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NTTドコモは、観光・サービス業や自治体向けサービスとして、携帯電話の位置情報と連動した情報配信が行えるASPサービス「次ナビ」を31日より提供する。 今回提供が開始される「次ナビ」は、GPSなどの携帯電話の位置情報に基づいた情報を配信できる、3キャリア対応のASPサービス。位置情報と連動したコンテンツを配信したい企業や自治体に向けたもので、ASPサービスとして提供されることで、配信機能からシステム運用、ユーザーの行動分析までが一貫してドコモから提供される。導入企業は、位置情報と連動した周辺の情報や、次の移動先ランキング、地図表示などの情報をユーザーに提供できるようになる。 なお同サービスは、同社が2008年1月から3月にかけて沖縄・京都で実施した実証実験で有効性が確認されたことから、正式にサービス化され提供されることになった。 (ケータイWatchより)----------------------携帯電話による位置情報サービスは次々と登場するが、今回は情報配信を位置情報に連動させる試み。今までも位置情報からの情報取得はあったが、能動的な配信は斬新だ。また、ASPサービスであれば、様々な企業が導入する可能性があり、新しいビジネスとして定着するかも知れない。それにしても携帯電話一つで何から何まで出来てしまう世の中は便利である反面、恐ろしくもある。一つ間違えれば、あたかも人が携帯電話に支配されているような錯覚に陥る。いや、すでに支配されているのか。。。
2009.03.31
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政府の地震調査研究推進本部は4月から、沿岸から30キロ以内の海底にある主要活断層の調査を始める。対象は80-100カ所程度で、特にほとんど手付かずだった20-40カ所を集中的に調査し、陸域を含め10年程度で整備する日本の「活断層基本図」に盛り込む。推進本部は、内陸活断層による地震や海溝型地震の発生確率などを調査してきたが、海底活断層は手付かずだった。だが震度6強を観測、15人が死亡し、東京電力柏崎刈羽原発が損傷した2007年の新潟県中越沖地震など、海の活断層による被害が相次ぎ、取り組むことにした。対象を(1)陸域の活断層の延長部で活動歴、長さが不明(12カ所)(2)陸域の延長部で長さが不明(13カ所)(3)海域断層で形状は分かるが活動歴が不明(40-60カ所)(4)海域で形状、活動歴が不明(20-40カ所)に分類。(1)から(3)は、原発建設などに伴い電力会社が調査したものが多いため、既存のデータを利用する。陸の活断層調査は、航空写真で地形の特徴を見たり、試掘して地中の断層を直接確認する方法があるが、海の調査は、船から音波を出して海底や地中の構造を調べる音波探査などが一般的で、費用がかさむためだ。ただ「現在把握されている海底断層を地図に示すと、原発の周囲にしかないように見える」(推進本部)といい、(4)を重点的に調査する。(富山新聞より)----------------------海底活断層の調査という難しいミッションだ。費用の問題から既存データを活用するのは賢明だ。ただ、記事にもあるように、他の調査区域で成果が乏しいようだと原発の周囲に海底断層が集中しているように見えてしまうだろう。音波調査による断層調査の精度がどの程度のものなのかも興味深い。もちろん、陸域と同様、調査ですべての断層が把握できるわけではない。ただ、こうした調査が進むことで少しでも海底断層の実態が世の中に知られることにこそ意義があるだろう。活断層基本図の完成が待たれる。
2009.03.30
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終戦当時、北方領土に暮らしていた元島民の住宅や墓地、学校などの位置をA3版の地図に記した「北方四島居住地図」(全3冊)が完成した。平均年齢75歳を超える元島民の記憶が確かなうちに「どこに誰が住んでいたかを残しておきたい」と千島歯舞諸島居住者連盟(札幌市)が3年がかりで作製した。故郷を去って時間もたち、記憶もばらばら。完ぺきな地図は不可能だが、「ああでもない」「こうでもない」と記憶の糸をたどってようやく完成した汗の結晶。「95%くらいは合っているかな」。作製に携わった歯舞群島・多楽島出身の河田弘登志さん(74)も頭をぽりぽり。(毎日jpより)----------------------これは貴重な地図だと思う。このケースで性格であるかどうかなんて大きな問題ではない。記憶で地図を描いたことに意義がある。故郷の大切な思い出をとどめるために、元島民が記憶をたどった。それは切なくも素敵な作業。実際の当時の地図が残っていれば照らし合わせてみたい。いや、今の姿と比べる方が意味があるかも知れない。地図は思い出のプラットフォームでもあるのだ。
2009.03.29
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江戸時代に伊能忠敬(1745-1818)が作製した日本初の実測地図「大日本沿海輿地全図」の原寸大の複製(縦45メートル、横47メートル)が完成し27日、京都市内で報道関係者に公開された。200年前の山や海岸線、街道や社寺が克明に再現されている。 民間研究団体「伊能忠敬研究会」(東京)が日本写真印刷(京都市中京区)と協力し1年かけて完成させた。 忠敬は1800年から17年かけ全国を踏査し地図を作成した。非常に正確で、現在の地図と比べても0.2%の誤差という。 幕府に提出された正本や伊能家保管の副本は焼失していた。2001年に米国で207枚の模写図が発見され、海上保安庁などでも断片が見つかり全体図が判明した。 復元は、模写図の中で彩色が美しい図を中心に高性能デジタルカメラで撮影し、無彩色の図にはコンピューターで彩色を施した。研究会名誉代表の渡辺一郎さん(79)は「原形に近い姿に復元できた。偉業を肌で感じてほしい」と話している。 復元図は4月11、12日に深川スポーツセンター(東京)でも一般公開される。今後主催者を公募し、巡回展を行う。(京都新聞より)----------------------ついに実現した伊能図の原寸復元。デジタルカメラでの撮影やコンピュータによる彩色復元で電子データ化された意義は大きい。古地図は決して骨董的価値や懐古主義だけで成り立っているわけではない。その意味でも、実際に見て、体感できる今回のような企画は必要だし、それが可能なのも電子アーカイブがされればこそ。その測量精度の高さはよく知られているところで、原寸大を見る価値は十分にある。東京での一般公開にはぜひ出かけてみたい。
2009.03.28
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昭文社は3月26日よりドライブモデルコースを紹介するWebサイト「MAPPLEドライブ」をオープンした。「MAPPLEドライブ」は、同社のガイドブック編集部が厳選した250件を超えるモデルコースを掲載する、日本全国のドライブコース紹介サイト。「関東・甲信越」などのエリアからの検索、また「デート」や「海の絶景」といったテーマからの検索に加え、「春のドライブ」といった季節のおすすめなど、たくさんのコースから、ユーザーはそれぞれのドライブシーンにあったコースを検索・閲覧することができる。「MAPPLEドライブ」の特長は、地図をベースにした充実のコース情報。コースの詳細ページではコース上のお店・観光スポットなどを豊富な写真にて紹介しており、ユーザーがスポット写真を選ぶとその地点にマップが移動、さらにスポットの詳細情報が見られるため、事前にコースシュミレーションができる。さらに当社運営の観光・旅行情報サイト「MAPPLE観光ガイド」との連携により、ドライブスポットの詳細情報やユーザーによる新着クチコミ、おでかけ先のご当地名物が閲覧できるなど、おでかけ前の便利な情報収集機能も充実している。この「MAPPLEドライブ」は当社出版物の「まっぷるマガジン ベストドライブ」シリーズとも連携しており、「まっぷるマガジン ベストドライブ」読者は、誌面の各コースに掲載されている5桁の数字「コースコード」を「MAPPLEドライブ」サイトにて入力すると、誌面には掲載されていないクチコミ情報を見たり、スポットの周辺検索ができる。今後同社子会社のキャンバスマップル株式会社が提供するPND(ポータブルナビゲーションデバイス)向けカーナビアプリケーション「MAPPLE navi」や、各社カーナビゲーションとの連携を推進し、ユーザーのドライブに便利なサービスの拡充を目指す。(プレスリリースより)----------------------多くのコンテンツを所有する昭文社ならではの様々な商品を横断するマルチサービスの登場。基本的にはPNDの利用促進を視野に入れているものと思われる。ドライブコース作成についてはJAFのサイトなども充実しているが、出版物やPND、そして旅行情報サイトとの連携など、全社横断的連動(?)が大きなポイントだろう。シチュエーションからの検索も面白いし、選択されたコースの連続写真もなかなか粋だ。もちろん、地図の見やすさは昭文社ならでは。ただ、社内完結型のサービスであることから、ビジネスモデルとして成功するか否かは重要。好循環になればすべてが潤う仕掛けである反面、上手くいかない場合の逃げ道がないのも確かだろう。特にPNDがカギを握るように思う。PNDが好調であれば非常に有効なサービスなのだが。質の高いサイトであることは間違いないので、是非多くの利用者を喚起して欲しい。
