破綻したのです。無限小の空間なるものに質量無限大を宿すのです。犬夜叉の登場人物である弥勒の虚空を予期させ、物理科学ではなくもはやSFアニメの荒唐無稽な状況を迎えます。現在に時空間そのものを理論の中枢に持ち込んだ一般相対性理論は崩壊の危機を迎えます。一般相対性理論ではビッグバン特異点の最終段階は我々からは秘されます。まさに神の秘め事として不可触となり現代物理科学が危機を帯びます。此処に、過去には相互に対立していた量子論の助けが浮上するのです。一般相対性理論の描く世界には「無限大・無限小」其処には「∞マーク」が表象する連続性があり、因があり果が応じる世界がありましたが、そこで「質量無限大なる特異点は見果てぬ矛盾点」としか言いようがないものが登場し物議を醸すことになります。哲学・思想ランキング
2021年03月11日
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時間の陥穽428 我々現代人の身体的・感覚的常識は空間も時間も連続したものだと考えていますが、実は根本的に大間違いかもしれません。相対論と量子力学の統合を目指す新理論「量子重力理論」によれば、或る意味では「時間と空間なるものの原子」が存在します。一般相対論と量子力学の統合を目指す「量子重力理論」によれば、アインシュタインが果たせなかった難問解決の道筋「時空の原子」が存在するというのです。空間に重力が関係してくるのは、時空の歪みから重力が生じることがアインシュタインの一般相対性理論によって示されているから、ブラックホールの中心点は質量無限大の我々には観測し得ない宇宙の破れ目、超巨大吸塵室に浮かんだゴルフ練習ボールとなり、宇宙の其の果て、其の亦果てを、見果てることが出来ない故に、「特異点」即ち「見果てぬ矛盾点」としてしか捉え切れませんでした。此のブラックホールの「特異点」のような 空間の構造を非常に小さなスケールで理解するには重力の量子論が必要になるのです。何故なら、量子重力理論にはアインシュタインの一般相対性理論のような因果律を齎す概念を導入する必要性はなく、連続性からくる無限概念及び「0(ゼロ)」を持ち込まないことが可能となるからです。哲学・思想ランキング
2021年03月10日
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時間の陥穽428 我々現代人の身体的・感覚的常識は空間も時間も連続したものだと考えていますが、実は根本的に大間違いかもしれません。相対論と量子力学の統合を目指す新理論「量子重力理論」によれば、或る意味では「時間と空間なるものの原子」が存在します。一般相対論と量子力学の統合を目指す「量子重力理論」によれば、アインシュタインが果たせなかった難問解決の道筋「時空の原子(Space-time atom)」が存在するというのです。空間に重力が関係してくるのは、時空の歪みから重力が生じることがアインシュタインの一般相対性理論によって示されているから、ブラックホールの中心点は質量無限大の我々には観測し得ない宇宙の破れ目、超巨大吸塵室に浮かんだゴルフ練習ボールとなり、宇宙の其の果て、其の亦果てを、見果てることが出来ない故に、「特異点」即ち「見果てぬ矛盾点」としてしか捉え切れませんでした。此のブラックホールの「特異点」のような 空間の構造を非常に小さなスケールで理解するには重力の量子論が必要になるのです。何故なら、量子重力理論にはアインシュタインの一般相対性理論のような因果律を齎す概念を導入する必要性はなく、連続性からくる無限概念及び「0(ゼロ)」を持ち込まないことが可能となるからです。哲学・思想ランキング
2021年03月10日
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時間の陥穽427 史上に記録として著されてきた人類の思考は、対立する思考を左顧右眄しています。然し乍ら、其の対立のなかから互いに其れ其れの矛盾を追い詰めて、中間の即ち相互の思惟を合成した思考が生まれ発展してきた結果が現代の思考に至っています。物理科学的には量子論や一般相対性理論も其の例に漏れません。現代今の宇宙論にあっては、相い対する物理科学であった相対性論及び量子論双方の矛盾を解消すべく期待を持って登場したのが量子重力理論(quantum gravity theory)も量子論と一般相対性理論の対立から、相互の思惟を合成した思考へとの経過を踏んでいます。此の理論を一口で述べろと云えば、重力相互作用(重力)を量子化した理論であるといえます。量子重力理論は単に量子重力(Quantum Gravity(QG), Quantum Gravitation)または重力の量子論(Quantum Theory of Gravity)などとも呼ばれています。我々が教育機関に必須の要件としての基礎づけとして教わった数学や幾何学及び物理学。我々現代人は、その常識たりえた基底が崩壊するターニングポイントに立ち会っているのかも知れません。哲学・思想ランキング
2021年03月08日
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時間の陥穽425 現在の宇宙全体がそうしたビックバンの源となった開始地点とそのまま一致することになるというのは、過去も現在も其の宇宙は宇宙誕生の源となったビックバンの核となった存在の以外に他在するようなもの、即ち宇宙の果の其の亦果などは一切無く、虚無としての場さえ与えられないことです。信教的な神の懐としての余地さえ無い世界、其れが宇宙の中心外となりますが如何なものでしょう。人間思考は統じて、「有と無」・「存在と非在」・「虚と実」を対峙観想して人生を過ごしますが、生命の誕生同様に厚層の霧に覆われた宇宙の理には、人間の計算思考のスピードを超えたIT技術でさえ、光の速度を無視できる程の宇宙の膨張には付いてはいけません。但し。光速度を超えた膨張はありえないとの批判もあります。論理的矛盾を指摘されることを厭わないならば。宇宙そのもの、其の因子たる不可思議な位置情報さえ持たない幾何学上の「ゼロ」なるもの、外世界が無いために位置情報さえ捉えられない膨張する「ゼロ点」があることにはなります。哲学・思想ランキング
2021年03月06日
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時間の陥穽424 ビックバンの「源元」となった開始地点は幾何学上のゼロ点である、一次元・二次元・三次元の中心点にビックバンの「源元」は当然に幾何学的に位置する筈もないことから、ビッグバンそのものが次元などを持たない、現代物理学の観測物理科学・宇宙論、理論物理学の計算上は兎も角も、人類の実証主義からかけ離れた根拠には戸惑いがあります。宇宙誕生の源となったビックバンの核となった存在、其れは次元さえ持たない「無」の「ゆらぎ」です。次元を持たない「無」が或る時点、若しくは物理学上の無なるものには「常有してるが無い」或るものが有るとでも云うのでしょうか。此の理論物理学の論理は、一面では一神教の世界の無からの創世の背景、ギリシァ的古典神話の影響を受けた形而上哲学の追証に成りかねません。何れにしても、宗教・哲学・物理学にしても何れも世界の真相を追い求めていることには変わりはありません。此処で興味を惹くのが、現在の宇宙は、宇宙誕生の源となったビックバンの核となった存在は、外殻は何ものもない、無とも付かない虚とも付かない想像の核外はなくその内部において広がっていると考えられることになるので、ビックバンの開始地点は現在の宇宙の内部どこかの一地点を示すのではなく、寧ろ、現在の宇宙全体がそうしたビックバンの源となった開始地点とそのまま一致することになるという考え方を示すことができるとも云えます。0=1其の其れ々が無限を表象することになります。哲学・思想ランキング
2021年03月05日
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時間の陥穽423 取り敢えず、ビックバン以降の宇宙の膨張のあり方は、あらかじめ存在していた空間のうちを爆風によって吹き飛ばされた物質が満たしていくような形ではなく、物質同士の間に存在する宇宙空間自体が膨れ上がっていくことによってもたらされていくと説明されていくことになるのですが、現状のビッグバン理論に基づく膨張宇宙論においては、宇宙の膨張は、ビックバンの開始地点からその外部の空間へと向けて広がっていったのではなく、寧ろ、そうしたビックバンの「源元」となった開始地点の内部において、空間自体がどんどん膨張していくことによって現在の宇宙の姿が形づくられていくことになったと考えられることになるのです。宇宙物理科学論におけるゼロ点「0」自身の外界なしの内部空間の膨張です。哲学・思想ランキング
