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2008.04.22
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カテゴリ: 映画/青春

“What ?”
“Come here.”
“・・・・・?”
“Win. ・・・Win・・・!”

1976年に公開された前作の登場により、アメリカ映画界はその様相をガラリと変えた。
ベトナム戦争が社会に与えた影響は、映画界にも暗く影を落とした。
が、前作「ロッキー」が封切られたことで、それまで全盛を誇っていたアメリカンニューシネマは終焉を迎え、前向きで明朗な「個人の可能性」を全面に打ち出した作品が表舞台に立つことになったのだ。
そういう意味でも「ロッキー」はアメリカ社会の一つの転機を表現した作品となった。


アポロの強烈なパンチのせいで視力を失いかけたロッキーは、医者のすすめやエイドリアンの(ボクシングを続けることへの)反対もあって、ボクシングを引退することに決めた。
エイドリアンとささやかながら結婚式を挙げ、新居を構え、その後彼女の妊娠も判明。

ロッキーは生活のために精肉工場で働いてみたものの、人員削減のため解雇。
代わりにエイドリアンが身重の体にムチを打ってペットショップで再び働くことにする。

そんな折、アポロから再試合の申し入れが届く。
アポロは世間からバッシングを受け、チャンピオンとしてのプライドが先の試合での結果を好しとしなかったのである。

「ロッキー2」は、ぜひ字幕スーパーでの鑑賞をお勧めしたい。
昏睡状態だったエイドリアンが奇跡的に目を覚まし、身も心も萎えてしまったロッキーを枕元に呼び寄せ、“Win.”(勝ってちょうだい)と激励するシーンは、思わず胸が熱くなる。
この一言がどれほどロッキーの支えになったかは、映画を観れば一目瞭然だ。
大きな図体をして、力も強く、風邪一つひくこともなさそうな頑強なロッキーだが、エイドリアンにはめっぽう弱く、彼女の支えなしでは試合にもまともに出られないような状態だったのだ。
愛がこれほどまで人間の気力に影響するものであったかと、改めて実感するシーンなのだ。

殴られても殴られても、よろめき、倒れそうになっても起き上がろうとするロッキーの姿に、明日を生きる勇気を与えられるに違いない。

1979年公開 
【監督・脚本・出演】シルヴェスター・スタローン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.04.22 12:37:43 コメントを書く
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