2009.03.27
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3歳で世界の国名と位置、首都、国旗をすべて覚え、日本の県名、県庁所在地、国定公園、海流、火山帯、川、湖、半島名を言える5歳の男の子が、岡谷市にいる。地名だけでなく、四字熟語や九九、英語、筆算もこなし、昔の「読み、書き、そろばん」ができるマルチな才能を見せる幼児に、周囲は驚いている。男の子は、聖ヨゼフ保育園岡谷の年中の中村人和君。2月に5歳になったばかり。1歳のころ、子ども向けテレビ番組で英語に興味を持ち、すぐにアルファベットを覚え、色や動物の名前を英語で言えるようになった。母親の香織さんによると、人和君が地図に興味を覚えたのは2歳のころ。テレビの天気予報で気温情報をじっと見つめ続けていた姿から、列島の形が気に入っていることが分かった。試しに、日本地図のパズルを購入したところ、すぐに全都道府県と県庁所在地、各地の特産品や祭りなどを覚えた。普通の会話より早く、県名を話せるようになったと言う。3歳前に興味は世界に移った。世界地図のパズルを与えると、1カ月ほどで大陸名と国名、位置を覚えた。国に首都があることを知ると、3歳を少し過ぎたころには全て暗記。さらに国旗にも興味を示し、4歳前にはある程度の国名と国旗を一致させていた。現在は国旗を見ただけで、国名と首都を即座に答えられる。中央アメリカの「セントビンセントおよびグレナディーン諸島」のような国名やスリランカの首都「スリジャヤワルダナプラコッテ」のような覚えにくい首都名も正確に記憶している。自分で国旗の絵も描ける。セルビアから独立したコソボ共和国のニュースに触れた時は「おじちゃんたちがけんかするから、また国が増えた」と話したという。さらに、四字熟語の歌を聞いた時から、漢字に興味を持ち、本を買ってもらい掲載順に全て覚えた。自分で「晴耕雨読」「一生懸命」「一喜一憂」などと書いて家の壁に張って覚えるだけでなく、国語辞典や漢和辞典にある漢字を写した。熟語の意味も分かっている。数字も99の歌のCDを聞いた時から、興味を持った。母親から計算の方法を教えてもらうと、自分で数字を書いて筆算を練習し、繰り上がりを覚えて5桁程度の足し算ができるようになっている。一緒に住む祖母の房子さんは「夜寝る時などには、実際にあった私たちの若いころの話や生き方の話がうれしいみたい。世の中の動きも聞きたがり、不思議」と言う。本を読み、興味を覚えたことを手伝うぐらいで、特に変わった教育はしていないと言う香織さんは「毎日質問攻めにあって大変。私はまだ国旗が覚えられない。3度のごはんよりお勉強が好きみたい。私は勉強がきらいなのになぜかしら」と首をひねる。普段は恥ずかしがり屋で、香織さんと一緒にいるのが大好きな幼児らしさを見せる人和君だが、国名や熟語などを思い出す時はじっと前を見据え、真剣なまなざしになる。保育園でも物事に没頭する時の人和君の集中力に、周囲が目を見張る。世界の国を知っている人和君は将来、「ママが行きたいと言ってる沖縄県の竹富島へ連れて行きたい」と言う。大きくなったら「学校の先生になりたい」と話している。(長野日報より)----------------------にわかには信じがたい天才少年だ。その才能は多岐にわたるので、単純に地図や地理に特化した能力ではないものの、パズルの話などから空間認知力も高いであろうことが予想される。国や地名を暗記するレベルであればまだしも、国旗や首都との関連づけができることや、コソボ共和国のニュースの逸話などは、地理学的な素養も十分にあることを感じる。自分も幼稚園の頃から地図を見ていたクチだが、この少年の例には遠く及ばない(笑)何がきっかけで地理に興味を持ったのか、それを解明するだけでも地理教育や空間認知力向上の参考になりそうだが。。。
2009.03.26
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株式会社地球の歩き方T&Eと沖電気工業(OKI)は24日、海外旅行の情報を地図上に表示する「地球の歩き方『世界の地図』」β版を公開した。利用は無料。 「世界の地図」は文章中の地名などの位置情報を自動抽出して、コンテンツ情報と関連づける沖電気工業の「LocoSticker(ロコスティッカー)」を利用したサービス。海外都市や世界遺産などの著名観光スポットの緯度経度情報を使って、「地球の歩き方」コミュニティサービスに寄せられた口コミ情報や現地在住特派員のブログ記事などを表示する。 地図上の観光スポットをクリックすると、周辺の宿泊施設情報を表示。「地球の歩き方『ホテルサーチ』」での予約手配にも対応する。なお、地図データはGoogle Maps APIを利用する。 (BBWatchより)----------------------今までありそうでなかったサービスかも知れない。海外旅行の情報がシームレスな地図と連動するのは、需要喚起の意味でも大きい。もちろん、衛星画像も見ることができる。地図をハンドリングしながら次々と現れる旅行情報を追うもよし、逆に旅行情報からその場所の地図を見るのもよし。テキストからの位置情報抽出の仕組みもなかなか優れている。これが口コミ情報と連動することで情報は次から次へと流れてくる。予約まで可能となればまさに至れり尽くせりだ。ただ、目移りしてしまうことと、地図と衛星画像を追っているだけで行った気になってしまうと需要喚起にはならないが。。。(笑)
2009.03.25
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パスコは衛星事業強化の一環として、沖縄県糸満市に続き北海道千歳市を人工衛星受信局(地球局)の整備地と決定した。パスコは、2007年に竣工した沖縄県糸満市の人工衛星地球局によって2007年12月から運用を開始した合成開口レーダ衛星「TerraSAR-X」の撮影データの受信を行っている。今回の北海道受信局の整備により、北緯約26度の沖縄局、北緯約43度の北海道局の2局体制となり、わが国全土をカバーした地球局ネットワークを構築する。北海道局の整備により、防災、環境をはじめとする多くの分野における衛星活用を強化し、わが国の豊かで安心安全な社会構築に貢献する。パスコは、2007年12月から運用を開始した合成開口レーダ衛星「TerraSAR-X」を使って地球規模での空間情報の収集を行っている。「TerraSAR-X」は、ドイツ航空宇宙センター(DLR)とヨーロッパの大手航空宇宙企業EADS社の官民連携事業で運用される衛星で、昼夜・天候を問わず地表面の情報を高精度に把握する撮影能力を有している。パスコは本衛星の撮影データの日本国内への独占販売権と世界への販売権を保有している。パスコでは、2008年に発生した5月:中国・四川大地震、6月:岩手・宮城内陸地震、8月:愛知豪雨災害など数々の自然災害において「TerraSAR-X」での緊急撮影を実施し、複数の地形情報の比較から、迅速な被災状況の把握を実施した。また、発生の切迫性が指摘される首都直下型の大規模地震に備えて、本衛星を活用して三大都市圏と仙台市の平常時の地形情報の収集を行っている。パスコが構築する地球局ネットワークにより、以下のサービスを提供する予定。1)緊急災害情報の収集災害発生時の情報収集を迅速化するため、北海道及び沖縄の2つの受信局を利用した地球観測衛星とのコミュニケーションを実施する。