2021年03月04日
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時間の陥穽422 仮にビッグバン以前の「無のゆらぎ」がインフレーションに働き掛けて超爆発をしたにしろ、相変わらずビッグバンの因子「種」を追い求めているとしか思えません。植物には種子があるならば実を成す親木があります。観測物理科学は「虚」を認めませんから「無のゆらぎ」のさらなる実相を追い求めるでしょう。此処に、永遠の宇宙サイクル説が登場します。サイクルに登場する何れの宇宙も其れ其れには始まりと終わりがあろうとも、全てを俯瞰すれば「円環若しくは無限の理」にあること。やはり人間の現在の理知では踏み込めないタブー視化されかねないものが残されてしまいます。此れを克服しないことには。神秘学及び形而上哲学を物理学を排除することなどは不可能時となります。此処当分の間は神秘学及び形而上哲学が提示したものを物理学が合理的判断を以って追求する時代は永きに亘って続きそうです。ビックバン以前に関しては、まだまだ寒い状況が見込まれるだろうからです。哲学・思想ランキング
2021年03月03日
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時間の陥穽421 宇宙開闢の大爆発の爆心地点にあたるビッグバンの開始地点こそが現在の宇宙の中心と呼ぶのに最も相応しい点として位置づけられることになるとすれば、物理観測科学や宇宙論には天体観測上は勿論、宇宙理論上にも多くの疑問が浮上することになります。現代宇宙の物理観測が、宇宙の中の汎ゆる地点が宇宙の中心として位置付けられるという意味で、特定の場所としての宇宙の中心は無いとの結果を報告するからです。其れならば。逆に、宇宙の中心としての始まり、ビックバンの源となった開始地点とは、我々人間が現在する宇宙の、大凡、何の位置辺りにれることになるのかという疑問も当然に浮かび上がります。ここに、ビッグバン理論に基づく膨張宇宙論における宇宙の具体的な膨張のあり方が問題となってきます。そこで思い出していただきたいのは、インフレーション理論の「無のゆらぎ」論ですが、如何にも物理科学における「神秘論」を感じさせます。元来の物理科学は「無からは何も生じない」のが基本的態度でした。ところが豈図らんや、現代天体物理観測科学が様々なデーターを提供する中で窮地に追い詰められます。其れがビッグバン以前のインフレーション「無のゆらぎ」論です。真空のゆらぎ論は兎も角も、此れに我々の思考が正当性を与えれば「現代物理学」の基盤を揺るがしかねません。物理学の基底には「空」乃至は「虚無」と「無と有」を克服すべき倫理が働く筈だろうからです。哲学・思想ランキング
2021年03月02日
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時間の陥穽420 誰しもが一度は持つ疑問とも言えるかも知れない「宇宙の中心とはどこか?」。それには、宇宙の中心とは具体的にどのような地点のことを指すのかということについては、予めに、厳密に定義しておくこと、此の基本的態度が振れれば、宇宙における中心や端の存在の有無について考慮することは、物理科学や宇宙論の分野ではなく、神学や哲学の提供するものに頼らざるを得ません。現代物理学に基づく宇宙論においての現状では、宇宙の誕生は、今現在から約138憶年ほど前に起こった大爆発であるビッグバン(Big Bang)によって引き起こされたとされているので、こうしたビッグバン理論に基づく膨張宇宙論を前提とする限り、現代宇宙論、宇宙の中心と呼ばれる場所は、一言でいうと、宇宙誕生の大爆発の源となったビッグバンの開始地点に求められることになると考えられることになります。つまり、此の我々人類が現在する宇宙が、今は学会のみならず世間一般にも常識に高められた此の我々の宇宙が、ビックバンと呼ばれる大爆発によってはじまり、現在の宇宙の姿を、そうした宇宙誕生の大爆発の開始地点を中心に四方八方へと同心円状に拡大していく膨張していく球体のような存在として捉えることができるとするならば、そうした宇宙開闢の超爆発の爆心元であるビッグバンの開始地点こそが現在の宇宙の中心と呼ぶのに最も相応しい地点として位置づけられることになると考えられるのは無理からぬことです。哲学・思想ランキング
2021年03月01日
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時間の陥穽419 地球から観測可能な宇宙が「地球を中心として」は、実のところは半径約465億光年であるとされ、直径だと約930億光年。此れはガリレオ・ガリレイが「天動説」を否定して「地動説」を唱えたように、人類の身勝手感だありイカサマっぽい赴きがあります。実のところは「宇宙の中心」は不在とするのが現代宇宙論です。宇宙に中心が存在しない理由とは、ビックバンの開始地点としての宇宙の中心の定義と特定の場所としての宇宙の中心の不在があるからです。現代の宇宙物理学における基本原理の一つとなっている宇宙原理においては、大局的な観点における宇宙空間は、凡そどころか全てに、いたるところで、一様的かつ等方的であるとします。観測可能な宇宙空間の内部にあっては、現代宇宙論や観測物理学の立ち位置では、宇宙の中心や端といった特別な位置や方向といったものはどこにも存在しないという考え方が示されていいます。一見、矛盾したように思える此の思考も、我々が風船の各処に黒点を印して膨張させれば、一応の解釈は得られます。然し乍ら、宇宙における中心や端の存在の有無について考えていくためには、先ずは、その前提として、そもそも、宇宙の中心とは具体的にどのような地点のことを指すのかということについて、あらかじめ厳密に定義しておくことが必要になります。哲学・思想ランキング
2021年02月28日
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時間の陥穽418 此処では宇宙を構成する大規模構造は、何処また何処まで続いているのかを問います。現状理論では地球から観測可能な宇宙は、地球を中心としては半径約465億光年であるとされ、直径だと約930億光年としています。我々の実感するキロメートル換算では、此処では宇宙を構成する大規模構造は、何処また何処まで続いているのかを問います。現状理論では地球から観測可能な宇宙は、地球を中心としては半径約465億光年であるとされ、直径だと約930億光年としています。我々の実感するキロメートル換算では、半径:4650垓km(465,000,000,000,000,000,000,000km)だとされ、直径: 9300垓km(930,000,000,000,000,000,000,000km)我々人類の距離感覚では捉えきれません。参考に2014年時点で観測できている地球から最も遠い天体は、MACS0647-JD という名の天体です。正体は未だに不明ですが、恐らくは宇宙の極う初期の頃から存在する銀河だとされ、地球からの距離は、約319億光年です。此処に大きな疑問が浮上します。我々が宇宙観測物理学で聴聞・見聞するところの現在宇宙は宇宙は138億年前に始まったのではないか、其のことから導かれるのは、それは現在、我々を中心として約464億光年の半径を持つ球ということになる筈だということです。哲学・思想ランキング
2021年02月27日
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時間の陥穽417 タイムマシーンは創造し得るのかと問われれば、過去の時間については、唯々見るために観測するだけならば、光の速さのスパンを考慮すればタイムマシーンを使わなくとも我々人間は日々其の現状を受け入れ把握しているとも云えます。地球上で感覚を持つ生命体及び我々人間を含めた何らかの視神経を持つ生命体は、現時の世界環境が世界の過去の環境にどっぷり浸かったものであることを意識しないで過ごしています。但し、人類が過去の世界に現実に行けるのかと問われれば、見るのと体験するのとでは大違い、数ある困難が待ち構えます。此処では一応、過去に戻るのはさておき、未来に行くことは理論上可能だと答えます。アインシュタインの特殊相対性理論を思い出してください。運動する物体の速度が大きければ、時間は遅れるようになります。つまり、光の速度に近い宇宙船に乗って宇宙を旅すれば、地球に帰還したときには、地球上では未来になっています。「地球にいる人の経過時間」と「運動する物体の経過時間」との関係は、光速を とすると、「運動する物体の経過時間」と「地球にいる人の経過時間」に相違が現れるからです。然し乍ら、此のタイムトラベルは自分の経過時間のであった筈の世界は失われており世代の悲哀を味わうでしょう。哲学・思想ランキング
