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2008.04.25
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カテゴリ: 映画/青春


ロッキーシリーズが始まって、前作の時点ですでに10年が過ぎていた。
出演者たちの顔には皺も見られ、動きにも敏捷さというよりは落ち着きが目立つようになった。
そのせいか、脚本はリング上での試合には重きを置かず、“家族の絆”とか“親子愛”のようなメンタルな部分がクローズアップされた。
親子関係に希薄さを感じているのは、何も日本だけではないことがよくわかる。
アメリカでも社会問題になっているのだ。
“もっと親子は話し合うべきだ”“親子の時間を大切にしろ”そういう切実な訴えかけが、作品からそこかしこに現れている。

前作ではソ連のボクサー、ドラゴを破ったところでエンディングだった。
本作ではその後、ロッキーがアメリカに帰国したところからストーリーは展開する。

会計士の不正により負債を負ったロッキーの財産は没収される。
家は競売にかけられることに。
さらに、これまで試合で受けて来た強打のパンチが脳に与えた影響は大きく、ロッキーの脳に障害が見つかる。
ドクターストップをかけられたロッキーは、いよいよ引退を決める。
そんな時、ロッキーにあこがれてフィラデルフィアにやって来た若きボクサー、トミーが現れた。
ロッキーは、気性の荒いハングリー精神のあるトミーに、若かりし頃の自分の姿を投影し、彼のトレーナーとして歩み始める。
今は亡きミッキーから受け継いだ教えをトミーにも伝え、ロッキーは全力でコーチするものの、黒人プロモーターが金儲けに利用しようとトミーをロッキーのジムから引き抜いてしまう。
一方、トミーのトレーニングに夢中で、ロッキーは大切な息子をなおざりにしていた。

せっかくのクリスマスも、楽しい家族団欒になるはずが息子はロッキーに反抗的で、家族の絆が壊れかかっているのだった。

この作品も、これまで通りのロッキーシリーズから逸脱することなく、シンプルなテーマで視聴者を魅了する。
それは“家族”だ。

さらに付け加えるなら、“人生とは闘い”なのだと。
リングの上だけではない、場末の飲み屋であろうと街角であろうと、闘いは挑まれる。

逃げてはならない。
・・・そういう人生の教訓をしみじみと教えてくれるのだ。

1990年公開

【出演】シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.04.25 06:18:25 コメントを書く
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