これにより、わが国における衛星とのコミュニケーション時間が最大化され、迅速な情報収集に寄与することとなる。2)国土モニタリング情報の提供災害時以外の平時においても、常に国土をモニタリングし、地球環境変動を監視可能とすると共に数多くの利用分野への情報提供に寄与する。特に、北海道では流氷監視等への応用が期待される。(プレスリリースより)----------------------パスコにとって切り札的商品であるTerraSAR-X。ここまでXバンドの合成開口レーダで様々な地形情報を収集してきた実績もある。特に緊急性を要する災害時の強さは格別で、四川地震や岩手宮城内陸地震、愛知豪雨ではトピック的な解析画像を発表している。北海道に地球局を設置することで、全土をカバーする形になり、より迅速な情報収集が可能になる。災害発生時の対応や国土のモニタリングにおいては衛星は空中写真に比べて優位にあることに加えて、合成開口レーダであれば昼夜も問わないし、天候に左右される心配も少ない。パスコ独自のサービスでもあり、他の測量会社との棲み分けという意味でも強力なコンテンツになる。ただ、災害時とモニタリングだけでは採算性は良くない。やはり新しい需要喚起の努力も必要になってくるだろう。特に地形データの収集において優れていることから、その方面への利用に期待がかかるが。地球局の増設は、様々な利用事例を世の中に示すチャンスであるとも言える。
2009.03.24
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江戸時代後期の土浦城下の教育者で、傘式地球儀を製作したとして知られる沼尻墨僊(ぼくせん)(1775-1856年)の業績を紹介する企画展「沼尻墨僊-城下町の教育者」が21日、土浦市中央一の同市立博物館で始まった。墨僊は二十代で土浦城下に寺子屋「天章堂」を開き、生涯庶民の私塾教育に携わった。その傍ら天体、地理学などを研究し、書画もたしなんだ。企画展は教育者、文人としての墨僊の歩み、業績を二つのコーナーに分けて紹介。文机や手習い本、井戸掘りなどを描いた絵や漢詩、世界や中国、日本の模写地図など計百点余りを展示。傘のように開閉する仕掛けの「大輿(よ)地球儀」は現存する一つで、1855年に製作されたものという。(東京新聞より)----------------------地理学者として名高い沼尻墨僊。26歳にして、世界各地の地誌についての研究書「地球万国図説」を書いたという。鎖国の時代にあって、どのように情報を収集したのか、興味があるところだ。墨僊の名前を今に残すきっかけともなった傘式地球儀。12本の骨と長さが40センチメートルほどの棒を持つもので、傘を開くように片方を押し上げると地図が開く仕掛けになっている。地球儀をこの形状にした発想は現代のビジネスシーンでも十分に通じるように思う。実際にこの地球儀は、江戸や大阪に送られ、各地の大名たちにも届けられて好評だったとか。今の地図業界に必要なのはこの発想力なのではないか、などと考えてみたり。
2009.03.23
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日本映画界を代表するカメラマン・木村大作監督(69)が初メガホンをとった映画「劔岳 点の記」(6月20日公開)の日本一周キャンペーンが20日、京都市内の東映太秦映画村で行われた。新田次郎原作の同作は明治40年に未踏とされた劔岳山頂に三角点を埋設する測量官の物語。ダイジェスト放映後に登場した木村監督は「ここの映写設備は良くない。実際の映像はあんなもんじゃない」と豪語。「俳優も含めて40キロの荷物を担いで山を登り、200日山小屋やテントで生活して撮った。今時の映画は作り物ですが、これは本物」と胸を張った。木村監督とともにトークショーに参加した俳優・松田龍平(25)は測夫を熱演。「雪に埋まるシーンや山小屋は楽しかった」と振り返った。浅野忠信(35)、香川照之(43)が主演で、宮崎あおい(23)、役所広司(53)らが出演している。(スポーツ報知より)----------------------大作映画として話題になっている「劔岳 点の記」。測量にスポットを当てた映画として、測量業界内でも注目されている。公開はまだ先だが、日本測量協会も全面協力で映画のプロモーションが行われている。これまで測量をテーマにした映画など考えにくかったが、この映画で光が当たる可能性もある。もちろん業界内の視線は、一般のお客さんとは違うのだろうが。。。個人的にはどうしても宮崎あおいを追ってしまうが(笑)公開が楽しみだ。
2009.03.22
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総務省は17日までに、国内で2番目に面積の大きな霞ケ浦(茨城県)の湖上で沿岸11市町村の境界線を画定し、官報告示した。湖の自治体境界をめぐっては、07年9月に滋賀県の琵琶湖で画定。国内で10番目に大きい静岡県の浜名湖が未画定湖としては最大となった。告示は10日付。国土地理院の「全国都道府県市区町村別面積調」で沿岸各市町村に境界に従い湖の面積が加算され、茨城県は、2009年度から市町村全体の地方交付税は計約8000万円増えると試算している。今後、広報資料として作成する地図などにも境界線を加えていく予定。茨城県などによると、霞ケ浦の境界線は、国土地理院が1988年に沿岸市町村に問い合わせた際に「協議中」との回答があり、未定になった。琵琶湖での境界線画定をきっかけに11市町村が08年に協議を開始し、自治体間の中間を結ぶ「等距離線主義」の境界線で合意した。(共同通信より)----------------------国土地理院の地形図を見ても、境界未定地域というのはよく登場する。地形図を作成する際には、地名や境界について、必ず自治体の確認を取る。つまり、地理院で勝手に境界や地名を決められないルールになっているのだ。したがって、自治体から協議中、と回答があれば地図上で「境界未定」となるわけである。境界が途切れているのは山の中にも多いが、やはり今回のような湖上に境界があるケースが顕著だ。昨年も十和田湖で(あれは県界だったか?)やっと確定したように記憶している。琵琶湖についで霞ヶ浦と大きな湖で確定したことで、今後は同様の手法で各地で協議が進めば、境界未定地域は少しずつ解消していくのだろう。徐々に地図上から「境界未定」が消えていくのかも知れない。それにしても地方交付税は大きいな。。。
2009.03.21
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駅探は、乗換案内サービス「駅探」にて、「深夜急行バス」および「飛行機時刻表」の機能改善を19日に実施した。利用は無料。 「深夜急行バス」では、深夜急行バスの停留所を地図上でアイコン表示し、バス停付近の写真を確認できる。また、運行経路を地図上に直線で提示する。飛行機では航空路を利用する場合、乗り換え検索の結果からANAの空席照会や予約が可能だったが、今回の機能強化で「飛行機時刻表」からもANA便の空席照会と予約が可能となった。 今回の改良は、「どこで降りられるのか地図上で知りたい」などのユーザーの意見を受けて実施。改善した機能は「駅探」でも利用できるが、ウィルコム版は対象外となる。(BBWatchより)----------------------深夜急行バスは非常に便利なサービスでありながら、利用に躊躇してしまうことが多かった。それは、行ってみないと分からない、という部分が大きいからだ。要するに深夜急行バスは謎の乗り物なのである(笑)乗り慣れてしまえばそうでもないのだろうが、混んでいて乗り切れないのではないか、乗り場が分かるだろうか、 そして経路や料金、降りれる停留所が分からないなどの不安要素が大きい。今回のサービスで、少なくとも乗り場や経路は確認できるようになるのは重宝だ。これで利用客が増えるとすれば、利用者ばかりでなくバス会社にとってもありがたい話だと思うが。。。
2009.03.20