2021年02月26日
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時間の陥穽416 閉じられた球面世界の宇宙、それ以外は開かれた世界であり膨張に歯止めをかける収縮する転回点、即ち、「重力」若しくは万有引力と言っても良いでしょうが、「斥力(せきりょく/repulsion)または反発力」とを上回らない限り時間の逆転は見られないようにも憶えます。三角形の内角の和が180度超の球面宇宙以外の、三角形の内角の和が180度の平面宇宙、三角形の内角の和が180度未満の馬蹄形宇宙は、永遠に膨張することが可能である世界が想定され、過去から未来へ「時間の矢」は一方通行です。三角形の内角の和が180度超の球面宇宙では、膨張の原動力である「反発力」が「重力」に等しくなれば世界は停止し、世界のすべてが凍結状態、見ることどころか夢見ぬ世界「神の眠り」が訪れます。将又、膨張の原動力である「斥力または反発力」が「重力」に劣れば宇宙は収縮に転じ、当然に時空は逆転し「時間の矢」も向きを変えそうです。此の思考からすれば、遥か未来に人類は時間を未来や過去、そして現在に戻るタイムマシーンを創ることが可能だと言えるかも知れません。人類が時間を過去に一方的見ることだけが許されるだけならば、タイムマシーンは今でも宇宙の背景放射でも充分に観測出来得ます。然し乍ら、過去に戻って現在に戻る、未来に行って現在に帰る、此れこそがタイムマシーンの醍醐味であり、我々人類の夢想するものなのです。哲学・思想ランキング
2021年02月25日
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時間の陥穽415 川合教授の超ひも理論の展開に従えば、1回目の宇宙のビック・クランチが実時間を伴って2回目の宇宙のビック・バンに繋がり、次々其れを反復し、その途中経過では、それまでの超ひもの世界から30回目の宇宙でクォークの閉じ込めが見られたと思ったら、将又、その宇宙はその段階でビック・クランチを起こして潰れてしまう。そして更に、36回目の宇宙で元素が合成されるが、これもまた、その段階で潰れる。以降、此れと同様な宇宙の生成と消滅を繰り返して、やっと44回目の宇宙になって星ができ、様々な銀河ができるが、その段階でビック・クランチとなる。その後、48回目の宇宙は、直径6億光年で4~5億年の寿命となる。次の49回目の宇宙は、直径25億光年で30~40億年の寿命であるから、地球の年齢が46億年であることを考慮すれば、地球型生命体が生まれないままに、ビック・クランチを迎えたのではないかと想われるとしています。そしてこの49回目の宇宙が、50回目の宇宙となる現在の宇宙に直接繋がっているのです。我々が現在する宇宙は、ビック・バンから数えて137億年目の現在、WMAP衛星の観測によれば引き続き膨張しているようなので、今のところビック・クランチの兆候は見られない。然し乍ら、やがては収縮に転じて、あと100億~200億年でビック・クランチとなるかも知れません。そうなると、また新たなビック・バンにより51回目の宇宙が誕生し、それまでに経験をしたような経緯をたどって成長していくかもしれないというのです。それでなければ、現在する宇宙が文字通り最後の宇宙、宗教的見地に逆らえば、我々人間は最後の宇宙人ということになります。哲学・思想ランキング
2021年02月24日
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いっぷ句-50梅花満つ鶫に鶯誇らしげ 愚通人気ブログランキング
2021年02月23日
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時間の陥穽413 仮にサイクリック宇宙論が宇宙の実相を顕にしているとするならば、此の立ち位置から見ての宇宙の歴史がどのようなものであったのかが推測できます。サイクリック宇宙論の宇宙史の概略では、先ず原初の宇宙はプランクの長さ以下の次元も時間もない混沌とした世界から、量子力学でいうトンネル効果によって実時間の中に突然にぷくっと膨らむ泡ように出てきたものだということです。ですが、其のときには、左程の急激な成長を見みせずに、直ぐに収縮してプランク長以下に戻っていったといいます。此の「プランク長」というのはドイツの物理学者マックス・カール・エルンスト・ルートヴィヒ・プランク(Max Karl Ernst Ludwig Planck/ 1858年 - 1947年)が、物理学における黒体放射を説明するプランクの法則を発見したことに因む呼称であり、エネルギーの量子仮説を見出したことにより、量子論の創始者の一人となった程の有力仮説です。得られた光の最小単位に関する定数hはプランク定数と名づけられ、物理学における基礎定数の一つとなります。「量子論の父」とも呼ばれている程なのですが、エルンスト・マッハらの実証主義の批判に晒されますが、現在ではプランク温度など、此れなくしては物理学は語られない程の影響力を持ちます。興味深いのは我々人類が在する宇宙の最も高い温度と1、絶対零度即ちこの世に存在しうる最も低い温度を0として定義したことです。更には、此の宇宙の最も高い温度というのは、「ビッグバンの瞬間から1プランク時間経過したときの宇宙の温度」となっていますが、この「1プランク時間」というのがまた、「この世に存在しうる最も短い時間」なのです。これ以上短い時間は、空想の世界では定義できますが、物理学的には意味がないとされています。このため、この時における温度が、この世に存在しうる最も高い温度だと言えるのです。此処に大きな疑問が湧きます。1プランク時間が「この世に存在可能なる最も短い時間」ならば、時間に「ゼロ時間」は無いということになり、将又、連続性としての時間にも課題を投げ付けます。哲学・思想ランキング
2021年02月21日
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時間の陥穽412 我々が一般相対性理論で聞き及んでいるブラックホールの成長過程からくる結末に待つ、無限大の重力を持つ「特異点」。従来には「特異点」を認めない量子論も、将又「特異点」を導き出した一般相対性理論も物理学に明確な回答を与えられませんでした。ここに川合教授の才の煌めきがあります。現代でも宇宙生成のインフレーション理論にはビッグバン以前のインフレーションと其の前提としての「無」の「ゆらぎ」を語るものもありますが、「ゆらぎ」其のものを語彙として「無=ゆらぎ」とは常識が受け付けません。普通に捉えるとビック・クランチが進行すると質量無限大、空間を無くしたゼロ点を想像します。ゼロ点が我々の常識を超えて古典的ユークリッド幾何学の定義の0次元、つまり拡がりをもたず位置のみをもつものが質量無限大を有するのです。西遊記の金角・銀角の瓢箪や右手に風穴を持つ犬夜叉の法師の 弥勒の右手の虚空への風穴を想わせます。此処で気付かされるのは共に無には付属していないことです。此等の意味するところは限りなく収縮させた空間が別次元に顕れると云うことになります。宇宙が大収縮してその終末期を迎えて極端に小さくなると、宇宙を収縮から反転させて膨張させる方向への反発力が発生するのです。前世代でプランク長までに大収縮した宇宙は、プランクの長さからそのまま大膨張する次の世代の宇宙へと繋がっているとするのです。要するに、ひとつの宇宙のビック・バンで、無理矢理、虚時間などというものを考え出さなくとも、親と子の二つの宇宙が直結して、より大きな宇宙になっていくと考えるべきだというのでしょう。これであれば、ひとつの宇宙の終末が、次の宇宙の開闢を意味することになり「特異点」を脱出することが出来得ます。質量無限大の重力の「特異点(gravitational singularity)」は膨れた湯湯婆に穿たれた穴凹であり行き着く先が様々に予想されていますが確定したものはないのが現状です。哲学・思想ランキング
2021年02月20日