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新華社電によると、中国の国家測量局や国家安全省などは16日、地理情報に関する全国会議を開き、外国人による測量活動への監視と管理を強化することを確認した。インターネットへの違法な地図提供についても取り締まりを強化する。中国では地理情報は内容により「国家機密」扱いされ、測量には当局の許可が必要。昨年、外国人の測量活動に対し135回の検査を実施。また中国人を含む測量に絡む違反行為は1314件に上ったという。(MSN産経ニュースより)----------------------海外においては地図が軍事的な意味を持つことは周知の事実。位置情報を支えるGPSだって本来軍事目的のシステムだ。したがって、このような報道がされること自体に驚きはない。ただ、インターネットでの地図提供が違法かどうかというのは、当然中国の法律に照らし合わせてのことになるが、判断が難しい。出せる情報と出せない情報があるということだろうか。はたまた外国人が行うのがNGということなのだろうか。今の時代は、衛星画像からの図化も盛んに行われている。だいちの解像度であれば最大2万5千分1程度であろうが、クイックバードやジオワンを使用すればもっと大縮尺でも作成は可能。これらも取り締まりの対象になるのだろうか。中国の事例は極端かもしれないが、日本は逆にあまりにもそのあたりに無頓着に感じる。地図作製業務が普通に海外生産に流れていっているのだから。中国の場合は広大な国土ゆえ、地図が必須のお国柄。またそういう国だからこそ、色んな地図を見てみたいと思うのであるが。。。
2009.03.19
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日本最大級の地図サイトである「マピオン」でおなじみのサイバーマップジャパンが、2009年4月1日からの社名変更を発表した。新しい社名は、その名も「株式会社マピオン」ブランド名がそのまま社名となる。そして同時に地図の刷新も行うことを発表した。現在そのお試し版が公開されている。ビジュアルそのもののイメージも大きく変わる印象だが、驚いたのは地図データがそれまでのYahoo(旧アルプス社)からゼンリンに替わったこと。これによりインターネットでの地図サービスでは、ゼンリンのデータが圧倒的なシェアを占めることになる。地図サイトとして強い影響力を持つマピオンだけに、今後の動向が注目される。
2009.03.18
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スイスに本社を置く測量・測定機器メーカー、ライカジオシステムズ社の日本法人ライカジオシステムズ株式会社は、最先端のGNSS技術を結集した製品、GPS1200+シリーズの発売を開始する。「Future proof GNSS:将来を保証するGNSS」-それは、現在そして将来にわたり最高の生産性と信頼性を意味している。近い将来に4つの独立した衛星測位システムの運用が実現する。新しいLeica GPS1200+はその全てに対応している。GNSS(衛星測位システム)の中で、現在唯一GPSだけが完全運用を行っており、GLONASSは完全運用にむけて衛星の打ち上げを急ピッチで行っている。これらの2つのシステムに加え、EUのGalileoシステムと中国のCompassシステムの配備が準備されている。4つのシステムによる衛星測位は、私たちにGNSSの性能と効果について新しい基準をもたらすことになるだろう。ライカジオシステムズ社のユニークな「Future proof」コンセプトは、全ての既存のGPS1200システムを最新の技術を持ったシステムへとアップグレードすることを可能としている。これは、ライカGPS1200「Future proof」への投資が将来にわたって全ての衛星を受信できるシステムへの投資であるということを意味している。GPS1200+は新たな信号であるGPS L5とGLONASS L1/L2、それに加えGalileoとCompass衛星も配備が完了しだい受信することが可能。ライカはGPS1200+のフレキシブルな設計により、これら4つの衛星測位システムへの100%互換性を保証している。GPSの新たな3周波目の信号L5が提供されることにより、冗長性、信号捕捉時間の短縮、マルチパス特性の向上がもたらされ、RTK基線長の拡大やアンビギュイティ決定の高速化が実現する。Galileoの運用開始は今日のGPSとGLONASSの衛星配備に30機の衛星を増加することになり、GNSS測位へ新たな利益をもたらす。GNSS観測において常に20機程度の衛星が捕捉できる状況が実現し、GNSS測位のスピードや精度がより向上することになる。ライカジオシステムズは、最も近代的で高精度なAltBOC信号のサポートを世界で初めて提供する。このAltBOC信号は、アンビギュイティが決定できないときのコード・ディファレンシャル精度を格段に向上させる。Galileoの完全稼動(Full operational capability: FOC)は2013年に、最初の運用衛星は2010年から利用開始される予定。Compassの信号は現在未だ最終決定されていないが、GPS1200+は現在の情報におけるCompassへの対応は問題ない。GPS1200+にはSmartTrack+とSmartCheck+技術が盛り込まれている。GPS1200+受信機は120チャンネルを持った3世代目のSmartTrack+は、測定エンジンにより、常に測定結果をチェックする機能により最高の信頼性を保証する。ミリタリースペックの対環境性能や他のSystem1200機器とのフレキシブルな連携により、GPS1200+は今日最高なシステムであるだけではなく、将来においても優秀なシステムであり続ける。(プレスリリースより)----------------------測位と言えばGPSを思い浮かべる。しかし、GPSはアメリカが軍事目的で開発した衛星測位システム。市販の測位サービスはほとんどがGPSを使用しているが、衛星測位はGPS以外にもある。代表的なものはロシアのグロナスやヨーロッパのガリレオなど。これらをまとめてGNSSという訳だが、将来的にはGPSだけでなく、準天頂衛星も含めて他の衛星測位システムとのハイブリット型の測位が普及するだろう。異なる測位システムを補完し合うことで精度は上がっていくと言われており、そのためにも互換性はクリアしなければならない課題。これらにいち早く対応したのが、GPS1200+ということだ。測量の世界には大きなインパクトを与える機材あることは間違いなさそう。
2009.03.17
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久しぶりに道に迷った。いや、道に迷ったのではなく、目的地にたどり着けなかった(笑)行先は南阿佐ヶ谷のとあるお店。店の場所はホームページの地図で確認したが、これが結構アバウトな地図。それでも、地下鉄の出口と郵便局の間にあるのは分かる。その間にビルは数件しかない。ところが、その店がない(笑)ビルに入っている店を看板で確認しながら1件1件見たものの見つからず。地下鉄出口と郵便局の間を何往復もしたのだが。。。堪忍して店に電話する。すると見て来たビルの一つの3階にテナントとして入っているという。でも看板はない。とりあえず階段を上ると、店の看板がやっとあった。営業前だったので、看板を表に出していなかったのだ。たとえホームページに地図が出ていたとしても、これでは誰も分かるまい。たぶんストリートビューでもお手上げだろう。空間認識とは別問題かも知れないが、迎える側にその用意がないと、目的地にはたどり着かないという当たり前のことに気づいた(笑)個人宅も同様で、たとえ住所がわかってその場所に行けたとしても、そこに表札がなければ、目的の家かどうかは誰も確認できない。場所を示すことは、地図を提供するだけでなく、自身をアピールするサインが必要。貴重な体験だった。あ、でもその店、美味しかったです(笑)
2009.03.16
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米Googleは3月13日、バーチャル火星探査が楽しめる「Mars in Google Earth」機能に、3つの新機能を追加したと発表した。Mars in Google Earthは、2月リリースの「Google Earth 5.0」に追加された機能。まず、提供映像がよりリアルタイムに近くなった。これまで米航空宇宙局(NASA)が衛星から受け取った映像を数カ月後に公開していたが、数日前、場合によっては数時間前の火星の映像を、「Live from Mars」レイヤーで見ることが可能になった。NASAが映像を受け取った数時間後に、誰もが同じ映像を見ることができる。また衛星の経路をチェックしたり、カメラがいつ次の映像を送るかのスケジュールを見ることもできる。また古い火星地図を表示する「Historic Maps」レイヤーが追加された。火星の表面の線状の模様を観測したジョヴァンニ・スキアパレッリや、火星人の存在を唱えたパーシヴァル・ローウェルなどが作成した火星地図の変遷を見ることができる。ナレーション付きガイドツアーを楽しめるレイヤーも追加された。火星のどこを見るべきかが分からない場合に便利だ。このツアーは、Google Earth 5.0の新しいツアー機能で作成されている。Google Earth 5.0で火星探査を楽しむには、ツールバーの惑星ボタン(土星のようなアイコンのボタン)から「火星」を選ぶ。3つの新レイヤーは「Mars Gallery」下に用意されている。(ITmeda Newsより)----------------------次々と新しいサービスを導入するGoogle Earthだが、今度は「Mars in Google Earth」をバージョンアップした。火星についてはこれまでにもさまざまな研究がされて、莫大な資料が蓄積されているはず。それらがこのサービスをプラットフォームとして公開されることで、一般ユーザにも身近なものになるだろう。中でも、「Live from Mars」は優れた仕組みだ。地理空間情報に関する各種サービスの究極の目標はリアルタイム性にある。そこへの第一歩としての仕組み作りと捉えることができるかも知れない。火星探索なんて夢の中の話だと思っていたが、このサービスを利用することで誰でも宇宙旅行気分を味わえることだろう。すごい時代になったものだ。。。
2009.03.15
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寝台特急の富士・はやぶさが3/14ダイヤ改正で姿を消すため、13日の最後の列車を見ようと多くの鉄道ファンが東京駅に詰め掛けた。その数3000人とか。18:03の発車時刻を前にホームはごった返していた。そして隣でやや高い位置にある新幹線ホームが絶好の撮影ポイントで、あふれんばかりの人が殺到していた。自分は所用があって川崎へ出かけたのだが、東京駅から乗った東海道線が、富士・はやぶさのちょうど一本前の列車。有楽町、新橋、品川。どの駅のホームも最後の雄姿を見届けたい人たちでいっぱいだった。沿線にも多くの人が出ていた。自分は川崎で降りて、ホームに残り、富士・はやぶさが通過するのを見送った。やはりたくさんの人たちがカメラを構えていた。これだけ多くの人たちに惜しまれながらの引退は一つの時代の終わりを告げているからだろう。ブルートレインの愛称で栄華を極め、かつては関西、紀伊半島、山陰、四国、九州と各方面へ寝台列車が走っていた。しかしスピード化の波には勝てず徐々に減少して、最後まで残った富士・はやぶさも廃止。これも時代の流れ。上野発ではまだブルートレインが残っているが、こちらも時間の問題なのだろうか。多くの人たちの思い出を乗せて走り抜けた寝台特急。その最後の雄姿を見れたことはラッキーだったのかも知れない。
2009.03.14
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株式会社ふむふむソフトは12日、同じ地図を見ながらチャットできるサービス「Map'n'Talk(マップントーク)」のベータ版を開始した。利用は無料。チャットするにはWindows Live MessengerとWindows Live IDが必要となる。 利用するには、「Map'n'Talk」のサイトにあるアイコン「はじめてみよう」をクリックする。Windows Live Messengerの画面右側にマップウィンドウが表示され、地図を見ながらチャットできる。地図上にピンを立てたり、線を引くことも可能だ。 地図の操作は、ユーザーが交代で行うターン制になっており、地図ウィンドウ上部のマップコントロールパネルで操作する。地名による地図検索や移動、表示切り替え(地図、航空写真、ハイブリッド)、地図の操作権の交換などが可能。自分に地図の操作権がないときは、マップコントロールパネルは非表示になる。 地図画面の下部には、現在表示しているエリアの飲食店情報などを表示する。ふむふむソフトは、「地図上の操作はリアルタイムで反映されるので、地図を指差しながら旅行やドライブの計画を立てたり、待ち合わせ場所を決めるといったやりとりができる」と説明している。 なお、「Map'n'Talk」は、Google Mapsが提供する地図の検索・表示機能のAPIと、米Microsoftが提供するWindows Live Messenger Activity APIの各種APIを組み合わせている。「Map'n'Talk」は2人で利用可能だが、1人や3人以上でも利用できるように今後検討するという。(INTERNET Watchより)----------------------地図は言わずと知れたコミュニケーションツールだが、何と離れた者同士が地図を見ながら話すことが可能になった。リアルタイムで地図上のやり取りができるのは画期的だ。さしあたり旅行の計画を立てたり、待ち合わせ場所を決めたりという使われ方が思い浮かぶが、こうした機能の登場でさらなる新たな利用法のアイディアが登場するかも知れない。そういう意味では色んな可能性を感じさせるツールと言える。地図上で場所を確認できるのだから、配達や出前のやり取りなどは便利だと思う。検索や簡単な作図も可能であれば、ゲームやちょっとしたシミュレーションもやれるだろうか。これでGISの機能があれば鬼に金棒だが。特にネットワーク検索があると便利だ。課題は現段階で2人の使用になっていることか。数人のグループで地図をリアルタイムで共有できれば、地図を見ながら本格的なバーチャル打ち合わせが可能になるが。。。
2009.03.13
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新潮社の日本鉄道旅行地図帳が100万部を突破して驚異的なヒットを記録しているが、各社こぞって出している鉄道地図関係の書籍が軒並み好調だ。元来鉄道と地図の結びつきは強いのだが、こうした企画で改めてその相性の良さを再認識させられる。そして、古地図や歴史ものに実績を持つ人文社が、面白い鉄道地図を出版した。「Memosche(めもすけ)」と題された地図で、1枚ものと持ち歩き用の冊子とがあるのだが、中身は鉄道路線図の白地図。旅の記録が残せるというのがふれこみだが、どちらかと言えば乗りつぶし派のマニアが自分の乗車した路線や下車した駅を塗りつぶしていくのに使うイメージだ。白地図ゆえのシンプルなつくりだが、塗りつぶしがいのある内容(笑)2色刷りで、地図が方眼紙になっているのも面白い。JRばかりでなく、私鉄や地下鉄も網羅されている。値段は察冊子が840円、1枚ものは630円と手ごろ。ついつい買ってしまいそうな価格帯で、一度買ってしまうと、どうしても塗りつぶしたくなる、そんな不思議な地図だ。どうしようか。誘惑に負けそうだ。。。
2009.03.12
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米軍は第2次大戦中から戦後にかけ、空襲や原爆で壊滅した日本各地の都市を上空から撮影し、多色刷りの詳細な地図を作っていた。その中に、東京都墨田区周辺の地図もある。64年前の1945年3月10日、約10万人が犠牲となった東京大空襲の被害の広がりを物語る地図だ。 観光客でにぎわう浅草・吾妻橋かいわい。だが、米陸軍地図局(AMS)が作った墨田区周辺の1万2500分の1の地図を見ると、一帯は「焼失」を示す斜線で埋め尽くされている。 注意書きによると、地図は45年3~5月に米軍が撮影した航空写真5枚と、30~40年代に日本陸軍陸地測量部が作った地図、さらに米軍が諜報によって得た情報をもとに作られたとある。吾妻橋が鉄製という情報も記されていた。 45年8月6日に原爆が投下された後の広島の、1万2500分の1の地図もある。完全に破壊された地域は濃い赤で、部分的に破壊された地域が薄い赤で示されている。AMSは戦時中、日本の旧陸地測量部の地形図をもとに地図を作製。戦後は東京都内に「AMS-FE」ができ、日本の統治と戦後復興を目的に地図を作ったという。地図をみると、日本の軍事施設や官公庁、皇居などの詳しい形状までが示されている。 これらの地図の所有者は、福岡県古賀市に住む福岡教育大名誉教授(地形学)の赤木祥彦さん(73)。40年前、転勤する先輩研究者から約4千枚のAMS製の地図を譲り受けた。