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時間の陥穽411 相対性理論には「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」とがあります。 大まかに結論付ければ、特殊相対論はニュートンによる古典力学と運動を考慮した電磁気学とが一致するように修正した理論、一般相対論は特殊相対論を重力のある時空間や加速する観測系のために拡張した理論です。此の拡張された特殊相対論を重力のある時空間や加速する観測系のために拡張した理論、此れがそれ迄の量子論と対立し、一方の立ち位置に上がれば、片やの矛盾を生み出してきた経緯があり、超ひも理論の出番となります。川合教授の研究グループの思考は、宇宙の構成や一生の観点から宇宙の過去へ々と時間を遡り、宇宙が一点から始まったビック・バンに辿り着き、更に、其の先を眺め、一般相対性理論では超超巨大ブラックホールの中心の如く光子どころか重力さえ予想さえ不可能な無限点としての相対性理論の「特異点」を解消しようとしたところに非凡さがありました。量子重力理論・ビッグバウンスの先鞭をつけるものでした。哲学・思想ランキング
2021年02月19日
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時間の陥穽410 川合教授のサイクリック宇宙論が非凡な冴えを見せるのは、超ひも理論を使って、ひとつの宇宙のビック・クランチが、次世代宇宙のビック・バンに繋がると考えた点です。量子理論には、ハイゼンベルグの不確定性原理というマカ不思議な世界。全ての状態を同時に実現している世界があり、且つ、それには残念なことに観察者からはその一つしか見得ないジレンマがありました。片や、相対性原理の魔化不思議な部分、アインシュタインが自ら明らかにした重力と時空の歪みの関係です。最大の問題は重力と時空の両者には全く共有点がないことです。素粒子のミクロの世界と宇宙の謎に迫るマクロの世界。20世紀最大の発見である量子理論と一般相対性理論。その二つを統合しようとしているのが超弦理論(スーパーストリング理論/ superstring theory)若しくは超ひも理論なのです。川合教授以前の宇宙論は、「ひも」を万物の根源とする超ひも理論の発想であり、いたってシンプルな構成だと云えます。物質・力・時空の全てを記述できるばかりか、大凡150億年前の宇宙誕生についても明確な予測を与えており、物理学の最終理論として期待されています。本当のところは空間の絶対的大きさなんてものはあり得ません。我々人間は空間の絶対値を自己をベースにスケール化しています。此のことから、大きい宇宙と素粒子の世界とを同じシンプルな理論体系で説明できると考えるのが普通です。アインシュタイン流の「真実や自然はシンプルで美しい」という神的理想に立てば、一般相対性理論では物質と時空が全く異質の理論でしか記述できないことになり大きな不満となっていたところからの量子論を加味して両者の矛盾を解消する理論なのです。哲学・思想ランキング
2021年02月18日
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時間の陥穽409 川合教授の研究グループのサイクリック宇宙論(のcyclic universe theory)研究の新たなる視点の非凡なところは、超ひも理論を使って、ひとつの宇宙のビック・クランチが、次世代宇宙のビック・バンに繋がると考えた点でにあります。普通は、ビック・クランチすなわちゼロに帰すると考えるところである。しかし、宇宙の成長の過程でインフレーションが終了して再加熱が起きるときにほぼゼロとなっていた真空のエネルギーは、宇宙が大収縮してその終末期を迎えて極端に小さくなると、大きく意味を持つようになってくる。そして、ゼロになる前に、プランクの長さ到達した時点において、宇宙を収縮から反転させて膨張させる方向に効いてくるという。つまり、前世代でプランクの長さまで大収縮した宇宙は、プランクの長さからそのまま大膨張する次の世代の宇宙へと繋がっているとする。要するに、ひとつの宇宙のビック・バンで、無理矢理、虚時間などというものを考え出さなくとも、親と子の二つの宇宙が直結して、よく大きな宇宙になっていくと考えるべきだというのである。これであれば、ひとつの宇宙の終末が即、次の宇宙の開闢を意味する。哲学・思想ランキング
2021年02月17日
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時間の陥穽408 21世紀の今日まで、現代物理科学は現在する宇宙空間の観測と分析に中心を傾きざるを得ない状況でしたが、IT技術の解析分析の飛躍的発展を伴い、人間が見えない世界が予測可能となり、宇宙の構成や一生にも多彩な仮説が発表されるに至りました。量子論や一般想定性理論共々、夫々に抱える矛盾点を解消する新たなる視点が顕れています。立ち戻り、川合教授の研究グループの宇宙の構成や一生の観点から宇宙の過去へ々と時間を遡り、宇宙が一点から始まったビック・バンに辿り着き、其の先を眺めれば、一般相対性理論では超超巨大ブラックホールの中心の如く光子どころか重力予想さえ不可能な無限点としての「特異点」が、我々人間には解けない難問を叩きつけます。宇宙が一点から始まったビック・バン論では、相対性理論が破綻する特異点が出てきてしまい解釈が拒まれるのです。此の矛盾点を車椅子の天才ホーキング博士は、複素数を使って「虚の時間(imaginary time)」を作り出して説明しようとしていたのですが、あまりにも技巧的で独善的だとしての批判も多く、実はそれが現実に何を意味するかは皆目解っていなかったのが現状でした。哲学・思想ランキング
2021年02月16日
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時間の陥穽407 川合教授の研究グループのサイクリック宇宙論のような説が何処から生まれてくるかというと、まずその前提として、現在宇宙の遥かなる未来の宇宙についての思考を纏める必要があります。先ず第一に膨張を続ける宇宙が其のままに次第に膨張の度合いを増す「膨張宇宙」、 第二は膨張を続ける宇宙が或る時点から次々(じじ)に膨張が弱まって宇宙空間の大きさに変化が見られなく「定常宇宙」、第三は膨張が止まった或る時点から逆に収縮に転ずる「収縮宇宙」です。此の最後の宇宙である「収縮宇宙」はやがてビック・クランチ(大収縮)を引き起こします。現在宇宙の遥かなる未来の宇宙は此等のいずれであるかは、重力による収縮をもたらす宇宙の物質密度と、膨張をもたらす真空のエネルギーである宇宙項との比較の問題だとされます。観測衛星のWMAPを通じて現在の宇宙を観察した結果によると、驚くべきことに宇宙自体は膨張が収縮を含有し、膨張が収縮やや上回っているという状況だとされています。詰まるところ、現状宇宙の観測通りこのままに一方的に膨張が続いて行けば、将来我々の現在する宇宙は「膨張宇宙」で、引き続き膨張を続けて銀河の相互が引き離されていき、しまいには互いに見えなくなり、やがては何ものも動き得ない、光子さえも光を発さない「死の世界」になるとのことを仮想して批判的に捉えてみせます。哲学・思想ランキング
2021年02月14日
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時間の陥穽406 川合教授の研究グループのサイクリック宇宙論の新仮説「現在の宇宙は、ビック・バン及びビック・クランチ(Big Crunchを)30回乃至50、謂わば、宇宙の輪廻転生を繰り返した50回目の宇宙である」と解しています。ビック・バンとは大膨張の意で、プランクの長10のマイナス33乗cm以下の微少な世界だったものが、信じられないほど急激に膨張拡大して現在の宇宙のような広大無辺な構造の世界になる。これに対してビック・クランチとは大収縮の意で、信じられないほど急激に膨張拡大した広大無辺な構造の宇宙世界が、今度は逆に転じて急激、何の位の変異速度なのか想像を超えますが、ビック・バンと比すれば、同様の変化であれば恐怖そのものの世界が収縮して、再びプランクの長さに戻っていくと云います。此のような宇宙の誕生と終末をこれまでに49回も反復し、その回数を重ねるごとに、なんと八倍ずつも、それぞれの宇宙の寿命を延ばしていったとする新説を述べています。尋常であれば、初期宇宙の大きさが極小のプランクの長さ以下の時には、宇宙全体はブラックホールと同じ状態となってしまって、インフレーションを生じる可能性が極めて少なくなり、自己重力によって崩壊しまう筈です。ところが、常識的には意外な何回も繰り返したビック・バンによって生じた膨大なエントロピーは保存されて蓄積されていくために、ビック・クランチを起こした宇宙は再び、ビック・バンを起こすだけのエネルギーを優にもっているのです。この時に生じたエントロピーが、次の超ひもの大きさを規定するというのである。因みに、ビック・クランチを通じて宇宙の大きさが極小のプランクの長さ以下になるときには、当然に物質を構成するハドロンは一旦には超ひもに戻るので、物質はすべて消えてしまうのですが、その代わりにエントロピーは、世界の形状に拘わらず代々受け継がれるのです。これが更に大きな次の宇宙を作り出すと思考分析、それが30回乃至50回も繰り返された結果、今現在する我々人類が住むこの宇宙が出来上がったとされるのです。此処には「特異点」は考慮されません。哲学・思想ランキング
2021年02月13日
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時間の陥穽405 物理学理論を宇宙世界に行列模型による超ひも理論の定式化を目する川合教授を中心とする研究グループは、其の定式化の過程に10個の行列で表された10次元のうち、確かに6次元は厳しく潰されていて、宇宙は4次元としての方向に拡がっていることが看て取れたといいます。此の事実は、我々人間の通常感覚や世界観を宇宙的次元として扱うように、言い表していると解せます。これからは現実の世界に見られるゲージ粒子などがその4次元時空に現れるかどうかを解析していくが方針とのことです。そういう根拠のもとの超ひも理論を踏まえて、川合教授の研究グループは、エネルギーが増えた分エントロピーも増大する超ひもの世界では、エネルギーが増えてくると温度上昇が小さくなりやがて上限値に達する。このときの温度の上限であるハゲドン温度と、現在の宇宙の膨張率を表すハッブル定数の上限、それに様々な弦理論の小さな距離と長い距離の間の関係の古典的記述が、それらの特別な場合となるという場の量子論の対称性であるTデュアリティという超ひも理論の性質から、サイクリック宇宙論(cyclic universe theory)の新仮説を引き出し提唱しています。哲学・思想ランキング
2021年02月12日
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時間の陥穽404 川合理論物理学の考え方によれば、我々の在するする宇宙とは全くの別宇宙、「異世界」・「異次元世界」を別にして、並行世界・並行宇宙・並行時空とも呼称されるパラレルワールド(parallel world)。とある世界の時空から分岐し、それに並行して存在する我々の宇宙と同一の次元を持つ別の時空世界を指すわけですが。川合教授は其の可能性はいずれ観測される筈の重力波を詳しく調べてみればわかると言います。即ち、時空とされてきた四次元に加えての余分な6次元は、プランクが提唱したプランク単位系で表される長さの単位。 プランク長はプランク定数、光速度c、万有引力定数Gで定義され、lp=1.616×10-35m(メートル)となる。 プランク質量に対応するシュバルツシルト半径であり、このスケールより小さい領域では、量子重力的な効果を無視できなくなる長さ以下にコンパクト化されていると解し、やはりわれわれの宇宙が唯一のものと考える方が自然であるとしています。哲学・思想ランキング
2021年02月11日
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時間の陥穽403 1955年大阪府生まれの川合光(カワイヒカル)。東京大学理学部物理学科卒。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。コーネル大学助教授、高エネルギー物理学研究所研究科教授等を経て、京都大学大学院理学研究科教授、理化学研究所川合理論物理学研究室主任研究員を兼務。1984年には行列模型による「格子ゲージ理論」で仁科賞を受賞。その後の超ひも理論では「タイプ2B」での定式化に成功しているとされますが、超弦理論には5つのバージョンがあり、それぞれタイプI、IIA、IIB、ヘテロSO(32)、 ヘテロE8×E8と呼ばれものがあり、此処に掲げた5つの超弦理論は理論の整合性のため10次元時空 が必要です。空間の3次元に時間を加えた4次元が、我々の認識する次元数であるのは勿論のこと、我々が認識できない残りの6次元は、カラビ・ヤウ多様体により量子レベルで コンパクト化されており、小さなエネルギーでは観測できないとします。また、11次元超 重力理論をその低エネルギー極限に含んだM理論は更に1次元を加えて合計11次 元を必要とする。これら6つの理論は様々な双対性によって互いに繋がっているとの立場に立つとも新たなる解釈を提言します。哲学・思想ランキング
2021年02月10日
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時間の陥穽402 超弦理論の理論的根拠は今は未だ統一されたとは言い難い状況です。統一場理論とは、場の理論において種々の相互作用力を一種類に統一する理論です。電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用、重力で構成される自然界の四つの力を全て統一することが到達点で、この全ての力を統一した理論のことを「万物の理論」と呼ぶ声があります。現在、万物の理論の候補は、超弦理論のみであると考えられていますがそれさえ課題が多く公理とされるには届きません。超弦理論の数多複数ある説論の派生の一つに「反物質」の存在があります。反物質そのものは今やSF世界ではなく観測可能な実験段階にまで推し進められており否定すべかざる段階にあります。現在の宇宙は主に正物質、陽子や電子などで構成されているが、反陽子や陽電子などの反物質の存在が微量確認されている。この物質の不均衡は、ビッグバンによって正物質と反物質がほぼ同数出現し、相互に反応してほとんどの物質は消滅したが、正物質と反物質との間に微妙な量のゆらぎがあり、正物質の方がわずかに多かったため、その残りがこの宇宙を構成する物質となり、そのため現在の既知宇宙はほぼ全ての天体が正物質で構成されているのだと説明されることもあります。ビッグバンの過程において、この宇宙以外にも他の宇宙が無数に泡のごとく生じており、他の並行宇宙では、逆に反物質のみから構成される世界が存在するのではないかというミステリアスな世界観です。哲学・思想ランキング
2021年02月09日
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時間の陥穽401 現代物理科学は物理的に実証されないものをはなから仮説と決め付けるのは思考論上は許さないのを信条とします。見得ざるものを究めんとする形而上哲学や預言や神の顕現や悟りの宗教からは離れた立ち位置、今は未だ実証は不可能かもしれないが、其の可能性を究めんとする思考を基盤に建てられた学問だからです。形而上哲学は教育機関の影響よりも天賦の才が物を云う世界です。宗教はというと世界の創造を人間が不可侵の領域の神を、神の顕現や神の言葉を解する預言者の体験が主流を占め、インド大陸に育ったハタ・ヨーガの身体観とヨーガの思想は宗教と形而上哲学をセットにしたようなもので、輪廻( saṃsāra) からの解脱 (mokṣa )という考えかたで瞑想によって自己をよく観察することで、世界の理が実現されるとするものであり、証しや身体感覚的な見得る証明を必須とはしません。現代物理科学の物理的に実証されないものをはなから仮説と決め付ける思考論は神秘哲学を含めて通用しません。物理科学は其の成立と其の定義上仮説は許されないのが本相なのです。世界の根本を我々人類には秘されたものとする形而上哲学や神秘哲学、人間精神の感受性から顕れ出る信教とは意を異にします。車椅子の天才ホーミングに代表される物理科学者は仮説上の神ではなく、「事実上の神」の顕現を模索するのです。哲学・思想ランキング
2021年02月08日
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時間の陥穽399 超弦理論も現代で学会のみならず物理学的に正統に認証された単一理論はなく、今も模索状態だと云えます。現状、宇宙の姿やその誕生のメカニズムを解き明かし、同時に原子、素粒子、クォークといった微小な物の更に其の先の世界を説明する理論の候補として、世界の先端物理学で活発に研究されている理論であることは事実です。超弦理論は机上の理論の中では粗方矛盾なく高度に完成していると云えます。然し乍ら、実験による裏付けが現実には無い状態であるために、理論としては優れていても2020年時点では「優れた理論」止まりに甘んじています。また現実にこの理論を実証するための実験に必要なエネルギー量はおおよそ人類が想定して扱える範囲を大幅に上回っているため、物理科学の根本的な思考方法である実証主義にそぐわず、そもそもが「実証不可能」「永久に仮説」ともいわれる弱点を抱えています。哲学・思想ランキング
2021年02月05日