その中に、1万2500分の1の詳細な地図が約100枚含まれていた。国外では、米テキサス大などが同様の地図を所蔵している。 今年1月、朝日新聞に地図の情報を寄せた赤木さんは「空襲の結果を検証するには、地図で確認するのが最も分かりやすかったのだろう。米軍による徹底した空襲の威力を改めて感じる」と話す。 国立国会図書館もAMSの地図3千枚弱を所蔵しているが、1万2500分の1のものは29枚だけ。同館の地図室の担当者は「AMSの地図は市中に出回っておらず、当時は関係者しか入手できなかった。これほどまとまった数の、この縮尺の地図を所蔵している国内の機関は聞いたことがない」という。(asahi.comより)----------------------3月10日は東京大空襲から64年。世代が変わり、戦争の記憶は薄れていくが、地図は確かな記録として残る。我々が想像だにしない惨状が、淡々と地図に刻まれている。地図とはそういう存在である。これだけの地図が残っていたことには驚かざるを得ない。可能であれば公開展示してもらいたい。戦争の偽らざる記録として、こうした地図を後世にも伝えていくことが重要だ。AMSは終戦後も日本国内で昭和40年代まで地図を作り続けた。それは少なからず日本の現在の地図技術にも影響を与えている。それもまた記録にとどめなければならない現実なのである。
2009.03.11
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6月にパシフィコ横浜で行われる恒例の地理空間情報フォーラム(一昨年までは測量技術大会)の出展者説明会に参加した。出展ブースは現段階で昨年より減少。ここにも不況が影を落とす。特にショッキングなのは、例年であれば多くのコマ数を割いて華やかさを演出する大手測量機器メーカーがこぞって不参加になったことか。逆に、昨年から名称が変わって地理空間情報全体をターゲットに方向転換したことから、今年はGIS関連企業が出展場所を並べて、「地図・GISコーナー」とすることで関連の集客を狙う。連年このフォーラムの期間中は全国の測量会社から技術者が集まっていた。そのあたりの集客が今年も確保できればいいのだが、もしも大幅減ということになると、来年以降のフォーラムの在り方にも影響することになるだろう。現状では普通に開催するだけでなく、何かしらの工夫が必要かも知れない。こういう時代だけに、ポジティブにとらえたいものだが
2009.03.10
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静岡空港の測量ミス問題が知事の辞職要求にまで発展するなど泥沼化している。静岡空港の開港が延期になった問題は、空港西側の私有地に、航空法の制限を約10メートル超える立ち木が存在していることによるが、これが測量ミスに起因しているのだという。県によれば、航空測量の誤差が原因。今回の測量は航空レーザによって実施されたが、県の見解では航空レーザそのものの限界や現地の急峻な地形、そして当時まだ樹木が密生していた植生の問題が要因という。測量そのものは航測会社が実施しているが、今回の問題については特に発表はない。また、今回の測量が公共測量として行われていなかったという指摘もある。公共測量であれば、許容誤差も含めて作業規程に従った精度管理がされ、検定機関の検定を受けなければならず、今回のような結果になればそれぞれの責任も明確になるだろう。とすれば今回の測量がどのような仕様で行われたのか、疑問でもある。製品仕様書があるとすれば、それに基づいた品質評価があるはずだからだ。この問題があまり測量業界で語られていないのも不思議である。誤差の範囲内であれば、当然それを説明する義務もあるし、そうでないとすれば原因を明らかにして再発防止の対策を講じる必要があるだろう。現段階ではあまりに説明不足のように感じる。測量という作業への理解を促すためにも、国土地理院や日本測量協会、あるいは写真測量学会などが何らかのアクションを起こしてほしい気もするが。。。
2009.03.09
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明石市は東経135度の日本標準時子午線が通っていることで知られている。明石市立天文科学館がその真上に建っていることになっているが、実は地図上で確認するとわずかにずれていることが分かる。日本の測地経緯度はGPSとの整合を図るために、2002年に世界測地系に変更された。測量や地図作りに直接的な影響が出ることから、測量業界にとっては大きなインパクトだったことは記憶に新しい。その際に、地図上の東経135度の子午線も東へ移動している。実は子午線が移ったことで、明石市や子午線上に建つ天文科学館は大きな影響を受けるのではないかと思っていた。が、それは間違いだったのだ。そもそも地図で使われていた旧日本測地系の経緯度は、旧東京天文台を経緯度原点として経度と緯度を天体観測によって求め、それをベッセル楕円体に展開して、その楕円体上で計測したものだ。これに対して、電波星を利用したVLBIなどの高精度観測が行われるようになって、ベッセル楕円体が必ずしもベストではないことが分かってきたこともあり、世界測地系ではより現実に合った回転楕円体を設定し直した。測地や地図を展開するためには回転楕円体が必須だが、それは凸凹がある実際の地球の形状と一致するものではない。これは地球の形状が重力ポテンシャルに依存しており、その重力を支配する地球の内部構造に影響を受けていることによる。天文科学館が建っている位置を通る子午線は「天文子午線」と呼ばれているもので、その経緯度は天体観測によって決められている。つまり、地球の本来の形状においての子午線であり、測地の基準となる回転楕円体が変更されても、影響は受けないわけだ。ちなみに地図上の東経135度子午線は、天文科学館の西約120m付近を通っている。
2009.03.08
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ユニクロは3月6日、2009年春のパーカキャンペーンの特設サイト「uniqlo1000.com」を公開した。uniqlo1000.comは、東京の街をパーカでつなぐ「パーカリレームービー」、ストリートスナップ、Google マップを活用した東京の地図の3つで構成されている。パーカリレームービーでは、パーカを受け取る、着る、脱ぐという動作を通じて、東京のどんなファッションにも似合うユニクロのパーカを提案しているという。実際の撮影地はGoogle Maps上で確認でき、直接ユニクロのオンラインストアでパーカを購入できるようになっている。パーカの着こなしは、3月10日発売の雑誌「TOKYO FASHION MAP with UNIQLO」(グラフィティマガジンズ刊)と協同で1000通り用意した。企画コンセプトは、「東京を代表する“街”と、その街を行きかう“人々のリアルなファッション、どんなスタイルにも取り入れられるパーカ”」を伝えることだという。(CNET Japanより)----------------------常に効果的な広告を打つユニクロがまたまたユニークな仕掛けを始めた。何と地図上にファッションを展開する試み。地図という切り口で見ればそれほど面白いというものでもない。ただ、街のブランドを上手く利用している点と、ファッションとして街にとけ込むイメージを演出している意味ではなかなか秀逸だ。このような地図の使い方もあるのか、と感心。我々が気づいていないような利用方法や可能性がまだまだ地図にはあるようだ。。。
2009.03.07