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時間の陥穽398 宇宙の次元論が複雑多様化するにつれ、ニュートン以来の人間が実在するとした宇宙「空間」説の絶対的存在が脅かされます。我々人間、此処で人間を強調するのは有る種の生命、例えば昆虫等には二次元しか解しないと想われるものがあるからですが、「空間」認識を持つとされる高等生物、なかでも「時空間」さえ実相するとする人間の三次元乃至四次元が幻想、現代物理科学の多次元論や宇宙平面論も根源的なものではない可能性を示唆した思考もあります。我々人間が通常生活において身体感覚で体験する、暑さや寒さ、熱さや冷たさといった「温度」が実は幻想であって、根本的には分子のエネルギーに還元されることが分かったのと同様に、我々が慣れ親しんでいる三次元乃至四次元空間も実は我々の身体的感覚や精神活動の幻想であり、より基本的なものから導き出される二次的な概念にすぎないかもしれないとする可能性です。今やはや古典的力学ともされるニュートン力学においては空間は絶対的なものであり、汎ゆる物理現象は空間を前提にしたものでした。其の後のアインシュタインの相対性理論では、空間は絶対的なものではなく、曲がったり歪んだりするものとなります。更に顕にされた超弦理論では、宇宙世界において空間は根源的なものではなく、もっと人間の感性から離れた基本的な何かから導き出されるものである可能性があるというのです。其処から導き出されるものは時間についても、必ずしも絶対的なものではなく幻想である可能性さえ秘めています。仮に時間が幻想だとすれば、ホログラム (hologram) の像の実体を探索するように隠された時間の本性的実相も解されることになるかもしれません。哲学・思想ランキング
2021年02月04日
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時間の陥穽397 超弦理論では、9次元の空間で考えないと辻褄が合わない筈の理論なのですが、3次元空間の理論としても扱うことができる次元の「コンパクト化」という便宜性も兼ね備えています。最初は微分幾何学の立場から、最初は微分幾何学の立場から、最初はエウゲニオ・カラビ(伊: Eugenio Calabi/1923年5月11日 - )が、後にシン=トゥン・ヤウ(Shing-Tung Yau/1949年4月4日 - )が、これらがリッチ平坦な計量を持つであろうというカラビ予想を証明したことから、カラビ・ヤウ多様体と命名された数学的に存在する6次元空間「カラビ=ヤウ空間」を使って9次元空間をコンパクト化することにより、3次元空間の性質やその中の素粒子模型がうまく説明できるというのです。然し乍ら、カラビ=ヤウ空間にも様々な種類が想定されており、その中から何故に特定の空間がコンパクト化に適しているのかは不明でした。超弦理論の形成に寄与した1984年の第一次超弦理論革命、1995年の第二次超弦理論革命を経て超弦理論が発展する過程で、ウィッテンにより10次元の超重力理論が生みだされ、私たちの空間概念を根本から覆すことになります。その驚くべき発見とは、10次元の超重力理論は、9次元の超弦理論において素粒子間に働く力である「結合定数」の量を次元として加えたものだというである。このことから、特定の次元における結合定数が大きくなると理論が複雑化していくが、実はそれは次元が1つ増えた簡単な理論に置き換えることが可能だということが分かったのである。今は我々の想定外の11次元が宇宙空間に想定されるまでになり、アインシュタインの宇宙の神秘美観論さえ怪しく成りそうな状況です。哲学・思想ランキング
2021年02月03日
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時間の陥穽396 通常的感覚では、人間が生存する空間は時空間としての4次元の空間で充分であると憶えます。ところが、最先端の物理科学に於ける宇宙論では初期段階にては5次元、超弦理論では9次元、「M理論」では何と11次元の超空間を説きます。5次元でさえ驚かされた宇宙物理論が、超弦理論では9次元、超弦理論にM理論を加味したものでは11次元す。此処では今は一般化されているとも云える超弦理論の宇宙空間9次元を問います。超弦理論では9次元でないと理論が矛盾するようにできているからであって、他の物理学理論では3次元空間に当てはめるのは便宜的であって、次元をいくら増やしても理論として矛盾しない構造になっています。超弦理論の宇宙空間9次元論はオイラーの公式に由来します。オイラーの公式とは、1+2+3+4+…と整数を足し続けるとそれが-1/12=0.08333333333に収束するという正の整数を無限大に足し合わせていくと負の数になるという信じられない式、此の式が超弦理論が9次元であることを示すのに活躍するとするものです。日本の物理学者であり理学博士。専門は素粒子論。 カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授およびウォルター・バーク理論物理学研究所所長。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の機構長。2016年から3年間、アスペン物理学センターの所長も務めた大栗博司によれば「まず、光子に相当する弦のエネルギーについて考える。弦の振動状態を考えるときに、弦のゆれる方向の振動パターンの数が次元数から進行方向を差し引いた(次元数-1)となり、それぞれの方向の最低エネルギーが周波数(自然数)の節の数としてあらわされるため、1+2+3+4+…となる。よって、弦全体の最低エネルギーは、すべてを重ね合わせることで(次元数-1)×(1+2+3+4+…)となる。そして、光子に相当する弦の最低エネルギーは、それに振動を起こすために必要な2を足したものになる。これが特殊相対性理論とつじつまが合うためには、光子の質量(=最低エネルギー+振動エネルギー)がゼロでなければならない。しかし、2も次元数-1も負の数にはなりえないため、矛盾しないためには(1+2+3+4+…)が負の数でないといけない。そこで先ほどのオイラーの公式(1+2+3+4+…=-1/12)が登場するわけである。計算の結果、次元が25次元の場合にのみ、光子の質量がゼロになる。よって、超弦理論の前の「弦理論」においては次元数が25になり、超弦理論では、別の重要な条件を加味することによって9次元に決定されたわけである。」とし、超弦理論では、9次元の空間で考えないと辻褄が合わないように理論が構築されている筈ですが、次元を「コンパクト化」することにより、3次元空間の理論としても扱うことができるという便宜性も併せ持たせます。哲学・思想ランキング
2021年02月02日
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時間の陥穽395 宇宙物理化学の宇宙構成の次元論は、我々人間の通常生活からはかけ離れているのは誰もが抱く印象です。然し乍ら、形而上哲学や仏教哲学及び宗教に傾倒しないならば、我々の存在と宇宙の相関を説明するには欠かせない理論です。此の今は膨張する大宇宙に比すれば、人間は限りなく小さく儚い。現実体としての人間の自然世界を観察する能力はゴータマ・シッダールタ等の異相の人間を除けば世界の全体像は見得ず秘されています。此処に、21世紀の宇宙物理化学への世界の真相への期待が高まるのです。海水面が水平に見えるように人間の生理的な目を通して見る世の中は限られています。宇宙は途方もないスケールで繰り広げられているために、我々の通常的感覚では4次元の時空間のように見えるのだと云えるでしょう。哲学・思想ランキング
2021年02月01日
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時間の陥穽394 最近の物理学会には、超ひも理論とM理論が完成に向かっているとの発言が見られます。現在知られている5つの超弦理論を統合する形として表れたM理論、超弦理論は宙を成す空間が、日常的な3次元ではなく、四次元更に五次元に逗まらずに9次元に増加させましたが、M理論では宇宙が11次元の超空間の中で存在すると説明します。其の説くところは自然に存在する様々な粒子や物質は紐(ひも)や膜(membran)で構成され、これらの振動するパターン、バイオリンや1弦琴の弦が奏者の奏でる音色としての振動が其れ其れに異なるように、我々人間の観測・観相ではそれぞれに違う姿で顕れるということになります。現代科学はマクロからミクロ、反対にミクロからマクロへの思考の柔軟さが強要されています。話は変わりますが、今を騒がすコロナ禍のウィルス〈Coronavirus〉にしても、ミクロからマクロ、マクロからミクロの観点から捉えて初めて其の解決が見付かるかもしれません。地球上に生命が発生したと伴に早くから発生した生命体ともつかないウィルス、ところがしかし、其の構成体なしには進化・生存さえなかった人類、闇雲な否定や遺伝子治療だけでは次世代以降へも影響が危ぶまれます。ウィルスにも進化はあるのでしょうか。ウィルスに進化が有ったとすれば其の恩恵は人間が最も受けています。何しろ、人間を構成する遺伝子の50%がウィルスだとされているのですから。哲学・思想ランキング
2021年01月30日
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時間の陥穽393 超弦理論の実証不可能や永久に仮説とされる理論に、その解決に新たなる思考が繰り込まれます。それが「M理論」です。アメリカ合衆国 メリーランド州ボルチモア出身のエドワード・ウィッテン(iea/1951年8月26日 - )は超弦理論においてM理論を提唱した理論物理学者であり、現在はプリンストン高等研究所教授が、1995年に提唱したこのM理論は、超弦理論の低エネルギーの極限、、弦の長さを点、即ちゼロにすると超重力理論になるので、超弦理論の研究の一部として、さまざまな時空の次元のさまざまな超重力理論とその古典解をしらべることがなされてます。現在知られている5つの超弦理論を統合すると期待されるもので、空間次元が10個プラス時間次元が1個の11次元の仮説理論で、「11次元超重力理論」がもつ難点を追及、この理論では弦は存在せず、2次元の膜(メンブレーン)や5次元の膜が構成要素であると考えられを克服すると考えられるものであり、その提唱は第二次超弦理論革命への新たなる宇宙物理科学の星と成りつつあります。哲学・思想ランキング
2021年01月29日
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時間の陥穽392 超弦理論は、宇宙の姿やその誕生のメカニズムを解き明かし、同時に原子、素粒子、クォークといった微小な物のさらにその先の世界を説明する理論の候補として、世界の先端物理学で活発に研究されている理論ではある。この理論の中ではほぼ宇宙のメカニズムが、大凡は矛盾なくして高度に完成しています。然し乍ら、この理論を実証するための実験に必要なエネルギー量はおよそ人類に扱える範囲を大幅に上回っていると想定されるため実験による裏付けがほぼ覚束ない状態であるため理論としては優れていても2020年の時点では「優れた理論」としての評価に止まり、それに甘んじています。また、そもそもが超弦理論は観測・実験物理科学からも「実証不可能」「永久に仮説」と云われるのが現状でした。哲学・思想ランキング
2021年01月28日
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時間の陥穽391 超弦理論では、宇宙世界を弦として扱う空間を9次元として扱うのが従来の理論でしたが、現在の超弦理論では、9次元の空間しか許さないというように次元の数が決めつけたのを、宇宙にもう少し柔軟性を齎し、従来の9次元から、10乃至11次元だと試論する超弦理論へと舞台は変わりつつあります。抑々が、超弦理論( superstring theory)は、物理学の数ある理論のなかの仮説の一つです。物質の基本的単位を、従来の大きさが無限に小さな0次元の点粒子(point particle)、物理学においてよく用いられる理想化された粒子で、理想粒子 (ideal particle) または点様粒子 (point-like particle, pointlike—) とも言う空間的広がりを持たない特徴を定義付けたものです。言い換えれば位置情報のエネルギー因子と捉えられるかもしれません。対して、超弦理論は、物質の基本的単位を大きさが無限に小さな0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦であると考える従来の「弦理論」に、超対称性という考えを繰り込み拡張したものです。超ひも理論、スーパーストリング理論とも呼ばれるものです。此の仮説は、宇宙の姿やその誕生のメカニズムを解き明かし、同時に原子、素粒子、クォークといった微小な物のさらにその先の世界を説明する理論の候補として、世界の先端物理学で活発に研究されている理論であることは衆知の事実です。哲学・思想ランキング
2021年01月27日
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時間の陥穽390 物質の基礎としての素粒子が17種類あるとする現代素粒子論に対して、超弦理論は、全ての素粒子を一種類の弦で説明するこを可能にしたとしています。つまり、現代の素粒子論では、物質の基礎としての素粒子が17種類あり、夫々が大きさをもたない点状の粒子なのに、そんなにたくさんの種類があるのは宇宙の構成からみても不当だとするからです。対して、超弦理論では、全ての素粒子をただ一種類、単一の弦で説明することが可能だとします。例えば、バイオリンの弦がその振動状態によってさまざまな音を奏でるように、素粒子の弦にも様々な振動状態があり、すべての素粒子がその振動状態から顕れる。これまでの多くの物理理論では、古典力学のニュートンの方程式であれ、電磁気力のマクスウェルの方程式であれ、重力のアインシュタインの方程式であれ、次元の数を選ばず、どんな次元の空間でも設定可能であったことを否定し、超弦理論では、このような特徴をもつ弦を扱う空間を9次元として扱うのです。つまりは、超弦理論では、9次元の空間しか許さないというように次元の数が決まるというのです。此れ迄の物理科学が見い出してきたきた物理法則の根底を揺さ振り兼ねない思考論です。哲学・思想ランキング
2021年01月26日
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時間の陥穽389 超弦理論は素粒子論が抱える矛盾を解決する鍵になる物理論を展開していきます。1つに、物質としての基礎を粒子、所謂、物理学上の点だとする素粒子論では、ブラックホールの特異点のようなエネルギーや質量が無限大になってしまうケースが出てきてしまうという問題があります。これは、点は部分を持たないものであるという特徴から導かれるものです。将又、素粒子論では、素粒子間に働く複数の力の中に重力が含まれていないため、重力を説明できない問題も浮上します。前者、ブラックホールの特異点のようなエネルギーや質量が無限大になってしまうケースについては、場の理論における無限大の解消法「くりこみ」という方法により無限大の問題を別の次元であるより小さなミクロの世にの問題に先送りすることが出来得たのですが、ところが、重力を考慮したとたん、「くりこみ」による先送りができなくなってしまうという迷路に落ち込みます。超弦理論は物質の基礎を弦と考えることによって、無限大の問題を解消するとともに、重力を扱うことができるようになること可能性を示唆するのです。さらに、現代の素粒子論では、物質の基礎としての素粒子が17種類あるとします。大きさをもたない点状の粒子なのに、これだけ多くの種類があるのは私見ですが不可解です。哲学・思想ランキング
2021年01月25日
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時間の陥穽388 現代の宇宙物理科学の最先端を走る量子論を基底にした素粒子理論の最先端でもある超弦理論若しくは超ひも理論。我々がユークリッド幾何学が想い描くのとは異相とも云える世界が超弦理論の世界です。超弦理論は、物質を構成しているのが過去には常識として考えられていた粒子ではなく、「ひも(紐)」のように拡がったものであると思考する理論で、重力の働きによって空間や時間が伸び縮みすると考えるアインシュタインの一般相対性理論と、ミクロな世界の法則を記述する量子力学との間にある深刻な矛盾を解決する理論として提案されたものです。確かに未だ実験や観測によって十分に検証されているとは云えませんが、素粒子について記述する究極の統一理論の最有力候補として現代物理科学は過去の矛盾点の解消に大いに期待されており、学会のみならずマスコミをも巻き込んで宇宙世界に於ける原理を追及する中心を担っているといっても過言ではないでしょう。日本の素粒子論の先駆けのノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎の頃には素粒子は粒子として捉えられていましたが、宇宙のブラックホールの「特異点」、其れを含んだ宇宙の膨張の行く末に待つ、複数のブラックホールの合体からなる新たなる「特異点」の夫々が粒子論ではエネルギーや質量が無限大になってしまうケースが出てきてしまうという問題が浮上します。無限大の大小が顕れる矛盾に陥ります。哲学・思想ランキング