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ソニースタイル・ジャパンは3月5日、PC向けのソーシャルマップサービス「PetaMap」をリニューアルし、より使いやすいインタフェースを採用、正式サービスとしてオープンした。合わせて、あらたに携帯向けのサービス「PetaMapモバイル」を公開した。携帯向けサービスはダウンロード時にパケット通信料がかかるが、会員登録をすれば利用料は無料。PetaMapは、PCやPSP、ポータブルナビ「nav-u」などで地図上にさまざまな情報を登録・閲覧できるサービス。PetaMapモバイルでは、PetaMapに蓄積された情報が携帯電話から容易に検索・閲覧できるほか、GPSによる現在位置表示、周辺スポット情報検索などが行える。スポット情報は写真を含めて閲覧可能で、タグを利用したレーティングやほかのユーザーが書き込んだコメントなども確認できる。コメントの書き込みにも対応している。頻繁に利用する地図は、「おきにいりの場所」として最大6件まで登録しておける。また、携帯電話のGPSを用いて、自分が今いる場所のスポット情報が簡単に作れる。写真を撮影し、指定されたメールアドレスに送信してスポットを作成することも可能だ。位置の微調整も携帯上で行える。PetaMapのPC版サイトもリニューアルを果たし、晴れて正式サービスとしてスタートした。地図やスポットの検索機能が強化されているほか、スポットをより簡単に作成でき、情報入力も従来より手軽に行えるインタフェースに改良している。スポットやマップに対してコメントや写真を投稿する機能を実装したほか、コメントが付いた場合に通知するコメント通知機能も用意した。(+D Mobile)----------------------ソーシャルマップサービス。SNSならぬSMSだ。自分自身の位置情報管理ツールとして使用するには非常に重宝しそう。PCやPSP、ポータブルナビに携帯電話と様々な端末で共有できるのもありがたい。もちろん、こうしたサービスは情報が集まってくることで初めて意味をなす。どれだけのユーザを惹きつけるか、そして積極的な投稿を促すかがポイントになるだろう。そのためには当初は色々な仕掛けを打つ必要があるかも知れない。従来の地図サービス以上に機動性に富んでいる印象を受ける。地図をプラットフォームにした手帳のような使い方ができれば便利に使えるだろう。ちなみに地図データはGoogleMap APIからゼンリンに変更されたとのこと。あとはユーザインターフェイスがどんなものか、そこも重要なポイントになる。それにしてもこれだけ色々な地図サービスが登場してくると、ユーザの選択肢は広がるが、一方で淘汰も進むはずだ。地図サービスももはや勝ち負けのシビアな世界の中にある。
2009.03.06
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新たに見つかった和歌山県内最高峰(1382メートル)の名称を公募していた田辺市は3日、新名称を「龍神岳」に決めたと発表し、同岳山頂で命名記念式典を行った。市は「龍神岳」を最も早く応募した和歌山市の曲田(まがりだ)重信さんを命名者に決めた。県内の最高峰は同市龍神村の護摩壇山(1372メートル)とされていたが、平成12年の調査で同山の東約700メートルにある無名の山が10メートル高いことがわかった。同市では「学校で地域の地理を教える際などに問題が生じる」として20年、県内最高峰にふさわしい新名称を募集。全国から1331件の応募が集まった。市の郷土史研究家らによる名称選考委員会で審議し、最も多い85件の応募があった「龍神岳」に決めた。他に「龍神山」「東護摩壇山」などが多かったという。式典には真砂充敏市長をはじめ地元関係者ら40人が参加。龍神岳の名を刻んだ記念石碑を除幕し、命名を祝った。今後は県を通じて国土地理院へ登録申請し、正式に国土地理院の地図に記載されるという。(産経ニュースより)----------------------県内の最高峰が無名の山だったという珍しいニュース。国土地理院の地図閲覧サービスのよると、この山の位置情報は北緯34度3分32秒、東経135度34分28秒となっている。護摩壇山の東側で、徒歩道が通っており、山頂には電波塔がある。標高点の値は1382を示しており、確かに護摩壇山より高い。三角点のような測量基準点と違って、こうした標高点は写真測量で図化機によって判読する。基準点に比べれば許容誤差も大きいが、それを勘案しても県内最高峰には違いない。何よりも電波塔(おそらく携帯電話の基地局だろう)があることが図らずも周囲に比べて高い山であることを証明している。ちなみにGoogleマップではこちら龍神岳の名称は田辺市が申請すれば次回の地形図の修正で記述されることになるだろう。ただ、国土地理院の基本図体系の見直しに伴い、現行の地形図の更新がどれくらいのスパンで行われるかは不透明であり、いつこの名称が反映されるのかは分からない。県内最高峰ということだから、なるべく早く更新して欲しいものだが。
2009.03.05
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日本地図センターが基盤地図情報として公開されている数値標高モデル(DEM)の変換サービスを開始した。基盤地図情報はDEMも含めて、JPGIS(地理情報標準プロファイル)規格として整備されており、データ形式はJPGISに準拠したXML形式になっている。現状ではこの形式に対応していないGISソフトウェアも多いことから、地図センターで汎用的ファイルへの変換を行うもの。変換サービスの提供フォーマットはGeoTIFF、ヘッダーなしバイナリ、カシミール3D形式のいずれかで、変換料金は1メッシュ280円(メディア代・送料別)。ユーザが使いやすい形式への変換は重宝だと思うが、地図センターがこのサービスを行うのは違和感がある。基盤地図情報の登場でそれまでのDEMも含めた数値地図が売れなくなるという事実は確かにあるのだが。。。それにしても、データの流通・利用促進を目的とした標準化の一環として出て来たのがJPGIS形式のはずだが、変換サービスが登場するようでは何のための標準化か分からない。「変換」という需要を促したことは評価できるが(笑)現状でJPGISへの適合性認証を受けたGISソフトはPC-Mappingのみ。ソフトウェア開発サイドが動かないようでは標準化の是非を問われてしまうと思うのだが。
2009.03.04
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3月2日にはあといん乃木坂で行われた、第二回国土交通地理空間情報プラットフォームフォーラムを聴講した。財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)、財団法人日本地図センター、東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)の共同主催で、「使ってみたプロトタイプと利活用について」がテーマ。今回は講演者の顔ぶれが興味深いこともあって足を運んでみた。フォーラムの前半は「公開情報の利用」というテーマで、プラットフォームを利用する側からの話。まずはNHK編成局デジタルサービス部チーフディレクターの南次郎氏。「公開行政データの情報流通と国民の利便性向上について」と題して、放送事業者から見た地理空間情報の活用についてのプレゼンテーション。テレビの現場での地理空間情報利用は、我々がなかなか思いも及ばないような苦労や、独特の事例があって興味深い内容だった。面白かったのは、視聴者は基本的に「自分の関心事以外のコンテンツには感度がない」という話。GISも何でもかんでもデータを重ねればいいということではないことを思い知らされる。そして、テレビの情報は「一瞬で消えてしまう」性質があることから、表示はシンプルで一目で分かるものでないと通用しないことも勉強になる話だった。これは地理空間情報の表現を考える上で重要で、地図学的な側面を持つ話かも知れない。デジタル放送時代のテレビにとって地理空間情報は非常に重要であることは事実。いかに分かりやすく見せるか、そこがポイントなのだという。そのためにも利用しやすいデータがたくさん流通するのが望ましい。続いてはLCDM推進フォーラム利用促進部会部会長の町田聡氏の「公開情報を核としてビジネスは成立するか?~LCDM活動を踏まえて~」イギリスでの事例をもとに、持ち寄った様々なデータが形式がバラバラであったとしても、レジストリを通すことで徐々に歩み寄っていく、ボトムアップ型の標準化手法を紹介した。トップダウンの標準化に慣れている我々にとっては非常に勉強になる話だった。すべてのデータを型にはめて統一しようとすれば、どうしても整備にお金も時間もかかってしまい、結局計画倒れに終わるケースが多い。最初は敷居を下げて、今あるデータをプラットフォームに乗せることが重要というスタンス。そのためには、どんなデータであるかを示すためのメタデータが大切で、それがきちんと整備されていれば、自然なハーモナイズで標準化が進んでいくのだという。確かに、まずはデータを持ち寄りましょう、というのが重要であることは大いに共感する。品質がバラバラでも、その内容がメタデータで表示されていれば特に問題はない。