2021年01月24日
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時間の陥穽387 人間の内精神世界に時間は存在し、人間の外世界である宇宙にも当然に時間が存在し、夫々が同等に流れているのか否か。相対性理論は重力と光の相関から時間が絶対的でないことを証(あかし)ます。此処に、宇宙世界における重力の基幹性が浮上します。重力とは何かについては、いま現在に進行中の重力研究は、ニュートン、アインシュタインに続き、第三の黄金期を迎えています。時間と空間が伸び縮みする相対論の世界から、イギリスの理論物理学者で一般相対性理論と関わる分野で理論的研究を前進させ、1963年にブラックホールの特異点定理を発表したスティーヴン・ウィリアム・ホーキングを経て、宇宙は9・10・11次元だと考える超弦理論へと舞台は変わりつつあります。我々の学習的に思考する次元とは幾何学的に表象されるものであることを限度とします。ところが次元は更に複数化しているのが超弦理論の次元論です。此処で、次元の定義を再度確認する必要に迫られます。次元の語彙や定義が変化しているのであれば、世界がn次元あろうが其の論は現実には意味合いを持たないからです。「次元」とは、空間の広がりをあらわす一つの指標である。座標が導入された空間ではその自由度を変数の組の大きさとして表現することができることから、要素の数・自由度として捉えることができ、数学や計算機において要素の配列の長さを指して次元ということもあるとしています。此の後半部分の要素の数・自由度として捉えることができ、数学や計算機において要素の配列の長さを指して次元ということもあるとしているところに、空間を離脱した、新たな「次元」を現代は基礎理論に組み込んでいるように想えます。何故なら最先端の超弦理論では、空間は根源的なものではなく、もっと基本的な何かから導き出されるものである可能性があるというのです。更に、時間についてもそれは絶対的なものではなく幻想である可能性も指摘されます。哲学・思想ランキング
2021年01月22日
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時間の陥穽386 超弦理論の次元論は、9次元論どころか、更には、弦と弦の間に働く力が強くなった特殊な場合には、次元が1つ増えて10次元に、そして々、変化を考えるうえで忘れてはならない時間を足して11次元の時空間を説きます。弦と弦の間に働く力が強くなった特殊な場合に空間が増えたり減ったりするわけです。ところが、日本の物理学者であり理学博士で専門は素粒子論ある大栗博司(1962年 - )は、その著書で「空間は幻想である」とさえ指摘しています。此の論に従えば空間なくとも時間は存在位置を与えられるのでしょうか。超弦理論はまだまだ理論の段階で、実験で確かめられるのはずっと先の先だと予想されます。然し乍ら、100年前にアインシュタインが詩論的に生み出したというより発見した相対性理論が、今では全地球測位システム(GPS)の正確性を保つのに欠かせないように、超弦理論もいつかは実際の技術と結びつくかもしれない可能性を秘めています。時間線に関しては複数の宇宙の存在を仮定した多元宇宙論(multiverse)が、理論物理学による論説に様々に登場しマスコミを賑わしています。多元宇宙論とは、物理的に観測不可能な様々な事象を数学や物理学を元に演算を駆使して理論構築し、既知の観測や観察とともに予想し得るものとする仮説です。パラレルワールドの登場です。哲学・思想ランキング
2021年01月21日
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時間の陥穽385 我々が生きて住する空間は3次元、時間を加えると4次元の時空間で、人間が死して住する次元は神秘学に任せるとして、宇宙は多くの属性たる次元を持ち、構成上、夫々に関係しているとするのが、宇宙の究極の成り立ちを探る「超ひも理論」あるいは「超弦理論」と云われる宇宙構成論です。「超弦理論」の名の由来は物質の細部を見ていくと、原子、原子核、素粒子と新たな粒子が現れてくる。その先には、1種類の極微の「弦」があると考え、その弦が様々な振動をすることで、多種多様な素粒子が現れるとしたことから来ています。簡単に説明すれば、弦の振動は1、2、3・・・と整数倍になるとされます。振動そのものはエネルギーでもあり、すなわち質量にも結びつく筈です。これを超弦理論で光子の質量を求める式に当て嵌めて、2+(次元数-1)×(振動数1+2+3+・・・・)×3=0にオイラーの答え「-1/12」を代入する。光子の質量はゼロなので、次元数は9次元になることが導かれる理屈になります。ところが、我々が実情にて観相出来得るのは3次元です。残りのプラスⅠ次元、時間を加えても4次元を超えません。此処に良く例えとして例に挙げられる「綱渡り」、名人綱渡りは我々凡人の観相、三次元の空間に掛け渡された綱を見ていないでしょう。綱は平面上の二次元世界どころか、前か後ろにしか進めない1次元の世界に映る筈です。然し乍ら、仮に其の綱の上を這う蟻がいたら、蟻は前後左右と平面のように動ける二次元の世界と認識するだろうということです。つまりは、アリの見ている平面は綱渡りをしている人には隠されているということになのです。多次元空間理論は、9次元論の場合は残りの6次元の空間は、極めて小さくなっていて、認識はできないけれど、この3次元空間の中に畳み込まれているとしています。哲学・思想ランキング
2021年01月20日
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時間の陥穽384 1から10までの合計の答え:1+10=11、2+9=11、のように足すと11になる数字の組が5個あるので、11×5=55は誰しもが初等教育で教わります。更には中等教育に進めば1+2+3+・・・・+nであれば1+2+3+・・・・+(n-1)=n(n+1)/2の公式が成り立ちます。ではその記号nが象徴する数が無限大にするどうなるのか。nが有限ではなく無限数の場合は此の公式は使えません。この答えを驚くべきことに、18世紀の数学者であり、天文学なかでも天体物理学者であるレオンハルト・オイラー(Leonhard Euler/1707年 - 1783年)、19世紀のカール・フリードリヒ・ガウスと並ぶ数学界の二大巨人の一人とも呼ばれている人物が解答を導き出しています。此れが現代に盛んに言われるc宇宙の構成体である超ひも論の次元構造の「11次元」を導き出す重要な小道具となります。「次元」とは何かをくどい迄も述べれば、「1点の位置を決めるのに必要な数値の個数」という説明がわかりやすいだろう。1次元は直線の世界で、原点からの距離だけで位置は決まる。2次元は平面で縦と横の2個の、3次元ならそれに高さを加えた3個の数値があれば良い。我々が在している空間は3次元、時間を加えると4次元の時空間とされる。でも5次元以上は途端に見当がつかなくなる。哲学・思想ランキング
2021年01月19日
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時間の陥穽383 我々人類が在する宇宙世界は、今までは空間に時間が加わった四次元とするのが当たり前とする立場が多数でした。ところが、IТ世界を迎えたなか、宇宙の次元の考察に革命的理論が続々と登場します。アインシュタインの相対性理論の基礎となる時空、即ち、縦・横・高さからなる空間としての3次元と時間の1次元を加えた「時空」の他に、隠された次元「余剰次元」が存在する可能性があるとの理論です。「超対称性理論」では、物質粒子と力の粒子が入れ替わる「新しい種類の次元」が存在するとも考えられています。今や、量子論や超弦理論によって宇宙は単なる時空間ではなくなりつつあります。「次元」とは何かと問えば、「1点の位置を決めるのに必要な数値の個数」という説明がわかりやすい。1次元は直線の世界で、原点からの距離だけで位置は決まる。2次元は平面で縦と横の2個の、3次元ならそれに高さを加えた3個の数値があれば良い。我々が住んでいる空間は3次元、時間を加えると4次元の時空間とされる。然し乍ら、5次元以上はと問われると我々の常識では途端に見当がつかなくなります。哲学・思想ランキング
2021年01月18日
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