そして、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター研究員宇田川真之氏の話は「高校の防災教育における地理情報の活用事例紹介」整備主体の異なる地理情報の重ね合わせで地域の特性を考えるというアプローチで高校生のGIS教育を通じて様々な発見を紹介してくれた。宇田川氏は防災の専門家であり、特にハザードマップへの見地が深い。様々な機関や部局がバラバラに作っているハザードマップをプラットフォームに乗せてマッシュアップしていくことの可能性を訴えたが、それは非常に説得力があるものだった。「ハザードマップの品質は、空間精度よりもむしろシミュレーションの設定内容」という話は非常に参考になった。そこがメタデータに明示されていることが重要。プラットフォームの防災利用は今後に向けて大いに可能性を感じた。後半は「公開の場としてのプラットフォーム」ということで、プラットフォームそのものの紹介。国土交通省大臣官房技術調査課 環境安全・地理空間情報技術調整官溝口宏樹氏による「国土交通地理空間情報の公開と活用について」という題目で、プロトタイプの現状と課題について話した。そして東京大学 空間情報科学研究センター協力研究員今井龍一氏による「地理空間情報に対する産学のニーズについて」アンケート調査の結果に基づいて様々なニーズを解析したもので、こちらも今後のデータ整備の指標となっていくことだろう。最後にCSISの関本氏の司会により、講演者全員でパネルディスカッションが行われた。印象深かったのは南氏が「プラットフォームに乗せられたデータは宝の山」という言い方で新しいビジネスの可能性に言及したのに対して、溝口氏が率直に「省内を含めて多くの関係者がその宝の山に気づいていない」と述べたこと。このやり取が現状の地理空間情報の利用促進におけるすべての問題を包含しているように感じた。利用側のニーズと提供側の難しさは常に相対関係にあるものだが、ベースの部分で必要なことは共有できているようには思えた。あとは細かい部分の感覚の違いを詰めていかなければならないだろう。この日の議論にあったように、まずは地理空間情報を持ち寄ることから始めて欲しい。そうでないとプラットフォームの意味をなさないし、データが乗ってこなければ計画倒れに終わってしまうのだから。
2009.03.03
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「豊岡盆地に豊かな自然を取り戻そう」と、生き物や自然が好きな但馬地方の市民が集い、観察会や生物調査を続けて10年。「コウノトリ市民研究所」という名称や、会員を「主任研究員」「研究員」と呼ぶ堅苦しさとは裏腹に、活動は自然の中で泥だらけになって遊び、里山で採れる食材を料理するなど、楽しさいっぱい。上田尚志代表理事(56)は「大人の生物部」と自称する。自然保護運動に取り組んできたグループや豊岡高校生物部OBらが呼びかけ、「人と自然が共に暮らす地域づくりの実現」「コウノトリの野生復帰支援」「豊岡盆地の自然を市民の手で調査」を掲げ98年発足。県立コウノトリの郷公園開園(99年)やコウノトリ文化館開館(00年)に向け、環境教育を担うことを目指したスタートだった。「豊岡盆地の生き物調査」「生き物が生息するビオトープづくり」「環境教育」が活動の三本柱。生き物調査は水路や小川、河川敷、里山などに出かけ、魚や昆虫、鳥、植物などの種類や生息数、分布などのデータを収集。「関西以西に多いカンサイタンポポは但馬にはほとんどない」「ヘイケボタルが多いと思っていたら、ゲンジボタルの方が優勢」のような常識や定説を覆す発見も多い。その成果は00年から毎年「豊岡盆地の生き物地図」として発行しており、主任研究員らが撮影した美しい写真と詳細な記述は目を引く。ビオトープは、水をはった休耕田にどんな生き物が帰ってくるかを調べ、150種類以上の動植物を確認。コウノトリの餌場としての可能性や自然回復の有効な手法となることをまとめた提言書を02年、県に提出した。02年5月には環境学習「田んぼの学校」をスタート。毎月1回、郷公園に集まり、昆虫や魚を捕まえ、植物を探し、1年サイクルで自然を学ぶ。子どもたちがシカやイノシシの肉、野草、山菜などを料理して食べる体験もある。06年から市の「子どもの野生復帰大作戦」の主要事業としても位置づけられた。コウノトリの保護増殖と野生復帰の試みは、初の試験放鳥(05年)、放鳥個体の初繁殖(07年)と実を結びつつある。野生復帰に伴う自然再生事業が行われ、生き物を増やすために冬の間も水をはる水田も増えた。台風23号の被害を受けた円山川は100年に一度と言われる大改修工事が進む。市民研が10年間続けてきた情報発信もあり、身近な自然の大切さを理解する市民は増えた。だが豊岡盆地の自然は「復活できるか瀬戸際の状態」と上田さんは話す。「豊岡盆地は歴史的な変化の時期にある。自然再生の取り組みで、生き物はどのように変わってゆくかをこの地で生きる者がしっかり記録したい。人と自然のかかわりを回復させる教訓は、どんな地域でも活用できるはずだから」(毎日jpより)----------------------豊岡のコウノトリはよく知られている。盆地を形成している円山川がここから海へ向かう際に山にふさがれて狭い回廊を流れることから、この土地はたびたび洪水の被害に見舞われる。その地形が逆にコウノトリの餌場として理想的なのだという。市民のレベルでこのような取組が行われているところに、豊岡のコウノトリへの意識の高さがうかがい知れる。調査やビオトープ作りはもちろん重要だが、それ以上に環境教育は意義があることだと思う。自然と人の共生は、実は自然の恩恵を受けるだけでなく、時折見せる自然の厳しさや怖さも享受することでもある。そういうことを学べるとすれば、こうした機会をおいてないだろう。コウノトリという動物を通じて環境のことを学ぶこともは、地域を知ることにもつながる。学校教育だけでは学べないことを地域でフォローする。こうした活動を通じて地域のアイデンティティが確立されることは子どもたちの未来にとっても大きな意味を持つことになるだろう。
2009.03.02
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サッカーJ1の川崎フロンターレは3月1日、チームを積極的に応援している店舗を検索できるインターネットサイト「フロンターレシティ」を開設する。パソコンと携帯電話で利用でき、Jリーグ加盟クラブでは初の試みという。フロンターレは2000年から活動拠点の川崎市内などの店舗と契約し、チーム名の入った旗やグッズを置いて応援・宣伝してもらう「サポーターショップ」の募集を進めてきた。対象は飲食店や美容院など多様で、加盟店舗数は昨年730となってJリーグのクラブで最大規模を誇る。一方、近年「チームのホーム(等々力陸上競技場)ゲームなどの際にサポートショップを利用したいが、どこにどんな種類の店があるのかわからない」というサポーターの声も増加。より多くのサポーターや地域住民に加盟店を利用してもらい、地域の活性化を図るためにサイトを立ち上げることにした。店舗のエリアや業種、キーワードに加え、地図でも検索ができる。市内だけでなく、県内、都内、さらには沖縄まで、全国にちらばる加盟店にも対応している。さらに詳細情報として写真やコメントを付けている店や、クーポン券など特典情報を表示する店もあり、担当者は「サポーターショップは地域活動の軸。実生活の中で、フロンターレを感じられるようにしたい」と意気込む。(毎日jpより)----------------------Jリーグの各クラブはサポーター獲得のために地域に密着した試みを模索しているが、川崎フロンターレが何と地図情報サービスを始めてしまった。サービスそのものはGoogleマップを利用したシンプルなものだが、サポートっショップにしてみれば大きなインセンティブになる。そしてこのような形で地図情報サービスが立ち上がったことも非常に面白いと思う。確かに「地域」という切り口において地図の果たす役割は重要であるし、お店を紹介する場合には「どこで」という情報は検索のキーになる。Jリーグに加盟するクラブは全国に点在するだけに、それぞれが地域密着の中でこのようなサービスを始めれば面白いことになるだろう。Jリーグのサイトがそのポータルになったり(笑)何だか今までにない新しい可能性を感じたのだが。。。
2009.03.01
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